カテゴリ:2017.08 ミャンマー・タイ旅行( 92 )


2018年 03月 05日

ミャンマー人偽装プロジェクト

ヤンゴンで3,800チャット(約350円)で買ったロンジー。
ミャンマー国内にいるうちに絶対着ようと思ったが、現地風の着用方法に自信が持てず、
何度かホテルの部屋で試着・練習してみた。しかしこれがどうもうまくいかん。

最大の問題はヘソ下の結び目が現地の人ほどタップリと作れないことだ。ウエストサイズと
布の長さ(円周)の関係でどうしようもないんだが。しかも買った時の折り目のクセがついてて
ドレープ?がうまく出ない。下の写真はバガンのホテルで練習した時のもの。このまま
一度外に出てみたけどウエストがゆるんで最後は手で押さえながら歩く始末。見事に偽装失敗。
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そしていよいよ最後の滞在地マンダレー。
ここでロンジー穿かなきゃ、いつ穿くのだ。何としてでもマンダレーでもう一度着用すべく
ホテルで再び試着。こんどは結び目のところを少し工夫して、前ほどゆるまなくなった。
上がTシャツっていうのがイマイチだが、これで外に出てみっか・・。
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サンダルを履いて部屋を出て、ホテルのロビーを通りかかる。
いきなり好評。すでにイ課長の顔を覚えたフロントのおっちゃんや美女図鑑のお姉さんが
オー!ロンジー!グーッ!!と言って親指立ててほめてくれる。このガイジンさん、
オレたちの民族衣装着てるじゃんっていう嬉しさと親近感を隠そうとしない。

好評に気を良くしてホテルの外に出ると、ここでもまた大好評。
昼間のバイクタクシーのオッチャンがイ課長を発見して、「オウ、ロンジー!ベリグー!」と
ふたたびサムアップ。ミャンマー人は親指立てるのが好きみたいだね。
(下は最後の日に撮った彼との記念写真だから、イ課長はロンジーはいてない)。
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そのオッチャンの横に座ってタバコ吸って一服(部屋じゃ吸えないからね)してると
オッチャンの仲間と思われる、見知らぬオッチャンたちがニコニコ顔でイ課長を見物に来る。
ミャンマーでガイジンがロンジー着ると、急に人気者になるようだ(笑)。こういう時、
結び目の大きさなんて気にする人はいない。

着方がドウコウより、ガイジンさんがオレらと同じ服着てるのがとにかく嬉しいみたいで
女性外国人がロンジー着用すると、やっぱ現地では大好評らしい。ぜひお試しあれ。
ちなみに、現地の男性はセパ・タクローみたいに足を大きく動かす必要があるときは
こうやってロンジーを上にたくし上げてブルマー状にするようだ。
(この写真を撮った時、オマエも入れって言われたから逃げた(笑))
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そのまま、夕暮れのマンダレーをぶらぶら散歩してみた。
残念ながら、ロンジー姿のイ課長をチヤホヤしてくれたのは顔見知りがいるホテル周辺まで。
普通に道歩いてると、すれ違う見ず知らずのミャンマー人たちは時々イ課長をチラ見するけど
さすがに親指立てまではやってくれない(笑)。これはイ課長を現地人だと思ったから・・
・・ってことはないだろうなぁ、さすがに。

ただ、ロンジーを着ると「周囲からの浮き加減」が減るのは確かだと思うよ。
Tシャツ・短パン・スニーカーで歩いてる時を「周囲からの浮き度100」とすれば、
ロンジーにサンダルはくだけで「浮き度70」くらいには下がるんじゃないか?さらに
ゴム草履はいて、上半身に化繊っぽい前ボタンのシャツでも着れば「浮き度40」くらいに
下がるのではないかと想像(期待)される。

まぁ「浮き度70(推定)」でも、変装してるみたいで楽しい。
マンダレーじゃちょいと有名な「ナイロン・コールドドリンク」というカフェに入り、
パッションフルーツ・ジュースというのをオーダーしてみた。1,000チャット。
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カフェのウエイターもイ課長のロンジー姿を特に気にした様子はなかった。
しかし、形だけでもミャンマー人に偽装して、カフェで南国果実のジュースを飲み、
夕暮れのマンダレーを眺めるのは気分よかったよ。ミャンマー、サイコウじゃん。
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せっかくだからっていうんで、ロンジー姿のままさらに夕暮れのマンダレーを
うろつき、さらに晩飯まで食ったわけだが、そんな「マンダレー夕景」写真が
いっぱいあるから、そのうちまたご紹介いたしますです。

 

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by tohoiwanya | 2018-03-05 00:08 | 2017.08 ミャンマー・タイ旅行 | Comments(2)
2018年 03月 03日

ポッパ山の神々しい神々たち

ナッ神って37人(37神というべきか)いるらしい。
昔の伝説の登場人物で、大体は悲惨な死に方をした人が多いらしい。男もいれば女もいる。
一番有名なのは大昔のある鍛冶屋で、その力量・人望あまりに高く、王様は彼の妹と結婚。
しかし王は義兄が自分の王位を奪うのでは、と心配になって、ある日鍛冶屋を火あぶりで
殺してしまった。それを見て王妃(つまり鍛冶屋の妹)も火に飛び込んで自殺。めちゃくちゃ。

こういう約1000年も前の伝説のヒトが、信仰対象の神々になってるわけ。
神話上の神様っていうんじゃなく、実在の(伝説だけどさ)人間が神格化されたわけで、
日本で言えば菅原道真=天神様信仰なんかと近いものがあるのかもしれない。そう考えると
ナッ信仰も何となく多少はわかった気になる。

