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2012年 11月 16日

夜のルーブル3時間一本勝負 その3

「その3」まで来たけど、3時間一本勝負はまだ始まったばかり。
今日はスピードあげて、いっぱい絵をご紹介するぞ。でないと、いつまでたっても終わらん。

ニケの次にイ課長が行こうとしていたところ。それは古代エジプト美術ゾーンだ。
NHKの「ルーブル美術館」ファンとして、ぜひ見たいものがあった。

エジプト美術ゾーンはギリシャ美術のエリアからけっこう離れたところにある。
だいぶ歩くなぁ…時間が惜しい。さっそく早足で歩き始めたら、横に大きな展示室があったんで、
ナニゲにチラリと視線をそっちに向けた。これがマズかった。

うわぁ!ダビッドの「ホラティウス兄弟の誓い」だ!うああ…い、いかん…見たい…
エジプト美術直行計画もどこへやら、フラフラと展示室の中に引き寄せられてしまうではないか。
早くも迷走を始めるイ課長なのである。
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ここはフランス新古典主義~ロマン主義を中心にした展示コーナーなんだね。
ダビッドはもちろん、ドラクロワ、アングルあたりの巨匠たちの作品がテンコ盛り。
自国の画家の世界的名作をギッシリ詰め込んでるわけだから、ルーブルとしても
ご自慢の展示コーナーの一つといえるだろう。

ルーブル+新古典主義+ダビッドとくれば、極めつけはやっぱこの「ナポレオンの戴冠式」だよなー。
確か中学生の時の美術の教科書にこの絵が載ってたっけ。写真が手ブレで申し訳ない。
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うわ、こっちは「レカミエ夫人の肖像」だ。左にあるダビッドの自画像も有名だよね。
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うわぁぁ、こっちにゃアングルの「グランド・オダリスク」が平然とかかってるゥ!
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ぎゃーー!ジェリコーの「メデュース号の筏」だ…本物だ、あああどうしたらいいんだ。
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20代の頃、イ課長は鎌倉の神奈川県立美術館で開催された「ジェリコー展」をなぜか
観にいってるんだよ~。あの時はこの絵のレプリカしか展示されてなくてさぁ、
「ホンモノはどんなんだろうなぁ~?」と思いを馳せたもんだったが、あれから数十年の時を経て
ついに本物を見ることができたんだよ~感激だよ~…うううう…(←泣いてる)

…と思ったら、あああ!こっちはドラクロワの「民衆を率いる自由の女神」だ、も、もう許して…
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展示室のどこに視線を向けても、美術史を飾る名画たちが次々目に飛び込んでくる。
“それ一枚”が来日しただけで、日本で特別展が開催できちゃうような名作の数々が
すごい密度で、ズラズラ並んでるんだから、途中で引き返せっこないよ。
「うわ、あっちにアレが!」と思いながらどんどん展示室の奥に引き込まれちまう。

さっきエジプト美術コーナーに向かってた通路がドコだったのか、もうわからなく
なりつつあるではないか。夜のルーブル3時間一本勝負、早くもイ課長の敗色濃厚(笑)。

…と思う間もなく、イ課長はいつの間にかイタリア絵画展示室に踏み込んでいた。
なぜそれがわかったかといえば、モナリザの前の人だかりで気づいたのだ。
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うーむ…モナリザねぇ。
これが名作であることは確かだけど、「好きな絵か?」といわれるとなぁ…
特に好きってわけでもないんだよね、実は。軽くご挨拶だけして通り過ぎる。

イタリア絵画室で興味があったのは、むしろ「カナの婚礼」の方だ。
ヴェロネーゼって人が描いた作品なんだけどさ。
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新約聖書にあるキリストの奇跡とやらを、やたら大げさに描いた絵で、ハッキリ言って
芸術性はモナリザと比較にならないが、絵のデカさも逆の意味で比較にならない。
その面積66㎡、2DKのアパートってところか。とにかく大きいことで有名な絵なんだよ。
でもね、印刷でイヤってほど目にするモナリザより、こういう絵の実物を見られることが
イ課長は嬉しかったなぁ、これこそ「ルーブルに来ないと見られない絵」だもんね。

ところで写真でお気づきだと思うけど、夜のルーブル、すいてるでしょ?
混んだルーブルを知らないイ課長が言うのもヘンだけど、すいてるよ、明らかに。
モナリザ前の人だかりでもこの程度なんだから。
みなさん、ルーブルに行くんだったら水曜夜がお勧めですよーー。

ああいかん!そんなこと言ってる場合じゃないだろ!
エジプト美術ゾーンに行こうとしてたんじゃなかったのかイ課長!ばかもの!

自分自身をひっぺがすようにして、むりやりイタリア絵画展示室を後にし、
再度エジプト美術コーナーに早足で向かうイ課長なのであった。
3時間一本勝負。過酷な戦いはまだまだ続くのである。いやはや…

  
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by tohoiwanya | 2012-11-16 00:23 | 2011.11 欧州出張 | Comments(8)
2012年 11月 14日

夜のルーブル3時間一本勝負 -その2-

ルーブルネタに着手したとたん、何と二日連続更新。すばらしい。

さて、アナタが今回のイ課長と同じように、初めてルーブル美術館に行ったとしよう。
中に入ったら、ナニはさておきアナタは一番最初にどの作品を観たい?

