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カテゴリ:出張・旅行あれこれ( 81 )


2011年 03月 16日

S氏からのメール

ドイツからメールが届いた。S氏からだ。
このS氏、実はイ課長が4年連続でドイツ出張のたびに会っている人物なのだ。

以前、2007~2010年各年1回ずつ、計4回もフランクフルトの某業界団体職員食堂に
連れてってもらったって書いたことがあるけど、その業界団体の、ある部門の責任者が
このS氏なのである。

このS氏、たまたま若い頃にスポーツ少年交流事業みたいなヤツで日本に1ヶ月くらい
ホームステイした経験があって、日本にはすごく親近感を持ってたんだよね。
そのせいか、多忙な人なのにS氏は毎年イ課長のことをすごく歓迎してくれる。

こっちはその好意に甘え、欧州出張が決まるたびにS氏にメールを出して「またドイツに
行くことになっちゃったけど、今年も面談させてもらえる?」って、おそるおそる尋ねると、
そのたびに「その2日間は空けておく。イカチョウとの再会が楽しみだ」と快諾してくれる。
イ課長は業務上どんなに助けられたことか。

その彼からのメール。内容はこんな感じ。

この週末の間、日本で起きたニュースを見て本当に恐ろしい思いでいる。
質問がある。アナタは大丈夫なのか?OKなのか?
アナタから返事があれば私はホッとできる。短いメッセージでいいから返信を欲しい。


彼が掛け値なしにイイ人であることはすでに十分わかっている。
しかしこのメールを見た時はやっぱり嬉しかった。
彼の母語はもちろんドイツ語だけど、イ課長にわかるように英語で送ってくれた。

これまで海外出張で通訳を介してたくさんの現地の人と会ったけど、
そのほとんどは一度会うきりだから、こっちも全部顔や名前を覚えてないし、
向こうなんて、イ課長に会ったことも忘れてるだろう。

しかし何せS氏は毎年2日ずつ、4年連続で仕事してるからそりゃ友情も芽生える。
もしドイツに大災害があってフランクフルト周辺でも死者なんてニュースを見たら
イ課長もまた、S氏と通訳さんが無事かどうかを真っ先に考えるだろう。

すぐにS氏に返事を書いた。
仕事に影響はあるが、妻も両親も家も、そして私自身も無事であると知らせた。
「あーよかった」と思ってくれてるはずだ、きっと。


当然のことながら、テレビも新聞も報道はすべてツラい話ばっかりだ。
金曜の会社泊まり+月曜の大混乱出勤の反動が出たせいか、せっかく会社から
自宅作業用のファイルを持ち帰ったのに、イ課長、全然仕事する気になれない。

しかし、S氏のメールに少し励まされたよ。

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ドイツやワシントンやロンドンでお世話になった通訳のみなさん(読んでないか…)
海外出張・海外旅行で会ったすべての現地のみなさん(日本語読めないじゃん)

イ課長は無事です。大丈夫です。
おバカな旅行記という気分にはなかなかなれないけど、ボチボチ更新していきます。
(上の写真は会社近くの歩道。これ、一体どうやって平らに戻すんだろ…?)




by tohoiwanya | 2011-03-16 00:25 | 出張・旅行あれこれ | Comments(2)
2011年 03月 10日

統計をとってみる

さて。
今日は唐突にヘンな企画なのである(笑)。

ミクシその他でつきあいの長い人は、イ課長が自分の過去に関していろいろ集計したり、
ランキングつけたりするのが好きなヤツだということをご存知だろう。
実はこないだ道を歩いてて、こんなことを考えた。

①自分がこれまで行った海外で、合計して一番長く滞在したのはたぶんドイツだろう。
②ドイツに滞在した理由としては、たぶん旅行より出張の方がずっと多いに違いない。
③滞在日数をはかる尺度として「宿泊数」を用いるとそれぞれ何日くらいになるんだ?

…そこで、カウントしてみることにした(笑)。
こういうことはけっこう張り切ってやるヤツなのだ、イ課長は。

宿泊日数カウントに際して、以下のようなルールを定めた(そんな大げさな…)。

①半日観光しただけとか、訪問はしたけど宿泊はしなかった国はカウントしない。
②飛行機での機中泊はドコの国にも含めない。
③同一国内で夜行列車や夜行バスで移動した場合はその国で1泊したとカウント。
④夜行列車等で国境越えした場合は『発車駅のあった国』で1泊したとカウント。

この④のルールは微妙なところだけど、まぁ夜行列車での国境越えなんて今までに
2回だけだから、大きな影響はあるまい。

80年代に行った初めてのニューヨーク旅行から去年まで。記憶力を限界まで振り絞って、
「あの時ドコで何泊したか」を数え、国別に整理した上で多い順に並べるとこうなった。

ドイツ     30泊(旅行7泊、出張23泊)
スペイン    21泊(旅行21泊)
アメリカ    21泊(旅行14泊、出張7泊)
インドネシア  10泊(旅行4泊、出張6泊)
タイ       7泊(出張7泊)
中国       7泊(出張7泊)
フランス     7泊(旅行7泊)
フィリピン    6泊(出張6泊)
台湾       6泊(旅行6泊)
英国       6泊(旅行3泊、出張3泊)
トルコ      6泊(旅行6泊)
シンガポール   5泊(出張5泊)
イタリア     5泊(旅行5泊)
ベルギー     4泊(出張4泊)
オーストリア   4泊(旅行4泊)
スイス      3泊(旅行3泊)
韓国       2泊(旅行2泊)
サイパン     2泊(旅行2泊)
チェコ      2泊(出張2泊)


たぶんこれで漏れはないはずなのだが…

いろいろ気づくことはある。
イ課長のこれまでの海外渡航人生で「1泊しかしなかった国」ってないんだねぇ。
2008年終了時点ならベルギーが「1泊しかしなかった国」だったんだけど、2009年出張で
さらに3泊したから、合計4泊。立派なもんじゃん。

これ、ぜんぶ合計すると154泊。これまでのジンセイで、ガイコクで過ごした夜は
まだ半年にも満たないわけか。まぁこんなもんだろう。大したことはないのだ。

せっかくだから、これをエクセルに入力していろいろ加工してみた。
とりあえず、旅行・出張それぞれの合計宿泊日数比率をみるとどうなるか?
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おおこれは意外。旅行の方が多かったんだ。
最近4年くらいに限っていえば圧倒的に出張の方が多くなるはずだから、どうしても
出張ばっかりっていう印象が強いんだが、通算すると旅行の方が多かったんだな。

