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カテゴリ:2019.02 欧州出張( 17 )


2019年 09月 18日

ミュンヘンでハイティンクの第九を聴く その3

第九が始まった。
 
ベルナルト・ハイティンクに抱いていた「スタンドプレイ的要素がない、キチッとした
音楽をやる人」というイメージはまさにその通りだったね。彼が振る第九はあんまり
テンポ揺らさず、滔々たる流れに貫かれている(下の写真はもちろん開演前の練習風景)。
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第九ではテンポ揺らす指揮者ってけっこう多い。「曲が盛り上がる所で少し早める」のが
よくあるパターンで、そうすると確かに高揚感は増す。

一番よくあるのが第4楽章、合唱がフルコーラスで歓喜のテーマを歌うところだろうな。
その直前にオケがスローな弱音からぐぅわっ!と盛り上がるから、それに乗って最高潮に
盛り上げたいと指揮者は思うわけで、ここでテンポを少し早める人がけっこう多い。

しかしハイティンクはそういうことしない。テンポはほとんど変えずキチッと進める。
だから第2楽章あたりは「キモチゆっくりめかな」と思えたのに対し、普通の指揮者が
「ここはガラリ変わってゆ〜ったり聴かせよう」と考えたがる(んじゃないかな?)
第3楽章はむしろキモチ速めに流れていく印象。

しかし第1・第2楽章でイ課長はすでに感動してたよ。
凡百な指揮者が凡百なオケをゆっくり振れば、音楽は間延びして、空疎で、退屈になる。
しかしそこはハイティンク、そして名だたるバイエルン放響。ゆっくりめの演奏が
実に豊かに、隅々まで充実しながら流れていく。「抑制がきいた演奏」ということも
できるだろうけど、抑制されていても熱い。素晴らしい。

イ課長は若かりし頃に第九の合唱に加わったことが何回かある。
この夜は指揮者の顔がよく見えたから、第4楽章はつい合唱団員の気持ちで
ハイティンクを見てしまう。

第4楽章では指揮者が“一緒に歌う”ことが珍しくない。もちろん声は出さないけど
歌詞に合わせて口をあける。手ではオケを、顔と口では合唱団を指揮するような
感じになる。合唱団員にすれば指揮者が一緒に歌ってくれると盛り上がるんだよね。

しかしハイティンクはそういうこともしない。「盛り上げるぜ」的な“操作”は
ホントにしない人なんだね。

そんな姿を見る全ての聴衆の心に「彼の指揮姿を見られるのは今夜が最後かも・・」
という思いがよぎったはずだ。何せ89歳のご高齢。イ課長も同じことを思ったさ。
間違いなく楽団員や合唱団員も同じことを思いながら弾き、歌ってたと思うんだよ。
会場中がその思いを共有していたと思う。

もうねぇ、あの時の会場の雰囲気は表現しようがないよ。誰もが「これが最後か・・」と
切ないような気持ちでいる一方で、オケや合唱団からは「ミュンヘンで聞ける最後の
ハイティンクの夜、ゼッタイ名演にするぞ」って熱意が伝わってくる。素晴らしい。

いつまでも聞いていたかったけど、第九の演奏は終わった。
大歓声、大拍手はいつまでも、いつまでも続く。長い曲を振り終わった89歳のご老体を
何度もアンコールで呼び出すのは悪いな・・とは思うけど、今夜の感動を指揮者に
伝える方法はこれしかない。やがて聴衆は全員立ち上がって拍手し始めた。
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「アンコール、1枚だけ撮らせてくだしゃい!ごめんなしゃい!」と心で謝りながら
サッと撮ったのが上の1枚で、中央、右を向いてる白い頭のご老体がハイティンク。
ハイティンクが引っ込んだあと、楽団員同志が抱擁し合ってたのも印象的だったなぁ。
「今夜の演奏よかったよ!」っていう達成感がオケにもあったんだろう。

いやー・・期待以上の、素晴らしい夜でございました。
再びSバーンに乗ってミュンヘン中央駅に戻る間も、イ課長の心は満たされていた。
ドイツ語に苦しみながらチケットとった甲斐があったよ。
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この7か月後には引退することになるハイティンクの第九を、なぜかミュンヘンで
聴けたことは本当に千載一遇の機会だった。イ課長生涯の自慢になるよ。

9月で引退すると伝えられる90歳の巨匠・ハイティンク。
あの夜の感謝を込めてこの記事をハイティンクに捧げるとともに、引退後も
お元気でいて頂きたいと心から願うイ課長なのである。

ちなみに、この演奏会の動画が下記URLで見られます。たぶんイ課長が行った日の
翌日あたりに録画したんだと思われる。1曲目の「静かな海と楽しい航海」と
第九の4つの楽章全部が収録されてるから長いけどね。
https://www.br-so.com/bernard-haitink-2-p13337/

