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2016年 06月 03日

全国民ストップモーションの時間

タイでは毎日朝8時と夕方18時、公共施設などでタイ国歌が流れる。
コレが流れてる間はみんなキチッと静止・直立して国王に敬意を表さなければならない。
遅刻しそうな人だろうがジョギング中の人だろうが、とにかく静止・直立なのだ、この時だけは。

外国人からすると「ホンマですか?」と聞き返したくなる、このタイのキマリ。
これはマジなのである。これを怠ると、ヘタしたら不敬罪で逮捕されるっていうんだから、
タイにおいて「8時と18時はピタッと静止」というのは鉄のオキテと言っていい。

・・という話は何かで読んで、知識としてはだいぶ前から知ってた。
しかし不思議とその場に居合わせたことがないんだよ。タイの滞在日数、通算すればけっこう多いのに。
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この鉄則がいつから適用されたのか知らないけど、イ課長が1996年に初めて出張でタイに行った時は
一度も遭遇しなかった。1週間もバンコクにいたのに、だよ?朝8時はまだホテルにいたかもしれないけど、
18時はそこらを歩いてたはずだけどなぁ?ひょっとすると1996年当時はそういうキマリがなかったの?

しかし2013年以降だってタイには何度か行ってて、幾度となく8時と18時を通過してる。
この頃には「ストップモーションのオキテ」は絶対確実に存在していたはずなのに、不思議と
一斉静止現場に遭遇したことがない。

朝8時っていうと、ちょうど電車とか車に乗ったりしてる時間だからかなぁ?
夕方18時だと観光から帰ってマッサージ屋とかにいる可能性が高い時間だが・・でもマッサージ中、
18時になったら施術者のオバさんが突然直立・静止したって経験はないから(笑)、お店の中は
公共の場とみなされず、鉄のオキテの適用範囲外なのだろうと推測される。

だが、そんなイ課長もついに「タイ全国民ストップモーション」を経験することができたんだよ。
場所はチェンマイのサンデーマーケットの路上、日時は2015年9月20日の日曜日。夕方だったから、
今にして思えば「18時の回」、つまりその日二度目のストップモーションだったわけだ。
過去に一度も経験したことがなかったから、そんな鉄のオキテの存在も実はほとんど忘れかけてた。
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サンデーマーケットだからあたりは音楽やら話し声やらで騒々しい。(たぶん)何かのアナウンスがあって
次に何かの音楽がかかっても、イ課長はちょっとの間マッタク気付かずにそのまま歩いてた。

・・あれ?・・なんでこの人たち立ち止まってんの?。
おおおッ!!これが噂に聞く全国民ストップモーション!国歌の時間か!やったーついに体験できた。
いやーちょっとした感激だ。嬉しくて一枚だけ写真を撮ってしまった。
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静止してる時間は短い。1分にも満たない。
しかし地元タイ人はもとより、外人観光客もみんなちゃんと静止してる。慣れてるじゃん。

タイにおけるこの「一日2回の全国民ストップモーション」、けっこう“タイ名物”化してて、
動画もいろいろ紹介されてる。短いヤツを二つ貼っておこう。



 
 
動画だと、国歌演奏が始まっても気づかずに歩いてる人もいるけど、そういうテアイは外国人と思われる。
だとすると、イ課長が過去このストップモーションを経験しなかった理由に新たな可能性がでてくる。
要するに国歌が流れ周囲は静止してるのにイ課長が気付かなかっただけかもしれないって可能性だ。
何せ1分弱の出来事。騒々しいバンコクの町中で音楽がかかっても気にとめず、静止してる人のワキを
「ジャマだなぁ」なんて思いつつスリ抜けて歩いてた、なんてことはあり得る。もしそうだとしたら、
不敬罪で捕まらなくてよかったなぁ・・。
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でもタイ人にとっちゃ朝と夕方のストップモーションはカンペキに体にしみこんでるに違いない。
これが5分10分だと話は変わるだろうけど、なにせ1分弱。それに国歌を聞きながら直立・静止して
敬意を表するのが当然なくらい、いまのプミポン国王が人望を集めているのもまた事実。タイ人にとっては
鉄のオキテっていうより、国と国王への敬愛を示すごく自然な習慣と言っていいんだろう。

しかし外国人にとっちゃ、ちょっと面白い体験だよ。こういう言い方は不謹慎だけど。
こんどタイに行く機会があれば、人の多い駅とかショッピングモールとかにワザと8時か18時を狙って行って、
大規模ストップモーションを体験してみたいなぁ、などと思っているイ課長なのである。


 
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by tohoiwanya | 2016-06-03 00:05 | 2015.09 ラオス・タイ旅行 | Comments(2)
2016年 02月 19日

東南アジアのタバコパッケージ考察

2014年の2月にこんな記事を書いた(リンク先には閲覧注意の写真があるから、ご注意ください)。

シンガポールやタイのタバコのパッケージはグロい。なかんずく、タイのタバコのグロさ加減ときたら
ホント気持ち悪くて、ポケットに入れておくのもイヤだという気にさせる。イ課長はここ数年で
何度かタイに行ったけど、タバコだけは現地で買わず、他の国(もしくは日本)で買っていく。

あの記事では同じ東南アジアでもベトナムのパッケージは非常にソフトだということにも触れた。
こんな感じだったもんね。グロ画像なんてなく、日本と同じ警告文だけ。ちなみに、WHOは
加盟国にタバコのパッケージ面積の何%以上を喫煙リスク表示に使え、みたいな勧告を出してるらしい。
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このCRAVENっていうタバコをダナン空港の売店で買った時のことはよく覚えてた。
だから、翌年またベトナムに行った時、また同じ銘柄のタバコを買った。値段は2.1万ドン。
約110円ってとこか(メモ残しとくもんやのう)。上の写真だと3万ドン(150円くらい)って
シールが貼ってあるってことは、町で買うより空港で買う方が高いってことか?