せっかくだ。旅行での海外宿泊の国別シェアも見てみよう。こうなる。
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スペインの21泊というのが断トツ。これは最初から予想されたことだが。
スペインには1週間1回、2週間1回行ってるからねぇ。スペインは素晴らしいんだよ。
やっぱ行けるチャンスがある時に行っておいて良かったなぁとつくづく思う。
今じゃ2週間ブッ通しの休みをとるのは難しいもんなぁ。
アメリカにも1週間の旅行で2度行ったからけっこう多いね(2度ともニューヨーク)。

あとはまぁこんなもんかなという感じだ。
韓国(ソウル)とサイパンはともに昔いた会社のクソ社長やその愛人オバサン社員なんかと
一緒に行かさせられたサイアクな社員旅行で、純粋な旅行に含めるにはやや「業務」的な
色彩が残るけど、まぁ出張に含めるわけにもいかんから旅行としておこう。
心情的にはあんな連中といった海外宿泊はカウントから除外したいところだが(笑)。

さて、同じように出張の国別シェアも見てみよう。
まぁこれもどこが断トツで多いかは最初からわかっているのだが。
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…と思ったら、ドイツは3分の1くらいだったんだ。もっと多いかと思った。
確かに最近4年に関して言えばドイツが圧倒的に多いんだけど、1996年に生まれて初めて
海外出張したアジア4カ国(インドネシア・タイ・中国・フィリピン)の存在が大きい。
この4カ国に出張してなきゃ、ドイツのシェアが5割を超えちゃうもんね。

ふーーーーむ…なるほどねぇ。
別に、びっくりするような意外な結果というわけでは全然ないけど、
こうして改めて集計してみると、なるほどなーーーと改めて感じることも多い。
せっかくだから、出張・旅行合算の国別宿泊数ランキングを作るとどうなるか、やってみた。
まぁドイツがトップになるのは当然すぎる結果なのだが。
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ふーむ…「旅行でも、出張でも行ったことのある国」って、世界で4カ国だけだったんだぁ…。

しかしこうして集計・整理みると、意外に「昔行った国」の方が印象に残ってたりするもんだね。
特にイ課長の生まれて初めての海外出張だったアジア4カ国の印象は未だに強い。

インターネットもない時代で、今考えれば出張自体の内容もかなりヒドかったし、
バンコクやジャカルタや北京の「都会化」ぶりも今よりはずっと遅れてたはずだ。
96年当時は北京はまだ朝の通勤時なんか「自転車の海」的な風景が見られたけど、
モータリゼーションが進んだ今、朝の通勤風景もだいぶサマ変わりしたんだろうなぁ。

…てな回想にひたっているわけだが…。

さて、何でトツゼンこんな集計をしてみようと思ったかというと、実は…


今年の6月に、出張で貯まりまくったマイルで海外旅行することにしたのである。

もう飛行機もホテルも予約した。もはや動かしようがない(笑)。
今回はトホ妻同行。期間は1週間。一つの街に7泊する勘定になる。

だから、上で作ったいろんな集計数値も今年6月にまた変動することになるのだ。

場所はどこかって?

まだ  ヒ ・ ミ ・ ツ  。

 


by tohoiwanya | 2011-03-10 00:07 | 出張・旅行あれこれ | Comments(0)
2010年 12月 27日

ドイツの社員食堂について

台湾旅行記が続いたから、本日は欧州ネタ。

さて。
海外出張で、これまでいろんな国の政府機関やら企業やら業界団体やらを訪問した。

当然のことながら、訪問前には何月何日の何時に訪問するかのアポをとる。
当然のことながら、訪問アポ設定に際してはランチタイムは避けるようにする。
だから午前だったら10時、午後だったら2時くらいをリクエストすることが多い。

下の写真はそうやってランチタイムを避けてアポをとり、13:30に某社を訪問する前に
ドイツの通訳さんとWolfenという街のレストランで食った昼飯というわけである。
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ランチタイムを避ける以上、訪問先の人と一緒に昼飯を食うケースってあまり多くない。
しかし「あまり多くない」ってことは、逆に言うと、多少はあったわけだ。

午前から午後にまたがる長〜いミーティングだと、途中にランチタイムがはさまる。
そういう経験がこれまでに何度かあって、中でもダントツで多いのがドイツ。
ドイツでは訪問先の業界団体や企業の人と一緒にランチという経験が、過去8回ある。

さて、ガイコクから来た客人との会合でランチタイムになった場合、アナタならどこでメシ食う?
イ課長は日本でそんな経験したことないけど、もしそういう状況になったら、おそらく
「外国から来たお客さんだし、和食の店に連れてってあげよう」と考えるはずだ。
あるいは、和食弁当みたいなものを頼んで社内で一緒に食うという選択肢もあり得る。

ドイツで訪問した各社はどうだったかっつうと、これがハンで押したように8回とも同じ。
どう同じかっていうと、社員食堂に連れてってもらってランチをごちそうになったのである。

もしイ課長が日本でドイツからの客人を迎えたら、社員食堂に連れていくだろうかとなると…
…うーん…たぶん連れていかないだろうなぁ。やっぱ「おもてなしランチ」って側面が
あるわけだし、社食のカレーライスじゃちょっとなぁ…と思うはずだ。

ところがドイツ人はイ課長を例外なく、当たり前のように社員食堂に連れてってくれる。
ドイツだと、田舎の工場はもちろん大都市近郊のオフィスビルでも周囲に飲食店って多くない。
「客を連れて行く店がない」っていう理由は確かに大きいんだろうけど、ドイツの社員食堂ってのが
とにかく内容が充実してるから、立派に「おもてなし」になるんだよ、あれは。

これまで8回行ったドイツの社員食堂の内訳はこう。

フランクフルト 某業界団体職員食堂 2007〜2010年各年1回ずつ、計4回
マンハイム   某社社員食堂 2007年に1回
ブルッフザール 某社社員食堂 2008年に1回
ハイデルベルグ 某社社員食堂 2009年に1回
ヴィネンデン  某社社員食堂 2010年に1回

うーむ…こうしてみると、なかなかの「ドイツ社員食堂遍歴」ではないか(笑)。
こんなにアチコチ、ドイツの社員食堂でメシ食った日本人って少ないかもよ?