ただ、そのイメージというか、造形というか、ルックスに日本人はかなり戸惑う。
ナッ神って、大体こんな感じに具象化されてるようなのだ。
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どっかの田舎寺院にある、へなちょこレプリカではない。ナッ信仰の総本山・ポッパ山に
置かれたナッ神像である以上、たぶんこのお姿が“正式”のものなんだろう。

もうちょっと上手に作った方が有り難みあるんじゃないの?と思っちゃうけど、
この素朴さが土着信仰ならでは、ということなのかもしれぬ。こういうの見てると、
どうしてもイ課長はワット・ムアンの地獄にいた人形を思い出してしまうのだが・・。
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この女性の人形はそれでもかなりリアルに出来てると思うが、こういうのは例外的。
みなさんそれぞれ名札があって、ミャンマー人であれば「ああこれがあの神様だ」って
すぐわかるんだろうな。
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しかしここポッパ山には、これらナッの神々たち(なんだろうと思う)を上回るような
ミャンマー中で大人気のキャラクターがもう一人いらっしゃる。それこそがボーミンガウンという
実在の大僧正なのである。

このボーミンガウン氏、20世紀にポッパ山で修業を積み(写真も残ってる)、数々の奇跡を
なしとげた人で、上でご紹介したのが神様だとすれば、こちらは“聖人”と言えるだろうな。
とにかく人気あるんだよ。ミャンマーじゃ。どんな人かというと、たぶんこれがその人。
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・・・これえ?・・・などと思ってはいけない。ミャンマー最高の人気を誇る聖人だぞ。

この手前ガワの人もボーミンガウンさんだと思われる。眉根にシワを寄せたしかめっ面が
彼のトレードマークなのだ。しかし上の写真とはだいぶ顔が違う気もするが・・。
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土産物屋でも大量のボーミンガウン人形を売ってる。
白のシャツに黒い半纏(?)、ドッカと座ったそのお姿はまるっきりヤクザの親分。
ここでも人形ごとの、顔の個体差が激しすぎだ。
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黄金のボーミンガウン像まである。とにかくポッパ山を歩けばあちこちで彼と出会う。
よほど人気あるんだな。だが相変わらず同一人物とは思えぬくらい、すべて顔が違う(笑)。
下の写真、右に写ってる頬のコケた謎のお坊さんもかなりキテるねぇ~・・。
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このボーミンガウンの人気はポッパ山だけでなく、全ミャンマー的なものなのだ。
その証拠に、ヤンゴンで見かけた彼の像の写真も載せておこう。顔だけじゃなく
髪型も違うように見えるけど、それでもこれは彼だよ、たぶん。花の首飾りつき。
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ボーミンガウン氏の現存する写真を最後に載せておこう。本物はこういう人らしい。
これまでに見た人形のドレとも似てない気がするが(笑)。
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なかなかユニークというか素朴というかトホホというか、とにかくポッパ山の
神さまや聖人はこういう方々なのである。どうだ参ったか。

 

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by tohoiwanya | 2018-03-03 00:02 | 2017.08 ミャンマー・タイ旅行 | Comments(0)
2018年 03月 01日

ポッパ山にのぼってみよう

さてポッパ山を登るぞ。777段の階段勝負が始まるぜ。

ちなみに、777段というのは金比羅様の本宮までとほぼ同じ(あっちは785段)。
てやんでい。こちとら若けぇ頃にはなぁ、高松出張のついでに金比羅様の本宮どころか、
その先の奥社(1368段)まで制覇したお兄ぃさんだ。いくらトシとったっつうてもだな、
777段程度に尻込みなんかしちゃいられねぇぜ。

最初のうち、階段の両側には土産物屋が軒を連ねる。こういう所を覗きながら行くのも
楽しいんだろうけど、階段勝負の時は脇目もふらずにイッキに登ってしまうに限る。
とりあえず、まず登りきってしまうのだ。
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階段にはサルがいっぱいいる。てやんでい。こちとらタイのロップリーじゃなぁ、
両肩におサルさん載せてセルフ撮りしたお兄ぃさんだぜ。サルの10匹や20匹なんでい。
「階段がサルのフンでいっぱい」なんて体験談も読んだけど、階段はキチンと
掃除されてて、サルフンがなくて助かった。何せこっちはハダシだからね。
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おーー、これは一種の「籠」か。自力で登るのが難しいお年寄りなんかは
こうやって吊るして運んでもらうんだな。さすが“籠かき”もプロで、うまーく肩に
棒を乗っけてスイスイと登っていく。
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しかしこっちは自分の足を頼りにひらすら黙々と登るだけ。ああもう汗ダク。
地形によって階段の段差もまちまちで、時にはこんな急な階段もある。
しかしとにかく登るしかないのだ。ぜいぜい。
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振り返ると、おおお、けっこう高いトコまで来たが、まだまだありそうだ。
自分が登ってきた階段の屋根がウネウネと下に続いてるのがわかる。
こうして見るとかなり急な階段つづきだよね。
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この辺まで高くなると、階段の両側の土産物屋もなくなり、ひたすら階段を
登るだけになってくる。くぬやろう。負けねぇぜ。
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おおお、あれが山頂か?ソレっぽいな。ようやく着いた。ぜいぜい。
ここまで何分くらいかかったかなぁ?20分はかからなかった気がするけど、
登るのに必死で時計をあまり見てなかった(笑)。
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ひゃーー・・ミャンマーの大地・・爽快な眺望である。この日は少し曇ってて、
山頂にいてもあまり日射しがなかったし、風もあってけっこう涼しい。
写真でしか見たことなかったポッパ山の上に、今自分はいるんだなぁ。
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山頂部には観光客も多いがサルも相変わらず多い。
サルにとっちゃこのあたりまで登るのもお茶の子サイサイか。
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しかしポッパ山の真骨頂は山頂からの眺望にあるのではない。
前回記事で書いた「ナッ信仰」総本山としての宗教的意義の方が重要なのである。
ミャンマーの人にとちゃここは「観光」じゃなく「参拝」しに来る所なんだから。
階段の途中にも、山頂にも、ナッ信仰のカミ様がいっぱいいらっしゃった。

