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2014年 10月 22日

旅先での友達のつくりかた

ハノイのホアンキエム湖周辺、旧市街には観光客向けの土産物屋がたくさんある。
どこの店も小物とかバッグとかのベトナム雑貨、シルク製品なんかを扱ってる。
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ある店の店頭にあった手提げがフと目に付いた。店には若い女性が二人いる。どっちかが店主か?
イ課長が品物を見てると「日本から来たの?あたし日本が好きー」なんて話かけてくる。
どうやらこの話好きな、活発なお嬢さんが店主のようだ。
もう一人のコを「あたしのイトコなの」と紹介してくれる。一種の親族経営ってわけか。
結局彼女の店で手提げを二つ買い、二つ買ったからっていうんでほんの少し値引きしてもらった(笑)。

買物が終った。相手はかわいいお嬢さん二人。となれば次にやることはもう決まってる。
「写真撮ってもいい?」と聞くと、大喜びでポーズをとってくれる。
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この後がすごかった。
「○○ちゃん、このガイジンさんと一緒に撮ってあげるよ!ほらほら!」てな感じで、
イ課長の手からカメラをサッと取って、イ課長とイトコにポーズとれと要求してくる。
ベトナム美人とツーショットでニヤける見苦しいオッサンの顔は半分カット。しかしすごい身長差。
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「ねぇ次はこのヒトとアタシ、一緒に撮って撮って!」と、今度はイトコにカメラを渡す。
あの・・それ・・イ課長のカメラなんですけど(笑)。もう大変なはしゃぎっぷりなんだよ。
こちらも同様に見苦しすぎる物体は極力カット。
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この若き土産物屋店主、ナンさん(仮名)っていう名前らしい。
店のカードもくれた。そこには店の名前と住所とメールアドレスが書かれてる。あ、これは助かる。
あとでここに写真を送るよ、と約束し、ホテルに戻ったらさっそく送った。

翌日の夕方、例の限りなく不健全そうなマッサージ屋に行くとき、再度この店の前を通った。
実はこの時イ課長は全然気づかず、彼女たちの方が気づいて声をかけてきた。そうか、昨日もここ通ったんだ。
「写真送ったよ、見た?」って聞くと、「イエス、見た、サンキュウ!」とまたまた大コキゲン。
現地で撮った写真をすぐモデルさんに送ってあげるとすごく喜んでくれるね。こっちも嬉しくなる。

こうしてナンさんとはすっかり顔見知りになった。そこでハノイを発つ日にもう一度彼女の店に行った。
ハノイの顔見知りに別れの挨拶をしようと思ったわけだ。「私は今日の夕方ハノイを発つ。もしアナタが
日本に来るときは連絡くださいね」とか何とか言っておきたいじゃん。

店であれこれ話をしてたら「あなたFacebookやってる?」と聞かれた。
う?一応やってるよ?・・するとナンさん、サッとノートパソコンを出し、キーボード設定をベトナム語から
アルファベットにサッと変え、パソコンをイ課長にサッと持たせてFacebookの人名検索欄を指さす。

ああ、そういうことか。自分のHNを入力すると検索結果でイ課長のアカウントが小さく表示された。
「イッツミー」って言うと、ナンさん、間髪をいれず友達申請。これでめでたくイ課長とナンさんは
Facebook上でつながったわけだ。なんて手際がいいんだ。
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そうか、いまやFacebookが世界中に普及してるんだから、これを使えるわけか。
日本に戻った後もネット友達としてつながっていられるし、メッセージを送るのも簡単。なーるほど。

そんなこと今頃知ったのか?と言われそうだけど、はい、イ課長は去年の6月に初めて知りました(笑)。
こんな使い方があるなんて考えたこともなかった。ナンさんはイ課長がFacebookでつながった、初めての
「海外の旅先でできた友達」であり、同時にイ課長の蒙を啓いてくれたと言っていい。

日本にあこがれるナンさん、以前に日本人旅行者からもらったっていう日本語の名刺も見せてくれた。
「日本はホテルが高くて・・この人のウチにステイできればいいんだけど・・」なんて言う。
しかし名刺に書かれているのは男性の名前だぞ。オジサンとしてはちょっと心配になって
「このジャパニーズ・ガイは独身ですか?」と聞いてみたら「イエス、この人独身」という。

ってことは、この人は一人暮らしか?それならステイなんてケチなこといわず、イッキにこの人と
国際結婚でもして・・と、ついそう勧誘?したくなる。するとナンさんは冗談めかしてボソッと言った。

いまの彼氏を殺さなきゃ・・

あはははは、これには笑った。すでにベトナム人の彼氏がいるわけね。ま、そりゃそうだよな。
ナンさんと彼氏の写真はその後もFacebookに時々載ってたから、まだ彼氏は殺されてないようだ(笑)。

かくのごとく、ナンさんは「旅先で友達をつくる」ということに関してイ課長をまさに啓蒙してくれた。
すっかり味をしめたイ課長、その後タイやベトナムやカンボジアで機会があるとFacebook友達を増やした。
(何せお互いの英語レベルが近いからね。これはけっこう重要で、欧米だとちょっと難しい)
いまや東南アジアには「旅先でつくった友達」が何人もいる。

海外で友人に再会できると楽しいよね。だから東南アジアまた行こうっと。

 
 

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by tohoiwanya | 2014-10-22 00:01 | 2013.06 ベトナム・タイ旅行 | Comments(2)
2014年 10月 11日

ホイアンの夕暮れ

ホテルで缶ビールを飲んで一休みし、少し日が傾きかかってからもう一度ホイアンの町を歩いてみた。

午後に比べるとほんのちょびっとだけ涼しくなったような気もするけど、歩いてるとすぐに汗ダクになる。
でも同じように町をぶらぶらする観光客で夕方もホイアンの町は相変わらずにぎやかだ。そんな観光客向けに
灯篭を売る少女たちが川っぺりに何人も並んでる。
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夕方近くともなると古民家の中を見学しても暗い。せっかく入場無料の日に当たったんだからはりきって
見学すりゃいいのかもしれないけど、前回書いたようにこの頃にはもうイ課長は歴史的家屋の中を見るより
外でホイアンの夕暮れをのんびり眺めていたかった。

川べりにちょっとしたカフェがあった。
お母さんがサトウキビしごきマシン(とでも言うしかないアレ)でサトウキビをガーガーしごき、中学生くらいの
娘さんが配膳係。そんなカフェで冷えたサトウキビジュースを飲んだ。1杯1万ドン(50円)。
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冷たいさとうきびジュースを飲みながらホイアンの夕暮れを眺め続けた。
この時はもう泣きたいくらい東南アジア旅情に浸りきったね。ホイアンの夕暮れ、忘れられないんだよ。
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「あーー・・・オレはいまベトナムにいるんだ・・・・来てよかったなぁ・・・」

自分でも不思議なくらいの幸福感に包まれながらそんなことを考えた。
マジェスティックホテルでの近藤紘一さんじゃないけど、さとうきびジュースを飲み、暮れゆくホイアンを
ぼんやり眺めながら、イ課長は幸福だった。