 


by tohoiwanya | 2019-09-18 00:05 | 2019.02 欧州出張 | Comments(4)
2019年 09月 16日

ミュンヘンでハイティンクの第九を聴く その2

ハイティンクのことを少し書いておきたい。
ベルナルト・ハイティンクといやぁベテランの巨匠。カラヤンとかショルティみたいな
“スター指揮者”って感じではないけど、「巨匠」という言葉は彼にこそふさわしい。
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長くオランダのコンセルトヘボウと一緒にやってた人で、スタンドプレイ的というか、
「ノリで聞かせる」的要素のない、キチッとした音楽を聴かせる指揮者っていう
イメージがある。来日もしてるはずだけど、イ課長が彼の実演を聴くのは初めて。

このハイティンク、この演奏会があった時点で89歳。今この記事を書いてる9月時点では
90歳というご高齢で、前回書いたように9月のルツェルン音楽祭を最後に引退することを
この春発表したらしいんだよ。今となってはあのミュンヘンの夜は超貴重な機会だったわけ。
こんな偶然をイ課長に与えてくれた神に感謝しよう。

買ったのは61ユーロ(約7,500円ってとこか)の席だった。
席グレードとしては最下級の一つ上くらいの、まぁしょせん下級席。でもこの席だと
オケの後ろの席を取れるんだよ。オケの後ろなら指揮者がよく見えるじゃん。この際
ミーハーに徹して、指揮するハイティンクを見たいっていうんでココにした。 
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ちょっとオーケストラの様子を見てみよう。
あっちじゃコントラバスだけもぞもぞ低い音で練習してる。左側が合唱団の席だな。
イスがあるってことは、日本でよくある「第三楽章の前にゾロゾロ入る」じゃなく、
合唱団は最初から座ってるということか。
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前のヘリのところから下を覗き込むと、ティンパニ奏者が。
第九の前半ふたつの楽章、特に第二楽章ではティンパニ奏者が最高にカッコいい。
今夜も期待してるぜ。バチも折れよとばかりに叩いてくれ。
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ついでに楽譜をズームで撮ろうっと。完全にミーハーと化したイ課長(笑)。
この夜の1曲目はおなじベートーヴェン作曲の「静かな海と楽しい航海」っていう
変わった題名の曲で、イ課長は初めて聴く。
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この夜の「ハイティンクの第九」はドイツのTVで放映されるようだった。ZDFかな。
観客の目に入りやすい舞台ワキカメラの女性担当者はちゃんと黒いワンピースなんだね。
もう当然放映されただろう。ドイツのみなさん、指揮者から見て左手上方の画面スミに
写ってた(かもしれない)おでこの広い巨大ロボットがイ課長だったんですよ。
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そうこう言ってるうちに観客もほとんど席につき、開演。
1曲目はさっき楽譜を見た「静かな海と楽しい航海」で、聴いてみて初めて知ったけど
この曲も男女混声合唱が付くカンタータなんだね。
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ただし指揮がハイティンクじゃない。黒髪の背の低い指揮者で、イタリア人かな?
イ課長が高校生の頃、大指揮者カール・ベームが来日した時に副指揮者?でやはり若い
イタリア人がついてきたけど、今思えばあれが無名時代のリッカルド・ムーティだった。

だがイ課長は1曲目からハイティンクが振ると思い込んでたんで激しく動揺する。
まさかご高齢のハイティンクの体調が悪くなって代役?ひょっとして2曲目の第九も
彼が振るの?苦労してチケットとった巨匠ハイティンクの第九をだよ?ミュンヘンの
会場まで来て聴き損なったりしたらだよ?イ課長は悲嘆のあまり死ぬぞ。

だがご安心あれ。
2曲目、会場割れんばかりの大拍手と共に舞台に登場したのは巨匠ハイティンク。
やったーー。彼の実演を初めて、なぜかミュンヘンで、しかも第九で聴けるんだ。

その第九の演奏の様子は次回だ。
(たぶん)最後の海外出張、最後の娯楽を飾るにふさわしい感動的な演奏だった。
え?早く読みたい?イ課長も早く続きを書きたくてしょうがない(笑)。
 
 


by tohoiwanya | 2019-09-16 01:19 | 2019.02 欧州出張 | Comments(0)
2019年 09月 13日

ミュンヘンでハイティンクの第九を聴く その1

ブリュッセルからいきなりミュンヘンに話が飛ぶが、この話は今月中に書かねば。
今年9月のルツェルン音楽祭を最後に引退することを表明した、ある大指揮者の話。
これを書きたくてウズウズしてた。当然続き物記事になるのである。

あの出張ではブリュッセルやデュッセルドルフでは夜に会食が入りそうだったから、
娯楽をハメ込むとすれば最後の滞在地、ミュンヘンに賭けるしかなかった。
2泊の間にどんな娯楽があるか必死に捜しましたよ。

11年前に「とんでもマクベス」で途中挫折したバイエルン国立歌劇場。久しぶりに
行きたかったけどいい演目がない。うーん・・じゃオーケストラはどうだ?