このカミ様ってのがねぇ・・なかなかスゴいのヨ。そのたたずまいが(笑)。
次回、ミャンマーのナッ信仰のカミ様たちをまとめでドーンとご紹介しようと思う。

 

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by tohoiwanya | 2018-03-01 00:44 | 2017.08 ミャンマー・タイ旅行 | Comments(2)
2018年 02月 27日

ポッパ山に行ってみよう

さて、それではバガンの大ネタの一つに着手するか。

バガン観光の最初のハイライト。それは到着早々、シェアタクシーで行ったポッパ山だ。
ここはぜひ行ってみたかった。とにかくその景観がスゴすぎる場所なんだよ。
(下の写真はヨソの二次使用サイトから拝借。オオモトの出典は不明。ごめん)
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すっげ~~・・・なんという奇観。最初にこの写真をネットで見た時はホント驚いたよ。
ミャンマーにはこんなすげぇトコがあんの?この岩(つうか山)も十分異様でスゴいけど、
てっぺんに寺院作る根性がまたスゴい。参拝者は階段でてっぺんまで登ることができるのだ。
このポッパ山はバガンから車で約1時間。典型的な半日オプショナル観光コースだ。せっかく
バガンまで来たとなれば、このポッパ山を我が目で見、我が足で登らずオメオメ帰れるか。

だがその前に宗教的な話をしなければならない。
このポッパ山頂にある寺院。純粋な仏教寺院とはちょっと違って、ミャンマーのローカル宗教
ナッ信仰」の総本山。一般にはポッパ山と呼ばれてるけど、正式には山頂の寺院も含めて
「タウン・カラッ」と呼ばれる場所なのである。小さい「ッ」が多い(笑)。

ナッ信仰についちゃイ課長も知ったかぶりは出来ぬ。
仏教とは違う、ミャンマーの土着的宗教と言っておけば、まぁハズレではないんだろう。
日本でも仏教と神道は本来別の宗教だけど、神仏混淆してるように、ミャンマーでは
ナッ信仰と仏教とがミックスされて根付いてるように見える。実際、ミャンマーじゃ
仏教寺院にもナッ神像らしきものがあったりするからね。

・・と、宗教的説明はそのくらいにして・・え?説明になっとらん?
まぁよいではないか(笑)。とにかく行きましょう、天下の奇観・ポッパ山へ。
ホテルで待ってるとシェアタクシーが迎えに来た。乗ってみると車は相当ボロかった(笑)。
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イ課長が最初、その後何カ所かホテルを回って客を乗せ、総勢6〜7人くらいだったかなぁ?
日本人はイ課長一人。あとは全部欧米人で、カップルが多かったね。

車は一路ポッパ山へ・・と言いたいんだが、寄り道をする。大体そうなんだよな。
「ヤシ酒工房」だか何だかに寄るんだよ。たぶんここと提携して、観光客を連れてって
カネを落とさせようってことなんだろうが、興味ねぇよ。
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ウシがぐるぐる回って何かを挽いてる?けど、興味ねぇってば。早く行こうよー。
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それでもなかなか出発しない。タバコを吸い、足下のアリの行列を見て時間をつぶす。
こういうのもまた現実の旅のヒトコマなのである(写真とるか?わざわざ)。
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ようやく再出発。この後さらにあるカップルをポッパマウンテンリゾートで降ろすんで
遠回りしてホテルに寄ったりもしたから、バガンからナンだカンだで2時間はかかったかな。
まったくもう~~。

おーー・・いよいよ到着しましたポッパ山。山頂部は雲にかすんでおる。
普通に階段のぼっても片道20分はかかるらしい。ちなみに、ハダシで登るのだ。
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シェアタクシーのドライバーは運転するだけでガイドはしない。車で待ってるだけ。
だから乗客たちはバラバラに、テキトウに山に登り、降り、同じ車に集まる。
これってチェンマイのドイ・ステープと似た方式だな。
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問題は車への集合時間だ。「1時間しか与えられない」という体験談も読んだ。
片道20分、往復40分としたら山頂には20分しかいられない。それ、ヤダなぁと
思っていたんだが、幸いなことに2時間待ってくれるらしい。うむ、それなら
山の上で少しはゆっくりできそうだ。
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さぁそれでは登りましょうか、777段の階段を。登り口で地面を振り返る。
脳の軟化は進む一方だが、足腰だけは一応まだマトモなはずの初老男性・イ課長の
脚力が試される時がやってきた。というところで続きは次回だ。

 

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by tohoiwanya | 2018-02-27 00:08 | 2017.08 ミャンマー・タイ旅行 | Comments(0)
2018年 02月 21日

愚かなるイ課長の(軽度の)ドジ

知識と経験は人生の財産であり、ヒトが行動する時の重要な判断指標になる。もちろん
旅行でもそうだ。初めてで右も左もわからない状態と、「ここは来たことがある」という
経験と知識を有した状態とでは、ミスを犯す確率は雲泥の差がある・・・はずだ。