ドイツではなぜあんなに社員食堂が充実してるのか?これは面白い考察テーマだ。

英国だとランチはサンドイッチ屋あたりで買い食いしてオシマイって人が多いようで、
ロンドンやリーズで見かけたランチタイムの光景は完全にそんな感じだった。
アメリカ人もランチに関してはわりとそれに近いんじゃないかなぁって気がする。
大体、アメリカやイギリスで、地方の工場ならともかく、都市部の自社ビル企業で
社員食堂なんてあるんだろうか?残念ながらイ課長は見たことはない。

それに対し、ドイツ人はおそらく「昼飯はナイフとフォーク使って暖かい料理をガッツリ食う」って
志向が強いんだと思う。周囲に店が少ない以上、社員食堂設置率が高くなるんじゃないかな。
とにかくドイツの社員食堂の「ガッツリ度」はすごいよー(笑)。

ボリュームたっぷりのメインディッシュ、何種類かの中から選ぶサイドディッシュ、
これに加えてサラダバー・ドリンクバーが併設されてるっていうのが標準的かな。
メインディッシュはベジタリアン向けも用意されてるっていう所も多かった。

そういえば、一昨年だったか、フランクフルトの某団体でミーティングが始まる前に
「今日のランチは肉か野菜か?」を書かされたことがあった。朝イチにそんなこと聞くのだ。
たぶん、キッチンでその日に作る量を決めるためのデータ収集なんだろうな。

よくわかんないから、その時はとりあえず「肉」にマルをつけて渡した。
で、13時になると(ドイツでは13時からランチってことが多いみたいだ)
「ではイカチョウさん、ランチにしましょう」というわけで職員食堂に連れてってくれる。

よく覚えてるけど、その日の「肉」のメニューは、ローストビーフだった。
すんげー巨大なローストビーフが自分の皿の上にドサッと盛られたときにゃ驚いたね。
さらに、それがもう1枚盛られたときは心底驚いた(笑)。ひ、ひとり2枚?!ひー。

ドイツの社員食堂ではぜんぶ訪問先の相手が「ウチの部にツケといて」って感じで
手続きしてくれて、まぁ平たく言えばオゴッてもらった。だから自分で払ったことがない。
いくらぐらいするんだろうなぁ?非常に興味がある。

巨大ローストビーフ2枚なんて、日本的に考えれば相当高くなるだろうと思うけど、
しかし社員の福利厚生として会社が補助してるだろうし、けっこう安いんじゃないかなぁ?
本人負担が安くてこんな充実したメシが食えるんだったらいいよなぁー。

実はイ課長の勤務するビルにも社員食堂がある。
でもあんまり行かないんだよね。別にマズいからではなく、周囲に店がたくさんあるし、
昼休みは外の空気を吸いたいっていう理由が大きいんだけど。

ドイツ企業くらい内容充実の社員食堂だったら利用頻度もあがるかもなぁ…。
輸出好調で景気も上向いてるドイツ産業界の活力の源泉は社員食堂にあると見た。

ごちそうになりながら、メシの写真撮るなんて行儀悪いことはできないから
残念ながら社員食堂の写真はなし。下の写真は2年前、フランクフルト出張で食った晩飯。
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トリの大きさに注目されたい。これで一人分。しかも値段はサラダの方が高かったのである(笑)。 

 


by tohoiwanya | 2010-12-27 00:23 | 出張・旅行あれこれ | Comments(0)
2010年 08月 11日

欧州・盲腸線紀行

イ課長に仕事を頼んできた某機関のエラいおじいさんから、2007年の春に
「ドイツとチェコに行ってきてほしい」と言われたって話を前に書いた。
彼は2年くらい前に引退し、その後は悠々自適の引退生活を送っている(はずだ)。

彼が引退直前に、引退後のライフプランについて聞いたことがある。
実はこのおじいさん大変な鉄道マニアで、日本国中あちこち鉄道で行ってる。
そして、彼の引退後の念願は日本中の“盲腸線”を踏破するということだと聞いて、
世の中には「鉄っちゃん」って多いんだなぁと改めて感心した。

あのおじいさんはイ課長の近年の海外出張ラッシュの、言わば火ブタを切った人といえる。
彼が最初に「アイツに行かせよう」と思わなければ、その後こんなに何度も海外出張に
行ったとは思えないんだよね。

本日はそんな彼への若干の恨みと、若干の感謝を込めて欧州盲腸線紀行。
イ課長の数少ない海外渡航経験の中でも何度か盲腸線の端っこまで行ってる。

あ、一応説明しとくと盲腸線って、要するに「そこでドン詰まり」って駅のこと。
要するに「接続路線のない、行き止まり終点駅を持つ」路線のことなんだけど、普通はさらに
「田舎の、最果ての、ローカル線の、ひなびた終点駅を持つ路線」のことを言うよね。
たとえば大都市の地下鉄の終点駅がいくら行き止まり折り返しドンつまりの駅だからっていっても、
そういうのは盲腸線とは言わない(はずだ)。

盲腸線って、終点が「海岸沿いの街」になることが多くなるはずで、イ課長が過去に行った
盲腸線の終点もぜんぶ海沿いの街だった。

2009年11月出張で行ったオーステンデがまず挙げられるかな。
もっとも、オーステンデくらいの大きさの街になると「ローカル線のひなびた終点駅」っていう
ショボさはあんまりない。そういう意味じゃ盲腸線と言えるかどうか、やや微妙だけどね。
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この時、オーステンデは雨だった上にイ課長は風邪。
オーステンデ観光どころの騒ぎじゃなくて、ヨロヨロになってこの列車に乗って
ブリュッセルに帰ったわけだ。ああもっとユックリしたかった…。