まぁ値段の問題はいい。
それより、CRAVENのパッケージを見たイ課長はちょっと驚いたんだよ。なぜなら・・


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おおお。1年の間にベトナムも「キモ悪パッケージ」路線に方向転換したのかよ。
まぁ「キモ悪」って言っても、不健康そうなオッサンがタバコを手にゲホゲホッ!・・っていう絵だから
タイやシンガポールに比べればずぅーーっとマイルドなグロではあるが、それでも「画像つき」の
パッケージになったとはなぁ。この1年の間に変わったってことだよな。

ベトナムの後行ったカンボジア。ここではどうだったか?
そもそもカンボジアに国産タバコなんてものがあるのかどうかも行くまでわからなかったんだけど、
プノンペンの独立記念塔をデザインした、明らかにカンボジア製と思われるタバコがあったから
ためしに買ってみた。価格は0.5$。約60円か(メモ残しとくもんやのう)。
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喫煙者に対する警告内容は文字だけ。日本と同じレベル、あるいは2013年当時のベトナムと
同じレベルと言ってもいいだろう。周辺国に比べればグロさなんてまーったくなし。
ベトナムは穏健派→グロ派に転向したけど、カンボジアはずっと穏健派のままということか。

東南アジア、タバコパッケージ検証の旅は続く(笑)。

その翌年、つまり昨年行ったラオスではどうだったか?
ラオスでは、比較的軽そうなタバコでブルーのパッケージのヤツを買ったんだけど、
それはこんな感じ。価格は1万キープ=約150円だ(メモばんざい)。
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なんと、警告文すらないではないか。
このパッケージをよく見ると下の方にハングル文字が見える。「ビアラオ以外はこれといった
大手製造業がない」と言われるラオスだから、これが韓国からの輸入タバコという可能性は十分ある。
ラオスにしちゃ(というのは失礼だが)パッケージデザインもやけにアカ抜けてるし。

しかし、たとえば日本製のマイルドセブンだって、タイで販売する時は例のグロ・パッケージになる。
つまり輸入タバコであっても当該国での販売に際しては当該国の規定に従う必要があるはずで、
ラオスには喫煙の健康リスク表示規定自体がないのではないかと推測されるんだよ。

・・と、こう見てくるとだよ?ある種の法則が成り立たないか?
「東南アジアでは経済的に発展し、豊かになるとタバコのパッケージがグロくなる」という法則が、だよ。
ためしにタバコのパッケージのグロさのレベルと、その国のGDPを比べてみようか?


 タ イ   → たぶんずっと前から超激グロ   → GDP 404.82(10億$)
シンガポール → たぶんずっと前から激グロ    → GDP 307.87(同上)
 ベトナム → 数年前にややゆるいグロ派に転向 → GDP 185.90(同上)
カンボジア → 警告文だけで、全然グロくない  → GDP 16.55(同上)
 ラオス   → 警告文すらなし。ゆるゆる    → GDP 11.68(同上)


ほらぁ〜〜〜。
タバコパッケージのグロ度と、その国のGDP総額は見事なほどの相関関係にあるではないか。
(ま、一人当たりGDPで比較するとここまでキチンとは並ばないのだが)

GDP総額がある程度になるとタバコパッケージがグロくなる。
これを「GDP・タバコグロ化の法則」と名付けよう(笑)。国が経済的に成熟してくると
「国民の健康」とか「WHOの勧告」なんかに配慮する余裕ができるってことなのかもしれない。
しかし国も国民も貧しいと、そんな余裕はないと。

この法則が正しいとすれば、だ。
カンボジアやラオスのタバコのパッケージがグロ化するまでにはまだ時間がかかるだろうな。
GDPという点じゃミャンマー(63.14(10億$))の方がグロ化に近いはず、と思って
「ミャンマー タバコ」で検索してみると、おお、ホントにもうグロ派みたいだ。
それならGDP総額ならシンガポールより多いマレーシアは絶対にグロ派のはず、と思って
調べてみたらやっぱりそうだ。

ただ、「GDP・タバコグロ化の法則」はかなり当たってそうだけど、適用できるのは東南アジアだけ。
ドイツなんて、ずっとずぅーーっと豊かな国だけどパッケージはグロくなかった。
もちろん日本もそうだし、アメリカだってこんなグロパッケージはなかったもんなぁ。

とりあえず東南アジア限定の法則ということで・・・(笑)。
 
 
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by tohoiwanya | 2016-02-19 00:05 | 出張・旅行あれこれ | Comments(4)
2015年 02月 02日

ベトナムのバイク文化考察

こないだシゴトでちょっと調べたんだけど、アジアの主な国の人口1000人あたりのバイク保有数を見ると、
台湾って何と600台を越えてて、ほぼ「国民1.5人に1台」という信じ難いバイク保有率なのだ。

一人当たりのGDPじゃ台湾よりグッと下がるベトナムだけど、バイク保有率はやはりスゴい。
1000人あたり保有台数が400台をはるかに超えてる。もちろん台湾やベトナムのバイク保有率は
日本なんかより遥かに遥かに多いのだ(日本は1000人あたり100台いかない)。

こういうバイクだらけの国って、独特のライディングスタイルやライディンググッズがある。
台湾ライダーズスタイルもなかなか面白かったけど、ベトナムもまた面白かった。加えて、たぶん
その国独特のバイク規制もあるはずで、結果とし日本じゃ見られないバイク文化が生まれる。
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たとえばマスク。この独特のライディンググッズは台湾で見て「こんなのするんだ」と思ったけど
ベトナムでも多い。おそらく排気ガス防止ってことなんだろうけど効果あるのかなぁ?
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ベトナムじゃヘルメットもちょっと変わってる。
日本みたいにフルフェイス型をかぶってる人は皆無で、みーーんなハーフタイプ(帽子型とでもいうか)
なんだけど、これは乗ってるバイクの多くが125ccクラスの小型自動二輪であることを考えれば
まぁある意味妥当とも言える(日本ではハーフタイプは小型のみかぶっていいことになってる)。
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ただ、イ課長はベトナム人がかぶるヘルメットを見て時々「ん?」と思うことがあった。
後頭部がグリッと上にエグれた、ヘンな形のヘルメットをかぶってる人が散見されたからだ。
 
なんであんな形してるんだろう?・・・しばらくわからなかった。
しかし下の写真を見ればイ課長の疑問(真ん中の人)と、その答え(右の人)がイッキにわかるはずだ。
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これ、後ろに結んだ髪を出すためのエグれなんだ!つまりこれは女性専用ヘルメットってことだ。
これは驚いたねぇ。こういうのは初めて見た。

しかし女性が髪を結ぶ位置はマチマチだ。首の後ろで結んで背中にたらす人もいれば、後頭部の
高い位置でポニーテールにする人もいる。もっと驚いたのはそういう「ポニーテール用」のヘルメットも
あるんだよ。ほら、ヘルメットの後頭部の上の方に穴が開いてるでしょ?これには感心した。
女性のヘアスタイルに応じてヘルメットの形状がいろいろあるなんて、日本じゃありえないよ。
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ことほどさようにライディンググッズに関してもいろいろ面白い発見があるけど、「乗り方」という点じゃ
日本人がまず驚くのはやっぱり3人乗りだ。これは台湾にもなかった。聞いた話だとベトナムではバイクに
「3人まで乗っていい」みたいで、別に法律違反というわけではないんだと思う。

