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2014年 05月 09日

ホイアン・人情夜話

現在手持ちの「ブログネタ在庫状況」をざっと考えてみると・・・

①昨年2月欧州出張ネタ。これはまだけっこう残ってる。
②昨年6月のベトナム・タイ旅行ネタ。これはたーーーっぷりある。
③昨年12月のバンコク旅行ネタ。これもかなりあるけど滞在自体が短かったから数としては②よりずっと少ない。

「行った順」で消化するなら①②③と書いていけばいいんだが、そうすると途中から東南アジアネタばかりになる。
変化をつけるために順序を変え、東南アジアネタ書きつつ、途中時々欧州ネタをはさむって形でいこうと思う。
え?どうでもいい?さいざんすか。

というわけで、ベトナムの話を書こう。とにかくベトナムは楽しかったからさぁ。

以前、ベトナムじゃモノを買う(食う)たびに「この店は正直か、ボッタクリか?」と考えなきゃならない、と書いた。
それは実際その通りで、同じものを買うにしても店によって言い値がぜんぜん違う。
そんな国で買い物したりメシを食ったりするのは本来であれば疲れる。ストレスになる。ところがベトナムだと
店や食堂で現地の人と接するのが楽しくてしょうがないんだよ。ぼったくり確率がけっこう高いのに、だ。

ボッタクリ店と正直店が混在した状況での買い物や食事が楽しい理由の一つは、その貨幣価値の差だろう。
たとえば1万ドンぼったくられたとしても、日本円にすりゃ50円。50円ならまぁいいかという気になる。

理由の二つ目はベトナム人店員の「客の顔を覚える能力が高い」ということだ。
これに関してはこれまで行ったどの国と比べても高いと言わざるを得ない。理由は不明だが(客が少ないから・・・か?)。
昨日行った店に翌日行くと確実に覚えてる。そんな店で「あらアンタまた来たね」「昨日と同じのにする?」なんて
ニコニコ接してもらえりゃ、こっちだって嬉しくなるってもんだ。生まれて初めて来た街なのに、
買い物したりメシ食ったりしてるだけで街に顔見知りが増えていくんだよ。
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ボッタクリ確率の低くない国で、しかも「貨幣価値の差が大きい」と「顔を覚えられる」という条件下で買い物すると、
どういう具合に楽しいか?イ課長がベトナムでもっとも頻繁に買った商品である缶ビールを例に説明しよう。

ベトナムで最初に買った缶ビールはサイゴンの路上だった。
以前に「美女図鑑」にも載せた、このかわいいお嬢さんから買ったのだ。
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このお嬢さんも一度ビールを買ったイ課長のことを覚えててくれたって前に書いたよね。ちなみに値段は1本1.5万ドン。
日本円で約75円だ。3本買って5万ドン札を渡すとお釣りはない。本来なら5000ドンのお釣りなんだけど、
5000ドンって日本円にすれば25円。1本あたりなら8円の違いだ。こんな具合だから1000ドン単位の取引に関しちゃ
売る方も買う方もお互いルーズになる(笑)。

ただ、多少なりとも余分にお金を払ってると、写真を撮らせてくれない?なんてことが頼みやすくなるんだよね。
撮影料25円で撮らせてもらうと考えると、異常に安い撮影料だ(笑)。

こんな調子でベトナムではお店の人の写真をいっぱい撮らせてもらった。楽しかったなぁ。

たとえばこの人。これはハノイでビールを買った店のおっちゃんだが、1本あたり1.2万ドンしかとらない。
おそらくこれは標準小売価格そのもののはずで、コンビニで買うよりも安い。なんと正直な店主であろうか。
(サングラスかけた外見からだと、とてもそう見えないってところがオカシい(笑))
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そこでイ課長はこの店を「正直堂」と命名した。ハノイ滞在中は何度も正直堂でビールを買ったもんだ。
おっちゃんの方もイ課長のことをすぐ覚えて「今日もサイゴンビール3本かい?」なんて聞いてくる。
街に顔見知りができると街歩きも楽しくなるよねぇ。

もちろん、正直堂の店主みたいな人ばっかりじゃない。ベトナムにはブラック店主だって多い。
正直堂が閉まっちゃった後にビールを買いたくなって、暗い路上のオバサンから買ったら2本で4万ドンときた。
1本2万ドン?高いなー。正直堂なら1.2万ドン/本だぜ?これはもう明らかなぼったくり価格だ。
もっとも、ぼったくられた差額は1本あたり8000ドン、40円・・・まぁ、いいか・・・。

こういう「ぼったくってる時」のベトナム人の顔を観察するのがまた面白いんだワ。
やっぱりやましい気持があるのか、イ課長と目を合わせず、不機嫌そうに言うケースが多い。
サッと金だけ払って、サッと消えてもらいたいと思ってる様子が強く伝わってくる(笑)。

ベトナムで一番高い缶ビールを買わされたのはホイアンだった。
昼間歩き回って汗ダクになったから夕方まで少しホテルで休もうと思い、路上のビール売りのお姉さんから
3本買った。すると値段は8万ドンというではないか。

はちまんどん?!こりゃすごいボッタクリだ。大体3本で8万ドンって、割り切れねぇじゃねぇか(笑)。
思わず「えいてぃさうざんど??」って聞き直し、「じゃいらないよ、他の店で買う」って言おうかな、と一瞬思った。
しかし暑いなか、他の店を探すのもメンドウだし、まぁ例によって上乗せ価格分は撮影料と思うことにして
写真を撮らせてもらった。
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「ノットビューティフル・・(美人じゃない・・)」なんて照れながらも写真を撮らせてくれた。
ノンラー(例のベトコン帽子ね)をかぶった、ごく素朴な田舎育ちのお姉ちゃんっていう感じで、悪い人には
ぜんぜん見えないんだけどなぁ・・。まぁこれがベトナムということか。

夜になった。ホイアンの街はちょうど満月のお祭り。イ課長もカメラを持って夜の街をあちこち歩き回る。
この夜のホイアンの美しさは本当に忘れられない。地元の人と観光客とですごい賑わいだったよ。
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「さっきビール買ったの、この辺だったよな・・」と思って歩いてたら、あのぼったくり姉ちゃんがいた。
一瞬目があった。しかし次の瞬間ハッと思ってイ課長は目をそらして気づかなかったフリをした。


ぼったくり姉ちゃん、赤ん坊を抱いてたんだよね。
若く見えたからまったく考えてなかったけど、じつはもうお母さんだったんだ。

おそらく彼女も「あ、昼間のお客さんだ」と思ったに違いないけど、この時ばかりは知らない人でいたかった。
きっと暮らしは裕福ではないんだろう。昼間は乳飲み子を誰かに預け、炎天下の路上で冷えた飲物を売って
一生懸命稼いでいるお母さん。そんな彼女と「さっきぼったくられた客」として気まずく再会したくなかった。

彼女にはビール代をぼったくられた。それは間違いない。3本で、日本円にして約180円くらい多くとられた。
でも、ぼったくられたその180円が彼女とその赤ん坊のためになるならむしろ良かったじゃん、と思えてきた。

気づかないフリをしたまま、雑踏に混じって赤ん坊を抱いた彼女の前を通り過ぎた。
川沿いの道。フと空を見上げると、ホイアンの満月祭りの夜を飾る月がこの上なく美しい。
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「あー・・・彼女からビール買ってよかったなぁ・・・」