するとだ。
ガスタイク(Gasteig)ってところでバイエルン放送交響楽団の演奏会があるではないか。
しかも曲目はベートーヴェンの第九!しかも指揮は巨匠ベルナルト・ハイティンク!!
これはいい!(たぶん)最後の海外出張の、(これは絶対に)最後の滞在地で聴く第九!
フィナーレを飾るにふさわしい荘厳なイベントではないか。
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出張準備と同じくらいの時間と情熱を傾け、チケットをネット予約した。途中からは
ドイツ語のみの表示になって苦労したけど、何とか予約確認書はプリントアウトした。
これで入れるよな?もしダメと言われたらその場で舌を噛んで死のう。

デュッセルドルフからミュンヘンに移動した木曜の夜、ホテルで一休みしたあと再び
ミュンヘン中央駅からSバーンに乗ってガスタイクに出撃。ふふ・・ハイティンク・・
しかも第九・・しかもここは本場ドイツ・・うふ・・うふふふ(←少しイッてる)

ところでコンサート会場とされるガスタイクって何か?
ここは一種の文化複合施設で、コンサートホールとか図書館とか大学とかいろいろあるらしい。
地図で場所は確認してたんだけど、愚かなるイ課長は地下から地上に出たら東西南北の
見当がつかず(これはよくある)、通りを逆方向に歩いちまった(これはバカ)。
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不安になってそこらの兄ちゃんに聞いたら「ガイスタクはあっちだよ、あっち!」と
教えられ、慌てて反対向きに歩く。さっき降りた駅を通り越してさらに歩くと、ほーら
ちゃんとあるじゃんガスタイク。失敗は成功の母なのだ。
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すげー立派な建物。写真左下、みんなが向かっているのが入り口だろう。
さっそくイ課長も続いて入る。出張だからネクタイとジャケットは着てる・・つうか、
それしか服を持ってないわけだが、こういうフォーマル・シーンでは助かる。
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まずすべきは、最も不安だったチケット入手だ。
チケットブースに行ってオズオズと予約確認書を差し出すと、アルファベット順に
並べられたチケットの中からイ課長のをくれた。やったー。チケット引き換え手順が
ドイツ語のみだったから不安でしょうがなかったんだけど、これで大丈夫だ。
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あとは開演までゆっくり待とう。
ハイティンクの第九を聴こうというドイツのクラシック・ファンでロビーはいっぱい。
イ課長の気分も高揚するぜ。そのわりにコワい顔してるが(笑)。
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開演は8時で、7時半くらいから客席に入れた。チケット持ってるからには
怖いものナシだ。胸を張ってホールの中に・・・・おおおおおお
すげーモダンな、立派なホールだねぇ。
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今夜は素晴らしい夜になりそうだという予感がモリモリと高まる。
実際、あれは感動的な夜だったよ。あの夜のことだったらいくらでも書ける。
しかし、ここらで一度区切って、続きは次回だ。うひひ。

 


by tohoiwanya | 2019-09-13 00:09 | 2019.02 欧州出張 | Comments(0)
2019年 09月 11日

ルネ・マグリット美術館

美術愛好家にとって、ここは王立美術館と並んでブリュッセル必見のアートスポット。
お互い場所もすぐ近くだから、両方一緒に鑑賞することが多いと思うけど、イ課長は
王立美術館の方しか行ったことがなかった。

ルネ・マグリットは太古の昔に東京でマグリット展を見に行った記憶がある。
シュールリアリズムの大家の一人と言っていいんだろうけど、画家本人と同じくらい
雄弁な絵のダリなんかに比べて、マグリットの絵は圧倒的に静謐。

本人はこういう人だったらしい。ごく普通の紳士って感じ。
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さぁ絵だ絵。ここは写真撮影が禁止されてないようだったのでいろいろ撮った。
絵をいくつも見てまず認識を新たにしたのが、彼が同じモチーフを繰り返して描く
ヒトだと知ったことだ。たとえばこれ。マグリットの有名な絵。
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・・というのはウソで、一般に知られてる有名な絵の方はたぶんこっち。
(題名は忘れた。彼の絵の題名は絵との関連がハテナなものばっかりで難しい)。
「トリの形をした山、手前に卵」っていう、この絵は一枚だけじゃなかったんだ。
どっちかが習作というわけでもないはずで、どっちもリキを入れて描いてる。
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こっちもそう。「光の帝国」っていう、マグリットの有名な絵はたぶんこれ。
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しかし全く同じような絵を他に何枚も描いてる。不出来だから途中で放り出したって
わけでもない。街灯をモチーフにした絵はもう2枚くらいあったように思う。
マグリットなら同じような絵を何枚描いても、片っ端から売れたんだろうな。
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マグリットって、もしかすると「画家」っていうより、めちゃくちゃ才気あふれる
グラフィックデザイナーに近い存在なのかもしれない。筆のタッチをほとんど感じさせず、
写真みたいに丁寧に描き込んでおいて「静かな、しかしあり得べからざる世界」を
描出するっていうのは完全に才気とアイディアの勝利といえる。

