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2019年 04月 05日

タイ語の「シャ行」について考える

しまなみ海道からいきなりタイネタだ。
本日はちょっと理屈っぽい話。ご興味ない方は読み飛ばしてください。

ミャンマーの現地通貨単位は「チャット」。このブログでもそう書いてた。
日本でコレ以外の表記を用いるのは見たことがない。

だがアルファベットだとなぜかチャットは「Kyat」と書かれる。
日本人が見れば「キャット」と読みたくなる。でもカタカナだとなぜか「チャット」。
おそらく、ミャンマー語には「チャ」と「キャ」の中間みたいな音(と文字?)があって
こうなったのではないかと推測される。

ヤンゴンのタクシーで、ドライバーから「日本人か?トーキョーから来たのか?」って
聞かれた時、イ課長の耳には彼が「トーチョー?」って言ってるように聞こえたんだよね。
ミャンマー語には日本語の「キャ行」とか「チャ行」に相当する発音(と文字?)はなくて
その中間的発音しか存在しないのかもしれない。

同じような例はヨーロッパにもけっこうある。
ポーランドの現地通貨「złoty」のカタカナ表記は「ズロチ」と「ズウォチ」でまちまち。
スペイン南部の街Sevillaも「セビリヤ」とか「セビージャ」とかまちまち。ことほどさように
外国語の発音を別の国の書き言葉に置き換えるのは難しいということだろう。

さて、ここまでが前フリで、ここからが本題だ。
昨年8月の旅行でバンコクを歩いてる時、こういう看板を見かけた。
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あははは。ちょっと惜しかった。しかし何を言いたいかは問題なくわかる。
「しゃ」が間違ってるけど、これを書いたのがタイ人なら(当然、日本人ではあるまい)
これだけキチンとひらがな書けるのは大したもんだよ。

同じ日に、バンコクのコンビニの入り口ドアのところで、こういうシールも見かけた。
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おい・・・これはさすがにちょっとマズくないか?
印刷物の誤植はマズいだろ。同じステッカーをたくさん印刷して、
すべてのチェーン店に貼っちゃってるわけ?

だが、ここでイ課長の語学的好奇心が強く刺激された。
「いらっしゃいませ」という単語が、全く同じ書き間違いをされてることに、だ。
これはつまり、同じ書き間違いを誘発しやすい何らかの言語的制約条件が
タイ語にあるからではないか?

もしかすると、タイ語には「しゃ、しゅ、しょ」に相当する発音って、ないのか?
そこで「タイ語であいうえお」というサイトで日本語の「シャ行」と「チャ行」が
タイ語でどう書かれるのか調べてみた。こうなるらしい。


しゃ しゅ しょう  ชะ ชิว เชียว 
ちゃ ちゅ ちょう  ชะ ชิว เชียว 

 

    おんなじやんか!!


ははぁ~・・これは驚いた。
ここで「しゃ」及び「ちゃ」の子音を表す文字は「」なのであろうと推測される。
さらに調べると、これは「チョーチャーン(象のチョー)」って文字なんだと。
象っつうたら、イ課長がしょっちゅう飲んでるチャーンビアの最初の文字ってことだ。
(そう、あれは「象ビール」という意味らしいのだ)。

となると、やっぱタイ語には日本語の「シャ行」に相当する音はないんだよ、きっと。
これは十分あり得る話だ。冒頭書いた「KYAT」を日本語では便宜的に「チャット」って
表記するように、日本語の「シャ行」をタイ語で文字化しようとすると、便宜的に
」すなわち「ちゃ ちゅ ちょ」という“近似音”で書くのでは?

もしかするとタイ語の日タイ辞典で「いらっしゃいませ」をひくと、「」という
近似音が書かれてるのかもしれない。もしそうなら、タイ人はみーんなそれに従って
「いらっちゃいませ」って書くよな、当然。

「医者」「運転手」「小学校」等々の言葉は日タイ辞典ではどういう発音表記なのか?
発音表記上は「いちゃ」「うんてんちゅ」「ちょうがっこう」になってるのかもしれない。
だとしたら、タイ人はみんな片っ端から間違えて書く(あるいは言う)はずだ。

しかし日本語の上手なタイ人はこれらをちゃんと区別している・・・と思う。
どうやって区別してんの?非常に興味深い。今度タイ行ったら、またスーさんにでも
聞いてみたいと思うけど、こんな理屈っぽい質問、うまく通じるかなぁ?

