カテゴリ:2009.05 パリ旅行( 73 )


2009年 09月 16日

映画ヲタクの旅 -シェルブールの雨傘3-

シェルブール雨傘店。

この店名自体には大した意味はない。シェルブールって街にある傘屋サンってだけのこと。
「府中書店」とか「栄町精肉店」っていうのと同じことだ。

だが、この店の名前は世界中の映画ファンにとっては特別な意味を持つ。
…ま、正確には世界中の映画ファンのごく一部のモノズキにとっては、と言うべきだろうが(笑)。

あの映画の舞台になったあの店。
マダム・エムリーとジュヌヴィエーヴの親子でやってる小さな傘屋。
カトリーヌ・ドヌーヴがショーウィンドウごしにギイに手を振ったあの店。
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40年以上前に作られた映画に出てきたあの店。あの店が、今でも残ってる??
にわかには信じられない話だ。ホントに今でもあるの?

しかし、少なくとも2004年3月号の「Title」には写真入りでそう紹介されていた。
当時残っていたことは間違いない。だが、2009年にどうなのかは全く手がかりなし。
とにかく「そのあたり」に行ってみて、ひたすら探すしかない。
何せお古い建物なんだから、その後取り壊されてる可能性だって当然ある。
今でもあるか、ないか。こうなるともう賭けに近い。

トリニテ教会を出たイ課長は大まかな地図を頼りに「おそらくこの辺」と思われる路地に
入ってみた。古い、小さな建物が軒を連ねている。ああ…ダメだ、すでにドキドキしてきた。

この辺かな?こっちかな?…もっと奥かな?その辺の路地をウロウロ探すんだけど、
それらしき店が見つからない。おかしいな…あるとすればこの辺のはずなんだが…。
ドキドキしつつ、一方ではだんだん不安になってきた。ホントにあるのか?
「この辺のはず」っていう路地を行ったりきたり…。

突然、発見した。
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なぜ見つけるのに時間がかかったか、わかったよ。
イ課長はこの場面、傘屋は海を背にして左側にあるんだと思い込んでたのだ。
街の奥から海の方に向かってギイが自転車に乗ってくる…何となくそう思ってた。
だから探す時もソッチ側を中心に探してたんだけど、実際には逆だったんだね。
この画面の奥が海なんだ。ギイは海ガワから自転車に乗ってきたんだよ。
当然、店があるのは海に向かって左になるわけだ。
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右側の歩道を歩きながら道の左側を探してたら、トツゼン、今自分がいる右側の歩道の
目の前にこの店があるのに気づいた。
ちょっと大げさに言えば「突然、周囲の物音が何も聞こえなくなった」という感じ。
衝撃的な感激。ああ残ってたんだ。あったんだ。それを見つけられたんだ。
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今はパッチワーク・ブティックになってるというのはその通り。
しかし店の上の看板は映画の記念に「シェルブール雨傘店」のままだ。
店の入口脇にもこんな記念のプレートが貼ってある。
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映画でギイがいた場所と店の位置関係はこうなる。映画の通りだ。当たり前だ(笑)。
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実際に傘屋をこの目で見るとイ課長はその場で失神するか失禁するか、
はたまた感極まって泣き出すかと恐れていたけど、意外に冷静だった。
とにかく人通りがほとんどなくて静かでさぁ、あたりがしーん…と静まり返ってて
非現実的な幻想を見ているような気分になっちゃったんだよね。

ぼーーーーー… 感激というよりは、そういう状態だった(笑)。

ぼーーー… でも これで 今回のフランス旅行における最重要「いきたかった場所」の
そのまた最重要「みたかったたてもの」をみられた ことに なるんだよ。

うわーーーー…  しんじられない すごーーーい よかったなーーーー。
さて いかちょう つぎわ…どこに…いこうかなぁ…

(↑いや、あの時はホントにこういう感じだったんだよ(笑))
 
 

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by tohoiwanya | 2009-09-16 00:39 | 2009.05 パリ旅行 | Comments(4)
2009年 09月 14日

映画ヲタクの旅 -シェルブールの雨傘2-

シェルブールに着いただけで、すでに半分くらい正気を失ったイ課長。
残り半分の正気を保っている間に、今後の行動計画をザッと考えてみた。

とりあえず、まず教会から行ってみようではないか。
地図を見ると、教会は海沿いの道の近くに建っているっぽい。
海沿いの道をずっと歩くだけなら道に迷う心配もないし、発見しやすいはずだ。
うむ。実に冷静沈着かつ合理的な計画ではないか。

ところが、道に迷った(笑)。
正直に海っぺりの道をずーっと行けば良かったんだけど、街があまりに魅力的なもんで、
ついフラフラと「街を突っ切って行こう」などと考えたら、たちまち迷っちまった。
さっきまでの冷静沈着さをアッという間に失うイ課長。
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だってさー、こじんまりとした街のたたずまいがとにかくイイんだもん。
車が1台通れるくらいの細い道が入り組んで、小さな家や商店が並んでるところに
ポンときれいな街路樹とか植え込みとかベンチなんかがあったりするんだよね。
こんなところを歩いているうちにハッと傘屋の建物を発見できちゃうんじゃないか?
なんて考えて、街の中を通って教会に出ようとしたんだけど、しょせん無理だった。
いったん海沿いの道路まで戻って、再度教会を目指す。

