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2018年 11月 24日

テーブル上廃棄物問題を考える

また妙な標題を・・・テーブル上廃棄物って、外食で何か食った後に発生するゴミを
表す造語で(イ課長作)、代表的なものはこの三種ではないかと思う。

 ①客が食べ残したり、飲み残したもの、早い話が残飯
 ②何かの骨、カラや甲羅、果物の皮等々、必然的に残る食物残渣
 ③紙ナプキン、爪楊枝等、食中食後の清掃?に伴って発生する廃棄物

世界どこでも、飲食店の客なら①は食器の上に残したままにするはずだ。では②は?
日本の居酒屋なんかでは事前に「捨て場」が用意されることが多いよね。枝豆を注文すれば
大抵カラ入れも一緒にくる。「世界の山ちゃん」では手羽先のホネ入れ容器がくる。
焼き鳥屋なら「使用後の串入れ」がある店がほとんどのはず。では③は?

ファーストフードみたいに「自分で捨てる」という店ならともかく、そうでなきゃ
「食器(ないしトレー)の上に残す」のが普通じゃないかと思うんだよ、日本では。
ただ、この「日本方式」には問題を感じることが時々あるのだ、イ課長は。
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たとえばラーメン食って、少しスープを残したとする。若い頃はスープも残さず飲んだが
食も細くなり、塩分とりすぎ⇒高血圧リスクが気になるお年頃になると、残すようになる。
そこで楊枝を使ったら、それをどこに置く?
さらに紙ナプキンで口をぬぐったらどこに置く?

「食器の上に残す」方式の場合、必然的に丼に残ったスープの中に投入せざるを得ない。
イ課長としては、楊枝までなら「スープ投入」するかもしれんが、紙ナプキンは強い抵抗がある。
液体(ましてやスープ)でふやけた紙ゴミというのはあまり見たくないし、その原因を
作りたくもない。だから丼には入れずテーブルの上に置く。

たとえば女性がけっこうな量を食べ残し、その(まだ食える)食物のワキに
赤い口紅のついた紙ナプキンを置く、なんてのも美しい光景ではない。なんかイヤ。
揚げ物にレモンがついてたら、それを絞るという行為は食事の最初に行われるわけだが、
絞りカスは皿の隅っこに最後まで置かれっぱなしになる。これも何か気になる。

そういう時、テーブルの近くにゴミ箱があればいいのに、と思う。
しかし日本ではそういう店は少ないはずだ。食卓近くにゴミ箱を置くこと自体に抵抗感を
持つ人もいるだろうし、商売でやってる飲食店の場合、あまりゴミ箱は置かない。

しかし東南アジアじゃ「飲食店のテーブルごとにゴミ箱」って、けっこうよく経験する。
ミャンマーでもそういう店は多かったし、タイでも多い。これ、重宝するんだよ。
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たとえばトムヤムクンのエビを手づかみで食えば、カラも出るし手を拭いた紙ナプキンも出る。
ゴミ箱がテーブルのすぐ下にあるとすごく便利。高級店は知らないが(行かないし)、
イ課長が一人で行く安食堂レベルはこの方式をよく見かける。
 
日本でもこの「東南アジア方式」を取り入れてる店は時々ある。やっぱ大衆店に多くて、
ラーメン屋なんかで見る。先日行った「ゆで太郎」はテーブルの下じゃなく、上に
割バシなんかと並べてゴミ箱を置いてたんでホウと思った。フタ付きのゴミ箱だから
ゴミが見えないようになってるのは心遣いというやつか。
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モノ食ってる時、そばにゴミ箱があるのは・・という気持ちは確かにごもっとも。
だがイ課長はそういう抵抗感より「ゴミをすぐ捨てられる=テーブル上からなくせる」という
利便性を求める気持ちの方が強いみたいなんだよね。これはもはや理屈ではない。
イ課長固有の気質に起因した、固有の思念というしかない。

もっとも、東南アジアのテーブル上廃棄物処理にも問題はある。たとえばタイあたりで
健啖家のグループ客が帰ったあとのテーブルにはすごい数の食器と、残飯や廃棄物が残る。

これを片づけるのに、厨房からバケツを持ってきてテーブル上にドンと置き、残飯や飲み残しを
片っ端から投入することがママある。隣のテーブルで客がメシ食っててもおかまいなし。確かに
イチイチ厨房に運んでから片付けるより、テーブルでやっちゃう方が効率的だろうけど・・

イ課長でも、これはさすがに抵抗あるね(笑)。
「オレがメシ食ってるワキで残飯整理すんな!」と思う。しかしまぁ東南アジアじゃ
珍しくない風景みたいで(大衆店では、だが)、誰も気にする様子はない。お国変われば、
テーブル上廃棄物処理方法も変わり、処理方法に対する抵抗感も変わるということか。

しかし、少なくとも「テーブル近くにゴミ箱」という方法については、東南アジア方式が
日本でもうちょっと普及してもいいのになぁと思うことがあるんだよね、個人的に。

 

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by tohoiwanya | 2018-11-24 00:18 | 2018.08 タイ旅行 | Comments(2)
2018年 10月 15日