この旅行の前にオヤジの体調が悪くなり、旅行もキャンセルしようかと考えたことがあった。
でも来られた。来てよかった。体調回復して予定通りこの旅を実現させてくれたオヤジに感謝した。
「大丈夫よ行ってきなさいよ」と言って送り出してくれたオフクロにも感謝した。
(オヤジはこの旅行の5ヵ月後に天国に行った)

夕暮れの川には相変わらずバイクと人をぎっしり積んだ渡し舟が行きかう。
船が到着したときだけ、船から降りるバイクのエンジン音で船着き場は一時的に賑やかになる。
何かの予定を抱え、どこかに行くために、ベトナムの人たちがバイクで夕暮れの町に散って行くわけだ。
そこに混じって、日本の様々なことから隔絶された自分がここでボンヤリしていられることが不思議だった。
そしてバイクがいなくなると、また川に静けさがもどってくる・・・
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なんか、ホイアン、最高だワ・・・。そんな気分になっていた。
空が暗くなり始め、提灯やロウソクの明かりが灯る。もっと暗くなるともっとキレイになるんだろうな。
でも夕暮れの、暗くなり始めたホイアンの雰囲気だけでイ課長はすでに十分幸福だった。
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提灯や灯篭の明かりがだんだん明るく目立ち始めた。
薄暗い川のほとりで灯篭を売る少女たちも、おばあちゃんも、ロウソクの明かりに映えてしみじみと美しい。
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夕暮れのホイアン。本当に美しい時間だった。
イ課長もトシだから、こういう情景見てるとフッと昭和40年代くらいの懐かしい記憶の中を歩いているような
気分になってくる。海外でこんな気分になるのも初めてじゃないか?今そこにある風景と、自分の記憶にある
心象風景とがふわっと重なったような感じ。だから「この町を昔から知ってる」って気がしてくる。こういうのって
東南アジアだからこその旅情かもしれないよねぇ・・・欧米じゃ味わえないよねぇ、たぶん。
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イ課長はホイアンという町の良さに完全にヤラレた。ほんと、良すぎる町なんだよ、ホイアンって。
今夜の満月祭り、さぞかし美しいに違いない。たまたまこの町に来た日が満月祭りだったという幸運も
何となくイ課長とホイアンの間で決まっていた成り行きだったようにも思えてくる。

さて、次回はいよいよ夜の散歩だ。ランタンに彩られ夢幻のごとく美しい
満月祭りのホイアンの夜をご覧にいれよう。


 

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by tohoiwanya | 2014-10-11 00:01 | 2013.06 ベトナム・タイ旅行 | Comments(0)
2014年 09月 05日

日本に行きタイ!

ホイアンの話が続いたから、ちょっと違う話をはさもう。

日本に来る外国人旅行者の数が昨年初めて1000万人を突破したっていうニュースを目にした人は多いだろう。
特にビザが緩和された東南アジアからの旅行者が大きく増えたそうで、その辺まではイ課長も知ってた。

たまたま先日、アジアから日本に来る訪日旅行者の統計を調べる機会があった。
2014年の月別・国別入国者数データが7月まで速報値が出てるから、これを見れば今年1~6月の上半期で
どの国からどのくらい来たか、昨年に比べてどのくらい増えてるか、みたいなことがわかるわけだ。

このデータで2014年上半期の国別来日者数が昨年1年間の何%にあたるか?というのをやってみた。
昨年の総数に対する「今年上半期比率」が高いってことは、ただでさえ多かった去年に比べても今年半年間の
来日者数がさらに急増している国ってことだ。上位はどこだと思う?

それでは結果発表です(ドラムロール)

1位フィリピン(昨年比84.7%)、2位中国(同76.8%)、3位タイ(同72.9%)、4位ベトナム(同70.5%)。
フィリピンというのはちょっと意外だったが、ここも昨年ビザが緩和されたんだよね。去年1年間の8割超が半年の間に
来日しちゃったってすごい。2位中国はほぼ予想通りか。そして3位と4位にはイ課長が昨年行ったタイとベトナムが
そろってランクインしている。何となく嬉しい。
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確かにね、去年行った時にイ課長はちょっとそれを肌で感じたんだよ。
「それ」っていうのはなんつうか・・・彼らの対日感情の良さというか、日本に対する憧憬とでもいうか。
タイやベトナムには「日本に行きたい」と思ってる人がこんなにいるんだと思ってちょっと驚いた。

「あたし、あなたの国がすっごく好きでぜひ行きたいんだけど、日本は物価が高いでしょ?ビッグマネーが必要なの」
ハノイで土産物屋を経営してる女性(といってもまだ20代前半のお嬢さん)からそんなことを言われた。もちろん
日本語ではなく英語で言われたわけだけど、とにかく日本に行きたくてしょうがないって感じだった。

「あたしもう何度も日本行ったよ。日本好き。日本の食べ物も好き。日本行くと食べ物おいしいから太る。でもまた行きたい」
バンコクのカラオケでイ課長の相手をしてくれた女性もそう言ってた。これは日本語で、こんな感じの口調で言われた(笑)。
いずれにしても、アジアじゃ「日本好き、日本行きたい」ムーブメントが意外なほど高かった。それも若い層に。

昨年末に行ったバンコクでもそれを実感した。前に書いた「ウォシュレットのある高級ショッピングビル」での話。
ここはフロアごとに違う都市をイメージしたフロアデザインになってて、2階がパリ、3階がロンドンだったかな?だから
「ロンドン・フロア」に行くとトイレもこんな風にロンドン地下鉄表示風のデザインになってる。凝ってるねぇ。
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そんな高級ショッピングビル、さて1階はどこの都市のイメージで作られてるかっていうと、これが東京なんだよ。
タイの人にとっちゃ東京はパリやロンドンと並ぶ、典型的な「海外のあこがれの大都市」っていうことなんだろうな。
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当然トイレ表示も和風なのである。男女を示すマークがお雛様になってるあたりはホントに凝ってるんで感心した。
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トイレだけじゃなく、このフロアにはタイ人が考える「日本的・東京的なもの」がそこらじゅうに取り入れられてる。
一番上の写真もそうなんだけど、日本人から見ると何かちょっとヘンかもっていうのもかなり混じってる(笑)。でも
欧米に時々ある「日本も中国もゴッチャ」的デタラメさはなくて、おおむね正しい。でも微妙にヘン。
その「ヘンさ加減」がおっかしくてさぁ。

チョウチンっていうのはタイ人に限らず、世界中の人が「東アジア的」と感じる装飾なんだろうな。文字もちゃんと日本語。
間違いはない。間違いはないが、意味がちょっと・・いや、もちろん嬉々としてしあわせなのは良いことだが・・
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こっちじゃ食い物づくしで・・・拉麺なんて漢字、今じゃあまり使われないよなー。どこで入手したのだ?こんなチョウチン。
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うお、こっちはまたナンですか。「貴重な経験」という商号か?それとも貴重な経験を販売してる店なのか?(笑)
具体的にどんなものを商っておられるのか、ぜひ聞きたいところだ。
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こっちはさらにナゾの店。ナニ屋なのだ?どういう意味だ?しかも「い」の字の貼り方がヘンだ。それではイカン。
ハシゴにのぼって貼り直してあげたいくらいだ。
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てな具合に、バンコクの高級ショッピングモールTerminal 21の「東京フロア」には、ちょっとハテナな日本語だの
ビミョーにずれたジャパニーズイメージだのがテンコ盛りで、面白くてしょうがない。でも同時にこういうの見てると
タイにおける「日本的・東京的イメージ」の人気の高さ、その浸透ぶりに驚く。お金持ちだとか、経済大国だとか
そういうこと抜きで、日本や東京のカルチャーにあこがれてる様子が見受けられるんだよね。