うおーーー!あった!あったありました!
イ課長は映画で使われたトリニテ教会を見つけました。残ってました。感激です。
ありがとうございます、皆さんのご支援、ご声援のおかげです。
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建物側面にフライング・バットレスがあるから、どうやらゴシック様式の教会。
ひょっとするとすごく由緒ある、古い教会なのかもしれない。

映画の中では、ジュヌヴィエーヴはギイのコドモを懐妊しつつ、この教会で
裕福な宝石商ローラン・カサールと結婚するんだよ。あの場所だよ、あの教会だよ。
そして今自分がその同じ場所にいるんだよ。あああああこんなことがあっていいのか。
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結婚式を終えたカトリーヌ・ドヌーヴがウェディング・ドレスのまま外に出てくる場面。
教会の正面入口は当時も今も全然変わってないのがわかる。
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せっかくだ。中に入ってみよう。
うわー…明るい外から中に入ると真っ暗に見える。正面の祭壇が神秘的だ。
中にはだーれもいない。教会内に響くのはイ課長が歩く靴音だけ。
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こうしてみると、ホントに小さな教会なんだね。
ノルマンディー地方の小さな港町に昔からある、こんな小さな、古〜い教会で
ジュヌヴィエーヴの結婚式が、エリーゼの葬式が行われたわけか。うーむ…

いやーーー感激だ。自分がいまココにいることが信じられない。
おなじみロウソク寄付コーナーがあるから記念に寄付していこう。
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長いロウソクに火をつけて立てる(写真左の長くて新しいヤツがイ課長ロウソク)。
投入口のついた、貯金箱みたいな金属の箱の中に2ユーロ硬貨を落とす。 


からんッ


例によって、コインが落ちる金属音が小さな鐘のように教会内に響きわたった。

…さてと。地図によると教会から傘屋の建物はかなり近いことになってる。
次はいよいよシェルブール傘店の建物を探しにいこうではないか。

  

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by tohoiwanya | 2009-09-14 00:35 | 2009.05 パリ旅行 | Comments(0)
2009年 09月 11日

映画ヲタクの旅 -シェルブールの雨傘1-

いよいよ始まりました、映画ヲタクの旅・シェルブールの雨傘編。
「シベールの日曜日」と「男と女」はどっちも-その3-くらいで済ませたけど、
今度ばかりは何回続くのか、イ課長にもわからないのである(笑)。

もう散々書いたから繰り返さないけど、とにかくシェルブールの雨傘という映画はイ課長にとってあまりにも
特別な存在であり、その映画のロケ地をこの目で見、この足で歩くことは、あまりにも重要なコトだった。
初めてフランスに行ったイ課長が、ソレをしないで帰るということがあり得ようか。

だから、ノルマンディー半島突端の港町・シェルブール訪問計画は今回のパリ旅行の中でも
当然、最重要事項。もし列車乗り間違えたとか、フランス国鉄のストとかでシェルブール行きに
失敗したら、イ課長は失望と絶望と悲嘆のあまり発狂したに違いない。

5月19日 07:07サン・ラザール駅発。シェルブールまで約3時間の鉄道の旅。

列車に乗ってるときからすでにイ課長の心はややフワフワ状態。
「本当に自分はこれからシェルブールに行くんだろうか?ほんとうに?」
半信半疑でソワソワして、早起きしたにも関わらず全く眠くならん。
当然、列車の中ではiPodでシェルブールの雨傘のサントラを聞いてたのは言うまでもない(笑)。
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フワフワしたイ課長を、SNCFの列車はチャンと時間通り終点のシェルブールに運んでくれた。
列車が着く。シェルブール駅だ。当然だ。…いやだがしかし、こんなことがあっていいのか?
だって…だってここは…シェルブール駅だよ?ええええ駅なんだよ?あの!
ジュヌヴエーヴとギイが涙で別れたあの駅だよ?!そこに自分が立ってんだよ?!
ああああああこんなことがあっていいのかーー!
(↑無事シェルブールに到着しても結局はうれしさのあまり発狂したようである)
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映画ではカメラは列車ガワの視点に近い。駅舎やホームが、そしてカトリーヌ・ドヌーブが
どんどん遠ざかって小さくなるのがずーっと捉えられている。
この映画を観た人には忘れられないシーンだ。
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驚くのは、ホームや駅舎が驚くほど映画の当時の面影のまま残っていることだ。
新駅舎が出来てはいるんだけど、映画に使われたレンガ製の旧駅舎が今でもチャンとある。
いやー…残ってたんだぁぁぁ。この映画を愛する者にとって嬉しすぎるこの事実。
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駅で何枚か写真を撮り、次にしたことはドゥーヴィルまでの切符を買うこと。
一応、旅行者として最低限の正気と冷静さは保つイ課長なのである。