これもマグリットの絵なのかなぁ?たぶんそうなんだろう(説明書きが読めないもんで)。
静謐な絵が多いマグリットにしては「騒々しい絵」と言えるけど、実にミョーだ。
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火事と女がこの位置なら、女の影はもっとコッチ側に長く伸びてなきゃいけないのに、
異様に短い。現実には絶対あり得ないこの影の短さが「現代の不安を象徴してる」とか
言うこともできるんだろうけど、単に「描いてるうちにキャンバスの寸法が足りなくなった」
ようにも見えるんだよね(笑)。ミョーな絵だなぁ。

これは(たぶん)マグリットの立体モノ。3次元ものなんて初めて見た。独特の静謐なムードの
画風を確立してる絵画に比べると、目や耳や口を全部くっつけたこの立体作品は
「いろいろやってみました」的な感じが見られるね。
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あ、これ?これはマグリット美術館の男子トイレ(笑)。
トイレもデザイン性が感じられるねー。「シャイニング」に出てきたトイレ(あの映画を
見た人は絶対に忘れない)を思い出しちゃったよ。
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マグリット美術館で時間を使ったけど、まだ午後の仕事のアポ時間にはけっこうある。
まぁチンタラ歩いて今日の面談場所に向かうか。イ課長はね、別にブリュッセルに
観光しに来たんじゃないの。出張なの。信じてもらえないかもしれないが(笑)。

 


by tohoiwanya | 2019-09-11 00:47 | 2019.02 欧州出張 | Comments(2)
2019年 09月 09日

朝のブリュッセル名所散歩 その2

朝のブリュッセル。イ課長の長い散歩は続く。
最高裁判所を背にしたイ課長は北東に向かって歩き始めた。最高裁判所から始まって
王宮の方に続くこの道路は途中には王立広場なんかがある立派な通りなのだ。
過去何度か歩いたことがある。しかし通りの名前は知らない(笑)。
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さて、まだ時間はたっぷりあるけど、どうしようか・・。
チンタラ歩いていると左側に大きな教会があった。まぁちょっと入ってみるか。
時間に余裕があるから、こういう行き当たりバッタリが可能。それに、教会の見学なら
大抵は入場料かからないし。

中に入ると・・・うわーッ、きれい。
ステンドグラスを通った光が奥の内陣左側に投影されて美しい。
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尖頭アーチであることから考えて、この教会も基本的にはゴシック様式と推測される。
そう馬鹿デカい大聖堂ってわけではないけど、荘厳なムードがあってイイ感じの教会だ。
ステンドグラスもきれい。
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まだ午前中。太陽は東側にあるから、右側の側廊を歩くとやはりステンドグラスから
射し込んだ光が反対側の柱や壁に色を映してほんとにキレイだ。あとで調べたところ、
ノートルダム・デュ・サブロン教会ってとこらしい。午前中行くとイイよ。
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なかなか素敵なゴシック教会だったので、例によってロウソク寄付をいたしましょうね。
自分のロウソクが目立つように少し離して右に置いて写真をパチリ。
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実はこの近くに「エロスと神話の博物館」っていうのがあって、イ課長としてはそこは
ちょっと行ってみたかったんだけど開いてなかった。翌日ここを通った時は今度こそと
期待して行ったんだけど、やっぱり開いてない。ちぇっ。
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ここはたぶん内部撮影禁止のミュージアムなんだろうなぁ。仮に写真を撮れたとしても、
このブログではひじょーに紹介しづらいモノばかりだったはずだ(笑)。そういうトコを
ちょっと見てみたかったんだけど、閉まってるものはあきらめるしかない。

なおもずーーっと通りを歩く。ここが王立広場。
通りの真ん中に銅像広場みたいなのがあるから、道路も市電もそれをよけるように
ここだけ左右にグリンと分かれる。
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この先さらに歩くと何があるか・・ふふん、わかってるさ。
何せ6回目のブリュッセル。多少は土地カンがあるの。ほーら。楽器博物館のある
坂道カーブのところに来た。
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ここはグラン・プラスからずーーっと坂を登ってきた高台側にあるから、見晴らしが
いいんだよねぇ。このカーブはイ課長が好きな場所の一つで、これまでに何度も来たなぁ。
ブリュッセルに出張で来るのは極めて高い確率で今回が最後。好きだった景色をもう一度
しみじみと眺める。
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しかし恐ろしいことに時間はまだまだある(笑)。
それなら・・っていうんで、イ課長はこの坂道のすぐそばにあるルネ・マグリット美術館に
行ってみることにした。むかし王立美術館には入ったけど、こっちはまだだったのだ。

というわけで、次回はルネ・マグリット美術館ざますよ。
え?イ課長全然仕事してない?だーかーらー、この日はアポが午後に2件
固まっちゃったから、午前中に寸暇を惜しんで散歩してるんだってヴァ!
そのくらいいいじゃんかよ!ぶう!!
 