昨年末に行ったときの「東京フロア」でダントツ人気だった飾りつけはこれ。巨大ウィンク招き猫と満開の桜だ。
これも日本人が見ると何となくビミョ~にヘンなんだけど(笑)、地元の人には大変な人気スポットで、
誰もカレもが嬉しそうにここで記念写真を撮ってる。招き猫デコレーション、大成功だったようだ。
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あの時は12月30日夜のタイ航空で帰ってきたんだけど、周りにはお正月を日本で過ごそうっていう裕福そうな
タイの家族連れがい~っぱいいた。みんな「これから東京行くんだ、楽しみだな」っていう顔してるんだよね。
日本が好き、日本に行きたいと思ってもらえるのはもちろん日本人として単純に嬉しい。嬉しいが・・・

アナタたち、こんなに暖かいバンコクからクソ寒い東京に(当日の成田の気温は零下4度)行くんスか?
 マジっすか?何をまた好きこのんで・・・せめてもうちょっと気候のイイ時にしたらどうスか?


そう言ってあげたい気持ちになったことも事実なのだが(笑)。

今年の訪日外国人数はすでに昨年を大きく上回るペースで推移している。通年で1200万人は軽く超える勢いだ。
タイ人に限らず、日本に来た人たちには日本でイヤな思いせず、楽しんでもらいたいと思うよ。


 

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by tohoiwanya | 2014-09-05 03:20 | 2013.12 バンコク旅行 | Comments(8)
2014年 06月 04日

内なる声の命ずるままに・・・

すでに散々ベトナム旅行ネタとを書いておきながら、いまさら「旅の最初の朝のこと」について
書くのもミョーな話だが、まぁ書きたいから書く。

イ課長はこのブログですでに何度も「ベトナムは楽しくてしょうがなかった」って書いた。
なんであんなにベトナムが楽しかったのか?これはその後自分でもいろいろ考えた。

日々仲良くなったりぼったくられたりしながらベトナム人と接すること、これは本当に楽しかった。
こういう「人的要素」がかなり大きなブブンを占めてるのは確かだが、もう一つ理由を挙げるなら
ベトナムでの旅の計画がズサンだったからじゃないかと思うんだよね。

2013年6月13日の夜遅く、生まれて初めてベトナムに到着し、サイゴンに泊まったイ課長。
翌14日の朝からいよいよベトナム観光が始まったわけだが、実は何のプランもなかった。
「サイゴンではまずあそこに行こう」的な計画が全然なかったんだよ。

バンコクじゃいろいろ計画があって、実際それを実行したけど、サイゴンではそういうのが皆無。
コンチネンタルマジェスティックには行きたいと思ってたけど、朝イチに行くところじゃないだろ(笑)。
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ホテルで朝食を食いながらベトナム観光のしょっぱなはどこ行こうかなぁと考えた。
ガイドブックの地図を眺めていろいろ考えてたら、戦争証跡博物館という候補が浮上してきた。
ベトナム戦争の悲惨な歴史を後世に伝えるミュージアムで、ホテルから歩いても行けそうだし、
市の中心部だからさらに続けてどこかに行くのもラクそうだ。

ふむ、まぁここにでも行ってみっかな・・ここでいいか?と自問した。
すると「ここ、よそうぜ」というイ課長の内なる声が聞こえた。

うーん、まぁ自分自身がそういう気分ならしょうがない(笑)。
戦争証跡博物館には行かないことにした。こういう結論が出た背景には一昨年の
ポーランド旅行が強く影響してるのではないかとイ課長は思う。
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あの時もちょうど同じようにワルシャワに夜到着し、翌朝から始まった観光活動では真っ先に
ワルシャワ蜂起博物館に行き、クラクフ移動後はアウシュビッツ・ビルケナウ強制収容所から
プワショフに至る一連のダークな旅が続いた。

あれは非常に有意義な旅だったと思う。
とはいえ同時に重い、暗い旅だったことも事実で、サイゴンでのイ課長には明らかにその反動があった。
要するに「二年続けてダーク路線はやめようぜ~?」というイ課長の内なる声が強かったということだ。
ダークな施設は去年たっぷり見たじゃん。久しぶりの東南アジアなんだし、今回はノーテンキにいこうよ。

ハノイでも似たようなことがあった。
当初はハノイから世界遺産のハロン湾一日観光っていうツアーに行こうかなぁと思ってた。
日本からは申し込まなかったけど、現地ツアーみたいなのがあるだろうから、それに申し込みゃいい。

しかし結局これもやめた。内なる声が「ハノイにいた方が面白いんじゃないか?」って言うんだもん。
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もしあのとき丸一日かけてバスでハロン湾に行ってれば、それなりに「大ネタ」にはなっただろう。
でもあの日接したいろんなベトナム人、支払いでモメた土産物屋のオバちゃん、Facebook友達になったナンさん、
マッサージ屋のフォーさんなんかとは会えなかったし、ハノイ名物ブン・チャーを食うこともなかったわけだ。

この旅行に出発する前、オヤジの体調が悪くなった。
結局、彼はこの5ヶ月後に死ぬわけだが、この時も直前まで旅行をキャンセルするかどうか迷った。
だもんでベトナムでの計画を考える余裕があまりなくて、滞在中のプランは極めてアバウトだった。
飛行機とホテルだけは取ってありますっていうだけで、その分、内なる声の発言力?が強かったのかも。
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ベトナムの後に行ったバンコクじゃ事前の計画もそれなりにあって、「あそこに行った」っていう“実績”もある。
でもベトナムじゃ基本は街を歩きまわってただけ。有名なアレを見た、なんていう旅の実績ってないし、
そもそも計画がなかったわけだから、計画通りにアレが見られた、みたいな達成感も特にない。
にもかかわらず・・というより、「だからこそ」ベトナムがやけに楽しかったのかもしれないって思うんだよ。
(いや、別にタイがつまらなかったって言ってるわけじゃないからね?(笑))

特に観光プランもなく「内なる声の命ずるまま」に本能的に行動する旅もまたやけにイイものだってことを
このトシになって教わったのがベトナムだったのかもしれん。

タイに関してはいわゆる「大ネタ」がいくつかあるけど、ベトナムに関してはそういうのがない。
あれ食ったとか、あそこでぼったくられたとか、そんなしょうもない(でも楽しかった)ネタばっかり。
これからもジャカスカご紹介していくのである。


 
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by tohoiwanya | 2014-06-04 00:04 | 2013.06 ベトナム・タイ旅行 | Comments(4)
2014年 05月 19日

ホイアンの豆の話

旅をしてると、現地でのごく些細なことがいつまでも心に引っ掛かることがある。

これもホイアンの街を歩いてる時の話。
暑くて汗ダクになったから、川沿いのカフェ(というほどのものでもないが)で一休みしてビールを飲んだ。
(コ汚い足の写った写真でスマヌ)
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すると、お盆の上に豆の袋を積んだ豆売りのおばちゃんが寄ってきた。 
「おいしいんだよ、ビールのつまみにもちょうどいいんだから。ねぇ買っとくれよガイジンさん!」

