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2012年 08月 21日

フィン・エアーの機内食

今日のところはインド出張の話はやめておこう。
いろいろ社内的なモンダイがあってね…まずそれをクリアにせんと。
イ課長もいろいろタイヘンなんスよ。

インドの話はナシといっても、ルーアン観光の話に戻るほどイイ気分でもないので(笑)、
本日は「Fではじまる航空会社」フィン・エアーの機内食の話でもしようか。

6月のポーランド・フィンランド旅行で乗ったフィン・エアー。
地の利を生かして東京→ヘルシンキの飛行時間が短いのは確かで、特に直行便のない
東欧諸国に行くならフランクフルトやロンドンまで行って逆戻りするよりずっとラクチン。
しかも料金は安い。素晴らしいエアラインではないか。

エコノミーの座席も他の航空会社に比べて特に遜色ないし、
前座席のモニターによる映画・ビデオサービスもちゃんとある。
「接続しなさい」なんて命令形に翻訳されてるところはご愛嬌で(笑)、
極めて充実しているというほどではないにせよ、「サービス悪い」ってことは全然ない。
フィン・エアーの機内食_f0189467_0143021.jpg

フィン・エアーの機内食_f0189467_015043.jpg

といった具合に、なかなかよろしいフィン・エアー。
しかし「長距離フライトの楽しみは機内食よね」っていう人には勧められない。
料理はシンプルで、品数も少なく、ガッカリすることは間違いない。
まぁイ課長なんかは「ビールさえ飲めりゃ基本的に何でもいい」ってアサマしい男だから
それはそれでイイんじゃないかとは思うけどね。

成田を出発して、最初のメシ。
体内時間的には「遅めのランチ」といったところだろう。
フィン・エアーのメシ、どんなんだろうと思ったら…

ははぁ〜、カレーライスと蕎麦とパンねぇ…。なかなか面白い組み合わせだ(笑)。
ちゃんと福神漬けまでついているところは評価すべきポイントだろう。
フィン・エアーの機内食_f0189467_0172768.jpg

だがANAとかルフトだったら必ずつく冷菜(スモークサーモンとかね)はなし。
そりゃね? 別にカレーと蕎麦とパンだけでもいいよ?とりあえずカレーと蕎麦は全部食ったし。
しかし、このメニューには一つ大きな欠点があって、アルミホイルのフタを取ろうとすると
指にカレーがくっつくということだ。加熱時にカレーがアルミホイルから噴き出して、
アルミホイルのフチのところまでカレーまみれ(笑)。これは困る。

おかげでこっちは指についたカレーをなめなめ、箸で蕎麦も食い、さらにスプーンで
カレーを食う。なかなか忙しかったよ。カレーがはみだしたフタはやめてくんない?

しかしこの最初の食事はそれでもまだマシな方だったというべきだろう。
もうすぐヘルシンキというところで、2回目の食事。
体内時計的にはもう晩飯の時間で、腹も減ってきた頃だが、出されたものはこれ。
フィン・エアーの機内食_f0189467_0193682.jpg

左のメインディッシュは見た目からも、味からも「焼うどん」だと推測される。
焼うどんとキットカットと、あとは水のみ。フルーツ?そんなものはないの。
焼うどん食ったら、あとはキットカット食って寝な。
このウムを言わせぬコストカット合理化姿勢、個人的には嫌いではない。
でも上述のように「ロングフライトの楽しみは機内食」という人は激しく失望するよな。

決定打はヘルシンキからの帰国便だ。
この時、最初のメシは写真を撮り忘れたが、まぁそこそこのモノだったはずだ。
問題は「もうすぐ成田」という時に配られた軽食。行きは焼うどんだったが…。

うお、帰りは加熱料理すらナシのチーズサンドとマフィンだけかい。往路を上回るシンプルさ。
この時はさすがのイ課長も「これ全部食ったら口ン中がぱさぱさしそう」と思って、
マフィンだけ食ってチーズサンドはスルーした。
フィン・エアーの機内食_f0189467_0204948.jpg

これほどシンプルな機内食はあまり記憶にないよ。
欧州〜日本便は必ず2食が供されるけど、過去に乗ったANAやJAL、あるいはルフトなんかと
比べても格段にシンプル&低コスト。なるほどねー。
フィン・エアーのコストカット精神は機内食に如実に反映されているというわけだ。

