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2019年 12月 29日

ヤードムを知っていますか?

年末最後はいつものあのネタ、新年最初は恒例のあのネタ・・となると続き物は
書きづらいから、スリンの話を中断してヤードムの話でも書こう。

イ課長がヤードムというブツを初めて知ったのはずいぶん昔で、タイ土産として
もらった。見た目的にはリップクリームみたいな感じ。
ヤードムを知っていますか?_f0189467_02092307.jpg
 
ところが話を聞くと「鼻の穴に突っ込み、吸い込んでスキッとするもの」だという。
ナニそれ?!最初は冗談かと思ったけど、これはマジなのだ。タイではみんなが
このヤードムを持ち、鼻につっこんで吸い込む。

もちろん麻薬ではない(笑)。
下の容器に少量の液体が入ってて、それを嗅ぐわけ。メンソレータムの匂いにたいへん近い。
スーハー感のあるイイ匂いなんだよ。これがフタをとって「鼻に入れる状態」。
ヤードムを知っていますか?_f0189467_02092393.jpg
 
中身の液体はメントールとかユーカリオイルとかのアロマ成分が調合されてるらしい。
タイでは誰もが持ってると言っていいくらい普及してて、イ課長もタイ人がこれを
鼻の穴に入れたまま座ってるのを見たことある。「鼻の穴にしばらく入れっぱなし」
というのもヤードムの使い方としては正当なものなのである。
 
イ課長は今回初めてタイでヤードムを買ってみた。
コンビニでも1本売りしてるみたいだけど、薬屋で6本セットっていうのを買った。
色がいろいろあるってことは、フレーバーにもちょっとずつ違いがあるのかもしれない。
6本で108バーツ。今なら370~80円くらいか。1本あたり約60円。安いし、珍しいし、
バラマキ用タイ土産によく使われる。イ課長も最初それでもらったわけだしね。
ヤードムを知っていますか?_f0189467_17023602.jpg
 
とりあえず自分でも1本使ってるけど、これ、けっこうイイんだよ確かに
使い方しだいで期待できる効能もいろいろある。「鼻の穴につっこむ」場合は・・・

①気分転換して頭スッキリ
②鼻の通りをよくする といったものらしい。イ課長はヤードムを突っ込むと
反対側の鼻の穴を指で押さえ、吸引圧を高めた状態で吸い込んだりもするけど、
人目がない時は「しばらく突っ込みっぱなし」もやる。やると気持ちイイ。
ヤードムを知っていますか?_f0189467_23375348.jpg
 
さらにだ。このヤードムはもう一段分解できるのだ。これが素晴らしい。
フタをはずし、「鼻ツッコミ用アタッチメント」をはずすと小さい容器があって、
中の液体を指とかにつけられる。そうするとまた別の効能があってだね・・
ヤードムを知っていますか?_f0189467_02092357.jpg
 
③眠気覚まし
これはイ課長が会社で使ってる。中身の液体をごく少量、目の下とか目尻につける。
そうするとスーハー成分で目が刺激されて眠気退散。これ、わりと効く。

さらに④頭痛(コメカミとかに塗るらしい)、⑤車酔い⑥虫除け虫さされetc・・・
その効能は大変多い(とされる)。タイ人は男も女も大抵1本は持ってるそうで、
夜遅くまで勉強する受験生なんかは眠気覚まし+頭スッキリ効果で必需品。

このヤードム、東南アジア圏でもタイ以外の国にはないらしい。確かに他の国じゃ
見た記憶はないもんな。なぜタイだけでこんなに普及してるのか?不思議だ。

実際に6本セットを買って、ホテルでシゲシゲと見てたらさらに驚いたことがある。
ロシア語が印刷されとる!!あと中国語も。ってことは、これはロシアや中国で
製造したものをタイが輸入・・・とは考えづらいから、逆にロシアや中国にたくさん
輸出してるのか?ロシア人もこれを鼻の穴に突っ込んでるの?いやまさか・・・。
ヤードムを知っていますか?_f0189467_17260486.jpg
 
いろいろナゾの多いヤードムだが、とにかくタイでは極めてありふれた製品。
イ課長は今のところ1本自分で使ってるだけで、残り5本はまだ誰にもあげてない。
値段の安いバラマキ用土産とはいえ「鼻の穴に突っ込む」という特殊な使用法。
タイなら当たり前でも日本だとなかなか人前じゃ使いづらいだろうしねぇ・・。

 


by tohoiwanya | 2019-12-29 00:05 | 2019.08 ラオス・タイ旅行 | Comments(6)
2019年 12月 09日

デュッセルドルフの日本風居酒屋で

本日はむかーし書いたこの話の続編みたいな感じかな。
外国、ないし外国人に対して持つ典型的イメージの呪縛というやつ。

インド人はみんなヒゲもじゃで頭にターバン巻いてる とか、
タイ人はみんな金の仏塔をバックにワイ(合掌ポーズ)をしてる とか、
スイス人は全員アルプスの緑の牧草地で角笛吹いてる とか、そういうの。

要するに観光ポスターなんかで使われる、その国の典型的なイメージだわな。
やっぱこういうイメージの刷り込みって恐ろしいもんで、外国人が日本っつうと
全員和服着て五重塔の前に立ってるイメージ持つ(んじゃないか?)のと同じ。
現実ではないとわかってても、そういう典型的イメージは頭にこびりついてる。

さて、ここまでが前置き。
話は今年2月出張で行ったデュッセルドルフに飛ぶのである。
デュッセルは昔から日本企業のドイツ法人が多く、日本人学校なんかもある。
駅から歩いて近いインマーマン通り周辺は欧州でも屈指の日本人街と言われる。
デュッセルドルフの日本風居酒屋で_f0189467_00475990.jpg
 
日本人向けのスーパーから歯医者、本屋、ラーメン屋から焼き鳥屋まである。
サッポロ一番塩ラーメンも売ってる(笑)。何だってあるのだ。
デュッセルドルフの日本風居酒屋で_f0189467_00475980.jpg
 