ベトナム語はヒトコトもわからないけど、彼女の言ってることは表情でわかる。
試食もさせてくれた。ポリポリして、塩味が効いて、確かにビールのつまみ用の豆には良さそうだ。
どうせこの後ハノイでもバンコクでもホテルでは缶ビールを飲む旅が続くわけだし、ここでつまみ用の豆を
買っておいてもいいな、と思った(下の写真がその豆。ただしこのおばちゃんから買ったものではない)。
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しかしだよ。問題はその豆の包装なのだ。
ヤワなビニール袋にぎっしり詰まって、輪ゴムで口を閉じただけっていうもの。何かのカドにでも当たれば
たちまち袋が破れちゃいそうなんだよ。スーツケースの中が豆まみれってのはさすがに困る。
密閉容器でもありゃいいんだが、旅先でそんなものあるはずない。おばちゃん、ごめん、ノーサンキュー。

おばちゃんはなおも「買っとくれよー」と頼み込んでくる。裕福なおばちゃんではないのは明らかで
こうやって路上で豆を売り歩くということは、きっと自分の店を持つだけの資力もないんだろう。
いや買ってあげたいんだけどさー、この豆を入れとくイレモノがないんだってば。ごめん。

あきらめて豆売りのおばちゃんは去っていき、ビールを飲み終わったイ課長はやがてホテルに戻った。
部屋でスーツケースを開けて荷物をいじっていたら、イ課長はガクゼンとした。

しまった!!豆入れとく袋、あったんだ!
日本を出発前に、ビニールチャック付きの袋に入った食いかけのバタピーを荷物に放り込んだんだっけ。
この袋ならさっきの豆を入れとくのに、おあつらえ向きじゃん。ホイアンで買った豆を荷物に入れておいて、
ハノイやバンコクで道々ビールのつまみとして食えたんだよ。あーバッカでー、イ課長。
(バタピーの袋に豆を入れた状態。しかし繰り返すが、この豆はあのおばちゃんから買ったものではない)
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この袋があると知ってれば、あの豆、買ったのになぁ・・・。
豆売りのおばちゃんに悪いことをした。あのとき買ってもいいなと思っただけに、後悔が残る。
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なんとなく心残りだったから、翌朝また同じあたりを歩いてみた。
昨日の豆売りのおばちゃんがいれば、こんどは迷わず買おうと思ったんだけど、そういう時に限っていない。
あー・・・ホイアンで豆を買いそこなったことがやけに残念なことに思えてきたぞ。

そのまま市場の中に入って乾物コーナーをふらふら歩いてたら、お?同じ豆を売ってる店がある。
ベトナムじゃごくありふれた豆なんだな。しょうがない、あのおばちゃんには申し訳ないが、この後に続く
旅程でのビールつまみ用に、ここで豆を仕入れておくか・・・。

しかしこれがやけに大袋なんだよ。ヘタしたら1kgくらいありそうな大袋で、さすがに処置に困る。
「これは多すぎる・・」と言ったら、店のおばさんが小さめの新しい袋にザーッと豆を分けてくれた。

しまった!!(その2)
先に値段を聞くべきだった。新しい小袋に豆を入れ換えさせてしまった以上、もう「高いからいらない」とは
言えないじゃん。こういうときは先に値段を確認しておかなきゃ。バッカでー、イ課長。

あーあ・・・買うしかない。ぼったくられるだろうなぁ。
「いくら?」首切り役人に自分の首を差し出すような気分で値段を聞いた。
嬉しそうに彼女は言う「5万ドン」。あ~あ、完全にやられたぜ。こんな豆せいぜい2万ドンだろ~?
昨日の豆売りおばちゃんから買っとけば絶対もっと安かったはずなんだよ、ちくしょう。

結局5万ドンで豆を買わざるを得なかった。
仕方ない、今回はやや高い撮影料だが(それでも適正価格2万ドンとしたら、ボられたのは150円ほど)
乾物屋のおばちゃんの写真を撮らせてもらった。当然ながら彼女の方は極めて上機嫌である(笑)。
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豆をカバンに入れて歩いていくと、昨日カオラウを食った店の前を通った。当然、例のオバちゃんがいる。
前にも書いたように、このおばちゃんとはもう仲良しだ。「ハロー!」と大きな声で挨拶してくれるから
イ課長も「ハロー!」と挨拶を返す。

もしイ課長がベトナム語に堪能だったら、このカオラウ屋のおばちゃんに今買ったばかりの豆の袋を見せて
「高い豆買わされちゃったよー・・」ってこぼしたと思うよ。おばちゃんは絶対こう言うよね。
「アンタそんな豆に5万ドンも出したの?!バッカねーー!完全にカモられたよアンタ!あはははは!」

この頃にはもう完全にイ課長はベトナムでの買い物や食事を一種の運試し、ないし一種のゲームと
考えるようになっていた。イイのに当たることもあれば、悪いのに当たることもある。今回の豆みたいに
自分の戦術的ミスが元で相手に見事にしてやられることもあるというわけだ。

そう考えだすと、「次に行く店はどうかな?」って感じで、この運試しがだんだん面白くなってくる。
仮にぼったくられても、いわばおみくじで凶をひいたように「あちゃ、悪いの引いちゃった」と思うだけで、
怒ったり、相手を恨んだりっていう気持があんまり湧いてこない。
例のお姉ちゃんみたいに、ぼったくられたイ課長の方が満ち足りた気分になっちゃうことすらあるわけだからね。
不思議なくらいベトナムのぼったくり商法をストレスとして感じなくなってきたんだよ、イ課長は。


だが冒頭書いたように、イ課長の心に引っ掛かり続けるものがある。それは最初に書いた豆売りおばちゃんだ。

保存用の袋があるのを忘れて買ってあげなかった上に、ヨソでこんな高い豆買っちまったなんてさー・・・。
あの豆売りおばちゃんには顔向けできないんだよホント。ごめんよ、おばちゃん。


 
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by tohoiwanya | 2014-05-19 00:14 | 2013.06 ベトナム・タイ旅行 | Comments(2)
2014年 05月 12日

ホイアンのカオラウ屋のおばちゃん

ベトナムに旅行して「食い物がおいしかった」ことを指摘する人は多い。
沢木耕太郎もベトナムで食ったものが美味しかったっていう話を著書の中で何度も書いてる。
日本のベトナム料理屋で食うベトナム料理っていうと、生春巻きとかフォーとかが連想されるわけだけど、
南北に細長いベトナムだけに、地方ごとにいろんな特色もあるようだ。

タテ長のベトナムの中ではほぼ中間にあるホイアンには、ここ独特の三大名物料理というのがある。
カオラウ、ホワイトローズ、そして揚げワンタンだ。ホイアンに行ったらこの三つは食おうと思ってた。

カオラウっていうのは麺料理で、ヒトコトで言っちまえば「ホイアンうどん」という表現がぴったり。
ただ、日本の普通の汁うどんと違って、味の濃いタレがどんぶりの中に少量あって、そのタレと、
上にあるうどんや具をかきまぜて食う。具も豚肉とか香草とか揚げせんべいとかいろいろ載ってるらしい。

