2019年 04月 26日
人間というのは気が変わりやすい生物である。 ホテルで朝飯を食い、再びスコータイ歴史公園まで来たイ課長は、そこに スコータイ新市街行きと思われるソンテウが停車してるのを見た。すると発作的に 「カンペーンペッに行っちゃおうか!」という衝動が湧いてきた。 前にも書いたように、カンペーンペッは行きたいと思ってたのだ。スコータイと一緒に 世界遺産に登録されてて、遺跡はいっぱいある。たしかスコータイから車で1時間くらい だったような気が・・まだ朝だし、このソンテウで新市街に行き、バスか何かに乗り換えて、 カンペーンペッに行って、見学して、そんなに遅くならずに戻って来られるんじゃない? まさに発作的衝動。これも観光気分が高揚したせいなのだろうか。往復の交通手段なんて ロクに調べてない。大丈夫か?しかしイ課長はこの危険なギャンブルに賭ける気になった。 一度は行こうと検討し、結局あきらめたカンペーンペッ。大急ぎで行ってこよう! そのためにはまずこのソンテウに乗って新市街まで移動しなければならない。 うおおおおお、何というボロさ。廃車にしか見えぬ。う、動くの? 幸いソンテウは動いた(笑)。その代わり速度はおっそろしくノロい。 新市街のバスターミナルまで30分以上かかってしまい、着いたのが9時ちょい過ぎ。 ここで運よくカンペーンペッ行きソンテウをすぐ発見。よし乗り換えだ。9時半出発。 料金65バーツ(約200円)。ここまではまぁまぁ順調ではないか。 乗ろうとすると、地元のジイさんが「なんだコイツ?」って感じのウロンな目つきで イ課長を見る。ガイジンなんてめったに乗らないんだろうなぁ。 家族連れも乗ってきた。この女の子がまた巨大ガイジン(イ課長)に興味シンシン。 お母さんにことわって写真を撮ろうとすると、本人大テレ。きゃはは。かわいい。さらに、何だかわからない穴の開いたダンボール箱がいくつも積まれる。 何これ?・・と思ったが途中でわかった。箱の中身が鳴いたからだ(笑)。 この中には生きたニワトリが入ってるんですねー。スコータイからニワトリと共に 向かうカンペーンペッ。明日がこうなるなんて、昨夜は夢にも思わなかったぜ。 最初のソンテウと違ってスピードはけっこう出る。それはいいんだが、エンジンは 走行音っていうより、拷問される囚人の絶叫のような音を発し続ける。さらに箱の中の ニワトリがしょっちゅう鳴く。そのたびにコドモたちが喜ぶ。実ににぎやか。 トラックの荷台改造車だからもちろんエアコンなんてない。 しかし60〜70km/hくらいで走るとすごく風が入って、けっこう涼しい。これは助かる。 だが、やがてこの風が問題になる。 途中でだんだん人が降りて乗客が少なくなっても、箱詰めニワトリは何箱も残ってる。 ここで風が問題になるんだよ。ニワトリなんて軽いから、風で箱ごと動いちゃうの。 放っとくとそのまま道路に落下するから、乗客があわてて押さえる。しょうがないから イ課長もひと箱“担当”し、足で押さえてあげた。いろいろ忙しいぜ。 カンペーンペッまで1時間半くらいかかった。意外と遠いんだなぁ。乗る時ドライバーに 「歴史公園に行きたいのだ」って言ってあったから、公園入口で停まってくれた。 サンキュウ、ドライバー。最高にワケわかんなくて楽しいソンテウの旅だった。 無慈悲な衝動が命じるまま来たが、こうしてカンペーンペッ歴史公園まではどうにか着いた。 時刻は11時すぎ。スコータイに3時頃には帰りたいとすると、超高速・2時間くらいで カンペーンペッの遺跡を見学しちまいたい。 ニワトリと共に拷問絶叫ソンテウに揺られて1時間半。身体は疲れてたけど、 休んでる時間はない。ゆっくりしてられんのだ。さっそく150バーツ(約500円)の チケットを買い、大股早足でカンペーンペッ歴史公園に突入していくイ課長なのであった。
by tohoiwanya
| 2019-04-26 00:06
| 2018.08 タイ旅行
|
Comments(2)
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Bきゅう
at 2019-04-27 20:44
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このバスは頻繁に運行されているのですか?ちょっと心配。でも、150バーツ払って入場するようなところなら、入り口の人が知っていたのかな。
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tohoiwanya at 2019-04-29 07:09
>このバスは頻繁に運行されているのですか?ちょっと心配。
Bきゅうさん: 私も心配でした、かなり(笑)。 この入口っていうのはたまたま行きの車のドライバーがそこでおろして くれたってだけで、停留所なんてないし、遺跡をずーっと見てまわっていくと 最後は南エリアに行くから、そこで何とかする必要があった。 往復交通手段については別記事でまとめる予定です。 |
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