 


by tohoiwanya | 2019-04-05 00:22 | 2018.08 タイ旅行 | Comments(6)
2019年 01月 08日

タイ・暗号解読クイズ【2019年版】回答編

前回のクイズが解読できた・・となれば、同じ原理による暗号?である今回はスラスラと
解けていいはずなのに、これは難しかった。
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実は今でも100%の自信はないんだけど、やっぱりこれが正解のはずなんだよ。

正解は  NEON CITY    ・・のはずです(笑)。

neon city じゃなく、たぶん大文字のNEON CITY。
うっそーと思うかもしれないけど、その前に下のフォント集をご覧いただきたい。

f0189467_18530507.jpg
 
これ、electroharmnics っていうデザインフォントらしい。カタカナ風アルファベット
フォントの一つなんだろうけど、これは明らかに大文字のアルファベットだ。

ってことはだ、上のクイズの最初の文字、そして4文字めは大文字の N だ。
そのほか、E、O、I、T、Y がこのフォントから取られていることがわかる。

問題は C だ。これだけが上のフォントサンプルとは違う。
文字としてはelectroharmnicsの G に似てるけど、でもちょっと違う。
大体、GITYなんて英語ないじゃん。となると、C と考えるしかないんだよね。

今回解読結果をコメントに書いてくださった方は6名。
前回のクイズを経験済みだった方も多いはずで、イ課長同様「解読原理はわかってる」
にもかかわらず、やっぱり難しかったという声が多く、正解者はなんと一人だけ。
後半の4文字はみんな同じ。やはり問題は最初の4文字で、DEAD や DEOD かな?と
思った方が少なくない。Facebookの方の回答でも同じ傾向がみられた。

いやー今回はかなり難しかったんだねぇ。
のちほど、コメントの設定を変えて、レスを書かせていただきます。
ご回答いただいた皆様、ありがとうございました。
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しっかしまぁ、Terminal 21ってのも面白いショッピングモールだよなぁ。
行けば毎回、このヘンテコフォントを使った、日本人に読めない広告を目にする。
そのくせ、TOKYOフロアは相変わらず日本風の、でもちょっとおかしい装飾が満載だ。
この提灯も前回は「しあわせ」「嬉々として」だったが、今回行ったらこんな文句に
変わってた。前よりはやや良くなったか?(笑)
f0189467_13542716.jpg
 
その上、こうやってクイズネタも提供してくれるショッピングモールというわけだ。
今度バンコク行ったらクイズネタを探しに、ぜひまたTerminal 21に行こうっと(笑)。
 
  


by tohoiwanya | 2019-01-08 00:09 | 2018.08 タイ旅行 | Comments(0)
2019年 01月 05日

タイ・暗号解読クイズ【2019年版】

この際だから、連続して新年企画といくか。イ課長ブログで久しぶりのクイズ。

どんなクイズかというと、むかし出したこれと同じ。一種の暗号解読というか
文字判読クイズというか・・最初にやった時は2014年にバンコクで撮った、
下の写真をクイズにした。
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正解は、真ん中の赤い字が「LADIES」。レムワエモちじゃないの(笑)。
そして右上のフキダシの中が「UPDATE TRND HERE」だったのである。

カタカナ風デザインフォントなんて日本じゃ見ないから、これを目にした時は
最初マッタク読めなくてねぇ。てっきりタイ語だと思って「あとで誰かに聞こう」と思って
写真にだけ撮ったのだ。結局タイ語じゃなかったが。

その後もバンコクには何度も行ってるけど、幸い?なことに、その後は
こういうカタカナめかした外国語フォントに出くわして、軟化した脳ミソが
フリーズすることはなかった。

しかしイ課長は2018年にバンコクで再び発見してしまったんですねー。
発見場所は前回クイズと同じ、アソークの大型ショッピングモールTerminal 21。
Terminal 21はカタカナ風デザインフォントを使った広告が好きなんだろうか?