長い、長〜〜い時間つぶし【その4 マッサージ編】

いや〜・・久しぶりに「目が腐るまで寝てダラダラした週末」という感じでした。
ダラダラし過ぎて更新も少し間があいてしまいましたがな。

さてだ。明け方のスワンナプーム空港から始まった長~~い時間つぶしだが、
10時過ぎればあとは楽勝だ。散髪も済ませて頭もスッキリ。

床屋のあと入ったのは、そのはす向かいにある健全マッサージ屋。
足マッサージ90分。350バーツ+チップ100バーツ。これはごくマトモに終わった。
それがちょうどお昼頃(下の写真は、そのマトモだったマッサージ屋店内)。
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スクンビットで昼メシ食い、ホイクワンに戻ってきたのが1時。
もう1軒、こんどは全身マッサージ1時間いってみっか。それでちょうど2時だ。
ホテルを通り過ぎ、全身マッサ1時間、200バーツと書かれたマッサージ屋に入ってみた。
これがはなはだもってイカンかったのだ。

2階のカーテン仕切りの部屋で、例のフニャフニャ服に着かえて布団にごろり。
施術者はあまり愛想のないオバさん。しかもこのオバさん、マッサージがけっこう痛い。
うう・・あんまり気持ち良くない・・。

オバさん、ナニ語だかわからない言葉(タイ語なんだろうけどさ)で時々つぶやく。
おそらく「身体固いわね、こんなんじゃダメよ」とか、ブツブツ言ってんだろう。
確かにイ課長は「オズの魔法使い」のブリキロボット並みに身体が固いので有名。
だからって、身体の固い客に敵意持ってマッサージしてねぇか?このオバさん。

(悪い意味で)圧巻だったのは「踏みつけマッサージ」に移行した後だ。
施術者によって差はあるけど、タイマッサージでも「踏みつけ施術」はある。
ゆーーっくり体重をかけながら、足やヒザで被施術者の背中や臀部等々を圧迫する。

このオバさん、イ課長の背中に乗って「踏みつけ」をやけに長くやる。
これ、けっこう苦しいんだよ。いくら女性の体重つうても40~50kgの荷重が背中に
乗るわけだから、布団に接した胸ガワはすごく圧迫されて呼吸もしづらくなる。
骨粗しょう症の人だったらアバラの1本や2本折れちゃうかも。このオバさん、それを
延々と続けるんだからイ課長だって苦しい。「うう・・う」と苦痛のうめき声が・・

施術者が踏む向きを変えるために、いったんイ課長から降りることがある。
ところが、あろうことか、このババア(いつの間にかババア呼ばわり)降りる前に
トドメを刺すかのようにギュッ!と体重かけて踏みつけやがる。げふうッ!

このオニババア(どんどん呼び方がヒドくなる)、イ課長から降りるたびに
「最後のトドメ」を繰り返す。そのたびにイ課長は「えぐうッ!!」と
悲鳴にならないウメキ声。いいかげんにしろ、このサディストババア。

とにかく、この鬼畜ババアによる踏みつけ拷問は長く、そして苦しかった。
最後に「1時間程度じゃダメよ、もっとやらないと」みたいなこと言ってたと思うけど、
誰がてめぇみたいなサディストババアにやってもらうかよ。
(下の写真はホイクワンの、別のマッサージ屋。サディストババアのいる店ではない)
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いや〜・・明け方の空港から始まって、長い時間つぶしだったよホントに。
店を出たのがちょうど2時ちょっと過ぎ。飛行機移動+寝不足で疲れてたのに加え、
最後のサディズム的マッサージで肉体的にはボロボロに近いが(笑)、とにかくこれで
ようやく部屋に入れる・・シャワー浴びられる・・・横になれる・・・そう思いながら
よろよろとホテルに向かうイ課長なのでありました。
 
 

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by tohoiwanya | 2018-10-15 00:15 | 2018.08 タイ旅行 | Comments(2)
2018年 03月 30日

ミャンマーの「はたらくくるま」図鑑

話をミャンマーに戻す。今日はちょっと変な企画。

ミャンマーではいろんなくるまが働いていた。
バスもいればトラックもいた。消防署には真っ赤な消防車だってあった(日本製かな?)。
見かけなかったけど、たぶん救急車やパトカーだってあるんだろう。
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しかしバスやトラックや消防車くらいは日本でも見かけるし、ミャンマーの消防車と
日本の消防車で大きな違いはない(んだと思う、写真を見る限り)。しかしミャンマーじゃ
「げっ」と驚くような車も働いてる。そういうの見ると楽しくなる。

変わった車が集まってたのはマンダレーの船着き場だ。
ここは一応機能上「港」ってことになるから、町中じゃあまり見ない運搬用車両が
あちこちにいる。どんなのかっていうと・・・

【荷役用トゥクトゥク】
ミングォンの船着き場でこういうのがいっぱいいた。客待ちのトゥクトゥクだろう。
義兄弟・ルイが乗るカンボジアのトゥクトゥクと違って、バイクの後輪をとっぱずしてる。
ラオスで見たトゥクトゥクがこんな感じだったなぁ。後ろは屋根付きの客席。
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まぁ多少形状は違えど、旅客用のトゥクトゥクなら東南アジアのほかの国にもある。
しかしマンダレーの船着き場じゃ同じこのトゥクトゥクが“荷役用”としてがんばってる。
これはなかなか勇壮だったね。
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荷役用だから、後ろにはイスもないし屋根もない。トラックと同じような荷台だ。
バイクのエンジンもデカい。400ccくらいかなぁ?前輪のサスペンション2本だから頑丈そうだ。
荷役用のトゥクトゥクって、他の東南アジアの国じゃあんまり見たことなかったよ。
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これにまたがって船着き場をブイブイ走るのは気持ちいいだろうなー。中型自動二輪の免許は
一応持ってるイ課長としても、これはちょっと乗ってみたかった(笑)。無骨な見た目の中に
パワーを秘めた感じっていうところがかっこいいぜ。