しみじみそう思った。
あの時「ほかの店で買う」なんて言わなくてほんとに良かった。
ぼったくられたけど、満ち足りた気分だった。こういうのもあまり経験がない。

「ベトナムって、いいよなぁ・・・」 

こうしてますますベトナムが好きになっていくイ課長なのでありました。


 
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by tohoiwanya | 2014-05-09 00:20 | 2013.06 ベトナム・タイ旅行 | Comments(8)
2014年 04月 21日

タンソニャット空港国内線ターミナル

まいったね。公私ともに忙しい。土日くらいゆっくりさせてくれ。

まぁいい。
タンソニャット空港の話を続けよう。
この空港には国際線ターミナルと国内線ターミナルとがある。
前者の方は比較的最近出来たものらしくて、大きくて、新しくて、近代的な建物らしい。

到着した時のイ課長も当然国際線の方に着いたはずだ。確かに今思えば天井が高くて
立派な建物だったような気もするけど、何せ初ベトナム到着早々、しかも夜遅く。イ課長は警戒モード。
とても空港ビルを鑑賞するようなユトリはなかったのである。

二日後、ダナンを経てホイアンに移動するためにまたタンソニャット空港に行った。
こんどは同じ空港の国内線ターミナルを利用するわけだ。例のベトジェットに乗った時のことね。

この国内線ターミナル、昔は国際線も兼ねた建物だったらしいけど、手狭になったっていうんで、
今や国際線ターミナルはピカピカの新しいビルの方に移り、古いビルは国内線専用になったわけだ。

二日前の国際線ターミナルが夜遅くても人でワンワンだったのに比べると、この国内線ターミナルは
真昼間だっていうのにすいてて、静かで、のんびりした感じ。まさに「待合室」的な風情に満ちてた。
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タンソニャット空港といやぁ、ベトナム戦争当時、特にサイゴン陥落直前なんてボカスカ爆撃されて
もう激ヤバ空港だったわけだけど、戦争を知らない人たちも多くなった現在のベトナムにあっては
国内線ターミナルには「南国の空港」的な、ゆるぅ~いムードがただよう。

ベトジェットにはやけにコドモや乳幼児が多かったって前に書いたけど、今考えると
タンソニャット空港の国内線ターミナルは全体的にそういう傾向があったかもしれない。
とにかくそこらじゅうに子供がいるんだよ。総じて行儀はよくない(笑)。
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子供を連れて、実家に戻るっていう感じの親子連れが多かったね。
見るからに旅行者っぽいのは西欧人ばっかりで、ベトナム人乗客は大体「帰省」という感じだった。
ベトナム人はあんまり出張とか旅行とかしない・・というか、そういう目的で飛行機を使わないのか?

二日前に国際線ターミナルに夜到着したときはタクシーで無事ホテルに行くことに気をとられて
タバコ吸うことなんて考えなかったけど、ここ国内線ターミナルじゃのんびり飛行機を待つだけだったし、
南国のユルいムードに誘われて喫煙室にも入ってみた。広くてなかなか立派な喫煙室だ。
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空港の売店の女のコもなんとなくヒマそうでなごやかムード。
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こっちのお嬢ちゃんはやや待ちくたびれちゃったかな。
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イ課長くらいの年代の人なら、子供の頃にしょっちゅうベトナム戦争のニュースを見聞きしたはずだ。
近年の湾岸戦争みたいなハイテク戦になると現実性が逆に薄れちゃうけど、ベトナム戦争は
文字通り「悲惨で残酷な戦争がいま行われている」っていう記憶が残ってる。

当時はタンソニャット空港からも政府軍や米軍の戦闘機がゴンゴン発進してたわけだし、
パリ協定後の戦争末期頃にはこの空港になぜかベトナム解放軍(つまり北ベトナム軍)の拠点も
置かれてたっていうんだから空港ターミナルビルもさぞや殺気立ってたんだろう。

しかしそんな戦争もすでに時のかなた。
サイゴン陥落のニュースが世界をかけめぐったのは1975年4月、もう39年も前の話なんだよ。
つまり現在30代より若いベトナム人はあの戦争を知らない人たちなんだ。うーーむ、そうか。
この子たちはもちろん、たぶんお母さんの方も戦争は体験してないんだろう。感慨深いのう・・・。
(その一方で、我ながらトシをとったのう・・ということにもなるのだが(笑))。
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外は陽射しがきつくて暑いけど、適度に冷房が効いてて、飛行機を待ってると眠くなってくる。
このうえなく平和で、のどかなタンソニャット空港国内線ターミナル。

ほんとによかったねぇ、あの戦争が終わって・・・。


 

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by tohoiwanya | 2014-04-21 00:53 | 2013.06 ベトナム・タイ旅行 | Comments(2)
2014年 04月 17日

タンソニャット空港からタクシーで市街へ

成田に「NRT」、羽田に「HND」という3文字コードがあるのと同じように、ベトナム・ホーチミン近郊の
タンソニャット空港にも3文字コードがある。それは「SGN」だ。SGN・・・これが「サイゴン」という旧地名を
元にしたものであるのは明らか。サイゴン陥落・ベトナム戦争終結のニュースの記憶が残っている
イ課長としては、この街のことはどうしてもホーチミンではなくサイゴンと呼びたくなる。
(17:25発、HO CHI MINH CITY っていうのがイ課長の乗るANA)
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まぁそんなことはいい。

久しぶりに、おなじみの空港→市街アクセスネタ。
今回はベトナム、ホーチミンのタンソニャット空港到着時の話なのである。
空路でホーチミンに行こうとすれば、誰もがまずタンソニャット空港に降り立つことになる。
そして、この空港に降りた人の多くがタクシーを使って市街のホテルに向かうはずだ。
なにせ鉄道路線ないし、あとは市バスくらいだからねぇ。

特にANAの直行便で到着した人は夜の到着のはずで、タクシー確率はますます高まる。
イ課長の乗った便の到着時間は21時40分。この時間になると市バスもない。タクシーだけが頼り。

まぁタクシーを使うのは仕方ない。しかしボッタクリタクシーも多いといわれるベトナムだ。
しかもこっちはベトナム初入国、右も左もわからん。しかも夜遅く。最初から不利な条件ではないか。
到着したときのイ課長の警戒モードは非常に強いものがあった。

これがタンソニャット空港到着フロア。夜遅いのに、なんだかすげー人ごみだったよ。
しかし人ごみに感心してるヒマはない。タクシーをつかまえてサッサとホテルにたどり着かねば。
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空港ビルを出るとこんな感じ。やっぱりすごい人ごみ。
タンソニャット空港にはエアポートタクシーっていう空港内で予約するタクシーもあるらしいんだけど、
ちょっと高いって話を読んだので、普通のメータータクシーで行くことにした。空港ビルを出てタクシー乗り場を探す。
事前情報によると、空港からサイゴン中心部までは7ドル(約700円ってことは14万ドンくらい)程度が目安だとか。
そんなに安いの~?東京のタクシーの初乗り運賃程度ってことじゃん。
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タクシーはすぐに見つかった。メガネをかけたマジメそうな運転手だが安心はできない。
何せイ課長は警戒モード。まずメーターを確認。うむ、あるな。・・・と思って乗ったはいいが、しばらく走っても
メーターがいっこうに回らんではないか。実はこのメーター故障してるんだよねーでも料金はいくらで~す、なんて
調子のイイぼったくりタクシー、昔の東南アジアにはいくらもいた。まさかコイツもそうじゃねぇだろうな?

