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2010年 07月 09日

ブリュージュという街-その3-

オランダとかベルギーって、昔はフランドル地方ってヒトククリにして呼ばれてたのに、
何で今はオランダとベルギーという、二つの小さな国に分かれたんだろうか?

まぁ歴史的要因はいろいろあるんだろうけど、二つの国に分かれた重要な要素の一つに
宗教があったのは間違いないんだと思う。
ベルギーはカトリック、オランダはプロテスタント。この宗教的な違いがなければ
二つの国はトウの昔に合併?して一つの国になってたかもしれない。
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カトリックとプロテスタントを比較すると…いや、そんなこと出来るわけないんだが(笑)、
ただ、宗教施設の巨大さや壮麗さ、観光物件としての価値の高さといった点じゃ
断然カトリック系教会の方が高いというのは衆目の一致するところだろう。
プロテスタントの教会が観光地になってるなんて話、聞いたことないもんなぁ。

ブリュージュでは二つの教会を見学した。当然どちらもカトリック系宗教施設だ。
荘厳かつ華麗な宗教美にたっぷりと酔いしれ…と言いたいところだけど、何しろコッチは
風邪で体調悪いし、外は寒い。ブリュージュでは大聖堂をけっこう“休憩所”として
使わせていただいたのも事実なのである。ああなんて信仰心が薄いんだイ課長。

まず行ったのは聖血礼拝堂。ブリュージュでは一番有名な教会かもしれない。

さて、聖血ってナニか?当然、聖なる血のことである(←答えになってない)。
では聖なる血ってナニか?当然、キリスト様の体から流れ出た血のことである。
ブリュージュの聖血礼拝堂にはキリスト様の血が聖遺物として納められているのである。

ホントかよ〜〜ッと思うかい?イ課長もホントかよ〜?と思う(笑)。
しかし、この聖血は12世紀に当時のフランドル伯ナントヤラ様が十字軍遠征先のイスタンブールから
持ち帰ってきたという、実にご立派な故事来歴がついた、ありがた〜〜い聖遺物なのだ。
こうなるともうソレが本当にキリスト様の血かどうかなどは問題ではない。
そういう故事来歴・イワクインネン自体が立派な価値になる(んじゃないかと思う)。
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礼拝堂自体の規模はそれほど大きくない。
でも、さすがは由緒あるカトリック教会だけあって絢爛たる室内装飾には目を奪われる。

しかし室内装飾なんか、この際どうでもいいのだ。
ココの最大の呼び物(と言っていいのか…)はその聖遺物、すなわち聖血を見せてくれる
ことなんだろう。キリスト教でこういうのは何て言うのか…仏教だったら、さしずめ“ご開帳”か。

ちょっとした祭壇みたいなところに観光客たちが行列をつくってる。最初は何だろうと思ったが、
それが聖血を…なんというか…拝む人たちの列で、拝むプロセスはこうなってる。

①希望者は、まず寄付箱にお金を入れる(つまり、きまった料金というのはない)
②行列に並び、司祭様の前に置かれた聖血にだんだん近づいていく
③聖血はガラスのケースの中に入ってる(赤い、ボロい、ガーゼみたいに見える)。
④参列者は一人ずつ、そのガラスの上に数秒間、両手をのせる。
 聖血のチカラで霊感に打たれたり、宗教的奇蹟を体験する人もいる(…のかもしれない)し、
 イ課長みたいにコレといって変化のない人もいる。少なくともイ課長が見ている間に
 宗教的奇跡を体験して体が宙に浮いたりする人はいなかったようだ。
⑤一人が終わると司祭様が布でガラスケースをスッと拭く。
⑥次の人がまた司祭様の前に行ってガラスケース(の中の聖血)の上に手を置く
⑦また司祭様が拭く。

これを繰り返しながら、だんだん自分の番が近づくわけだ。
1回ずつガラスケースを拭いて、前の人の指紋や手のシメリケをぬぐってくれるところに
ちょっとした気遣いの精神ってものがあるね。もっとも、ソレをやらないでいたら、
あのガラスケースはたちまち手アブラでベトベトになってしまうだろうが(笑)。
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上の写真で、黒い服で背中を見せてるのが「聖血(の上のガラス)に触りたい人」で、
それに隠れて司祭様の白い服が少し見えるね。
この「聖血ご開帳」はおそらくいつ行ってもやってるってわけじゃないはずだから、
ぜひという方は事前に確認しましょう。たまたま遭遇できたイ課長は幸運だったのかもしれない。