そんなデュッセルで夜の会食に行った。相手も日本人で、欧州に駐在してるヒト。
デュッセルには日本風居酒屋が何軒もあるから、そこ行きましょうってことになった。
日本風居酒屋ってバンコクでも散々見るけど、入ったことは一度もない。

店内に一歩入って驚いた。そういう店だから現地駐在の日本人のたまり場だろうと
思ってたら全然違う。客はドイツ人だらけじゃん。

イ課長のすぐワキのカウンターではドイツ人カップルが焼き魚とかつつきながら
ビール飲んでる。あっちでもドイツ人カップルが、あそこにも・・・とにかく
そこらじゅうドイツ人だらけで、カップルが多かったね。残念ながら店内写真は
撮ってないけど、何だものかすごく異様な光景に思えたよ。

ここはドイツ。日本風居酒屋にドイツ人がいっぱいいても不思議はない・・・と
リクツでは理解できても、どうしてもあり得べからざる光景を見てる気分になる。
なぜそんなに異様に思えたかといえば、要するイ課長がドイツ人に抱いている
典型的イメージとの乖離が激しすぎるからだ。

だってさ、ここはドイツだろ?ドイツ人がドイツでビール飲むんだったら、やっぱ
オクトーバーフェスト的というか、豪快にジョッキ傾けてるイメージあるじゃん。
食うものは当然ソーセージとか、ザウアークラウトとか、ジャーマンポテトとか、
そういうイメージあるでしょ?ないとは言わせないぞ(下の写真は参考画像)。
デュッセルドルフの日本風居酒屋で_f0189467_00373870.jpg
 
そのドイツ人が赤提灯の下で枝豆とか豆腐サラダ食ってるってさぁ・・・だ、だめだ。
どうしてもだめ。自分の中に刷り込まれた「典型的ドイツイメージ」と、今見ている
異様な光景との折り合いがつかない。「ニュー浅草」とか「天狗」みたいな居酒屋で
客はドイツ人だらけという状況を想像してみてほしい。想像しづらいだろうけど。

デュッセルにそういう居酒屋があるのは全然意外ではない。日本人街なんだから。
しかし客層がこんなにドイツ人だらけだったとは激しく意外。もちろんイ課長含めて
日本人客もいるにはいたけど、グッと少数派だ。いやー・・海外の日本風居酒屋って
このトシで初めて入ったけど、こういうもんだったんだ・・。

ひょっとするとデュッセルの日本系メシ屋は全部こんな感じなのかもしれん。
ラーメン屋ではドイツ人たちがズルズルと箸でラーメンをすすり、焼き鳥屋では
ドイツ人サラリーマンたちが砂肝とか食いながら会社のグチ言ってんのかも。

うーん・・・想像しづらいんだが。

 


by tohoiwanya | 2019-12-09 00:22 | 2019.02 欧州出張 | Comments(0)
2019年 05月 03日

上座部仏教における「触女人戒」について

おー、何だか論文の標題のようではないか。

タイ・ミャンマー・ラオスあたりの上座部仏教(小乗仏教)諸国には出家者が多い。
早朝にはお坊さんが托鉢してる光景を見かける。ルアンパバーンじゃこれがすでに
立派な観光資源になってるくらいで、これら仏教信仰の篤い国においてお坊さんが
敬われる存在であることは疑問の余地がない。

ミャンマーの空港では「僧侶優先搭乗」があったし、バンコクの空港では
入国審査の行列で「僧侶優先手続き」があった。そういう一連の僧侶優先措置も
基本的には「出家者に対する敬意」の表れなんだろう。
 
バンコクの地下鉄なんかにある「僧侶優先席」も、それと同じ文脈でイ課長は
捉えていた。敬うべき出家者を優先的に座らせましょうってことだ、とね。
上座部仏教における「触女人戒」について_f0189467_19473626.jpg
 
その理解は間違いではないと思う。僧侶優先席にはそういう意味合いもあるはずだ。
だが、そこにはもっと重要な、恐ろしい問題が隠されていたんですねー。

上座部仏教の出家者にはいろんなイマシメがある。基本は13戒あるらしいんだけど、
その一つに「触女人戒」というのがある。出家者が女性に触れるのはモッテの外なのだ。
女性に触れた僧侶はたちまち破戒僧の烙印を押され、それまでの修行はパア。

この「触」が姦淫という意味なのか、ちょっと指が触れた程度でもダメなのか、
その辺は今イチよくわからない。もし後者だとすれば、日常生活で相当な注意が必要だが、
どうもタイでは後者の意味みたいなんだよ。偶発的な、軽い接触でもダメっぽいの。

そこで電車の中が問題になる。混んだ地下鉄なんかに僧侶が乗り込んだらどうなる?
カーブで電車が揺れて、となりの女性とちょっと肩が軽く触れたら、破戒。
駅の乗り降りで、ドアのワキに立ってた女性に腕が触れたら、破戒。
電車みたいな場所だと、どうしたってそういう事故が起きやすい。

僧侶優先席には、そういう事故から僧侶を“保護”する意味合いもあるらしいんだよね。
タイの女性もそういう事情をよくご存じだから、電車ン中とかでお坊さんの近くには
なるべく立たないようにするらしい。いろいろ大変なのだ。

タイ航空の女性CAは僧侶の乗客に機内食を渡す時は、必ずとなりの男性乗客を
経由させるって話も読んだ(だから、お坊さんは窓際の席になることが多いそうで、
隣は必ず男性客)。トレーの受け渡しの時、指と指が触れるのを避けるために
そうしてるらしい。「触女人戒」、タイでは相当シビアみたいなのだ。

さて・・・。
カンペーンペッからスコータイに帰る例の拷問絶叫ソンテウで面白い経験をした。
このソンテウ、往路じゃニワトリ箱積んでたが、帰りは中身不明のものすごい大荷物を
積んでる。旅客と貨物と両方載せりゃ効率よく稼げるだろうけど、大変なのは乗客で、
残った狭いスペースにくっつきあって座るしかない。
上座部仏教における「触女人戒」について_f0189467_15265426.jpg
 
一番奥に高齢のお坊さんがいて、その隣は軍人さんみたいな男性が座ってた。あとは
女性の乗客が多くて、例によってただ一人のガイジン・イ課長は出口ギワの席。
上座部仏教における「触女人戒」について_f0189467_19535965.jpg
 
途中で軍人さんが下車。奥の方にいた彼が降りるためには、出口近くのイ課長はじめ
多くの乗客がいったん降りなければならない。で、さて再び乗り込もうとなった時だ。

こういう時、イ課長は「元の順序で座る」のがフツーだろうと考える。
だが、女性たちは一斉にイ課長に向かって「アナタ先に乗りな、ほらほら」と催促する。
え?何で・・ガイジンさんを先に乗せてあげようってこと?