だから3人乗りは当たり前のように見かけるし、当事者たちにも罪の意識は感じられない(笑)。
ただ3人乗りの場合の「3人め」はほとんどの場合コドモで、ひょっとすると「3人乗りの場合
最低一人は○歳未満でなければならない」なんていう規定があるのかもしれない。
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しかも社会主義国的厳格さというべきか、4人乗りっていうのは全く見かけなかった。
え?そんなの当たり前だろうって?なんのなんの、いずれご紹介するけど、去年プノンペンでは
5人乗りを見かけたからね(笑)。その点、ベトナムでは「3人まで」っていう規定がそれなりに
ちゃんと遵守されてることが伺える。

ただ、二人・三人乗りの乗り方を見てるとイ課長としてはちょっと不安になる。
後ろの人が前の人にあんまりシッカリつかまってないんだもん。下の写真なんて、後ろの人は
両手で看板持ってるはずだから運転手に全然つかまってない。大丈夫かぁ?
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これもそう。後ろの子供は二人とも運転してるお母さんにつかまってる様子があまりない。
基本的に後部座席に乗ってる人は「座ってるだけ」っていうことが多くて、バイクの姿勢が不安定に
なった時は危ないような気がするんだけどなぁ・・後ろが子供だと余計にそう思う。
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「危ないなぁ」と思うことも多々あったけど、さっきも言ったように走ってるバイクは圧倒的多数が
125cc前後の小型バイクだから、50~60kmなんてスピード出すことは車格からも考えても道路事情から考えても
不可能。仮に3人乗り状態で転倒したとしても、死亡事故は意外に少ないのかもしれないんだけどね。

まぁそうは言ってもケガだってしないにこしたことはない。
ベトナムライダーズのみなさん、くれぐれも安全運転してね。

 

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by tohoiwanya | 2015-02-02 00:22 | 2013.06 ベトナム・タイ旅行 | Comments(6)
2014年 08月 14日

巨大数の国・ベトナム

「次回、最終回でアユタヤネタをもう一つ」と前回言っておきながら、厚顔無恥にもベトナムネタ。
相変わらず不実な書き手・イ課長なのである。まぁ世間はお盆休みでもあるし、アユタヤネタも
一休みしてベトナム小ネタをはさもうというわけなのだよ。

さて、これまでの旅行記でもさんざん出てきたけど、ベトナムの通貨は「ドン」だ。
しかし、この「ドンで支払う」という行為が外国人旅行者にとっては簡単ではない。
 
たぶんベトナムでは以前にひどいインフレがあったんだろうな。
これまでの記事でもおわかりのように、とにかくドンの交換レートって極端なんだよ。
1ドンは大体0.005円・・・って言われても、算数を苦手としたイ課長にはサッと飲み込めない。
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ベトナム滞在中にヒトケタ、フタケタのドンを払う機会なんて絶無で、最低でも4ケタ、つまり千ドン単位から。
だから1ドン何円なんて覚えても意味ないんだよね。逆に換算すると1円≒200ドンなわけだけど、ドンの表示価格を
いちいち200で割るのも面倒。で、結局イ課長は以下のようなやり方で通した。

 
  ゼロを二つとって半額にする

たとえばメシ食って8万ドンという請求が来たとする。
「エイティサウザンド」」なんて巨大数を言われると、最初は反射的にドキッとする。
でも8万からゼロを二つとれば800。それを半分にしたら・・ああ、400円か。てな具合に
この方法で計算はわりとすぐ慣れた。でも感覚的に慣れるのはちょっと時間がかかったね。

ドルやユーロに染まった欧米人であればなおさらだろうな。なにせ1$≒20,000ドンなんだから。
10$の食事すれば請求は20万ドン。そりゃまぁやっぱりアタマではわかっているだろうけど
トゥーハンドレッドサウザンドなんて言われりゃ、アメリカ人だって最初はドキッとするだろ。
まぁそういう「巨大数の世界」を旅するのも、それはそれで面白いんだけどね。

ベトナムじゃ「ウンびゃくウンじゅうドン」なんて“端数”は事実上存在してないわけだから
ベトナム人のガワもガイジンに英語で値段を言う時は「フィフティーン」(=1.5万ドン)とか
「スリーハンドレッド」(30万ドン)みたいに「サウザンド」を省略するケースが多かったね。
たしかに欧米人にとっちゃこの方がまだしも感覚的に把握しやすいかもしれない。

硬貨もあるみたいだけど、実際には紙幣しか受け取ってもらえないベトナム。
そのベトナム観光初日にあちこち行ったら、たちまちいろんな紙幣が集まった。
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日本だと紙幣って千円、五千円、一万円の3種類だ(除・二千円札)。
それがベトナムじゃ2000ドンから500000ドンまでで8種類。加えて一番上の写真の1000ドン札があるから
そうなると9種類だ。顔はぜーーんぶホーチミン。そういやインドの紙幣はぜーんぶガンジーだったなぁ。

ただでさえウン万、ウン十万というすごい単位に対応しなきゃならないうえに紙幣の種類がヤタラに多く、
しかも紙幣の顔は全部同じ(笑)。これは難しい。たとえば「24万8千ドン」と言われて1,240円、と計算は
すぐにできても、財布ン中にブ厚くたまった9種類の紙幣から24万8千ドン分のお札を探す作業はすぐにはできない。
そこでつい50万ドンとか、デカい紙幣で払っちゃうわけだけど、そうするとお釣りとしてさらに紙幣をもらい、
紙幣の山はますますブ厚くなっていく・・・

海外行くと往々にして細かいお金の大量在庫が発生する。
たとえば米国だとドル以下の5¢、10¢、25¢等々の硬貨がたまる。紙幣で払ってるうちに釣り銭の硬貨がたまるわけだ。
ベトナムも事情は同じなんだけど、硬貨がほとんど流通してないベトナムでは貯まっていく少額貨幣も
コインじゃなく紙幣になっちまうわけだ。

さて、このドン紙幣。
日本のお札の「透かし」とはちょっと違うんだけど、やはりシースルー機能がついている。
お札の右の部分。穴みたいに見えるけど、これが透かしなのだ。
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なかなかうまく写真が撮れなかったんだけど、白いもの(自分の足)をバックにするとなんとか撮れた。
ほら、数字の透かしが入ってるでしょ?
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缶ビール1本買っても1.5万ドン(=75円・・・安いなぁ)なんて価格のベトナム。
ベトナムを旅してるとウン十万、時にはウン百万なんていう巨大数と親しくならざるを得ない。
まぁそれでも一日、二日と滞在してるうちに何となくそういう単位にも慣れてくるんだけどね。
金銭感覚がベトナムになじむわけだ。

しかしイ課長の場合、ベトナムの次にタイに行ったじゃん?
それはすなわち現地通貨1000(ドン)=5円の世界から、1000(バーツ)=3千円の世界に
移動したことを意味する。感覚の切り替えにはけっこうアタマの筋力を使ったのである。