【むき出しトラック】
うっわーーーなんだい?これ。
前部のエンジン部分むき出し。ボンネットカバーなし。は・・廃車?
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ところが廃車じゃないんだこれが。
このエンジンむき出しトラック、船着き場じゃけっこうそこらじゅうで働いてんの。
なぜ動力部分がむき出しなのか理由は不明だが、見た目のインパクトはなかなかスゴい。
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ちょっと近くで見てみよう。うーむ・・・かなり年季が入っておる。
この状態だとエンジンは雨に濡れちゃうわけだし、ベルトなんかも劣化が早いんじゃないか?
なのに、なぜむき出しなのか?単にこの形に合う出来合いのカバーがないってこと?
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このむき出しトラック、驚くべきことに水陸両用機能まで有しているようで(笑)、
水ン中にもジャブジャブ入って行く。うおおっ、すげー。
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【牛タクシー】
ミャンマーのはたらくくるま図鑑、最後を飾るのはミングォン名物・牛タクシー。
ミングォンに行った観光客は巨大鐘や巨大パゴダ土台なんかと並んで、必ずこの牛タクシーに
深くカンドウすることになる。これぞミャンマーならでは。これを撮らずにおれようか。
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外国人観光客専用船が到着すると、この牛タクシーが客待ちしてる。
おそらく速度は人間の徒歩より遅いはずで(笑)、実用的な交通機関っつうよりは
「記念に乗る」もんだろうな。もちろんイ課長は乗ってないからタクシー代は不明。
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この牛タクシーはある意味、最も純粋な意味で「働く車」という言葉を体現してる。
帰りの船上から草食ってるウシさんが見えたけど、このウシさん、たぶんあの牛タクシーの
“動力牛”じゃないかと思うのだ。働いたあとの燃料補給。ウシさんお疲れ様。
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というわけで、本日はミャンマーで目についた「おお何だこれは」という“業務用車”の
写真ばかり並べた異色の企画。最後はのどかな光景でシメでございました。

 

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by tohoiwanya | 2018-03-30 00:07 | 2017.08 ミャンマー・タイ旅行 | Comments(4)
2018年 03月 23日

ミングォン大観光 その2

主要な三つの見どころは前回ザッとご紹介したけど、ミングォンには他にもまだ
おお、と言いたくなるもの、何だこら?と言いたくなるものがいろいろある。
前回記事を「表ミングォン観光」とすれば、今日の記事は明らかに「裏」だ(笑)。

【巨大おばあさん】
たとえばだよ?道を歩いてるとこんな巨大人物像がある。おばあさんだ。
何これ?有名なおばあさんの聖人とか?
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実はこれ、老人ホームの入り口にあるモニュメントなの。
老人ホームだから入り口に巨大おばあさん。ミャンマー語がわからなくても、これ見れば
その施設がナンであるか理解できるという点では非常にわかりやすいサインだが、ここまで
直裁的な表現は見たことがない(笑)。

【メガネやめろ】
道を歩いてたら、こんなお寺を発見。ふーむ、何て寺だろうか。
まぁ時間はあるんだし、ちょっと覗いてみっか。
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この寺に足をとめる観光客は全くなく、イ課長ひとり。
中に入ってみるとこんな感じで、内装なんかはわりと新しそうに見えるよね。
大して歴史がある寺院じゃないから、観光客に無視されてるのかも。
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・・と思って、フと真ん中の金の人物像を見てイ課長は驚いた。何だこれわ。
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あのさ・・・・
この坊さんはたぶん実在の人で、ご本人はたぶんメガネをかけてたんだろう。それはわかる。
わかるが、それを銅像として再現する時、こういう方法をとるのはやめろ。これじゃギャグだ。
どんなに立派な坊さんだか聖人だか知らないけど、マッタクそうは見えねぇぞ。

【巨大獅子の残骸】
ミングォンには巨大な獅子の石像がある・・というか、あった。しかし例の巨大仏塔土台と同様、
獅子像もブッ壊れてる。これが残骸なんだけど、おそらくライオンのケツ部分だと想像される。
こういうのは神社の狛犬と一緒で必ず左右対称に2つあるはず。左に視線を移すと・・
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こっちも、(たぶん)ケツだけ。事前知識ナシにこれ見たら、獅子像っつうより巨大なタクアン石にしか
見えぬ。ま、それでもピカピカに新しいのを作り直すよりは、こうやって壊れたままのモノを
置いておく方が、廃墟好きのイ課長としては好みだが。
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【床屋】

てな感じで歩いてると・・うあーーーーなんてスヴァらしい床屋であろうか。
掘っ立て小屋のようでありながら、内壁は何かを編んだ素材で、しっかりしてそうな作り。
イイたたずまいじゃん!ああああああこういうところで刈りたかった!!
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てな感じで、ミングォンは巨大仏塔土台や巨大純白須弥山、巨大鐘なんかの見どころを除けば
ほんとーーーに田舎そのもの。しかしのんびり歩いてるといろいろミョーなものが見つかるところだ。
帰りの船が出るまで現地滞在時間は約3時間だけど、それだけあれば徒歩で十分見て周れる。
ちょうどお昼時にかかったからイ課長はこの田舎の村でモヒンガーを1杯食って、のんびりと
船に戻ったのでありました。