まぁやっぱりモナリザとか、ミロのビーナスあたりだよね、おそらく。

イ課長にも「ルーブルに行ったらまずアレだろアレ!」っていう作品があった。
もちろん、全然マニアックなものじゃなく、誰でも知ってる超有名ミーハー作品だ。
ルーブルに行ったら、まず最初にご対面するのは「アレ」しかないだろー。
館内案内図を片手に「あの作品」目指してまっしぐらのイ課長。ワクワク…

ここだ。この先の方に「あの作品」があるはず。
おお、すでにあの作品の“根元”が見えてないか?アレだよな?アレだろ?
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まさに雲を踏むような気分で歩を早める。うわーーーーやったーーー。
ギリシャ彫刻の至宝、サモトラケのニケの実物をついに観られたーーー。
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いやぁ~…もうコレですよ、ルーブル美術館といやぁまずコレっす。
個人的にはミロのビーナスなんかより数段こっちの方がイイと思うのだ、イ課長は。

誰もが思うことだろうけど、サモトラケのニケがかくも感動的なまでに美しいのは
頭部と両腕を喪失しているという、まさにその点にある。
頭と腕を失って“人格性”が希薄になったことで、逆に「翼を持った崇高なる存在」という
神々しさが強まってると思わんか。
いやぁ~…この前のめりになったポーズ…実に美しい、見事だ。
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ニケ像のまわりをグルグル周りながら飽かず眺める。
どっち側から観ても美しいけど、やっぱり(彼女からみて)左ナナメ下から撮る
このアングルが一番美しいかな。後ろに伸ばした左足の力感が素晴らしい。
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うう…だが何しろ3時間一本勝負だ。イ課長に与えられた時間は少ないのだ。
他の観たい作品も片っ端から制覇せねば。名残惜しいけどニケ様とはそろそろお別れだ。
何度も何度も振り返りながら階段を降りる。
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いやぁ~(今日はこの感嘆詞ばっかだな)…しかしだね、このサモトラケのニケ像を、
この長い階段の踊り場に置いたフランス人のセンスには脱帽する。
サモトラケのニケ像は狭い展示室じゃなく、広々としたここにあるからこそ、いっそう輝く。
ルーブル美術館だけが持つ、素晴らしい空間だと思うなぁ。

ついでだから、ミロのビーナス様も一応観た(その言い方は失礼じゃないか?)
開放的な踊り場にあるニケ様と違って、ビーナス様は普通の展示室にあるらしい。
ギリシャ美術展示コーナーをうろうろと探し回る。
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おお、あったあった。
うむ、ルーブルに来たんだから、一応キミにもご挨拶しておかねばな。
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前にも書いたNHKの「ルーブル美術館」という番組。
この番組のギリシャ美術の回はダーク・ボガードとシャーロット・ランプリングが
案内役だったんだけど、このビーナスを前にした時の二人の会話は印象深いものだった。

ダ「これだけ完璧な美を見せられると、人々はもうこれを超えられないと思うんじゃないか?」
シ「うーん…私の印象はむしろ逆ね。人々を安心させてるんじゃないかしら?」
ダ「ほう、どういう点で?」
シ「…不滅という点で…」

だがイ課長の個人的好みではキミより断然、ニケ様の方が好きなんだよ、悪いな。
キミとは友達関係でいようと思うんだ(笑)。

このビーナスの大理石像、クリーニングされて白いのはいいんだけどさぁ、
サモトラケのニケの、あの「ずっと土に埋まっていた神聖なるもの」的な神々しさと
比べると色が白いぶん、なんとなくウィーンで見た女人柱っぽい雰囲気も…(笑)

まぁいい。何度も言うが3時間一本勝負なのだ。ビーナスをケナしてるヒマなどない。
観たい作品はまだ、まだ、まだ、たくさんあるのだ。
迷路のようなルーブル美術館の深奥をさらに征服してやろうじゃねぇか。

あーあ…「その2」が終わっても、紹介した作品はまだニケとビーナスだけかい?
この調子じゃ、このルーブル美術館シリーズ、いつまで続くんだか…。

 
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by tohoiwanya | 2012-11-14 00:10 | 2011.11 欧州出張 | Comments(8)
2012年 11月 13日

夜のルーブル3時間一本勝負 -その1-

実はこのネタ、書くのを先延ばししてた。書き出したら止まらなくなりそうだからだ。
だが、あれからそろそろ1年。ついにイ課長は「禁断のルーブルネタ」に着手するのである。
手をつけたが最後、このシリーズは長くなる。最低でも3回か4回は続くと思う(笑)。
美術に興味のない読者にはスイマセンと先に謝っておこう。

2009年のパリ旅行では「観光客でワンワン混む定番観光スポット」を避けたイ課長。
だからルーブルにもオルセーにも行かなかったんだよね。2011年11月の欧州出張の時も
パリには6泊したけど、平日はどうせ仕事なわけだし、土日は「観光客でワンワン」だろうし、
ルーブルに足を運ぼうなんて気はサラサラなかった。…そう、なかったんだよ当初は。

2011年11月30日の水曜日。
イ課長と同行のエラい人と通訳さんの一行3人はリールからパリ北駅に戻り、その日は
そこで解散した。時刻はまだ6時前だったと思うけど、11月末のパリはもう真っ暗だ。

これから観光って時間でもないし、リールから戻って疲れてもいることだし、明日は英国に
移動するんで早起きが待ってるんだし、今日はホテルでのんびりするか…と思った。
ところが解散前に通訳さんがスラッとこんなことを教えてくれた。

「イ課長さんルーブル行けば?ルーブルって水曜は夜10時までやってたはずですよ」

       なにッ?