 


by tohoiwanya | 2019-09-09 00:09 | 2019.02 欧州出張 | Comments(0)
2019年 09月 06日

朝のブリュッセル名所散歩

ラープも食ったし、いよいよラオス南部の秘境へ・・と話が続かないイ課長ブログ。
いきなり欧州ネタ。2月の欧州出張の話がまだけっこう残ってるのだ。これからは
東南アジアネタの間に時々欧州ネタをはさむ展開になるっす。

2019年2月19日火曜の朝はブリュッセルのホテルで目を覚ました。
この日のアポはなぜか午後に2件集中していて、午前中はヒマ。どうしよう?
昨夜到着したばっかだし、疲労回復のためにホテルでのんびり・・

・・いや。人生は有限であり、海外に滞在できる時間はさらに少ない。
限られた時間を有効に使おう。イ課長は常にどくとるマンボウの教えに従うのである。
ホテルで朝食を食うと、アテもなくブリュッセルの街に出撃した。
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南駅から例の市電みたいなプレメトロに乗ってブルズ駅へ。
まずはグラン・プラスにご挨拶しようと思ったわけ。あの辺はブリュッセルでも、
イ課長にとっちゃ最も勝手知ったるエリアで、懐かし・・なつ・・・

・・ヲイなんだこれは。証券取引所前の道路は工事中で完全封鎖ときやがった。
懐かしい場所に来てみたらこの有様。グラン・プラス側に道路ひとつ渡るのも遠回りを
強いられて、ひと騒動だぜまったく。
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おーーー・・グラン・プラス、6年ぶりかな。元気だったか?
いつもここに来るのは仕事が終わったあと、夕方とか夜ってことが多かったから、
こんな朝の光で見るのは初めてじゃないか?いつもと感じがずいぶん違う。
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2009年の出張の時、夜ここを訪れた時の美しさは未だに忘れ難いものがある。
それに引きかえ、朝はトラックだの何だのが入り込んでワサワサしてどうも落ち着かん。
やっぱグラン・プラスは夜に限ると個人的には思うのである。

ついでだ。ここまで来たんだから小便小僧も見て行くか。
グラン・プラスから小便小僧は歩いて近い。この辺はまさにブリュッセル観光銀座。
巨大小便小僧を並べた土産物屋が軒を連ねる。
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いたいた。キミと会うのも久しぶりだな。元気だったか?
相変わらずケツに給水用のクダが刺さってるな。
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「世界三大がっかり」の三つめはマーライオンだ、ローレライだ、いやシドニーの
オペラハウスだと議論になるけど、コペンハーゲンの人魚像とキミのトップ2は
常に安泰の地位を保っているようで、慶祝の至りである。

グラン・プラスと小便小僧、ブリュッセル2大観光スポットを久しぶりに見た。
しかし、まだまだ時間は余ってる。しょうがないから、ずーっと坂道のぼって
最高裁判所まで徒歩で行ってみるか。

この最高裁判所。高台にあるから遠くからでもよく見える。鉄道でブリュッセルに
到着すると車窓からも見えて、「ああブリュッセルに来た」と思うんだよね。でも
近くから見たことはこれまでなかった。行ってみっか。
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しかし長年の疑問なんだがこの建物、何で常に工事の足場が組まれてんの?
初めてブリュッセルに来た2008年から11年間に計6回この街に来たけど、結局
足場のない状態を見ることは一度もなかったぜ?サグラダ・ファミリアみたいに
いつまで経っても建設中なの?
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ここまで歩いてきてもアポの時間までは、まだまだある(笑)。さてと、
次はドコに行こうか・・ブリュッセル徒歩観光はさらに続くのである。

 


by tohoiwanya | 2019-09-06 00:07 | 2019.02 欧州出張 | Comments(2)
2019年 07月 22日

ブリュッセル・壁画アート展

もう一つ、欧州出張の時の話を続けるか・・・。

ブリュッセルって町は小便小僧や小便少女にみられるように、何となく
「ヘンなアートがある町」だと思う。よく言えば「遊び心あふれるアートに
出会える町・ブリュッセル」とでもいうか。昔ブリュッセルのミョーなものの
特集やったこともあるよね。