まぁさっきも言ったように、テレビモニターを初めとした機内サービス全般について言えば
他のエアラインと比べて「ええ?」っていうほどの格差はないと思う。
しかし機内食はかなりの差があると言わざるを得ん。

「エコノミー席の食事にまで前菜だフルーツだなんて必要はない」っていうのは
それはそれで一つの見識で、乗る方も「運賃安いんだから」と割り切ればいい。

しかし何度も言うように「ロングフライトの楽しみは機内食」っていうタイプの人には
お勧めできないかもね。




# by tohoiwanya | 2012-08-21 00:21 | 2012.06 東欧・北欧旅行 | Comments(14)
2012年 08月 17日

判決くだる

いきなりズバリ言うがコンペは落ちたよ。ああ落ちましたよ。
従ってイ課長はほぼ避け難く激暑国への出張に行くハメになる。
コトここに至っては、もはや覚悟を決めるしかない。

行くんだよ。
汗っかきで暑がりのイ課長が行くのだ。







インドという名の暑い国に。


あああーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!


・・あ、いや、取り乱してしまった。許してほしい。
まだイ課長はこの厳しい現実を十分受け止めきれていないらしい(笑)。


インド…。
印度ねぇ…。


イ課長は2年前、このブログでこんな記事を書いている。
あの時もインド出張があり得たのだが、コンペに落ちてインド行きはなくなった。
インドという国に対する興味はあったから、インド行かずに済んでホッとしつつ
海外出張ブログ作者としてはちょっぴり残念でもあったのだが。
まさかその2年後にこんなことに…。


インドかぁ~…。


まぁ今回の問題はインドにあるというよりも、インドの仕事の責任者が
すでに仕事のスタート段階で責任能力を失っているということで(笑)、
彼は全力をあげてイ課長におぶさってくる。
それをいちいちひっぺがさなきゃならんと想像するだけでウンザリだ。


しかし、インドかよ~~

もちろん、これまでに行ったことなんて一度もない国だ。

なにしろ暑い。
用心深い人なら予防注射とかするんだろうけど、たぶんイ課長はしないだろう。
インドのイヌに噛まれたら狂犬病になるらしいけど、暑い国のイヌの常として
みんなグッタリしてて、人を噛もうなんて覇気のあるイヌは皆無らしいし(笑)。


ああーーああーあーーあ…インドかよぉ~。


ビジネスビザをとるのが面倒なんだよねぇ。
エアインディアの直行便はニューデリーしかないから、もしムンバイも回るとすると
かえって面倒になって、結局タイ航空でバンコク経由で往復することになるんだろうなぁ。
あるいはシンガポール航空とか…。


どっちもスターアライアンスか…。


来年の2月頃には欧州出張も待ってるわけだし…。


それはたぶんANAかルフトあたりで行くことになるんだろう…。


今年度もまたスタアラのマイルが貯まるんやな…。


貯まったマイルで来年、どっか行こうかな…。


どこがいいかなぁ…オランダとか…ポルトガルとか…




え?コンペ?インド?何の話だっけ?
(すでに現実逃避モードに入ったイ課長なのである)




# by tohoiwanya | 2012-08-17 12:10 | 2012.10 インド出張 | Comments(8)
2012年 08月 16日

判決前夜

ルーアンの続きを書きたいところだけど、イ課長はいまそういう気分ではない…。

明日なのだ。

前に書いた激暑国出張問題
その出張に行かずに済むか、行かざるを得ないかの決着が、明日くだる。
無罪か死刑かの判決を翌日に控えた容疑者のような、暗い気分なのである。

明日、イ課長が書いた企画書がコンペに勝てば行かずに済む。
しかし、先日判明したところでは、コンペの競争率は5倍だ。5社競合。
すなわち受かる確率は20%、残り80%は暑いあの国に行くということになる。

確率的には「ムリっぽいかも…」と思わざるを得ん。
これが判決前夜のイ課長の心をいやがうえにも暗くする。うううう・・・

いや、そりゃね?あの国に出張することになるとすれば、おそらく
新たな海外出張ネタをヤマのように仕入れることになるのは間違いない。
イ課長ブログが海外出張&海外旅行ネタを中心に存続していることを考えれば
新たなネタの宝庫を獲得することは喜ばしい。