だがしかし、時として知識と経験がヒトを間違った判断に導くこともある。
本日はそういう教訓を含んだ、極めて教育的な話をしたい(笑)。ミャンマーではなく
バンコクでの話。

昔、バンコク観光の鉄板三大スポットとして以下の3つを挙げたことがある。

 ①ワット・プラケオと王宮
 ②ワット・ポー
 ③ワット・アルン

②は2013年、①は2015年に征服した。で、未踏の③を今回見に行こうと思ったわけ。
4年がかりの3カ所制覇。市内観光ツアーなら半日で3つ回れるのに(笑)。

①②③はわりと固まって立地してて、チャオプラヤ川を船で行き、Tar Tienっていう
停泊所で降りるのが近い。それは知ってた。何せ①②は行ったことあるんだから。
イ課長には知識と経験があるの。わかってんの。

ただし、Tar Tien停泊所は川の東岸なので、①②は船を降りたらそのまま歩いて行けるけど、
川の西側にある③だけは別の渡し船に乗り換える必要がある。その辺も重々承知してた。
知識と経験があるんだってば。
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ところが当日、船に乗ると意外なことに船はいきなりワット・アルン側の西岸に停まった。
ありゃ?ワット・アルンを見る観光客が多いんで、コッチ側にも臨時停車・・いや停船か?
いずれにしても、1回渡し船に乗る手間が省けるのはありがたい。

で、ワット・アルンをたっぷり見学して(それについてはいずれ書く)、さて帰路。
帰りは本来の停泊所がある向こう岸まで、渡し船に乗った。船賃は3.5バーツ。
約12円くらいか。5分もありゃ着く。ただし乗るまでにはけっこう並んだ。
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で、向こう岸。再びチャオプラヤ・エクスプレスで川を下って・・と、ここで初めて
イ課長は「あれ?」と思った。船を待つ乗客が一人もいないんだよ。いつもは観光客で
混み合ってるはずの停船所がない。おかしーな?最低限の知能を有する人ならここで
気が付いただろう。だが愚かすぎるイ課長は「ひょっとすると・・?」と疑ってみる
ことさえしなかった。「停船所は東岸」という知識と経験に支配されてたのだ。
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奥の土産物屋のオバさんに「サパーン・タクシンに行く船は?」と聞いてみた。
すると「そっち、そっち」と川の方を指してジェスチャーで教えてくれる。そうだよねぇ?
この川っぺりに停船所があるんだよねぇ?しかし何度探しても見つからない。依然として
ひょっとすると・・?」とは考えてもみないオオバカモノ。

すると、ある英語の看板が目にとまった。コトここに至ってはじめてイ課長は気付いた。
えええ?そ、そういうことだったの???!!
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Tar Tien停泊所、閉まってんの?!チャオプラヤ・エクスプレスはワット・アルン側から
乗らなきゃイカンのかよ。道理で・・・往路の船が向こう側に停まった理由がやっとわかった。
あれは「臨時停船」だと決めてかかってたが、そうじゃなかったんだ。うわーイ課長バッカでー。
乗らなくていい渡し船に乗って、来なくていいコッチ岸にわざわざ移動してきたなんて・・。

しょうがない。再び渡し船に乗り、西岸に戻る。往復の渡し船代は完全なムダ。
ま、そりゃ往復で7バーツ(25円くらい)ではあるけどさぁ・・。
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船の上でイ課長は考えたよ。さっきの土産物屋のオバさんのジェスチャーのことを、だ。
あれは「そっち、そっち」じゃなく、「向こう岸、向こう岸」って教えてくれてたんだな。
だが「停船所は東側」と思い込んでるイ課長にはそのジェスチャーも読み取れなかった。

ニンゲン、多少は知識と経験を疑ってかかる姿勢、「以前と同じとは限らないぞ」という
柔軟な視点を忘れてはイカンという教訓ですな。知識と経験だけに頼って行動してると、
時にはこういう落とし穴に落ちる。

チャオプラヤ・エクスプレスの Tar Tien 停船所。ガイドブック等の地図ではおそらく
川の東側に停船所が描かれてるんじゃないかと思う。しかし昨年8月時点では停船所は
従来とは反対側の西岸に移動です。現在もまだその状態が続いてる可能性は十分あります。
これからバンコクに行く方はご注意いただきたい。
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「ワット・アルン行くには東岸で降りて渡し船だろ?そのくらい知ってら~い♪」という
知識と経験の奴隷となったイ課長は、大変キマリの悪い思いで、さっき降りたばかりの
渡し船に再び乗らなければならなかったのである。てやんでぃ。大ぇしたことじゃねぇ!
こんな小っちぇドジが怖くて一人旅が出来るかってんでぃ!・・・と自分を慰めながら。

 

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by tohoiwanya | 2018-02-21 00:01 | 2017.08 ミャンマー・タイ旅行 | Comments(2)
2018年 02月 19日

イ課長ミシュラン・ホテル評価 46

昨年の旅行では4カ所のホテルに投宿したわけだが、最後にホテル評価ばっかり固まるのも
ナンだから、少しずつ小出しにやっていこう。まず最初に泊まったヤンゴンのホテル。

これから経済発展が期待されるミャンマー、その首都ヤンゴンには高級ホテルから
相部屋ゲストハウスまでいろいろあって、選択肢は意外に豊富だった。軍政時代は
外国人観光客も多くなかったはずだけど、最近になってガッと増えたのかもしれない。