再びソンテウに揺られながら「ああ、そういうことだったのか・・」と思った。
「元の順序」で乗り込んだら、お坊さんの隣が女性になっちゃうからだったんだ。

一人降りても、相変わらず車内はビッチリ混んでる。
衣服ごしとはいえ、イ課長の左の尻は隣のお坊さんの右の尻とほぼ接してるが、男だから
問題ナッシング。ガイジンでも何でも、とにかく生物学的な男を「防壁」として出家者の隣に
座らせる必要があったわけだ。これで周囲の女性乗客たちはひと安心。隣のお坊さんも
安心したのか、イ課長のとなりで居眠りしてた(笑)。
上座部仏教における「触女人戒」について_f0189467_19555433.jpg
 
面白い経験だったよ。まさに異文化の中を旅してるからこその経験だなぁと思った。
ガイジンの場合、乗り物には「女性を先に乗せよう」と思う人も多い。もしこの時
イ課長がトホ妻と一緒だったら、何も考えず「先に乗んなよ」と言っただろう。

だが、もしそこにお坊さんが座っていたら、それは大タブー。大禁忌。
そういう時だけは「オレが先に乗る」と男がサッサと乗り込み、お坊さんの隣にドカッと
座るべきなのだ。その行為が出家者と、周囲のタイ人たちに平安をもたらす。

お坊さんの多いタイでは、かくのごとく日常生活で「触女人戒」に接することになる。
女性も男性も、タイに行ったらご留意いただきたいと思うのである。

2013年に超久しぶりにバンコク行った時、初めて地下鉄に乗って僧侶優先席を見た。
「タイじゃお坊さんに席をゆずるモンなんだ」と思い、そのことをブログ記事にも書いた。
あれから5年。東南アジア訪問回数が増えて、僧侶優先席に関する考察もあの頃よりは
多少深くなったでしょ?(笑)

 


by tohoiwanya | 2019-05-03 00:01 | 2018.08 タイ旅行 | Comments(2)
2018年 11月 24日

テーブル上廃棄物問題を考える

また妙な標題を・・・テーブル上廃棄物って、外食で何か食った後に発生するゴミを
表す造語で(イ課長作)、代表的なものはこの三種ではないかと思う。

 ①客が食べ残したり、飲み残したもの、早い話が残飯
 ②何かの骨、カラや甲羅、果物の皮等々、必然的に残る食物残渣
 ③紙ナプキン、爪楊枝等、食中食後の清掃?に伴って発生する廃棄物

世界どこでも、飲食店の客なら①は食器の上に残したままにするはずだ。では②は?
日本の居酒屋なんかでは事前に「捨て場」が用意されることが多いよね。枝豆を注文すれば
大抵カラ入れも一緒にくる。「世界の山ちゃん」では手羽先のホネ入れ容器がくる。
焼き鳥屋なら「使用後の串入れ」がある店がほとんどのはず。では③は?

ファーストフードみたいに「自分で捨てる」という店ならともかく、そうでなきゃ
「食器(ないしトレー)の上に残す」のが普通じゃないかと思うんだよ、日本では。
ただ、この「日本方式」には問題を感じることが時々あるのだ、イ課長は。
 テーブル上廃棄物問題を考える_f0189467_16410848.jpg
 
たとえばラーメン食って、少しスープを残したとする。若い頃はスープも残さず飲んだが
食も細くなり、塩分とりすぎ⇒高血圧リスクが気になるお年頃になると、残すようになる。
そこで楊枝を使ったら、それをどこに置く?
さらに紙ナプキンで口をぬぐったらどこに置く?

「食器の上に残す」方式の場合、必然的に丼に残ったスープの中に投入せざるを得ない。
イ課長としては、楊枝までなら「スープ投入」するかもしれんが、紙ナプキンは強い抵抗がある。
液体(ましてやスープ)でふやけた紙ゴミというのはあまり見たくないし、その原因を
作りたくもない。だから丼には入れずテーブルの上に置く。

たとえば女性がけっこうな量を食べ残し、その(まだ食える)食物のワキに
赤い口紅のついた紙ナプキンを置く、なんてのも美しい光景ではない。なんかイヤ。
揚げ物にレモンがついてたら、それを絞るという行為は食事の最初に行われるわけだが、
絞りカスは皿の隅っこに最後まで置かれっぱなしになる。これも何か気になる。

そういう時、テーブルの近くにゴミ箱があればいいのに、と思う。
しかし日本ではそういう店は少ないはずだ。食卓近くにゴミ箱を置くこと自体に抵抗感を
持つ人もいるだろうし、商売でやってる飲食店の場合、あまりゴミ箱は置かない。

しかし東南アジアじゃ「飲食店のテーブルごとにゴミ箱」って、けっこうよく経験する。
ミャンマーでもそういう店は多かったし、タイでも多い。これ、重宝するんだよ。
 テーブル上廃棄物問題を考える_f0189467_16410899.jpg
 
たとえばトムヤムクンのエビを手づかみで食えば、カラも出るし手を拭いた紙ナプキンも出る。
ゴミ箱がテーブルのすぐ下にあるとすごく便利。高級店は知らないが(行かないし)、
イ課長が一人で行く安食堂レベルはこの方式をよく見かける。
 
日本でもこの「東南アジア方式」を取り入れてる店は時々ある。やっぱ大衆店に多くて、
ラーメン屋なんかで見る。先日行った「ゆで太郎」はテーブルの下じゃなく、上に
割バシなんかと並べてゴミ箱を置いてたんでホウと思った。フタ付きのゴミ箱だから
ゴミが見えないようになってるのは心遣いというやつか。
 テーブル上廃棄物問題を考える_f0189467_16410862.jpg
 