ブリュージュでもう1ヶ所行った教会は聖母教会だ。
ここはオーソドックスなゴシック様式の巨大聖堂っていう感じで、観光客もさほど多くない。
呼び物はミケランジェロ作と言われるこの大理石の聖母子像なのである。
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ここは人も少なくて静かだったし、歩き回って疲れてたことでもあるし、
体調ワルのイ課長としては、少し休憩させてもらうことにした。
高いところにあるキリスト磔刑像に光があたって美しかったなぁ。
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信者でもないくせに、しばらく椅子に座って休む。
向こうの方にいるのは地元のマジメな信者だろうか、イ課長と同様の単なる観光客だろうか?
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おっといけねぇ。海外で教会に来たときのお約束を忘れてたよ。
帰路の安全を祈って、寄付ロウソクを立てなきゃな。
2ユーロ寄付してロウソクを立てさせていただきました。手前一番右の長いヤツね。
神サマ、イ課長を無事に日本まで帰してけろ
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さて、宗教活動?も済んだし、休憩もとったし、もうちょっとブリュージュを歩き回ってみるか。
しかし寒いなぁ〜…ゲホゲホッ(たぶん、その4に続く)。

 


by tohoiwanya | 2010-07-09 01:45 | 2009.11 欧州出張 | Comments(0)
2010年 07月 07日

ブリュージュという街-その2-

まだブリュージュの市街には足を踏み入れてもいないのに、イ課長はすでに
ブリュージュの風景の、あり得べからざる美しさに見事に打ちのめされた。

いや実際、「愛の湖」と称される、白鳥のいる水辺周辺の美しさときたら、タダゴトではない。
このあたりを歩いてると、あり得ないくらい美しい光景がそこらじゅうにあるから、しまいにゃ
「わははは!おいブリュージュ、マジかよ?」と笑いたくなる。そのくらい美しいのだ(笑)。
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この異常なまでの美しさを少し分析するとだね、もしかすると白鳥の存在が大きいのかもしれない。
我々は子供の頃から白鳥=優雅で美しいというイメージをあまりにも学習しすぎているから、
白鳥というアイテムがあるだけで美しさ5割増しっていう気分になる。これがアヒルやガチョウなら
ここまで「絵のように美しい」って感じはしないと思うんだよな。“白鳥効果”と言うべきか。

愛の湖からだんだん市街地の中に入っていく。
街の中にもこんな風に、細い水路をわたる橋がある。おお、キレイやのう。
この頃にはこういう風景を見てもある程度冷静でいられるようになった。
美しさに慣れた?いやいや、ここには“白鳥効果”がないからに違いない(笑)。
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…などと白鳥効果について考察しながら、イ課長はブリュージュの中心部にやってきた。
ヨーロッパにおいて街の中心部といえば大抵は広場で、しかもマルクト(市場)広場っていう
名称であることが多い。ブリュージュの場合も市庁舎前広場がマルクト広場で、ここが街の中心。
中世の雰囲気を強く残す建物に囲まれた、このマルクト広場もキレイなところだったなぁ。
ちょうどクリスマス市が始まったところで、スケートリンクも作られてたりして、
冬のホリデーシーズンが近づいたウキウキ感が伝わってくる。
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これが市庁舎ね。高〜〜い時計塔がシンボル。高さは…知らない(笑)。
しかしドンヨリと曇ってるねぇ。さっき、白鳥ゾーンを歩いてる頃はそれでもまだ
薄日がさしてたけど、マルクト広場に来た頃は完全に曇っちまった。
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こっちは同じ広場に面したギザギザ家の列。ブリュッセルのグラン・プラスにある
ギルドハウスを何となく思い出させる。こういうのが「中世フランドル風」なのかな?
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空は晴れる気配がまったくなく、風邪ひきイ課長にとってはますます寒さがツラくなってきた。
内側にライナーつけたモコモコのコートを着てたんだけど、首周りが寒くて寒くて…
このままでは風邪が悪化しかねん。熱が出るのはマズすぎる。何とかせねば。