 

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by tohoiwanya | 2014-08-14 00:06 | 2013.06 ベトナム・タイ旅行 | Comments(4)
2014年 06月 26日

東南アジア送電設備事情

非喫煙者にとっては何の興味もない海外喫煙事情の話を過去何度が書いたけど、今日はとうとう
ほぼ全ての人にとって何の興味もない送電設備事情ときやがった。でも書きたいから書くのだ。

以前、インドのチャンドニー・チョーク小冒険の記事を書いたとき、インドの下町の送電線のアリサマが
スゴいということを書いた。実際、あの時見た送電線のメチャクチャさ加減ときたら、とてもじゃないけど
まともな保守管理がなされているとは思えない。

だがしかし、これに関してはインドばかりを責められない。
送電線や送電設備の混沌ぶりは東南アジアにおいてもあまり違いはないようなのである。
電線って、ふだん街歩きしてるときはあんまり注目せずに見逃しちゃうけど、フと気づいてみると
ベトナムやタイでも送電線という名前の“黒いスパゲティ”がソコココで盛大にからみあっている。

【バンコク編】
バンコクって今や東南アジア屈指の大都会で街もかなりキレイだけど、電線の様子に注意を向けると
これがどうして、なかなかのヒドさだ。

たとえばこんな風景写真。別に電線の写真を撮るつもりではなかったのだが、改めて見ると
空中にある電線密度はけっこう高い。まぁ日本だって町の空中に電線が縦横無尽に
張り巡らされているという点じゃ五十歩百歩だし、この程度ならどうってことはない。
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しかし1本の電信柱にこれだけムッチャリと電線が密集して絡み合ってるとさすがに驚く。
バンコクを代表する繁華街・スクンビット通り沿いの電柱でもこんな感じなのだ。
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さらに、同じ電柱の上の方にスーッと視線を上げるとこれがまたスゴい。
こんなヤキソバみたいにからみあった電線見て、ドレがドコとつながってるかわかるのか?
もしイ課長がバンコク市内配電網の保守点検担当者だったら、これ見ただけで作業はあきらめるぞ。
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【ハノイ編】
サイゴンに着いた時はベトナム到着早々だったから、町の電線の様子まで見る余裕がなかったけど
ハノイじゃリラックスしてたから、空を見上げて配電網のスゴい状況に驚いたことも何度かあった。
ハノイの旧市街ってねぇ、街路樹が高いし、そこココに鳥カゴが吊るしてあって鳥が鳴いてたりで
頭上を眺めたくなる機会の多い街だったんだよ。

しかし街路樹や鳥カゴならいいんだけどこれが送電線となると・・・うおお・・・なかなかスゴい。
バンコクやニューデリーと十分張り合えるスパゲティ状態ではないか。
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ハノイに電力を供給しているのが何ていう会社か知らないけど、仮にそれを「ハノイ電力」だとしよう。
こういう電柱の配線接続状況をキチンと把握してる設備保守技術者がハノイ電力社内中探しても
一人もいないことは賭けてもいい。配線図?仮にそんなモノがあったとしても、すでに配線図と実態とは
1光年くらいかけ離れた状態になってると思うなーー。
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特にたまげたのはコレだ。商店の入口の軒の上にドカンと巨大変圧器が置かれてる・・というより
この商店自体が一種のミニ変電所として変圧器と一体化している。この店で買物したいと思えば
変電施設の下をモグッていかないといけないのだ。
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よく知らないけど、変圧器って電磁波とか発してるんじゃないの?下で暮らしてるオバちゃんに影響ないの?
しかもこの高さなら、ハシゴを使えば誰でも触れて、イタズラして、破壊できる。ハノイ旧市街一帯を停電させて
混乱に陥れる“停電テロ”なんて簡単だ。ただしテロリスト本人も感電死しそうだが・・。

というわけで、ハノイ旧市街の送電網の状態はまったくもってカオスで、コンフュージョンで、ラビリンスで、
ヤキソバで、スパゲティなのである。いやはや。

もっとも、ハノイの名誉のために言っとくと、ゴミゴミした旧市街じゃなく、ホテルやビジネスビルが建ち並ぶ
新市街(というのかな?あの辺は)になると、スパゲティ状の送電線なんてまるで目にしなくなる。
キチンと整備されたキレイな街並みで電柱らしきものもあまりない。電線地中化してるのかも。
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ご存知のように発展途上国・新興国では盗電という行為がわりとありふれてると言われる。
要するに電気代を払いたくない世帯主がヤミ電気工事屋に頼んで、公共の送電線に勝手に接続して
自分ンとこに電気を引き込んじゃうというアレね。

インドやタイやベトナムの送電線のアリサマを見ると、何年にもわたってそこらじゅうの家が盗電しまくり、
しまくったあげくに、あんなヤキソバ・スパゲティ状態になったのかな?とも思う。

しかし、もしそうならどんなに愚鈍な電力会社だってすぐ気づいて“盗電線”は片っ端からチョン切るだろ。
それをしないでいるということは、あの送電線カオス状態は電力会社管理の下で形成されたことになる。
アレを保守・管理するのぉ~?とても人間業とは思えぬ。インドやタイやベトナムの送電設備保守担当者は
「電気工事業界のブラックジャック」みたいな天才技師が揃ってるのか?

・・・いや待て。

思いついたぞ。電力会社が町の送電線を「ナニがナンだか誰にもわからない」というカオス状態に
しておくことで生じる明白なメリットが一つあるよ。それは

盗電されにくい
ということだ。あのメチャクチャぶりじゃヤミ電気工事屋だって手を出しづらい。

   ・・・・そうなのかなぁ~??

