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2017年 09月 06日

三文オペラ鑑賞

怒涛のようなミャンマーネタの嵐が続くかと思ったらいきなり英国ネタ(笑)。
まだちょこっと残ってるんだよ。どうせミャンマーネタはこの後ガンガン続くわけだから
箸休めに時々英国ネタを挿入するのである。

さてだ。話はグリニッジ観光した日のこと。
この日の夜、イ課長たちにはもうひとつシアター系娯楽の予定があった。
火曜のコヴェント・ガーデンオペラ、木曜のロイヤル・フェスティバルホールに続く
シアター系娯楽。それは「三文オペラ」なのである。
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これ、何と言えばいいのかなぁ?オペラという題名ではあるけど、ミュージカルとも言える。
とにかく三文オペラといやぁ演劇史上屈指の傑作。日本でも時々上演される。
脚本ブレヒト、作曲クルト・ワイルというだけあって、元々はドイツ語劇(でも舞台はロンドン)。
独文科出身のトホ妻が昔っから大好きな、深い思い入れがある演目なわけで、ロンドン滞在中に
「Three Penny Opera」を上演してることをヤツが知った瞬間、これを観に行くことが決まった(笑)。
トホ妻の好みを尊重するやさしい夫であるワタス。

場所はナショナルシアター、別名オリビエ・シアター。かの偉大な名優ローレンス・オリビエに
ちなんだ命名だろう。劇場前にはこんな銅像も。これは代表作「ハムレット」じゃないかな?
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ナショナルシアターは例のロイヤル・フェスティバルホールとすごく近い。並びと言っていい。
今や通い慣れたサウスバンク。この時はなぜか劇場前が自転車だらけ。なんで?ロンドンじゃ週末の夜
ここに自転車乗りが集合する風習でもあるのかい?
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ナショナルシアターの中はこんな。半円スリバチ型といった感じか。段差が大きいから前の人の頭が
邪魔になることもなく快適。かなり後ろの席だったけど音響もよく聞こえた。
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三文オペラのストーリーや音楽についての詳細は省こう。イ課長よりトホ妻の方が断然詳しい(笑)。
劇冒頭で歌われる「匕首マッキー(マック・ザ・ナイフ)」だけは誰でも絶対に聞いたことがある
超有名スタンダードナンバーだよ。

ロッテ・レーニャのこともちょっと触れておきたい。
三文オペラと言やぁロッテ・レーニャっつうくらい、この舞台を当り役にした往年の大女優。
・・・と言われても顔を思い浮かべられる人はほとんどいないだろうと思うが。

しかしこの女優、なつかしの大ヒット商業映画に意外な役で出演してるのだ。
「007ロシアより愛をこめて」のおっかねぇロシア諜報部のおばさん役。あの映画の最後で
ホテルのメイドに変装し、靴から飛び出す毒刃物でショーン・コネリーを殺そうとするオバさん、
といえば顔を思い出す人が多いんじゃないだろうか。あの頃はすでにお年を召していたが、
若い頃は大変な美人大女優だった。
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ま、とにかくそんな三文オペラを見たわけですよ。
金曜日ってことは前日が例の国民投票で、この日の朝にEU離脱が決まったという日だ。
劇の中でも役者が離脱にちなんだアドリブを言って観客が大笑いしてたけど、英語だったから
イ課長には何がウケてるのかよくわかんなかった(笑)。

6月下旬、ちょうど一番日の長い夏至の頃だったけど、上演終了後はさすがに夜らしくなってる。
ロイヤル・フェスティバルホールと近いから、見える景色も似てる。

あーあ・・明日はもう日本に帰らないといけないのか・・そんなロンドン滞在最後の夜。
テムズ川ごしに見るロンドンの夜景はやっぱ美しいのう。
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・・なんて書くとこれで終わりっぽいけど、英国ネタはまだほんのちょっと残ってる(笑)。
ミャンマーネタの合間をぬって時々顔を出しますからね、英国ネタ。

 

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by tohoiwanya | 2017-09-06 00:02 | 2016.06 英国銀婚旅行 | Comments(0)
2017年 09月 04日

ヤンゴンに一泊しかしなかった理由

「理由」シリーズが続きます(笑)。

ミャンマー7泊の内訳はヤンゴン1泊、車中1泊、バガン2泊、マンダレー3泊の順だった。
しかしどの町で何泊するかでは計画段階で相当迷った。
最初に到着するのがミャンマー最大の都市ヤンゴン。いろいろ行きたい所もある。
当初はここに2〜3泊するつもりで後の日程を考えた。
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しかしバガンでもマンダレーでも行きたいところはある。どれか削らないとムリか。
最後はバンコクで少し休みたかったし、半日仕事の予定もあるからネット環境のいいバンコク滞在を
何日かは残しておきたい。となるとミャンマーのスケジュールを調整する必要がある。
アレを削ろうかとか、アレとコレは無理すりゃ一日で出来ないかとか、いろいろシミュレーションしたが
なかなか決まらない。