しょうがないので、クリスマス市の出店で安物のマフラーを買って首に巻くことにした。
これで多少は首周りの防寒が強化されるだろう。ああ…風邪ひいた状態の観光って疲れるぜ。

モコモコのコートに、買ったばかりの安物のバーバリー(まがい)マフラーを巻いた、
やけにふくらんだイ課長のブリュージュ記念写真をどうぞ(笑)。
(その3につづく)
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by tohoiwanya | 2010-07-07 00:32 | 2009.11 欧州出張 | Comments(2)
2010年 07月 05日

ブリュージュという街-その1-

ブリュージュという街はいろんな国の言葉でいろんな言い方があるっぽい。

フラマン語:ブルッヘ または ブリュッヘ
フランス語:ブリュージュ
 英 語 :ブルージュ

Google Mapなんかだとブリュッヘっていう日本語表記になってるね。
しかし、このブログではイ課長がなじんだ表記、おフランス風の「ブリュージュ」で
統一させていただきますトレビアン。

さて、そのブリュージュだよブリュージュ。
「花の都・パリ」「水の都・ベニス」みたいな、街の名前の前につく枕詞がブリュージュにもある。
他の人にはないかもしれないけど、イ課長にはある。それは「死都」だ。

死都・ブリュージュ。いや〜…なんてロマンチックな響きなんだ。
「死都ブリュージュ」っていう有名な小説もあるんだよね(読んでないけど)。
この街はとにかくもう、なんというか…中世のはかなき美の残光を放ちながら、静かに朽ちていく街…
…って感じのイメージがあってさぁ…しかしイ課長の持つイメージもやや極端だね(笑)。

2009年11月21日。
ホテルをチェックアウトしたイ課長は、ブリュッセル北駅の例のコインロッカー
荷物を預け、ブリュージュ行きの列車に乗り込んだ。

体調はズバリ悪い。11月の寒い欧州に1週間出張したせいか、疲れのせいか、おそらく
その両方だろうけど、この日のイ課長は立派な風邪ひきマン。セキが出るし寒気もする。
本来ならホテルのベッドでおとなしく寝てる方がいいんだろうけど、帰国日だから
チェックアウトしないわけにもいかんし、SNCBの往復チケットもすでに買ってある。
風邪の身体にムチ打ち、朝日を浴びるブリュッセル北駅を後に、いざ行かん死都・ブリュージュへ。
(午後にはまたこの駅に帰ってくるんだが)
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ブリュッセル北駅からブリュージュまでは列車で1時間ちょい。あっけなく着いた。

駅を出れば、その後の観光はもう徒歩で十分だ。
とりあえず、街の中心部に向かって歩くとしよう。小さな川の上の橋を渡る。
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うう、ううううううう…、
まだ街に入る前の、ブリュージュのトバ口なのに、すでにあたりは夢の中の風景のように美しい。
この辺はベギン会修道院があったり、通称「愛の湖」で白鳥サンが戯れてたり、
ブリュージュ観光の重要散策スポットだから、美しいのは当然ちゃー当然なんだが…
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しかしそれにしても美しい。風景がキレイすぎますブリュージュ(笑)。
絵葉書的というか、風景画的というか、日本人が思い描く「西洋の美しい風景」のイメージを
CGで合成したみたいな風景というか…一体ナンなんだこのキレーな風景は。

ブリュージュ風景っていうと必ず出てくる「白鳥のいる水辺」にさしかかる。
はははははは!美しすぎて笑っちゃうぜ。まさに冗談のように美しい。
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確かにイ課長はブリュージュに対して「はかなき美の残光」「極美の街」的な先入観を
強く抱いている。だからこういう「絵葉書そのもの」と言いたくなるような風景を見ると
よけいに反応しちゃうというブブンはあるだろうが、しかしそれにしても美しい。

2008年9月ドイツ出張の時、最後の半日観光で行ったリューベックという街。
あそこは「ハンザの女王・リューベック」っていう枕詞がよく使われるくらいで、
ブリュージュと同じように中世のハンザ同盟で栄えた交易都市。どちらも世界遺産に
指定されてる有名観光地という点でもこの両都市は似てる。