この問題に知見のある方は(多いとは思えないが)、ぜひご教示いただきたいのである。
 

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by tohoiwanya | 2014-06-26 00:01 | 2013.06 ベトナム・タイ旅行 | Comments(2)
2014年 06月 06日

ベトナム人たちが座るイス

ひょっとするとアレはベトナムだけじゃなく、ある程度東南アジア全体で使われてるのかもしれん。
なぜならイ課長はその後タイでもアレを一度だけ見かけたからだ。

しかしベトナムでは「一度見かける」どころか、毎日あまりにもたくさんのアレを目にする。
日本人が見れば多くの人は「あらま・・」と思って最初は小さな違和感を覚えるはずだ。しかし
ベトナムでアレがあまりにも普及してるから、違和感もしまいには鈍化・消滅するかもしれない。


何の話かっていうと、ベトナム人たちが座るイスのことだ。

ベトナムって、おそらく一般家庭じゃまだエアコンがほとんど普及してないはずで、
ウチの中にいるより外にいた方がまだしも涼しいんだと思う。だから昼となく夜となく、
路上でメシ食ったり仕事したり談笑してる人たちをよく見かける。彼らは当然イスに座ってる。

そういうイスとしてもっとも普及しているのがプラスチック一体成型の、4本足のヤツなのだ。
ベトナムのイス市場において、このタイプのシェアが圧倒的なのは間違いない。

しかし多くの日本人にとって樹脂製の四本足のイスといやぁ、連想するのは「風呂イス」だ。
日本人が風呂イスのイメージを持つあのイスを、ベトナム人は屋外のそこらじゅうで使ってるわけ。

たとえばこんな感じ。
ごく当たり前に、歩道や路上で風呂イスに座って仕事したり談笑したり。
驚愕の光景というほどじゃないけど、日本人としては当たり前の光景とも言いがたい。小さな違和感。
風呂イスが食卓も兼ねているあたりは違和感もやや増大する。
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こっちのバアちゃん(かどうか、よく見えないが)は小型の風呂イスを商品の置き台にしてる。
右のヤツなんてすさまじく色落ちしてて、ビンテージものの風呂イスだ。長く使ってるんだろう。
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こっちは路上の・・・たぶん自転車修理屋じゃないかと思うんだよね。
客は背もたれ付きのイスに座らせてるけど、自分は風呂イスに座って作業してる。
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こちらも背もたれ付き高級タイプ。これだとさすがに風呂イスという印象はなくなるけど、
見かける頻度としては風呂イスの方が圧倒的に高いのだ。
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とにかくベトナムの路上で見かけるイスといやぁ風呂イス。これは冷厳なる事実なのである。
サイゴンのチョロン地区に行ったときはこんな店も見かけた。プラスチック製イス専門店。
背もたれのある高級タイプから庶民的風呂イスまで幅広い品揃えだ。
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当たり前のことだが風呂イスは普通のイスに比べるとグッと低い。
眺めてるだけなら「ちょっとおかしい」で済むけど、自分が使うとなるとタイヘンなんだよこれ。

え?ベトナムの路上に座ることなんてないから大丈夫?
ところがアータ、ベトナムでは飲食店のイスも風呂イスが当たり前に使われているのだ。

ほら、これは前に載せた写真だけど、メシ屋の客はみんな風呂イスに座ってるでしょ?
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こっちの店も風呂イス。ベトナムのこういう庶民的な店でメシを食おうと思えば、
客である自分も風呂イスに座る可能性が高くなる。
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イ課長も当然「風呂イス地獄」に落とされた。忘れがたいのはこの店だよ。
ハノイの、名称不明の麺を食わせる店。
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いざメシを食おうとして風呂イスに座るとね、もうその低さにガクゼンとする(笑)。
まぁテーブルだってあまり高くないから、それなりにバランスがとれてるとも言えるけどさ。
しかし身体がデカいイ課長にはこれ、大変なんだよ。

あまりの低さに感動し、自分の写真を撮った。ほとんど俗にいう「M字開脚」状態ではないか(笑)
この店では(いずれ詳細は書くと思うけど)、この名称不明の麺がすごく美味しかったことと、
風呂イスが異常に低かったことと、値段をぼったくられたことの3つが忘れられない。
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風呂イスが海外でこういう形で、しかもここまで広く普及しているのを見たのは初めてだ。
日本では風呂イス。ベトナムではオールマイティに近い普及イス。

ひょっとすると、あのイスを見て「風呂イス」というイメージを持つのは日本人だけなのかな?
だとすると、「ベトナム人が町の至るところで風呂イスに座っててオカシい」という印象を
持つことができるのは日本人だけの“特権”といえなくもない。

キミもその“特権行使”のために、ベトナムに行って風呂イス文化を見てこないか?




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by tohoiwanya | 2014-06-06 00:36 | 2013.06 ベトナム・タイ旅行 | Comments(4)
2014年 03月 27日

インド人は借景がお好き?

さて、インドに話を戻そう。
これまで書いたように、イ課長はアグラ城やタージ・マハルをガイドつきツアーで見学してきた。

そのいわば副産物として、ある風習・文化がインドで特に好まれるのではないか?という
疑問を抱くことになった。もし1人だけで行ってれば、こんな疑問を感じる機会はなかったはずで、
インド人のガイドさんと一緒だったからこそ発見できたことなんだよ。


借景:庭園外の山や樹木、竹林などの自然物等を庭園内の風景に背景として取り込むことで、
   前景の庭園と背景となる借景とを一体化させてダイナミックな景観を形成する手法
   (Wikipediaより引用)



これを広義で捉えれば、「バックの景色をうまく前景に取り込んで活用すること」といえるよな。
どうもインドでは観光地における記念撮影というありきたりなシチュエーションでこの「借景」が
非常に広く浸透しているのではないか、と推測されるのだ。

インドの借景文化について書く前にひとつ断っておかなければならないことがある。
本日の記事にはイ課長の見苦しいバカ面が複数連続して出てくる。まことに申し訳ないと思う。
ただ、これもインド借景文化を考える上での研究材料と思ってガマンしていただきたいのである。

そもそも記念撮影に際しての、インドの借景文化ってナンなのか?
アグラ城とタージ・マハルには専用ガイドという名の専属カメラマンがついたって書いたじゃん?
彼はイ課長のカメラを使って「ソコに立ってこういうポーズをとれ」だの「手をこうやれ」だの、
要求の多いカメラマンだったが、そういう要求こそインド借景文化の発露に他ならなかったのだ。
ま、とにかく写真をお目にかけよう。


イ課長が最初にアグラ城でやらされた典型的借景はこれ。


 
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・・・なんというバカバカしさ(笑)。
しかしガイドつきツアーでアグラ城に行った人なら、同じ借景で写真撮った人は多いと思うなぁ。

アグラ城でのもう一つの借景定番といえばこれ。


 
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ユーミンに「手のひらの東京タワー」という名曲があるけど、これは「手のひらのタージ・マハル」(笑)。
これまた、アグラ城で同じことやらされた人は多いと思う。インド人ガイドなら必ずこのショットを
撮ろうとするはずで、イ課長についたガイドだけが特殊だったとは考えられない。

アグラ城ではこんな借景ポーズを何度かとらされた。
繰り返すが、イ課長が「こういうポーズで撮って」と頼んだのではない。ガイドが撮りたがったのだ。
要するにインド人のガワに「ここでこういうポーズで写真を撮ってあげればガイジンは絶対喜ぶ」という
認識があるんだよな、明らかに。

こういうインド借景文化が最も炸裂する場所はやはり「世界の観光地タージ・マハル」なのである。
ここでもガイドという名の専属カメラマンがここに立てだの座れだの、いろいろ言ってくるんだけど、
最後に「ベンチに乗ってこういうポーズをとれ」という要求があった。どんなポーズかっていうと・・・



 
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アグラ城と同じじゃねぇか(笑)。インド人、よほどこの「つまみポーズ」が好きとみえる。
現地ガイドと一緒にタージ・マハル観光をした人なら、やはり極めて高い確率でこのポーズを
とらされたんじゃないかなぁ?