ドライバーに聞いた。「メーターは?動かないの?」
繰り返すがイ課長は全身ハリネズミのごとき警戒モードだったのだ。
彼は「大丈夫、メーター、OK」とか言ってるけど、相変わらずメーターはぴくりとも動かない。うーむ怪しい。
こういう時は早めに行動を起こした方がいいかもしれん。毅然たる態度で先手を打つか。

イ課長は思い切って「よしすぐ車停めろ、ここで降りる」と宣言した。宣言したトタン、メーターが回りだした(笑)。
ありゃりゃ?こりゃ勇み足だったらしい。「初乗り」でしばらくはメーターが固定のままみたいで、しばらくすると
回り始めるってことのようだ。これは大変失礼いたしました。ごめんごめん。

そこから夜のサイゴンをひたすら走る。といっても、タンソニャット空港とサイゴン中心部はわりと近いのだ。
乗ってた時間は15~20分くらいだったんじゃないかな?もちろん、その間メーターは順調に?回って料金を刻む。
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無事、タクシーはベンタイン市場ワキのホテルにイ課長を運んでくれた。
料金は12.7万ドンくらいだった。ドルに直すと6ドル強。おお安い。これは正当な料金請求に違いない。

さっきイ課長が早合点して「停めろ!降りる!」なんて騒いで彼を戸惑わせただけに、イ課長としては
このドライバーに対していささかヒケメがあった。5万ドン札3枚を渡して彼が「お釣りが・・」という顔をしたから
「お釣りはいいよ」と言って最後はサワヤカかつニコヤカに別れたのでありました。

とりあえずタンソニャット空港からタクシーに乗るときは
①メータータクシーで、ちゃんとメーターが機能(赤い数字が点灯)していることを確認すること。
②たぶん最初の何百mだかを走る間(感じとしては空港を出るあたりまで)はずっとメーターは変わらないので
 偽メーターだとか悪徳ドライバーだとかと早合点しないこと。
 
イ課長は見事に②で失敗を犯したわけだ。彼が善良なドライバーだっただけに、悪徳ドライバーと早合点したのは
申し訳ないことをした。到着早々でまだベトナムに身体がなじんでなかったんだよ。ごめんね。

イ課長の数少ない経験から考えると、空港前の正規の乗り場からメータータクシーに乗れば、悪逆非道なドライバーに
あたる危険性はわりと低いんじゃないかと思えるんだよなぁ。ちなみに、イ課長が乗ったタクシー会社のカードを
下に載せておくけど、このSAVICOタクシーっていうのはVINAタクシー、VINASUNタクシーなんかと並んで
サイゴンでは評判のいいタクシー会社の一つとされているようだ。
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しかし初めての国に到着早々、しかも夜の空港で「タクシー会社を選べ」って言われてもムリだよねぇ。
メータータクシーにも悪徳ドライバーは皆無ではないだろうし、そういう人に当たるかどうかは結局確率の問題。
でもイ課長の印象じゃ「悪いのにアタる確率」はかなり低いんじゃないかって気がするんだよ。
この二日後、逆にホテルからタンソニャット空港まで乗ったタクシーもごくマトモだったし。

タンソニャット空港からのタクシー。
「どいつもこいつも危険」「まず疑ってかかれ」というほどヒドくはない。それは確か。しかし「まったく安全」と言い切るほどの
自信もない。平均するとほのかにグレーというか・・。この「そこはかとなくグレーかも?」っていう感覚はこの後ベトナムで
モノを買う時、メシを食う時、全部につきまとった。慣れてくるとコッチも買い物のたびにその店の「グレー度・ブラック度」を
評価したりしたもんだけど、それがまたやけに楽しくてさぁ・・・(笑)。




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by tohoiwanya | 2014-04-17 00:15 | 2013.06 ベトナム・タイ旅行 | Comments(4)
2014年 03月 27日

インド人は借景がお好き?

さて、インドに話を戻そう。
これまで書いたように、イ課長はアグラ城やタージ・マハルをガイドつきツアーで見学してきた。

そのいわば副産物として、ある風習・文化がインドで特に好まれるのではないか?という
疑問を抱くことになった。もし1人だけで行ってれば、こんな疑問を感じる機会はなかったはずで、
インド人のガイドさんと一緒だったからこそ発見できたことなんだよ。


借景:庭園外の山や樹木、竹林などの自然物等を庭園内の風景に背景として取り込むことで、
   前景の庭園と背景となる借景とを一体化させてダイナミックな景観を形成する手法
   (Wikipediaより引用)



これを広義で捉えれば、「バックの景色をうまく前景に取り込んで活用すること」といえるよな。
どうもインドでは観光地における記念撮影というありきたりなシチュエーションでこの「借景」が
非常に広く浸透しているのではないか、と推測されるのだ。

インドの借景文化について書く前にひとつ断っておかなければならないことがある。
本日の記事にはイ課長の見苦しいバカ面が複数連続して出てくる。まことに申し訳ないと思う。
ただ、これもインド借景文化を考える上での研究材料と思ってガマンしていただきたいのである。

そもそも記念撮影に際しての、インドの借景文化ってナンなのか?
アグラ城とタージ・マハルには専用ガイドという名の専属カメラマンがついたって書いたじゃん?
彼はイ課長のカメラを使って「ソコに立ってこういうポーズをとれ」だの「手をこうやれ」だの、
要求の多いカメラマンだったが、そういう要求こそインド借景文化の発露に他ならなかったのだ。
ま、とにかく写真をお目にかけよう。


イ課長が最初にアグラ城でやらされた典型的借景はこれ。


 
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・・・なんというバカバカしさ(笑)。
しかしガイドつきツアーでアグラ城に行った人なら、同じ借景で写真撮った人は多いと思うなぁ。

アグラ城でのもう一つの借景定番といえばこれ。


 
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ユーミンに「手のひらの東京タワー」という名曲があるけど、これは「手のひらのタージ・マハル」(笑)。
これまた、アグラ城で同じことやらされた人は多いと思う。インド人ガイドなら必ずこのショットを
撮ろうとするはずで、イ課長についたガイドだけが特殊だったとは考えられない。

アグラ城ではこんな借景ポーズを何度かとらされた。
繰り返すが、イ課長が「こういうポーズで撮って」と頼んだのではない。ガイドが撮りたがったのだ。
要するにインド人のガワに「ここでこういうポーズで写真を撮ってあげればガイジンは絶対喜ぶ」という
認識があるんだよな、明らかに。

こういうインド借景文化が最も炸裂する場所はやはり「世界の観光地タージ・マハル」なのである。
ここでもガイドという名の専属カメラマンがここに立てだの座れだの、いろいろ言ってくるんだけど、
最後に「ベンチに乗ってこういうポーズをとれ」という要求があった。どんなポーズかっていうと・・・



 
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アグラ城と同じじゃねぇか(笑)。インド人、よほどこの「つまみポーズ」が好きとみえる。
現地ガイドと一緒にタージ・マハル観光をした人なら、やはり極めて高い確率でこのポーズを
とらされたんじゃないかなぁ?

