カテゴリ:2013.06 ベトナム・タイ旅行( 95 )


2014年 10月 13日

ホイアンの夜

ホイアンの満月祭りの夜は、あの旅行における最も美しい記憶の一つになっている。

すでに夕暮れの段階で、川面に映るチョウチンを見て「夜はキレイだろうなぁ・・」と思いながら心の準備を
したつもりだったけど(笑)、いざ夜を迎えるとその良さに陶然となったね。

2013年6月の満月はいわゆるスーパームーン。一年で最も月が大きく見える夜。そんな夜の満月祭り。
まるで仕組まれたようなホイアンの夜。夕方からの幸福感を感じっぱなしのまま観光客でにぎわう
通りを歩きまわった。

雲のかげから満月が現れた。冗談みたいに美しい。
こんな美しい満月を、フルムーン祭りの橋の上から眺めてる。ベトナムのホイアンの橋からだ。
何だかすごく気分のいい夢を見てるようで、現実感がない。
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ホイアンの満月祭り、別名ランタン祭りって、世界のカメラ愛好ヤロウ、愛好ジジイどもにとっちゃ
おそらく格好の被写体なんだろうな。橋の上には立派なカメラ+三脚で撮影する人たちも多かった。
こういうの見ると現実に引き戻されるね(笑)。
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しかし・・・あーー・・・いいワ、ホイアン・・・。
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ホイアン・・・いい~・・・・
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昼間歩いてた時から感じたことだけど、ホイアンに来る旅行者は圧倒的に欧米人が多くて日本人は見かけない。
アジア系で多かったのは(たぶん)中国系かなぁ。欧米人なんかにとっちゃ、ホイアンの夜はいかにも
エキゾチックな、アジア情緒たっぷりの風景なんだろうな。

しかしすでに書いたように日本人のイ課長にとってホイアンは異国情緒どころか、
自分でも不思議なくらい「子供の頃見た風景のような・・」という懐かしさばかりが湧いてくる。
サンダル履いて100円玉握りしめて神社のお祭りに行ったガキの頃の記憶・・・
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ナイトマーケットの一角に提灯屋さんが並んでた。ランタン祭りっていうくらいだから当たり前とはいえ、
うすボンヤリした提灯がたくさん並んでいるサマは本当にうっとりだ。
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あまりにイイ夜なんで、ホテルに帰るのがもったいない。
明日この街を離れてハノイに移動しちゃうのはさらにもったいない、そんな気分になってきた。

通りはまだお祭りの人出で賑やかだ。
空を見上げると、さっきよりだいぶ高い位置に月が輝いてる。
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川面にはハスの花のイルミネーションが浮かび、さらに目をこらすと(たぶん)観光客を乗せた夜船が
ギーッとかすかな音をたてて暗い水面をすべっていく。
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あーもうダメ。良すぎますホイアンの夜。もうこれ以上やめて。
明日ハノイに行きたくなくなる程度ならまだしも、日本に戻りたくなくなっちゃうから(笑)。
見る者をして「帰りたくない」「朝が来てほしくない」と思わせるホイアンの満月祭りの夜は
こうして更けていくのでありました。


  
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by tohoiwanya | 2014-10-13 00:05 | 2013.06 ベトナム・タイ旅行 | Comments(6)
2014年 10月 11日

ホイアンの夕暮れ

ホテルで缶ビールを飲んで一休みし、少し日が傾きかかってからもう一度ホイアンの町を歩いてみた。

午後に比べるとほんのちょびっとだけ涼しくなったような気もするけど、歩いてるとすぐに汗ダクになる。
でも同じように町をぶらぶらする観光客で夕方もホイアンの町は相変わらずにぎやかだ。そんな観光客向けに
灯篭を売る少女たちが川っぺりに何人も並んでる。
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夕方近くともなると古民家の中を見学しても暗い。せっかく入場無料の日に当たったんだからはりきって
見学すりゃいいのかもしれないけど、前回書いたようにこの頃にはもうイ課長は歴史的家屋の中を見るより
外でホイアンの夕暮れをのんびり眺めていたかった。

川べりにちょっとしたカフェがあった。
お母さんがサトウキビしごきマシン(とでも言うしかないアレ)でサトウキビをガーガーしごき、中学生くらいの
娘さんが配膳係。そんなカフェで冷えたサトウキビジュースを飲んだ。1杯1万ドン(50円)。
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冷たいさとうきびジュースを飲みながらホイアンの夕暮れを眺め続けた。
この時はもう泣きたいくらい東南アジア旅情に浸りきったね。ホイアンの夕暮れ、忘れられないんだよ。
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「あーー・・・オレはいまベトナムにいるんだ・・・・来てよかったなぁ・・・」

自分でも不思議なくらいの幸福感に包まれながらそんなことを考えた。
マジェスティックホテルでの近藤紘一さんじゃないけど、さとうきびジュースを飲み、暮れゆくホイアンを
ぼんやり眺めながら、イ課長は幸福だった。

この旅行の前にオヤジの体調が悪くなり、旅行もキャンセルしようかと考えたことがあった。
でも来られた。来てよかった。体調回復して予定通りこの旅を実現させてくれたオヤジに感謝した。
「大丈夫よ行ってきなさいよ」と言って送り出してくれたオフクロにも感謝した。
(オヤジはこの旅行の5ヵ月後に天国に行った)

