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2019年 09月 11日

ルネ・マグリット美術館

美術愛好家にとって、ここは王立美術館と並んでブリュッセル必見のアートスポット。
お互い場所もすぐ近くだから、両方一緒に鑑賞することが多いと思うけど、イ課長は
王立美術館の方しか行ったことがなかった。

ルネ・マグリットは太古の昔に東京でマグリット展を見に行った記憶がある。
シュールリアリズムの大家の一人と言っていいんだろうけど、画家本人と同じくらい
雄弁な絵のダリなんかに比べて、マグリットの絵は圧倒的に静謐。

本人はこういう人だったらしい。ごく普通の紳士って感じ。
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さぁ絵だ絵。ここは写真撮影が禁止されてないようだったのでいろいろ撮った。
絵をいくつも見てまず認識を新たにしたのが、彼が同じモチーフを繰り返して描く
ヒトだと知ったことだ。たとえばこれ。マグリットの有名な絵。
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・・というのはウソで、一般に知られてる有名な絵の方はたぶんこっち。
(題名は忘れた。彼の絵の題名は絵との関連がハテナなものばっかりで難しい)。
「トリの形をした山、手前に卵」っていう、この絵は一枚だけじゃなかったんだ。
どっちかが習作というわけでもないはずで、どっちもリキを入れて描いてる。
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こっちもそう。「光の帝国」っていう、マグリットの有名な絵はたぶんこれ。
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しかし全く同じような絵を他に何枚も描いてる。不出来だから途中で放り出したって
わけでもない。街灯をモチーフにした絵はもう2枚くらいあったように思う。
マグリットなら同じような絵を何枚描いても、片っ端から売れたんだろうな。
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マグリットって、もしかすると「画家」っていうより、めちゃくちゃ才気あふれる
グラフィックデザイナーに近い存在なのかもしれない。筆のタッチをほとんど感じさせず、
写真みたいに丁寧に描き込んでおいて「静かな、しかしあり得べからざる世界」を
描出するっていうのは完全に才気とアイディアの勝利といえる。

これもマグリットの絵なのかなぁ?たぶんそうなんだろう(説明書きが読めないもんで)。
静謐な絵が多いマグリットにしては「騒々しい絵」と言えるけど、実にミョーだ。
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火事と女がこの位置なら、女の影はもっとコッチ側に長く伸びてなきゃいけないのに、
異様に短い。現実には絶対あり得ないこの影の短さが「現代の不安を象徴してる」とか
言うこともできるんだろうけど、単に「描いてるうちにキャンバスの寸法が足りなくなった」
ようにも見えるんだよね(笑)。ミョーな絵だなぁ。

これは(たぶん)マグリットの立体モノ。3次元ものなんて初めて見た。独特の静謐なムードの
画風を確立してる絵画に比べると、目や耳や口を全部くっつけたこの立体作品は
「いろいろやってみました」的な感じが見られるね。
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あ、これ?これはマグリット美術館の男子トイレ(笑)。
トイレもデザイン性が感じられるねー。「シャイニング」に出てきたトイレ(あの映画を
見た人は絶対に忘れない)を思い出しちゃったよ。
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マグリット美術館で時間を使ったけど、まだ午後の仕事のアポ時間にはけっこうある。
まぁチンタラ歩いて今日の面談場所に向かうか。イ課長はね、別にブリュッセルに
観光しに来たんじゃないの。出張なの。信じてもらえないかもしれないが(笑)。

 


by tohoiwanya | 2019-09-11 00:47 | 2019.02 欧州出張 | Comments(2)
Commented by Bきゅう at 2019-09-11 21:02 x
ふつーのおトイレに見えますが、うっかり個室から出てきた人が、商用(?)する人に、ぶつかりそうな動線だと思いましたあ。
Commented by tohoiwanya at 2019-09-12 00:35
>ぶつかりそうな動線だと思いましたあ

Bきゅうさん:
このトイレのカラーコーディネートが白(小用便器)と
コゲ茶(個室ドア)を両極とする茶色のグラデーションだけで
構成されてることに感心するばかりで、動線なんて全然考えなかったス(笑)。
人によって見るところは違うという好例ですな。


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