これに類した借景で有名なのはピサの斜塔だよな。行ったことないけど。
斜塔のカタムキを支えるようなポーズをしたり、反対に押して傾けてる格好をしてみせたりするアレ。
ああいう「バックの建物を使った借景ポーズ」がインドでは非常に発達?しているようなのだ。

イ課長は海外に一人で行くことが多い。観光でも一人旅するし、出張なら確実に一人だ。
観光地で誰かに写真を撮ってもらうという機会は非常に少ない。だからこんな借景ポーズを
要求されたことも初めてで、ちょっと驚いたんだよ。

だって、さっき言ったピサの斜塔を唯一の例外として、借景ポーズ写真なんて見たことないもん。
もちろんこういう「つまみポーズ」も知らなかった。他の国でこんな風習あるかい?

タージ・マハルみたいに先が尖ったドーム型の建物なんて欧米にいっぱいあるけど、たとえば
ローマのサン・ピエトロ大聖堂やワシントンの国会議事堂で観光客が「つまみポーズ」で写真撮らんだろう?
後者はイ課長も実際に見たことあるけど、そんなポーズで写真撮ってるヤツは一人もいなかったよ。

どうもインド人が特に「借景がお好き」なんじゃないかって気がするんだよなぁ~。
しかし、仮にインド人がことさら借景ポーズを好むとしても、それがなぜか?となると
これを解明するのは難しい。

巨大建造物をつまんだり手の平に載せるってことは、孫悟空に出てくるお釈迦様の手のひらみたいに、
掌それ自体を一つの小宇宙とする仏教観の影響なのだ、というコジツケも不可能ではないだろうが、
こうやって書いててもたぶん違うだろうな、と思う(笑)。

そもそも、インド人がなぜ借景ポーズが好きかという疑問以前に、まず本当にこれがインドで特に
顕著な傾向なのか、実は他の国でもみんなやってることなのかということを検証する必要がある。

イ課長のごく狭い経験では、こういうのをやらされたのはインドだけで、他の国で同じようなことを
やってる人や写真を見たことがない(除・ピサの斜塔)。しかしイ課長が知らないだけで、
実はありふれたことなのか?また、インドの他の観光地ではどうなのか?

これらに関して知見をお持ちの方はぜひご教示いただきたいのである。
 

 
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by tohoiwanya | 2014-03-27 00:22 | 2012.10 インド出張 | Comments(12)
2014年 01月 02日

海外美女図鑑 -2014年版-

喪中ということで、今年は年賀状も出してないし、あまり声高におめでとうございますなんて
言うのは憚られるけど、(小さな声で)謹んで新年のお慶びを申し上げます。

いまや「おととしの話」になってしまった2012年の東欧・北欧旅行ネタ消化の途中だったけど、
まぁ2014年最初の更新だし、イ課長ブログ新年恒例の海外美女図鑑といこう。
え?ネタ消化が遅すぎる?いやホント、申し訳ないと思ってるけど、書くガワにしてみれば
「ネタ枯渇でブログ書けない」よりはネタ在庫山積の方が精神衛生上ずっとマシなんだよ。

さて、展開の遅さに関する言い訳はこの辺にして(笑)、美女図鑑だ。
昨年についていえば2月の欧州出張、6月のベトナム・タイ旅行、12月のバンコク旅行が対象になる。
特にベトナム・タイあたりは人物写真も少なからずあるから、いくつかご紹介していこう。


①美女図鑑 英国・ベルギー編
昨年2月に行った欧州出張ではブリュッセルに4泊、ロンドンに3泊滞在した。
どちらも盗撮系写真になるけど、二つの国から一人ずつご紹介しよう。まずはヒースロー空港免税店で
化粧品を売っていたオネーサン。
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何となく女優のレニー・ゼルウィガーに似てるなぁと思って撮った。
ロンドンだから「ブリジット・ジョーンズの日記」なんかのことを思い出したんだろう。でもブリジット・ジョーンズに
たとえるのはちょっと悪いかなっていうくらいの色白美人で、英国人には珍しい(オイオイ)んじゃないか?

こちらはベルギーのゲントという街からブリュッセルに戻る電車の中で見かけたベルギー女子。
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もみあげ部分とかを刈り上げて、かなり過激なヘアスタイルだけど顔立ちはとてもキレイな女の子で、
笑った笑顔もかわいかったので盗撮させていただきました。


②美女図鑑 ベトナム編
ここはもう、化粧っ気がうすくて顔立ちがイキイキした女性がホントに多くてイ課長個人の好み的には
まぎれもなく「美人国」と呼びたいところだ。盗撮系ばっかりじゃなく、ちゃんと撮らせてもらった写真も多いから
ご紹介しがいがあるってもんだ。

たとえばこの女の子。サイゴンで泊まったホテルのすぐ近く歩道で、氷水を入れた発泡スチロール箱に
ジュースやビールの缶を入れて売ってるお嬢さんで、年齢的には二十歳そこそこってところだろうなぁ。
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1本15,000ドン(約80円)。それを言うのに「あー、せん・・・ご・・ひゃく・・」って日本語で言おうとする。
英語で「1500?」って聞いたら、とんでもないって顔でフィフティーンサウザンドって言い直してたのがかわいいよね。

この時は何せサイゴン到着直後。周囲の状況もわからず、ビールの相場もわからず、紙幣の種類もわからずで、
緊張しながら買ったから売った相手の顔も実はあまりよく見てなかった。

次の日、また同じあたりでビールを買った。きのう買ったのと同じコかな?ちょっと自信がなかった。
すると彼女の方から「アイ リメンバー ユー(アナタのこと覚えてるわ)」と言ってくれた。あーやっぱり同じコだ。
少し落ち着いてみると可愛いコじゃないか。ここでお互いにちょっとした顔見知りになったわけだ。

サイゴン最後の夜、またここでビールを買った(ちなみに、6月のベトナムでは毎日ビールばかり買っていた)。
翌日はもうサイゴンを離れる。最後に「写真とっていい?」と聞いて撮らせてもらったのが上の写真だ。

若くて、店舗も屋台もなく、歩道で商売してるくらいだから、まだこういう商売の世界に出て間もないんだろう。
お金の余裕も少ない生活をしてるに違いない。でもその頃にはイ課長も15,000ドンというビールの代価が極めて
正当なものであることを知ってたから(ガイジンと見れば25,000ドンくらいに言う店主もベトナムには少なくない)
彼女に対しては親近感と信頼感があった。忘れがたいベトナム人物写真のひとつだ。

・・てな具合に、ベトナムで「ちゃんとことわって撮らせてもらった美人写真」には全部、何らかの思い出やエピソードが
くっついてる。1枚紹介するだけで長くなるから、そういうエピソードのない盗撮系の写真をもう1枚ご紹介。
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これはハノイの街角で撮った、携帯で電話してる女のコ。キレイなコでしょーー?
こういう盗撮系の方が図鑑として並べるには紹介文が短く済んでイイね(笑)。

前にも載せた、サイゴンのホテルのフロントにいたメガネ美人も、この美女図鑑に再掲しておきたい1枚だ。
エレガントでセクシーな女性体型がアオザイで美しいカーブを作ってて、ホントにアオザイの似合うお嬢さんだった。
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ベトナムではなぜか雑誌写真の撮影に遭遇することが多くて、そこで美しいアオザイ姿の女性モデルさんを
何人か撮るチャンスに恵まれたけど、それらは別途“特集”するのでお楽しみに(笑)。