               なにッ?!


10時まで開いてる日なんてのがあるの?
夜のルーブルなら昼間よりずっとすいてそうだよな。それに「夜のミュージアム」って
なんとなくロマンチックな雰囲気が漂う。行ってみようか…?
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ここで話がちょっと変わる。
1980年代に日仏合作番組としてNHKが作った「ルーブル美術館」ってシリーズ番組を
ご記憶の方はいるだろうか?

これはすごく贅沢な番組で、毎回いろんなスターが案内役になってルーブル美術館の所蔵品を
紹介したんだよね。ジャンヌ・モローやデボラ・カーやシャーロット・ランプリングなんかが
出てたんだからスゴい。日本代表の案内役は島田陽子と中村敦夫(時代だねぇ…)で、
音楽はエンニオ・モリコーネ。この音楽がまたイイんだ。

当時20代半ばだったトホ妻がこの番組を録画するためにビデオデッキを買ったというのは
イ課長家では有名な話で(笑)、結婚後にイ課長とトホ妻がこのビデオを見た回数は
数え切れない。ところどころセリフやナレーションを覚えるくらい見た。

夜のルーブルならすいてるかもしれん。行ってみようか…? と思ったその瞬間から
イ課長の頭の中にはあのエンニオ・モリコーネのテーマ音楽が荘重に流れ出した。
ああ・・いかん、行きたくなった!突然、しかも劇的に行きたくなったぞルーブルにッ!!

というわけで北駅で解散後、イ課長はいそいそとメトロに乗ってルーブル美術館に向かった。
つい30分前までは行こうなんて全然考えてなかったのに、いざルーブルに行くと決まると
やはりイ課長の胸は高鳴る。ああ…あのルーブルについに…あああ…アレも見たいコレも見たい…。

メトロで行く場合、Palais Royal Musée du Louvre の駅から美術館地下の切符売場までは
地下通路でつながってる。例の透明ピラミッドの下のところだ。

えっと…切符売り場はどこだ?と思ったら、自動販売機で買うんだね。
そうするとまたフランス語か英語を相手にしなきゃなら・・・・おおおッ!!
何と、ルーブル美術館の切符自動販売機は日本語対応しとる!こりゃ驚いた。
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というわけで、つつがなく切符を購入し、館内案内図を片手に入場成功。
ん?入口脇にヘンな絵があるけど、こりゃ展示品じゃないよな?

あっはははは。これはおかしい。ストロボ使うな、作品に触るな、お喋りするなという
館内タブーを古代絵画風に表してるわけだ。シャレたことしやがるな、フランス人。
しかし世界中からいろんな国の人が来る美術館だけに、文字じゃなくこうやって絵で
説明するのは効果的な方法だよな。
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ううう…中庭から見た夜のルーブル…わくわくするぜ。待ってろよ。
今からイ課長はオマエの中を縦横無尽に歩き回って、見まくってやるからな。
ストロボ使わなきゃ写真撮っていいっつうなら、ガンガン写真も撮ってやる。
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ルーブルに入場したのがたぶん6時半頃。9時半過ぎに出てくるまでの約3時間。
「じっくり見るには最低数日は必要」というバクダイなルーブル美術館コレクションと
イ課長との、夜の3時間一本勝負のゴングが鳴ったのである。

・・・と、これだけ長々書いて、まだやっと入場したところかよ(笑)。
この3時間一本勝負シリーズの記事があと何回続くのかイ課長にもわからんが、まぁ
芸術の秋ってことで、大目にみていただきたい。

  
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by tohoiwanya | 2012-11-13 00:02 | 2011.11 欧州出張 | Comments(14)
2012年 11月 02日

パリ・決定的夕景写真 その2

アレクサンドル3世橋の欄干の灯りが点灯され、いそいそと橋の上に向かうイ課長。
いよいよ「パリ・決定的夕景写真」をモノにしてやろうではないか。

うーーーーーむ…イイ感じになってきたぞ。いい感じではあるが…
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ここが難しいところだ。出来れば背景のエッフェル塔のイルミネーションが
もう少し明るく見えた方がキレイだよな?だが、そのためにはもっと空が暗くなる必要がある。

ただ、この決定的夕景写真のポイントはアレクサンドル3世橋から見てエッフェル塔が
ほぼ西にあり、ダイダイ色の夕焼けがバックになるってところだ。
空にまだダイダイ色~紫色が残ってて、しかもエッフェル塔のイルミネーションが
もう少し明るく見えるような時を狙って…シロウトのくせにイ課長うるさい(笑)。

同じポイントから夕焼けに見とれながら何枚か写真を撮ってみた。
考えてみたら、この時はまだマンチェスターでカメラを落として壊す前だったから、
旧カメラを使ってたんだよなぁ…。手ブレで、その場でボツにした写真もけっこうあったよ。
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いやしかしアレクサンドル3世橋からエッフェル塔の方(すなわち西)を見る夕景は
本当にウットリの美しさだ。2009年、初のパリ旅行で「パリにはやられた」イ課長だが、
今回もまたパリの誘惑にやられっぱなしだねぇ。川に映る街の灯りをフィーチャーして撮ると、
こんな感じになるのである。
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結局、今回の「パリ・決定的夕景写真」撮影プロジェクトにおいて、ベスト・ショットと
思われるのはコレかなぁ。え?他と大差ない?まぁそうだよね…(笑)。
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例のCDジャケットの写真と比べると、やっぱエッフェル塔の後ろの雲がなぁ~…。
澄み渡った夕景だったらよかったんだけどなぁ~…。

