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2020年 01月 14日

スリンからパノム・ルンまでの長い道

さーて、それじゃいよいよ本腰入れて遺跡観光のテンマツに着手するか。

スリンから二つのクメール遺跡を見に行って、戻ってくる旅。
当初の計画とは違う「バス+バイクタクシー方式」で、だ。これから同じ方法で
行こうという人のために、少し詳しく書いていこう。

イ課長が本日やるべきことは以下の通り。
①スリンのバスターミナルからバスに乗り、バーン・タコという停留所で降りる。
②バーン・タコのバス停にはカモネギ客を狙うぼったくりバイクタクシー運転手が
 トグロ巻いてるらしいから、値段交渉し、乗せてもらって遺跡を2カ所まわる。
③そのバイクタクシーでバーン・タコのバス停まで戻ってくる。
④バスに乗ってスリンまで戻る。


・・・なんだ、簡単じゃん?と思った者は豚に食われるがよい。何しろこっちは
バーン・タコを通るバスが何時に出るのか、どのくらいの頻度で出るのかも知らない。
バスの所要時間が1.5hくらいってことを前夜に急遽ネットで調べたくらいで、あとは
何もわかってない状態。こういう時はとりあえず早めに行動を起こすしかない。

「朝食は6時半から」とクレオパトラから聞いてたから、6時半きっかりに朝食を
食い始め、「7時にトゥクトゥクを手配すれ」とフロント係に頼んだ(ちなみに、
この時のフロント係はクレオパトラではなかった)ホテルからバスターミナルまで
トゥクトゥクで5~6分くらいだったかな。60バーツ(約200円)。
スリンからパノム・ルンまでの長い道_f0189467_13241941.jpg
 
さて、最初の難関はバスがわんさかいるこのバスターミナルでバーン・タコまで行く
バスを見つけることだ。路線番号が274番だってことはやはり前夜に急遽調べた。
それを信じて274番のバスを探す。

発見。⑤番の窓口のようだ。この水色シャツのおっさんがドライバーらしくて
「バーン・タコ?」と聞いたらうなずく。7時40分発車なんだと。しかし切符は
ここでは売ってなくて、あとで車内で買えと言われた。
スリンからパノム・ルンまでの長い道_f0189467_13224569.jpg
 
バスの発車頻度はよくわからないんだけど、どうも「1時間に1本」っぽい。
つまり次のバスは8時40分。すげー少ない。ちなみに、このとき時刻はまだ
7時10分くらい。少し時間が余ったが、この際そんなことはいい。
スリンからパノム・ルンまでの長い道_f0189467_13280709.jpg
 
席は一番前に座った。バーン・タコが何番目の停留所か知らないわけだから
「次はバーン・タコ?」ってドライバーや他の乗客に確認するには前がいい。
ついでに「バーン・タコ着いたら教えて」とドライバーに依頼した。念には念を。
スリンからパノム・ルンまでの長い道_f0189467_13224530.jpg
 
相当使いこまれた、古いバスだったねぇ。ドライバーシートには巨大引っかき傷。
まぁいい。バーン・タコまでイ課長を連れてってくれて、間違いなく降ろして
くれるならどんなボロバスでもこの際かまわんよ。
スリンからパノム・ルンまでの長い道_f0189467_13204583.jpg
 
7時41分にバスは出発。地図を確認すると、おそらく214号線というのをひたすら南下し、
24号線で右折してひたすら西に向かったんだと思う。切符は車中で車掌から買ったけど、
70バーツだった。240円くらいか。走ってる最中の写真は少ないから省略するけど、
スリンからバーン・タコまでは思った以上に遠かった。
スリンからパノム・ルンまでの長い道_f0189467_13204589.jpg
 
大した渋滞もないのに2時間。イ課長は前夜に調べた1時間半って情報しかないから
1時間半過ぎると乗り過ごしが心配で気が気じゃない。バス停着くたびに降りる乗客に
「バーン・タコ?」と聞くんだけど、みんなぷるぷると首を横に振る。
まだ着かないのかい?もう2時間走ったぜ・・。

そしてよう~やく着いたバーン・タコ停留所。しかし写真はない。
広い24号線とロードサイド店があるだけの、味もソッケもない場所だ。
さて、次の難関はバイクタクシー確保だが、どこでつかまえりゃいいんだか・・?

ワケもわからずとぼとぼ歩いてたら、向こうからダイダイ色のベストを着たジイさんが
歩いてきて、イ課長と目が合うとすぐに「パノム・ルン?」と声をかけてきた。
このじっちゃんがタクシーライダーか。さっそく路上で値段交渉が始まった。

「パノム・ルンとムアン・タムに行きたい。いくら?」と英語で聞く。
「二か所?二か所だと・・えーと・・」どの程度ぼったくるか考え始めるジイさん。
両手の平を下に向けて「抑えて、抑えてポーズ」をとるイ課長。早くも神経戦開始(笑)。

ジイさんの初回提示価格は「600バーツ」。
お?これはやや意外。イ課長としては「500は取られるだろう」と思ってたが、
スタートが600なら、それに近いレベルで妥結しそうじゃん。

とりあえず「ハーローイバーツ(ごひゃくばーつ)」とタイ語で哀願してみた。
「だめだめ!」って首をふるから、「ハーローイハーシップ(ごひゃくごじゅう)」と
再びタイ語で言って手を差し出したら「うむ」って感じでじっちゃんも握手を返してきた。
意外にスンナリ交渉成立。高いんだろうけど、この際仕方ない。そもそもこの辺りに
タクシーライダーなんてほかに見当たらないから、このじっちゃんに賭けるしかない。

じっちゃんの後ろに座ってパノム・ルン遺跡まで・・・20分くらい乗ったかなぁ?
途中から山登りのワインディングになって車体をバンク(内側に傾ける)させる。
バイクタクシーに乗るといつも転倒恐怖にさいなまれるイ課長としてはコワい。
当然、バイクタクシーに乗ってる間の写真なんて1枚もない。

やがて舗装されてない駐車場にバイクは停車。向こうに土産物屋があるから、
どうやら着いたみたいだ。バイクを降り、さてどっちに行きゃいいのかと思ってたら、
じっちゃんが「こっち」って指差す。あ、ほんとだ。階段があって人が歩いてる。
スリンからパノム・ルンまでの長い道_f0189467_23484193.jpg
 
このとき時刻は10時ちょい過ぎくらいだったはず。
7時のトゥクトゥクでホテルを出発してからすでに3時間経ったわけだが、何とか
パノム・ルンまでは無事着いた・・ぜいぜい。というわけで次回はパノム・ルン遺跡を
ゆっくりご紹介しようではないか。ぜいぜい・・。

  


by tohoiwanya | 2020-01-14 00:01 | 2019.08 ラオス・タイ旅行 | Comments(0)


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