モノ食ってる時、そばにゴミ箱があるのは・・という気持ちは確かにごもっとも。
だがイ課長はそういう抵抗感より「ゴミをすぐ捨てられる=テーブル上からなくせる」という
利便性を求める気持ちの方が強いみたいなんだよね。これはもはや理屈ではない。
イ課長固有の気質に起因した、固有の思念というしかない。

もっとも、東南アジアのテーブル上廃棄物処理にも問題はある。たとえばタイあたりで
健啖家のグループ客が帰ったあとのテーブルにはすごい数の食器と、残飯や廃棄物が残る。

これを片づけるのに、厨房からバケツを持ってきてテーブル上にドンと置き、残飯や飲み残しを
片っ端から投入することがママある。隣のテーブルで客がメシ食っててもおかまいなし。確かに
イチイチ厨房に運んでから片付けるより、テーブルでやっちゃう方が効率的だろうけど・・

イ課長でも、これはさすがに抵抗あるね(笑)。
「オレがメシ食ってるワキで残飯整理すんな!」と思う。しかしまぁ東南アジアじゃ
珍しくない風景みたいで(大衆店では、だが)、誰も気にする様子はない。お国変われば、
テーブル上廃棄物処理方法も変わり、処理方法に対する抵抗感も変わるということか。

しかし、少なくとも「テーブル近くにゴミ箱」という方法については、東南アジア方式が
日本でもうちょっと普及してもいいのになぁと思うことがあるんだよね、個人的に。

 


by tohoiwanya | 2018-11-24 00:18 | 2018.08 タイ旅行 | Comments(2)
2018年 10月 15日

長い、長〜〜い時間つぶし【その4 マッサージ編】

いや〜・・久しぶりに「目が腐るまで寝てダラダラした週末」という感じでした。
ダラダラし過ぎて更新も少し間があいてしまいましたがな。

さてだ。明け方のスワンナプーム空港から始まった長~~い時間つぶしだが、
10時過ぎればあとは楽勝だ。散髪も済ませて頭もスッキリ。

床屋のあと入ったのは、そのはす向かいにある健全マッサージ屋。
足マッサージ90分。350バーツ+チップ100バーツ。これはごくマトモに終わった。
それがちょうどお昼頃(下の写真は、そのマトモだったマッサージ屋店内)。
長い、長〜〜い時間つぶし【その4 マッサージ編】_f0189467_23533818.jpg
 
スクンビットで昼メシ食い、ホイクワンに戻ってきたのが1時。
もう1軒、こんどは全身マッサージ1時間いってみっか。それでちょうど2時だ。
ホテルを通り過ぎ、全身マッサ1時間、200バーツと書かれたマッサージ屋に入ってみた。
これがはなはだもってイカンかったのだ。

2階のカーテン仕切りの部屋で、例のフニャフニャ服に着かえて布団にごろり。
施術者はあまり愛想のないオバさん。しかもこのオバさん、マッサージがけっこう痛い。
うう・・あんまり気持ち良くない・・。

オバさん、ナニ語だかわからない言葉(タイ語なんだろうけどさ)で時々つぶやく。
おそらく「身体固いわね、こんなんじゃダメよ」とか、ブツブツ言ってんだろう。
確かにイ課長は「オズの魔法使い」のブリキロボット並みに身体が固いので有名。
だからって、身体の固い客に敵意持ってマッサージしてねぇか?このオバさん。

(悪い意味で)圧巻だったのは「踏みつけマッサージ」に移行した後だ。
施術者によって差はあるけど、タイマッサージでも「踏みつけ施術」はある。
ゆーーっくり体重をかけながら、足やヒザで被施術者の背中や臀部等々を圧迫する。

このオバさん、イ課長の背中に乗って「踏みつけ」をやけに長くやる。
これ、けっこう苦しいんだよ。いくら女性の体重つうても40~50kgの荷重が背中に
乗るわけだから、布団に接した胸ガワはすごく圧迫されて呼吸もしづらくなる。
骨粗しょう症の人だったらアバラの1本や2本折れちゃうかも。このオバさん、それを
延々と続けるんだからイ課長だって苦しい。「うう・・う」と苦痛のうめき声が・・

施術者が踏む向きを変えるために、いったんイ課長から降りることがある。
ところが、あろうことか、このババア(いつの間にかババア呼ばわり)降りる前に
トドメを刺すかのようにギュッ!と体重かけて踏みつけやがる。げふうッ!

このオニババア(どんどん呼び方がヒドくなる)、イ課長から降りるたびに
「最後のトドメ」を繰り返す。そのたびにイ課長は「えぐうッ!!」と
悲鳴にならないウメキ声。いいかげんにしろ、このサディストババア。

とにかく、この鬼畜ババアによる踏みつけ拷問は長く、そして苦しかった。
最後に「1時間程度じゃダメよ、もっとやらないと」みたいなこと言ってたと思うけど、
誰がてめぇみたいなサディストババアにやってもらうかよ。
(下の写真はホイクワンの、別のマッサージ屋。サディストババアのいる店ではない)
長い、長〜〜い時間つぶし【その4 マッサージ編】_f0189467_23552259.jpg
 
いや〜・・明け方の空港から始まって、長い時間つぶしだったよホントに。
店を出たのがちょうど2時ちょっと過ぎ。飛行機移動+寝不足で疲れてたのに加え、
最後のサディズム的マッサージで肉体的にはボロボロに近いが(笑)、とにかくこれで
ようやく部屋に入れる・・シャワー浴びられる・・・横になれる・・・そう思いながら
よろよろとホテルに向かうイ課長なのでありました。
 
 


by tohoiwanya | 2018-10-15 00:15 | 2018.08 タイ旅行 | Comments(2)
2018年 03月 30日

ミャンマーの「はたらくくるま」図鑑

話をミャンマーに戻す。今日はちょっと変な企画。

ミャンマーではいろんなくるまが働いていた。
バスもいればトラックもいた。消防署には真っ赤な消防車だってあった(日本製かな?)。
見かけなかったけど、たぶん救急車やパトカーだってあるんだろう。
ミャンマーの「はたらくくるま」図鑑_f0189467_17323417.jpg
  