それではさっそく今回のクイズの写真をお目にかけよう。どん。

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・・・わかる?
実はね、イ課長は前回クイズを解読済みであったにも関わらず、同じようなコレを
解読するのにすごく時間がかかったことを告白しなければならない。難しかったよ。

例によって、解読に成功したと思った方は回答をコメント欄にどうぞ。
前回同様、正解発表までコメント欄は「承認制」で見えないようにしておきます。

そして、これまた例によってだが、正解者には豪華賞品が・・ありません(笑)。

 


by tohoiwanya | 2019-01-05 21:57 | 2018.08 タイ旅行 | Comments(12)
2018年 12月 19日

イ課長、タイ語がんばる【数詞実践編】

本日の記事は前に書いたコレの、いわば続編。

画期的すぎる腹筋学習法の発見で、原理的には9999までの数詞をタイ語で言えるように
なった(はずの)イ課長。いよいよそれを現地で試してみる時が来たのだ。

海外旅行で数詞が必要になる場面っていうと、まず買い物だろうな。
実際にはコンビニでの買い物程度なら、値段を口で言う必要なんてないけど、
屋台なんかだと値段を口頭で確認しなきゃいけないこともある。

たとえば屋台のジュースを買いたい時、値段が書かれてなかったらどうするか?
以前なら「How much?」と聞けばコトは済んだ。だが、今やイ課長は数詞を言いたくて
ウズウズしてる。「いくら?」というタイ語はまだ覚えてないが、数詞なら言えるのだ。
たぶん20~30バーツくらいだろうから、いきなり値段をぶつけてみよう。
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「(ジュースを指さして)イーシップバーツ?(20バーツ?)」
「(ぷるぷるっと首を横にふって)サームシップバーツ(30バーツ)」

タイの屋台のおっちゃん・おばちゃんたちは、数字くらいならみんな英語で言ってくれる。
しかしそんな彼らも「タイ語で聞かれると、タイ語で答えちゃう」のが面白い。しかし
相手がタイ語で答えたとしても、簡単な数詞だからイ課長にもわかるのだ。素晴らしい。
前回載せたこのジュースはそうやってゲットしたものなのでした(笑)。
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スコータイの宿で、オヤジさんから部屋のカギを渡された時も面白かった。
部屋は「109号室」。部屋番号なんかの場合、日本では「ひゃくきゅう」と言わず
「いち まる きゅう」みたいに数字を並べて言うことが多い。そのオヤジさんも
英語で「ワン ゼロ ナイン」って言うから、それをタイ語で言い返してみた。

オヤジ「ユア ルーム、ワン ゼロ ナイン」
イ課長「・・・ヌン スーン ガーオ・・」
オヤジ「イエス、ヌンスンガーオ」
イ課長「ヌンスンガーオ

通じてる、通じてる・・。復唱して発音の矯正までしてくれる(笑)。

マッサージ屋さんでは例の「数詞+分」のタイ語が大活躍だ。
「時間」というタイ語を知らないイ課長だが、1時間マッサージを頼む時に
ホックスィップ ナーティ(60分)」とサラリと言ってみる。

そう言うと「Oh, you speak Thai language!」なんて英語で驚かれたりする。そこで
親指と人差し指をくっつけて「ニッ ノイ(少し)」なんて、またタイ語で言ってみる。
相手はニコニコ。通じたイ課長も嬉しくてニコニコ。こうなると楽しい。
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マッサージ施術中、初めての施術者からは毎回同じようなことを聞かれる。
日本人か?仕事かホリデイか?タイは初めてか?トシは幾つだ?みたいな質問がお約束なわけ。
年齢ンとこだけは数詞だからタイ語で答えられる。

日本人にしちゃ背がデカいから身長を聞かれることも多い。身長だと3ケタだ。
えーと・・一瞬考えてから「ヌンローイ ペアスィップ ハー」って答える。
年齢(2ケタ)をタイ語で言ってもさほど驚かなかった相手も、3ケタをタイ語で言うと
「あら」って顔してくれる。うひひひひ。
 
こっちの言ったタイ語の数詞が通じなかったってことはほぼなかったと思うよ。
その代わり、相手が早口のタイ語で自分の年齢を言ったりすると、パッと聞き取れない
ことがある。「言う」方は何とかなっても、数詞ヒアリングの修練はまだ足りないようだ。

しかし、数詞だけでも覚えれば、旅先で現地語を「言う」機会は相当増える。
イ課長が日本語以外で数を言えるのは英語くらいで、第2外国語だったドイツ語で
「100まで」すら、たぶんもうムリ(笑)。数を言う能力に関して、イ課長はまず日本語、
次に英語、3番目は今やタイ語になったはずなんだよ。すげー。