  

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by tohoiwanya | 2018-03-23 00:05 | 2017.08 ミャンマー・タイ旅行 | Comments(2)
2018年 03月 03日

ポッパ山の神々しい神々たち

ナッ神って37人(37神というべきか)いるらしい。
昔の伝説の登場人物で、大体は悲惨な死に方をした人が多いらしい。男もいれば女もいる。
一番有名なのは大昔のある鍛冶屋で、その力量・人望あまりに高く、王様は彼の妹と結婚。
しかし王は義兄が自分の王位を奪うのでは、と心配になって、ある日鍛冶屋を火あぶりで
殺してしまった。それを見て王妃(つまり鍛冶屋の妹)も火に飛び込んで自殺。めちゃくちゃ。

こういう約1000年も前の伝説のヒトが、信仰対象の神々になってるわけ。
神話上の神様っていうんじゃなく、実在の(伝説だけどさ)人間が神格化されたわけで、
日本で言えば菅原道真=天神様信仰なんかと近いものがあるのかもしれない。そう考えると
ナッ信仰も何となく多少はわかった気になる。

ただ、そのイメージというか、造形というか、ルックスに日本人はかなり戸惑う。
ナッ神って、大体こんな感じに具象化されてるようなのだ。
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どっかの田舎寺院にある、へなちょこレプリカではない。ナッ信仰の総本山・ポッパ山に
置かれたナッ神像である以上、たぶんこのお姿が“正式”のものなんだろう。

もうちょっと上手に作った方が有り難みあるんじゃないの?と思っちゃうけど、
この素朴さが土着信仰ならでは、ということなのかもしれぬ。こういうの見てると、
どうしてもイ課長はワット・ムアンの地獄にいた人形を思い出してしまうのだが・・。
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この女性の人形はそれでもかなりリアルに出来てると思うが、こういうのは例外的。
みなさんそれぞれ名札があって、ミャンマー人であれば「ああこれがあの神様だ」って
すぐわかるんだろうな。
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しかしここポッパ山には、これらナッの神々たち(なんだろうと思う)を上回るような
ミャンマー中で大人気のキャラクターがもう一人いらっしゃる。それこそがボーミンガウンという
実在の大僧正なのである。

このボーミンガウン氏、20世紀にポッパ山で修業を積み(写真も残ってる)、数々の奇跡を
なしとげた人で、上でご紹介したのが神様だとすれば、こちらは“聖人”と言えるだろうな。
とにかく人気あるんだよ。ミャンマーじゃ。どんな人かというと、たぶんこれがその人。
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・・・これえ?・・・などと思ってはいけない。ミャンマー最高の人気を誇る聖人だぞ。

この手前ガワの人もボーミンガウンさんだと思われる。眉根にシワを寄せたしかめっ面が
彼のトレードマークなのだ。しかし上の写真とはだいぶ顔が違う気もするが・・。
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土産物屋でも大量のボーミンガウン人形を売ってる。
白のシャツに黒い半纏(?)、ドッカと座ったそのお姿はまるっきりヤクザの親分。
ここでも人形ごとの、顔の個体差が激しすぎだ。
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黄金のボーミンガウン像まである。とにかくポッパ山を歩けばあちこちで彼と出会う。
よほど人気あるんだな。だが相変わらず同一人物とは思えぬくらい、すべて顔が違う(笑)。
下の写真、右に写ってる頬のコケた謎のお坊さんもかなりキテるねぇ~・・。
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このボーミンガウンの人気はポッパ山だけでなく、全ミャンマー的なものなのだ。
その証拠に、ヤンゴンで見かけた彼の像の写真も載せておこう。顔だけじゃなく
髪型も違うように見えるけど、それでもこれは彼だよ、たぶん。花の首飾りつき。
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ボーミンガウン氏の現存する写真を最後に載せておこう。本物はこういう人らしい。
これまでに見た人形のドレとも似てない気がするが(笑)。
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なかなかユニークというか素朴というかトホホというか、とにかくポッパ山の
神さまや聖人はこういう方々なのである。どうだ参ったか。

 

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by tohoiwanya | 2018-03-03 00:02 | 2017.08 ミャンマー・タイ旅行 | Comments(0)
2018年 02月 07日

ピックアップ稼業の光と影

前回に続き、マンダレー・ピックアップ関連ネタ。
滞在3日目にマンダレー・ヒル方面まで行った時の話だ。
 
行きはイ課長の予想と全然違うルートを走ったもんだから大いに不安になったけど、
まぁ何とかなった。周囲の乗客もガイジンに親切に教えてくれたしね。ちなみに、
往路のピックアップ乗車賃は500チャット。
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で、周辺観光、マンダレーヒル登頂・下山を済ませ、ヘトヘトになっていよいよ帰路だ。
そこらへんに停まってるピックアップの車掌に「ゼージョーマーケット?」と聞くと
これに乗れという。ところが料金は往路の倍、1,000チャットというではないか。距離は
行きと変わんないのに?