夕暮れの川には相変わらずバイクと人をぎっしり積んだ渡し舟が行きかう。
船が到着したときだけ、船から降りるバイクのエンジン音で船着き場は一時的に賑やかになる。
何かの予定を抱え、どこかに行くために、ベトナムの人たちがバイクで夕暮れの町に散って行くわけだ。
そこに混じって、日本の様々なことから隔絶された自分がここでボンヤリしていられることが不思議だった。
そしてバイクがいなくなると、また川に静けさがもどってくる・・・
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なんか、ホイアン、最高だワ・・・。そんな気分になっていた。
空が暗くなり始め、提灯やロウソクの明かりが灯る。もっと暗くなるともっとキレイになるんだろうな。
でも夕暮れの、暗くなり始めたホイアンの雰囲気だけでイ課長はすでに十分幸福だった。
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提灯や灯篭の明かりがだんだん明るく目立ち始めた。
薄暗い川のほとりで灯篭を売る少女たちも、おばあちゃんも、ロウソクの明かりに映えてしみじみと美しい。
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夕暮れのホイアン。本当に美しい時間だった。
イ課長もトシだから、こういう情景見てるとフッと昭和40年代くらいの懐かしい記憶の中を歩いているような
気分になってくる。海外でこんな気分になるのも初めてじゃないか?今そこにある風景と、自分の記憶にある
心象風景とがふわっと重なったような感じ。だから「この町を昔から知ってる」って気がしてくる。こういうのって
東南アジアだからこその旅情かもしれないよねぇ・・・欧米じゃ味わえないよねぇ、たぶん。
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イ課長はホイアンという町の良さに完全にヤラレた。ほんと、良すぎる町なんだよ、ホイアンって。
今夜の満月祭り、さぞかし美しいに違いない。たまたまこの町に来た日が満月祭りだったという幸運も
何となくイ課長とホイアンの間で決まっていた成り行きだったようにも思えてくる。

さて、次回はいよいよ夜の散歩だ。ランタンに彩られ夢幻のごとく美しい
満月祭りのホイアンの夜をご覧にいれよう。


 

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by tohoiwanya | 2014-10-11 00:01 | 2013.06 ベトナム・タイ旅行 | Comments(0)
2014年 10月 09日

ホイアンの昼下がり

9月の旅行ではエアアジア以外にも、これから行く人のために「早めに書いておいた方がいいかな」って
ネタがないわけではない。国境越えバスのこととかね。

しかしまだ昨年の東南アジアネタの在庫がコンモリと残っている。特にイ課長が大好きになった
ホイアンの話が中断したまま1ヶ月経ってるというのはよろしくない。
そこでホイアンの話の続きに着手することにした。良すぎる町・ホイアン。

ベトナムを旅行した人がもしサイゴンとハノイだけしか行かないとすれば、おそらくその人は
この国はいかにも経済発展中の新興国という感じで、活気にあふれた国だったという感想を抱いて
ベトナムを後にするだろう。イ課長自身を考えてもそう思う。

しかしアナタの旅程にホイアンという「田舎」を加えると、ベトナムの印象はグッと違ってくる。
のんびりして、のどかで、静かなホイアンの午後。この町での1泊をサイゴンとハノイの間にはさんだことは
イ課長のベトナムに対する印象に大きく影響している。
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例の大杉蓮の床屋で髪を切ってもらったりしながら、静かなホイアンの午後を散策。
世界遺産でもあるホイアンの歴史保存地区はおそらく旧中国人居住エリアで、古い中国風家屋が残っている。
ホイアン観光といえば、こういう古い中国商家を見学することが中心になる。古くて重厚な木造家屋は
確かに歴史を感じさせる立派なものだ。
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でもイ課長としてはそういう古民家に関しては「ふむふむ」と何件かサラッと見るだけで十分だった。
それよりもとにかくホイアンという町の静かでのんびりした雰囲気が気に入っちゃったんだよね。
車もバイクも走っていない細い道を気の向くまま歩くことが楽しい。
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下の写真はホイアン最大の観光名所といえる来遠橋、別名「日本橋」。
2万ドン札の裏の図柄になってるくらいだからベトナム国内では大変有名な橋なんだろう。
しかし日本橋という別名があるとはいえ、橋そのもののスタイルは完全に中国様式っぽいね。
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町を歩いてると提灯の飾りがあちこちで目につく。もしこれが夜になって一斉に灯ったりしたら、さぞかし
キレイだろうなぁ(実際、夜には灯るわけだが、その時点ではわからなかった)。
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日本橋から西の方にぶらぶら歩いて市場の方に行ってみた(例のカオラウを食ったのはこの時)。
東南アジアでは市場を見るのが何てったって面白い。
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サイゴンで見たベンタイン市場なんかに較べるとグッと素朴というか、簡素というか、田舎っぽい。
一方、都会ではかぶる人が減ったと言われるノンラーの着用率は高い。
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川向こうとコッチを結ぶのは渡し船だ。これだけワンサとバイクが積まれてるけど、実際には町中を
走るバイクは非常に少なくて静かなんだよ。
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なんかホイアン、いいじゃん。
のどかで静かで田舎っぽい感じが今朝までいたサイゴンとは劇的に違って、しばらく散歩しただけで
この町がすっかり気に入った。店先のワンコものんびりしてる。
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いったんホテルに戻ることにした(例のビールぼったくり姉ちゃんと会ったのはこの時)。
一泊してるんだから時間はある。汗かいたし、ビールでも飲んで一休みしよう。

実はあるベトナム紹介サイトに「ホイアン観光が日帰りなんてもったいなさ過ぎる。ホイアンは夜こそ
素晴らしいから絶対に一泊すべき町である」って書かれてたんだけど、実際に一泊したイ課長としても
その意見には全面的に賛成したい。

この後「夕方編」「夜編」と記事は続く予定なんだけど、ホイアンってね、暗くなるにつれてね、
もうどんどん良くなっていくんだよ。


  

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by tohoiwanya | 2014-10-09 00:04 | 2013.06 ベトナム・タイ旅行 | Comments(2)
2014年 09月 01日