しかし、イ課長としてはここでハッキリ断言したい。
風景の美しさという点だけに関して言えばブリュージュはリューベックより数段美しい。
どこを見ても絵のように美しい。いやもう、たまげたよイ課長は。
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11月下旬のブリュージュは寒かった。風邪ひいてるから寒気が一段と身体にしみる。
ここで体調をさらに悪化させては、今夜の成田までのロングフライトが苦しい。
時間はあるんだし、観光の前に一休みして、ついでに身体を少し温めようではないか。
というわけで午前中の、まだ一人も客のないカフェに入って紅茶を頼む。
小さなビスケットと一緒に出された紅茶、風邪の体にはしみじみと温かかった…。
(その2につづく)
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by tohoiwanya | 2010-07-05 00:27 | 2009.11 欧州出張 | Comments(6)
2010年 01月 17日

オーステンデという街

10月に行ったシンガポール出張の話はけっこう書いた(確認したら10記事)。
11月に行ったドイツ・ベルギー出張の話はまだあんまり書いてない(確認したら4記事)。

話があちこち飛ぶので有名なイ課長ブログとしては、ここらでドイツやベルギーの話を
イッパツ入れたいと思うから、現地で撮った写真を見て、何を書こうか考える。

あの出張では、ベルギーで撮った写真の方がずっと多い。
ドイツで過ごした出張前半はあまり写真撮るヒマがなかったのだ。
しかしベルギーで撮った写真を見てると、これがねぇ…(笑)。

写真はアレコレ撮ってる。しかしドレを見てもいつも同じ気持ちになっちゃうんだよ。

この写真とった時は風邪ひいて体調ワルーで、寒くて、わびしかったんだよなぁ…」っていう気持ちだ(笑)。
ほとんどの写真が「寒いよゥ…ツラいよゥ…ゲホゲホッ!」っていうあの時の記憶と結びつくから、
何だか自分がかわいそうになって(笑)、つい書きそびれちゃう。

しかしまぁ、あれもまた長い人生のひとコマだ(どういうマトメ方なんだ)。
というわけで、わびしきベルギー滞在の中でも、わびしさの極北を彷徨したような
オーステンデ訪問時のことを書いてやろうじゃないの。

日本語ではオステンドという表記が一般的らしいけど、一応ここではWikipediaと同じく
オーステンデと書こう。「地球の歩き方」もたしかオーステンデって表記だった。

さて、オーステンデ。
端的に言ってしまえば、ここって要するに「ベルギーのドゥーヴィル」なんだな。
海に面した港町。広い砂浜の海水浴場もある。夏は保養客が押し寄せるらしい。

イ課長が行ったのは11月の20日だから、街が賑わってないのは分かりきっていた。
それでも、当初はこの街に行くのがちょっと楽しみだったんだよ、イ課長は。
2008年のベルギー出張のときはブリュッセルに1泊滞在しただけだった。
この時も、水曜夕方に到着してからってもの、金曜午前中までずっとブリュッセル市内の仕事。
初めてブリュッセル以外の街を訪問できるのが嬉しかった。

…ところが当日は風邪で体調ワルワル。
寒いブリュッセルから電車で1時間半、同じように寒いに決まってる海辺の街に行くのはツラかった。
ホテルの部屋の暖房きかせて、薬飲んでばったりと寝ていたいとどれほど思ったことか。
しかしそうも言っておれん。ゲホゲホ咳をしながらオーステンデ行きの列車に乗る。
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オーステンデの街は冷たい雨を降らせてイ課長を迎えてくれた。
この寒さの上に雨って…かんべんしてくれよー。
フードつきコート着てたから雨に濡れずに済むとはいえ、この体調この気温この雨じゃ
約束の時間まで街を散歩しようという意欲も萎える。