③美女図鑑 タイ編
タイで撮った美女といえば、真っ先に思い出されるのはこの写真だ。
アユタヤ見学ツアーから戻って、ホテルで解散したあと、道路の反対側が人で大混雑してるんで見に行ってみた。
おそらく何かの有名な祠がある所みたいで、大勢がお参りしてて、一種「縁日」的な様相を呈してたんだけど、
そのワキで演じられていたタイ舞踊の美女軍団。
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この後ろの列、ちょっと陰になっているお嬢さんが(少なくともイ課長としては)美人に見えたのでズームしてみた。
ほら、この右のコだ。
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キレイなお嬢さんだよねー。タイの伝統的な衣装が似合ってる。踊り用のメイクをばっちり決めてるけど、
おそらくメイクをとっても美人だろうと思われる。


というわけで、2014年も華やかに美女図鑑で幕を開け・・・え?もっとないのかって?
いやだから、さっきも言ったように他にもあるんだけど、それらはおおむね「エピソードつき」ってことが多いから
ここで紹介すると長くなる。いずれ“本編”の方でご紹介していこうと思うのである。

(もう一度)というわけで、毎年恒例の美女図鑑で幕を開けたイ課長ブログ。
少なくとも今後半年くらいはマジメにネタ在庫消化の方に精を出すつもりですので(笑)、
本年もなにとぞよろしくお願いいたします。

 
 

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by tohoiwanya | 2014-01-02 22:58 | 出張・旅行あれこれ | Comments(2)
2013年 12月 18日

ヘルシンキの意外な第一印象

「住みやすい国ランキング」とか、「幸福度国別ランキング」とか「教育レベルの高さランキング」とか、
はたまた「汚職の少なさランキング」「福祉充実ランキング」etc・・・とにかく「良いこと」に関する
国別ランキングでは北欧国家が上位を占めるのが常で、フィンランドも必ずトップクラスに入ってる。

そんな国の首都に住む人たちだ。きっと日々の暮らしに充足して幸せそうで、アタマもよさげで
経済的にも恵まれた人が多いんだろう。どうしたってそう考えたくなる。

しかし、その予想はヘルシンキに到着したその夜のうちに大幅に修正を迫られることになった。
どういう修正が必要になったか?ズバリ一言でいえば「みんなガラが悪そうにみえる」んだよ。

スウェーデン・ミステリーで一世を風靡した「ドラゴン・タトゥーの女」っていうミステリーがある。
あの話にリスベット・サランデルという女性が出てくる。タバコ好きでガリガリにやせて不健康そうで
過激なパンクファッションに身を包み、愛想はゼロ、やることは過激。そんな女のコだ。

夜のヘルシンキってね、そこらじゅうリスベットちゃんがウヨウヨしてるような感じなんだよ。
革ジャン着て、ブッ飛んだ髪の色&ヘアスタイルの、パンク風ねーちゃんがやけに多い。
可憐で素朴な美女が多かったポーランドから来ただけに、その落差の激しさがよけい目立つ。
(下の写真は翌日に撮ったものだが)
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女だけじゃない。男も何となくチンピラじみた格好の連中が多いんだコレが。
夜の11時でも夕暮れのように明るい北欧の白夜だから、歩いてる人たちの服装もよく見える。
暗い夜道じゃあまり遭遇したくないタイプの方々と言っていい。
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そんなことを考えながら歩いてたら、異様に巨大な男がヌワッとイ課長の行く手をふさいで立った。
ドロンとした目つきでこっちをジッと見る。巨大ロボットのイ課長より大きかったから190cmくらあったと思う。
「なんかインネンつけられるのか?タカリか?」と思って緊張したけど、その男はただの酔っ払いみたいで
少しヨロヨロしながら、ヌボーッとそこに立ち続けてる。ワキを通ってさっさとすれ違ったよ。

過激なパンクねーちゃんやら、酔っ払い大男やらがうごめく、きわめて怪しげな夜のヘルシンキ。
あのねー、こう言っちゃナンだけどねー、ワルシャワの夜の方がもっとずっとお行儀よくて、街行く人たちも
マジメで純朴そうだったぜ?ヘルシンキって、実はヤバい街なんじゃねぇの?

ただ、ここで「ガラが悪い」ではなく「悪そうにみえる」と書いたところが重要なんだよ。
この直後にちょっと面白い体験をしたのだ。

ヘルシンキの白夜の怪しげな雰囲気に感心?しながら中央駅ワキの灰皿のところでタバコを1本吸った。
すると、若い女のコがタバコをたかりにきた。うひゃー。タバコたかりなんてポーランドじゃ一人もいなかったのに
ヘルシンキじゃこんな高校生くらいの、しかも女子が外人旅行者にタバコたかるの?ひでぇー、と思ったさ。

(たぶんフィンランド語で)タバコくれませんかって言っている。
イ課長は海外でタバコをねだられた時の常套手段、日本語で「すみません言葉がわかりません」と言って
トボけて断わった。いや、正確には断ろうとした。

するとその女のコ、「Speak English?」と確認し、英語に切り替えてタバコをねだり始めるではないか。
うーむ、なかなかしつこい。しつこいが、考えてみたらこんな風にバイリンガルでタバコをたかられるってのも
初めてかもしれんなぁ。しょうがないから1本あげた。

タバコをもらうと、そのコはボソボソッと何か言って立ち去ろうとした。ところが1・2歩あるいたところで
「あー!」と声をあげて、もう一度イ課長の近くに戻ってきて、英語で改めてThank you と礼を言った。
たぶんフィンランド語で「どうも」って言ったあと、英語じゃなきゃダメな相手だったことを思い出して、
わざわざ言い直しに来たわけだ。言い方や表情はややハスッパだけど、照れくさそうでもある。
(下の写真、横縞のパーカー着た黒髪の女子がそのコ)。
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黒髪で、肌の色もちょっと浅黒かったから、もしかすると生粋のフィンランド人じゃないのかな?移民系?
いずれにしても、これは非常に印象的な経験だったよ。

欧州でタバコたかりにあったことは何度もあるけど、日本語でトボケ続けると大体あきらめる。
どうせ相手は半ホームレスみたいな感じのオッサンとかオバサン、あと、やはり移民系ってこともあるな。
当然のことながらあまり裕福そうじゃない、学歴も高そうじゃない、ガラの悪い連中が多いわけヨ。
もちろん、おねだり言語を途中で母国語以外の言語に切り替えるタカリなんていなかった。

ところがヘルシンキのこの女子は相手に応じてすぐ英語に切り替えられるほどの学力を有している。
しかも、うっかり母国語で言った後、英語で「ありがとう」を言いなおす程度に礼儀?をわきまえてる。
夜の街にタムロして外人にタバコをたかるという行動だけみれば立派なチンピラ不良女子。ところがその
ガラの悪そうな不良女子が実はアタマも行儀も意外と良さそうっつうところが面白い。
「パッと見」は不良だけど中身は案外マトモなのか?外見と内面の矛盾に満ちた落差に興味をひかれる。
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「幸せで住みやすい国」の代表的存在であるフィンランド。その国の首都ヘルシンキ。
ポーランドでのサッカー欧州選手権を避けるため、というだけの理由でたまたま2泊しにきたヘルシンキ。
「ここだけはぜひ見たい」なんていう場所もなく、思い入れもなく、何となく来てしまったヘルシンキ。

しかしヘルシンキって事前に抱いてたイメージと実像のギャップがかなりありそうで、
意外と面白いトコなのかも。ちょっとそんな気になり始めたイ課長なのでありました。


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by tohoiwanya | 2013-12-18 00:21 | 2012.06 東欧・北欧旅行 | Comments(2)
2013年 10月 16日