3,000〜4,000円出せば、マトモそうなホテルのバスルーム付き個室に泊れる。
その価格帯の中からイ課長が選んだホテルが・・・

Sule Sapphire Inn

スーレーサファイアインというホテル。その名の通り、スーレー・パゴダにすごく近い。
1泊で約32$だから3,500円くらいか。

立地・利便性★★★☆☆ 
何せ移動手段は徒歩かタクシーしかないヤンゴンだから、とりあえず中心部がいいと思って
ここにした。もちろんスーレー・パゴダは徒歩5分くらいだし、ドッカからタクシーで
帰る時も「スーレーパゴダ」って言えば必ずわかるから便利っちゃー便利。
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周囲も賑やかで、中心街の便利な場所と言っていいんだろう。それなのに★三つだけ?
その理由はホテル周囲にビールを売ってる店がなかったという致命的問題による(笑)。
中心部なのに夜開いてる店が少なくて、部屋では日本から持ってきたジャガビーと水だけで
過ごさねばならなかった。悲しかった。なので★三つ。
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部屋★★★★☆
部屋は良かったよ。ベッドも広く、シャワーもトイレもエアコンついてて、まず文句ない。
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ホイアンのホテル同様、トイレとシャワー室が同じだったけど、これもイ課長的には問題なし。
3,500円でこのくらいなら、★4つあげていいんじゃないか?
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朝食★★★★☆
このホテルは朝食付き。たった1回だけど朝メシはこんな感じだった。
ビュッフェ形式じゃなく、客ごとにトースト、玉子、果物というシンプルな構成の朝食セット。
これにコーヒーとジュースがつきゃ文句ないっす。朝食付きは助かる。
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シャワーサービス★★★★★
特筆すべきは、チェックアウトのあと、空き部屋のシャワーを使わせてくれたことだ。
こっちは汗ダクで、しかも床屋行ったから髪クズだらけ。そんなイ課長が夕方荷物をとりに戻った時、
シャワーを使わせてくれ、着替えもさせてもらえたのは本当に助かった。そのまま夜行バスに乗った
ことを考えれば、この恩はまことに深い。ありがとうね。当然★5つ。

従業員★★★★★
チェックアウト後のシャワーに限らず、ここはホテル関係者が親切で面倒見がイイ人ばかりだった。
たった一泊しかしなかったけど、アットホームな感じですごく良かったよ。

まずコドモと仲良くなった。ホテル関係者の誰かの子供だと思われる。
ほっぺのタナカがかわいい女の子と男の子。この子たちの写真を撮ってたら、おかみさんが出てきて
一緒の写真をわざわざ撮ってくれた。
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このおかみさんがバスターミナルまでのタクシーも手配してくれたわけだけど、
タクシーに乗ると、なぜか別の従業員が同乗してる。わざわざ送ってくれるのか?と思ったら
そうではなく、たまたま自分の家が近いので途中までチャッカリ同乗してたのだ。

「アナタのおかげでタクシーで帰れてラッキーだわーー」なんて言って、実に天真爛漫。
この女性従業員がまた明るい人で、「ウチのホテルのこと、ネットで褒めといてね」なんて
イ課長に頼んできた(笑)。
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スーレーサファイアイン。いいホテルです。お勧めです。
頼まれなくても、イ課長はこうしてブログでジャンジャン褒めちゃいます。
ヤンゴンで安くて、でもシッカリしたホテルをお探しの方にはピッタリ。
シャワーサービスはホントーーに有り難かったよ。



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by tohoiwanya | 2018-02-19 00:05 | 2017.08 ミャンマー・タイ旅行 | Comments(2)
2018年 02月 16日

ミャンマーでヒコーキに乗らなかった理由

本日は久しぶりの「理由」シリーズ。
そもそもミャンマーに今行こうと思った理由とか、ヤンゴンに1泊しかしなかった理由とか、
この旅行では「いろいろ考えた末にこうした」ってことが多かった。ミャンマーで国内線の
飛行機に乗らなかったのもそういった熟慮の結果なのだ。。

なんで乗らなかったのか?路線がないわけじゃない。あるんだよ。国内便はたくさん。
特にヤンゴン⇒バガンはバスだと一晩かかる。飛行機の方が圧倒的にラクだ。

開発途上国のエアラインはちょいとコワいから、できれば避けたいって人もいる。
イ課長にもそういう思いが皆無ではなかった。でもカンボジアじゃアンコール・エアに乗ったし、
ラオスでもラオス国営航空を使った。ミャンマーだけ飛行機を避けた理由は別にあるのだ。
(下は文章と関係なくマンダレー空港の写真)
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理由その① フライト時間が早すぎ
旅行当時、Skyscannerでヤンゴン⇒バガン間の国内線を検索するとこんな結果が出てきた。

   ヤンゴン6:30発 ⇒ バガン7:40着 ミャンマーナショナル航空
   ヤンゴン6:45発 ⇒ バガン8:05着 ゴールデンミャンマー航空
   ヤンゴン7:45発 ⇒ バガン9:05着 ミャンマー国際航空
   このあと8:00の便、8:30の便があり、それで終わり。それ以降の直行便ナシ。
  
・・・な、なんで?何でこんなに異常なほど朝に偏ってるの?8:30以降の直行便なしってマジ?