しかしバスやトラックや消防車くらいは日本でも見かけるし、ミャンマーの消防車と
日本の消防車で大きな違いはない(んだと思う、写真を見る限り)。しかしミャンマーじゃ
「げっ」と驚くような車も働いてる。そういうの見ると楽しくなる。

変わった車が集まってたのはマンダレーの船着き場だ。
ここは一応機能上「港」ってことになるから、町中じゃあまり見ない運搬用車両が
あちこちにいる。どんなのかっていうと・・・

【荷役用トゥクトゥク】
ミングォンの船着き場でこういうのがいっぱいいた。客待ちのトゥクトゥクだろう。
義兄弟・ルイが乗るカンボジアのトゥクトゥクと違って、バイクの後輪をとっぱずしてる。
ラオスで見たトゥクトゥクがこんな感じだったなぁ。後ろは屋根付きの客席。
ミャンマーの「はたらくくるま」図鑑_f0189467_12495184.jpg
 
まぁ多少形状は違えど、旅客用のトゥクトゥクなら東南アジアのほかの国にもある。
しかしマンダレーの船着き場じゃ同じこのトゥクトゥクが“荷役用”としてがんばってる。
これはなかなか勇壮だったね。
ミャンマーの「はたらくくるま」図鑑_f0189467_17282630.jpg
 
荷役用だから、後ろにはイスもないし屋根もない。トラックと同じような荷台だ。
バイクのエンジンもデカい。400ccくらいかなぁ?前輪のサスペンション2本だから頑丈そうだ。
荷役用のトゥクトゥクって、他の東南アジアの国じゃあんまり見たことなかったよ。
ミャンマーの「はたらくくるま」図鑑_f0189467_17282628.jpg
 
これにまたがって船着き場をブイブイ走るのは気持ちいいだろうなー。中型自動二輪の免許は
一応持ってるイ課長としても、これはちょっと乗ってみたかった(笑)。無骨な見た目の中に
パワーを秘めた感じっていうところがかっこいいぜ。

【むき出しトラック】
うっわーーーなんだい?これ。
前部のエンジン部分むき出し。ボンネットカバーなし。は・・廃車?
ミャンマーの「はたらくくるま」図鑑_f0189467_17305701.jpg
  
ところが廃車じゃないんだこれが。
このエンジンむき出しトラック、船着き場じゃけっこうそこらじゅうで働いてんの。
なぜ動力部分がむき出しなのか理由は不明だが、見た目のインパクトはなかなかスゴい。
ミャンマーの「はたらくくるま」図鑑_f0189467_17282638.jpg
  
ちょっと近くで見てみよう。うーむ・・・かなり年季が入っておる。
この状態だとエンジンは雨に濡れちゃうわけだし、ベルトなんかも劣化が早いんじゃないか?
なのに、なぜむき出しなのか?単にこの形に合う出来合いのカバーがないってこと?
ミャンマーの「はたらくくるま」図鑑_f0189467_17300467.jpg
 
このむき出しトラック、驚くべきことに水陸両用機能まで有しているようで(笑)、
水ン中にもジャブジャブ入って行く。うおおっ、すげー。
ミャンマーの「はたらくくるま」図鑑_f0189467_17301134.jpg
 
【牛タクシー】
ミャンマーのはたらくくるま図鑑、最後を飾るのはミングォン名物・牛タクシー。
ミングォンに行った観光客は巨大鐘や巨大パゴダ土台なんかと並んで、必ずこの牛タクシーに
深くカンドウすることになる。これぞミャンマーならでは。これを撮らずにおれようか。
ミャンマーの「はたらくくるま」図鑑_f0189467_17270283.jpg
 
外国人観光客専用船が到着すると、この牛タクシーが客待ちしてる。
おそらく速度は人間の徒歩より遅いはずで(笑)、実用的な交通機関っつうよりは
「記念に乗る」もんだろうな。もちろんイ課長は乗ってないからタクシー代は不明。
ミャンマーの「はたらくくるま」図鑑_f0189467_17270364.jpg
 
この牛タクシーはある意味、最も純粋な意味で「働く車」という言葉を体現してる。
帰りの船上から草食ってるウシさんが見えたけど、このウシさん、たぶんあの牛タクシーの
“動力牛”じゃないかと思うのだ。働いたあとの燃料補給。ウシさんお疲れ様。
ミャンマーの「はたらくくるま」図鑑_f0189467_17270302.jpg
 
というわけで、本日はミャンマーで目についた「おお何だこれは」という“業務用車”の
写真ばかり並べた異色の企画。最後はのどかな光景でシメでございました。

 


by tohoiwanya | 2018-03-30 00:07 | 2017.08 ミャンマー・タイ旅行 | Comments(4)
2018年 03月 23日

ミングォン大観光 その2

主要な三つの見どころは前回ザッとご紹介したけど、ミングォンには他にもまだ
おお、と言いたくなるもの、何だこら?と言いたくなるものがいろいろある。
前回記事を「表ミングォン観光」とすれば、今日の記事は明らかに「裏」だ(笑)。

【巨大おばあさん】
たとえばだよ?道を歩いてるとこんな巨大人物像がある。おばあさんだ。
何これ?有名なおばあさんの聖人とか?
ミングォン大観光 その2_f0189467_18034763.jpg
  
実はこれ、老人ホームの入り口にあるモニュメントなの。
老人ホームだから入り口に巨大おばあさん。ミャンマー語がわからなくても、これ見れば
その施設がナンであるか理解できるという点では非常にわかりやすいサインだが、ここまで
直裁的な表現は見たことがない(笑)。

【メガネやめろ】
道を歩いてたら、こんなお寺を発見。ふーむ、何て寺だろうか。
まぁ時間はあるんだし、ちょっと覗いてみっか。
ミングォン大観光 その2_f0189467_18033841.jpg
 