それもこれも、すべてはあの腹筋学習法のおかげ。
数詞以外の習得には全く役に立たないが、数詞の学習に関してだけはすごく有効。
そのうえ、数詞を覚えるならナニ語であっても使えるという柔軟な学習法なのだ。

ワタシもやってみようって気になった人、いない?
ついでに腹筋も鍛えられて、一石二鳥だよ?(笑)

 


by tohoiwanya | 2018-12-19 00:02 | 2018.08 タイ旅行 | Comments(2)
2018年 11月 07日

イ課長、タイ語がんばる【数詞学習編】

前回の「タイ語がんばる」は車内アナウンスを覚えた話だった。

何度も聞いてるうちに覚えるってのは、「がんばる」ってほどじゃねぇだろ?・・と
思った人も多いだろう。その考えは確かに正しい。ところがギッチョン。
そんなのばっかじゃないの。イ課長だってホントにがんばること、あるの。
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今年の初め頃だったかな?たまたまタイ語の1〜10の数詞をネットで調べたことがあった。
あー、これ覚えられたらイイよなぁ。10くらいなら覚えられるかな・・と思った。

しかしイ課長の愚かなる脳には、この10個の単語がなかなか覚えられない。
ずいぶん長い期間をかけ、どうにかアヤフヤに覚えたところで、さらに11以上にチャレンジ。
1〜9を覚えた上で「じゅう」という単語を覚えれば、原理的には99まで言えるようになるのは
日本語と同じ。となれば100まで何とか覚えたい。ひたすら反復練習しかない。

しかしゆっくり100まで数える機会なんて、あんまりない。ましてや反復してとなると・・
だがイ課長は画期的な学習方法を考え出した。フランス語の時もそうだったけど、イ課長は
語学力はないくせに、語学学習法を編み出すことだけは得意らしい(笑)。今回、タイ語の
数詞を覚えるために開発した画期的な学習法というのはだね・・・

 
 
      腹筋学習法というものだ。

仰向けに寝て、上半身だけ持ち上げる、あの腹筋ですよ。
あれを漫然とやる人はいない。必ず回数を数えながらやるはずだ。
それをタイ語の数詞でやる。何て素晴らしいアイディアだ。

ここで説明が必要になるが、イ課長は毎年ある時期、集中・継続的に腹筋トレを
するという妙な習慣がある。大体冬~春にやって、暑くなるとやめる。始めた当初は
60回とか80回がせいぜいだけど、しばらく続けてると100回までやれるようになる。
100まで覚えるのに、おあつらえ向きじゃん?

あ?あなたはアザ笑ってますね?でもこの腹筋学習法、意外なほど有効なんだよ。
腹筋なら必ず1から始まって順々に回数を数える。これを毎晩タイ語でやってるとね、
愚かなるイ課長でもしまいには覚えちゃったんだから、学習効果あるの、ちゃんと。
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100まで言えるようになる、すなわち「じゅう」に加えて「ひゃく」という単語を覚えれば、
日本語と同様、原理的には「1から999」までは言えるようになったってことだ。ついでに
「せん」という単語も覚えた。これで「1から9999」まで言えるわけだ。すごいぞイ課長。
タイにおける日常的な数詞は言えちゃうじゃん・・原理的には。

え?「まん」は覚えなかったのかって?タイでそんな高額のお金使う機会、ないよ(笑)。
高級ホテルに連泊でもしない限り、ウン万バーツ支払うことなんて、ないって。
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「万」を覚える代わりに、イ課長は「分」という時間単位のタイ語を覚えた。だから
旅行に出発する頃にはタドタドしいながら「2896バーツ」でも「147分」でも、
金銭および分なら(原理的には9999まで)何とかタイ語で言えるようになったはずなのだ。

ここまで覚えれば、誰だって現地で試してみたくなるじゃん?
買ったモノの値段を店員の前でサラリとタイ語で・・ううう・・言ってみてぇ。
「バングラからタイに移動したらタイ語でどんどん数詞を言おう」と意気込んでたわけだが
バングラデシュがなくなったから、いきなり「タイ語数詞生活」に突入することに(笑)。
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これはけっこう楽しかったよ。
海外旅行中に数詞を使う機会って多いけど、それがけっこう通じたのは嬉しかった。
しかし長くなったので、タイ語「数詞実践編」の様子についてはいずれまた。