しかしまぁ、このCDの写真を撮ったカメラマンも大したもんだ。
エッフェル塔の手前に天使のいる欄干をシルエットで配するこの構図はまさにパリならでは。
アレクサンドル3世橋の右岸側からの、このアングルはパリ夕景写真お勧めポイントだね。
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このあと、シャンゼリゼのX'masマーケットを見物したりして、最後にイ課長はもう一度
アレクサンドル3世橋の、この天使の街灯のところに戻ってみた。

あー、ここまで暗くなると、もう写真の感じも全然違っちゃうね。
エッフェル塔のイルミネーションも、天使ちゃんたちも明るく見えるようになったけど
全てがシルエットの中に沈んでいた、あの神秘はもうないよなぁ(おまけに少し手ブレてるし)。
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長い欧州出張の中休み。早起きしてルーアンに行き、午後パリに戻ってきたら
シャンゼリゼのX'masマーケットを見物し、さらにこうしてパリ決定的夕景写真を撮影。
このあとホテルに戻ってひと休みし、ふたたびジャズを聴きに夜のパリに出撃して
シャトレー駅周辺で盛大に道に迷って…というわけだ。よく活動したのう。

パリの休日を満喫したイ課長なのであった。いいじゃんかよ、土曜なんだから!
 
 
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by tohoiwanya | 2012-11-02 00:36 | 2011.11 欧州出張 | Comments(6)
2012年 10月 31日

パリ・決定的夕景写真 その1

まず下のCDジャケットを見てほしい。

世界的チェリスト、ヨーヨー・マがフォーレやフランクなんかのバイオリン・ソナタを
チェロで弾いたっていうアルバムのジャケットなのである。
図書館で見て、ちょっと良さげだったから、iPodに入れて聞こうかなと思って借りた。
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しかしこのCDジャケット、明らかにパリで撮られた写真だけど、えらくロマンチックではないか。
夕焼けを背景にしたエッフェル塔、手前の天使ちゃんがタムロする街灯と合わさって
「これぞパリのロマンチックな夕暮れざますわよ」と言わんばかりの美しさだ。

これ、パリのドコから撮ったんだろう?
2009年、イ課長がコンコルド広場から撮った写真がこれと近いような気がするから、
おそらくコンコルド広場から遠くない場所で撮影したと推測されるけど、どこだ?

Google MapやStreet Viewを駆使して探索しまくり(仕事しろって)、この写真が
アレクサンドル3世橋から撮られたと突き止めるまでにさほどの時間はかからなかった。

アレクサンドル3世橋から見たパリの夜景の美しさ。これはトホ妻も以前に賞賛していた。
なーるほど。エッフェル塔の見え方は他の場所からでも同じようなものだろうけど、
何といっても手前にある豪華絢爛な欄干の灯りがロマンチックなムードをもり立てる。
今度パリに行くことがあったら、ここで写真を撮ってみたいなぁ…と思った。

この願いは異常にたやすくかなえられた(笑)。

このヨーヨー・マのアルバムをiPodに入れたのが2011年9月10日(いま確認した)。
その2ヶ月半後の11月下旬、イ課長は欧州に出張することになり、しかもパリで
自由な土日を過ごすことになったからだ。よし!この機会にCDジャケットにも使われた
「パリ決定的夕景写真」をイ課長も撮ってみようぢゃないかよ。

ルーアンからパリに戻ってきたイ課長はメトロでアレクサンドル3世橋へと向かった。

時刻はまだ5時前…4時半頃だったかなぁ?
11月下旬とはいえ、まだあの「決定的夕景写真」にはちょっと早い。
しかし場所はここで間違いない。いろいろアングルを研究してみる。
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アレクサンドル3世橋のたもとはすでにロマンチックなムードが高まって、
行き交う観光客も多い。いや~パリだよ…土日だよ…イ課長は自由だよ…うふうふ。
海外出張中の土曜。仕事からは一時的に解放されてるけど、かといって観光客ってわけでもなく、
中途半端な立場なんだけど、その中途半端さが逆にくすぐったいように嬉しいんだよ。うふふ。
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シャンゼリゼのX'masマーケットを見物したりしながら暗くなるのを待つ。
やっぱ「決定的夕景」のためには、天使がたわむれる欄干の灯りが点灯されないといかん。
もうちょっとかかるかな…と思いながら、ヒマつぶしに橋の下に降りてみた。

ふーむ…アレクサンドル3世橋ってのはセーヌ川にかかる多くの橋の中でも
破格に豪華絢爛なことで知られている。これ、欄干の灯りがぜんぶズラッと点灯したら、
さぞかしキレイに違いない。
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うお!てなこと言ってる間にいきなり点灯されたよ。
カメラがオートで露出を調整してくれるおかげで、空の明るさが違って見えるけど、
実際には上の写真と下の写真の時間的な差は10分くらいしかないのだ。
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よっしゃ。欄干の灯りが点灯されたからには、いよいよ「パリ決定的夕景写真」の撮影だ。
橋の上に戻って、例のアングルから撮りまくってくれようじゃねぇか。

というわけで、その撮影成果は次回にご披露しまっす。
 
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by tohoiwanya | 2012-10-31 00:03 | 2011.11 欧州出張 | Comments(0)
2012年 09月 25日