想像するに、そのピックアップ、本来ゼージョーマーケットに行く予定はなかったんじゃ
ないかと思うんだよね。でも路線バスほどキッチリ“担当”が決まってなくて、ある程度は
自分の裁量でルートを決められる・・んじゃないかなぁ?

ゼージョーに行きたいガイジン客から倍の料金もらったし、ここは予定になかったルートで
ヒト稼ぎすっか・・と欲を出したような気がするんだよ。ゼージョーマーケットは繁華街だから、
そこに行く乗客はいくらでもいるはずだ。

こっちは別にそれで問題はない。行きより高いっつうても差は45円くらい。イ課長は
登頂+下山でヘトヘトだったし、1000チャット(約90円)でホテル近くのマーケットまで
行ってくれりゃ御の字だ。がんばって稼いでくれ。

やがてピックアップは動き出した。当初の乗客はイ課長一人。しかしどうせ途中から
混むだろうなぁと思ったし、車掌も当然その心積もりだったに違いない。

・・と思ってたら、いきなり若い尼僧の集団が乗車。たちまち車はギュムギュムだ。
一人当り500チャットとしても悪くない稼ぎのはず。出だし順調じゃん。しかも彼女たち、
乗ったと思ったら、すぐ近くでザワザワと降りていった。効率のいい稼ぎだな。
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ところがギッチョン。ここから、このピックアップの大スランプが始まったのだ(笑)。
車掌が道端の乗客を見つけて「ゼージョー、ゼージョー!」って勧誘するんだけど、
なぜかゼージョー方面行きの乗客が一人もいない。市の中心部行きなのに、意外だ。
しかし車掌にとってはもっと深刻な意味で意外だったに違いない。
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車掌の顔に、徐々にアセリが見え始める(笑)。
さかんに「ゼージョー!」って声を出すけど、不思議なくらいソッチ方面の客がいない。
一方イ課長は逆に、だんだん面白くなってきたよ。このままゼージョーマーケットまで
乗客がイ課長一人だと、走行距離の95%はイ課長のチャーター車状態だ。せっかく
倍の料金とったのに、割が合わない運行になっちまうだろ。
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途中、大きな病院で長く停車。車掌がゼージョ行きの“営業”のために病院に入って行く。
とーころがここでも乗客は一人もつかまらず。この頃になると車掌も苦悩の色が濃い(笑)。
ギッシリ客を乗せた他のピックアップの車掌と大声で何か話してるよ。

「こっちは疫病神のガイジンさん乗せちまったよー、ったくよー」とか言ってんのかな。
尼僧集団を乗せた時は出だし順調と思ったのになぁ・・。しかしいつまでも営業で停車
してられないのか、ガッカリした顔で再び走り始める。
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するとまた停車。再度営業か?と思ってフと横を見ると・・・ドライバーが座ってる・・。
おおおおお!!こ、これが有名な「腰巻き文化圏における男の屋外放尿=座り小便」か?!
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ミャンマー、バングラデシュ、インドあたりの「腰巻き文化圏」じゃ男はあまり“立ち”小便って
しないらしいんだよね。座ってやる。椎名誠の本で読んだことがある。江戸時代は日本だって
「非ズボン圏」だったけど、屋外排尿は立ってやった。しかしロンジー着用率が高い
ミャンマーだと座り小便なのかも。「前が開く和服」と「開かないロンジー」の差かな。

そんなこんなで、とうとう終点・ゼージョーマーケットまで一人も乗客はつかまらず。あーあ。
ちょいと予定外のひと稼ぎのつもりが完全な空振り。こっちはおかげでゆったり乗れたし、
車掌の「苦悩の営業」や、ドライバーの「座り小便」が見られて面白かったけど、彼らにすりゃ
「アテがはずれたぜ・・チクショウ」って感じだろうなぁ。

しかし、そこは誇り高きマンダレーのピックアップ野郎。
ガッカリ顔をぐっとこらえて、最初の約束通りイ課長からは1,000チャットだけを受け取り、
次の稼ぎを求めてどこかへ走り去っていった。

ピックアップ稼業は山あり谷あり。どんな商売も飽きずに続けることが肝心だぜ。
「あきねぇ」ってくらいだからなぁ・・飽きずにやるこった・と、ミャンマー第二の都市
マンダレーで落語「時そば」を思い出すイ課長なのでありました。

 

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by tohoiwanya | 2018-02-07 00:25 | 2017.08 ミャンマー・タイ旅行 | Comments(2)
2018年 01月 06日

チャウッターヂー・パゴダの美白仏

美女図鑑の次も正月らしく、ショッキングなほど美しい仏様の話でいこう。
これもヤンゴンの話で、ヤンゴンネタはまだ、まだ、あるのだ(笑)。

ヤンゴンにある、美しすぎる寝釈迦を最初に見たのはあるミャンマー関連書籍の写真だった。
一目見てすげぇと思ったね。東南アジアの金ピカ仏にはすでに耐性がついたイ課長だが
こういう美白仏はあまり見たことない。ヤンゴン行ったら絶対実物を見ようと思っていた。

その美しすぎる仏はヤンゴンのチャウッターヂー・パゴダというところにある。
シュエダゴン・パゴダよりさらにちょっと遠いから、ダウンタウンから徒歩で行くのは無理。
タクシーに乗って行きましょう。