ベトナムという国は女が支える

みなさん、台風は大丈夫でしたか?
電車が停まったから、イ課長は午前中のんびりして昼に出社してきたのである。

さて、今日はベトナムの話を書く。
「古いネタから先に消化する」というのを原則として書いてるけど、この調子だとベトナムネタに到達するのは
確実に来年だ(笑)。時々、少しずつベトナムネタをはさんでいこう。

ベトナムはとにかく楽しかったから、書きたいこともヤマのようにあるけど、今日はやはり偉大なるベトナムの
女性たちに敬意を表して、そのことについて書きたい。ベトナムの女性は偉大なのである。

近藤紘一さんという人をご存知だろうか?
元新聞記者で、「サイゴンから来た妻と娘」「サイゴンのいちばん長い日」とか、ベトナム関係の著作が多い。
最初に結婚した日本人の奥さんを亡くし、ベトナム戦争取材でサイゴン赴任中にベトナム人のバツイチ女性と
知り合って再婚した。近藤さんご自身は残念ながら40代の若さで亡くなられたんだけど、彼の著作は
未だにロングセラーになっててファンも多い。イ課長も読んだ。

近藤さんの本を読むと、ベトナムにおいていかに女性が強いかということがよくわかる。
庶民レベルじゃ女が一家を養うなんていう状況は全然珍しくなくて、とにかく女が働く、稼ぐ、養う。
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というようなことは近藤さんの本で知識としては持っていた。しか、近藤さんがベトナム人の奥さんと再婚し、
暮らした時期はベトナム戦争末期からその後の混乱期。まぁ一種の「特殊な時期」であって、新興国として
経済発展著しい今のベトナムじゃ、さすがに事情も変わってるんじゃないかと思ってた。

しかし、実際にベトナムを見た印象としては全然変わってないだ、これが。
市場でも飲食店でも物販点でも露店でも行商でも、とにかく「商売してる」のはことごとく女性ばっかり。
これにはちょっと驚いた。どこ行っても働いているのは女性なのだ。

暑いベトナムで、天秤棒かついて行商するなんて大変な商売だと思うよ?しかも、こう言っちゃナンだが
一日の稼ぎなんてタカが知れてるだろう。そういうのも全部女性がやってる。頭が下がるよホント。
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じゃ一体ヤロウどもは何やってんのかっていうと、これがまたしょうもないんだよねぇ。
街中で最もよく目にする「男の労働姿」って、街中にバイクや足コギ人力車を停め、自分はそのシートに座って
ガイジン観光客なんかにダルそうに「乗らな~い?」て感じで声をかける姿だよ。何だかなぁ〜・・・。
落語に出て来る江戸時代の駕篭屋と大差ねぇじゃねぇか。カミさんが汗水たらして天秤棒かついて行商して
いるんだぞ?亭主ももうちょっと何とかしたらドウなのだ?

とにかく「店を持って商売してる」というような、腰の据わった、実のある商売はほとんど女性がやってる。
ヤロウどもは失礼ながら「引っ掛けシゴト」中心って感じで、ベトナム女性の偉大さばかりが目立つ。
少なくともベトナムの流通・サービス産業の大半は女性で支えられてると言っていいんじゃないか?
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まぁね、そりゃもちろんオフィスビルの中とかお役所の中なら忙しく働く男性もたくさんいるんだろう。
政治、行政、軍なんていう世界はやはり男性層が支配しているはずだ。
しかしガイジンが普通に街歩き&観光してれば、そんな人たちとは会わないわけで、接する相手は
どうしたってメシ屋や物販店等々の人たちだ。そういう“現場レベル”はことごとく女性が仕切ってる。
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イ課長がベトナムで最も驚いたのはゴミ収集作業だよ。なんとこれも女性がやってるのだ。
ホイアンでゴミ収集車(荷車だが)をオバさんがひいてるのを見た時はびっくりした。
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こういうのはホイアンという田舎だからであって、都市部じゃさすがに男がやってるだろうって?とんでもない。
ハノイでもゴミ収集は女性の仕事なのだ。やっぱり荷車をひいて、「ゴミ収集が来たよーー」っていう合図の
鐘を鳴らしながら夜のハノイを黙々とゴミ収集してる。

海外でゴミ収集の様子を目にしたことはあるけど、例外なく男がやってた。
しかしベトナムでは女性がやるのだ。女が働き、稼ぎ、養う。いやもう感動したよ、イ課長は。
本当に頭が下がる。ベトナム女性、偉大です。働くベトナム女性はみんな美しいです。
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ただし、これだけたくましいだけに、ベトナム女性は気も強い。一家を養う女性であれば、
彼女が「一家の長」として一番権力を持つのもまた当然のことだ。
たとえばダンナの浮気がバレた、なんて時のベトナム女性の怒りっぷり&容赦ない復讐もまた
ものすごく“偉大”なものらしいけど、残念?ながらそういう現場は見ることがなかった(笑)。

上で書いたハノイのゴミ収集オバさんが鳴らす鐘。
これ、正確には金属で出来たワッカ状の棒を片手に持って、別の金属製の棒で叩くというもので、
カンカンカンカン・・・というすごく目立つ(というか、耳立つ)音がする。この音を聞くと、ハノイの主婦たちは
「あ、ゴミ出さなきゃ」と思ってこんな風にポリ袋に入れてゴミを歩道に出すわけだ。これを集めて周る。
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ハノイのホテルにいる時、時々この音が外から聞こえて「何の音かなぁ?」と思ってたんだよね。
イ課長がガキの頃はよく焼き芋屋さんがカランカランと鐘を鳴らしながら町を歩いていたもんだったが、
今や東京じゃそんな姿はついぞ見なくなった。カンカンカン・・・と合図の音を鳴らしながらゴミ収集に
励むハノイの偉大なるおばちゃんたちの姿は将来も残るのかなぁ?あの音がちょっと懐かしい。
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とにかく、ベトナム女性がタフな働き者であるという点についてはイ課長、ホトホト感じ入った。
時に缶ビール代を高くボッタクラれたとしても、彼女たちが養ってる子供たちのこととか想像すれば、
まぁここはひとつ、気がつかなかったフリして払っちまおうじゃねぇかっていう気になったよ。
こう見えてイ課長もけっこう義理人情に弱いオッサンなのだ(笑)。

ベトナム女性の偉大さに関してはもうちょっと書きたいので、次回更新も関連ネタでいく予定ざます。


 
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by tohoiwanya | 2013-10-16 13:13 | 2013.06 ベトナム・タイ旅行 | Comments(4)
2013年 09月 13日

話しかけよう挨拶しよう

6月にベトナムとタイに行ったときの話。

サイゴンではベンタイン市場近くのホテルに泊まったんだけど、周辺を歩いてると、やたらと
頭にスカーフを巻いた女性が多い。スカーフを巻いてるってことはイスラム教徒だろうから
地元のベトナム女性ではないはず。

ベトナムに近いイスラム教国っていうと、インドネシアか?マレーシアか?
どちらにせよ、「その国」からの旅行者がやけに多いんで、ちょっとびっくりした。
イ課長が泊まったホテルにもけっこういたね(下の写真にも写ってる)。
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サイゴン2泊目の夜。
やはりスカーフを巻いた母親+息子とホテルのエレベーターで乗り合わせた。
男の子は11〜12歳ってところかな。日本だったら小学校高学年くらい。
彼が着てるTシャツの胸のプリントを見たら、ははぁ〜・・・これ、たしかマレーシアの国旗だ。
なーるほど、マレーシア人だったんだ。