パリのインドに行く

インド出張の前に、これだけは書いておかなきゃって気がするんだよね(笑)。

むかし、パリのパサージュについて書いたことがある。
その記事の最後のところに「インド料理屋だらけになったパサージュがあるらしい」ってことに
ちょこっと触れた。

実は去年の11月出張の時、わざわざそこに行ってみたんだよ。
ルーアンに行ったり、ジャズを聞きに行ったりした土曜日の翌日、つまり日曜日は
パリ市内でひたすら「健全な観光客は行かないマニアックな観光」に明け暮れた日で、
例のポストイット・アートを見に行ったり、インド・パサージュを探検しに行ったというわけ。

さて、その「パリのリトル・インディア」とでも言うべきパサージュ。
メトロのストラスブール・サンドニ駅から大通りをちょっと北に行ったところにある。
その名もパサージュ・ブラディという。場所は事前にGoogle Mapで入念に調べておいた。
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ふーむ…入り口はこんな感じか。
ここだけ見ると、別にこの奥が「リトル・インディア状態」とは思えない。
しかし奥に入ってみると、濃厚なインディアン・ムードが漂っててなかなか楽しい。
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パリでサリー屋なんて、商売になるんだろうかと思っちゃうけど、何せこれだけの
「インド人街」があるくらいだから、最低1軒はこういう店がないと困るんだろうな。

パサージュの中ほどには左右にインド料理屋がズラリと並ぶゾーンがある。
これこれ。やっぱこれですよ。世界どこに行ってもインド人街の楽しみはコレ。
昼メシはここでカレーを食うぞ、というわけで適当な店に入ってみた。
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店内はすごく空いてる。客はイ課長しかいない。
とりあえずチキンカレーとライスとビールを頼み、改めて店内をシゲシゲと観察してみた。
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ふーーむ…いかにも「ガイジンから見たインド」のイメージを強調してるって感じやねー。
日本にある中華料理屋が水墨画を飾ったり、海外にある日本料理屋が入口を障子にするのと
同じように、盛んにインドっぽさをアピールしてる。でもここはパリなのだ(笑)。
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テーブルにはバラの花びら?が撒かれてる。こういうのもインド風なのかね?
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おっと、そんなことを言ってる間にきました。カレー。
米がインディカ米という違いはあるけど、これは日本人が考えるカレーライスに
かなり近いと言っていいだろう。生キャベツはちょっとジャマだが…(笑)。
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ホテルで朝飯を食ってからずっと何も食わないまま、もう午後だったからね。
ガツガツと「パリのリトル・インディアのカレー」を食わせていただきましたよ。
そう激辛というわけでもなく、なかなか結構なお味でした。ごちそうさまでした。

パリのリトル・インディア、パサージュ・ブラディ。
ここでカレーを食ったのが2011年11月27日の日曜日のことだ。
まさかその10ヶ月ちょっと後、2012年10月2日に自分が「本当のインド」に出張して
本場のカレーを食うことになるたぁ、お釈迦様でも気がつくめぇってヤツだよねぇ…。

人生は数奇なモンやのう…。
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by tohoiwanya | 2012-09-25 00:03 | 2011.11 欧州出張 | Comments(2)
2012年 09月 23日

パリ・週末ナイトライフ その2

まず下の地図を見てほしい。地下鉄の路線がいくつも地下を通ってるパリの一角。
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紺色のM印がメトロのシャトレー駅で、画面の上の方にイ課長が行くべきライブハウス
「Sunset Sunside」がある。地図で見る限り、シャトレー駅と店とは直線距離で
せいぜい150mくらいしか離れてない。

これなら道に迷う恐れはないだろ?と誰もが思うはずだ。イ課長も思った。
Google Mapの地図をプリントアウトして持っていけば問題ないよな。

さて、シャトレー駅から地上に出た。当然そこには夜の街があり、道があり、交差点がある。
だが、イ課長はこういった地上の風景を見た瞬間に「あ、マズいことになった」と思った。
その時の感じをわかっていただくために、同じ縮尺の写真の方をご覧いただこう。
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地図だと大通りと細い道に見えるけど、実際にはどの道路も同じような感じなんだよ。
自分がこの複雑に入り組んだ道路のどこに立っていて、自分が今向いている方角が
地図上のどっちの方角なのか、皆目見当のつけようがない。
「歩いてるうちに」じゃなく、「歩き始める前」からすでに道に迷った状態だ(笑)。

とりあえず、自分が地下鉄のどの出口から出たのか、確認する方法はないか?
そうすればイ課長がいまいる地点がどこか、地図上で特定できるはずだ。
幸い、メトロ出入口案内みたいな看板地図があったから、さっそく見てみたよ。

ところが全然使えないんだコレが。
地図には確かにメトロ入口の印が何個もついてるけど肝心の「現在地」印がついてない。
これじゃ自分が今ドコなのか、わからんティーヌ!!(←フランス語風の叫び)

あちこちグルグル歩いてみたけど、地図のどの道をどっち向きに歩いてるのかも
わかってないんだから、要するにデタラメに歩いてるだけ。これじゃダメだ。

街中が迷路みたいなベニスを歩いた時も地図を片手に、それほど迷わなかったイ課長だが、
暗くて通りの名前を確認しづらいという不利要素があるにせよ、この時は見事に迷った。
地図のドコに自分がいるのかわからんっていうじゃ話にならん。

さらにグルグル歩き回るうちに時間は開演時間の9時をまわってしまった。
さすがに疲れてきたし、寒いし、もうあきらめて帰ろうか…。しかしシャトレー駅に
戻ろうにも、散々デタラメに歩き続けてきたから、メトロ駅がどっちの方角なのかも
すでにわからなくなっている(笑)。まぁ、どうせライブハウスなんて時間ピッタリには
始まらないだろうから、もうちょっとだけ歩いてみるか…

9時を15分くらい回ったところで、目の前にある店の名前がフと目に入った。
たまたまその店名が持参してた地図に載っていた。あ、オレがいま歩いてるのはココか?