着いた。ううむ・・ここか。あの美しすぎる仏サマはこの長大な建物の中に横たわって
いらっしゃるわけだな?さっそく入ってみようじゃねぇか。緊張してきたぞ・・・。
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   おおおおお~~
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     うーーーわあああーーーー
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うーむ・・・すごすぎる。
以前に写真で見てるとはいえ、やはり巨大な実物を見るとその妖艶な美しさは圧倒的。
仏サマである以上、性別は当然男なんだろう。しかしこのお姿は性別なんか完全に超越しておる。
歌舞伎の女形・・・宝塚・・・鈴木その子・・・様々なイメージがイ課長の脳をかけめぐる。
 
この美白大仏さま、高さ17.6m、長さ65.8mというデータがあった。
実際に見た時はこのデータを知らなかったので、何となく「バンコクのワット・ポーの、あのベラボウに
巨大な寝釈迦と同じくらいかなぁ?」と思いながら見てた。しかしデータを見てオラぶったまげただよ。
ワット・ポーの寝釈迦より約20mも長いとわ!(あっちは46m)もう腰が抜けるぜ。
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ワットポーの1.5倍近い超長大な寝釈迦。しかも超美白。真っ赤なリップにアイシャドウつき。
こういうの見てると、オレはいまオドロキの異文化の中にいるんだなぁって気がして嬉しくなる。
ここまで妖艶じゃないにしても、ミャンマーではこういう「白い大仏」をよく見た。
こういうの、ミャンマー様式とでも言うのだろうか。
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この美白仏で特にスゴいのがこのマツゲだ。見てこれ。もう何と言ったらいいのか・・・。
ミャンマー的感性では「より本物っぽくリアルに作った」ということになるんだろう、たぶん。
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しかし日本的カンカクでいえば、「付けマツゲをつけた仏像」って思っちゃうよねぇ。
いやーー素晴らしい。ワビサビ仏を見慣れた日本人は当然だが、日頃金ピカ仏を見慣れたタイ人や
ラオス人もこのマツゲには驚くんじゃなかろうか。ミャンマー恐るべし。

ワット・ポーの寝釈迦は足の裏にすごい絵模様(108の煩悩を表してるらしい)があった。
一応写真を再掲しておこう。こういうのだった。指の長さもぜんぶ同じで真っ平らな足の裏。
極めて様式化されたデザインだ。
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だがミャンマーの美白大仏サマは足の裏もすげぇの。
いかにも足の裏っぽい、曲面のあるリアルな造形。足の指の長さだってちゃんとそれぞれ違う。
下の足がナナメになってるあたりも非常に独特な造形センスだ。ミャンマーの寝釈迦像の足は
こういうスタイルのものが多いみたいで、これもミャンマー様式というべきか。
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この超美白仏、そうバカ古いものには見えない。元々ここにあった古い寝釈迦像をリニューアルして
何年かわからないけど比較的近年完成したものらしい。その古い方の寝釈迦像ってのが以前に
「ビルマの竪琴」の記事で触れた、この寝釈迦(なんだろうと思う)。
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確かに優雅とは言い難いお姿だけど、これはこれでものすごくインパクトある寝釈迦像だと思うよ。
しかし地元の人にはやはり人気がなかったようで、老朽化・リニューアルってことになって
かくの如く超ウツクシい美白仏になったということらしい。セルフ記念写真いってみよう。
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このチャウッターヂー・パゴダ。例によって外人観光客はほとんどいなくて地元の人ばっかり。
冷房もないけど、日が射さないから多少は涼しくて、静かで、なかなか居心地がいいんだよ。
せっかくだから次回、このパゴダ内部の様子をもう少しご紹介したいと思う。

 

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by tohoiwanya | 2018-01-06 00:01 | 2017.08 ミャンマー・タイ旅行 | Comments(2)
2017年 10月 25日

ロンジーというもの

ミャンマーに着いた当初「おお珍しいなぁ」と思うけど、現地であまりにも目にするので
すぐに慣れ、しまいに当たり前に思えるようになるもの。一つはロンジー。一つはタナカ。
本日はそのロンジーについて話をしたい。
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ロンジーというのはミャンマーの民族衣装で、まぁ一種の腰巻きと言っていいだろう。
バリ島のサロンとか、ラオスのシンとか、東南アジアって服装的には腰巻き文化圏と言ってよくて
ロンジーもその一つ。ただ、ラオスのシンは女性だけが着用してたのに対し、ロンジーは
男も女も着る。男性の着用率はかなり高いよ。ズボンはいてる人の方が少ないんじゃないか?