ヤンゴン⇒バガン便のフライトがものすごい「朝集中型」である理由はわからない。
しかしフライトがそうである以上、乗りたきゃソレに乗るしかない。

国内線でも安全策をとれば出発1時間半くらい前には空港に到着しておきたい。
空港まではタクシーだ。早朝とはいえ、ここも安全策をとって移動に1時間はみておきたい。
とすると、最も遅い8:30の便に乗るにも6時にホテル出なきゃ。起きるのは5時半かい?
6:30の便に乗るなら夜中の3時半に起き、4時にホテル出て・・・げんなり。

ヤンゴン⇒バガン便が早朝に集中してるのは昔っからみたいで、他の人のブログを読んでも
「4時起き」とか書いてある。ヤンゴンからバガンまで飛行機で行こうとすると、そんな
超早起きと寝不足に耐えないといけないわけ?ホテルで寝る意味、ねぇじゃん。
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理由その② リコンファームが必要らしい
リコンファームなんてやらなくなって久しいが、ミャンマーじゃ今でも必要みたいなんだよ。
こらびっくりだ。リコンファームなんてカンボジアでもラオスでも完全に放念してたぜ?
しかしミャンマーじゃフライト時間の変更とかが珍しくないみたいで、予約したからと言って
安心してられないようで、乗客側のリスク回避策としてリコンファームは重要らしい。

いざそれが必要と言われると、リコンファームって済ませるまで気が休まらないんだよねぇ。
電話で、英語でやらなきゃいけないわけだろ?面倒くせぇなーー。バガンまで飛行機で行くには
リコンファームの心配して、さらに当日は超バカ早起き・・・げんなり。

そんならイ課長は夜行バスにします(キッパリ)。
トシとると、夜行バスじゃなかなかぐっすり眠れない。疲れる。しかし夜中の3時半に起きて
飛行機乗る、なんてスケジュールでもどうせ熟睡できぬ。おんなじじゃん。
そんならのんびりバスにするべ、となったわけ。
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ちなみに、現在ヤンゴン⇒バガン間の国内便を検索すると、11時台とか午後3時台とか、
マットウな時間の便がある。えええ~~??乗客が増えて増便したってことなのか?
去年の8月は早朝便しかなかったのによゥ、普通の時間の便があれば、それ乗ったのに。
オレが使うのやめた後になって便利にするな!きたねぇぞ!!プンスカ!

 

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by tohoiwanya | 2018-02-16 00:03 | 2017.08 ミャンマー・タイ旅行 | Comments(2)
2018年 02月 14日

バガンからマンダレーまでOKバスに乗る

インフルエンザも治り、仕事に復帰したところで、ブログもミャンマーネタに復帰だ。

バガンからマンダレーに移動したバスの話。
この時はOKバスというのを予約した。ドライバーにマンダレーの宿泊ホテルを告げれば、
そこまで無料で送ってもらえるというサービスに惹かれたのだ。これはすごく助かる。

例のネット予約サイトからOKバスを予約し、予約確認のメールも印刷して持参した。
出発8:30、到着13:30とそのメールに書いてある。何の問題もない。が・・・

バガンでシュエジーゴン・パゴダを一人で見に行こうとして、ガイドブックを見てたら、
道すがらにOKバスと書かれてる。へぇ~OKバスのバガン営業所ってこと?それなら寄ってみて、
明日のバスを確認しておくか。どうせ途中なんだし。OKバスのバガン営業所なんて、
どうせショボいオフィスだろうが・・・。
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    ・・・こっ・・・これ? これがOKバスのバガン営業所?
いやこれは・・イ課長の「ショボ予想」をはるかに超越したショボさ。営業所っつうより
屋台と言った方がいい。こんな“営業所”を地図に記してくれた「地球の歩き方」はエラい。

お姉さんに予約確認書を見せて「明朝8:30出発ですね?」と聞いた。
そのお姉さん、しばらく紙を見て「オアシスホテルに迎えに行くのはもっと早い。
8:15にはホテルで待ってて」と言って、ペンで8:15と書き込んでくれた。

おおおこれは危なかった。やっぱリコンファームはするもんやのう。
何も知らず直前に行きゃいいやなんて思ってたら、サイアク置いてけぼりを食ったかもしれん。
OKバスでホテル迎車を頼んだ方は、少し早めに待機しましょうね。これ重要。

翌朝、バスは8時20分頃に迎えに来た。その時点で乗客はイ課長ひとり。
そのあと、昨日の屋台営業所に行くと乗客がワラワラといる。ははぁ〜。
もしかすると、現地のホテルでバス予約すると「この営業所で待て」と指示されるのかな。
この屋台営業所をバスが出発したのがちょうど8:30頃だった。

車内にこんな座席表が置いてあった。これを見ると単独旅行者はイ課長だけで、
あとは3人とか4人とかのグループが多い。とりあえず最前列の一人席をもらえたのは
ラッキーだぜ。おかげで写真も撮りやすい(③の席がイ課長)。
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ヤンゴンから乗ったEliteバスと違って、OKバスは大型バン程度の大きさ。
だから乗れるのは十数人なのである。一応、水とおしぼりのサービスあり。
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途中、休憩もある。休憩中ブラブラしてると、近くの民家で屋外カマドで料理してる。
煮てるものを見ると、これはどうも色といいツヤといい、確実にヒンっぽい。こうやって
水分トバして油だけのヒンにするんだろう。興味深いねーこういうのは。
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こうしてヒンを煮てる現場とか、道中の風景も見られて、昼間のバスは楽しいね。
このOKバスの道中はことのほかローカル気分たっぷりで楽しかった。途中でけっこう
地元の人の乗り降りがある。赤ん坊連れたこの若いお母さんも途中から乗ってきた人で、
子供が泣くとオッパイ飲ませたりして、ホントのどかなもんだった。
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しまいにはOKバスの車掌がママの代わりに赤ん坊あやしてる。乗客はみんな家族(笑)。
実にアットホームで、のどかなバスの旅を楽しませていただきました。
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ちなみに、所要時間は約5時間で、バス料金は9$。約1,000円。安い。
バガン~マンダレー間の移動だったらOKバスがお勧めだよ。Eliteのバスみたいに
オニの冷房で冷やされることもなく、快適に移動できた。それに、生まれて初めて行く町で
宿泊ホテルまで送ってくれるっていうのは素晴らしいサービスだ。