ホイアンを歩き回って腹減ったし、汗かいて塩気もほしくなったし、どこかでカオラウ食える店が
ないかなぁ?と思いながら市場を歩いてたら、カウンター食堂がたくさんあるゾーンに足を踏み入れた。
ここは一般客や観光客向けっていうより、主に市場で働く人たちを相手にしてる食堂ゾーンっぽい。
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ランチで込み合う時間帯はとっくに過ぎて閑散としてるけど、まだ店は開いてるようだ。
歩いてるとそこココの食堂のおばちゃんが「いらっしゃーい」「ほら食べていきなよ」と声をかけてくる。
うーむ、カオラウはあるんだろうか、と思いながら歩いてたら出口近くにCAO LAU という看板が
目にとまった。ここのおばちゃんも大きな声で元気良くイ課長に声をかけてくる。

「ほらそこのガイジンさん、うちのカオラウ食べていきなよ、うちのがナンバーワンなんだから!」

そんなことを言ってたに違いない。ナンバーワンっていう部分だけは聞き取れた(笑)。
まぁちょうど食いたいと思ってたとこだし、この店で食ってみるか。
貼られたメニューを見ると「カオラウ 2万ドン」って書いてある。一杯100円。安い。
イスに座って「あー・・・かおらう・・」って言うと、ほいきたと言わんばかりにさっそく作り始める。
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カオラウ、別名ホイアンうどん(イ課長命名)は熱い料理じゃない。ぬるい冷麺とでもいうか・・。
しかし日本の立ち食いそばほどは早く作れない。上に載せる具を切ったり、多少時間がかかるようだ。
ガイジンが物珍しそうに見てるのを、おばちゃんの方も十分意識しながら作ってる(笑)。
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それでもせいぜい1~2分で出来た。イ課長の前にドンブリがどんと置かれる。
豚肉もたっぷり載ってるし、なかなかボリュームあるじゃん。腹が減ってたからさっそくむさぼり食う。
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底の方にあるタレとからめて食え、みたいなことをおばちゃんが教えてくれる。
言われた通り、上の方からチマチマ食うんじゃなく、よいしょよいしょと全体をかき混ぜてから食ってみた。

ウム・・・ング・・・これはおいひい(口にモノを入れたまましゃべるのはやめましょう)。
暑いベトナムで、塩気のきいたタレにからめた冷うどん。しかもボリュームたっぷりの具。うまいよコレは。

それと、これはベトナムで麺類を食うたびに思ったことなんだけど、この香草が重要なんだと思う。
日本の麺類の薬味ネギに似た機能なんだろうけど、その青臭さが特色ある風味を与えてくれる。

カオラウを作ってるときはイ課長が興味シンシンでおばちゃんの調理風景を眺めてたけど、
今は逆におばちゃんの方が、自分の作ったカオラウをガイジンが食べてる様子をジッと観察してる。

イ課長としてもその視線は十分意識してるさ(笑)。
期待?にこたえるために、最後に残った小さなモヤシのかけらまで丁寧にハシでつまんで食った。
美味しかったということをちゃんと態度で伝えてあげようではないか。

食い終わった。
ベトナム語で「おいしかった」って何ていうのか知らないけど、イ課長の表情でそれは十分伝わった。
おばちゃんも「よしよし、おいしかったんだね、アタシが作ったんだから当然よ」って顔で満足気だ。
お互いにイイ気分のところで、例によって写真を撮らせていただいた。

いやーいい表情だよね。このおばちゃん、若い頃はけっこう美人でブイブイいわせてたに違いない。
ベトナムで撮ったいろんな店の人物写真の中でもこの写真は好きだ。
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カオラウ屋の、元気のいいおばちゃん。
言葉はわからないけど気分的にはすっかり仲良くなった。翌日この市場の中を通った時もこのおばちゃんは
しっかりイ課長の顔を覚えてて、遠くからイ課長を発見するとすぐ手を振って大声で挨拶してくれた。
きのう到着したばかりの街にもう知り合いがいる。不思議だけど、すごく楽しい。

アナタがホイアンに行くことがあったら、ホイアン三大名物料理の一つ、カオラウをぜひご賞味あれ。
特に市場の中の食堂ゾーンは普通のレストランで食うよりおそらくちょっと安いはずで、お勧めだ。
どの店で食っても、食い終わる頃にはアナタはきっとその店のおばちゃんと仲良くなってるはずだよ。

ところで残りの「二大名物料理」は食ったのかって?
ちゃーーんと食ってる。ご安心ください。いずれゆっくりご紹介するから。


 

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by tohoiwanya | 2014-05-12 00:06 | 2013.06 ベトナム・タイ旅行 | Comments(8)
2014年 05月 09日

ホイアン・人情夜話

現在手持ちの「ブログネタ在庫状況」をざっと考えてみると・・・

①昨年2月欧州出張ネタ。これはまだけっこう残ってる。
②昨年6月のベトナム・タイ旅行ネタ。これはたーーーっぷりある。
③昨年12月のバンコク旅行ネタ。これもかなりあるけど滞在自体が短かったから数としては②よりずっと少ない。

「行った順」で消化するなら①②③と書いていけばいいんだが、そうすると途中から東南アジアネタばかりになる。
変化をつけるために順序を変え、東南アジアネタ書きつつ、途中時々欧州ネタをはさむって形でいこうと思う。
え?どうでもいい?さいざんすか。

というわけで、ベトナムの話を書こう。とにかくベトナムは楽しかったからさぁ。

以前、ベトナムじゃモノを買う(食う)たびに「この店は正直か、ボッタクリか?」と考えなきゃならない、と書いた。
それは実際その通りで、同じものを買うにしても店によって言い値がぜんぜん違う。
そんな国で買い物したりメシを食ったりするのは本来であれば疲れる。ストレスになる。ところがベトナムだと
店や食堂で現地の人と接するのが楽しくてしょうがないんだよ。ぼったくり確率がけっこう高いのに、だ。

ボッタクリ店と正直店が混在した状況での買い物や食事が楽しい理由の一つは、その貨幣価値の差だろう。
たとえば1万ドンぼったくられたとしても、日本円にすりゃ50円。50円ならまぁいいかという気になる。

理由の二つ目はベトナム人店員の「客の顔を覚える能力が高い」ということだ。
これに関してはこれまで行ったどの国と比べても高いと言わざるを得ない。理由は不明だが(客が少ないから・・・か?)。
昨日行った店に翌日行くと確実に覚えてる。そんな店で「あらアンタまた来たね」「昨日と同じのにする?」なんて
ニコニコ接してもらえりゃ、こっちだって嬉しくなるってもんだ。生まれて初めて来た街なのに、
買い物したりメシ食ったりしてるだけで街に顔見知りが増えていくんだよ。
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ボッタクリ確率の低くない国で、しかも「貨幣価値の差が大きい」と「顔を覚えられる」という条件下で買い物すると、
どういう具合に楽しいか?イ課長がベトナムでもっとも頻繁に買った商品である缶ビールを例に説明しよう。

