2019年 12月 23日
前回書いたようにスリンはイーサーンじゃそこそこの地方都市だし、象祭りも 有名だからタイのガイドブックには必ず載ってる。大きな扱いではないけどね。 だからイ課長は来る前からこの町のことを少しは知ってた。 人口は約140万人(2014年。ちなみにウボンは同年で184.5万人)。人口11.8万人の パクセーとは比較にならない。ラオスの首都ヴィエンチャン(約70万人)と比べたって 倍の人口。まぁタイとラオスの定量的比較はラオスに気の毒だからやめよう。とにかく そのくらい、スリンはけっこう大きな町なのである。 そのくせバンコクへの出稼ぎはすごく多い。 スーさんを筆頭に、これまでバンコクで会ったマッサージ施術者でスリン出身者が 3~4人いるんじゃないか?(イ課長はよく聞くのだ、相手の出身地を) スリン出身の施術者に会うと、いつもイ課長は「象祭りが有名ですね」って言うんだけど そんなのは日本に来たガイジン旅行者が青森出身の人に「ねぶたが有名ですね」って 言うのと同じで「あら知ってるの」と言ってはもらえるけど、しょせん単なる知識。 この町をとうとう自分の足で歩く日が来たのだ。 前回記事の最後で、ほのかな虹に誘われて缶ビールを買いに出たイ課長。 自分の足で初めてスリンの町を歩いてたら、こんな時計塔があった。 東南アジアでは「町の中心に時計塔」ってことがよくある。おそらくここがスリンの 中心街なんだろう。もっとも、日本と同じでスリンも最近は車で行くような郊外型の 大型店舗が増えて、その分古くからの市街地の地位は低下傾向にあるようだが。 時計塔の裏が大きな生鮮食品市場。ちょうど夕方で、人や車やバイクですごい賑わい。 市場好きイ課長は自然に吸い寄せられる。明日の遺跡観光計画変更という重要な 問題より、とりあえず目先の市場。 うっひょーーー♪ うひょひょーーーん♪ 食い物系市場を見ると急にゴキゲンになるこの性癖がなぜ形成されたのかよくわからんが (たぶんガキ時代にオフクロのパシリとして散々買い物に行った名残りなのであろう)、 いかにも「東南アジアの生鮮市場でござい」って感じの市場を見るとウキウキしてくる。 うぉわッ、肉屋のこの迫力。実に肉々しい。東南アジアの肉屋はやっぱこうでなきゃ。 魚屋だって負けちゃいねぇぜ。右の細いナマズみたいなヤツらはまだノタノタ動いてる。 ああッ、ドーナツうまそう。暑い東南アジアを旅してると汗かくから水分はコマメに飲むし、 失った塩分はタイラーメンとかで摂取できる。でも糖分が不足気味になるのかもしれない。 この時は「うわ!甘いドーナツ食いてぇ」って欲望にとらわれて、このドーナツの前から 立ち去り難かった(結局買わずにガマンしたが)。 象祭り以外の時期にスリンに来るガイジン観光客なんて少ないんだな。この市場にいる 外国人なんてイ課長だけだもん。うーむ・・何となくイイ気分になってきたぞ。この日は 国境越えバスやら、タイ国鉄やら、移動交通機関の中にいる時間が多かったから こうやって雑踏の中をのんびり歩ける時間は久しぶりって感じ。 ホテルで「車は手配できない」と言われ、明日の遺跡観光計画の修正問題はまだ 解決してないわけだけど、ホテルの部屋であれこれ悩んでた時よりは深刻感が 少しは薄れてきた。ま、メシでも食って考えるとするか。明日の重要な問題より まずは目先のメシなのである。
by tohoiwanya
| 2019-12-23 00:12
| 2019.08 ラオス・タイ旅行
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Comments(2)
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Bきゅう
at 2019-12-23 21:49
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そうか、アジアから見ると時計台って、アジア的なのか。Bきゅうは、ヨーロッパ的(植民地の影響)だと思ってましたあ。けっこう、米国内にもありますう。昔は、携帯が勝手に時間を合わせてくれなかったので、必要だったのでしょうね。
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tohoiwanya at 2019-12-24 00:42
>ヨーロッパ的(植民地の影響)だと思ってましたあ
Bきゅうさん: ミャンマーのマンダレーでも一番大きいゼージョー市場のワキに時計塔があって、 「ああ、アレと同じだ」と思った。特にタイとミャンマーでは街で一番にぎやかな 市場とかバスターミナルのそばに時計塔ってことが多いみたいですね。 |
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