出発の時、ホテル迎えを頼んだ場合は、書かれた発車時刻より早めに待機。
それだけはお忘れなく。
 
 

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by tohoiwanya | 2018-02-14 00:10 | 2017.08 ミャンマー・タイ旅行 | Comments(0)
2018年 02月 07日

ピックアップ稼業の光と影

前回に続き、マンダレー・ピックアップ関連ネタ。
滞在3日目にマンダレー・ヒル方面まで行った時の話だ。
 
行きはイ課長の予想と全然違うルートを走ったもんだから大いに不安になったけど、
まぁ何とかなった。周囲の乗客もガイジンに親切に教えてくれたしね。ちなみに、
往路のピックアップ乗車賃は500チャット。
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で、周辺観光、マンダレーヒル登頂・下山を済ませ、ヘトヘトになっていよいよ帰路だ。
そこらへんに停まってるピックアップの車掌に「ゼージョーマーケット?」と聞くと
これに乗れという。ところが料金は往路の倍、1,000チャットというではないか。距離は
行きと変わんないのに?

想像するに、そのピックアップ、本来ゼージョーマーケットに行く予定はなかったんじゃ
ないかと思うんだよね。でも路線バスほどキッチリ“担当”が決まってなくて、ある程度は
自分の裁量でルートを決められる・・んじゃないかなぁ?

ゼージョーに行きたいガイジン客から倍の料金もらったし、ここは予定になかったルートで
ヒト稼ぎすっか・・と欲を出したような気がするんだよ。ゼージョーマーケットは繁華街だから、
そこに行く乗客はいくらでもいるはずだ。

こっちは別にそれで問題はない。行きより高いっつうても差は45円くらい。イ課長は
登頂+下山でヘトヘトだったし、1000チャット(約90円)でホテル近くのマーケットまで
行ってくれりゃ御の字だ。がんばって稼いでくれ。

やがてピックアップは動き出した。当初の乗客はイ課長一人。しかしどうせ途中から
混むだろうなぁと思ったし、車掌も当然その心積もりだったに違いない。

・・と思ってたら、いきなり若い尼僧の集団が乗車。たちまち車はギュムギュムだ。
一人当り500チャットとしても悪くない稼ぎのはず。出だし順調じゃん。しかも彼女たち、
乗ったと思ったら、すぐ近くでザワザワと降りていった。効率のいい稼ぎだな。
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ところがギッチョン。ここから、このピックアップの大スランプが始まったのだ(笑)。
車掌が道端の乗客を見つけて「ゼージョー、ゼージョー!」って勧誘するんだけど、
なぜかゼージョー方面行きの乗客が一人もいない。市の中心部行きなのに、意外だ。
しかし車掌にとってはもっと深刻な意味で意外だったに違いない。
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車掌の顔に、徐々にアセリが見え始める(笑)。
さかんに「ゼージョー!」って声を出すけど、不思議なくらいソッチ方面の客がいない。
一方イ課長は逆に、だんだん面白くなってきたよ。このままゼージョーマーケットまで
乗客がイ課長一人だと、走行距離の95%はイ課長のチャーター車状態だ。せっかく
倍の料金とったのに、割が合わない運行になっちまうだろ。
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途中、大きな病院で長く停車。車掌がゼージョ行きの“営業”のために病院に入って行く。
とーころがここでも乗客は一人もつかまらず。この頃になると車掌も苦悩の色が濃い(笑)。
ギッシリ客を乗せた他のピックアップの車掌と大声で何か話してるよ。

「こっちは疫病神のガイジンさん乗せちまったよー、ったくよー」とか言ってんのかな。
尼僧集団を乗せた時は出だし順調と思ったのになぁ・・。しかしいつまでも営業で停車
してられないのか、ガッカリした顔で再び走り始める。
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するとまた停車。再度営業か?と思ってフと横を見ると・・・ドライバーが座ってる・・。
おおおおお!!こ、これが有名な「腰巻き文化圏における男の屋外放尿=座り小便」か?!
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ミャンマー、バングラデシュ、インドあたりの「腰巻き文化圏」じゃ男はあまり“立ち”小便って
しないらしいんだよね。座ってやる。椎名誠の本で読んだことがある。江戸時代は日本だって
「非ズボン圏」だったけど、屋外排尿は立ってやった。しかしロンジー着用率が高い
ミャンマーだと座り小便なのかも。「前が開く和服」と「開かないロンジー」の差かな。

そんなこんなで、とうとう終点・ゼージョーマーケットまで一人も乗客はつかまらず。あーあ。
ちょいと予定外のひと稼ぎのつもりが完全な空振り。こっちはおかげでゆったり乗れたし、
車掌の「苦悩の営業」や、ドライバーの「座り小便」が見られて面白かったけど、彼らにすりゃ
「アテがはずれたぜ・・チクショウ」って感じだろうなぁ。

しかし、そこは誇り高きマンダレーのピックアップ野郎。
ガッカリ顔をぐっとこらえて、最初の約束通りイ課長からは1,000チャットだけを受け取り、
次の稼ぎを求めてどこかへ走り去っていった。