今回のブリュッセル散歩ではビルの壁画をいろいろ見かけた。
ミョーなパブリックアートが多いブリュッセルだが、壁画はそれでも比較的
マトモなものが多かったかもしれない。こんなのはごく穏当な壁画だ。
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こっちもわりと真面目。「未来は欧州にあり」ってことか?
EU行政府の中心であるブリュッセルならではの壁画アート。
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こちらも真面目系壁画。
HIVって書いてあるから、エイズキャンペーンの壁画だろうか?説明書きが
フランス語とオランダ語みたいでさーっぱりわからん。
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しかし、こういう「真面目系」壁画はハッキリ言って面白くない。
最初に書いたように、ブリュッセルの壁画はもっと遊び心があるべきなのだ。
そういう点じゃ、このタンタンはなかなかよろしい。この壁画は前にも一度紹介
したよね。小便小僧の近くにあるビルに描かれてる。
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小便小僧といえば、こんな「ヤンキー風小便小僧」の巨大壁画もあった。
これはすごい迫力だったよ。何しろ壁一面だからね。オシッコの勢いも本家より
水圧・水量ともに勝っている(笑)。
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これは何かのマンガの一場面みたいに見えるが・・。
上で見たテーマ性のある真面目系壁画より、イ課長はこういうのが好きだな。
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すごかったのはこれ。道路に面したビルの正面がびっしり、人物画で埋まってる。
見ただけじゃ何階建てなのかもわからない。こうなるともう壁画って域を超えてる。
ビル全体を使ったアートというべきか。
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しかし一体どういう用途のビルなんだろうか?
中の蛍光灯らしきものが見えるってことは、オフィスビルか?しかし普通の透明な窓が
一枚もない以上、外光は絵を通過した、色のついた光しか入ってこないはずだ。
赤や黄色の光で染まったオフィスでは働きたくねぇなぁ・・。

今回で6回目の訪問になるブリュッセル。
2016年のテロ以降では初めての訪問で、爆発のあったマルビーク駅も通った。
現地で聞いた話だと、駅に電車がまさに入らんとした時、車両の爆弾が爆発したそうで
駅自体に深刻な被害はそれでも少なかったらしい。
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元通り、駅のヘタうま壁画も残ってて、ほっとしたよ(写真は昔撮ったヤツね)。

 


by tohoiwanya | 2019-07-22 00:21 | 2019.02 欧州出張 | Comments(0)
2019年 07月 19日

海外出張・ホテル部屋メシ生活

なんとなくホテルにまつわる話を続けたくなった。ただし舞台は欧州に飛ぶ。

海外出張に行って、夜になれば晩メシを食う。当然だ。
大体は外に出て食う。ホテルにレストランがあっても高いし、どうせなら
散歩を兼ねて街に出て食った方が面白いじゃん?

だが、2月の欧州出張では外で何か食い物買って、ホテルの部屋で食うという
パターンばっかり。結局一人では一度も街に食いに出なかったんだよね。
理由は一応あるにはあるのだ。

①現地5泊のうち2晩は関係者と会食。立派なメシは立派な店で十分食った。
②到着が夜遅くて、開いてるメシ屋が少ない。
③夜の娯楽があって、終演後じゃ店があまり開いてない。


1泊め、ブリュッセル到着は夜遅かった。②のパターン。しかも明日の夜は会食が
すでに決まっている。それなら今日は何でもいいやってんで南駅構内で唯一開いてた
スーパーでサンドイッチとサラダと缶ビールを確保し、到着初日から部屋メシ。
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ブリュッセル2晩めとデュッセルドルフの晩は連続して会食。それなりに御馳走食ったけど
当然ながら写真はない。で、ミュンヘンへ移動。ミュンヘン到着の夜は音楽的娯楽があって
上記③のパターン。早めに魚サンドイッチと缶ビールを買って冷蔵庫に入れ、戻ってから
食った。中身は酢漬けの(たぶん)ニシンとサーモン(それともマスかな?)。
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で、ミュンヘン最後の夜。これが最後の海外出張だとすれば、イ課長のジンセイにおける
海外出張最後の夜になる可能性が高い。今日は夜の娯楽もないし、ひとつビアホールにでも
繰り出してパーッとセルフ慰労会・・

・・・なんて気分じゃなかったねぇ。くたびれてたし、外は寒いし。
駅構内の店でハンバーガーとグラーシェスープをテイクアウト。この店は自分で
カラシとケチャップをかけられるシステムだったから、カラシたっぷりかけた。
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それらを持ち帰り、ホテルのデスクでわびしく出張最後の晩餐。
グラーシェがまだそこそこ温かくて、美味いのが嬉しかった。
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こうして写真並べると、まことにわびしい食生活だ。それは認める。
今回の出張じゃランチも「ホテル朝食サンド」で済ませることが多かったし、
せっかく欧州来ていながら、まことに貧乏臭い食生活だったと我ながら思う。

でもイ課長はホテル部屋メシって嫌いじゃない。街に出て食った方が面白いけど、
ワシントンDCみたいに一人で気楽に入れるメシ屋が少ないとか、今回みたいに
夜の娯楽があって遅くなるなんて場合、ホイホイ部屋メシを選択しちゃう。

中でも2011年欧州出張、パリに到着した夜のことは忘れがたいよなぁ。
あの時はドイツから列車でパリ東駅に着いたのがもう夜の11時近く。典型的②のパターン。
何とかピザを確保してホテルで食ったんだけど、わびしいどころか、ドイツでの仕事が
無事終わった解放感と、明日からの土日をパリで一人で好きなように過ごせる喜びとで
気分的にはほとんど幸福感すら感じてた(下の写真はその時のもの)。
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そんなコンナでいろいろあった海外出張でのホテル部屋メシ生活。
しかしそんな海外出張もさすがにもうないだろ。つうか、ヤダよもう。
退職まで1年切った(すでに会社にも伝えてある)老人社員だってのに、最近
やたら仕事が忙しくて、今度の土日も確実にどっちか、ヘタすりゃ両方とも
休日出勤だ。ホトホトうんざり。冗談じゃねぇぜホント。