去年のパリ旅行で行ったドゥーヴィルも海沿いの、ドン詰まり終点駅だった。
ここは主要路線から20分くらいの短い「ドゥーヴィルに行くための路線」みたいなのが
出てて、そういう意味では盲腸線的な風情がタップリだったね。
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これがドゥーヴィル駅のドン詰まり。
駅舎もこのあたりの家と同様、木組みの高い設計になってて、けっこう立派だった。
駅舎の中にはこんな丸い時計があるんだけど、実はこの時計、映画「男と女」にも
登場してるんだよね。途中で新しいのに交代してるのかもしれないけど、形は全く同じだ。
この時もう夜の8時だったけど、フランスの5月は夜になっても明るかった。
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欧州盲腸線紀行の最後は…はい、当然シェルブールです。
個人的な印象ではこのシェルブールが一番「ひなびた田舎のドン詰まり駅」的雰囲気が強くて、
「ああ、イチバン端っこまで来ちゃったなぁ」って気分になったもんだった。
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シェルブールについては過去にイヤってほど書いたから(笑)、あまり繰り返さないけど、
駅に関して言えば、やっぱ正面にある新駅舎よりも、ホームに沿って建てられた旧駅舎、
つまり「シェルブールの雨傘」の別れの場面に出てきた駅舎に深い思い入れがある。
ここをカトリーヌ・ドヌーヴが歩いたんだよなぁ…。今はやけにトイレが目立つが(笑)。
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ヨーロッパでは、たとえばフランクフルト中央駅みたいな「行き止まり構造」の駅自体は
全然珍しくない。北駅やサン・ラザール駅はじめ、パリの主要ターミナル駅もほとんど行き止まり式だ。
だから上の写真みたいに「行き止まりホームに止まる電車」を目にすることは多い。

しかし、実際にローカルな盲腸線の終点駅に立つと、それなりに「最果ての地の旅情」的なモノがある。
いまごろ日本国内の盲腸線踏破の旅をしてるはずの、あのエラいおじいさんもきっと
そんな旅情を楽しんでるんだろう。どうぞお元気で。
 
というわけで、今日はイ課長が経験した数少ない「欧州・盲腸線紀行」でした。
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by tohoiwanya | 2010-08-11 14:52 | 出張・旅行あれこれ | Comments(0)
2010年 06月 07日

海外のスーパーマーケット

出張であれ、旅行であれ、海外に行くとイ課長はその国のスーパーマーケットに入る。
ほとんど毎日のように入るんじゃないかな?

スーパーマーケットに頻繁に入る理由の大半は缶ビールの調達にあるわけだが(笑)、
その他にビールのつまみとか、ホテルの部屋にいる間にちょっと食うお菓子とか、
いろいろ買うべきものはあるわけだ。

スーパーに入るとなぜか写真を撮りたくなる。
何かの専門店じゃない、スーパーマーケットなんだから、お国柄っていったって
そう極端にあるわけじゃない。大体どこの国でも、日本でも、同じような構造だけど、
それでも撮りたくなる。まぁ要するにスーパーが好きなんだろう、きっと。
ガイコクのスーパーにいるっていうだけで、嬉しくなっちゃう(←バカ)。

お店の中で写真撮ると、店員に怒られないかなとか思って気を使うけど
あたりに人がいないのを見計らって撮っちゃうのだ。
これはドイツ出張で撮ったフランクフルト中央駅構内にある、ミニスーパー。
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缶ビールは当然として、ドイツのスーパーはお菓子類、特にグミの品揃えが充実してて嬉しい。
巨大グミを一袋買って、食いきれずにブリュッセルまで持ってったっけ。
かと思うと、ワシントンDCのスーパーはこんな感じ。
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何がスゴいって、取手つきのペットボトルに入ってて、どう見ても洗剤にしか見えないモノが
実はジュースであるというのが驚く。アメリカ人はこんな巨大ボトルからコップに
ジュースを注ぐのかい?すごいね。
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上は去年のパリ旅行のときに撮ったパリ市内のスーパーだ。
たぶんチーズ売場だろうと思うけど、さすがはフランス、チーズの品揃えの豊富さは
すごいものがある。
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一方、こちらはアジア、シンガポールのスーパー。
けっこう日本のお菓子が日本語で商品名が印刷されたまま売ってた。
シンガポールのスーパーではお土産系のお菓子も売ってたから、出張土産用に
マーライオンチョコもこの店で買ったのだ。空港で買うよりウンと安い(と思う)。

こちらは2008年のドイツ出張のときに撮ったリューベックのスーパー。
ここでもお土産用のグミとか買ったっけなぁ。
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ここで面白かったのはレジだ。
写真じゃわかりづらいけど、このスーパーのレジはベルトコンベア方式になってて、
一人分の会計が終わるとベルトがちょっと動くという方式。だから、イ課長もベルトの上に
自分の買いたいお菓子を置き、ベルトの動きに合わせて前に進むわけだ。

フと気がつくと、青くて細長い棒が何本も用意されてる。
これは…何だ?この棒がないと品物を買えないのか?いやそんなことはないだろう。

棒は無視して自分の番がくるのを待っていた。
すると、イ課長の次に並んでいたオバサンがおもむろにその青い棒を取るではないか。
見てると、イ課長が買った品物と、自分が買った品物の間にその棒をヨコに置く。

そうかッ!!つまりこれはベルトコンベアに置かれた商品の区切り用の棒なんだ!
この棒からアッチは前の人が買った分、棒からコッチはアタシが買った分ってことだ。
レジ打ちの人が間違えないように、これで区切りをつけるんだな。

その棒の使い方を知ったイ課長は激しく感心し、「なるほど」と感心した顔をして、
自分の次に並んだオバサンの顔を見た。
ドイツのスーパーについて、外国人にひとつ知識を与えたオバサンはニッコリと笑う。
「そうか〜、なるほど、なるほど」てな顔して納得してうなずくイ課長。
「わかった?わかったでしょ?こう使うのよ?」てな顔で得意げにうなずくオバサン。

日本人出張サラリーマンと北ドイツに住むオバサン。
リューベックのスーパーマーケットで、言葉は通じないモノ同士が「うむうむ」と
互いにうなずきあって、心の交流を果たしたのでありました(笑)。

 


by tohoiwanya | 2010-06-07 00:38 | 出張・旅行あれこれ | Comments(5)
2010年 06月 03日

海外出張における通訳さんという存在

「通訳さんの確保」は、海外出張のモロモロの準備の中でも飛行機チケットの確保と並んで
最も優先度の高い問題だと、イ課長は経験的にそう思う。通訳さん探しに比べたら
ホテル探しや現地交通機関の確認なんて直前になってバタバタやっても何とかなる。
しかし通訳さんのスケジュールは早めにおさえておかないと、出張自体が破滅するからね。