ホイアンの床屋で髪を切る

海外床屋フェチのイ課長が昨年の東南アジア旅行において散髪したのはホイアンだった。

町全体が世界遺産になってる古めかし~いホイアンで、古めかし〜い床屋を発見したのだ。
当然この床屋も「ワンノブ世界遺産ズ」ということになるはずだ。イ課長もこれまで海外であちこち
床屋に行ったけど、世界遺産で散髪してもらうという経験はないんじゃないか?迷わず飛び込む。
(調べたら、tóc っていうのがベトナム語で「髪」っていう意味らしい)
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中じゃオッサンが一人、ヒマそうにしてた。俳優の大杉漣に似てる。
チョキで頭をチョキチョキするジェスチャーしてOK?って聞いたら「久しぶりの客だ」って感じで歓迎された。
しかし一応値段を確認しておかなければ。ハウマッチ?って聞いた。

そのとき大杉漣がなにか笑顔でゴニョゴニョ言った。ここが今日の重要なポイント(笑)。
「フィフティ」って言ったように聞こえたから「フィフティ?フィフティサウザンド?」って聞き返したら、またもや
ウンウンうなずきつつゴニョゴニョ・・・。5万ドンなら安い。さっそく座り、散髪が始まった。

しかしこの時点ですでに「当たりかハズレかわからないベトナム買い物ゲーム」は始まっていたのだ(笑)。
髪を刈ってもらいながら、じっくり計算してみた。

5万ドンっていうと250円だ。にひゃくごじゅうえん?!ヲイそれはいくらナンでも安すぎないか?
350ml缶ビールが1.5万ドンだったから3.5本分・・日本で缶ビール3本強っつうたら500円くらいだろ。
缶ビールと散髪代の価値比率的に考えても安すぎる気がするなぁ。何かの間違いじゃないか?

そういやこのオッサン、さっきゴニョゴニョ言う中でいろんな英数字を混入させてた気がする(笑)。
「こりゃぁ、支払いはスンナリ行かないかもな・・・」と思いながら髪を刈られていた。
なかなか油断がならないヤツだぞ、大杉漣。

散髪自体はごく普通で、かなり短くしてもらった。何せ暑いからね。洗髪はナシ。
暑いからオッサンの方は上半身裸のままイ課長の髪を刈ってたわけで、終ったところで記念写真。
イ課長の方はほとんど坊主刈りだ(笑)。
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さて支払い。当初確認したとおり5万ドン札を出したら案の定「そうじゃない、10万ドンだ」と言いはじめた。
ほーらやっぱり。どうもヘンだと思ったんだよ。10万ドンなら日本円で500円。現地缶ビール7本分と考えると
日本円なら1000円ってとこか。缶ビールと散髪代の価値比率的にはこっちの方が妥当だ。

しかし事前に「フィフティサウザンド?」確認してうなずいたじゃん。気分としては10万ドン払うつもりだけど
一応「さっきあなたは5万ドンと言った」ってちょいと抵抗した。すると「10万ドンだ」の一点張り。

要するにイ課長から「フィフティサウザンド?」って確認された時の返答が極めてファジイだったんだよね。
ウンウンとうなずきつつ何かゴニョゴニョ・・・その時ワンハンドレットって言葉も混じってたような気もする。
「ノウ、ワンハンドレット」ってハッキリ言えばいいじゃんと思うけど、客は言葉の通じないガイジンだし
「せっかくの客を逃がしたくない」って気持ちもあっただろうし、イ課長にも「世界遺産で髪を刈りたい」という
やや前のめりの気持ちがあったわけで、それらが複雑に相互作用した結果の誤解というべきか(笑)。

オッケオッケ。5万ドンは異様に安いなと思ってたくらいだから、キミの言うとおり10万ドン払うよ。
そのあと例によって「ちょっと店内の写真撮らせてもらっていい?」と聞いて、撮らせてもらった。
ちなみに、イ課長の髪を刈り終わると、大杉漣はちゃんとシャツを着た(笑)。
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イ課長の散髪が終るとまた店はヒマ~な状態に戻る。
さっき支払いでモメたから、大杉漣まだ少し機嫌が悪そうだけど(笑)、性根の悪いヒトって感じじゃない。
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イ課長がこの店で髪を刈ってもらってると、前の道を通る人たちが「あ、見ろよ床屋があるぜ」って感じで
立ち止まっていくことがけっこうあった(鏡に写るから見えるのだ)。
エアコンもない、古めかしい、しかしレトロ感たっぷりの床屋で髪を切りたいって観光客はけっこう
いると思うんだよね。床屋フェチの外人旅行者はイ課長だけじゃないはずだ。

だからさ、大杉漣に言いたいわけヨ。
安い値段で聞き返されたときに曖昧にうなずかず、自信たっぷりに「ウチは散髪代10万ドン!」って
言って大丈夫だよ。外人観光客向けに100,000VNDって料金表貼っといてもいいくらいだと思うよ?
「10万ドン(すなわち500円)もするならやめよう」なんて客、いないって。
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建物は周辺と同じくらいの古さだから、たぶん軽く築100年以上は経過してるんだろうなぁ。
そこを改造して床屋として営業してるんだと思われる。世界遺産に指定されるともうムヤミに建物は
改変できないはずだから、この店は今後もずっと床屋であり続けるんだろう。

ホイアンの大杉漣には頑張っていただきたいと思うのである。。


 
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by tohoiwanya | 2014-09-01 02:24 | 2013.06 ベトナム・タイ旅行 | Comments(2)
2014年 08月 29日

ホイアン三大名物料理

次回、ホイアンの歴史的建造物のご紹介を、なんて言っておきながら、急に気が変わって食い物の話。
ホイアンには三つの名物料理があるって話は観光情報なんかに必ず書かれてる。