・・・最後はグチになってしまいました・・・。

 


by tohoiwanya | 2019-07-19 00:10 | 2019.02 欧州出張 | Comments(2)
2019年 06月 24日

マンホールのフタからドイツ史を知る

スコータイ関連ネタが終わったところで、ひとつ欧州ネタをはさもう。

2月の出張でデュッセルドルフには1泊した。しかし街をゆっくり見る時間なんて
全然なかったのである。最初に行った2007年は午前中だけの滞在だったけど、
1泊した今回も自由時間の少なさに関しちゃ似たようなモンだったのだ。

なにしろ到着が夜で、その夜はそのまま関係者と会食だからどこも見ずじまい。
翌朝は10時から面談で、12:21発のICEでミュンヘンに移動っていうんだから、
街を見た時間なんて朝の面談の前と後、それぞれ20分くらいのもんだったのヨ。

そんなデュッセルドルフで、フと気が付き、ヘンな図柄だなぁ?と思って
撮った写真がある。これ。
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子供二人が・・・逆立ちしてるのか?何のために?そんな図柄がマンホールのフタとは?
逆立ちする子供とデュッセルドルフって何か関係あんの?帰国してから調べてみた。

これ、逆立ちじゃなくて側転してるんだって。側転する子供。
ラートシュレーガーっていう、やたらドイツ語的語感を持った名称まで与えられてて、
これはデュッセルドルフのシンボルらしいんだよね。だからマンホールのフタ以外に
噴水とかモニュメントとか、街のあちこちにラートシュレーガーがあるんだって。

ヨーロッパの街の紋章とか象徴っていうと鷲とか獅子とか、動物モノが多い。
同じドイツのベルリンは熊が街のシンボル。ことほどさように動物の図柄が多いはずだ。
それがまた何だってデュッセルドルフでは側転する子供なのだ?さらに調べた。
話は何と13世紀にまでさかのぼる。

当時、デュッセルドルフを首都とするベルク公国ってのがあった(らしい)。
その領主アドルフが、この辺一帯を権力下においてたケルン大司教と対立。市民軍を組織し、
ケルン大司教軍と戦い、1288年ヴォーリンゲンの戦いでみごと大司教軍を打ち破った。
その結果デュッセルドルフは都市の自治権を獲得したっていうんだから、大変な勝利だ。

当然、市民は凱旋兵士を大歓迎したわけだが、その時、町の子供たちが大喜びして
側転して兵士を出迎えた故事があるらしい。「側転する子供」って、はるか中世の昔、
デュッセルドルフの輝かしい勝利の歴史を象徴するオメデタい図象だったのである。

なーるほど。マンホールのフタからドイツ中世史にまでつらなっていく知の連鎖。
読者の知的欲求に応えるイ課長ブログ。しかし、この話を読んでイ課長は
もう一つのことを考えた。それは何かというと・・・


デュッセルドルフとケルンって、13世紀から仲悪いのかい!ってことだ。

この両都市、ライバル意識が強いというか、ほとんど犬猿の仲として知られる。
現在は同じ州で場所も近いのに。まぁ近いからこその仲悪さ、とも考えられるが。
その仲の悪さを表すエピソードで有名なのはこの話だ。

ケルンの酒場でアルトビアを(デュッセルの名物ビール)くれとか、逆にデュッセルの酒場で
ケルシュビアを(ケルンの名物ビール)くれなんて決して言ってはナラヌ。ヘタすると店から
つまみだされる(それ以前に、そもそもお互いに相手のビールは扱ってないらしいが)。


お互いに「けッ、あいつらごときに・・」って思いあってる仲みたいなんだよね。
2007年の出張ではデュッセルに午前中だけ滞在したあと、ケルンに移動して一泊した。
距離的には電車でせいぜい20分くらいしか離れてない。そのくらい近いのにねぇ・・。
ケルンでは有名な大聖堂も見学した。でもイ課長としてはケルンとデュッセルドルフ
どっちかが特に好きとかキライってことはない。当然だが。(写真は2008年のもの)
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ライバル意識の強い二つの都市っていう例は世界にけっこう多い。
豪州のメルボルンとシドニー、ベトナムのハノイとサイゴンとかね。しかし
ケルンとデュッセルドルフの場合、13世紀から続く歴史的遺恨があったという
ことを今回知って、今さらながらに感じ入ったわけですよ、イ課長は。

ケルンとデュッセルのサッカーの試合なんて、一種の代理戦争でもう大変らしい。
調べてみると、デュッセルドルフは現在ブンデスリーガ18チーム中、10位。
一方ケルンはというと、ブンデスリーガ2部の1位。に、2部ぅ??