さて、イ課長は海外出張のたびに、どうやって通訳さんを探しているのか?
いつも通訳派遣会社に頼んでる?ノンノン。単純にネット検索で探しているに過ぎないのだ。

たとえば2007年のドイツ・チェコ出張。
この時は、たまたま発見したデュッセルドルフ日本商工会議所の通訳・翻訳紹介ページが
ものすごく、ものすごく役に立った。ここはドイツ国内の地域別の通訳者検索が可能で、
その後ほかの国にも行ったけど、通訳探しに関してここまでキチンと検索サイトが
整備されているのはイ課長の知る限りココだけだ。

じゃ、他の国ではどうするかって?
「シンガポール 通訳」とか「ワシントンDC 通訳」みたいなキーワード検索で
個人のサイトを探すんだよ。呆れるほど原始的な探し方だ(笑)。

何人か通訳候補を選び出すところまでたどり着いたら、候補全員にメールを送る。
イ課長がどんな会社のどんな仕事をしてるヒトで、いつ、どんな出張を予定してて、
どんな相手とのどんなヤリトリの通訳を頼みたいのか、といった情報を相手に示して、
そちらのスケジュールの都合、通訳費用等の連絡を請う、てな感じで打診するわけ。

ここで「その日は別の仕事がもう入ってて…」と断られることも多い。
だから「その日程なら大丈夫です。ぜひお手伝いしたいです」なんて返事が1通でも来ると
ホッとする。時にはそういう返事が複数の通訳候補から来る場合だってある。

そうなったら複数の候補者から誰かを選ばなきゃいかん。難しい局面だ。
しかし実際にドイツやワシントン出張ではそういうケースが発生した。

もちろん相手の人柄や能力なんて、全然わからない。
通訳料金に差がある場合、単純に安い方が嬉しいという気持があるのは否定できないが、
料金の問題だけじゃなく、過去の通訳実績、出張スケジュール変更でキャンセルが
生じた場合の規程、その他モロモロ…いろんな要素がからんでくるから決めづらい。

何度かこういう局面を経験した結果、イ課長は「これなら間違いない」という
通訳さん決定のための決定的法則を決定した。それは








エイヤで決めるしかないじゃん、という法則だ(笑)。


ワシントン出張のときは数人の候補者が残ったんだけど、その数人と何度かメールを
やりとりするうち、最初に返事をくれるのは決まっていつも同じヒトであることに気づいた。
それだけの理由で、エイヤでそのヒトに頼むことに決めた。

ドイツ・チェコ出張のときは下記の二人のどっちかに決める必要があった。

①通訳カンケイの資格もいくつか持ってて、優秀そうで、通訳料金も高い候補者 
②そういう資格はない人で、通訳料金は①より安い候補者

このときもエイヤで②のヒトに決めた。ドイツ在住の日本人の女性である。

結局、この②のヒトには2007年出張を皮切りに、2008年の2度のドイツ出張でもお世話になり
イ課長は彼女に対して戦友のような信頼感を持っている。

飛行機でベルリンに飛んだり、旧東ドイツの廃墟のような駅に行ったり、二人でアチコチ行ったもんなぁ。
その廃墟のような駅を出て、ひなびたレストランで一緒にランチ食ったっけ。
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昨年のシンガポール出張のときの通訳さんはいつもとちょっと違っていた。
「現地語に堪能な現地在住日本人」ではなく「日本語に堪能な現地の人」だったのだ。
しかし、彼の日本語のうまさは呆れるばかりだった。

彼は若い男性で、ベジタリアンだったんだけど、たまたま彼と一緒に入ったインドカレー屋が
偶然にも「ベジタリアン専門カレー屋」だったことがあった。
シンガポールにはあるんだよ、そんなカレー屋が。珍しいから写真を撮らせてもらった。
上が通訳さんが食ったカレー、下がイ課長が食ったカレーね。
巨大な葉っぱの上にゴハンがあったりして、南国ムードたっぷりのランチだった。
(でも、すごく安かった)
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通訳さんとはこうして出張中は一緒にランチを食い、一緒に列車やタクシーに乗り、
一緒に相手先を訪問するわけだ。通訳さんナシにはイ課長の海外出張は成立しない。

さて、そんな通訳さんを頼むときの重要な注意事項を最後に一つ。

出張最後の仕事が終わると通訳さんに通訳料を払う。それは当然のことなんだけど、
どこに国でもこの支払いに関しては「現地通貨で現金払い」という原則があるようだ。
請求書を会社あてに送ってもらって後で振込み、なんてケースは過去一度もなかった。

必然的に、出発前に「通訳さんに払う分」の現地通貨も両替しとかないといけない。
アメリカなんかで5日間通訳を頼めば、軽くウン十万円単位になる。
このブ厚い現地通貨の札束を出発前に用意し、出張最後の日まで絶対になくさないように
しないといけないわけだ。
宿泊ホテルによっては部屋の中にセイフティボックスがないことも多くて、
そういうときはしょうがないからカバンに入れてドコに行くにも持ち運ばざるを得ない。

この「大金保管業務」は、すごい精神的プレッシャーとなってイ課長をさいなむ(笑)。
最終日に通訳料払い終わって、領収書もらうとホッとするよ、毎回。

というわけで、本日は海外出張における通訳さんについて書かせていただきました。
いや、実はさ、たまたま通訳さんと一緒に食ったメシの写真を何枚か見つけたら、
どうしてもこのテーマで書きたくなったんだよ(笑)。

通訳さんたちには毎回、本当にお世話になってる。
またいずれ、突発的にこのテーマで書くかもしれん。





by tohoiwanya | 2010-06-03 00:01 | 出張・旅行あれこれ | Comments(6)
2010年 05月 26日

特集企画「金曜のヨロコビ」

イ課長ブログ、本日はちょっとヘンな企画でいってみよう。
出張における最後の仕事が終わって、あとはもう自由時間+日本に帰るだけっていう
安堵感と解放感にひたりながら撮った「業務終了直後、ヨロコビの一枚」シリーズ。

イ課長の海外出張では、仕事が終わるのは必ず金曜日だ。で、土曜のヒコウキに乗って
帰国するっていうパターンが多い。

海外出張で、仕事の予定を全部クリアした直後のヨロコビって、わかってもらえないかもなぁ。
ホテルで目が覚めたときからすでに「今日で最後だ…午前中のアレと午後のアレを済ませれば
シゴトはすべて終わるんだ…」っていう気分になってるんだよね。出張最後の金曜日って。
慣れないガイコクでたった一人、絶対ミスも失敗もせずスケジュールをこなさなきゃならんという
プレッシャーから解放されるヨロコビ。言葉で表すのは難しい。
(もちろん、ミスなく土曜の帰国便に乗らなきゃいけないってプレッシャーは残るけどさ)