イ課長は昼間の散歩でそのうちの一つはもう征服していた。すでにご紹介したカオラウである。
残るは二つ、ホワイトローズと揚げワンタン。ホイアンで一度しかない晩メシにこの両者を同時征服し、
軽やかにビールジョッキを傾けようではないか。

というわけで満月祭りでにぎわうホイアンの一角にあるテラスレストランに入った。
もちろん注文は上に書いた「残り二つ」とビール。中学生くらいの女のコがウェイトレス役で、ニコニコ笑顔で
接客してくれてたいへん感じがよろしい。

こういう場合、まず冷蔵庫に冷やしてあるビールが真っ先に出てきて、続いて料理・・というのが普通だけど、
ここではトップバッターでいきなりホワイトローズが出てきた。これは意外。
ホワイトローズって一種の「蒸しワンタン」みたいなものらしいんだけど、皮は米粉で作られてる。そのせいか
ほんのりと透明感がある。中はエビのすり身らしくて、上に揚げニンニクがたっぷりかかってる。
横に置かれた黄色いのはヌクマム(魚醤)っぽくて、これにつけて食えってことだろう。
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ふーむ・・・モグモグ・・・なかなかおいしい。
イ課長の知る東南アジア各国の食い物の中でもベトナム料理っていわゆる「激烈な辛さ」からは
遠い位置にあると思うけど、これも非常にソフトなお味。ほんのりエビの甘みすら感じられるくらい。
タイガービールの大瓶も来たことだし。ワシワシ食おう。
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ホワイトローズを半分くらい食ったところで揚げワンタン様の登場。
うおーーーけっこうデカい・・というか面積が広い。これはもうヌクマムにつけるとか何とかじゃなく
バリバリと食っていいんだろうな。
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しかしこれが意外に難しい。ミックスベジタブルみたいなやつを載せて、箸でつかんでエイヤと端っこに
かぶりつくんだけど、ワンタンが割れる拍子にベジタブルはぼろぼろとこぼれる(笑)。
ほどなくイ課長は戦術を変更し、揚げワンタンをまず手で割り、そこにミックスベジタブルを載せ、さらにそれを
手で食うことにした。手づかみ。行儀悪いのかもしれないけど、こっちの方が断然食いやすい。
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このあたりはレストラン街になってて、ちょうど晩飯どきだからどの店も賑わってる。
ちなみに上の写真に写ってる西洋人男性三人組はドイツ人。言葉でわかった。
イ課長がこの店に入った頃にはすでに食い終わってペチャクチャ話をしてて、イ課長が食い終わってもまだ
ペチャクチャ話をしてて、しばらくして再び店の前を通りかかったらまだペチャクチャ話をしてた。
話題が尽きないんだねぇ。イ課長が同年代のオッサン3人で旅行したりしたら無口になるだろうなぁ(笑)。
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海外であれ、日本国内であれ、その土地の名物料理があれば食ってみようかという気になるもんだけど、
単独旅行者の場合、そのこと自体が制限事項になって名物料理にありつけないってケースがけっこうある。
博多名物もつ鍋なんかはその典型で、「ご注文はお二人様から」っていう店が多いんだよね。海外でもたとえば
セゴビア名物・子豚の丸焼きなんて一人じゃどうしようもない(トホ妻と二人でも子豚の全身は出てこなかったが)。

でもホイアンの三大名物料理はどれも「お一人様」で何とかなる量・・・というか、晩メシにするんだったら、
この時のように二つを一度に注文しても全然大丈夫。たぶんイ課長の若い頃だったらカオラウ含めて
三ついっぺんに制覇することだって出来たんじゃないかなぁ。

しかし今やワシも老人ぢゃ。よぼよぼ。
ホワイトローズに揚げワンタン、それにタイガービール大瓶というくらいでちょうどいいんぢゃよ。

おっとそんなこと言ってたら、パイナップルのデザートをサービスでくれたよ。
これは嬉しい。カム・オン(=ありがとう)。
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このレストラン、家族経営みたいで、お母さんがボスで(これはどこでもそう)、娘や息子たちが従業員という感じ。
パイナップルを持ってきてくれたのは最初に書いた中学生くらいの娘さんで、ホントに感じのいい、カワイイ子だった。
写真を撮りたいなと思ったんだけど、忙しそうだったんで機会を逸してしまった。

というわけでイ課長はホイアンではみごとに地元三大名物を征服してきたのでありました。
どれが一番美味しかったかと言われると難しいけど、小腹が減ったときに空腹を満たすならカオラウ、
ビールと一緒に食うならホワイト・ローズって感じかなぁ。美味しゅうございました。


 
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by tohoiwanya | 2014-08-29 00:05 | 2013.06 ベトナム・タイ旅行 | Comments(4)
2014年 08月 27日

良すぎる町・ホイアン

サイゴンとハノイの間に一泊だけしたホイアンの町。

ホイアンで過ごしたあの一晩の記憶は今となっては半分夢のように思える。
全ての思い出が夢の被膜に包まれたように懐かしく、美しいのだ。
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カオラウ屋のおばちゃんと仲良くなったり、缶ビール代ぼったくられたり、豆を買いそこなったりした話は
書いたけど、まだホイアンという町のことはキチンと書いてなかったので、きちんとご紹介しよう。
書きたいことはいっぱいあるのだ。

実はイ課長はベトナムに行くまでホイアンなんていう町の存在を知らなかった。
ハノイやサイゴン(ホーチミン)なら誰でも知ってるけど、ホイアンってどこ?っていう日本人は
けっこう多いと思うんだよね。

