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2008年 10月 04日

金曜の夜の娯楽

去年の出張で、最後の仕事が終わった金曜の夜はプラハで迎えた。

あの夜のことは一生忘れられるもんじゃない。
すべての出張日程を何とか無事こなし、心の底からの安堵感と開放感に包まれて
プラハ国立歌劇場に「ルサルカ」を観に行ったんだよなー…ホントに嬉しかった。

劇場の中は「アマデウスかよ」と思いたくなるほど絢爛豪華な室内装飾。
今や欧州でもこんなに華麗なバロック装飾に満ちあふれた、19世紀的雰囲気を残した
劇場はそう多くないと思う。
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チェコ出身の作曲家ドボルザークがチェコ人のために書いた、いわば民族オペラ。
それをチェコの、プラハの歌劇場で実際に観られるなんて。しかもイ課長の席は個室! 
個室でオペラを見るなんて経験もあの時が初めてで、しかも今のところ最後だ。
ここから「ルサルカ」を見ながら、「ああ、オレはいまホントにプラハにいるんだ…」と、
何度も何度も確認しては酔いしれたイ課長なのであった。
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この時の経験があまりに素晴らしかったから、イ課長の中では「出張の最後である
金曜の夜は現地で劇場系の娯楽(できればオペラ)を見る」という公式がたちまち
成立してしまった。プラハの夢をもう一度っつうわけだな。


今回の出張では最後の金曜の夜はハンブルクだ。
それならもう娯楽に迷う必要はない。ハンブルク国立歌劇場に行こうではないか。
ネットで調べたら金曜の演目はヴェルディの「リゴレット」。おおイイねー。バッチリだ。

ハンブルクに着いた木曜の夕方、ホテルにチェックインしたイ課長は、疲れた身体に
ムチ打って、市街地見物を兼ねて国立歌劇場に前売り券を買いに行ったのである。

「明日の券、リゴレット、あなた、用意できる?」てな感じで窓口嬢に注文。
「ノー、ソールドアウト、チケットはなーい」    …えっえええええええええッ???!!!

リゴレットが売切れ?そんなバカな。ああ〜出張最後の夜の娯楽計画が…
口惜しさのあまり、しばらくはハンブルクの街の地面だけを見ながらトボトボ歩く。

ホテルに戻って善後策を練る。
よし、オペラがダメならミュージカルにしよう。ハンブルクという街はミュージカルが
非常に盛んであると、図書館から借りた「地球の歩き方」に書いてあるではないか。
まぁどうせ「ライオンキング」か何かの、劇団四季系のミュージカルとは思うけどさ、
週末の娯楽ナシでホテルに閉じこもってるよりはずっとマシだべ。

金曜の午前中、飾り窓の見学を兼ねて(笑)オペレッタ劇場に行ってみた。
全く未知の作品がカカッてるぞ。ウド・ユルゲンスが音楽担当とか書いてあるから
どうやらドイツ製作オリジナル・ミュージカルぽい。ふむそれは面白そうだ。
ブロードウェーでの経験から言っても、ミュージカルなら言葉がわからなくても
けっこう楽しめる。それに、せっかくドイツにいるならドイツ語版ライオン・キングより
ドイツオリジナルのドイツ語ミュージカルの方が断然見たいよ。

題名は「イッヒ  ヴァー  ノッホ  ニーマルス  イン  ニューヨーク」。
読んだだけで観ずにはいられないような、魅惑的な題名ではないか(笑)。

結論から言うと、このミュージカルは非常に楽しめた。
言葉がわからないから、みんながセリフで笑ってるトコでイ課長だけは笑えないけど
それでも楽しめた。これはまさにハンブルクで製作したご当地ミュージカルなんだけど、
歌手も踊りも舞台構成もみんなレベルはすごく高い。観客も大ノリノリだ。

この劇場は真ん中に通路がないから、中央部の席の人が入ろうとすると外側の人は
起立して通路を開けないといけない。何度も何度も一緒に起立したイ課長左隣の
ドイツ人夫婦(この二人が一番外側)といろいろ「表情で会話」したのも楽しかった。

すっかりハンブルク・ミュージカルが気に入ってしまったイ課長。
帰りに売店で20ユーロも出してこのミュージカルのCDまで買ってしまったのだ。

非常に楽しませていただいたハンブルク金曜の夜なのであった。

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by tohoiwanya | 2008-10-04 05:29 | 出張・旅行あれこれ | Comments(0)


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