そういう「解放のヨロコビ状態」に突入して、最初に撮った写真。
他の人にとってはドウってことないけど出張者本人にとっては強い思い入れのある、
忘れがたい写真ばっかりで、本日はその特集。

たとえば2007年のドイツ・チェコ出張の、この1枚。
プラハのあるホテルのロビーで日本人の関係者と待ち合わせ(確か17時のアポだった)。
イ課長にとって初めてのヨーロッパ出張、その最後のアポイントメントだった。
ロビーで会って、お茶のみながらしばらく話して、挨拶して別れ、一人ホテルを出て…
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あーもう…この時の安堵感・解放感は忘れられないよ。
初の欧州出張、不安だらけだった日々、そんな中で全てのスケジュールを何とかこなし、
イ課長は本当に、ほんとうに、ホントウに心の底からホッとして嬉しかった。
夕暮れのプラハの街が最高にキレイに見えたっけ。そこで撮ったのがこの一枚ってわけだ。

2008年9月、この年最初の海外出張もやはり欧州・ドイツだった。
ドイツ出張には多少慣れたとはいえ、ベルリンやハンブルク等々、ドイツ内の移動が多くて
訪問先のアポ調整、さらに交通機関やホテルの予約を調整するだけで気が狂いそうだった。

最後の仕事はやはり金曜日の午後、ハンブルクの某日系企業を訪問した。
仕事が終わって出てきたのが…15時くらいだったかなぁ?この時も心底ホッとしたっけ。
ホテルに戻ろうと歩き始めて、フと空を見るとなぜか気球が浮いていた。
海外出張のプレッシャーから解放されると、思わず空を仰ぎ見ようって気になるのさ。
「出張終わったー!気球も祝福してくれてるー!(してねぇよ)」と思いながら撮ったっけ。
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翌月の10月には早くも次の欧州出張をするハメになった(笑)。
出張最後のアポは当然金曜の午後で、ミュンヘンにある会社を訪問した。
この時は相手がドイツ人だったから、当然、通訳さんと一緒。
ミュンヘン中央駅のカフェで出張の無事終了を祝って通訳さんとビールで乾杯して別れ、
そのまま一人でマリエン・プラッツの方まで散歩して撮った写真がこれだ。
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ミュンヘンのランドマーク、フラウエン教会のネギ坊主みたいな二つの塔。
まだ空が明るいね。4時頃だったかなぁ?この時は夜、バイエルン国立歌劇場に
オペラ聞きに行くっていうんで、もう気分はウキウキだったのだ。

2008年11月、狂気の3ヶ月連続海外出張の最後はワシントンD.C.だった。
この時は出張最後の金曜日に日帰りでN.Y.に行き、夜D.C.に戻ってきた。
あとはホテル帰ってメシ食って荷造りするだけ。明日は早朝にチェックアウトして帰国。
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欧州と違って土曜の半日観光がないのはつまんなかったけど、もうそんな体力もなかった。
「あとは明日の朝の飛行機乗るだけだ…三ヶ月連続海外出張終わったんだ…」と思って
ワシントン・メトロの空港駅ではほとんど虚脱状態だったよ、イ課長は(笑)。

2009年10月のシンガポール出張。金曜の最後の仕事が終わった後の一枚はこんなのだ。
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この時は金曜午前中に最後の訪問が終わり、通訳さんと別れた後は夜の帰国便までフリーだった。
とりあえずオーチャード通りに行ってみたら、揃いの黄色いシャツを着た広告カップルがいたんで
フと撮ってみたってわけだ。シゴトが終わると、何の意味もない写真を撮りたくなるんだよ(笑)。

そして2009年11月、現段階では最後の海外出張である欧州出張の、金曜の仕事が終わって
ホッとして撮った写真がこれ。
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風邪ひいた状態で最後のアポのためにブリュッセルからオーステンデまで往復し、
フラフラんなってホテルに戻り、全スケジュール終了を祝って孤独な乾杯をしたのだ。
(このホテル、宿泊客にはバーの飲み物が1杯無料サービスでついてたんだよ)

この時ばかりはビールじゃなく、カッコつけてドライ・マティーニを頼んだ。
体調最悪の状態で、何とかすべての予定をかクリアできて、ホッとしたなぁ…。


写真自体には何の見るべきモノもない…というか、知らないヒトが見れば
「何でこんなものワザワザ撮ったの?」といいたくなるような写真ばっかりだ。
だがイ課長にとってはこれらの写真は全部「金曜に最後の仕事が終わり、業務モードから
自由モードに切り替わった後の最初の1枚」ってことになる。

どれも思い出深い一枚ばっかりだよ。ほんと、つくづく、しみじみと。

 


by tohoiwanya | 2010-05-26 13:50 | 出張・旅行あれこれ | Comments(2)
2010年 04月 26日

ドイツ主要都市の人口に関する考察

「なぜフランクフルトがつまらない街に思えるのか」をもう少し掘り下げて考えてみたい。

2007年の初めてのドイツ出張でフランクフルトからデュッセルドルフに移動したとき
街を歩いてて「フランクフルトより人が多いんじゃないかなぁ?」と思ったのを覚えてる。

その後ケルンに移動したときはそれをもっと強く感じた。繁華街が人で賑わってるじゃん。
人口過密都市・東京に生まれたイ課長にすると(日本ほどじゃなくても)街に人が多いと
何となく“街らしい感じ”がしてホッとするし、閑散としてると「だいじょぶか?この街…」と
思ってしまうのは致し方ないところなのだ。

その時の印象がかなり強かったから、その後ずっとイ課長は漠然とある仮説を持っていた。
それは「フランクフルトがガラーンとしてつまらない街に見えるのは、単純に、
人口が少ないから(もしくは人口密度が低いから)ではないか?」という仮説だ。