しかしだよ。
イ課長も、ブログ作者である以前に一人の良識あるビジネスマンだ(ホントだってば)。
あの激暑国出張の仕事はヤバいよ。仕事内容も難しくてタイヘンだし、肝心の責任者は
「僕にはこの仕事のリーダーは無理です」なんてアラレもないことを口走って、とにかく
誰かに負ぶさりたい気マンマン(笑)。

そういう状態のところにイ課長が「しょうがない、手伝いますよ…」なんて言ってみ?
溺れる人間にしがみつかれてイ課長まで溺れちまいかねん。
こういう危ない仕事は巧みにスルーするのが良識あるビジネスマンというものなのだ。

しかしまぁ、とにかく明日の判決次第だよ。
明日の判決が凶と出れば、イ課長はすぐに激暑国に入国するためのビザの心配を
しなければならなくなる。ガッカリしてるヒマもないくらいなのだ。

来年欧州出張がある仕事の方だって秋はいろいろ忙しいのにさーー。
激暑国出張なんか重なったら、そっちにまでしわ寄せがイクじゃんよーー。
やだなーーー。
判決前夜_f0189467_03428.jpg

…まぁ、そんな気分なわけですよ、今夜のイ課長は

読者のみなさんも祈っててほしい。
どっちの判決になることを祈るかはご自由だが(笑)。

本日もまた適当な写真がない。
たまたま終戦記念日でもあるから、昔みた「東京裁判」の写真でも貼っておこう。
極東軍事裁判で絞首刑を宣告された東条英機の写真。不吉だなーーーーーー。

 


# by tohoiwanya | 2012-08-16 00:03 | 日本でのオシゴト | Comments(6)
2012年 08月 12日

ルーアンの床屋で髪を刈る

イ課長ブログおなじみの「海外床屋フェチネタ」。
海外での散髪が通算で何回目とか書きたいところだけど、もう思い出して勘定するのが
面倒くさい(笑)。そろそろ20回めくらいになるのかなぁ?

2011年11月欧州出張でももちろん床屋に行った。場所はルーアン。
パリみたいな大都会だと手ごろな床屋を見つけるのが難しいから、ルーアン程度の地方都市で
床屋が見つかればいいなぁと思ってたら、ちょうど良さそうな店を発見した。

ふむ。いかにも「安床屋」という感じで良いではないか。
「男 10ユーロ」っていうと、ほぼ1000円だ。実際安い。
こういう風に値段が書かれてるとボラれる心配がなく、こっちも気がラクだ。
ルーアンの床屋で髪を刈る_f0189467_01096.jpg

しかしなんといってもイ課長が惹かれたのは、看板にあるアラビア語風の文字だ。
ナニ語だろう?いずれにしてもアラブ・中近東系の店であることは間違いよな。
面白そうだ。今回はこの店にしてみよう。

店に入る。他に客はいない。
見るからにフランス人ではなさそうな顔のニイちゃんとイ課長の目があう。
非フランス系の床屋と、非フランス系の客との間に走る一瞬の緊張(笑)。
とにかく自分が散髪客であることを手っ取り早く伝えよう。

「(指で髪をチョキチョキするジェスチャー)OK?」と聞くとニイちゃんは
床屋イスを指さして「座れ」と指示。簡潔で無駄のないコミュニケーションだなぁ。

首から下を白い布で覆われ、どの程度短くしてほしいかを英語で指示し(元々短いから
このあたりは極めて大まかな指示なのである)いよいよ調髪開始。

海外の床屋の場合、不思議と女性店員は沈黙を守って髪を刈るのに対し、男性理髪師だと
大抵イ課長に何か話しかけてくる。東洋人客って少ないだろうし、珍しいんだろうな。
このニイちゃんも話しかけてきた。しかもちゃんと英語を使ってくれるではないか。この客は
フランス語が全くダメだってことは店に入った直後の“無言劇”で理解していたようだ(笑)