最初は「おお男もみんな腰巻きはいてるワ」と思うけど、そういう驚きはミャンマーに着いて
せいぜい1時間で消滅する。あまりにもみんな着てるからイヤでも慣れる。
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このロンジー、腰巻きって書いたけど、実際には筒状に縫製された布。
男性と女性では着方がちょっと違って、男性が着ると結び目が正面に来る形になるのに対し、
女性は腰の横で結ぶ。女性の方は模様の入ったキレイな布を使うことが多いけど、男ものは
柄がシックでジミ。同じロンジーでも男女の違いはかなり明確にあるようだ。ジミなダークカラーで
大きな結び目が前にくるっていうのがロンジーの「粋なオトコの着こなし」っぽい。
  
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男のロンジー。やっぱズボンよりはずっと涼しいはずだ。
現地で寺社参拝する時はミャンマーでも半ズボンは基本タブーだけど、ロンジーなら当然OK。
観光に便利、しかも涼しいとあればちょっと買ってみたいけど、日本じゃ着ねぇもんなぁ・・。
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それにロンジーって着るのが難しいんだよ。元は巨大な布の筒。これをズリ落ちないように
うまく腰に巻きつけるわけで、パッ、パッと左右巻き込んで端をネジ込んで・・って感じなんだが、
どうもよくわからない。ミャンマー野郎たちはみんな道歩きながらでもサッと気軽にロンジーほどいて
巻き直す。それを見ると実に簡単そうに見えるけど実際やってみると難しいんだコレが。
 

 
いま「実際やってみると」と書いた。
さよう。イ課長は「日本じゃ着ねぇし・・」なんて思いつつ、結局ロンジーを一枚買ってしまったのだ。
ヤンゴンのある店で一番安いロンジーが3,800チャット(約350円くらい)というのを発見。
これなら現地で着るだけのために買っても惜しくないべさ。

しかし何度も言うように着るのは難しいんだよ。
ガイドブックには「現地でロンジーを買うと、店の人が喜んで着方を教えてくれる」と書いてあった。
実際、イ課長が買った店のお姉さんもイ課長自身をモデルにして喜んで教えてくれた。
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でもホテルでもう一度同じようにやろうとするとどうもウマくいかん。
男性ロンジーに不可欠の、ヘソ下のタルミみたいなヤツがどうにもうまく作れない。
イ課長がやるとタルミがそんなに大きくならないんだよ。ミャンマーの平均的男性に比べると
イ課長はデカくてウエストも太い。しかも安物ロンジーだから生地を節約して幅(つまり筒の直径)が
元々小さめだったのかも。だがせっかく買ったロンジー。ミャンマーにいるうちに着なきゃ意味がない。
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イ課長がロンジーを着用する「ミャンマー人偽装プロジェクト」はその後バガンとマンダレーで
実行に移されることになる。その時の様子はいずれ詳細にご紹介したい。

  
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by tohoiwanya | 2017-10-25 00:10 | 2017.08 ミャンマー・タイ旅行 | Comments(4)
2017年 09月 27日

ミャンマーの美しき習慣

不思議な町ヤンゴンシリーズは一休みしてミャンマー文化の話。

ミャンマーを歩いてると道端に素焼きの壺が置いてあるのを時々見かける。
壺の上には何かでフタがかぶせてあり、コップが置かれていることが多い。これは何か?
何となく「水飲んでいいヨ」という雰囲気が漂う光景だが・・・。
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これ、まさにその通り「水をご自由に」の壺なのだ。
暑いからノド乾いたでしょ?ほらこの水をどうぞ、と不特定多数の人に向けて置かれた壺。
これ、美しい習慣だと思うなぁ。
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暑いという点じゃ東南アジアはどこ行ったって暑い。
でもこうやって全ての人が利用可能な壺を置いて「水どうぞ」なんて習慣があるのは
ミャンマーだけだろ。ミャンマー人は当たり前のようにひょいとコップにくんで飲んでた。

この「水どうぞ壺」は大抵の場合素焼きの壺だ。
ご存知のように素焼きの壺に水を入れると、中の水がわずかぁ~~にシミシミ滲出してくる。
しみだしてきた水は蒸発する。その際、気化熱で壺および中の水が多少冷える。
冷たいというほどじゃなくても、多少は冷える。生あったかい水よりは美味しいわな。
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こういう習慣がミャンマーに普及してるのは、「暑い」ことに加えてやっぱ仏教の影響もあるらしい。
特に誰と相手を定めず水をふるまえば喉が渇いた旅人は感謝するだろう。これもまた立派な功徳。
そういう功徳を生前に積んでおくことが大事なのだ。
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でも同じように暑くて、敬虔な仏教国であるタイやラオスじゃこういう習慣はおそらくない。
ミャンマーだけ。おもしろい国だよなぁ。ちなみに、水を充填するのは誰かというと、実は
「そこらの近所の人」がやってるらしい。おカミのお達しで設置したんじゃなく、庶民レベルで
なんとなく自然発生し、普及したんだと思われる。何度もいうが美しい習慣だと思う。

壺に載せるフタにもいろいろあって面白い。
こういう編み笠みたいなのをかぶせると壺が擬人化されるみたいでかわいい。
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ヤンゴンあたりの都市部だとやっぱ都会化されてるせいか、素焼きの壺じゃなくこんな風に
プラスチックの巨大ボトルだ。ここまで持ってくるの重かっただろうなぁ。
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マンダレー・ヒルのてっぺんにも「水どうぞ壺」はある。
さすがマンダレーの象徴的仏教施設だけあって、すげーたくさんある。
これなら喉の乾いた大集団が参拝してきても水が行き渡りそうだ。
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ミャンマー人の、この美しい習慣。
素焼きの壺の中でかすかに冷えた「功徳の水」はことのほか美味しく思えるらしい。
拙者も飲んでみたい・・・がしかし・・惰弱なる我が胃腸を思うと自重せざるを得ぬ。

ミャンマー人のやさしき心を象徴する水を味わえず、まことに残念でござった。

 