イッキに霧が晴れるように、地図上で自分がいる地点がわかった。
やった。この店がココってことは、ライブハウスは一つ向こうの通りのココやん!
いやーーー幸運の女神はイ課長を見捨てていなかった。はぁはぁ。

ムダにすごい距離を歩いた挙げ句、ようやくたどり着いたライブハウス。
すでに開演予定を20分くらい過ぎてたけど、予想通りまだ始まってない。やれやれ。
(本当に開演したのは、さらに20分くらいしてからだった)
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もうちょっとユッタリしたところかと思ったけど、かなり狭くて天井も低い地下。
もちろん座席指定なんてなくて、入った順に前からぐちゃぐちゃ座るような感じ。
周囲はフランス人だらけで、ガイジンなんてイ課長一人だ。ま、十分予想されたことだが。

22ユーロは入場料だけみたいで、周囲のフランス人たちは別料金のドリンクを
あれこれ頼んでるけど、イ課長は別にノドも乾いてないから何もとらなかった。
つうか、この時は飲物ウンヌンより、とにかく疲労困憊してたよ(笑)。
朝早く起きてルーアンに行って、この時間まで遊び歩いた上に、盛大に道にも迷ったし。

で、肝心のサックスの演奏はどうだったか。
たぶん彼自身が作曲したオリジナル曲で、前衛的というか、野心的な演奏ではあった。
当然のことながら初めて聞く曲ばっかりで、なかなか緊張感に富んだステージだったよ。
イ課長的にはもう少し古典的というか、スタンダード・ジャズっぽい演奏が好みだが…。
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パリの土曜の夜のジャズライブハウス。「夜遊びといえばオペラ」のイ課長にとっては
なかなか珍しい体験をさせていただきました。

出張でも旅行でも、土曜日っていうと大体は現地到着や出発にかかることが多くて、
土曜日をまるまるフルに遊べるケースってあまりない。ひょっとすると初めてかもしれない。
その嬉しさのあまり、土曜の夜にムリヤリ組み入れたパリの夜遊び。
イ課長が得た教訓は下記の三つなのである。

①夜は道を探しづらいので、自分が行くべき場所は事前によく確認しておきましょう。
②“昼遊び”の間に少しはエネルギーを温存しておきましょう。
③道に迷ったときは、最後は運である。


この夜の演奏は1時間くらいで終わった。終わった後もワヤワヤとおしゃべりに花を咲かせる
フランス人たちを尻目に、イ課長は早々に店を出てヨロヨロとホテルに戻り、イ課長が敬愛する
作家・北杜夫の表現を借りれば「掘り出されて1年めのゴボウのごとく疲れ果て」、
倒れ込むようにバッタリと寝たのでありましたとさ。トホホ。

 

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by tohoiwanya | 2012-09-23 00:19 | 2011.11 欧州出張 | Comments(4)
2012年 09月 21日

パリ・週末ナイトライフ

さて、やっとルーアンからパリに戻ってきた後の話に進むことができるぞ。
あ、一応念のために。今日は2011年欧州出張の話にトビます(笑)。

以前に書いたシャンゼリゼのX'masマーケットを見に行ったりしたのが、ちょうど
ルーアンから戻ってきたときの話で、ホテルに戻ったのは夜の7時頃だったはず。

だが、そのまま晩メシ食って寝ようなんて殊勝な了見をイ課長は持ち合わせていない。
11月終わりのパリ。夜の訪れは早く、そして長い。パリの夜を楽しまずしてどうする。
夜遊びだ夜遊び!パリのナイトライフにいくぞ!

欧州の大都市に出張した時の、イ課長のナイトライフの楽しみといえば、まずオペラだ。
この時もオペラを観ようと思って、出発前に演目なんかを調べみた。
おお、ちょうどこの夜にバスティーユのオペラ座でヴェルディの「運命の力」をやってる!
「運命の力」か。イイネ!さっそくチケットをネット予約しようと・・・




・・・売切れ


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ばっかやろう・・・。
上の写真はパリのメトロで見つけた「運命の力」のポスター。
チケットが残ってない演目のポスターなんて貼ってんじゃねぇよ!フランス人のばか!
売切れのウラミは根深いのである(笑)。

あきらめきれず、なおも調べてたら、ガルニエ(いわゆるパリ・オペラ座)の方では
ロッシーニの「シンデレラ」をやってるではないか!おお、ガルニエでオペラを観られたら
それはゴージャスな体験だ。イイネ!さっそくチケットをネット予約しようと・・・




・・・売切れ


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くっ・・・・なぜそこまでイ課長の夜の楽しみを邪魔するのだ?フランス人!!
上の写真は2009年のパリ旅行の時に見学したパリ・オペラ座の内部。ここは夜行ったら
めっちゃくちゃキレイなのは間違いないんだが…ちっくしょう。