駅から街に出る。するともうすぐにヨットハーバーが見えてくる。
あああああああああああ!!(←一瞬のうちに正気と冷静さを失う)
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この辺はたぶん復員したギイがヤサグレて歩いたあたりだよ!
で、ジェニーのいる酒場に入るわけだが、それはこのあたりで撮ったんじゃないかなぁ?
何せシェルブールなんて小さな港町だ。ドコもカシコも映画で見たことがあるように思えてしまう。
あああもうダメ正気でいられない、どうしたらいいんだ。
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今回、シェルブール訪問に関しては文芸春秋社のTitleっていう雑誌が極めて重要なガイドになった。
この雑誌の2004年3月号が「映画で旅するフランス」っていう特集で、トホ妻がその本を
持ってたんだよ。このコトに関してだけはトホ妻を良妻のカガミとして崇めなければならない(笑)。
その特集にはシェルブールの雨傘についても書かれてて、映画に使われた主要施設が
ドコにあるかを示す、ごく簡単な小さ〜〜い地図も載っていた。これが唯一の手掛かり。
この本がなければシェルブールの街に行ったはいいものの、傘屋や教会がどの辺にあるのか、
サッパリわからなかった。

この本のおかげで映画に使われた傘屋の建物が(少なくとも2004年には)残ってることは知ってたし、
その大体の位置がどのあたりなのかもわかってた。
同様に、カサールとジュヌヴィエーヴが結婚式をあげた教会の大体の位置、
ジュヌヴィエーヴとギイが「カルメン」を見たオペラ劇場の大体の位置、
出征が決まったギイがジュヌヴィエーヴをつれて歩いた路地の大体の位置…
すべて「大体の位置」はわかってたのだ。だが正確な位置となると…。

雑誌に載ってた小さな地図のコピーだけを頼りに、「大体の位置」まで行って、
あとは自分の目で探すしかない。果たしてうまく行くのであろうか…?

というわけで、「映画ヲタクの旅・シェルブールの雨傘編」は-その2-につづく。
このペースじゃ、とても3回ぐらいじゃ終わらんわな(笑)。



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by tohoiwanya | 2009-09-11 00:03 | 2009.05 パリ旅行 | Comments(10)
2009年 09月 09日

パリ行く人々 -バスティーユ広場編-

パリジェンヌはオシャレでちょっとタカビー…というイメージがある。
パリジャンはキザなシャレ者…というイメージもある。

実際にパリに行って、「パリ行く人々」をワンサと観察したイ課長としてはだね、
こういった既存のイメージに対して、ハッキリとこう言いたい。
パリジェンヌ、パリジャンたちに対する上述のようなイメージはだねぇ、



まったくその通りなんだよ と。

いやもうね、コレにはイ課長、率直に言ってたまげました。
イカした個性派男優・個性派女優がそこらじゅうにゴロゴロしてるような感じなんだから。

日曜にヴィル・ダヴレーから電車に乗ったら、同じ車両に4人の若い男がいた。
全員黒いスーツに白ワイシャツに黒ネクタイという、やけにジミな服装だ。
4人で大声で話してダハダハ笑ってる姿はあまり上品とも知的とも言えない。

ところが、この4人のスーツ&シャツ&ネクタイの着こなしが実にイイんだ。
日曜のミサか、それとも葬式か、とにかく黒スーツを着る本来の目的が済んで、
電車の中ではネクタイなんかも少しゆるめて崩したカッコになってるんだけど、
崩しててもちゃんとオシャレに見える。「人じゃなくスーツが歩いてる」的な貧弱感が全くない。
シックな黒のスーツが見事に似合ってる。4人全員がそうだっつうんだから驚く。

しかもこの4人の顔が、またやけにイイんだこれが。憎たらしいことに。
さすがにアラン・ドロンとまでは言わんが、ジャン・ポール・ベルモンドクラスは
十分クリアしてる。全員ヴァンサン・カッセルよりはレベル高かったと思う(笑)。

もちろん、女性もみんな実にキレイでオシャレでカッコいいんだよ。
さすがにカトリーヌ・ドヌーヴとまでは言わんが、オシャレに決めたエマニュアル・ベアールや
サンドリーヌ・ボネールがそこらじゅう歩いてるような感じ。
シャルロット・ゲンズブール程度の女は相当ゴロゴロいると言っていい。

どうしてパリの連中ってオシャレでカッコ良く見えるんだろう?
パリで「パリ行く人々」を観察しながらイ課長なりに考えてみた。

単に顔の造作がイイっていうことより(そういう側面も皆無じゃないと思うが)要するに
「自分はどういうカッコが好きで、どういうカッコが似合う」かを明確に把握してるから
なんじゃないかなぁ…?なんて思った。だからみんなオシャレに工夫と主張があり、
従ってそれぞれに個性的でカッコ良く見えると。これがイ課長の仮説。