この寺に足をとめる観光客は全くなく、イ課長ひとり。
中に入ってみるとこんな感じで、内装なんかはわりと新しそうに見えるよね。
大して歴史がある寺院じゃないから、観光客に無視されてるのかも。
ミングォン大観光 その2_f0189467_18034779.jpg
 
・・と思って、フと真ん中の金の人物像を見てイ課長は驚いた。何だこれわ。
ミングォン大観光 その2_f0189467_18033932.jpg
 

あのさ・・・・
この坊さんはたぶん実在の人で、ご本人はたぶんメガネをかけてたんだろう。それはわかる。
わかるが、それを銅像として再現する時、こういう方法をとるのはやめろ。これじゃギャグだ。
どんなに立派な坊さんだか聖人だか知らないけど、マッタクそうは見えねぇぞ。

【巨大獅子の残骸】
ミングォンには巨大な獅子の石像がある・・というか、あった。しかし例の巨大仏塔土台と同様、
獅子像もブッ壊れてる。これが残骸なんだけど、おそらくライオンのケツ部分だと想像される。
こういうのは神社の狛犬と一緒で必ず左右対称に2つあるはず。左に視線を移すと・・
ミングォン大観光 その2_f0189467_18035388.jpg
 
こっちも、(たぶん)ケツだけ。事前知識ナシにこれ見たら、獅子像っつうより巨大なタクアン石にしか
見えぬ。ま、それでもピカピカに新しいのを作り直すよりは、こうやって壊れたままのモノを
置いておく方が、廃墟好きのイ課長としては好みだが。
ミングォン大観光 その2_f0189467_18035229.jpg
 
【床屋】

てな感じで歩いてると・・うあーーーーなんてスヴァらしい床屋であろうか。
掘っ立て小屋のようでありながら、内壁は何かを編んだ素材で、しっかりしてそうな作り。
イイたたずまいじゃん!ああああああこういうところで刈りたかった!!
ミングォン大観光 その2_f0189467_18035268.jpg
 
てな感じで、ミングォンは巨大仏塔土台や巨大純白須弥山、巨大鐘なんかの見どころを除けば
ほんとーーーに田舎そのもの。しかしのんびり歩いてるといろいろミョーなものが見つかるところだ。
帰りの船が出るまで現地滞在時間は約3時間だけど、それだけあれば徒歩で十分見て周れる。
ちょうどお昼時にかかったからイ課長はこの田舎の村でモヒンガーを1杯食って、のんびりと
船に戻ったのでありました。

  


by tohoiwanya | 2018-03-23 00:05 | 2017.08 ミャンマー・タイ旅行 | Comments(2)
2018年 03月 03日

ポッパ山の神々しい神々たち

ナッ神って37人(37神というべきか)いるらしい。
昔の伝説の登場人物で、大体は悲惨な死に方をした人が多いらしい。男もいれば女もいる。
一番有名なのは大昔のある鍛冶屋で、その力量・人望あまりに高く、王様は彼の妹と結婚。
しかし王は義兄が自分の王位を奪うのでは、と心配になって、ある日鍛冶屋を火あぶりで
殺してしまった。それを見て王妃(つまり鍛冶屋の妹)も火に飛び込んで自殺。めちゃくちゃ。

こういう約1000年も前の伝説のヒトが、信仰対象の神々になってるわけ。
神話上の神様っていうんじゃなく、実在の(伝説だけどさ)人間が神格化されたわけで、
日本で言えば菅原道真=天神様信仰なんかと近いものがあるのかもしれない。そう考えると
ナッ信仰も何となく多少はわかった気になる。

ただ、そのイメージというか、造形というか、ルックスに日本人はかなり戸惑う。
ナッ神って、大体こんな感じに具象化されてるようなのだ。
ポッパ山の神々しい神々たち_f0189467_12553693.jpg
  
どっかの田舎寺院にある、へなちょこレプリカではない。ナッ信仰の総本山・ポッパ山に
置かれたナッ神像である以上、たぶんこのお姿が“正式”のものなんだろう。

もうちょっと上手に作った方が有り難みあるんじゃないの?と思っちゃうけど、
この素朴さが土着信仰ならでは、ということなのかもしれぬ。こういうの見てると、
どうしてもイ課長はワット・ムアンの地獄にいた人形を思い出してしまうのだが・・。
ポッパ山の神々しい神々たち_f0189467_13304101.jpg
 
この女性の人形はそれでもかなりリアルに出来てると思うが、こういうのは例外的。
みなさんそれぞれ名札があって、ミャンマー人であれば「ああこれがあの神様だ」って
すぐわかるんだろうな。
ポッパ山の神々しい神々たち_f0189467_12561979.jpg
 
しかしここポッパ山には、これらナッの神々たち(なんだろうと思う)を上回るような
ミャンマー中で大人気のキャラクターがもう一人いらっしゃる。それこそがボーミンガウンという
実在の大僧正なのである。

このボーミンガウン氏、20世紀にポッパ山で修業を積み(写真も残ってる)、数々の奇跡を
なしとげた人で、上でご紹介したのが神様だとすれば、こちらは“聖人”と言えるだろうな。
とにかく人気あるんだよ。ミャンマーじゃ。どんな人かというと、たぶんこれがその人。
ポッパ山の神々しい神々たち_f0189467_12585187.jpg
 
 
・・・これえ?・・・などと思ってはいけない。ミャンマー最高の人気を誇る聖人だぞ。

この手前ガワの人もボーミンガウンさんだと思われる。眉根にシワを寄せたしかめっ面が
彼のトレードマークなのだ。しかし上の写真とはだいぶ顔が違う気もするが・・。
ポッパ山の神々しい神々たち_f0189467_12590284.jpg
 
土産物屋でも大量のボーミンガウン人形を売ってる。
白のシャツに黒い半纏(?)、ドッカと座ったそのお姿はまるっきりヤクザの親分。
ここでも人形ごとの、顔の個体差が激しすぎだ。
ポッパ山の神々しい神々たち_f0189467_12585091.jpg
 