 


by tohoiwanya | 2018-11-07 00:09 | 2018.08 タイ旅行 | Comments(0)
2018年 10月 19日

イ課長、タイ語がんばる【車内アナウンス編】

ここ数年、何度も行った東南アジアの中でもタイは訪問回数が最も多い。
訪問回数が多ければ現地語を覚える機会も多くなる。意識して覚えなくても、
「耳が慣れてくる」という言葉もある。

たとえば電車のアナウンス。
バンコクで観光すれば、スカイトレインや地下鉄に2度や3度は必ず乗る。
乗れば車内アナウンスを必ず耳にする。どっちもアナウンス内容は同じで、
タイ語だけじゃなく英語でも言ってくれるから、英語部分と駅名だけは
初めて乗った人でも聞き取れる。

次の駅がスクンビット(sukhumvit)だとすると、こういうアナウンスになる。

   ???????? sukhumvit
  (続けて)Next station sukhumvit

「????」の部分はタイ語だから当然わからない。
しかし続けて言う英語のアナウンスから考えて、この部分が「次の駅は・・」という
意味のタイ語であることは疑いない。
このタイ語の部分を聞き取ろうなんて野望は毛頭なかった。最初のうちは聞いたって
「ホニャニャ~ ホニャ~」って言ってるようにしか聞こえないんだもん(笑)。

しかし、何度もバンコク行ってると、さすがにこれが耳になじんでくる。
1回の乗車で5駅分乗るとすれば、往復で10回アナウンスを聞く。滞在中の
乗車回数を5往復とすればそれだけで50回。何度も滞在し、何度も乗ってれば、
いかに愚かなるイ課長でも少しずつ耳慣れてくるわけ。
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タイ語の部分は「さたにー ぱーぱーい」みたいに聞こえる・・。
とすれば「さたにー」が「次の」で、「ぱーぱーい」が「駅」?しかしヒアリングは
まったく自信がないので、誰か現地の人に確認したい。

そこで、毎度おなじみのスーさんにマッサージしてもらってる時に聞いてみた。
ちなみに、スーさんの方は会うたびに驚くべき速度で日本語が上達してる。
今回なんて自分の田舎に関して「あそこぶとこ ないよ たんぼばっかり」なんて
日本語で言うから驚いたのナンの。スゴいじゃん!そのスーさんに聞いたわけ。

「タイ語でステイションのこと、何て言うの?」
「さたにー」
「・・え?・・え?・・さたにーはネクストのことじゃないの?」

スーさんの日本語上達ぶりに比べると、イ課長は相変わらずバカッぽい(笑)。
しかし聞くは一時の恥、聞かぬは一生の恥。スーさんがちゃんと教えてくれた。

あの車内アナウンス、「さたにー たーぱーい」って言ってるんだって。
タイ語では「さたにー=駅」「たーぱーい=次」という意味らしい。なーるほど。
勉強になるなぁ。これでまたタイ語の語彙が二つ増えたぞ。
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次がスクンビット駅の場合のアナウンスを文字にするとこうなる。
さたにー は必ず二度言うんだよね。

สถานีถัดไป สถานี สุขุมวิท
さたにー たーぱーい さたにー スクンビット

次の駅は スクンビット駅    ってことだ。

せっかくここまで覚えれば、これをタイ人に言ってみたくなるのが人間の悲しいサガ。
マッサージ屋さんのオバさん相手に、「私は車内アナウンスを言える」と宣言し
その店の最寄駅に置き換えてコレをやると、すごーくウケる(笑)。

まぁね、来日ガイジンが、たとえば神田のマッサージ屋で、覚えたての日本語で
「つぎのー てーしゃえきー かんだー」ってやれば、日本人だって笑うわな。
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しかし、これは二つの単語を覚えた以上の教育効果があったかもしれん。

英語なら「ネクスト ステイション」
日本語なら「つぎの えき」

どっちも「次の」という形容詞が先で、「駅」という名詞が後に来る。だが
タイ語では「駅 次の」になる(らしい)というのは重要な知識(のはず)だ。
イ課長のタイ語の語彙がもっと増えて「次のバス」「次の日」なんて言う機会があれば
きっと役に立つだろう・・・タイ語で「バス」や「日」を覚えれば、だが。

こうしてイ課長のタイ語能力は、スーさんの日本語とは比べものにならない、
ガラパゴスゾウガメの歩みのようなスピードで前進していくのである。

 

by tohoiwanya | 2018-10-19 00:02 | 2018.08 タイ旅行 | Comments(0)
2017年 09月 29日

ヤンゴンは実に不思議な町だった3

ヤンゴンにボージョー・アウンサンマーケットっていう大きな市場がある。
サイゴンにおけるベンタイン市場みたいなもんかな。

ここは宝飾品・土産物なんかの一大集積市場で、ガイドブックにも必ず載ってる。
ヤンゴンに来た観光客は大体一度はここに土産物買い行くんじゃないか?