パリのバスティーユ広場の階段の上から道行く人を望遠レンズで“定点観測”してみた。
撮影者の好み上、やはり被写体は女性が多くなるのは避けられないが(笑)。

下の写真の、白いホルターネックの女子は広場で誰かを待ってるっぽかった。
このショットだと顔コスッて眠そうだけど(笑)、歩いてる姿は実にカッコ良かった。
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こちらはサングラス姿のマダムが、やはり待ち合わせっぽい。
ことさらオメカシしてるって感じは全くないんだけど、見た感じは非常にオシャレに見えるよね。
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おっと、こっちじゃ学生っぽい二人連れが何かをモグモグ食いながら歩いてる。
左の女子の、シャツとスカーフと、そして肩にかけてるバッグを紫でまとめた
カラー・コーディネートに脱帽だぜ。右の女子の服の色使いもいいね。
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この彼、フードかぶってるから撮影したときは顔がよく見えなかったんだけど、
後で見たらカッコいいんでビックリした。これまた、紫の帽子とシャツが実に効いてる。
しかもカメラ目線だ。撮られてるのわかったのかな?
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しかし、バスティーユ広場での定点観測で最も気に入ったのはこのコだ。たぶん高校生くらい?
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イ課長のすぐ近くに座り、たった一人でメシを食い始め、そのうちリンゴを丸ごと
ガシガシかじりだしたんだけど、そのヒン曲がった性格が顔に表れてる具合が実にイイ(笑)。
まるで「性格ヒン曲がり少女の青春」っていう映画の一場面でも見てるようだよ。
あたりをニラミつける、その目つきの悪さがもうサイコウ。絶対、クラスに友達少ないに違いない。
いやー、何て魅力的なコなんだろう(笑)。写真がシャープに撮れなかったのが残念だ。

ことホドさように、パリの人たちはみんな見てて面白い、なぜか絵になる。
「めかしこむ」という意味でのオシャレとはちょっと違うんだけど、それぞれに
実に個性的で、見てると飽きない。

この定点観測は他の場所でもやってみた。その2をお楽しみに。



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by tohoiwanya | 2009-09-09 00:08 | 2009.05 パリ旅行 | Comments(2)
2009年 09月 07日

クリュニー中世美術館

観光客でギュムギュム混んでる有名メジャー美術館には行かなかったイ課長だが、
ギュスターブ・モロー美術館みたいな穴場的ミュージアムにはいくつか足を運んだ。
その一つが5月20日の水曜日に行った「クリュニー中世美術館」なのである。

この時、イ課長はコトサラこの美術館が見たかったというわけじゃないんだけど、
ちょうどトイレに行きたくなったところだったので、じゃ、ココを見学するついでに
トイレに行きゃいいや、ってんで入ったんだよね。
…いや、正直に言おう。ここではまず真っ先にトイレに行き、それが済んだらついでに
中世美術でも観るかと思ってたんですよ、あーそうですよ主目的はトイレだったんですよ(笑)。

入場料を払って中に入る。
ワンサとある展示物は後でゆっくり観るとしてとりあえずトイレを…トイレトイレ…

…ないんだよ、トイレが。
実はこの美術館、中世から残る修道院だか何だかをそのまま美術館として使ってる。
だから、非常口とかトイレとか、普通の近代建築なら当たり前にある設備が当たり前に存在しないみたいだ。
トイレを探して美術館の中を右往左往するんだけど全然ない。困った…事態は徐々に切迫してきた(笑)。

展示室の一番奥と思われるあたりまで行ってもトイレの表示はどこにもない。
今きたルートをまた戻って探す。え?展示物?いまね、イ課長はそれどころじゃないの。

とうとう入口に戻ってきちまった。仕方ない。こうなったら係員に聞こう。
「あー…ふぇあ いず とあれ?」
最後のところを「トアレ?」と言えば、後が何語でも向こうはわかってくれる。
あっちの方だって指をさす。え?あっちって…建物の外にあるのか?

いったん建物の外に出て探す…が、ない。ヲイ、いくら中世の建物を使った美術館とはいえ
公共建築物なんだからトイレくらい用意したらどうなのだ、フランス人!

事態はかなり切迫してきた。外にいた係員にもう一度聞く。「とあれ?」
すると今度は建物の中を指さすではないか。どうなってんだ?

結論から言うと、クリュニー中世美術館のトイレは入口近くの、非常にわかりづらい階段を
降りたところにあった。これは見つけづらいワ。普通に「化粧室→」みたいな表示が
全然ないんだもん。あーでも助かった。

…というわけで、トイレを済ませたイ課長はようやく落ち着いて華麗な中世美術を
鑑賞するココロモチになることができたのである(笑)。

この美術館の一番の呼び物は「貴婦人と一角獣」っていうタピストリーだ。
フランスに国宝制度があるのかないのか知らないけど、まぁ間違いなく国宝級の逸品。
ギュスターブ・モローがこのタピストリーに触発されて絵を描いてたっけなぁ。
実物を観ると保存状態が良くて、色彩がキレイに残ってるのに感心する。
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こんな木彫も展示されてた。これ、おそらくどこかの教会の“読書台”っぽい目的で
作られたものじゃないかな。町の職人シリーズ。アミアン大聖堂にもこれと同じような
木彫が椅子の肘掛けにあったんだけど、観光客が入れない場所だったんだよね。
同じようなものをココで観られるとはラッキー。
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といった感じで、展示物も大変立派なものだけど、ココの場合はやはり中世の建物
そのままという展示空間自体が素晴らしい。展示物よりも展示室の方に目がいっちゃう。
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ここも素晴らしかったなぁ。自分がインディ・ジョーンズになって中世の遺跡発掘に
立ち会っているような気分になってくる。
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とはいえ、イ課長にとってクリュニー中世美術館の印象として最も強く残ってるのは
「トイレを探して右往左往した場所」っていうコトなんだけどさ、結局(笑)。
 



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by tohoiwanya | 2009-09-07 00:05 | 2009.05 パリ旅行 | Comments(4)
2009年 09月 04日