ところでこの三つの町の8月の天気ってどんな感じなんだろうか?
まぁどこも暑いに決まってるが、8月のミャンマーは雨季のはずだから、雨があまり多いと
やっぱ困る。フと思い立って調べてみた。最初のヤンゴンはこんな感じ。
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我が目を疑ったのは7月・8月の降雨日数だ。31日のうち26日?ほとんど雨の日じゃんよ!!
いくら雨季だっつうたってこれはスゴすぎる。ちなみに、マンダレーはこんな感じ。
8月の降水日数8.7日。ヤンゴンより大幅に少ない。
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バガンはこう。降水日数データがないけど、8月の降水量がマンダレーより大幅に少ない以上、
降水日数もマンダレーよりさらに少ない可能性が高い。やっぱヤンゴンの雨の降りっぷりが
際立ってスゴいよ(お天気データは「旅行のとも、Zen Tech」のもの)。
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不安になって雨季のヤンゴンの様子について情報収集してみた。
どうもヤンゴンの雨季って「ダーッと降ってパッとやむ」というスコール的な感じじゃなくて
一日中雨なんて日もけっこうあるらしい。たまさか土砂降りになると道路はあちこち冠水。
とても観光どころじゃない・・って、おい勘弁してくれよヤンゴン。

ヤンゴンで行きたいとこ、したいコトはあるけど、雨ばっかりじゃどうしようもないべさ。
それならいっそのこと・・・というわけで思い切ってヤンゴンは一泊だけにしたわけ。
深夜便で朝到着、次の日を夜行バスにすればそれでもほぼ1泊2日はヤンゴン見られるし。
よし、ヤンゴン予定大幅カット。その分バガンやマンダレーの宿泊日数を増やそう。

実際ヤンゴンに1泊2日してどうだったかっつうと、二日とも雨に降られた。やっぱ雨は多い。
幸い一日中降り続くようなことはなく、1時間程度のシトシト雨が一日数回って感じだったから
観光活動がダメになるというほどではなかったが、たぶんこれは幸運だったんだろう。
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ちなみに、その後行ったバガンとマンダレーでは雨に降られることは一度もなかった。
お天気データは正しかった。8月のヤンゴンは降雨日数がやたら多く、バガンやマンダレーは少ない。
身をもって体験させてもらったよ。雨季にミャンマー旅行を計画される方の参考になれば幸いです。

現地で話を聞くとミャンマー観光のオンシーズンは11~2月頃らしい。8月は完全なオフシーズンで
確かにヤンゴンはもちろんバガンやマンダレーでも外人観光客はやけに少なかった。

朝日・夕日鑑賞絶景ポイントとして知られるバガンのシュエサンドー・パゴダなんてオンシーズンは
カメラを持った世界中からの観光客で押し合いヘシ合いらしいけど、そんなこと全然なかったし、
それ以外の観光スポットもガラガラに空いてた。マトモなホテルが軒並み3,000円台で泊まれたのも
オフシーズンであるがゆえ、だったのかもしれない。

休みをとれる時期の関係でイ課長はラオスやカンボジアも雨季に訪問せざるを得なかった。
そういう意味じゃイ課長はいつも東南アジアで「雨季の、オフシーズンの、すいた観光地」を
まわってることになるけど、安くてすいてるという意味じゃ雨季の観光も悪くないよ?
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たださすがにヤンゴンの雨季は・・26/31の降雨日数というのはちょっと参る。
雨が多そうなヤンゴン滞在を思い切って短縮し、他を増やしたのはエイヤの決断だったけど
結果的には正解だったといえるだろう。

ただ、それだけにヤンゴンでは「本当はアレもしたかったなぁ・・」という心残りが多少ある。
いずれ定年になってから、今度は雨の少ないオンシーズンにヤンゴン行ってみようかなぁ。
「することのない町」という人もいるけど、イ課長にはやけに面白かったんだよ、ヤンゴン。

  

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by tohoiwanya | 2017-09-04 01:17 | 2017.08 ミャンマー・タイ旅行 | Comments(0)
2017年 09月 02日

ミャンマーにいま行こうと思った理由

2013年にベトナム・タイを旅して以来、すっかり東南アジアが気に入ったイ課長。
あれ以来バンコクをベースキャンプにするような形でカンボジア・ラオスにも行った。
その流れからすれば未踏のミャンマーに行きたいと思うのは自然の成り行きだ。