アポの時間まで多少あるから、とりあえずメシを食おう。あんまし食欲もないけど、この際メシだ。
結局、駅の中のサンドイッチ屋でコーヒーとサンドイッチを買った。食うのは駅のベンチだ。
一昨年のブリュッセルでの、あのわびしい昼飯を巻き戻し再生してるような気分だったぜ(笑)。
イ課長はベルギーに来ると、わびしくサンドイッチを齧るように運命づけられているのか?
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食い終わってもまだアポまではちょっと時間がある。
まぁしょうがない。フードをかぶって雨の中に出て、駅の写真を撮ってみた。立派な建物だ。
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ははぁ〜…駅の建物のすぐ裏にはもう大きな船が停まってるよ。
駅と港とが隣接してるんだな。
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結局、このあとイ課長は雨の中タクシーに乗って訪問先に行き、
雨の中タクシーに乗って駅に戻ってきて、雨の中でもはや何もする元気もなく
最も早いブリュッセル行きの電車に乗ってオーステンデを後にしたのである。
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オーステンデ。
画家のジェームズ・アンソールはこの街に住んでたらしい。
背の高いゴシック様式の教会の塔も2本見える。街の中心部を散歩すれば、
それなりにステキな発見もできただろう。

オーステンデ、ごめんよ。
地球の歩き方にも載ってるくらいだから、きっと魅力的な街なんだろうけど、
イ課長がキミについて紹介できることと言えば、駅の中にサンドイッチ屋があるという
ことくらいなんだよ(笑)。




by tohoiwanya | 2010-01-17 00:10 | 2009.11 欧州出張 | Comments(0)
2009年 07月 26日

ドゥーヴィルという街

「男と女」のことだけ書いて終わってしまうのは申し訳ないから、ドゥーヴィルについて。
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前にも書いたけど、ここは超高級リゾート地として知られたところなのだ。
海水浴場、高級ホテルや別荘はもちろん、街には有名ブランドの店が軒をつらね、
ヨットハーバーからカジノや競馬場まであるっていうんだから恐れ入る。
お金のあり余ってるヒトたちがリッチに過ごす場所っつうわけだ。もちろん、彼らは
もっと季節のイイ時に来るわけだが。
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街は木組みの家が多い。こういうのはドコ風っていうんだろう?
この木組みの家がドゥーヴィル独特の雰囲気を出してる。イ課長が行った5月はまだ
人通りも車も少ないけど、夏はにぎわうんだろうなぁ。ブランドショップもほとんど
木組みの家になってて、上はエルメスのショップ。


海岸の、長い板敷き通路に面したところにはセレブ用の小さな海の家がズラリ。
仕切りの柵のところに借り主の名前が書いてある。
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あらま、マイケル・ダグラスとモーガン・フリーマンがお隣同士とは。
ハリウッド・スター同士がここでデッキチェアを並べて「やぁマイク、相変わらず
お元気そうで」「いやいや、暑いですなしかし」なんて言ってるんだろうか。
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こっちはハリソン・フォードとグロリア・スワンソンが隣同士…はイイんだけどさ、
グロリア・スワンソンって往年の大女優だけど、トウの昔に死んでるじゃん(笑)。
名義がまだそのままになってるってことなのかな?

「男と女」のロケ地の海岸を見て、あとはただもうブラブラと木組みの家並みを歩き、
床屋に行き(これについてはいずれ詳しく書く)、ムール貝を食っただけ。
「ドゥーヴィルに一体、何しに行ったんだ?」って言われるね、これじゃ(笑)。

あら、あの日本人旅行者ったら、ヒマにあかせてアタシたちなんかの写真撮ってるわ。
単なる壁の装飾なのに、ちょっと照れるじゃないの、ねーえ?
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うふふ。壁の彫刻だってたまには横目お互いに話くらいしたいわよねーえ?
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ニヤニヤと視線を絡ませあうお二人が壁にいたから写真を撮った。
このお二人はこれからもずーっと、バカンス客でにぎわう夏も、人気のない冬も、
こうしてドゥーヴィルの建物の壁で旅行者を見下ろしながらヒソヒソ話をし続けるんだろう。




by tohoiwanya | 2009-07-26 23:10 | 2009.05 パリ旅行 | Comments(0)
2009年 04月 17日

アウクスブルクという街 -その3-

ようやく壮絶な会計監査もヤマを越えたイ課長ですこんばんは。
今日はトツゼン、10月出張で行ったアウクスブルクのことを書くのです。

出張写真を見てると、「あ、ココのことまだ書いてなかった」っていうのがけっこうある。
去年の出張×3回に関して「書き尽くした」という気分には程遠い。
だから書き残したネタ、紹介し忘れた写真なんかを書こうと思ったわけ。

