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2020年 01月 08日

アジアの平均寿命を考えてみる

昔記事に書いたことがあるけど、インド出張の時のドライバーとの会話は今でも印象深く
記憶に残っている。自分の老後に話が及んだ時「日本は社会保障が整ってるからいいよな。
インドじゃそんなものないからみんなジャンジャン子供産むのさ」と言ってた。

いま人口が増えている国、インドとかナイジェリアとかパキスタンとか・・どこも例外なく
あまり豊かでない新興国であり、こういう国では子供は「いずれ働き手であり、後には
自分の老後の養い手」という側面がある。働き手や養い手は多いにこしたことはない。
しかしその“老後”って、新興国だとどのくらいあるのか?平均寿命短いよな、きっと。

興味がわいたのでイ課長が行ったアジアの主な国の平均寿命を調べてみた。
アジアだけ?そう。欧米は日本と同等レベルに長いことはわかりきってるからね。
このブログを開設以後に出張か旅行で行ったアジアの8か国を対象に比較するとこうなった。
男女別に、平均寿命の長い順に並べている。
アジアの平均寿命を考えてみる_f0189467_14410897.jpg
 
       ふ~~~~~~~~~~む・・・・・

いろいろ考えさせられる表だ。

予想されたことだが、日本やシンガポール、台湾といった豊かな国は平均寿命が長く、
新興国・開発途上国は短い。前に書いたLDC(後発開発途上国、俗に最貧国とも)である
ラオスやカンボジア、ミャンマーあたりはそろって平均寿命かなり短い。この3か国と
インドの平均寿命は男女とも北朝鮮より短いのだ。

ラオスやミャンマーの男の平均寿命なんて64歳台ときた。定年後に5年雇用延長したら
それが終わる前に昇天。もうすぐ61歳になるイ課長がこのどっちかの国に生まれてたら、
そろそろサヨウナラのお年頃ってことだ。

こうして見ると社会保障が未整備な開発途上国の“老後”について二つの仮説が浮かぶ。
ひとつめは「日本でイメージする“老後”を迎える前に多くの人は死んでしまう」というもの。

別の仮説も考えられる。平均寿命の短い国でも(追記:コメントでも指摘されたように
乳幼児の死亡率の高さも影響してるわけだから)、年寄りはやっぱりいる。そういう国の
年寄りは老け込むスピードも速くて60過ぎのジイサンともなるとすでによぼよぼ。
しかし社会保障がショボいから結局家族の誰かが家で介護してる・・のかもしれない。
ウチみたいに子供のいない夫婦だと、どうしてるんだろうか?

スリンの話の続きが始まるのかと思ったら、楽しくもない話題ですんません。
実は年明け早々叔母が91歳で亡くなりまして。彼女はずっと独身で、兄(イ課長父)と
兄嫁(イ課長母)と同居してたから、イ課長が生まれた時からずっと同居家族メンバー。
彼女が10月に介護施設に入る時は甥であるイ課長が身元引受人になったりして
かなりバタバタしたもんだった。

しかし施設に入居したのも束の間、3か月も経たずに亡くなってしまった・・・。

同居家族とはいえ、実の母とは立場は全く違う。しかし世間一般の(他に世帯を持ち、
たいていはイトコたちの母親であるところの)叔母さんともまた全然違うわけで、
説明の難しいヒトだったのだ(笑)。91歳なら日本の女性としても長生きだったし、
1年くらい前まではわりとピンシャンして、健康寿命的にも立派なもんだったんだが・・。

本日は「説明の難しい叔母」のことを考えて、何となくこんな記事を書いちゃいました。
次回こそスリンの続き・・・なんてことばっかり言ってるとホントにオオカミ少年書き手と
言われるから、とりあえず「次回の内容は未定」ってことで・・・(笑)。

 


by tohoiwanya | 2020-01-08 22:42 | 日本での私生活 | Comments(2)
Commented by Bきゅう at 2020-01-09 07:55 x
社会保障がないから子供ってのはわかりますよね。でも、一部の国で平均寿命が短いのは、成人以下での死亡率が高いのも影響していると思うよ。それにしても、叔母さま、ご愁傷さまでした。
Commented by tohoiwanya at 2020-01-09 09:33
>成人以下での死亡率が高いのも影響していると思うよ

Bきゅうさん:
特に乳幼児の死亡率が高いと平均寿命に影響しますよねぇ。そういう意味じゃ
開発途上国でたくさん子供作るのは「全員生き残るかどうかわからない」から
とりあえずたくさん作っておくっていう側面もあるんでしょうなぁ。


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