これに類した借景で有名なのはピサの斜塔だよな。行ったことないけど。
斜塔のカタムキを支えるようなポーズをしたり、反対に押して傾けてる格好をしてみせたりするアレ。
ああいう「バックの建物を使った借景ポーズ」がインドでは非常に発達?しているようなのだ。

イ課長は海外に一人で行くことが多い。観光でも一人旅するし、出張なら確実に一人だ。
観光地で誰かに写真を撮ってもらうという機会は非常に少ない。だからこんな借景ポーズを
要求されたことも初めてで、ちょっと驚いたんだよ。

だって、さっき言ったピサの斜塔を唯一の例外として、借景ポーズ写真なんて見たことないもん。
もちろんこういう「つまみポーズ」も知らなかった。他の国でこんな風習あるかい?

タージ・マハルみたいに先が尖ったドーム型の建物なんて欧米にいっぱいあるけど、たとえば
ローマのサン・ピエトロ大聖堂やワシントンの国会議事堂で観光客が「つまみポーズ」で写真撮らんだろう?
後者はイ課長も実際に見たことあるけど、そんなポーズで写真撮ってるヤツは一人もいなかったよ。

どうもインド人が特に「借景がお好き」なんじゃないかって気がするんだよなぁ~。
しかし、仮にインド人がことさら借景ポーズを好むとしても、それがなぜか?となると
これを解明するのは難しい。

巨大建造物をつまんだり手の平に載せるってことは、孫悟空に出てくるお釈迦様の手のひらみたいに、
掌それ自体を一つの小宇宙とする仏教観の影響なのだ、というコジツケも不可能ではないだろうが、
こうやって書いててもたぶん違うだろうな、と思う(笑)。

そもそも、インド人がなぜ借景ポーズが好きかという疑問以前に、まず本当にこれがインドで特に
顕著な傾向なのか、実は他の国でもみんなやってることなのかということを検証する必要がある。

イ課長のごく狭い経験では、こういうのをやらされたのはインドだけで、他の国で同じようなことを
やってる人や写真を見たことがない(除・ピサの斜塔)。しかしイ課長が知らないだけで、
実はありふれたことなのか?また、インドの他の観光地ではどうなのか?

これらに関して知見をお持ちの方はぜひご教示いただきたいのである。
 

 
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by tohoiwanya | 2014-03-27 00:22 | 2012.10 インド出張 | Comments(12)
2014年 02月 26日

煙草パッケージ・きもワル写真集

また突然ヘンなこと書きたくなっちゃったから、書かせちくり。
インドネタもちゃんと書きます(←言い訳っぽい)。タージ・マハルも近々たっぷり書きます!
でも今日はヘンな話。ちょっとグロい話でもあるからご注意いただきたい。


ご存知のようにイ課長は現在もタバコを吸う。

海外に行けば、海外でタバコを買うこともある。珍しいから何の気なしにパッケージの写真を撮る。
そういうのがたまると、それはそれでなかなか興味深い研究対象になるんだよ。

これまでの経験では東南アジアが断トツで、それを頂点として
東南アジア>インド>欧州≒日本 という順番になるんじゃないかと思う。

何の順番かって?むろん味や値段じゃない。煙草のパッケージにある警告の強烈さが、だ。

昨今は世界のどこでタバコを買っても「タバコ吸うと肺ガンなるぞ、テメェ」とか
「病気の覚悟した上で吸いな、バカタレ」みたいな、要するに喫煙に伴う健康リスクを説明する文句が
印刷されている。ちなみに、いまイ課長が持ってる日本のタバコに書かれた文句はこうだ。

喫煙は、あなたにとって肺がんの原因の一つとなります。 疫学的な推計によるとウンヌンカンヌン・・・

しかし、これはおそらく世界で最もソフトな部類のワーニングじゃないかと思うんだよ
世界には「それでも吸うんだな?いいんだな?!」「死ぬ気で吸えよおんどりゃ!!」と言わんばかりの、
キョーレツな警告がほどこされた煙草パッケージもあるのだ。

とりあえず「日本並みにユルい」ところからご紹介していこう。まずドイツ。
ひじょうに軽いタバコなので、ドイツに出張するといつもこのR1っていうのを買う。
ドイツ語が読めないけど、警告文冒頭に「ラウヒェン」っていう単語があるから、おそらく日本のタバコと同様に
「喫煙はあなたの健康を害する恐れがあるウンヌン」って書かれてると推測される。
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ポーランドでも同じ銘柄があったから買った。
ポーランド語になるとサッパリわからないけど、まぁドイツ語と同じような意味なんだろうな。
単語が二つしかないから「吸いすぎ 注意」といったシンプルな警告なのかもしれない。
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こういった欧州タバコのパッケージを見ると、おおむね日本と大差ないといえるよね。
そりゃまぁ警告文の「調子の強さ」に違いはあるのかもしれないけど、要するに文章表現上の違いであって
「健康リスクを知らせる文言を煙草のパッケージにいれる」という考え方は日欧とも同じだ。

ところが、これがインドになると「警告度合い」がワンランクアップして、画像が加わってくる。
絵をいれるっていうのは識字率が低い地域もあることを考慮したパッケージデザインなのかもしれない。
「喫煙は殺す」っていう表現もシンプル&ストレートで大変けっこう。
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だが、「禁煙奨励画像」の内容という点じゃ、インドもまだまだユルいのだ。
以前載せたシンガポールのタバコ。あのグロさに比べれば、インドの「肺男」の絵なんて超ソフトコアだぜ。



(前に載せたときも書いたけど、閲覧注意ね)



 

f0189467_0595368.jpg
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いやキモチ悪いったらない。
しかしこの程度のグロさでは済まない国もあるんだよ。世界は広い。
インド出張に行くとき、乗り換えで降りたバンコクのスワンナプーム空港の売店で、イ課長は
信じ難いものを見てしまったのだ。

どんなものかといえば、要するにシンガポールのグロ路線を、もっと、もぉーーーっとグロくしたパッケージ。
こんなタバコが普通に売られていることに驚き、思わず写真を撮った。