その男の子に話しかけてみたくなった。もちろん英語を使うしかない。

「From Malaysia?(マレーシアから来たの?)」
「・・・Yes」

いきなり見知らぬガイジンから話しかけられたにもかかわらず、ちゃんと英語で答えてくれた。
なかなか聡明な男の子だ。

今度は彼が英語で質問してきた。「Where are you from?(あなたはどこから来たの?)」
「From Japan(日本から)」
「Japan・・・・」

先に彼らのフロアにエレベーターが停まり、そのマレーシアの母子が降りた。

「Good night(おやすみ)」
「Good night」
手を振って別れた。ただそれだけの話。お母さんの方とは全く話をしなかった(笑)。

モジモジ、オドオドしない子で、好感が持てた。きっとアタマのいい子なんだろう。
彼にとって、あれが初めての海外渡航で、ナマの日本人と話をしたのもイ課長が初めてだった
可能性は十分ある。彼の方でも「あの時、サイゴンのホテルで話しかけてきた日本人」のことを
覚えててくれるかな?・・・と、ちょっと思った。


その約1週間後。バンコクのスワンナプーム空港から日本への帰国便に乗った。
空港の出国審査の長い行列に並んでいるとき、イ課長の後ろの女の子がやけにソワソワしてた。
隣の列に並んだ友達の方が先に進んでるから、あせってるんだね。

どんな子だ?と思ってちょっと後ろを振り向いたら、その子とイ課長の目が合った。
ソワソワあせってるところを見られて、ちょっと恥ずかしかったのか、その子が「てへっ」って感じで
照れ笑いした。若い東アジア系の女の子だ。大学生くらいかな?でも日本人ではあるまい。
ここでまた話しかけてみたくなったから、英語で聞いてみた。

「From China? or Taiwan? Hong Kong?・・(中国から?それとも台湾?香港?)」

これだけ言えばどれか当たると思った(笑)。
見知らぬガイジンから話しかけられて、ちょっと驚いたようだったけど、彼女はすぐ答えてくれた。

「・・・from Korea(韓国からです)」
「Oh, Korea・・・」
「Where are you from?」
「From Japan」
「Ah・・・ コ ン バ ン ワ 」
「あははは、감사합니다(カムサハムニダ)」

日本語で「こんばんは」が言えるんだ。こっちは韓国語の「こんばんは」なんて知らないよ。
夜なんだから、彼女の挨拶が実に適切なものだったのに対し、「ありがとうございます」なんて
間の抜けた韓国語しか出てこないイ課長は完敗だ(笑)。

バンコクの空港で韓国人女子とちょっと話しをしたと、ま、ただそれだけの話なんだけどさ。
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でも欧米だとあんまりやらないんだよね。知らない人に話しかけるっていうことを。
なにせ、相手の方がイ課長より英語上級者である可能性が極めて高いからねぇ。
でもアジアだと(特に相手がコドモなんかだと)お互いの英語レベルが近そうだから
ちょっと話しかけてみようかって気になる。

しかしこんな短い会話でも、相手の国に対する印象には影響すると思うんだよ。
イ課長はマレーシアに行ったことがない。サイゴンで話したあのマレーシア人の男の子は
この地球上でイ課長が言語コミュニケートした唯一のマレーシア人ってことになるわけだが、
「マレーシアにはしつけのいい聡明な子が多いんだろう」と思うに十分な印象を残してくれた。

スワンナプーム空港の韓国人女子はさすがに「話したことがある唯一の韓国人」ではないが、
英語・日本語・韓国語が入り混じった、短いけど楽しい会話(挨拶)で、これまた印象深い。
こういうのって「お互いに今ガイコクにいる」という状況も強く影響してるよね。

自分は一人、相手も一人(か少人数)、場所は第三国で、共通言語は両者にとって外国語。
そんな状況で、見知らぬ外国人と言葉を交わすのって、なぜか新鮮で記憶に残るようだ。
そういう時、話しかけた相手を嫌いになることはまずないだろうし、相手から嫌われることも
まずないと思う。ごく短い会話でも不思議と心に残る。今回の経験からも、そう思う。

確かに、そう頻繁にあるシチュエーションじゃない。
でも、今後機会があれば、外国で、また知らない誰かに話しかけてみよう、とイ課長は思う。
それがどこの国の人であるにせよ、ほんのちょっとした会話を交わすだけで、“その国”が
少し親しいものになるからね、きっと。

これは個人的な推測だけど、新大久保で韓国人向けヘイトスピーチを連日ガナッている
病んだ日本人たち、たぶん韓国の人と心に残る会話なんて一度も交わしたことがないんだろう。
まぁ同じことは、中国や韓国の「反日な人々」についても言えるんだろうけど。


  
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by tohoiwanya | 2013-09-13 00:01 | 2013.06 ベトナム・タイ旅行 | Comments(2)
2013年 08月 29日

デリーのリクシャーに乗ってみる

ポーランドネタを消化する中、本日は軽いインドネタをはさもう。

小型オート三輪のタクシーってアジアではよく見かける交通機関で、有名なのはタイのトゥクトゥク。
これがインドネシアではバジャイ、インドではオートリクシャーって呼び名になるけど、モノはほぼ同じ。
トゥクトゥクの語源がエンジン音なのに対し、リクシャーの語源はマジで日本語の「力車」らしい。
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こういう“個人営業交通機関”って、タクシーみたいにメーターがないから、乗車前にドライバーと
「ドコソコまでいくらで頼むよ」みたいな価格交渉せにゃならん。これが面倒。しかもガイジン相手だと
向こうは5倍くらいフッカケてくるのは珍しくないようで、それを英語で値切らにゃならん。
まぁ昔はバンコクやマニラの四輪タクシーだって、こんな感じなのが多かったけどね。

インドで一度だけ、そのオートリクシャーに乗ることができた。
例のチャンドニー・チョーク小冒険から地下鉄で帰ってきて、駅からホテルまで乗ったのだ。
行きは歩いたけど、帰りもまた20分歩くのダルいし、一度オートリクシャーに乗ってみたかった。

インドの街中ならそこらじゅうで見かけるオートリクシャー、競争相手が多いだけあって、
過当競争も激しいようだ。イ課長もこの時、それを体験することになる。

地下鉄のMarviya Nagarの駅を降りて、エスカレーターをのぼって地上出口。
地下鉄駅周辺にリクシャーが何台か停まってるのは行きに確認してたから、つかまえるのは
難しくないだろうと思ってたけど、価格交渉は自信がないなー。まぁそんなに長い距離じゃないし、
多少ボラれるのはしょうがないか・・・

・・・なんてノンビリ考えてはいられないのだ。
出口を出ると、たちまち6~7人くらいのリクシャワーラー(要するに運転手)にワッと取り囲まれる。

 フォーティ!   フォーティ!   フォーティ!フォーティ!
    フィフティ!     フォーティ!!
  フォーティフォーティ!!  サーティ!  フォーティ!!