いかん。華麗なパリのナイトライフ・プランが急速にシボんでいくぞ。
しかし、せっかくのパリの土曜の夜だぞ?意地でも夜遊びしてやる!
他にクラシックのいいコンサートがないか、調べたけど、どうもコレというのがない。
うーーーーむ・・・

この際、「クレイジー・ホース」とか「リド」とか「ムーラン・ルージュ」みたいな
パリのキャバレーに行ってナイトショーでも観ようかなぁ…とも思った。
しかしディナー付きだと高いし(200ユーロ、約2万円弱はしたと思う)、
そこまで払って、実質的には完全に「観光客向けのショー」と化しているであろう
ナイトショーを、世界中の観光客に混じって一人で観たいか?と言われるとねぇ…。

完全に暗礁に乗り上げたかに思えたイ課長のパリ・サタデーナイト夜遊び計画。
だが、ここでイ課長の脳にピカッとある言葉がひらめいた。



・・・・ジャズ・・・


おお。そうだ、ジャズってのはイイんじゃないか?
ロンドンやローマに「ジャズ」のイメージって皆無だけど、パリにはなぜかある。
「死刑台のエレベーター」みたいに、パリを舞台にした映画がジャズを使ってたという
影響が大きいのかもしれないけど、とにかくパリにはジャズのイメージがある。
おそらくライブハウスも何軒もあるはずだ。

「パリでおフランス風ジャズを聞く」ってのもなかなかオツな夜遊びじゃん?
こういう時は何でも自画自賛して自分を鼓舞するのである(笑)。

「パリの土曜の夜はジャズ」という方向で検討を始める。
検索すると、確かにライブハウスが何軒か出てきたから、その中から
パリ中心部のシャトレーっていう駅の近くにあるサンセット・サンサイドっていう
ライブハウスをネットで予約した。

演目はナンだって良かった。とにかくパリで夜遊びしたかったのだ(笑)。
土曜の夜はサックス奏者のナントヤラっていう人のライブで、料金は22ユーロ。
まぁ2,000円ってとこか。キャバレーのディナーショウより圧倒的に安い点もグッド。

開演はたしか9時だった。
上に書いたように7時頃、いったんホテルに戻ったイ課長は疲れを癒すヒマもなく、
再び8時頃にホテルを出て、メトロのシャトレー駅に向かった。

…というわけだけど、長くなったから今日はここまで(またかいッ!!)。
実はこの後、イ課長はシャトレー駅で壮絶なまでに道に迷うのである(笑)。

 

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by tohoiwanya | 2012-09-21 00:04 | 2011.11 欧州出張 | Comments(2)
2012年 09月 14日

ルーアンの休日 完結編

さて…インド業務でシッチャカメッチャカの日々を送るイ課長なのではあるが、
今日こそはあきらめて?ルーアン観光の話をしめくくろう。
ダラダラ書くのもナンだから、4つのポイントにまとめて写真つきでご紹介するぞ。

①セーヌ川

以前にも書いたように、ルーアンの街を東西に流れる大きな川はパリと同じセーヌ川。
もともと、ルーアンってこのセーヌ川の水上輸送で栄えたところだったようだ。
今はこんなだけど、昔はこの辺に大きな船着き場があって、活況を呈してた…らしい。
(…その頃…たぶん19世紀頃のこの辺りを描いた絵を美術館で見たのだ)
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川の反対側(地図でいうと東側)を見ると、こんな感じ。
大きな岩山みたいなのがデンとあって、なかなか変わった眺望だ。
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②ルーアン美術館

ルーアンに行ったら、ここはちょっと寄る価値がある。
上でセーヌ川の船着場の活況を描いた絵を見たっていうのがこの美術館なのだ。
そりゃ所蔵する絵画はルーブル並みってわけにゃいかないけど、ここは行こうと思ってた。

お?円筒鏡に写すだまし絵なんかあるよ。元絵はルーベンスの「十字架昇架」っぽいな。
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おおお?こりゃベラスケスだろ?
絵の題名は忘れたけど、これベラスケスだよな。へぇ~巨匠ベラスケスの油絵が
ルーアンで見られるとは思わなかった。
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しかし、この美術館で最も見たかった絵はこれだ。
何たってルーアンなんだからね、ここは。
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何時間か前に実物を見たばかりの大聖堂。その大聖堂を描いた有名な連作。
やっぱモネのコレを1枚は持ってなきゃ、ルーアン美術館の名がすたるってもんだ。
ちなみにこの連作、たくさん持ってるのはパリのオルセー美術館らしい。


③ルーアンの街並み

ルーアンって、パリなんかより圧倒的に小さいのは当然だけど、それでも
ノルマンディー地方の中心都市だから田舎臭さは全然なく、適度な都会感があってよろしい。
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駅からブラブラ歩いて街の中心に着き、大聖堂、セーヌ川、公園、美術館・・・て具合に
観光なら交通機関に乗る必要は全然ない。そもそもパリに比べりゃ「観光客」なんて存在も
ゼロに等しいわけで、観光客向けのキレイなパリに対して、普通の生活がある街って
感じだったな。
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④ルーアン駅

そんなわけで、最後はちょっと駆け足になってしまったけど(笑)、
海外出張中の土曜日、パリから足を伸ばしてのルーアン観光、楽しませていただきました。
そろそろ帰りの電車の時間だ。
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この電車に乗って、サン・ラザール駅に着くのが16時10分の予定。
パリはまだ夕方だ。もちろん、素直にホテルに帰って休もうなんて気は毛頭ないイ課長。
この後、パリでもたっぷりと「海外出張中の土日」を楽しむのであった。