しかしイ課長みたいに食い物系市場見るのは大好きだけど、雑貨・宝飾系には興味なし、
買い物自体にも基本的に興味なし・・なーんて鬼畜外道の観光客にとってはドウでもいい場所。
ヤンゴンでもここに行くつもりはハナからなかった。
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ところが「はじめてのおさんぽ」が面白いもんだからつい足が伸びて、アウンサン・マーケットまで
来ちまった。寝不足だから「近場を軽く散歩」のつもりだったのに、こんなトコまで来てしまったか。
うーむ・・しかしこの市場の向こうにはミャンマー国鉄の線路があるはず。宝飾品はどうでもいいが
線路は見たい(笑)。この市場ン中突っ切って向こう側に抜けようと思って入って行った。

にほんからきたかたですか?

トツゼン聞こえてくる、ギョッとするほど流暢な日本語。見るとロンジーを着た地元の若者が
イ課長のワキを並んで歩いてる。

「・・え?・・??・・に・・日本語・・お上手ですね?」
「いえ、すこしです。べんきょうして おぼえました」
「いや・・しかし・・その日本語は学校で勉強したんですか?」
「おてらの おぼうさんから おそわりました。そのおぼうさんは
 にほんに いったこと あります」
「へぇぇぇ〜・・そうなんですか・・」

海外で日本人旅行者が日本語で話しかけられること自体は今や珍しくもない。
土産物屋の「ヤスイ、ヤスイ」から、ポン引き野郎の「ヘイ シャチョサン」に至るまで
商業的アプローチ手段としての日本語は世界に普及している。しかし彼の日本語は
そんなレベルをはるかに超越してる。「話し込む」ということが可能なくらい上手なのだ。

市場を通り抜ける数分間、彼とイ課長は歩きながらまさにそういう感じで話をした。
市場の話、ミャンマー物産の話、ロンジーの着かたは難しいという話・・・いろいろ話をし、
市場の向こう側に着いたところで別れた。

ハタから見たら友人同士が話をしながら肩を並べて歩いてる姿に見えたかもしれない。
テキスタイルを売る店で働いてるって言ってたから多少は商売っ気もあったとは思う。
でもイ課長は初めて来た外国で、知らない現地の人から、こんなにシッカリした日本語で
話しかけられたことってあんまりないよ。これがその彼ね。
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しかしだ。ここはヤンゴンだ。例によってこれだけで話は済まないのだ(笑)。
市場の向こうで線路を見たりメシ食ったりして、さすがにそろそろホテル戻ろうかと思った。
戻るならまた市場を突っ切るのが早い。さっきの通路に再び入ると・・

にほんのかたですか

だぁぁ、また流暢すぎる日本語が。しかもさっきとは別の若者だぜ。
その人、たった今メシ食ったお店の関係者らしい。うしろから近づいて話しかけてきたってことは
「イ課長と話すためにあとを追ってきた」と考えられる。

「さっきのみせ わたしのみせです」
「え、そうだったんですか?とても美味しかったです」
「わたしのかぞく ほんこんで しょうばいしてます、わたし ヤンゴンで みせやってます」
「ご家族は香港で?へぇぇ〜・・」

彼ともいろんな話したよ。「ミャンマーは商売がむずかしい」なんてことを言ってたな。
さっき日本語で話しながら通った市場の中央通路を、今度は別の人と日本語で会話しながら
再び通り抜け、向こう側の通りに出たところで分かれた。うっかり写真撮り損ねちまったい。

それにしても何なのこの市場。日本人が足を踏み入れると、日本語が異常に上手な現地の人に
話しかけられるよう宿命づけられた市場なの?まぁ結局は単なる偶然と考えるしかないんだが
ヤンゴンってその「偶然レベル」がやや異常じゃないか?もちろん、日本人旅行者に話しかけて
日本語の練習がしたいという、彼らガワの思いもあったんだろうけどさ。