ホイアンは南北に長〜いベトナムの、だいたい真ん中にある町で、ベトナム第三の大都市ダナンから
車で40分くらいか。一応港町ではあるけど、ジカに海に面しているわけではなく、海に近い河川港なのである。
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このホイアン、16世紀頃には国際貿易港としてブイブイいわせて、時の徳川幕府にも親書を送って
交易した歴史がある。当時は中国人街、日本人街、さらに東インド会社の支社まであったくらいで
立派な国際都市だったんだよ。たとえて言うなら「ベトナムの長崎」といった感じか。

しかしその後いろいろ政治的要因やら、土砂が堆積して河川港としての機能がダメになったみたいな
物理的要因やらが重なってさびれていった。しかし町並みはベトナム戦争で破壊されずに残り、
その歴史的魅力が認識されるようになり、世界遺産に登録され、今やベトナムの一大観光スポットだ。
写真で見るとやけにヨさげだから、イ課長もこの町に寄ってみようかっていう気になったんだよ。
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いくら素敵な観光地でも、外国人旅行者が海外からいきなりホイアンに行くことはまずあり得ない。
日本に来る旅行者がいきなり京都や奈良や日光に到着し、そこから入国することがないのと同様に
ホイアンに行く外国人もまずサイゴンやハノイで何日か過ごし、そこから移動してホイアンに行くはずだ。
この「まず大都市に行き、そのあとホイアンに行く」というのが重要なポイントだと思うんだよ。

確かにホイアンの古い町並みは魅力的だし、それが世界遺産になった理由でもある。
でもホイアンを少し歩いていると、この街がステキなのはそういう歴史的建造物そのものよりも、
サイゴンやハノイみたいな都会じゃあまり感じなかった、ゆったり、のんびり、のどかぁ〜~な
田舎町の雰囲気そのものなんだなぁと旅行者は感じ始めるようになる。
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東アジア人すべての郷愁を誘うというか、半ズボンでセミを追いかけたガキ時代を思い出させるというか、
とにかく懐かしい感じの町なんだよココって。イ課長くらいのトシになると、コドモ時代を送った
高度成長期の頃の日本の感じとこの町が重なるのかもなぁ・・なんかもうしみじみとイイんだよ・・。
 
しかもサイゴンやハノイであれだけたくさんいたバイクがほとんど走ってない。車に至ってはほぼゼロ。
道路を行き来してるのは歩行者と、自転車と、あとせいぜいシクロくらいかな。サイゴンにいた時より
2段階くらい気を緩めてのんびり散歩できる。ああなんてのどか、なんてステキ。
(ホイアンは町の中心部にバイクや車の乗り入れを制限してるらしい)
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ホイアンに残ってる建物はほとんど全てが歴史的建造物なんだけど、その中でも立派で保存状態の
いいものがいくつか有料見学施設になってる。見学するには共通一括入場券みたいなものを買って、
この中から好きなところを何ヶ所までは見学できます、みたいなシステムになってるらしい。
イ課長もその入場券を買おうと思って切符売場に行ってみた。するとこんな張り紙が・・・
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なんとッ!ぜんぶタダでごわすか、無料でごわすか。これはこれはごっつぁんでごわす。
イベント開催記念で入場料フリーの6日間にブチあたるとは幸運じゃねぇか。

しかしだ、こんなのはまだ「幸運の序の口」であることにイ課長はやがて気づく。
この日は毎月1回・年12回あるHoi An Full Moon Festival、別名ランタン祭りの日でもあったのだ。
しかもこの日、2013年6月23日の満月はその年最も月が大きく見えるスーパームーンの夜。
そんなの知らずに行って、たまたまその日に当たったんだけど、あの夢幻のごとく美しいランタンに彩られた
ホイアンを見てこられたことは今回の旅行の最大の幸運だったかもしれない。
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・・・と、本日はホイアンがとにかく良かったという思いのタケを書きなぐるだけで終ってるね(笑)。
次回はもうちょっとキチンと歴史的建造物の中の様子とか有名な日本橋とか、ご紹介したいと思うっす。


 
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by tohoiwanya | 2014-08-27 00:04 | 2013.06 ベトナム・タイ旅行 | Comments(0)
2014年 08月 24日

サイゴンの夜

サイゴンって大都会だけど、パリやニューヨークみたいにナイトクラブだオペラだ観劇だ、というほどには
夜の娯楽があるわけじゃない。でも、だからってみんな早寝して夜の町は静かかというと、そんなことも
全然ないわけで、イ課長が泊まったベンタイン市場周辺は夜遅くまで活気にあふれてた。
少なくともフランクフルトの夜と較べれば1万倍は賑やだかと思う(笑)。
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サイゴン二日目の夜、同時にそれは「サイゴンで過ごす最後の夜」でもあったわけだが、この夜のメシは
またもやフォーを食った。昼メシはフォーガー(鶏肉フォー)を食ったから、夜はフォーボー(牛肉フォー)。
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一応普通のレストランだから、昼間の店よりは高いだろうなと思ってたけど、やっぱり高くて、フォー代5万ドンに
加えてもう少しとられた。「もう少し」っていうのは、ドンブリの向こうに移ってる長い揚げパンみたいなヤツの分で、
黙って出してきたから、日本のおしんこと同じようなサービスかと思って食うと金をとられる。要注意なのである。

メシを食い終わってもホテルに戻るのが何となくもったいなくて、賑わいの耐えない市場周辺をブラブラ。
前にも書いたけど、この辺りにはマレーシアから来てた観光客が多かったねぇ。女性のスカーフでわかる。
ハノイやホイアンじゃマレーシア人って全然見なかったけど、この一角だけはやたらに多かった。なぜだ?
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テント食堂もにぎわってるよ。さっきのフォー屋より、こっちで何か食った方がよかったかも。
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大通りを歩いてベンタイン市場前のロータリーの中央、いわば“中州”部分に行ってみよう。
夜になっても相変わらずサイゴンの道路を横断するのは相当の交通量の中を決然と渡る必要がある。
バイクや車や自転車がグチャグチャに行きかう道路を、ガイジン観光客たちが決然と横断。
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ロータリーの中洲も何だか人がワラワラといっぱいいたねぇ。
おそらくサイゴンもまだ一般家庭へのエアコン普及はそれほどじゃないはずで、夜も家ン中は暑い。
寝るには早いし、外の方が涼しいし、まぁ外にいようかっていう雰囲気の人たちが多かったと思う。
特にナニをするわけでもない夜の屋外滞在。「目的性の低い活気」とでも表現すべきか。