カンレキ過ぎてからゆっくり行くことも出来た・・というか出来る予定だ(笑)。だが
イ課長の中に「今のうちに行っておいた方がいいかも・・」という気持ちがちょっとあった。
理由の一つは自分の体力、そして二つめがミャンマーの今後に対する一抹の不安だ。
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ミャンマーっつうたらご存知アウンサンスーチーさん。
「あなたが知ってるミャンマー人は?」と聞かれたら大半の日本人が「スーチーさん」と答えるはず。
2015年末の選挙でスーチーさん属するNLD(国民民主連盟)が大勝し、それまでの軍政から
正式にNLDに政権委譲されたのが2016年春。これでミャンマーはぐんぐん民主化が進み、
海外からの投資は増え、国は発展し、国民は幸せになり・・と誰もが期待した。

ただねー・・ミャンマーについていろいろ勉強していくとねー・・・少~し不安になってきた。

スーチーさんってミャンマー独立の父として今も神格化されているアウンサン将軍の娘なのだ。
つまり血統がメチャいいわけ。彼女の人気のかなりの部分は「ミャンマー独立の英雄の娘」という
その血統に負う部分が大きい。

では政治家としてのスーチーさんがどうかとなると、これがねー・・わかんないんだよねー。
彼女はもともと政治のプロではない。ただ上述のような「血統の良さ」を買われ、
反軍政・民主化のシンボルになったってブブンが大きい。彼女の政治手腕は未知数なのだ。
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軍政時代、スーチーさんに政治手腕なんて必要なかった。「軍政と戦うジャンヌ・ダルク」的に
自分を取り上げてくれる海外メディアに対し、ひたすら軍政を批判してれば良かったんだから。
世の中、他人を非難することが得意な人は多い。ただ、そういう人が「自分でやる立場」になると
どうなるかは全然別の話。これもまた世の常だ。

特にロヒンギャ問題じゃ現ミャンマー政府+スーチーさんを見る海外の目は厳しい。
あれは民族浄化だ、人道に対する罪だなんて、ナチスのユダヤ人虐殺や日本軍の南京大虐殺と
同じレベルの言われよう。実態はこれまたよくわからないんだけど・・。

ロヒンギャにはイスラム教徒が多いとされる。
だからASEANの中でもイスラム比率が高いマレーシアやインドネシアはスーチー批判の急先鋒ですよ。
「彼女は何のためにノーベル平和賞をもらったのだ?」などと言われ、平和賞取り消せの署名運動まで
あったらしい。彼女に対する国際的評価は政権委譲後むしろ下がったと言っていい。
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それでもロヒンギャ問題に関する非難はあくまでも国外からのもの。
国内では圧倒的国民が依然としてスーチーさんを支持し続けているように見える。
だがそのスーチーさんだって72歳だ。いずれ彼女がいなくなったら?

「建国の英雄の娘」というカリスマ血統を持つ指導者がいるうちはまだいいよ。
しかし彼女がいなくいなった後のミャンマー大丈夫かなぁ?という一抹の不安は残る。

イ課長帰国後、8月下旬からロヒンギャ問題がまた一段とヤバくなってきたしねぇ。
ロヒンギャ武装勢力と国軍の戦いが激化、死者多数とか、ロヒンギャがバングラデシュに
何万人も逃げ出したなんてニュースが連日ネットに出てる。ううむ・・・。

覚えてる人もいるだろうけど、日本のカメラマン・長井さんがヤンゴンの反政府デモ取材中に
撃たれて亡くなったのが2007年。たかだか10年前のヤンゴンはそういう町だったのだ。
イ課長が嬉々として歩いたあのヤンゴンが10年後にどうなってるか・・・ヤバいことに
なってなきゃいいんだけどなぁ。

ミャンマー・・後にとっておかず、早めに行っておく方がいいかな・・。
そう考えたわけですよイ課長は。ま、将来どうなるかわからないという点においては
どの国だって似たようなもんなんだが。
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その代わり、今のミャンマーはホント面白かったよ。
観光といったら仏教施設・遺跡くらいしかないミャンマー。でも混沌と猥雑のアジアが好き、
現地の人とのちょっとした触れ合いが楽しい、なんて旅行者にとっていまのミャンマーは
旅して最高に楽しい国の一つであることはイ課長が請け合います。

注)ミャンマーには姓・名というのがない。だからアウンサンスーチーさんの名前を表記する時に
  アウンサン・スーチーと点を付けるのは本来間違いで、本記事のように「スーチーさん」と、
  それが姓であるかのように書くのも正しくない(はずだ)。だがイチイチ全部書くと
  長いので、本記事では便宜上「スーチーさん」という書き方をさせていただきました。

 
 

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by tohoiwanya | 2017-09-02 00:16 | 2017.08 ミャンマー・タイ旅行 | Comments(2)