まずはお約束の質問から。

床「オマエはどこから来たのだ?」
イ「日本からである」
床「日本?ニホン?オレは最初、オマエが店に入ってきたのを見て、てっきり
  アラブ系だと思った。たとえばオマーンとか…」

イ課長はよく「世界中の人から外国人と思われるニンゲン」とからかわれる(笑)。
要するにあまり日本人らしく見えない日本人なんだよ。背もやけにデカいし。
しかしオマーン人と言われたのは初めてだよなぁ。本物?のアラブ系の人から
そう言っていただけるとは光栄の至り。

この床屋ニイちゃんの出身がどこなのか、興味があったからイ課長も質問してみた。
「アラブ系の方とお見受けしますが、どちらのご出身ですか?」なんて如才ない英語は
話せないけど、適当に国名を挙げればこちらの質問意図は伝わるはずだ。

イ「アナタはどこから?モロッコとか?それとも…」
床「オレはアルジェリアから来たんだ」
イ「アルジェリア!ほぉ~」

アルジェリアと聞くと、2009年欧州出張でのブリュッセルの夜を思い出さずにはいられない。
大勢のアルジェリア人と一緒にあの狂喜の夜を経験したことは今でも忘れがたい思い出だ。
ひょっとして、彼もあの時ブリュッセルにいたりして…。せっかくだから
ヘタな英語であの時の話をしてみようという気になった。

イ「あー…2年前、11月、私はベルギーのブリュッセルにいた」
床「・・・・・」
イ「W杯予選の最後、アルジェリアとエジプトの試合があった。アルジェリアが勝った。  
  たーーっくさんのアルジェリア人が道路でお祝いしていた。私もあそこにいた」

この話をしたら床屋ニイちゃんの相好もくずれた。
床「ああ、あの時オレはパリにいた。パリでもアルジェリア人が集まってお祝いしたよ」

お互いにあまり上手じゃない英語でこんな話をしつつ、調髪はつつがなく終わった。
調髪に要した時間はせいぜい20分くらいじゃなかったかな。しかしその20分間は
なかなか友好的な雰囲気だった。

もちろん、料金は看板通り10ユーロ。
お金を払って、日本・アルジェリア草の根友好の握手をして店を出た。
2011年11月出張での海外散髪はフランスのルーアンで、こんな風に平和に終了したのでありました。 
 
ルーアンの床屋で髪を刈る_f0189467_003977.jpg

散髪した翌日の日曜、出張同行者であるエラい人とパリで合流し、晩メシを食いながら
ルーアンで床屋に行ったという話をした。
彼はこの話をいたく面白がり、面白がるあまり、その後しばらくイ課長のことを
謎のオマーン人・イ課長さん」と呼んで面白がっていた(笑)。




# by tohoiwanya | 2012-08-12 00:03 | 2011.11欧州出張 | Comments(4)
2012年 08月 09日

打ち棄てられた大聖堂

スタンダールっていうフランスの作家がいる。
「赤と黒」とか書いた大作家だけど、イ課長は一冊も読んだことはない。

そのスタンダールが、ゴシック建築がワサッと集まるルーアンの街を評して
「ルーアンはゴシック建築のアテネである」と言ったらしい。
すでに見た大聖堂や裁判所以外にもルーアンにはホントにゴシック建築が多いのだ。

たとえば大聖堂を出てちょっと東の方を見ると、もう一つ別の高い尖塔が見えた。
あれも大きそうな教会だよな。どれ、行ってみっか。

行ってみると、確かに立派な教会らしい。らしいが何も見えません。
建物から尖塔の根元まで、何から何まで修復工事の幕に覆われて、大聖堂っていうよりも
「工事中の大きな何か」にしか見えねぇぞ、おい。はるばる日本から来た人間にその態度か?
フ ・ ラ ・ ン ・ ス ・ 人~~~そんなにイ課長を怒らせたいかッ?!
打ち棄てられた大聖堂_f0189467_045121.jpg

これ、たぶんサン・マクルー教会っていう教会なんだと思う。
やはりフランボワイヤン・ゴシックを代表する華麗な大聖堂らしいけど、ここまでロコツに
工事中じゃどうしようもない。入口も探すことなくサッサと見学はあきらめた。