なにせ、5月にはもう「イ課長・怒りのリベンジ海外旅行」が迫ってる(笑)。
リベンジ旅行については、準備も含めて、たっぷりとこのイ課長ブログで書いちゃうもんね。


しかしまぁ、とりあえず今日はドイツ中世の街・アウクスブルク。
この街についてはすでに何回かこのブログで書いたけど、「黄金の間」を紹介してなかった。

黄金の間って何か?

…実はイ課長も由来をよく知らない(笑)。とにかく市庁舎の建物の中にあるんだよ。
フッガー家がぶいぶい言わせてた中世に作られた、一種の集会場じゃないのかなぁ。
まぁとにかく街の財力をこれでもかと見せびらかすために作った部屋としか思えん。

こんな感じなんだけどね。

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何だかなーーー、って感じしない?イ課長はした。
すごいとは思うし、よく作ったなとも思うけど、感動するかと言われると…
感嘆詞で言えば「おおっ」でも「うーむ」でもなく「ほえー」が適当かな(笑)。
ゴシックやロマネスクの教会建築の神秘な奥深さに比べると、しょせんは
「財力の誇示」的な匂いがつきまとうのは否めない。

むかし、フィレンツェで「メディチ家の墓所」ってのに行ったことあるけど、
そこもとにかく豪華絢爛・装飾過剰、カネモチ趣味が強くてたまげたのを思い出す。

アウクスブルグと言えば豪商フッガー家。
この黄金の間を作るにも、フッガー家の財力が相当モノを言ったんだろう。
フッガー家、フッゲライみたいに立派な福祉活動もやってはいるんだけど、
美的趣味に関してはやや問題があったという気がする(笑)。

アウクスブルクで黄金の間を見たのは去年の10月出張の最終日だった。
本来なら出張も終わって帰国の日の半日観光。解放感にあふれて楽しむはずだったけど
この時は11月のワシントン出張が控えてて、イ課長の心は全然解放されてなかった。
同じ出張最後の観光といってもプラハの時とは大違いだったんだよ。

やっぱ、海外はシゴトじゃなく、純粋娯楽のために行くに限るよな。
平成20年度、三つの海外出張終了、報告書終了、会計監査も終了。
あーーーーーーーーーーかいほうかーーーん!!!

5月のイ課長リベンジ旅行はもうヒコーキもホテルも予約した。
後はナニを見に、ドコに行くかを検討するだけ。
シゴトじゃない海外旅行の準備って、こんなに楽しいモンだったのかと思うよホント。

 


by tohoiwanya | 2009-04-17 00:22 | 2008.10 欧州出張 | Comments(2)
2009年 03月 30日

アウクスブルクという街 -その2-

イ課長が出張のついでに西洋の教会を見に行くのは主に建築に対する興味からで、
中にあるキリスト様やマリア様の彫刻に関しては、まぁ「ふむふむ」と眺める程度。
ちょっと変わったモノがあると「お?」と思って目をとめるわけだが…。

2008年10月出張でアウクスブルクの大聖堂に行ったとき、少なくともイ課長には
「ちょっと変わったモノ」と思えるモノを発見した。これ。


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下で人が寝てるから、おそらく最後の晩餐の後に眠りコケる十二使徒を置いて
キリストが一人で山の上に登り、神にアレコレ言ってるトコ…だろうと思われる。
ただ、キリスト教美術に詳しくないフツーの人がこの彫像を見れば、当然のことながら
「キリストの頭に3つ刺さっている(あるいは飛び出してる)ものは何だ?」と
思うはずだ。イ課長も一目見てそう思った。なんだこれは??

宗教絵画では聖なる人の後頭部には、よく金色の円盤?みたいなのが描かれてる。
あれって、たぶん宗教美術においては「聖なる記号」みたいなもんなんだろうな。
天使の輪ッカなんかもおそらく聖なる記号だ。上の写真のキリスト様の頭から
三つ突き出してる金の模様?もたぶん聖なる記号っぽいよなぁ…おや?


