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2020年 04月 13日

若かりしイ課長の黒歴史 その2

どうかなぁと思ったけど、黒歴史記事になったトタンにアクセス数が落ちた様子もなく、
むしろ増えてるくらいだから、この際イ課長の黒歴史シリーズを続けちゃうことにしよう。
退職直前。洗いざらい告白するにはいい機会だ。新社会人の多い時期だし。

今じゃ考えづらいけど、イ課長が入ったブラック企業はとにかく研修なんて皆無で、
入社したその日からいきなり使いっ走りに奔走させられた。完全に「カラダで覚えろ」型。
そうやってカラダで覚えながら入社半年後くらいにやったあの仕事も忘れ難いものがある。
できれば忘れたいのだが(笑)。
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その時はあるブツを6万個、そのあと追加で4万個、計10万個作った。数千万円単位のシゴト。
その会社にとってはかなり大きな取引で、そんな仕事を入社半年のチンピラが一人で担当
したっていうんだから、する方もさせる方も、両方かなり問題がある。

意外にもその仕事はメチャクチャな納期遅れにはならなかった。「綱渡り」ではあったけど
何とかはなりそう。しかし担当者としてはその工場に行き、「宜しくお願いします」と頼み、
トラブルがなさそうか確かめ、今後の見通しを把握して・・ってほどの深い思慮もなく、
とにかく「一度見に行ってこい」と製造委託先の工場を見に行かさせられた。

工場は名古屋近郊の某市。早起きして新幹線に乗り、名鉄に乗り換えて行った。
製造はおおむね順調で、今日のトラックで第一便を東京にある顧客企業の配送センターに
運ぶ予定と聞かされてホッとした。でも納期ギリギリだから若きイ課長もそのトラックに
同乗し、東京での納品に立ち会った方がいいだろうということになった。

夕方愛知県を出たから東京着は夜中。配送センターは東京都下にあるから、当時千葉県の
実家に住んでたイ課長は「今日は帰れないな」と覚悟を決めた。それ以上に心配なのが
天気で、ちょうど低気圧だか台風だかが来てたんだよ。東名はチャンと通行できるか
怪しいから中央高速で東京まで行くことになった。

大型トラックなんて乗ったことある?イ課長は後にも先にもあの時だけだ。
ネクタイしたままドライバーのおっちゃんの隣に座り、土砂降りの中を東京まで走る。
中央高速って山間部を走るせいか、とにかくすごい雨だった。高いトラックの運転台から前を
見てるだけだけど、大型車に追い抜かれるとハネ水が滝のようで一瞬視界が完全になくなる。
でも何とか無事東京に着き、深夜の納品も済ませた。ここで話が終わればめでたしめでたし。
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問題はこの後だった。
電車なんてトックにない。おっちゃんから「おにいちゃんどうすんの?」と聞かれたので
「新宿近くでおろしてください。サウナにでも泊まります」と答えた。

イ課長は大学時代に旅行で何度も地方の24時間サウナっていうのに寝泊まりした。
ホテルより安いし、予約ナシで飛び込みで泊れる。新宿まで行けばサウナは何軒も
あるだろうから、今日はサウナ泊り、明日直接会社行こうと思ったわけ。

で、歌舞伎町にサウナを見つけ、入ったのがもう夜中の1時か2時頃だったはず。
このサウナでの一晩がその後のイ課長に拭い去り難い悪しき記憶を残すことになる。

サウナが時に男性同性愛者の「相手探し」の場所になるらしいってことは何となく知ってた。
当時はそういう人がサウナにいたんだよ。今は知らんが。しかも場所は歌舞伎町ときた。
ヤバめの状況であることはわかってたけど、イ課長にはソノ気がないし、なにせクタクタ。
万一周りでおホモ様たちの祭典が開かれても背中を向けて爆睡してる自信はあった。
とにかく疲れてたし、若い頃のイ課長は睡眠力がすごく強かったのだ。

しかし実際にはソレどころじゃなかった。眠ってるとどっかのヤロウが触ってきたからだ。
「相手探し」ってアアいう風に行われるとは知らなかった。簡易ベッドで爆睡してると
隣に寝てるヤツが触ってくる。異様な感触でハッと飛び起きるとソイツはパッと寝たふり。
これでヤツはイ課長が“相手”にならないと認識するらしい。
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この時はそういう行為がイイとかワルイとかドウでも良かった。とにかく眠りをジャマされた
怒りだけが湧く。あのね、オレは今日早起きして愛知まで往復(しかも帰りはトラック)して
さっき深夜の納品済ませたばかりなの。発情してるオマエと違ってオレは疲れてるの!
ねむいの!眠らせろ!!バカヤロウ!!

再び眠りにつこうとすると、イ課長をあきらめたヤロウはモゾモゾと起きて別の男を探しに行く。
やれやれ、これでやっと眠れる・・・どころの騒ぎじゃない。空いた隣のベッドには別のヤツが
入ってきてイ課長が爆睡すると手を伸ばしてきやがる。ナンてトコなんだここわ。

明け方まで「寝ると触られ、起き、また寝ると・・」を繰り替えし、最後は眠るのをあきらめた。
疲労と寝不足と貞操の危機疲れ?でイ課長は心底くたくた。もう電車が動いてるはずだから
サウナを出てフラフラと新宿駅から山手線に乗り、フラフラと誰もいない早朝の会社に行き、
倒れるようにソファで寝ましたよ。

今思い返しても悪夢のような夜だったなぁ・・。これが入社半年後くらいのデキゴト。
 
この春「コロナ入社」した若者諸君、キミたちもこの後いろいろ大変な目に遭うだろうけど、
ここまでヒドい目に遭う確率はたぶん低い。大丈夫。キミたちはがんばれる。何とかなる。
でもイザって時は貞操だけは死守しましょう。

もうすぐ「コロナ退社」するジイさん社員からの力強い励ましの言葉でした(笑)。
(本日も写真はイミなし水族館シリーズということで)

 

by tohoiwanya | 2020-04-13 00:18 | 日本でのオシゴト | Comments(0)


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