一応、その写真を掲載する。



しかし、シンガポール以上に閲覧注意。気の弱い人はササーーッとスクロールして
イッキに下にとんでしまうことをお勧めする。










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いやもうビックリした。タイのタバコのパッケージって、ここまでスーパーグロだったのかい!
しかし間違いないんだよ。グロいんだよ。この翌年、イ課長はベトナムとタイを旅した。そして
バンコクのコンビニでこの超グロいパッケージのタバコが当たり前に売られているのを見たのだ。

上の方で 東南アジア>インド>欧州≒日本 と書いた意味がわかったでしょう?
東南アジアの煙草パッケージはかなりグロい。エグい。日本や欧州みたいにヤワな警告文じゃないのだ。
「これでも吸うんやな?!こうなってもええんやな?」というメッセージ性たっぷりのグロさ。
明らかに死体の胸を開いたと思われる画像までパッケージになってるっていうんだから、ぶったまげるぜ。

2012年のインド出張の時、このタイの煙草パッケージをイ課長はタイの空港で見た。だから、翌年の
ベトナム・タイ旅行でも、さすがにタイでは煙草を買いたくなかった(笑)。しかしベトナムはどうだろうか?
ダナン空港で待ってるときに、売店で現地産(と思われる)タバコを一つ買ってみた。

あらまぁ。日本や欧州と同じ、ごく穏当な警告文だけだよ(読めないけど)。
シンガポールやタイと比べてなんという違い。同じ東南アジアでもこれだけ差があるわけだ。
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イ課長の推測ではシンガポールやタイには「タバコ業界」ってものがないんじゃないか?特に国が小さい
シンガポールにタバコメーカーやたばこ栽培農家がないのは間違いない。だから政府としても思いっきり
「それでも吸うか?」路線を突っ走れるんじゃない?仮に、このパッケージのせいでタバコが売れなくなって、
税収が落ちても、喫煙者減少による医療費削減効果の方がメリットは大きいと胸を張って言えるし。

それに対し、ベトナムは日本と同様、自国内に煙草メーカーがあり、たばこ栽培農家もそれなりに
いるんじゃないかと思うんだよなー。国内の特定業界の商品を政府としてアカラサマに買いづらく
させるわけにはいかないのでは?それに「たばこ産業に従事する人民」だけを苦しめるような施策は
社会主義国としてとりづらいって気もするよね。同じ労働者、同じ農民なんだからさ。

大まかに東南アジアが断トツって上の方で書いたけど、仔細に比較すると、煙草パッケージのグロさは
国ごとに大きな差があるようだ。現段階ではタイ>シンガポール>ベトナム≒日本という感じだけど、
ではラオスやカンボジア、ミャンマーあたりの周辺国はどうなのか?これは興味深いテーマだ。
東南アジアと欧州の間にあるインドが、グロさの点でも両者の中間くらいというのも非常に面白い。

今年の海外旅行、また東南アジア行きたいなぁ、なんてバクゼンと考えてるところなんだけど、
もしベトナム&タイ以外の国に行くなら、現地の煙草パッケージ検証は欠かせないな(笑)。




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by tohoiwanya | 2014-02-26 00:04 | 出張・旅行あれこれ | Comments(10)
2014年 02月 14日

インド コントン トラフィック

さて、長かったポーランド・フィンランド旅行ネタもおおむね書いたし、そろそろ次のネタ在庫、
すなわちインド出張ネタの消化に本格的に注力しよう。もう1年4ヶ月前の話になってるが・・。

今日はインドの道路交通について書く。
どこをとっても混沌としているインド、当然道路交通もまたコントンとしているのである。
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インドの道路交通に混沌をもたらす要因、現地で感じたのは主に下記の3点だ。
この3点はそれぞれにからみあってインドの道路交通を混沌へ、そしてさらなるカオスへと導く。

①道路を通行しているモノの種類がやたら多く、その速度がバラバラ
②一応車線区分はあるけど、ほとんど守られていない
③とにっかくまぁみんなよくクラクションを鳴らす

まず①だ。これはスゴかったよ。十分事前に予想してたとはいえ、やっぱりスゴかった。
大型トラック、乗用車、オートリクシャー、バイク、自転車、荷車、馬車、歩行者、ウシ等々のモノモノが
混在してるからね。しかもそれが都市部の狭い道じゃない。本来は自動車専用道路じゃねぇのか?と
思うような片道3者線くらいある幹線道路で、だ。

①の結果として②が生じる。
車のドライバーは自分の前を走る様々な「遅いもの」を次々と追い抜いていくという作業が常に求められる。
渋滞じゃムリだけど、道路が空いてりゃ必然的にそうなる。インドのすいた道路を快調に走るということは
前方にある「遅いもの」を追い抜き・追い越し続けることとほぼイコールと言っていい。

次々と前の物体を右に左にと避けながら追い抜くとなれば、車線の持つ意味はあまりない。
むしろ最初から車線区分をまたいで走ってる方が「左右に動きやすい」状態ともいえるわけで、実際そうやって
走るドライバーも少なくなかった。みんがそんな調子で走ってりゃ、混沌とするのも当然だよな。

さて、問題は③だ。これは②の問題と深くつながっている。
要するに②の追い抜きのときに「オラ、今からお前のこと抜くから、抜き終わるまでフラフラすんな」って
前を走る「遅いもの」に注意してるんだよね。上でもいったように、そういう追い抜きの場面はしょっちゅう
あるわけだから、結果的にクラクションもしょっちゅう鳴らすことになる。

なにせインドの道路を走る「遅い人たち」の「後方確認してなさかげん」ってスゴいからね。
自転車や荷車はしょうがないとして、バイクですらバックミラーがない場合が多いからあぶなっかしい。
たとえば下の写真、おっちゃんの乗ってるバイクにバックミラーないでしょ?こんなのザラ。
f0189467_00344284.jpg
こんな風にバックミラーをわざわざ内側に折り曲げてるバイクもよく見かけた。
これ、おそらく渋滞時にすり抜けしやすいようにってことのはずで、何のためのバックミラーなんだか・・。
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総じて、インドのバイクでまともにバックミラーを左右に広げて走ってるのは半分くらいじゃないかなぁ?
むかし250ccバイクに乗ってたイ課長の感覚としては信じられん・・っつうか、おっかないよ。
道はデコボコもある。道路のヘコんだところをよけようとして、ひょいと左右にハンドル切ることだってあるだろ。
それを後方確認なしでやるなんて、あっぶねーよなー。

こういう「後ろを見てない(かもしれない)連中」が前をチンタラ走ってるわけだから、車のガワにすれば
「おらおら、今からオマエのこと抜くぞ」ってクラクション鳴らして注意する必要があるわけだ。

クラクションに関してはもう一つ奇怪なものを見かけた。それはトラックの荷台のケツの部分だ。
ここに「ホーンを鳴らせ」って書いてあるトラックがもンのすごく多いんだよ。