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by tohoiwanya | 2017-09-27 00:22 | 2017.08 ミャンマー・タイ旅行 | Comments(4)
2017年 04月 12日

乳海撹拌・トンデモ余話

いきなり変なネタですんません。
東南アジアから英国ネタに戻る前に、ちょっと中休みでインドの話を。

去年の秋だったか、イ課長はたまたま神保町の古本屋でインド神話に関する本を買った。
(とんぼの本で、ビジュル豊富な上に安かった)

インド出張でガネーシャの頭が象である理由をシンさんに教わったくらいだから、イ課長だって
インド神話に多少は触れたことがあるけど、この本のおかげでさらにインド神話知識は増えた。
本日はその中からイ課長が最も衝撃をうけた話をご紹介したい。いや実はその話ってのがさ、
以前にこのブログで書いた、ある記事と深~く密接に関係してるのだ。

本日のネタと密接に関係する過去記事って、実は例の乳海撹拌なのだ。
お読みでない(ないし忘れた)読者はお手数ですが、こちらであらすじをご確認いただきたい。
あの中で、神々とアスラの間で秘薬アムリタの争奪戦が起き、一度はアスラに奪われたけど
ヴィシュヌ神が絶世の美女に変身し、色仕掛けでうまく取り返したと書いた。で、神々だけで
アムリタ飲んでめでたしめでたし・・だがそこにはトンでもない余話があったんですねー。

問題はヴィシュヌが変身したっていう絶世の美女だ。美女としての名前はモーヒニー。
アムリタを取り戻したことでモーヒニーはみごとミッション・インポッシブルを完遂したわけで、
思えばこの時すぐ元の姿に戻っていれば何も問題は起きなかった。しかしヴィシュヌはなぜか
ミッションが終了しても美女モーヒニーの姿のままでいたみたいなんだよ。
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するとあろうことかあるまいことか。
シヴァ神が絶世の美女モーヒニーを見て一目ぼれ&激しく欲情してしまった。ハァハァいいながら
「やらせろ」とモーヒニーに迫る。

「おめーバカか?オレはヴィシュヌだよ!おいシヴァ、てめーなにオレ見てコーフンしてんだ?
 このサカリ犬!脳ミソ海綿体のエロザル!!北極行ってメスのオットセイとでもヤッてろ!!」

・・・と、イ課長がヴィシュヌの立場ならそういう主旨のことをもっと口汚く言うだろう。

だがあろうことかあるまいことか。
ヴィシュヌはなぜかモーヒニーになったままシヴァと交尾したっつうからタマゲるじゃねぇか。
ってことはヴィシュヌの方にも多少は「その気」があったってことになるが、このケースの場合、
「その気」が同性愛なのか異性愛なのか、判断に苦しむ。
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驚くのはまだ早い。
何と、ヴィシュヌはその時の交尾でみごと懐妊し、赤ん坊生んだっつうんだから、もはや
どういう風に呆れたらいいのかわからん(笑)。ヴィシュヌは絶世の美女に変身した時、
内臓器官も変身させて卵巣とか子宮とかを形成させたと考えるしかない。

だいたいヴィシュヌって乳海から出てきた美女・ラクシュミーを奥さんにしたばっかだぜ?
アムリタ争奪戦はおそらくその後だ。ってことはヴィシュヌは新婚の妻がいる身でありながら
女に変身し、ヨソの男とヤっちまい、懐妊したことになる。新婚早々不倫して、妻より先に自分が
妊娠する亭主の気持ちを想像するのはイ課長には不可能だ。
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確かに多くの神話において神々はヤリたがる連中ってことになってて、ギリシャ神話なんかでも
ヤリまくってる。好色ゼウスは両刀使いで美少年ともヤッてたはずで、男色だって十分アリだ。
特にインドは昔から性力信仰(シャクティズム)が盛んだったはずだから、このくらいで
ビビッてはいけないのかもしれないが。

ところでヴィシュヌとシヴァの交尾によって生まれたその子、どうなったか?
両親はヒンズー教におけるトップ2の神様なわけだから、インド神話の世界観においては
これ以上望みようがないくらい超神聖な遺伝子を持ったコドモってことになる。

その子供の名はアイヤッパン。別名ハリハラプトラ。え?聞いたことない?それもそのはず。
このアイヤッパンはインド南部ケララ州あたりじゃ信仰が盛んだけど、北インドではシヴァの息子として
“認知”されてないんだと。奥さんのアカから生まれ、シヴァの遺伝子なんてヒトカケラも入ってない
ガネーシャがシヴァの息子として(さらにその姿で)人気が高いのとはえらい違い。

超スーパー神聖な血を持ってるのにアイヤッパンの人気が地域限定で全インド的になれない理由って、
やっぱ“不品行すぎる両親”を持ったことが影響してるんじゃないかなぁ?
以前書いた乳海撹拌にはこういう「いくら何でもそれは」というような余話があったのでした。
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なお、本日使用した画像は全部ディーピカー・パードゥコーンというインドの女優さんざます。
たまたま彼女がある映画(神話とは関係ないようだ)でモーヒニーという役を演じてたもんで、
「モーヒニー」で画像検索したら引っかかったのだ。世界の最も美しい顔100に毎年選ばれるくらいの、
現代版絶世の美女を“参考画像”として使用させていただきました。


 

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by tohoiwanya | 2017-04-12 00:09 | 日本での私生活 | Comments(0)