実はルーアンにはもう一つあるんだよ。ゴシックの大きな聖堂が。
本日書きたかったのはむしろソッチの方なのだ。

名前はサン・トゥアン教会という。
遠くからでもよく見える、巨大ゴシック建築で、例のポトフ食った後に行ってみた。
(実はその前に一度入ろうとしたら、14時までは閉まってるってコトだったんだよね)

教会の中に入ったイ課長は二つのことにビックリした。
一つめは内部が予想以上に壮大だってことだ。こりゃすごい。見事なゴシック大聖堂だ。
打ち棄てられた大聖堂_f0189467_055779.jpg

身廊と側廊を隔てるアーチがルーアン大聖堂だと二段の尖塔アーチになってたんだけど
ここは一段。その分、ひとつのアーチがものすごくデカくて立派で、壮大な印象が強まる。
見てよ下の写真。人間と比べてこんなにデカいアーチだもんね。すっげーー。
打ち棄てられた大聖堂_f0189467_063212.jpg

だが驚いたことがもう一つある。それは中に人がいないってこと。ガラーン。
人影自体がマバラで、観光客なんて全然いないよ。こんな立派な大聖堂なのに?

このあたりからイ課長は妙な違和感を覚えはじめた。確かにこの教会、大きくて立派だ。
だがこの床ときたら・・・普通、立派な大聖堂の床ってタイル装飾がきれいに施されて
いるもんだけど、ココはまるでコンクリート打ちっぱなしみたいな、こんな床なの?
打ち棄てられた大聖堂_f0189467_071864.jpg

ルーアン大聖堂は信者が座るイスが床たくさんあったし、小さな祭壇とか、壁の彫刻とか、
ロウソクの寄付台とか、とにかくいろいろあった。人が集まる教会ならそれが普通だろう。

しかしここは教会側面が「使わねぇんだからふさいどけ」と言わんばかりに、ベタッと
白い板でふさがれてて、何もない。見てるうちにだんだん薄気味悪くなってきた。
打ち棄てられた大聖堂_f0189467_082999.jpg

この大聖堂・・・全然使われてないよな、どう見ても。
日常的に信者が集まったり、ミサが行われてるみたいな「人の温もり感」ゼロ。
壊れてるとか汚れてるっていうんじゃないけど、使用されないまま放置プレイって感じ。

見てよ下の写真。これ、内陣にあった祭壇の一つなんだけどさ。
普通だったらステンドグラスをバックにきれいに飾られた祭壇があるはずなのに、
ここは祭壇手前に箱みたいなものがガタンと倒れ、倒れっぱなしのままになってる。
建物管理されてるのか?これじゃまるで「打ち棄てられた大聖堂」ではないか。
打ち棄てられた大聖堂_f0189467_092196.jpg

何でこんなことになったの?
管理費コスト負担に耐えられず、放置プレイすることにしたとか?それとも他に
何か特別の理由があるんだろうか?
人がほとんどいないんだから内部はもちろん静かだ。でも宗教的静寂ってのとは全然違う。
ただ巨大っていうだけのガランとした聖堂空間。ハッキリいって居心地はよくない。
バラ窓なんかも立派なんだけどなぁ…
打ち棄てられた大聖堂_f0189467_0102058.jpg

上にも書いたように、ルーアンはゴシックのアテネと称されたこともある街だ。
そのルーアンで、大聖堂と並んで巨大&立派なゴシック建築であるサン・トゥアン教会。
その立派な教会が、実は(おそらく)使われていない大聖堂であったとは…

いやぁ、びっくりしたよ。
びっくりさ加減では、ある意味ルーアン大聖堂よりこっちの方が大きかったともいえる。
これだけリッパな建物でありながら、訪れる人もほとんどない、打ち棄てられた大聖堂。
ルーアン大聖堂やサン・マクルー教会はあんなに手厚く修復してもらってるっていうのに…。
打ち棄てられた大聖堂_f0189467_0141681.jpg

可哀想・・というか、痛ましい気持ちになっちゃったよ。これが同情せずにいられるか。
おい、サン・トゥアン教会もほかの教会みたく、きちんと修復して内部もキレイにしてやれよ!
不公平だぞ!えこひいきすんな!フランス人!!




# by tohoiwanya | 2012-08-09 00:16 | 2011.11欧州出張 | Comments(6)