不良チンピラとのタタカイ

今日は、今回のパリ旅行で唯一体験した「不愉快な出来事」の話を書くのである。
それは5月21日木曜日の午後、シャルトルで発生した。

大聖堂を見終わってシャルトルの駅に戻る途中、突然若い男が寄付を要求してきた。
たぶん高校生くらい。ヘタな英語で「身体障害者のために寄付を」とか何とか言いながら
寄付&署名の台帳をイ課長に向かって突きつける。
台帳見ると、いろんな国のいろんな名前で署名がしてあるよ。

しょうがないなぁ…その時点ではまだあまり怪しまず、台帳に「Japan  Ikacho」と書いて
ポケットから2ユーロコインを取り出して渡した。

するとどうよ(その1)。そのクソガキ野郎は「2ユーロじゃだめ!」と騒ぎだし、
署名台帳に勝手に「5ユーロ」と自分で記入してイ課長に5ユーロ要求するではないか。

ここでハッキリわかった。こいつら、観光客相手の単なるタカリじゃねーかよ。
てめぇらみたいなクソどもにやる金は一銭も持ってないんだよ、イ課長は。
「No! No more Money!(これ以上のお金はナシ!)」と英語でキッパリ拒絶したら
そのクソガキも引き下がっていった。まったくもう…

外人観光客相手に、常習的にタカリまくってるヤツなのは間違いない。
最初、「フランス語わかりません」と言って通りすぎようとすると、そのクソガキは
イ課長の行く手を強引にさえぎって何とか寄付させようとするんだからね。
あまり考えず最初に2ユーロ寄付したことを激しく後悔しながら、列車に乗った。

パリ行きの列車は空いてたから、イ課長の乗った車両には誰もいなかった。

するとどうよ(その2)!
走ってる列車の中でまたヘンな男が現れて「身障者のために寄付しろ」と言いながら
見覚えのある寄付&署名台帳をつきつけてくるではないか!!
シャルトルの駅前で会ったときによく顔を見てなかったけど、さっきと同じヤツだろヲマエ?
同じ相手にタカりに来るとは、どこまでバカなんだ。

こうなるとイ課長も態度を硬化させるよ。
「私はすでに金を払った!」と英語で答えてガンとして金を払うのを拒否し、そこから押し問答。

一度は引き下がったかに見えたんだが、しばらくするとまた現れやがった。
今度はクソアマをひきつれての二人づれだ。二人ともいかにも頭カラッポで品性下劣そうな、
絵に描いたようなクソガキカップルだ。男の方が「フォーハンディキャップピーポー」とか騒ぎながら
イ課長の顔の下に台帳を突きつけてくる。これはイ課長の視界をさえぎるためだったと思われる。

「もう払ったって言ってんだろ!アイヴ、オールレディ ペイド マネー!」と
イ課長が激しく拒否すると、今度は英語もロクにわからぬクソアマが寄ってきやがって
「マネーマネー!そうそう!マネー払ってちょうだい!」とか何とかアイソ笑いを浮かべながら
脇に置いたイ課長のバッグにソッと手を伸ばしてくるではないか。

さぁ、こうなるともうイ課長も完全に戦闘モードだよ。
Hey!」と大声で叫んで自分の荷物をモギリ取り、
席を立って別の席に移動した。
だがマズいことに、イ課長が移動した先の席は誰もいない先頭車両の端っこの席だったのだ。

するとまぁた来やがった。何とシツコい!フランスクソガキ・タカリ軍団の異常な執念。
今日のアガリが少ないから、何としてでもセビリ取ろうってことか?

そうなるとコッチも異常にケチになる(笑)。絶対に金なんて払うもんか。大声で拒否し続ける。
だが向こうも“覚悟”を決めて、何としてでもイ課長から金をまきあげるつもりらしい。
何度も言うように車両には誰もいない。異常にしつこいクソガキがイザとなったら
暴力に訴えてでも…と思ってた可能性はあるし、イ課長もそうなりそうな危険な気配を感じた。

その時だ。そのクソガキがハッとイ課長の向こうを見た。
この時、イ課長の背中のツイタテの奥には実は1等席があって、その1等席に
乗客が一人寝てたんだよ。あまりにワァワァ騒がしいんで、彼が身を起こして
1等席からこっちを覗き込んだんだな(背中側だからよく見えなかったが)。

クソガキどもは「他に乗客がいる」ことに気づいて、急に引き下がっていった。
1等席にあの乗客がいなかったら、イ課長がどうなっていたかはわからない。
もちろん、その後イ課長は再度席をかわって、他に乗客のいる車両に移ったのである。
また来るかもしれないと思ったからね(結果的にはもう来なかったが)。

ショボい田舎町。でも大聖堂があるせいで外人観光客だけは多いシャルトル。
そんな外人観光客たちが今日もまたシャルトルでヤツらにタカラれているんだろうなぁ…。

今後シャルトルに行く人のためにも、このことは声を大にして言っておきたい。
シャルトルに行くと、街でヤツらに遭遇する可能性がある。高校生くらいのチンピラ男女だ。
しかしもっと危険なのは、パリに戻る電車もヤツらの“営業エリア”であるということ。