2008年、2度のドイツ出張ではベルリンやハンブルク、ミュンヘンといった、ドイツの
他の大都市に行く機会があり、この仮説はイ課長の中でますます強まった。
どの街もフランクフルトより人が多くて、賑やかな街に思える。これはきっと、どの街も
フランクフルトより人口が多いから(もしくは人口密度が高いから)に違いない。
下の写真はベルリンの夕刻。賑やかでしょ?
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この仮説をデータから検証してみようではないか。
ドイツ主要都市の人口と人口密度データ。人口密度の高い順に並べるとするとこうなる。
(データは主にWikipediaから借用してます)

①ミュンヘン 
 人口 1,326,807人   人口密度 4,274人/km2

②ベルリン
 人口 3,426,354人   人口密度 3,842人/km2

③デュッセルドルフ 
 人口 585,054     人口密度 2,696 人/km2

④フランクフルト 
 人口 670,095人    人口密度 2,657人/km2

⑤ケルン 
 人口  995,420人    人口密度 2,457人/km2

⑥ハンブルク 
 人口 1,743,627 人   人口密度 2,309 人/km2


こうして並べてみて、少なからず驚いた。
ミュンヘンやベルリンが「フランクフルトより人が多くて賑やか」に思えたのは順当としても、
ケルンやハンブルクなんて、フランクフルトよりむしろ人口密度低いんじゃん!

フランクフルトは人口密度が低い → だから閑散としてる → だからつまらない街に思える
という仮説は瓦解したと言わざるを得ない。

うーむ…これは意外。
下の写真は2007年出張の到着最初の夜だ。土曜の夜8時だっつーのに人も車もほとんどない。
この廃墟のようなフランクフルト中央駅前の風景をイ課長は実際に見ているのだ。
土曜の夜8時だよ?中央駅は繁華街とちょっと離れてるとはいえ、これ見りゃ誰でも
「フランクフルトって、人が少なくてさびしい街だなー」と思いたくなるはずだ。
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ここでもう少し考えてみる。
なぜフランクフルトより人口密度が低いケルンやハンブルクでイ課長は
「この街は(少なくともフランクフルトより)人が多くて賑やかだなぁ」と思ったんだろう…?




ピカ!(← イ課長の脳内で電球がひらめいた音)


もしかするとその街の住人以外のヒトたちが多いからじゃないのか?
住人以外の人となると、主として観光客だ。

たとえばケルン。フランクフルトより人口密度は低いけど、イ課長がケルンで
最も頻繁に歩き回ったのは駅~ケルン大聖堂~いちばんの繁華街という一帯だ。
この辺にはケルン大聖堂を見に来た観光客もたーくさんウロついてる。
その街の住人以外の人たちがワンサカいて、そのせいで賑わって見えたのでは?

うむ。これは説得力がある仮説かもしれない。
フランクフルト以外の街が賑わってるように思えるのは、観光客が多いからだよ。

ベルリンなら街自体を見るために人が集まるし、ポツダムとかの観光地も近くにある。
ミュンヘンはバイエルン観光の拠点都市だ。これまた観光客が多くて当然。
北ドイツを観光したければ、多くの観光客はハンブルクに泊まるだろう。

そして(ここが重要だが)、イ課長自身も観光客と同じように街の中心部に宿をとり、
仕事が終われば観光客と同じように、その街の名所や繁華街を散歩する。
だからその街には人が多い(=観光客が多い)という印象を抱くに至る。

フランクフルトが他の街より人が少なくて閑散としてるように思えるのは、
その街に滞在する観光客っつーものがそもそも少ないからなんだよ、きっと。
みんな飛行機でフランクフルト空港に到着はするけど、フランクフルトに滞在はせず
バイエルンだのメルヘン街道だの、もっと楽しそうな観光地に行っちゃうんだな(笑)。

そーうーーかーーー。いや、これはたぶんそうに違いない。
フランクフルトは人が少なくて、賑わってなくて、つまらない街に思える。
その理由は、その街に滞在する観光客が少ないからであると。
うーむ。イ課長ブログでフランクフルトに関する学説?を打ち立ててしまったぜ。

…しかし待てよ?
「観光客が少ないから、つまらない街に思える」ってヘンじゃないか?
「つまらない街だから、観光客が少ない」と考えるべきなんじゃないか?
どっちがニワトリで、どっちがタマゴなんだ?(笑)

 


by tohoiwanya | 2010-04-26 13:20 | 出張・旅行あれこれ | Comments(8)
2010年 04月 19日

海外出張危機管理シミュレーション

アイスランド火山噴火のせいで欧州主要空港軒並み閉鎖。
今年も海外出張があるとすれば欧州になる可能性が高いイ課長としてはシャレにならない、
今年の仕事の組み立てをどうするかにも影響してくる事態ですよアータ。


世界最北の島国アイスランドは大西洋中央海嶺の真上にある火山島で、130の火山があり、
約5年周期で噴火を起こしている。過去5世紀で最大だったのは1783〜84年に起きた
ラキ火山の噴火で、島民の4分の1が死亡。火山灰は欧州の上空を覆って数年間にわたる
異常気象と食糧不足を引き起こし、フランス革命の引き金になったとされる。
今回の噴火は数キロ東のカトラ火山の噴火を誘発する恐れがあるため、影響の長期化を
懸念する声が上がっている
(産經新聞)。

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ひーーーー。

特にオッカナいのは、この「数キロ東のカトラ火山の噴火を誘発する恐れ」というクダリだ。
今回の火山はいずれ収まるだろう。しかし、その次がまたあるかもしれんとなると…


去年の成田空港閉鎖のときにも書いたけど、苦労して作った出張スケジュールが
欧州に着く前に崩壊するという恐怖は、もう恐怖の限界を越えている(笑)。
そんな、限界を超えた恐怖については考えたくない、だから考えないことにする(←現実逃避)。

欧州で仕事してる間に火山大爆発で欧州の空港が片っ端から閉鎖。
イ課長、帰るに帰れないという事態。うむ、これならまだ耐えられる範囲の恐怖だ。
去年の出張に当てはめて、この事態を具体的にシミュレーションしてみよう。

出張後半、ベルギーにいる頃に火山が噴火し、今回みたいに週末に空港閉鎖になったとする。

しかし、イ課長はおそらく事態を全く認識できないはずだ。
そりゃそうだ。フランス語の新聞読んでもニュース見ても、わかんないんだから。
こういう場合、現地で日本語の情報にどれだけ接することができるかが問題になる。