イ課長が再びボージョー・アウンサンマーケットに行くことがあるかどうかはわからない。
しかし現段階においては、この市場は「日本語の上手な現地の人から話しかけられることなく、
日本人が一人でだまって通り抜けることが不可能な市場」として記憶されているのである。
しょうがないのだ。事実なんだから。

 


by tohoiwanya | 2017-09-29 00:29 | 2017.08 ミャンマー・タイ旅行 | Comments(2)
2017年 08月 29日

ミャンマー語はおもしれぇ

実用情報ばっか続くのもナンだから、お気楽ネタをひとつ。

外国人からみるとマレー語とインドネシア語は極めて近いと感じる。
「こんにちは=セラマッ パギ」は両言語で同じ意味・同じ単語だもんね。

タイ語とラオス語も近い。ラオス語で「こんにちは=サバイディー」って言うけど
タイ語なら「元気ですか?=サバイディー マイ?」って言う。明らかに言語として似てる。

しかしミャンマー語はドコとも似てる感じがしなかった。東隣りのタイ語とは全然似てない。
コトによると西隣りのインドやバングラデシュの言葉(ベンガル語)に似てるのかもしれないけど、
ベンガル語なんてヒトコトも知らないから評価しようがない。とにかく東南アジアの他の言語との
近親性みたいなものはマッタク感じられない。

「こんにちは」が「ミンガラーバー」。「ありがとう」は「チェーズーティンバーデー」。
これに似てる言語なんて知ってる?知らないよねぇ?
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そんな、どこの言葉ともマッタク似てないミャンマー語。
文字のわからなさ加減も感動的だが、音とか語感がまたやたら面白いんだよ。
日本人にはことさらオカシい語感を持つ単語とか、偶然日本語と同じなんていう言葉があって
実に面白いんだワ。思いつくままに例を挙げると・・・

①地名・施設名
たとえば「マンダレー」とか「アマラプラ」なんて地名はとてもステキな語感に聞こえる。
ヨーロッパか中東あたりの古都の地名と言われても全然違和感ない。かと思うとだよ?いきなり
ニャウンウー」なんて地名もある。猫の町かよ。だがイ課長が泊まったバガンの町がまさに
ニャウンウーだったのである。別に猫が多いわけではなく野良ヤギが歩いていた。ちなみに
ヤンゴン国際空港は別名ミンガラドン空港。ミンガラドン地区にあるのだ。怪獣の名前っぽい。
他にもヘンな名前のとこに行ったよ。ポッパ山とか、アーナンダ寺院とか(笑)。

②数字
これがなかなかすごい。「ミャンマー数字」の解読不能さもスゴイが、読み方もすごい。
1が「ティ」はいいとして、2は「ニッ」って言うらしい。ニッ?にっ?!マジですか?
こんな気味悪いほど日本語と同じ意味・発音の数詞を持つ外国語があるとは。どっちかからドッチかに
伝わったとは考えずらいから偶然の一致なんだろう。おまけに5は「ンガー」ときやがった。
現地では英語の数詞で用が足りるから「ンガー、ンガー!」なんて言う機会はなかったが(笑)。

③食い物
俗にいうミャンマーカレー、現地語では「ヒン」という。ひん?
注文する時は英語と混ぜて「チキン ヒン」とか「ポーク ヒン」で通じる。しかし「ヒン」くらいは
まだ序の口。ミャンマーにはとても食い物とは思えない最強の単語がある。その名は「モヒンガー」。

実にすごい語感だ。これぞまさに怪獣の名前。宇宙怪獣モヒンガー。だがモヒンガーは現地じゃ
極めてありふれた麺料理で、日本でもけっこう知られてるから聞いたことある人もいるかもしれない。
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淡水魚(主にナマズ)だしスープに米粉の麺が入ったヌードルで、ミャンマー人は誰もが食う。
イ課長も現地で2杯食ってきたけど、ナマズだしっていうから生臭いかと思いきや、とんこつを
連想させる濁ったスープがすげー美味しかったよ。宇宙怪獣モヒンガー。

④日用品
日本人であるがゆえに面白いミャンマー語。その決定版が「タナカ」じゃないかな。
なにせタナカですよ。「オレの名前じゃん」と思う人も多いだろう。タナカですからね。
 