典型的なのがバイクだろうな、やっぱ。
どこに行くわけでもなく「ちょっとそこら辺を走ろうか」っていう感じでダラダラとバイクをころがしてる。
もしかするとベンタイン市場前のロータリーをぐるぐる回ってるだけっていう人もいるんじゃないかな?

で、ちょいとバイクを止めてボケー。どこかに行こうっていう目的はなさそうなんだよ。
そこらを走って、時々バイク止めてボケーッとして、遅くなったら帰る、みたいな夜のドライブデートが
サイゴンのカップルの間ではわりと日常的なんじゃないかな?
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こっちはカップルじゃなくギャル二人がボケー。
もしかするとこれが有名な「ホンダガール(バイクに乗って援助交際相手をみつける女子)」なのだろうか。
こんな感じでボケーッとするために駐車したバイクで中州の周囲は取り囲まれている。
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けっこう夜遅いのに、子供を遊ばせたり、おしゃべりしたり、何か食ったり、ただボーッと座り続けたり・・
昼間に較べればやや涼しい、生ぬるいサイゴンの夜風に吹かれながら「目的性の低い屋外活動」で
夜を過ごす地元民をぼんやりと眺めるのは楽しかった。イ課長自身ベトナムでは具体的観光計画を
何も持たず、目的性の低い旅行だったんだけど、それがうまくシンクロしたのかもしれない。
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「なんか ベトナム いいよなぁ・・」と、、滞在二日目の夜にしてすでにそんな気分になり始めていた。
この気分はこの後、ホイアン、ハノイとまわるにつれてますます強くなるわけだが。

サイゴンのベンタイン市場前。何をするでもなく、どこに行くでもなく、しかし何となくイイ気分で
ベトナム人に混じってぼんやりし続けたサイゴンの夜だったのでありました。


 
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by tohoiwanya | 2014-08-24 00:14 | 2013.06 ベトナム・タイ旅行 | Comments(2)
2014年 08月 21日

カタール航空に乗る

久しぶりのヒコーキネタ。

昨年のベトナム・タイ旅行では、ベトナム国内移動で2回乗ったのが例のベトジェット(“例の”って・・・)だが
ハノイからバンコクへの国際移動で乗ったのはカタール航空だったのである。

中東カタールの航空会社がなんだってまた東南アジアのハノイ~バンコク間の路線を飛んでるのか、
その理由はよく知らない。とにかく時間的にちょうどいいフライトだったし、ベトナム航空やタイ航空より
安かったから(1万円ちょっとじゃなかったかな?)カタール航空にしたのである。
中東アラブ系のエアラインなんて初めてだ。

フライトの予定は16:20ハノイ発、19:10バンコク着だった(ハノイとバンコクに時差はない)。
カタール航空とかエミレーツ航空みたいな新興アラブ系エアラインって、オイルマネーにものを言わせて
機体は立派でサービスもいいっていうイメージがあるけど、実際にはどうなんだろうか?

機内はこんな感じ。機体は・・エアバスだったかな?新しくて前座席にモニターもついてる。
3時間弱のフライトにはもったいないくらいだけど、たぶんこの機体、ドコカ(たとえば東京)から
ハノイ、バンコク、ことによるとあと1~2ヶ所経由しながらカタールまで行く、いわゆる「南まわり」の
フライトなんだろうな。イ課長はその1区間だけ乗ったということになる(んじゃないかなぁ?)。
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当然のことながら機内にはアラビア文字があふれてる。新鮮だ。しかしチンプンカンプンだ。
まぁ英語が併記してあるから推測は可能だが。
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てなこと言ってるうちに離陸。
ベトナムから、カタールの航空会社の飛行機で、タイに行く。国際的だなぁ。
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長いフライトじゃないけど、ほどなく軽食&ドリンクサービス。うむ、機内サービスも良好ではないか。
この紫の箱に入ったものは・・・巨大ハルマキというか棒状サモサというか・・その名称・実態は
不明である。ご存知の方がいたら教えていただきたい。
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巨大ハルマキを食ってビールを飲むと、あとはすることもない。
どれ、どんなコンテンツサービスがあるか見てみよう。どっちみちフライト時間が長くないから
映画を観るのはムリだろうが。

これがまたなんだかすごい。
この表示通りだとすれば何百本という映画の中から選び放題ということらしい。
しかし知ってる映画はほとんどない。日本映画は日本語で書いてるみたいなんだけど、
「終の信託」なんて映画、あったっけか?
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こんなことを考えてるうちに飛行機は徐々に降下をはじめ、タイが見えてきた。
ベトナムもそうだったけど、タイもこうして空からみると、一面の田んぼだ。稲作国なんだなぁ。
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というわけで、カタール航空は無事イ課長をバンコク・スワンナプーム空港に運んでくれたのでした。
ほぼ定刻通りの到着で、定時運行がキチンと守られているのも大変けっこうである。
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実はイ課長は以前に中東で飛行機に乗った人の経験談を聞いたことがあって、その時に
まさに「アラブ系ならでは」というオドロキの機内サービスの存在を知った。だから今回
それを自分で体験できるかな?という期待があった。どんなサービスかっていうとだね、



 
 