こうして思い返してみると、あの土曜日はいろいろ楽しんだよなぁ。
実はこんどのインド出張でも「空いた土曜」があるんだけど、その計画はまだ
ラフなもので、詳細は未定なのである。



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by tohoiwanya | 2012-09-14 10:55 | 2011.11 欧州出張 | Comments(2)
2012年 08月 12日

ルーアンの床屋で髪を刈る

イ課長ブログおなじみの「海外床屋フェチネタ」。
海外での散髪が通算で何回目とか書きたいところだけど、もう思い出して勘定するのが
面倒くさい(笑)。そろそろ20回めくらいになるのかなぁ?

2011年11月欧州出張でももちろん床屋に行った。場所はルーアン。
パリみたいな大都会だと手ごろな床屋を見つけるのが難しいから、ルーアン程度の地方都市で
床屋が見つかればいいなぁと思ってたら、ちょうど良さそうな店を発見した。

ふむ。いかにも「安床屋」という感じで良いではないか。
「男 10ユーロ」っていうと、ほぼ1000円だ。実際安い。
こういう風に値段が書かれてるとボラれる心配がなく、こっちも気がラクだ。
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しかしなんといってもイ課長が惹かれたのは、看板にあるアラビア語風の文字だ。
ナニ語だろう?いずれにしてもアラブ・中近東系の店であることは間違いよな。
面白そうだ。今回はこの店にしてみよう。

店に入る。他に客はいない。
見るからにフランス人ではなさそうな顔のニイちゃんとイ課長の目があう。
非フランス系の床屋と、非フランス系の客との間に走る一瞬の緊張(笑)。
とにかく自分が散髪客であることを手っ取り早く伝えよう。

「(指で髪をチョキチョキするジェスチャー)OK?」と聞くとニイちゃんは
床屋イスを指さして「座れ」と指示。簡潔で無駄のないコミュニケーションだなぁ。

首から下を白い布で覆われ、どの程度短くしてほしいかを英語で指示し(元々短いから
このあたりは極めて大まかな指示なのである)いよいよ調髪開始。

海外の床屋の場合、不思議と女性店員は沈黙を守って髪を刈るのに対し、男性理髪師だと
大抵イ課長に何か話しかけてくる。東洋人客って少ないだろうし、珍しいんだろうな。
このニイちゃんも話しかけてきた。しかもちゃんと英語を使ってくれるではないか。この客は
フランス語が全くダメだってことは店に入った直後の“無言劇”で理解していたようだ(笑)

まずはお約束の質問から。

床「オマエはどこから来たのだ?」
イ「日本からである」
床「日本?ニホン?オレは最初、オマエが店に入ってきたのを見て、てっきり
  アラブ系だと思った。たとえばオマーンとか…」

イ課長はよく「世界中の人から外国人と思われるニンゲン」とからかわれる(笑)。
要するにあまり日本人らしく見えない日本人なんだよ。背もやけにデカいし。
しかしオマーン人と言われたのは初めてだよなぁ。本物?のアラブ系の人から
そう言っていただけるとは光栄の至り。

この床屋ニイちゃんの出身がどこなのか、興味があったからイ課長も質問してみた。
「アラブ系の方とお見受けしますが、どちらのご出身ですか?」なんて如才ない英語は
話せないけど、適当に国名を挙げればこちらの質問意図は伝わるはずだ。

イ「アナタはどこから?モロッコとか?それとも…」
床「オレはアルジェリアから来たんだ」
イ「アルジェリア!ほぉ~」

アルジェリアと聞くと、2009年欧州出張でのブリュッセルの夜を思い出さずにはいられない。
大勢のアルジェリア人と一緒にあの狂喜の夜を経験したことは今でも忘れがたい思い出だ。
ひょっとして、彼もあの時ブリュッセルにいたりして…。せっかくだから
ヘタな英語であの時の話をしてみようという気になった。

イ「あー…2年前、11月、私はベルギーのブリュッセルにいた」
床「・・・・・」
イ「W杯予選の最後、アルジェリアとエジプトの試合があった。アルジェリアが勝った。  
  たーーっくさんのアルジェリア人が道路でお祝いしていた。私もあそこにいた」

この話をしたら床屋ニイちゃんの相好もくずれた。
床「ああ、あの時オレはパリにいた。パリでもアルジェリア人が集まってお祝いしたよ」

お互いにあまり上手じゃない英語でこんな話をしつつ、調髪はつつがなく終わった。
調髪に要した時間はせいぜい20分くらいじゃなかったかな。しかしその20分間は
なかなか友好的な雰囲気だった。

もちろん、料金は看板通り10ユーロ。
お金を払って、日本・アルジェリア草の根友好の握手をして店を出た。
2011年11月出張での海外散髪はフランスのルーアンで、こんな風に平和に終了したのでありました。 
 
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散髪した翌日の日曜、出張同行者であるエラい人とパリで合流し、晩メシを食いながら
ルーアンで床屋に行ったという話をした。
彼はこの話をいたく面白がり、面白がるあまり、その後しばらくイ課長のことを
謎のオマーン人・イ課長さん」と呼んで面白がっていた(笑)。



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by tohoiwanya | 2012-08-12 00:03 | 2011.11 欧州出張 | Comments(4)