シャルトルからパリに帰る車中では絶対に他の乗客の近くに座った方がいい。
そして、もし車中でヤツらが攻めてきたら、とにかく大声で拒否し続けることだ。
もし女性だったら、もう構わないからどんどん悲鳴でもなんでもあげちゃえ。
騒ぎを聞きつけて車掌でも来たら、しめたモンだよ(ヤツらが不正乗車なのは間違いない)。
とにかく、大声でひたすら断固拒否し、乗客&車掌がイヤでも注目するような状況に
しちまうのがいい。イ課長の体験から言えるのはそういうこと。
貧乏性イ課長はこういう時、金を払って済ませようという発想が湧かないのだ(笑)。

移動も宿泊も観光も、基本的には何のトラブルもなく幸運に恵まれた今回のパリ旅行。
旅行中に接したフランス人も基本的にはみんなイイ人ばかりだった。とはいえ、やはり
こういう目にも遭ってしまうわけだ。あー、いま思い出してもムカつくぜ。死ね!シャルトルクソガキ!

フランスに行ったら世界遺産のシャルトル大聖堂を見たい人は多いはずだ(イ課長自身そうだった)。
でもシャルトルに行く時は十分注意してね。ヤツらはまだいるはずだ。

というわけで、今日は「唯一の不愉快体験」の話でした。下はシャルトルの駅の写真ネ。
次回からはまた楽しい旅行記に戻ります(笑)。
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by tohoiwanya | 2009-09-04 00:26 | 2009.05 パリ旅行 | Comments(4)
2009年 09月 02日

パリ・オペラ座というところ

パリ・オペラ座は内部の絢爛たる装飾だけでも観る価値十分だけど、
奥にある図書館…というのか、資料展示室といえばいいのか、とにかくココがまた
オペラ・ファンにとってはなかなか興味深かった。

こんな風に、ギッッッシリと(おそらく)オペラやバレエ関係の資料・書籍が集められてる。
フランス舞台芸術の歴史なんかを調べてるヒト(なおかつフランス語が読める人)には
これ以上ないくらい貴重なところなんだろうと思う。もっとも、蔵書は勝手に手にとって
読むことはできないようだったけどね。
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フランス語文盲であるイ課長にとっては本はいくらあってもしょうがないんだけど、
有名なオペラの舞台デザインのミニチュア展示は面白かった。
下は…なんだろう?ちょっとオリエント風の建物があったり、港っぽい風景があるから
モーツァルトの「後宮からの誘拐」の舞台かな?
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これなんかは見た瞬間に「あ、もしかして…」と思ったらやっぱり、
「トリスタンとイゾルデ」の第一幕、船上のセットだ。
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トリスタンはイゾルデをこの船に乗せ、自分の主君であるマルケ王の花嫁として 送り届ける
使命を帯びているんだが、二人はここで媚薬を飲んじまってイッキに異常な恋のトリコになる。

そして第二幕。
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狂乱の恋のトリコとなったトリスタンとイゾルデは世間の目を盗んで深〜い森の奥で密会する。
何しろ媚薬飲んでイッちゃってるから、二人は出会うやイナや、もうたちまちお互いの名を
呼び合い、あとは身も世もない愛欲と陶酔の淵に落ちて行くわけだ。クスリはいけませんね〜(笑)。

そして最後の第三幕。
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密会がマルケ王にバレた挙げ句、重傷を負ったトリスタンは海が見えるココで
「イゾルデの船はまだ見えないか?」とか、散々ウワゴトを言ったあげくに死ぬ。
そこに駆けつけたイゾルデもまたトリスタンの後を追うように死ぬ と。

うーむ…パリ・オペラ座舞台セットのミニチュア展示で長大な「トリスタンとイゾルデ」を
1分間で鑑賞させていただきました(笑)。ありがとうございます。

「ベルサイユ風豪華絢爛大広間」の向こうはベランダになっている。
ここからパリの市街を眺めると、見事に左右対称の街づくりが目に飛び込んでくる。
ベランダ中央に立つとちょうどまっすぐ伸びた大通りの中心線に視線を据える形になって
道の突き当たりにある立派な建物がルーブル美術館だ。
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オペラ座前の広場でたくさんの観光客がコッチ、つまりオペラ座に向かって
写真を撮っているのが見える。この日は天気もすごく良くて、二階建て観光バスに乗った
観光客も嬉しそうにしてる。イ課長の心も弾んでくるってもんだ。そう、ここはパリなんだもん。
自分は今、パリ・オペラ座に、まさにパリのド真ん中にいるんだよ。
魅惑と誘惑に満ちたこの街のド真ん中にさ。何だか知らないけど嬉しかったなぁ…。

パリにはやられたな。

パリ・オペラ座のベランダで、イ課長はまたまたそう思った。


 

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by tohoiwanya | 2009-09-02 00:16 | 2009.05 パリ旅行 | Comments(6)
2009年 08月 31日

オオカミ少年・イ課長

今回(と言っても、すでにあれから3ヶ月以上経ってしまったが…)のパリ旅行では
イ課長は「観光客でゴッタ返して行列だらけ」みたいな超有名観光スポットには
行かなかった…と書いた。だからルーブル美術館にもベルサイユ宮殿にも行かなかった…と書いた。