ベトナムで最初に買った缶ビールはサイゴンの路上だった。
以前に「美女図鑑」にも載せた、このかわいいお嬢さんから買ったのだ。
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このお嬢さんも一度ビールを買ったイ課長のことを覚えててくれたって前に書いたよね。ちなみに値段は1本1.5万ドン。
日本円で約75円だ。3本買って5万ドン札を渡すとお釣りはない。本来なら5000ドンのお釣りなんだけど、
5000ドンって日本円にすれば25円。1本あたりなら8円の違いだ。こんな具合だから1000ドン単位の取引に関しちゃ
売る方も買う方もお互いルーズになる(笑)。

ただ、多少なりとも余分にお金を払ってると、写真を撮らせてくれない?なんてことが頼みやすくなるんだよね。
撮影料25円で撮らせてもらうと考えると、異常に安い撮影料だ(笑)。

こんな調子でベトナムではお店の人の写真をいっぱい撮らせてもらった。楽しかったなぁ。

たとえばこの人。これはハノイでビールを買った店のおっちゃんだが、1本あたり1.2万ドンしかとらない。
おそらくこれは標準小売価格そのもののはずで、コンビニで買うよりも安い。なんと正直な店主であろうか。
(サングラスかけた外見からだと、とてもそう見えないってところがオカシい(笑))
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そこでイ課長はこの店を「正直堂」と命名した。ハノイ滞在中は何度も正直堂でビールを買ったもんだ。
おっちゃんの方もイ課長のことをすぐ覚えて「今日もサイゴンビール3本かい?」なんて聞いてくる。
街に顔見知りができると街歩きも楽しくなるよねぇ。

もちろん、正直堂の店主みたいな人ばっかりじゃない。ベトナムにはブラック店主だって多い。
正直堂が閉まっちゃった後にビールを買いたくなって、暗い路上のオバサンから買ったら2本で4万ドンときた。
1本2万ドン?高いなー。正直堂なら1.2万ドン/本だぜ?これはもう明らかなぼったくり価格だ。
もっとも、ぼったくられた差額は1本あたり8000ドン、40円・・・まぁ、いいか・・・。

こういう「ぼったくってる時」のベトナム人の顔を観察するのがまた面白いんだワ。
やっぱりやましい気持があるのか、イ課長と目を合わせず、不機嫌そうに言うケースが多い。
サッと金だけ払って、サッと消えてもらいたいと思ってる様子が強く伝わってくる(笑)。

ベトナムで一番高い缶ビールを買わされたのはホイアンだった。
昼間歩き回って汗ダクになったから夕方まで少しホテルで休もうと思い、路上のビール売りのお姉さんから
3本買った。すると値段は8万ドンというではないか。

はちまんどん?!こりゃすごいボッタクリだ。大体3本で8万ドンって、割り切れねぇじゃねぇか(笑)。
思わず「えいてぃさうざんど??」って聞き直し、「じゃいらないよ、他の店で買う」って言おうかな、と一瞬思った。
しかし暑いなか、他の店を探すのもメンドウだし、まぁ例によって上乗せ価格分は撮影料と思うことにして
写真を撮らせてもらった。
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「ノットビューティフル・・(美人じゃない・・)」なんて照れながらも写真を撮らせてくれた。
ノンラー(例のベトコン帽子ね)をかぶった、ごく素朴な田舎育ちのお姉ちゃんっていう感じで、悪い人には
ぜんぜん見えないんだけどなぁ・・。まぁこれがベトナムということか。

夜になった。ホイアンの街はちょうど満月のお祭り。イ課長もカメラを持って夜の街をあちこち歩き回る。
この夜のホイアンの美しさは本当に忘れられない。地元の人と観光客とですごい賑わいだったよ。
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「さっきビール買ったの、この辺だったよな・・」と思って歩いてたら、あのぼったくり姉ちゃんがいた。
一瞬目があった。しかし次の瞬間ハッと思ってイ課長は目をそらして気づかなかったフリをした。


ぼったくり姉ちゃん、赤ん坊を抱いてたんだよね。
若く見えたからまったく考えてなかったけど、じつはもうお母さんだったんだ。

おそらく彼女も「あ、昼間のお客さんだ」と思ったに違いないけど、この時ばかりは知らない人でいたかった。
きっと暮らしは裕福ではないんだろう。昼間は乳飲み子を誰かに預け、炎天下の路上で冷えた飲物を売って
一生懸命稼いでいるお母さん。そんな彼女と「さっきぼったくられた客」として気まずく再会したくなかった。

彼女にはビール代をぼったくられた。それは間違いない。3本で、日本円にして約180円くらい多くとられた。
でも、ぼったくられたその180円が彼女とその赤ん坊のためになるならむしろ良かったじゃん、と思えてきた。

気づかないフリをしたまま、雑踏に混じって赤ん坊を抱いた彼女の前を通り過ぎた。
川沿いの道。フと空を見上げると、ホイアンの満月祭りの夜を飾る月がこの上なく美しい。
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「あー・・・彼女からビール買ってよかったなぁ・・・」


しみじみそう思った。
あの時「ほかの店で買う」なんて言わなくてほんとに良かった。
ぼったくられたけど、満ち足りた気分だった。こういうのもあまり経験がない。

「ベトナムって、いいよなぁ・・・」 

こうしてますますベトナムが好きになっていくイ課長なのでありました。


 
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by tohoiwanya | 2014-05-09 00:20 | 2013.06 ベトナム・タイ旅行 | Comments(8)
2014年 04月 21日

タンソニャット空港国内線ターミナル

まいったね。公私ともに忙しい。土日くらいゆっくりさせてくれ。

まぁいい。
タンソニャット空港の話を続けよう。
この空港には国際線ターミナルと国内線ターミナルとがある。
前者の方は比較的最近出来たものらしくて、大きくて、新しくて、近代的な建物らしい。

到着した時のイ課長も当然国際線の方に着いたはずだ。確かに今思えば天井が高くて
立派な建物だったような気もするけど、何せ初ベトナム到着早々、しかも夜遅く。イ課長は警戒モード。
とても空港ビルを鑑賞するようなユトリはなかったのである。

二日後、ダナンを経てホイアンに移動するためにまたタンソニャット空港に行った。
こんどは同じ空港の国内線ターミナルを利用するわけだ。例のベトジェットに乗った時のことね。

この国内線ターミナル、昔は国際線も兼ねた建物だったらしいけど、手狭になったっていうんで、
今や国際線ターミナルはピカピカの新しいビルの方に移り、古いビルは国内線専用になったわけだ。

二日前の国際線ターミナルが夜遅くても人でワンワンだったのに比べると、この国内線ターミナルは
真昼間だっていうのにすいてて、静かで、のんびりした感じ。まさに「待合室」的な風情に満ちてた。
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タンソニャット空港といやぁ、ベトナム戦争当時、特にサイゴン陥落直前なんてボカスカ爆撃されて
もう激ヤバ空港だったわけだけど、戦争を知らない人たちも多くなった現在のベトナムにあっては
国内線ターミナルには「南国の空港」的な、ゆるぅ~いムードがただよう。

ベトジェットにはやけにコドモや乳幼児が多かったって前に書いたけど、今考えると
タンソニャット空港の国内線ターミナルは全体的にそういう傾向があったかもしれない。
とにかくそこらじゅうに子供がいるんだよ。総じて行儀はよくない(笑)。
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子供を連れて、実家に戻るっていう感じの親子連れが多かったね。
見るからに旅行者っぽいのは西欧人ばっかりで、ベトナム人乗客は大体「帰省」という感じだった。
ベトナム人はあんまり出張とか旅行とかしない・・というか、そういう目的で飛行機を使わないのか?