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おおっ、キリスト磔刑像も同じようなモノが頭から三つ突き出してるではないか。
さっきのだけじゃないんだ。アウクスブルクで流行った宗教美術様式なんだろうか?
他では「頭から聖なる記号が飛び出してる」っていうの、見た記憶ないもんなー。

大聖堂を見たあと、街の反対側にある聖ウルリヒ・アフラ教会っていうのも見に行った。
すると…


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おおおおおッ!ここにもいた。
頭頂部と両耳?からナニカが飛び出しておる。さっき大聖堂で見た「金の模様」とも
違ってて、こうなるともう「金色のナニカ」としか言いようがない。
だが、これを見た瞬間にイ課長の頭が思い出したイメージはこれだ。

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このキリスト様を見た瞬間に谷岡ヤスジの鼻血ブーを思い出し、思い出した瞬間から
鼻血ブー以外のコトを考えられなくなったイ課長なのであった。


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聖ウルリヒ・アフラ教会の名誉のために、チャンとした写真も最後に載せておこう(笑)。
ゴシック様式の、パイプオルガンもある立派な教会なんだよ。

  


by tohoiwanya | 2009-03-30 00:43 | 2008.10 欧州出張 | Comments(0)
2008年 11月 10日

アウクスブルクという街-その1-

こんどの日曜から最後の海外出張に出発するイ課長。
なんだよもう、10月出張ネタで書いてないことがまだけっこうあるのに。

しょうがない。とにかく10月出張最後の訪問地。アウクスブルクのことを書いておこう。
これは例によって土曜日夜のフライトまでの半日観光で行った街だ。
アウクスブルクと言われて「聞いたことないな…」と思う人も「フッガー家」と聞くと、
あ、何か世界史の教科書に載ってたような…と思い出す人が多いんじゃないかと思う。

アウクスブルクは中世から長い歴史を誇る街で、ミュンヘンからは電車で45分くらい。
豪商フッガー家でも有名な街だな。それ以外のことはイ課長もよく知らない(笑)。
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ここは本当に感じのイイ街だった。
大都会というほどではなく、かと言って田舎でもなく、程よい小都市のたたずまい。
街のシンボルである市庁舎前をモダンなトラムが走る、中世と現代の交錯する街。
住んでみたいなぁという気にさせる街だったね。
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アウクスブルクでは例によって中世教会建築を見てまわったんだけど、
教会の中に寄付集めを兼ねたロウソクサービス(っていうのかな?)があった。
0.5ユーロ。75円くらいか。
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日本に無事戻れるように、たまには神様の加護にすがってみよう。
つうわけで、0.5ユーロ寄進して、イ課長ロウソクを点火したのであった。
最上段の一番手前がイ課長ロウソクなのである(笑)。
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別の教会でも同じようなロウソクサービスがあった。こっちは長いロウソクで0.8ユーロ。
まぁ小銭余らせてもしょうがないし、もういっちょやっとくか。一番右がイ課長ロウソク。
おっと、イ課長のシルエットまで写ってしまったぜ(笑)。
  
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アウクスブルクの教会の神々の力で、無事日本に戻ってきたイ課長なのであった。
一つのロウソクはドイツから日本に戻るまでの神の加護。もう1本は
来週行く次の出張で、無事現地に到着するまでの加護ってことにしてくれないかな。

by tohoiwanya | 2008-11-10 23:10 | 2008.10 欧州出張 | Comments(0)
2008年 10月 10日

レンガゴシック

あーあーあー… あさってからイ課長はまたドイツ出張です。

前回の出張に関して、もっといろいろ書きたいコトはあるんだけど
それを消化しきる前にまた新たな出張ネタがたまることになるのか…。
海外出張ネタ便秘状態(笑)。ま、だからこそこのブログを作ったわけだが。