だがそれはウソだったのだ。
実はイ課長はベルサイユ宮殿には行ったんだよ。へへへ。有名な鏡の間の写真も撮ってきた。
どうよこの豪華絢爛ぶり。さすがベルサイユ宮殿だよねぇ。意外に観光客が少ないでしょ?
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…と、ここまで読んで「なんだ、イ課長は実はベルサイユ行ったんじゃん、ウソつき!」と思ったアナタ。
アナタはだまされやすいです(笑)。上の写真がベルサイユ宮殿というのは大ウソです。

じゃ、この写真はドコで撮ったのだ?というと、実はパリ・オペラ座なのである。
ルーブルにもベルサイユにも行かなかったイ課長だが、やはりオペラファンとしては
オペラ座だけは行ってみようと思った。ここは公演のない昼間でも入場料を払えば内部を
見学できるようになっているのだ。

オペラ座には5月20日の水曜日に行った。
月曜はアミアン、火曜はシェルブール&ドゥーヴィルと遠出が続いたから、水曜は
パリ市内にじっくり腰を落ち着けてあちこち見る日ってことにしてたんだよ。

しかしまぁ、パリ・オペラ座、別名オペラ・ガルニエ(ガルニエさんっていう人がここを設計したらしい)
さすがに大したもんだ。上演されるオペラはちっとも有名にならないが(笑)、建物だけは有名。
というより、オペラ座といえばエッフェル塔や凱旋門に次いで、パリを象徴する
建築物アイコンだと言える。パリ・オペラ座の写真ってよく見たもん。

遥か昔、バブル期と言われた頃にイ課長は仕事で広尾にある仮設レストランの経営者に
会ったんだけど、その仮設レストランっていうのがパリ・オペラ座を模した店だった。
内装はペンキで描いた、今思えばヒドすぎる店だったが(笑)。あれから約20年。
とうとう本物を見る機会に恵まれたわけだ。
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入場料を払って一歩中に入るとその豪華絢爛な内部装飾に圧倒される。
すっげーー。こりゃ確かに、演じられるオペラより建物の方が立派かもしれない(笑)。

中でも圧巻が劇場のロビー…といっていいのか、ベランダに面した大広間だ。
最初にベルサイユ宮殿とウソをついた写真がココなんだけど、まぁとにかくスゴい。
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ボックス席を少しだけ観光客に公開して劇場内を見られるようになってる。
うーーむ…床も椅子もすべて赤と金で統一してる。そういやプラハの国立オペラ劇場も
椅子や絨毯は赤だったっけ。やっぱオペラ劇場つうたら赤だよな、アカ。
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天井を見上げるとシャガールの天井画がどっかーーん。
この天井画といい、シャンデリアといい、もう何から何まで豪華絢爛。あーすげぇ。
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観光客でゴッタ返すベルサイユまで行くのはオックウだから、もっと手軽なところで
絢爛たるバロック建築の粋を味わいたいという人にはオペラ座は断然お勧めだ。
言うなれば「なんちゃってベルサイユ」とでも言うか…(笑)。とりあえず華麗な装飾の洪水を
満喫できるし、何よりベルサイユよりはずっと観光客が少なくて観やすいし、
しかも日本に戻ってから「ほら、これ、ベルサイユだよ」とウソついて写真を見せれば
信じる人がけっこういるんじゃないかと思う(笑)。



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by tohoiwanya | 2009-08-31 01:43 | 2009.05 パリ旅行 | Comments(4)
2009年 08月 28日

シャルトル大聖堂 -その3-

さて。
シャルトル大聖堂見学“午後の部”のメインは「塔のぼり」なのである。

ゴシック教会というと高い塔が付き物だけど、その塔を観光客に解放している例も多い。
パリもアミアンもそうだったし、このシャルトルもそう。
シャルトルの場合、不ぞろいな2本の塔のうち、向かって左、高い方に登れる。これね。
アミアンでも登りたかったんだけど、塔のオープン時間に合わなかったのだ。
シャルトルでは登ってやろうじゃないのよ。
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ただし、登るためには金を取られる(笑)。5ユーロくらいだったか…安くない金額だった。
せっかく教会は入場料ナシなのに塔だけ有料って、どういう了見だ?
プラハの聖ヴィータ聖堂なんて教会も塔もタダだったのに。セコいぞ!フランス人!

…まぁいい。金を払って登ってみる。
教会の塔っつうと、おなじみの永遠に続くラセン階段登りだ。プラハでも登ったっけなぁ…。
これ登ると、足腰が疲れることよりも、とにかく目がまわりそうになっちゃうんだよね。
フと上を見る。これから自分が登る階段の裏が続いてるよ。ちぇっ。
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途中の小窓から外を見る。おお、もうフライング・バットレスより高いぞ。
しかし、これでもまだ半分くらいしか来てなくて、最終的にはこのロクショウ色の
屋根を上から見下ろすくらいまで登らなきゃいけないのだ。けっこう大変なのだ。
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なおも登り続けること数分。やった。ついに登頂に成功したぜ。ぜいぜいぜい…。
いやー…さすがにいい眺めだ…と言いたいところなのだ…が。

実はこの時、イ課長はけっこうコワかった(笑)。
だってあんまり手すり…というのか柵というのか、とにかくそれが高くないんだもん。
柵から身を乗り出すとそのまま落ちそうでとにかくオッカナイのだ。
自分の頭の上までフェンスがあるような、たとえばエンパイア・ステートビルの屋上なら
全然コワくないんだけど、シャルトル大聖堂はコワかった。

昔、ローテンブルクの市庁舎の塔に登ったときも柵がすごく低くて、ちょっとでも
身を乗り出すと落ちそうでおっかなくてしょうがなかったことを思い出すよ。
小柄な人にはムネくらいまである柵もイ課長にとってはコシくらいの高さ。
オジギしたらそのまま落ちそうだ…というオッカナサがあるんだよね。
え?イ課長は高所恐怖症だ?うるせえな!