まぁいま2部のトップってことは、来年1部にカムバックする可能性は十分ある。
イ課長としてはどっちかの街に肩入れしてるわけじゃないし、来季はブンデス1部で
ヴォーリンゲンの戦い・サッカー版」が復活しねぇかな・・なんて無責任に思っちゃう。

デュッセルドルフが試合に勝つと、やっぱ町の子供は側転するのかな?(笑)

 


by tohoiwanya | 2019-06-24 00:10 | 2019.02 欧州出張 | Comments(0)
2019年 06月 05日

ベルギー・ドイツ喫煙事情

ついで?だから、もう一つタバコネタいっちゃおうか。
海外に行って、タバコや喫煙に関して「ほほぉ〜」と思うことはけっこう多いわけで、
過去にもいろんな国の喫煙事情を書いてきたけど、今回は2019年2月の欧州出張編。
行った順に、まずベルギーからいこう。

【喫煙事情・ベルギー編】
ベルギーは喫煙に関しちゃ日本よりやや緩いと思う。
道を歩いてると、ビルの壁面とかに時々こんな感じで灰皿がある。オフィス街の歩道で
タバコを吸っても問題ないわけだ。
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・・と、街角の灰皿出現頻度は高いにもかかわらず、吸い殻ポイ捨ての多さは
すさまじいものがある。これもブリュッセル中心部のオフィス街の植え込み。
何つうヒドさ。灰皿があるんだから灰皿に捨てろ!ベルギー人!
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せっかくだから、ブリュッセルではタバコも一箱買ってみた。
「軽いタバコが欲しい」という希望をジェスチャーで伝え(伝わったかどうかは不明)、
店のオヤジが推薦したタバコを買ってみた。パッケージを見ると・・・

おおおっ。ベルギーたばこのパッケージもグロ派かよ。これは口腔ガンの写真かな?
いよいよこういうグロ写真が欧州のタバコでも見られるようになったのか。もっとも、
タイなんかに比べればグロ度ははるかにマイルドだが。
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さて、どんなタバコか・・と思ってフタを開けて一瞬びっくりした。
うわ、どういうコトこれ?半分しかねぇじゃん。
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勘定してみると20本ある。フツーの本数だ。つまり細いタバコってことか。
しかし何でわざわざこんな風に箱を半分空けてるの?イ課長が日本で吸ってるタバコも
細いヤツだけど、箱も平べったいぜ?こんなデカい箱、紙のムダだ。このタバコを
トラックで輸送するとしても、半分は空気を運んでるのと同じじゃねぇか。
輸送効率、エネルギー効率、資源効率、すべて悪い。何とかしろ、ベルギー人!

【喫煙事情・ドイツ編】
過去の経験では、ドイツは喫煙に対するシメツケがかなり緩い国という印象がある。
今回久しぶりに行ってもその辺は変わってなかった。ブリュッセルから鉄道で約2時間半、
デュッセルドルフに到着して、ホッとしたところで、一服すっかな。ドイツなら確実に
駅の外に灰皿があるはず。

ほーらあった・・・が、汚ねぇなー。クズカゴなのか灰皿なのか、どっちなんだ。
ブリュッセルで買ったタバコを1本吸い、靴の裏で火を消して吸い殻を突っ込んだ。
よく消さないと紙クズが燃える恐れがあるよ、これじゃ。
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翌朝同じ場所に行ってみると掃除されてた。やっぱクズカゴじゃなく灰皿だったんだ。
だったらここに紙クズ捨てるな。ドイツ人!
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しかし、これはもしかするとドイツ人のクセなのかもしれない。
下の写真はデュッセルドルフのだけど、ドイツのクズカゴってこんな感じで、灰皿との
ハイブリッド型が多いんだよ。吸い殻も紙クズも同じところに捨てる、っていうのに
慣れきって、ゴッチャに捨てるのが普通になっちゃうのかも。
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せっかくだ。ドイツでもタバコを一箱買おう。
ドイツで買うタバコといえば、バカの一つ覚えのR1青ラベル。フタを開けるとちゃんと
タバコがみっちり20本詰まってる。が、感動的だったのはそのパッケージ写真だ。

墓の前で悲しむ少年。タバコの吸いすぎでパパが死んでしまったことを暗示してる。
ドイツ語が読めないけど、「喫煙は、あなたの愛する人を悲しませる」みたいな
文句が書かれてるっぽい。
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うーむ・・東南アジアでグロ路線のタバコに見慣れ、ベルギーでも似たようなのを
見てきた目には極めて新鮮だ。ドイツの煙草パッケージにはグロ要素は全くない。
そこには哀切のポエムだけがある。同じEU加盟国、しかも隣国のベルギーとドイツで
これだけ違うとは。タバコという商品に対する考え方の差が如実に現れておる。

というわけで、毎回タバコ嫌いの読者からヒンシュク買うのを覚悟で書くタバコネタ。
久しぶりの欧州編でございました。

 


by tohoiwanya | 2019-06-05 00:08 | 2019.02 欧州出張 | Comments(2)