まぁいい。とりあえず今日のところは9月出張のときのネタを粛々と
書こうではないか。前に触れた、リューベックのレンガ造りゴシック教会特集。

リューベックのレンガゴシック教会の最高峰といえばこのマリエン教会。
ドイツで三番目に大きいだったか、三番目に天井が高いだったか、とにかく
そういう立派な教会(笑)。レンガだけど形式としては典型的ゴシック教会だ。
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内部も全部レンガで作ってあるんだろうけど、天井なんかはおそらく漆喰を塗って
そこに華麗な装飾画が書かれてる。レンガの質朴な感じが強いのかと思ってたら
意外なほどデコラティヴだ。これは身廊の天井。
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ゴシック教会は石でできた針葉樹林である…って何かに書いてあったけど、
こうしてみるとホントにレンガでできた森みたいだ。素晴らしいねぇ。ちなみに、この
パイプオルガンは欧州屈指の名器で、バッハも昔ここに聞きにきたんだって。
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しかしイ課長が最も衝撃を受けたのはコレだよ。
この教会、よーく見るとホレ、柱がグニャッとタワんでるのがわかるでしょ?
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この柱だけじゃないんだよ。けっこうあちこちでタワんでるもんだから驚いた。
どうしてこんなコトになったんだ?ワザとそうする必要があったのか??

あるいはレンガ職人が下からレンガを積んでいく途中で自然に少し曲がった…とか?
それとも、最初まっすぐだったんだけど、ホルステン門みたいに地盤のせいで
タワんだ…?いや、建物全体が傾いてるっていうならそれで説明がつくけど、
こういう風に柱がグニャッとなる理由にはならんよなぁ。ナニにせよびっくりした。

レンガって、石に比べるとたぶん建材としては多少軽いはずだけど
マリエン教会くらい天井を高くするとやっぱ「横に広がろうとする力」が働くんだな。
石造ゴシック教会と同じように、こうやってフライング・バットレスが壁を支えてる。
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こっちはペトリ教会(…だったかな?)。
これもたぶんレンガなんだろけど、白いからパッと見には石のように見える。
ちょうどナナメから日が差し込んでキレイだったなぁ…。
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神の光が汝を照らす。悔い改めよ。

だが、ペトリ教会では「写真を撮る」と「トイレを借りる」以外のことは
何もしてこなかったバチ当たりのイ課長なのであった。
 

by tohoiwanya | 2008-10-10 10:32 | 2008.09 ドイツ出張 | Comments(0)
2008年 10月 07日

リューベックという街

出張最後の半日観光はリューベックに行った。

「ハンザの女王」と言われた街・リューベック。
旧市街全体が世界遺産に指定されてるリューベック。
ドイツ文学ファンならリューベックと言えばトーマス・マンの生地。
イ課長にとってはトーマス・マンよりどくとるマンボウ北杜夫が半世紀前に
胸ときめかせて訪れた街についに自分も来たか…と思っちゃうリューベック。

街のシンボル・ホルステン門どかーん。天気いいねー。
ちなみに、このホルステン門は昔、まだユーロじゃなくてマルクだった頃は
50マルク札の図柄になってたんだってね。リューベックは海に近くて地盤が
ユルいために建設当時から傾いちゃったことでも知られる巨大門だ。
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トーマス・マンの生家で「ブッデンブローク家の人々」のモデルにもなった家がこれ。
ドイツ文学ファンなら失禁ものだろうけど、イ課長はまぁサラリと…(笑)。
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リューベックの名物といえばニーダーエッガーのマルチパン(マジパン)。
普通のチョコ菓子よりちょいとクセのある大人の味だけど、会社で配布したら
非常に好評であった。ニーダーエッガーは店の中もオトギの国チック。
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ニーダーエッガーの店の近くの路上にいた「カボチャ売りの少年」。
なぜ彼がここでこういうビジネスを営んでいるのか、まったく不明なんだけど、
けっこう売れてた。かわいい少年だからオバサン客に人気がありそうだ。
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この街はレンガ造りの建築物に見るべきものが多い。
ホルステン門自体も重厚なレンガ造りだけど、この市庁舎も有名でよく写真に出てる。
華麗な黒いレンガ壁面が素晴らしい。
  
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今や「マイルドな教会建築オタク」となりつつあるイ課長がリューベックで最も
見たかったのは一連の「レンガ作りのゴシック教会」で、もちろんそれは見た。
それについてはまた後日特集を組むのである。
 

by tohoiwanya | 2008-10-07 06:01 | 2008.09 ドイツ出張 | Comments(0)