   機内放送でコーラン詠唱が流れる


というものだ。
フライトの無事を祈って離陸前に「アッラァ~~ アクバッル♪」なんて祈りが機内に流れるってすごい。
ぜひ聞いてみたかったんだけど、残念ながらカタール航空は少なくともハノイ~バンコク間では
そういうサービスはやってないようだった。ちぇっ。
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同じハノイ→バンコク間にはエア・アジアのフライトもあった。
時間が合わなくてイ課長は利用しなかったけど、運賃だけならエアアジアの方がちょっと安かったと思う。
ただ、あちらはLCCだから機内食は有料だろうし、おそらく預け荷物も有料のはずだ。カタール航空なら
タダで軽食+ビールが飲めて、預け荷物は23kgまでは無料。そう考えると価格差はあんまりないかも。

なかなか快適だったよカタール航空。
初めて乗るアラブ系エアラインだから、どんなだろうと思ったけど、まぁごく普通のエアラインだった(笑)。
コーラン機内放送があればイ課長の個人的評価はグンと跳ね上がったところなんだけどなぁ。


 

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by tohoiwanya | 2014-08-21 00:00 | 2013.06 ベトナム・タイ旅行 | Comments(10)
2014年 08月 18日

ゾウに乗ったイ課長

さて、ちょいと間があいてしまったが、アユタヤ半日観光の最終回。

イ課長が申し込んだアユタヤ半日ツアーには「象乗り体験」というのが含まれていた。
観光用のゾウが飼われてる「ゾウ園」みたいなのがあって、そこで乗るのである。

正直言って、特に乗りたくはなかった(笑)。
しかしツアーのメニューである以上、連れていかれる。
 
うわぁ、ホントにゾウだらけだよ。どうしよう。
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ゾウ乗りのコースには三つあって、ツアー料金に組み込まれているのは一番短いコースのみ。
追加料金を払えばもっと長いコースを乗れるらしい。

そんなに乗りたくないイ課長はそのまま一番短いコースを選択。従って追加料金なし。
しかしイ課長以外の二人は追加料金を払ってもっと長いコースにしてた。貴重な経験なんだから
積極的に取り組もうというその姿勢は評価されるべきで、イ課長って消極的。

いよいよ乗る。ゾウの背中は高いから、階段のある「ゾウ乗り台」みたいなところまで昇って、
そこからエイヤと乗るのである。前にはゾウ使いが必ず同乗する。

はい、これがゾウの上から見た世界です。ゾウ使いの背中、ゾウの耳の裏側も見えるね。
写真右手前に映ってるのがイ課長の右足、さらに手前の黒いものがイ課長のカバンなのである。
歩いてる動物の背中に乗るわけだから、当然のことながら席はゆらりん、ゆらりん、と揺れる。
人によってはこの揺れで「ゾウ酔い」する人もいるらしい。
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ゾウに乗ったまま道路に出る。うーーーん異様だ。高さ的には二階建てバスの上階くらいかな。
しかし乗ってるのはバスではなくゾウ。実にヘンな気分で落ち着かない。
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やがて池の向こうに遺跡の塔が見えてきた。おお、実に美しい。
しかしゾウの背中に乗ってると思うとゆったり風景を鑑賞という気分にもなりづらい。
何せ、さっきも言ったようにゆっくりと、しかしけっこうな振幅で揺れるからね。
写真撮るのだってラクじゃないのだ。
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イ課長の前にいたゾウ使いがこっちを向いて、おまえのカメラを貸せという。
で、彼がイ課長を撮ってくれた。もう少し楽しそうな顔したらどうなのだ(笑)。
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このあと彼は「チップ、チップ」とチップを要求してきた。
「え?さっきチップ渡すなって看板があったよ?」って日本語で答えたら、
何となく意味がわかったのか、彼もあきらめた。
乗る前にゾウ園で「チップはあげないでください」って看板があったのを見てたんだよ。
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しかし、後で見たら「ゾウ使いにカメラは渡さないでください」という記述もあった。あらら。
確かに、揺れるゾウの上でカメラを渡そうとすると落とす危険性がある。ゾウの上から落とせば
確実にカメラは崩壊する。その責任はとれませんよっていうことなんだろうな。

幸い、イ課長のカメラは落っことされることなく返ってきたけど、本来はイケナイことだったんだよ。
ゾウ使いにカメラを渡すという禁を犯し、写真を撮ってもらいながら、チップはあげなかったイ課長。
まさに外道。鬼畜の所行。あーごめんなさい。この場を借りて謝ります。

なおもゾウは進む。こんな遺跡も現れた。この辺はアユタヤ歴史公園として整備されてるから
こういう風景はいたるところにあるんだろうな。視線の高さと電線の高さがほぼ同じ。
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はぁ、ようやくゾウ園に戻ってきた。いやー実に希有な経験をさせていただきました。
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こういう話を読むと「ゾウがかわいそう」と思う方もいるだろう。
ダメーさん(仮名)もその辺を意識してか、ゾウ園の由来についてくわしく説明してくれた。
実はこのゾウ園はゾウの保護のために作られたそうで、昔エサもなくてヘロヘロになってたゾウを
集めて保護施設を作り、こういう観光収入を施設運営費にあてているらしい。
このアユタヤのゾウ乗り。日本の秋篠宮ご一家も乗ったようで、こんな写真も貼ってあった。
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あとの二人が長いコースを選択したから、イ課長が一番早く戻ってくることになって、
ゾウ園の待合室でダメーさんと二人で話をする機会があった。
このダメーさん、バンコクのどこか(チュラロンコンだったかなー?)大学で政治を学んだ人で、
特に日本語を勉強したわけでもないのに日本語がこんなに上手。優秀なんだなぁ。

