人気ブログランキング |

2013年 07月 08日 ( 1 )


2013年 07月 08日

誰も知らない施設「闘争と殉教の霊廟」その1

さて、久しぶりにポーランドのダ~クなネタをいってみよう。
ダークなネタ・クラクフ編はいずれ集中爆撃することにして(笑)、本日はまたもやワルシャワ編。

闘争と殉教の霊廟

という施設をご存知の方はいるだろうか?おそらくいないと思うんだよね。

ワルシャワって、パリやローマと違って日本人旅行者が少ないから、比例して日本語観光情報も少ない。
イ課長があれこれ情報収集してるうちに、たまたまこういう日本語パンフレットを発見することができた。
おそらくワルシャワ市観光局みたいなところが日本人観光客向けに日本語で作ったパンフレットで、
100頁を超えるその中身の充実ぶりはびっくりするくらい。そして、このパンフレットで「闘争と殉教の霊廟」という
モノの存在をたまたま知ったのだ、イ課長は。

ためしにGoogleで「闘争と殉教の霊廟」っていう日本語で検索してみる。
結果はこのパンフレットしかひっかからない(笑)。要するに誰も知らないんだよ。日本語で「闘争と殉教の霊廟」を
紹介したものって、このパンフレットしかないみたいで、本日のイ課長ブログはこの施設のことを日本語で紹介した
国内2番目の“文献”ということになる・・んじゃないかと思うのである。

そもそも闘争と殉教の霊廟ってナンなのか?
施設の名称と、イ課長のダ~ク志向から考え合わせると、反ナチ・レジスタンス闘争で死んだ戦士たちの
墓所か何かに思える。しかしちょっと違う。実はゲシュタポの旧ワルシャワ本部なんだよ。

なんでワルシャワにゲシュタポの本部が?!最初は驚いたけど、よく考えれば不思議はない。
ナチスはポーランドを支配したんだから、ドイツ秘密国家警察、すなわちゲシュタポの“ワルシャワ現地法人”が
あってもおかしくない。きっとドイツ国内以上に「反ナチ分子」を徹底的に弾圧したんだろう。それが残ってるの?
しかも例のパンフレットには「14歳未満入場不可」と書かれている。なんですかソレ。R14指定施設ってことですか?

ダ〜クな旅行という志向にぴったりの、ものすごくダ〜クな歴史が詰まってそうな施設ではないか。
ここはぜひ行きたい。パンフレットでこの施設の存在を知った瞬間にそう思った。
日本で誰も知らない施設なら、このイ課長がそれをブログで詳細に紹介してくれようじゃねぇか。

例のパンフレットに闘争の殉教の霊廟の住所は書かれていた。
しかし、それがワルシャワのどこにあって、そこにどうやって行くかを調べるのは簡単ではなかった。
市電の駅が近くにあるみたいなんだけど、イ課長が行ったときはその路線が運行してないみたいで(理由は不明)
結局、ちょっと離れた地下鉄最寄り駅まで行き、そこから地図を見ながら歩くという方法をとった。

幸いGoogle Mapの地図は正確だったようで、ちゃんとソレらしき通りにブチ当たった。
この通りに面した大きな建物の一角にあるはずなんだよ、闘争と殉教の霊廟が。
f0189467_0272625.jpg

ありました。発見しました。
ものすごく立派な建物で、現在はポーランドの文部省が入ってるらしい。要するにワルシャワのゲシュタポ本部って、
東京で言えば霞ヶ関みたいな官庁街に置かれていたんだろうと推測される。戦禍をくぐってよく残ってたねぇ。
f0189467_0274585.jpg

入口はこんな。文部省入口ワキに小さな扉があるだけで、ここにそういうモノがあると知っていればわかるけど、
道行く人がフと気づき、興味をひかれ、中に入ってみる、なんて可能性はまずない。
f0189467_0281655.jpg

恐る恐る中に入ってみると、やけに暗くて、ワキに小部屋。そこにオバチャンが一人。
どうやら入場料が必要みたいだ。ちなみに、入場料は8ズロチ、日本円で(当時なら)200円くらい。

入場料を払って中に入ると・・・うわ・・・だーーーーれもいない。見学者はイ課長一人?
ワルシャワ蜂起博物館の、あのにぎわいとは全然違う。地元の人の間でもあまり知られてないんだろうか?
日本人が誰も知らなくても無理はないよな。

おっと、いきなり鉄格子。
ここはゲシュタポ本部に併設された留置場でもあったわけ??
f0189467_0291240.jpg

おそらく、旧ゲシュタポ本部のかなりの部分は現在ポーランドの文部省として使われてるんだろうけど、
その中で「尋問・拷問・留置」という、特にダークな業務を担当したエリアだけは昔のまま残してるっていう
ことなんだと思う。よくわからないけど、ここで殺されたポーランド人もたぶん多いんだろう。そうでなきゃ
「殉教の霊廟」なんて名称にしないもんな。うーむ、中はどんなンなってんだ?

・・しかし、長くなったから、内部の詳細は次回だ(しょうがないぢゃないかよ!)。


  

by tohoiwanya | 2013-07-08 00:30 | 2012.06 東欧・北欧旅行 | Comments(6)