去年の出張では金曜日午前中にブリュッセルで日本の政府系機関の人と会った。
そこで「空港、全部閉鎖ですよ?イ課長さん、帰りのフライトいつですか?」てな感じで
教えてもらい、そこで初めて容易ならざる事態を知ったという可能性が高い。
イ課長の危機管理シミュレーション、オープニングから緊迫感あふれる展開ではないか。

金曜は午後にオーステンデでアポがあったから、これは行かないわけにはいかない。
しかし、携帯電話で日本大使館でもドコでもいいから情報収集を図ったはずだ。
ブリュッセルは日系航空会社の直行便がないから、たとえばフランクフルトのANAとかに電話して
日本人担当者から飛行機の発着状況を確認する、なんてことも考えられるな。

で、いよいよ「コレは明日はとても飛行機は飛びそうもない」ということが確実になったら
必然的に「予定通り日本に帰るのはムリだ」と腹をくくるしかない。

まず真っ先にホテルに延泊を頼もう。
土曜にチェックアウトしても帰れないんだから、最低でももう一泊させてもらうしかない。
ホテルの立場にたてば、ブリュッセル空港が閉鎖されれば泊まるべき客のキャンセルが
あるはずだから、この延泊依頼は早めに手を打てば何とかなるんじゃないかなぁ?

後は…?

あとは特にやることもないよね。
土曜日は当初の計画通り、ブリュージュに半日観光に出かけよう。切符も買ってあるんだし、
鉄道は動いてるんだから、これは問題ないはずだ。で、延泊したホテルに戻ってきて、寝ると。

後は…?

フランクフルトのANAあたりに頻繁に電話を入れて状況確認。
空港閉鎖が長引きそうなら、ホテルにさらなる延泊を頼むことになる。
所持金が心細いかもしれないけど、クレジットカード使えるからこれは大丈夫だろう。

日曜もカンヅメ状態だっていうなら、こんどはアントワープあたりに半日観光に行くか。
ネロとパトラッシュが見たルーベンスの祭壇画、去年の出張では見るチャンスがなかったんだよ。
月曜もカンヅメなら、…さて、ドコに行こうかなぁ?
鉄道でオランダあたりまで足を延ばせるのかな?ホテルのベッドで地球の歩き方でも見ながら
じっくり考えて…


結論。
欧州に着く前に噴火が起きて飛行機が飛ばないと地獄落ち。
欧州に着いた後に飛行機が止まれば、帰れないんだから、現地でヤケクソ観光天国。

カトラ火山。もし噴火するならイ課長が現地に着いた後にしてくれ!(笑)




by tohoiwanya | 2010-04-19 00:30 | 出張・旅行あれこれ | Comments(2)
2010年 03月 01日

海外出張で使う携帯電話

すでに行った海外出張や旅行でのネタを、写真とともにご紹介するイ課長ブログ。
だから、どの出張でのどんなネタをいつ書くかは基本的には自由なわけだけど、
そこはソレ、やっぱりイ課長が「現在置かれた状況」の影響は出てくる。

現在のイ課長は携帯電話問題で悩む、という状況に置かれている(笑)。
実を言うと、イ課長は今や絶滅危惧種のPHSユーザーだったんだけど、さすがに
ここにきてPHS→携帯への乗り換えを真剣に検討しているからなのだ。

イ課長が携帯選びで頭を悩ませてる問題のひとつが「海外で使える範囲」だ。
イ課長としては海外出張での携帯使用ということを当然考えるからね。

とりあえず海外でも通話だけならできるってだけで、出張者は非常に便利になる。
使える範囲は広い方がなお結構だ。そういう、欧州でも北米でも自分の携帯で
通話できるっていう機種がsoftbankには多い…(んだと思う)。
auだと、北米・中国あたりはOKっていう機種は多いんだけど、欧州までOKって機種になると
非常に限られてる…(たぶん)。

どうせなら、欧州でも北米でも使える方がいい。それはまちがいない。
しかし、仕事で使ったローミング料金分だけ会社に請求しなきゃならないというのが
逆に面倒といえば面倒。そんなにキチンと請求が分かれてるんだろうか?
海外出張で、海外対応型の自分の携帯を使ってる人ってどうやってんのかなぁ?

では、PHSユーザーのイ課長はこれまでの海外出張で携帯電話持って行かなかったかというと
そんなこともない。毎回持ってった。やっぱ出張となると携帯電話は絶対いる。
どうしてたかっていうと、海外用のレンタル携帯電話を持って行くんだよ。
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これがそう。過去6回の海外出張は必ずノキアのこの機種。
出発のときに成田空港で受け取り、帰国のときもまた成田空港で返す。
通話料もレンタル料も安くなかったよ。そんなに大量に話すわけじゃないけど、
1週間の出張で通話料だ保険料だナンだカンだで1万円近く払ったんじゃないかな?
送られてきた請求書はそのまま会社にまわしてるから詳細は忘れちゃったけど(笑)。

海外出張中の携帯料金の請求がプライベートと分かれてると、社内手続き上は助かる。
あんまりないけど、仕事以外の私用で現地の知り合いと電話した分もまとめて
会社に請求できちゃうのも助かる(笑)。通話の明細なんて送ってよこさないし。

その代わり、不便なことも多い。
まず出張のたびにイチイチ申し込まなきゃいけない。面倒くさい。しかしそれ以上に
不便なのは、番号が出発2日前くらいにならないと決まらないことなんだよ。

イ課長の海外出張出発は大体日曜だ。
つまり、番号は最後の出社日である金曜の昼頃にやっと決まるってことになる。
だから、それが決まってから「イ課長の現地連絡先」をあちこちにメールするというのが
出張前恒例のバタバタになってる。

この写真に写ってる携帯のストラップ。
これは普段、イ課長がPHSにつけてるヤツだ。落下防止ストラップと、トルコのお守り。
成田空港のロビーでPHSからそれをはずし、出張用のノキアにはめるというのも、
これまた海外出張出発前の恒例の儀式になってるよなぁ…。
そう考えると、海外用レンタル携帯にも多少の愛着はあるんだが、やっぱ自分の携帯を
そのまま使えるという利便性には代え難いよな。

さて、auにするか、softbankにするか…イ課長の悩みは続く。
あ、ちなみにイ課長は理由なきドコモ嫌いなので、ドコモは検討対象外なの(笑)。
  
  


by tohoiwanya | 2010-03-01 01:45 | 出張・旅行あれこれ | Comments(0)