黄金のボーミンガウン像まである。とにかくポッパ山を歩けばあちこちで彼と出会う。
よほど人気あるんだな。だが相変わらず同一人物とは思えぬくらい、すべて顔が違う(笑)。
下の写真、右に写ってる頬のコケた謎のお坊さんもかなりキテるねぇ~・・。
ポッパ山の神々しい神々たち_f0189467_13000612.jpg
 
このボーミンガウンの人気はポッパ山だけでなく、全ミャンマー的なものなのだ。
その証拠に、ヤンゴンで見かけた彼の像の写真も載せておこう。顔だけじゃなく
髪型も違うように見えるけど、それでもこれは彼だよ、たぶん。花の首飾りつき。
ポッパ山の神々しい神々たち_f0189467_13033832.jpg
 
ボーミンガウン氏の現存する写真を最後に載せておこう。本物はこういう人らしい。
これまでに見た人形のドレとも似てない気がするが(笑)。
ポッパ山の神々しい神々たち_f0189467_13060533.jpg
 
なかなかユニークというか素朴というかトホホというか、とにかくポッパ山の
神さまや聖人はこういう方々なのである。どうだ参ったか。

 


by tohoiwanya | 2018-03-03 00:02 | 2017.08 ミャンマー・タイ旅行 | Comments(0)
2018年 02月 07日

ピックアップ稼業の光と影

前回に続き、マンダレー・ピックアップ関連ネタ。
滞在3日目にマンダレー・ヒル方面まで行った時の話だ。
 
行きはイ課長の予想と全然違うルートを走ったもんだから大いに不安になったけど、
まぁ何とかなった。周囲の乗客もガイジンに親切に教えてくれたしね。ちなみに、
往路のピックアップ乗車賃は500チャット。
ピックアップ稼業の光と影_f0189467_17122722.jpg
 
で、周辺観光、マンダレーヒル登頂・下山を済ませ、ヘトヘトになっていよいよ帰路だ。
そこらへんに停まってるピックアップの車掌に「ゼージョーマーケット?」と聞くと
これに乗れという。ところが料金は往路の倍、1,000チャットというではないか。距離は
行きと変わんないのに?

想像するに、そのピックアップ、本来ゼージョーマーケットに行く予定はなかったんじゃ
ないかと思うんだよね。でも路線バスほどキッチリ“担当”が決まってなくて、ある程度は
自分の裁量でルートを決められる・・んじゃないかなぁ?

ゼージョーに行きたいガイジン客から倍の料金もらったし、ここは予定になかったルートで
ヒト稼ぎすっか・・と欲を出したような気がするんだよ。ゼージョーマーケットは繁華街だから、
そこに行く乗客はいくらでもいるはずだ。

こっちは別にそれで問題はない。行きより高いっつうても差は45円くらい。イ課長は
登頂+下山でヘトヘトだったし、1000チャット(約90円)でホテル近くのマーケットまで
行ってくれりゃ御の字だ。がんばって稼いでくれ。

やがてピックアップは動き出した。当初の乗客はイ課長一人。しかしどうせ途中から
混むだろうなぁと思ったし、車掌も当然その心積もりだったに違いない。

・・と思ってたら、いきなり若い尼僧の集団が乗車。たちまち車はギュムギュムだ。
一人当り500チャットとしても悪くない稼ぎのはず。出だし順調じゃん。しかも彼女たち、
乗ったと思ったら、すぐ近くでザワザワと降りていった。効率のいい稼ぎだな。
ピックアップ稼業の光と影_f0189467_17082429.jpg
  
ところがギッチョン。ここから、このピックアップの大スランプが始まったのだ(笑)。
車掌が道端の乗客を見つけて「ゼージョー、ゼージョー!」って勧誘するんだけど、
なぜかゼージョー方面行きの乗客が一人もいない。市の中心部行きなのに、意外だ。
しかし車掌にとってはもっと深刻な意味で意外だったに違いない。
ピックアップ稼業の光と影_f0189467_23134532.jpg
 
車掌の顔に、徐々にアセリが見え始める(笑)。
さかんに「ゼージョー!」って声を出すけど、不思議なくらいソッチ方面の客がいない。
一方イ課長は逆に、だんだん面白くなってきたよ。このままゼージョーマーケットまで
乗客がイ課長一人だと、走行距離の95%はイ課長のチャーター車状態だ。せっかく
倍の料金とったのに、割が合わない運行になっちまうだろ。
ピックアップ稼業の光と影_f0189467_17083128.jpg
 
途中、大きな病院で長く停車。車掌がゼージョ行きの“営業”のために病院に入って行く。
とーころがここでも乗客は一人もつかまらず。この頃になると車掌も苦悩の色が濃い(笑)。
ギッシリ客を乗せた他のピックアップの車掌と大声で何か話してるよ。

「こっちは疫病神のガイジンさん乗せちまったよー、ったくよー」とか言ってんのかな。
尼僧集団を乗せた時は出だし順調と思ったのになぁ・・。しかしいつまでも営業で停車
してられないのか、ガッカリした顔で再び走り始める。
ピックアップ稼業の光と影_f0189467_17082485.jpg
 
するとまた停車。再度営業か?と思ってフと横を見ると・・・ドライバーが座ってる・・。
おおおおお!!こ、これが有名な「腰巻き文化圏における男の屋外放尿=座り小便」か?!
ピックアップ稼業の光と影_f0189467_17083164.jpg
 
ミャンマー、バングラデシュ、インドあたりの「腰巻き文化圏」じゃ男はあまり“立ち”小便って
しないらしいんだよね。座ってやる。椎名誠の本で読んだことがある。江戸時代は日本だって
「非ズボン圏」だったけど、屋外排尿は立ってやった。しかしロンジー着用率が高い
ミャンマーだと座り小便なのかも。「前が開く和服」と「開かないロンジー」の差かな。

そんなこんなで、とうとう終点・ゼージョーマーケットまで一人も乗客はつかまらず。あーあ。
ちょいと予定外のひと稼ぎのつもりが完全な空振り。こっちはおかげでゆったり乗れたし、
車掌の「苦悩の営業」や、ドライバーの「座り小便」が見られて面白かったけど、彼らにすりゃ
「アテがはずれたぜ・・チクショウ」って感じだろうなぁ。