二日前に国際線ターミナルに夜到着したときはタクシーで無事ホテルに行くことに気をとられて
タバコ吸うことなんて考えなかったけど、ここ国内線ターミナルじゃのんびり飛行機を待つだけだったし、
南国のユルいムードに誘われて喫煙室にも入ってみた。広くてなかなか立派な喫煙室だ。
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空港の売店の女のコもなんとなくヒマそうでなごやかムード。
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こっちのお嬢ちゃんはやや待ちくたびれちゃったかな。
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イ課長くらいの年代の人なら、子供の頃にしょっちゅうベトナム戦争のニュースを見聞きしたはずだ。
近年の湾岸戦争みたいなハイテク戦になると現実性が逆に薄れちゃうけど、ベトナム戦争は
文字通り「悲惨で残酷な戦争がいま行われている」っていう記憶が残ってる。

当時はタンソニャット空港からも政府軍や米軍の戦闘機がゴンゴン発進してたわけだし、
パリ協定後の戦争末期頃にはこの空港になぜかベトナム解放軍(つまり北ベトナム軍)の拠点も
置かれてたっていうんだから空港ターミナルビルもさぞや殺気立ってたんだろう。

しかしそんな戦争もすでに時のかなた。
サイゴン陥落のニュースが世界をかけめぐったのは1975年4月、もう39年も前の話なんだよ。
つまり現在30代より若いベトナム人はあの戦争を知らない人たちなんだ。うーーむ、そうか。
この子たちはもちろん、たぶんお母さんの方も戦争は体験してないんだろう。感慨深いのう・・・。
(その一方で、我ながらトシをとったのう・・ということにもなるのだが(笑))。
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外は陽射しがきつくて暑いけど、適度に冷房が効いてて、飛行機を待ってると眠くなってくる。
このうえなく平和で、のどかなタンソニャット空港国内線ターミナル。

ほんとによかったねぇ、あの戦争が終わって・・・。


 

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by tohoiwanya | 2014-04-21 00:53 | 2013.06 ベトナム・タイ旅行 | Comments(2)
2014年 04月 17日

タンソニャット空港からタクシーで市街へ

成田に「NRT」、羽田に「HND」という3文字コードがあるのと同じように、ベトナム・ホーチミン近郊の
タンソニャット空港にも3文字コードがある。それは「SGN」だ。SGN・・・これが「サイゴン」という旧地名を
元にしたものであるのは明らか。サイゴン陥落・ベトナム戦争終結のニュースの記憶が残っている
イ課長としては、この街のことはどうしてもホーチミンではなくサイゴンと呼びたくなる。
(17:25発、HO CHI MINH CITY っていうのがイ課長の乗るANA)
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まぁそんなことはいい。

久しぶりに、おなじみの空港→市街アクセスネタ。
今回はベトナム、ホーチミンのタンソニャット空港到着時の話なのである。
空路でホーチミンに行こうとすれば、誰もがまずタンソニャット空港に降り立つことになる。
そして、この空港に降りた人の多くがタクシーを使って市街のホテルに向かうはずだ。
なにせ鉄道路線ないし、あとは市バスくらいだからねぇ。

特にANAの直行便で到着した人は夜の到着のはずで、タクシー確率はますます高まる。
イ課長の乗った便の到着時間は21時40分。この時間になると市バスもない。タクシーだけが頼り。

まぁタクシーを使うのは仕方ない。しかしボッタクリタクシーも多いといわれるベトナムだ。
しかもこっちはベトナム初入国、右も左もわからん。しかも夜遅く。最初から不利な条件ではないか。
到着したときのイ課長の警戒モードは非常に強いものがあった。

これがタンソニャット空港到着フロア。夜遅いのに、なんだかすげー人ごみだったよ。
しかし人ごみに感心してるヒマはない。タクシーをつかまえてサッサとホテルにたどり着かねば。
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空港ビルを出るとこんな感じ。やっぱりすごい人ごみ。
タンソニャット空港にはエアポートタクシーっていう空港内で予約するタクシーもあるらしいんだけど、
ちょっと高いって話を読んだので、普通のメータータクシーで行くことにした。空港ビルを出てタクシー乗り場を探す。
事前情報によると、空港からサイゴン中心部までは7ドル(約700円ってことは14万ドンくらい)程度が目安だとか。
そんなに安いの~?東京のタクシーの初乗り運賃程度ってことじゃん。
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タクシーはすぐに見つかった。メガネをかけたマジメそうな運転手だが安心はできない。
何せイ課長は警戒モード。まずメーターを確認。うむ、あるな。・・・と思って乗ったはいいが、しばらく走っても
メーターがいっこうに回らんではないか。実はこのメーター故障してるんだよねーでも料金はいくらで~す、なんて
調子のイイぼったくりタクシー、昔の東南アジアにはいくらもいた。まさかコイツもそうじゃねぇだろうな?

ドライバーに聞いた。「メーターは?動かないの?」
繰り返すがイ課長は全身ハリネズミのごとき警戒モードだったのだ。
彼は「大丈夫、メーター、OK」とか言ってるけど、相変わらずメーターはぴくりとも動かない。うーむ怪しい。
こういう時は早めに行動を起こした方がいいかもしれん。毅然たる態度で先手を打つか。

イ課長は思い切って「よしすぐ車停めろ、ここで降りる」と宣言した。宣言したトタン、メーターが回りだした(笑)。
ありゃりゃ?こりゃ勇み足だったらしい。「初乗り」でしばらくはメーターが固定のままみたいで、しばらくすると
回り始めるってことのようだ。これは大変失礼いたしました。ごめんごめん。

そこから夜のサイゴンをひたすら走る。といっても、タンソニャット空港とサイゴン中心部はわりと近いのだ。
乗ってた時間は15~20分くらいだったんじゃないかな?もちろん、その間メーターは順調に?回って料金を刻む。
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無事、タクシーはベンタイン市場ワキのホテルにイ課長を運んでくれた。
料金は12.7万ドンくらいだった。ドルに直すと6ドル強。おお安い。これは正当な料金請求に違いない。

さっきイ課長が早合点して「停めろ!降りる!」なんて騒いで彼を戸惑わせただけに、イ課長としては
このドライバーに対していささかヒケメがあった。5万ドン札3枚を渡して彼が「お釣りが・・」という顔をしたから
「お釣りはいいよ」と言って最後はサワヤカかつニコヤカに別れたのでありました。

とりあえずタンソニャット空港からタクシーに乗るときは
①メータータクシーで、ちゃんとメーターが機能(赤い数字が点灯)していることを確認すること。
②たぶん最初の何百mだかを走る間(感じとしては空港を出るあたりまで)はずっとメーターは変わらないので
 偽メーターだとか悪徳ドライバーだとかと早合点しないこと。
 
イ課長は見事に②で失敗を犯したわけだ。彼が善良なドライバーだっただけに、悪徳ドライバーと早合点したのは
申し訳ないことをした。到着早々でまだベトナムに身体がなじんでなかったんだよ。ごめんね。