写真を撮ろうとすると「うっかりカメラを落っことす恐怖」で手が汗ばむ(笑)。
ううう…こええ。こええけど、せっかく登ったんだからがんばって写真を撮ろう。
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この高さからだと、おなじみガーゴイルどもの背中がよく見える。
こうやって背筋?にそって水を通すミゾが掘って口につながってるんだな。
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おお、あっちにはシャルトルの駅が見える。シャルトルってこうして見ると
ほんとに田舎町なんだなぁ。
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このアングルから屋根を撮ると「真上から見たら十字架」っていう建物の構造が
非常によくわかる。いまイ課長がいるところがちょうど十字架の足の部分ってことだ。
さっきは目の高さだったロクショウ色の屋根を今や見下ろしてるわけだ。
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さて、そろそろパリに帰る電車の時間を意識しなきゃいけなくなってきたし、
地上に戻って、シャルトル大聖堂に別れを告げるとするか。


…え?イ課長は高所恐怖症だから、とにかく下に降りたかったんだろうって?
ちちちち違わいッ!!


 

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by tohoiwanya | 2009-08-28 05:07 | 2009.05 パリ旅行 | Comments(0)
2009年 08月 26日

シャルトルでのランチタイム

大聖堂の方にブラブラ戻る途中、テラス席のカフェで昼メシを食うことにした。
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この店は前菜+メイン、もしくはメイン+デザートで13.5€…まぁここにしてみるか。
黒板に書かれた手書きのメニューに関してだけは、もうフランス語なんてこわくない(笑)。
イ課長が席につくと、さっそくウェイター氏が来たぞ。

ウ「ボンジュール ムッシュー」
イ「ボンジュール、あー…トマーテス…ア……ラ…ンティボアズ…」

前菜は1種類しかないんだから、これは通じた(笑)。
トマーテスっていうからには、何かトマトを使った料理が予想される。
問題はメインだ。これはROGNONSかPOULET のどっちかを選ぶっぽい。

スペイン語で鶏肉は「ポロ」だったからPOULETってのはたぶんトリのことだろう。
でもROGNONSはゼンッゼン分からない。せっかくなら分からない方を食おうじゃないか。
イ「うー…ロニョ〜〜ン…ドゥ…ヴォウ…アラ…モウタ……ルデ…?」

…やはり料理名を読んで注文するのは無謀だった(笑)。
まぁいいの。ウェイター氏、わかってくれたんだから。
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ビールを飲みながらぼんやりと待つ。歩道にあるテラス席だからイ課長のそばを
いろんな人たちが通る。観光客…老夫婦…イヌを散歩させてる地元のおばちゃん…
そんな人たちを眺めながらシャルトルののどかな昼下がりを満喫するイ課長。
ああ出張じゃない海外旅行って何て素晴らしいんだろう(←こればっかり)。
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お、そんなこと言ってるうちに前菜登場。やっぱりトマトを使ってる。
上に乗ってるのは…食った本人にもよくわからない(笑)。何かのマヨネーズ和えを
トマトの上に載せたっぽいが…やっぱりよくわからん。
まぁ美味しかったからいいのだ。

ほどなくメインが運ばれてきた。ぬぬぬ?コレは何だ?やけにドロドロしたものが…
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立ち食いソバとさくら水産に詳しいB級グルメ・イ課長の乏しい料理描写力では
この料理の解説は手に余るものがあるが、それでも何とかやってみると…だね。

皿の手前の、黄色っぽいモテッとしたものはおそらくマッシュポテトと推定される。
ちょっとワサビ風味というかラディッシュ風味というか、そういう味が効いてて
うーーむ…初めて食う味だ。新鮮だ。なかなか美味しいよ。

さて問題はこの、薄茶色のシチュー状のモノだ。
イ課長の推定では何かの動物のコロコロした内蔵…砂肝という感じじゃないから
腎臓かなぁ?…とにかくそういう内蔵肉みたいなものとマッシュルームや何かを
クリームソースで煮込んだ料理なんじゃないかと思うけど、全く自信はない。

もし、このブログをフランス語が堪能な方が読んでいて、
上に載せた黒板の文字からどんな料理か推定できたら、ぜひ教えて欲しいのである。

内蔵系は嫌いっていう人も少なくないけど、イ課長はおおむね大丈夫だ。
かつて、スペインでは牛の脳と睾丸が入ったオムレツを食ったことがあるんだから
腎臓(かなぁ?)くらいなら全然オッケー。残さず食い尽くしたのでありました。

さて、腎臓(かなぁ?)シチューとビールで栄養補給もしたし、
ふたたび、大聖堂見学“午後の部”といきましょうかね。
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by tohoiwanya | 2009-08-26 00:06 | 2009.05 パリ旅行 | Comments(4)