ほら、BLOW HORN って書いてあるでしょ?
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こっちも。
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こっちは「ホーンお願い」ときたもんだ。
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こっちもお願いプリーズ型。これ、アグラ往復の間の車中から撮った写真なんだけど、とにかくもう
ほとんどのトラックにはケツの部分にコレが書いてあるんだよ。ここまであちこちで懇願されりゃ、
後続車がトラックを追い抜くときは。そりゃ絶対クラクション鳴らすよな。
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デリーからアグラまで、タージ・マハルを見にいくとしたら、車か鉄道か、そのどちらかになる。
イ課長としては当初、鉄道にかなり心ひかれたんだけど、デリーに早く戻ってくることを優先して車にした。
車だと片道4時間くらいかかる(鉄道でも同じくらいかかるけどね)。

最初は片道4時間も乗るのかよ~と思ったけど、混沌の道路事情・運転事情を眺めたり、
トラックの尻の写真撮ったりして、意外と退屈しなかった。
もっとも、デリーに戻ってきた時は「面白かったなぁ」ではなく、あの混沌とした道路を往復8時間走って
「事故に遭遇しなくて良かったなぁ」だったけどね。


 

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by tohoiwanya | 2014-02-14 00:56 | 2012.10 インド出張 | Comments(2)
2013年 12月 04日

海外のタカリとコジキに関する考察

例によって、衝動的にヘンなテーマで書きたくなったから書く。

日本ではメッキリ減ったが、海外では時々コジキを見かける。さらにタカリも寄ってくる。
タカリとコジキっていうのは、いわば世界の物乞い業界(つまり犯罪とは違う業界)における
2大ビジネスモデルといえる。しかし、イ課長の狭い経験の範囲で思い返してみると、この
二つのビジネスモデルには意外と地域差があるような気がするんだよ。

まずコジキとタカリの定義を明確にしておこう。
「コジキはジッとして動かない」「タカリは相手に自ら寄って行く」という点が重要な違いだ。
コジキは定置型物乞いで、タカリは移動型物乞い。コジキは受動的でタカリは能動的。もちろん
スリやカッパライも自分から相手に寄っていくが、そういう純粋犯罪は本日の考察の対象外。

さてだ。
イメージ的にコジキやタカリが多そうなインドや東南アジアあたりから検討してみよう。
イ課長の経験だとアジア、特に東南アジアのタカリ・コジキにはある特徴があるように思う。
それは大人と子供の分業制というシステムだ

①大人はジッと座ってコジキをする。
②子供は渋滞で停車中の車などに積極的に寄ってって、タカる。

昔行ったマニラなんかではタクシーに乗った外人(つまりイ課長)めがけて、小さな子がワンサと
寄ってきて、窓ガラスに手をべったりくっつけておねだりしてた。でも、大人からそういうことを
されたことは一度もない。大人はみんなジッと座ってコジキをしてる。

しかも、インドではそのコジキ自体も意外なほど少なかったと思うんだよな。
「コジキ都市」として有名なカルカッタなんかだと事情は違うのかもしれないけど、少なくとも
デリーやムンバイじゃコジキって見かけなかったし、子供のタカリも目立たなかったなぁ。
出張で動いた範囲(ま、ごく限られてるが)に関して言えば、インドは意外にも健全だったよ。
(下の写真はインドの街角)
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一方、ヨーロッパじゃタカリもコジキも主に大人の仕事だ。
90年代にトホ妻と行ったスペインじゃ、バルの中にタカリが入ってきて商売?するんで驚いた。
店の人も追い出そうとしなかったから、おそらく各タカリごとに「縄張りバル」が決まってるんだろう。
相手が大人だとこっちも冷たい。「にほんごでいってください」と日本語で応戦して撃退した。

欧州の観光地じゃ寄付を装ったタカリもすごく多いし、何だかよくわからずペラペラと愛想よく
金をくださいと言ってくる大学生みたいなのもいた。もちろん「小銭くれませんか~?」的な、
タカリの王道をいくような方々も多い。大人がやるせいか、欧州はタカリの数も種類も多いんだよ。
(下の写真はブリュッセルの街角)
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アメリカでは見るからにホームレスっぽい大人の(年配者も多い)コジキをけっこう見かけたな。
なにもしゃべらず、コップの中の小銭を振って音で「カネくれ」と催促してたりする人が多かった。
昔(80年代)にはNYのマクドナルドの中を巡回するタカリなんかもいたけど、今でもいるのかな?
でも米国でも子供のタカリやコジキっていうのはいなかったね。この点は欧米共通の傾向。

つまり欧米においては「物乞いは大人の仕事」で、タカリもコジキも大人がやる。特に欧州のタカリは
いろんな大人たちがいろんな“業態”を開発して、しのぎを削ってるようにみえる。一方アジアじゃ、
さっきも言ったように「コジキは大人、タカリは子供」っていう分業制が発達してるように見える。

この違いって、なぜ生じたんだろう?(時々、こういうバカなことを考えるんだよ、イ課長は)

思うに、アジアの物乞いは“かわいそう”って思わせて、同情をひくことが重要なんだろうな。
イ課長も同じアジア人であり、その自分自身を省みてもそう思うんだよ。

貧しい子供って、その存在自体が同情を誘いやすいじゃん?
それを最大限利用して積極的にタカリにいく。ジッとしてるより能動的ビジネス展開が有効なんだよ。
一方、大人が車の窓たたいて金せびったって相手は同情してくれないから、彼らは「かわいそう感」を
アピールできるもの(障害のある体、やせた赤ん坊等々)を前面に出してコジキをした方が効果的。

一方欧米、特に欧州の物乞い業界では何らかのロジックで相手を説得?することが重要っぽい。
たとえば、欧州のタカリは「黙ってネダる」ってことは絶対ない。アナタが私にお金をくれるべき理由を
必ず口頭で“プレゼン”してくる。コジキは黙ってジッとしてるけど、それでも立て看板なんかで
「コジキの主旨説明」してるコジキってけっこういたよ(読めないけど)。

そう考えると欧州に子供の物乞いがいないのも納得出来るよな。
子供に「タカリやコジキの主旨説明」しろっつうたって、無理だ。そういうのは最低でもハイティーン
くらいの年齢にならないと(さっきも言ったように、大学生くらいの年齢のタカリなら欧州は多い)。

結論:同じ物乞い業界でも、アジアは情緒で、欧州は論理で、それぞれ“武装”する必要がある。
   子供の果たす役割に地域差があるのも、この武装すべきモノの違いから生じたものである。



フと思いついたわりには、ちょいとばかり説得力のある仮説だと思わんか?(笑)

 

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by tohoiwanya | 2013-12-04 12:11 | 出張・旅行あれこれ | Comments(11)