ピックアップ稼業は山あり谷あり。どんな商売も飽きずに続けることが肝心だぜ。
「あきねぇ」ってくらいだからなぁ・・飽きずにやるこった・と、ミャンマー第二の都市
マンダレーで落語「時そば」を思い出すイ課長なのでありました。

 

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by tohoiwanya | 2018-02-07 00:25 | 2017.08 ミャンマー・タイ旅行 | Comments(2)
2018年 02月 05日

威勢のいいマンダレー野郎が就く職業

さて、バガンネタもだが、マンダレーネタも書いていかんとな。

マンダレーにはヤンゴンみたいな路線バスは(たぶん)ない。流しの四輪タクシーもなかった。
頼れるのはバイクタクシーか、乗合ピックアップトラックってことになる。

この乗合ピックアップって、タイでいうところのソンテウにあたる。
小型トラックの後ろを座席に改造したもので、途中で乗客を乗せたり降ろしたりしながら
目的地まで走る。だからピックアップっていう名称になったんだろうな。マンダレーで
初めてピックアップに乗ったのはバガンから移動してきた日の午後だった。

初めての町で、初めての乗合ピックアップに乗るガイジン。不安要素はいっぱいある。
ドレに乗りゃいいのか?目的地でちゃんと降りられるか?料金いくら?帰りのピックアップは
何時頃まであるの?・・etc。
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しかしだいじょーぶ。マンダレーのピックアップには運転手に加えて必ず「車掌」がいる。
この車掌がとにかく優秀で頼りになるんだよ。イ課長の初ピックアップ体験を例にご説明しよう。

行きたい場所はアマラプラという所だった。マンダレーから40分くらいかかるらしい。
とりあえずアマラプラ行きピックアップが出てるはず、という場所に行ってみた。

すると確かにピックアップは何台も停まってる。しかしドレがドコ行きかカイモク不明。
そこにいた屈強なニイちゃんに「アマラプラ?」と聞くと、これに乗れというから乗った。
後で知るわけだが、この屈強ニイちゃんこそアマラプラ行きピックアップの“車掌”だったのだ。

車内はこんな感じ。狭い。身を縮めて座る巨大ロボット。同乗者にお坊さんがいるあたり、
いかにも東南アジアの仏教国を旅してるなぁって気分にさせてくれる。
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しかしピックアップが走り出すとそんなノドカな気分も吹っ飛ぶ。次々に人が乗り込んできて
車内は相当の混雑だ。人間だけじゃなく荷物も多いからね。下の写真の奥、紺のポロシャツ着た
ガッチリしたお兄いさんが車掌ね。その右、ピンクのシャツきたヤセた若造は、もしかすると
「車掌見習い」の若いヤツかもしれない。ガイジンはイ課長ひとり。
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停車+乗客乗り降りの頻度はけっこう高い。
車掌は走行中、常に荷台の乗り口ワキに立ち、鋭い掛け声で運転手に停まれとか走れとか、
指図し、乗客から料金を徴収し、かと思うと乗客の荷物の上げ下ろしを手伝ったりして
けっこう忙しい。

長く停車することもある。そういう時はたちまち物売りが寄ってくる。
東南アジアの公共交通機関は楽しいのう。
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そんな道中を楽しんでたら、何の変哲もない道の途中で車掌が突然イ課長に「降りろ」と言う。
え?ここがアマラプラ?もっと遠いのかと思ってたぞ。この車掌のお兄ぃさんはイ課長が乗る時に
「アマラプラ?」って聞いたのをシッカリ覚えてて、教えてくれてたわけだ。道中、乗客はかなり
入れ替わったのに大した記憶力だ(ま、ガイジン乗客が一人だけだから目立ったのも確かだろうが)。
いやありがとう。教えてくれなきゃイ課長は絶対確実に乗り過ごしてたよ。

あ、戻りのピックアップの最終が何時か聞かなきゃ、と思ったら、そんな外人旅行者の不安を
見透かしたように「ファイブ、オクロック」と教えてくれる。ひょええー、ちゃんと心得てやがる。
恐れ入った。お前さんたちこそまさにプロだ。この場を借りて改めてお礼を言わせてもらうぜ。
ちなみに、町の中心部からアマラプラまで約30分乗って料金は500チャット(45円くらい)。
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この後もマンダレーで何度かピックアップに乗ったけど、車掌の仕事ぶりにはいつも感心した。
運転手への指示や料金徴収ばかりか、時には病院みたいな「乗客のいそうなところ」で降りて
中に入って“営業”までやる。まさに車掌こそがピックアップの運行責任者と言ってよさそうだ。
車掌が御者なら、ドライバーは単に御者の指示に従う馬に近い(笑)。荷台の右後ろンとこが
常に彼らの定位置なのである(車が右側通行で、乗客も道路の右側で待ってるからね)。
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彼らを見てたら、何となく江戸時代の船頭さんを連想した。落語によく出てくる。
町の重要な交通機関の運行を担うお兄いさん。体力なしのジジイには勤まらない仕事だ。
元気で声がデカくて威勢が良くて、大荷物持ったご婦人にはやさしいっつうんだから、
男の中の男だぜ。マンダレーの女どもが放っておかねぇだろ、ええ?

庶民の、そして貧乏性ガイジン旅行者の(実際、外国人乗客は常にイ課長だけだった)強い味方、
ロンジー姿が似合うお兄いさんたち、ピックアップ車掌は今日もマンダレーを走るのである。

 

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by tohoiwanya | 2018-02-05 00:29 | 2017.08 ミャンマー・タイ旅行 | Comments(0)