ちょ、ちょっと待っちくり。すごいことになった。
リクシャワーラーたち、この駅を降りるガイジンなら、どうせ行き先はホテルやショッピングセンターのある
アソコだろうと決めてかかって(それは実際その通りだったのだが)運賃連呼。まさにイ課長の奪い合い。
価格交渉もヘチマもない。魚河岸でセリにかけられたマグロのような気分だ(笑)。

一人、「サーティ(30)」って言ったような気がしたから、声の方に向かって「サーティ?」って確認したら
「サーティ、サーティ!イェイ!」って、元気よくイ課長の腕をつかみ、他の競合同業者たちの間を縫うように
自分のリクシャーに連れていく。「ほーらオレ様は客を見つけたぜ、ざまぁみろ、どんなもんでぃ!」って感じで
鼻高々、喜色満面で連れていくんだよ。彼が良いリクシャワーラーか、悪徳業者か考える時間なんてないけど
一番安い料金を提示したのは確かだ。こうなった以上、彼のリクシャーに乗ってみようではないか。

オートリクシャーに乗って眺めるデリーの街。いやーインドに来ちまったなぁという気分が盛り上がる。
車体はえらくボロく、しかもよく揺れる。このクサリは何のためにあるのか?さっぱりわからない。
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これはひょっとするとメーターの“残骸”か?
しかしインド広しといえども、メーター制のオートリクシャーなんてないはず。何のための装置なのか
これまたよくわからない。しかしどうせ作動してないようだから、考えてもしょうがない(笑)。
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行きは歩いて20分の距離。乗車時間はせいぜい5〜6分ってとこだったかな?
「ヒルトン」って言ったら、ちゃんとホテルの近くまで乗せてくれた。

彼が主張した料金は30ルピー。ぴったりのお金がなかったから50ルピー札を出したら、
ちゃんと20ルピーのお釣りをくれた。「お釣りがないよ」とか言われるかと思ったけど料金トラブルなし。
インドの悪徳リクシャーの話はヤマほどあるみたいだけど、意外に正直かつ良心的だ。

というわけで、インド出張で唯一のオートリクシャー体験は過当競争のおかげもあってか、
実に安く済んだのでありました。30ルピーつうたら(当時の相場で)45円くらい。こりゃ安いよ。

翌日、通訳さんにこの話をしたら、「イカチョさん、それ、ボラレてないよ」と請け合ってくれた。
悪い評判も多いインドのオートリクシャーだけど、かくのごとく過当競争の激しい業界みたいだから、
インドに不慣れなガイジンでも、意外に“地元料金”で乗れちゃうこともあるかもよ?


 
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by tohoiwanya | 2013-08-29 01:11 | 2012.10 インド出張 | Comments(0)
2013年 06月 03日

シーク教徒について

欧州ネタが続いたので、今日はインドネタ。

日本人が外国人に対して持つ、典型的ビジュアル・イメージというのがある。
真実に近いか遠いかなんて関係なく、誰もが思い浮かべてしまうビジュアル・イメージ。
たとえば「メキシコ人の絵を描け」と言われたら、ほぼ100%の日本人は口ひげ生やして
ソンブレロかぶったおっちゃんの絵を描くだろう。それにギターを弾かせてもいい(笑)。

さて、では「インド人の絵を描け」と言われたらアナタはどんな絵を描く?
いや言わなくてもいい。わかっているのだ。アナタが描こうとした絵というのは



ターバン巻いてヒゲもじゃのオジサンがカレーを食ってる絵


・・・でしょ?違うとは言わせないぞ(笑)。
インド行く前の、イ課長の「対インド人イメージ」も、まぁ大体その程度だったよ、率直に言って。

しかし、実際行くとなりゃ、多少はインドについて予習する。
現地でもいろいろ教えてもらい、「インド人のターバン」についても昔よりは詳しくなった。
根本的な問題として、ターバンを巻くのはシーク教徒の男性だけだということをまず知った。

へぇ~そうだったんだ。あまりにも「インド人=ターバン」のイメージが強すぎるけど、
インドで圧倒的多数のヒンズー教徒、それに次ぐイスラム教徒はターバン巻かないのだ。

しかも、そのシーク教徒の割合がインド人の人口の2%くらいっていうからたまげる。
それっぽっち?100人中2人しかいないのに、「インド人はみんなターバン」っていうイメージを
世界に植えつけるってスゴいことだ。そうなった理由はいろいろあるみたいで、ウンと簡略に書けば
要するに2%のわりに社会進出度が高くて、エラいポストについてたり海外で商売してるなんて人が多い。
必然的にガイジンが目にすることが多くなる。インドのシン首相もターバン巻いてるじゃん?

イ課長がインドで会った面談相手(14カ所で、軽く数十人と会った)のうち、ターバン巻いた男性が
二人いた。大学のセンセイとか業界団体のエラい人で、確かに高いポストといえるだろう。
その二人のうちの一人との面談記念写真?をお目にかけよう。日本じゃ「インド人ぽい」といわれるイ課長も
ホンモノに混じれば、いかにもガイジンぽいでしょ?(笑)
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この人はインドの某業界団体の人。ちゃんとした教育を受け、ちゃんとした仕事についているわけだ。
逆に、リクシャ運転手とか、街頭のモノ売りなんかにはターバン巻いた人はいなかったんだよね。
まぁ職業に貴賤はないとはいうけど、おそらくシーク教徒の平均年収はヒンズー教徒のそれよりは
かなり高いだろうと思うよ。

タージ・マハルに行った時の日本語ガイドもシーク教徒の男性だったんだよ。名前をシンさん。
彼にいろいろ話を聞いて、勉強させてもらった。

たとえばシンという名前。
シーク教徒の男性の大半はシンっていう名前らしいんだねどうも。シン首相もそうだけど、
昔活躍したプロレスラーのタイガー・ジェット・シンもシーク教徒。へぇ~~そうだったの。

「ターバン」と「ヒゲもじゃ」とは不可分のイメージになってるけど、これにも理由がある。
シーク教徒は「髪もヒゲも神が与えてくれたもので、体に刃物をあててそれを切り取るのはイカン」
という考え方らしいんだな。だからヒゲも髪も(原則的には)まったく切らない。

だから必然的に「ターバン」と「ヒゲもじゃ」とはセットになるんだよ。あのターバンの中には実は
長年にわたって伸ばした超長髪がトグロを巻いているのだ。知ってた?イ課長は知らんかった。
(下の写真はタージ・マハルでのシンさん。ひょろりと背の高い人だった)
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シンさんはベジタリアンでもあった。一緒にランチ食ったときもイ課長は「ノンベジ・メニュー」だったのに
彼は「ベジ・メニュー」だった。もっともこれについてはシーク教徒が肉食を禁じられてるわけではないらしい。

宗教的戒律ではっきり禁じられているのは酒タバコだ。
イ課長はランチの時、ビール飲んだり(だって暑いし〜)、デリーに戻る4.5時間ドライブの休憩じゃタバコ1本
吸ったりというわけで、とんでもないバチ当たり邪教徒だったわけだけど、彼はまったく気にもとめない。
こういうのは「シーク教徒だから」っていうより、ヒンズーだのイスラムだのシークだの仏教だの、多数の宗教が
入り混じるインド特有の「異教徒に対する寛大さ」なのかな?なんて思った。

シンさんにはメールアドレスを教えてもらい、帰国してから一度メールを送ったけど返事はなかった。
メールアドレスが間違っていたのか、単に忘れたのかはわからない。

押し付けがましさが全然なくて、むしろ控えめな、イイ人だったよシンさん。元気かなぁ?


  
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by tohoiwanya | 2013-06-03 00:15 | 2012.10 インド出張 | Comments(8)