バンコクに戻る道路はちょっと渋滞で遅くなったけど、それでも昼すぎには戻れた。
最後にイ課長以外の三人のツアーメンバーの後ろ姿を載せておこう。
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日傘をさした、スラリとした女性がガイドのダメーさん(仮名)、その後ろの女性と左の紳士、
そしてこの写真を撮ったイ課長という四人で行ったアユタヤ半日観光だったのでありました。
楽しゅうございました。

 


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by tohoiwanya | 2014-08-18 00:02 | 2013.06 ベトナム・タイ旅行 | Comments(4)
2014年 08月 14日

巨大数の国・ベトナム

「次回、最終回でアユタヤネタをもう一つ」と前回言っておきながら、厚顔無恥にもベトナムネタ。
相変わらず不実な書き手・イ課長なのである。まぁ世間はお盆休みでもあるし、アユタヤネタも
一休みしてベトナム小ネタをはさもうというわけなのだよ。

さて、これまでの旅行記でもさんざん出てきたけど、ベトナムの通貨は「ドン」だ。
しかし、この「ドンで支払う」という行為が外国人旅行者にとっては簡単ではない。
 
たぶんベトナムでは以前にひどいインフレがあったんだろうな。
これまでの記事でもおわかりのように、とにかくドンの交換レートって極端なんだよ。
1ドンは大体0.005円・・・って言われても、算数を苦手としたイ課長にはサッと飲み込めない。
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ベトナム滞在中にヒトケタ、フタケタのドンを払う機会なんて絶無で、最低でも4ケタ、つまり千ドン単位から。
だから1ドン何円なんて覚えても意味ないんだよね。逆に換算すると1円≒200ドンなわけだけど、ドンの表示価格を
いちいち200で割るのも面倒。で、結局イ課長は以下のようなやり方で通した。

 
  ゼロを二つとって半額にする

たとえばメシ食って8万ドンという請求が来たとする。
「エイティサウザンド」」なんて巨大数を言われると、最初は反射的にドキッとする。
でも8万からゼロを二つとれば800。それを半分にしたら・・ああ、400円か。てな具合に
この方法で計算はわりとすぐ慣れた。でも感覚的に慣れるのはちょっと時間がかかったね。

ドルやユーロに染まった欧米人であればなおさらだろうな。なにせ1$≒20,000ドンなんだから。
10$の食事すれば請求は20万ドン。そりゃまぁやっぱりアタマではわかっているだろうけど
トゥーハンドレッドサウザンドなんて言われりゃ、アメリカ人だって最初はドキッとするだろ。
まぁそういう「巨大数の世界」を旅するのも、それはそれで面白いんだけどね。

ベトナムじゃ「ウンびゃくウンじゅうドン」なんて“端数”は事実上存在してないわけだから
ベトナム人のガワもガイジンに英語で値段を言う時は「フィフティーン」(=1.5万ドン)とか
「スリーハンドレッド」(30万ドン)みたいに「サウザンド」を省略するケースが多かったね。
たしかに欧米人にとっちゃこの方がまだしも感覚的に把握しやすいかもしれない。

硬貨もあるみたいだけど、実際には紙幣しか受け取ってもらえないベトナム。
そのベトナム観光初日にあちこち行ったら、たちまちいろんな紙幣が集まった。
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日本だと紙幣って千円、五千円、一万円の3種類だ(除・二千円札)。
それがベトナムじゃ2000ドンから500000ドンまでで8種類。加えて一番上の写真の1000ドン札があるから
そうなると9種類だ。顔はぜーーんぶホーチミン。そういやインドの紙幣はぜーんぶガンジーだったなぁ。

ただでさえウン万、ウン十万というすごい単位に対応しなきゃならないうえに紙幣の種類がヤタラに多く、
しかも紙幣の顔は全部同じ(笑)。これは難しい。たとえば「24万8千ドン」と言われて1,240円、と計算は
すぐにできても、財布ン中にブ厚くたまった9種類の紙幣から24万8千ドン分のお札を探す作業はすぐにはできない。
そこでつい50万ドンとか、デカい紙幣で払っちゃうわけだけど、そうするとお釣りとしてさらに紙幣をもらい、
紙幣の山はますますブ厚くなっていく・・・

海外行くと往々にして細かいお金の大量在庫が発生する。
たとえば米国だとドル以下の5¢、10¢、25¢等々の硬貨がたまる。紙幣で払ってるうちに釣り銭の硬貨がたまるわけだ。
ベトナムも事情は同じなんだけど、硬貨がほとんど流通してないベトナムでは貯まっていく少額貨幣も
コインじゃなく紙幣になっちまうわけだ。

さて、このドン紙幣。
日本のお札の「透かし」とはちょっと違うんだけど、やはりシースルー機能がついている。
お札の右の部分。穴みたいに見えるけど、これが透かしなのだ。
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なかなかうまく写真が撮れなかったんだけど、白いもの(自分の足)をバックにするとなんとか撮れた。
ほら、数字の透かしが入ってるでしょ?
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缶ビール1本買っても1.5万ドン(=75円・・・安いなぁ)なんて価格のベトナム。
ベトナムを旅してるとウン十万、時にはウン百万なんていう巨大数と親しくならざるを得ない。
まぁそれでも一日、二日と滞在してるうちに何となくそういう単位にも慣れてくるんだけどね。
金銭感覚がベトナムになじむわけだ。

しかしイ課長の場合、ベトナムの次にタイに行ったじゃん?
それはすなわち現地通貨1000(ドン)=5円の世界から、1000(バーツ)=3千円の世界に
移動したことを意味する。感覚の切り替えにはけっこうアタマの筋力を使ったのである。


 

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by tohoiwanya | 2014-08-14 00:06 | 2013.06 ベトナム・タイ旅行 | Comments(4)