イ課長の数少ない経験から考えると、空港前の正規の乗り場からメータータクシーに乗れば、悪逆非道なドライバーに
あたる危険性はわりと低いんじゃないかと思えるんだよなぁ。ちなみに、イ課長が乗ったタクシー会社のカードを
下に載せておくけど、このSAVICOタクシーっていうのはVINAタクシー、VINASUNタクシーなんかと並んで
サイゴンでは評判のいいタクシー会社の一つとされているようだ。
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しかし初めての国に到着早々、しかも夜の空港で「タクシー会社を選べ」って言われてもムリだよねぇ。
メータータクシーにも悪徳ドライバーは皆無ではないだろうし、そういう人に当たるかどうかは結局確率の問題。
でもイ課長の印象じゃ「悪いのにアタる確率」はかなり低いんじゃないかって気がするんだよ。
この二日後、逆にホテルからタンソニャット空港まで乗ったタクシーもごくマトモだったし。

タンソニャット空港からのタクシー。
「どいつもこいつも危険」「まず疑ってかかれ」というほどヒドくはない。それは確か。しかし「まったく安全」と言い切るほどの
自信もない。平均するとほのかにグレーというか・・。この「そこはかとなくグレーかも?」っていう感覚はこの後ベトナムで
モノを買う時、メシを食う時、全部につきまとった。慣れてくるとコッチも買い物のたびにその店の「グレー度・ブラック度」を
評価したりしたもんだけど、それがまたやけに楽しくてさぁ・・・(笑)。




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by tohoiwanya | 2014-04-17 00:15 | 2013.06 ベトナム・タイ旅行 | Comments(4)
2014年 03月 27日

インド人は借景がお好き?

さて、インドに話を戻そう。
これまで書いたように、イ課長はアグラ城やタージ・マハルをガイドつきツアーで見学してきた。

そのいわば副産物として、ある風習・文化がインドで特に好まれるのではないか?という
疑問を抱くことになった。もし1人だけで行ってれば、こんな疑問を感じる機会はなかったはずで、
インド人のガイドさんと一緒だったからこそ発見できたことなんだよ。


借景:庭園外の山や樹木、竹林などの自然物等を庭園内の風景に背景として取り込むことで、
   前景の庭園と背景となる借景とを一体化させてダイナミックな景観を形成する手法
   (Wikipediaより引用)



これを広義で捉えれば、「バックの景色をうまく前景に取り込んで活用すること」といえるよな。
どうもインドでは観光地における記念撮影というありきたりなシチュエーションでこの「借景」が
非常に広く浸透しているのではないか、と推測されるのだ。

インドの借景文化について書く前にひとつ断っておかなければならないことがある。
本日の記事にはイ課長の見苦しいバカ面が複数連続して出てくる。まことに申し訳ないと思う。
ただ、これもインド借景文化を考える上での研究材料と思ってガマンしていただきたいのである。

そもそも記念撮影に際しての、インドの借景文化ってナンなのか?
アグラ城とタージ・マハルには専用ガイドという名の専属カメラマンがついたって書いたじゃん?
彼はイ課長のカメラを使って「ソコに立ってこういうポーズをとれ」だの「手をこうやれ」だの、
要求の多いカメラマンだったが、そういう要求こそインド借景文化の発露に他ならなかったのだ。
ま、とにかく写真をお目にかけよう。


イ課長が最初にアグラ城でやらされた典型的借景はこれ。


 
f0189467_02061622.jpg
・・・なんというバカバカしさ(笑)。
しかしガイドつきツアーでアグラ城に行った人なら、同じ借景で写真撮った人は多いと思うなぁ。

アグラ城でのもう一つの借景定番といえばこれ。


 
f0189467_02062242.jpg
ユーミンに「手のひらの東京タワー」という名曲があるけど、これは「手のひらのタージ・マハル」(笑)。
これまた、アグラ城で同じことやらされた人は多いと思う。インド人ガイドなら必ずこのショットを
撮ろうとするはずで、イ課長についたガイドだけが特殊だったとは考えられない。

アグラ城ではこんな借景ポーズを何度かとらされた。
繰り返すが、イ課長が「こういうポーズで撮って」と頼んだのではない。ガイドが撮りたがったのだ。
要するにインド人のガワに「ここでこういうポーズで写真を撮ってあげればガイジンは絶対喜ぶ」という
認識があるんだよな、明らかに。

こういうインド借景文化が最も炸裂する場所はやはり「世界の観光地タージ・マハル」なのである。
ここでもガイドという名の専属カメラマンがここに立てだの座れだの、いろいろ言ってくるんだけど、
最後に「ベンチに乗ってこういうポーズをとれ」という要求があった。どんなポーズかっていうと・・・



 
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アグラ城と同じじゃねぇか(笑)。インド人、よほどこの「つまみポーズ」が好きとみえる。
現地ガイドと一緒にタージ・マハル観光をした人なら、やはり極めて高い確率でこのポーズを
とらされたんじゃないかなぁ?

これに類した借景で有名なのはピサの斜塔だよな。行ったことないけど。
斜塔のカタムキを支えるようなポーズをしたり、反対に押して傾けてる格好をしてみせたりするアレ。
ああいう「バックの建物を使った借景ポーズ」がインドでは非常に発達?しているようなのだ。

イ課長は海外に一人で行くことが多い。観光でも一人旅するし、出張なら確実に一人だ。
観光地で誰かに写真を撮ってもらうという機会は非常に少ない。だからこんな借景ポーズを
要求されたことも初めてで、ちょっと驚いたんだよ。

だって、さっき言ったピサの斜塔を唯一の例外として、借景ポーズ写真なんて見たことないもん。
もちろんこういう「つまみポーズ」も知らなかった。他の国でこんな風習あるかい?

タージ・マハルみたいに先が尖ったドーム型の建物なんて欧米にいっぱいあるけど、たとえば
ローマのサン・ピエトロ大聖堂やワシントンの国会議事堂で観光客が「つまみポーズ」で写真撮らんだろう?
後者はイ課長も実際に見たことあるけど、そんなポーズで写真撮ってるヤツは一人もいなかったよ。

どうもインド人が特に「借景がお好き」なんじゃないかって気がするんだよなぁ~。
しかし、仮にインド人がことさら借景ポーズを好むとしても、それがなぜか?となると
これを解明するのは難しい。

巨大建造物をつまんだり手の平に載せるってことは、孫悟空に出てくるお釈迦様の手のひらみたいに、
掌それ自体を一つの小宇宙とする仏教観の影響なのだ、というコジツケも不可能ではないだろうが、
こうやって書いててもたぶん違うだろうな、と思う(笑)。

そもそも、インド人がなぜ借景ポーズが好きかという疑問以前に、まず本当にこれがインドで特に
顕著な傾向なのか、実は他の国でもみんなやってることなのかということを検証する必要がある。

イ課長のごく狭い経験では、こういうのをやらされたのはインドだけで、他の国で同じようなことを
やってる人や写真を見たことがない(除・ピサの斜塔)。しかしイ課長が知らないだけで、
実はありふれたことなのか?また、インドの他の観光地ではどうなのか?

これらに関して知見をお持ちの方はぜひご教示いただきたいのである。
 

 
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by tohoiwanya | 2014-03-27 00:22 | 2012.10 インド出張 | Comments(12)