しかし、そこは誇り高きマンダレーのピックアップ野郎。
ガッカリ顔をぐっとこらえて、最初の約束通りイ課長からは1,000チャットだけを受け取り、
次の稼ぎを求めてどこかへ走り去っていった。

ピックアップ稼業は山あり谷あり。どんな商売も飽きずに続けることが肝心だぜ。
「あきねぇ」ってくらいだからなぁ・・飽きずにやるこった・と、ミャンマー第二の都市
マンダレーで落語「時そば」を思い出すイ課長なのでありました。

 


by tohoiwanya | 2018-02-07 00:25 | 2017.08 ミャンマー・タイ旅行 | Comments(2)
2018年 01月 06日

チャウッターヂー・パゴダの美白仏

美女図鑑の次も正月らしく、ショッキングなほど美しい仏様の話でいこう。
これもヤンゴンの話で、ヤンゴンネタはまだ、まだ、あるのだ(笑)。

ヤンゴンにある、美しすぎる寝釈迦を最初に見たのはあるミャンマー関連書籍の写真だった。
一目見てすげぇと思ったね。東南アジアの金ピカ仏にはすでに耐性がついたイ課長だが
こういう美白仏はあまり見たことない。ヤンゴン行ったら絶対実物を見ようと思っていた。

その美しすぎる仏はヤンゴンのチャウッターヂー・パゴダというところにある。
シュエダゴン・パゴダよりさらにちょっと遠いから、ダウンタウンから徒歩で行くのは無理。
タクシーに乗って行きましょう。

着いた。ううむ・・ここか。あの美しすぎる仏サマはこの長大な建物の中に横たわって
いらっしゃるわけだな?さっそく入ってみようじゃねぇか。緊張してきたぞ・・・。
チャウッターヂー・パゴダの美白仏_f0189467_23473463.jpg
 

   おおおおお~~
チャウッターヂー・パゴダの美白仏_f0189467_23500900.jpg
 
     うーーーわあああーーーー
チャウッターヂー・パゴダの美白仏_f0189467_23474268.jpg
 
うーむ・・・すごすぎる。
以前に写真で見てるとはいえ、やはり巨大な実物を見るとその妖艶な美しさは圧倒的。
仏サマである以上、性別は当然男なんだろう。しかしこのお姿は性別なんか完全に超越しておる。
歌舞伎の女形・・・宝塚・・・鈴木その子・・・様々なイメージがイ課長の脳をかけめぐる。
 
この美白大仏さま、高さ17.6m、長さ65.8mというデータがあった。
実際に見た時はこのデータを知らなかったので、何となく「バンコクのワット・ポーの、あのベラボウに
巨大な寝釈迦と同じくらいかなぁ?」と思いながら見てた。しかしデータを見てオラぶったまげただよ。
ワット・ポーの寝釈迦より約20mも長いとわ!(あっちは46m)もう腰が抜けるぜ。
チャウッターヂー・パゴダの美白仏_f0189467_23501085.jpg
 
ワットポーの1.5倍近い超長大な寝釈迦。しかも超美白。真っ赤なリップにアイシャドウつき。
こういうの見てると、オレはいまオドロキの異文化の中にいるんだなぁって気がして嬉しくなる。
ここまで妖艶じゃないにしても、ミャンマーではこういう「白い大仏」をよく見た。
こういうの、ミャンマー様式とでも言うのだろうか。
チャウッターヂー・パゴダの美白仏_f0189467_23474282.jpg
 
この美白仏で特にスゴいのがこのマツゲだ。見てこれ。もう何と言ったらいいのか・・・。
ミャンマー的感性では「より本物っぽくリアルに作った」ということになるんだろう、たぶん。
チャウッターヂー・パゴダの美白仏_f0189467_23474283.jpg
 
しかし日本的カンカクでいえば、「付けマツゲをつけた仏像」って思っちゃうよねぇ。
いやーー素晴らしい。ワビサビ仏を見慣れた日本人は当然だが、日頃金ピカ仏を見慣れたタイ人や
ラオス人もこのマツゲには驚くんじゃなかろうか。ミャンマー恐るべし。

ワット・ポーの寝釈迦は足の裏にすごい絵模様(108の煩悩を表してるらしい)があった。
一応写真を再掲しておこう。こういうのだった。指の長さもぜんぶ同じで真っ平らな足の裏。
極めて様式化されたデザインだ。
チャウッターヂー・パゴダの美白仏_f0189467_02223052.jpg
 
だがミャンマーの美白大仏サマは足の裏もすげぇの。
いかにも足の裏っぽい、曲面のあるリアルな造形。足の指の長さだってちゃんとそれぞれ違う。
下の足がナナメになってるあたりも非常に独特な造形センスだ。ミャンマーの寝釈迦像の足は
こういうスタイルのものが多いみたいで、これもミャンマー様式というべきか。
チャウッターヂー・パゴダの美白仏_f0189467_23474854.jpg
 
この超美白仏、そうバカ古いものには見えない。元々ここにあった古い寝釈迦像をリニューアルして
何年かわからないけど比較的近年完成したものらしい。その古い方の寝釈迦像ってのが以前に
「ビルマの竪琴」の記事で触れた、この寝釈迦(なんだろうと思う)。
チャウッターヂー・パゴダの美白仏_f0189467_00454651.jpg
 
確かに優雅とは言い難いお姿だけど、これはこれでものすごくインパクトある寝釈迦像だと思うよ。
しかし地元の人にはやはり人気がなかったようで、老朽化・リニューアルってことになって
かくの如く超ウツクシい美白仏になったということらしい。セルフ記念写真いってみよう。
チャウッターヂー・パゴダの美白仏_f0189467_23492156.jpg
 
このチャウッターヂー・パゴダ。例によって外人観光客はほとんどいなくて地元の人ばっかり。
冷房もないけど、日が射さないから多少は涼しくて、静かで、なかなか居心地がいいんだよ。
せっかくだから次回、このパゴダ内部の様子をもう少しご紹介したいと思う。

 


by tohoiwanya | 2018-01-06 00:01 | 2017.08 ミャンマー・タイ旅行 | Comments(2)