これ、一種の日焼け止め兼化粧品とでも言うべきものなのである。
タナカの木からとれる粉末で、これを頬やオデコに塗る。ミャンマーの女性や子供たちの
タナカ使用率は極めて高い。タナカはミャンマーではあまりにも日常的すぎる名詞なのだ。
塗り方はいろいろで、ワンポイント的なものから顔じゅう塗ってる人もいた。

「田中さんがミャンマー行って自己紹介すれば全員が一瞬で名前を憶える」っていうのは
ミャンマー旅行ネタの定番といっていい。下の2枚の写真、上はヤンゴンのホテルにいた子、
下はマンダレーに行くバスの休憩中に来た物売りのお姉さん。
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というわけで、本日は「日本人だからよけいおかしいミャンマー語オモシロ単語集」でした。
ちなみにイ課長が個人的に気に入ってるのは、断然「宇宙怪獣モヒンガー」なのである(笑)。

 


by tohoiwanya | 2017-08-29 00:17 | 2017.08 ミャンマー・タイ旅行 | Comments(2)
2016年 05月 06日

東南アジアのドイツ

本日は百年市場からバンコクに戻った時のことを書きたいのである。

むかーし、こんな記事を書いた。
ブリュッセルからドイツに戻ったら何だか急に安心したという内容の話で、ドイツ語わかんなくても
何度も行ってるうちにいつの間にかドイツに慣れて、慣れた国に着いたらホッとした。

タイには2013年に行ったのが「17年ぶり」だから、まぁほとんど初めてみたいなもの。
あの時メークロン線路市場まで行ったりしたのはイ課長的には大冒険に近いものがあった。
しかし、その同じ年の暮れにバンコクに短期避寒旅行し、その翌年にまたこうして来た。
そうすると不思議なもんで、やっぱり「慣れによる安心感」みたいなものが形成されてくる。
タイ語が一言もわからぬ状態なのは同じなのに、それでも何となく慣れる。

そのことを感じたのが実は百年市場からバンコクに戻った時だったんだよね。
行きは鉄道で来たけど、本数少ないし時間も不確かだから、帰りはバスにしようかなぁと思った。
ところがズサンなことに、チャチュンサオのバスターミナルがどこにあるのかすら事前に調べてない。
ま、誰かに聞きゃ何とかなるべさ。

で、前に書いたように、同じソンテウに乗ろうとしていた(おそらく)バンコクの学生グループに聞き、
彼らと同じソンテウに乗ってバスターミナルまで行ったのだ。ここまでは何とかなってる。
(どうでもいいけど下の姉ちゃん、眩しいのはわかるけどノーヘル二人乗り&片手運転はアブナイって)
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さてバスターミナルに着いたらあとはバンコク行きバスに乗るだけ。ここからバンコク行きのバスが
ないなんてことは絶対にない。安心して・・・
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おおお・・・ヒトッカケラの英語もない。オールタイ語。見事なくらいの文盲状態に陥るイ課長。
世界中から旅行者が群がるバンコクだと英語はもちろん、日本語の看板もよく見かけるけど、
ちょっと田舎に来りゃ、バスターミナルでもまだこんな感じなんだなぁ。
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こうなったら窓口の誰かに口頭で聞くしかない。
タイ語が読めない以上、どの窓口で聞けばいいのかさえ見当がつかないわけで、テキトウな窓口に
当てずっぽに近寄り、そこにいた不運な女性職員に「私はバンコクに行きたい。どのバスに乗るべきか?」と
英語で聞いてみた。

この女性職員、ヘンなガイジンの質問に動揺する様子もなく「どのバスターミナルに?」と聞き返してくる。
ぬぬ?バンコクのバスターミナルなんてモーチットとエカマイしか知らねぇぞ(他にもいくつかある)。
モーチットは昨日金を捜しに行った、例のド不便な場所。エカマイはスクンビット通り沿いだったはずで、
スカイトレインで帰れるから断然便利。よしエカマイって言ってみよう。エカマイ。

女性職員は「80バーツ」と言って、チケットを発券してくれて、さらに◎番の乗り場に行けと言う。
うおおっ物事がスムーズに進んでる。何とかなってる。お金を払って急いで◎番乗り場を探す。
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ははぁ、路線バスかと思ったらロトゥー(乗り合いバン)だ。
路線バスの方がたぶん安いんだろうけど、途中停車が多いから時間はかかるはずだ。
ロトゥーは高い(といっても260円くらいだが)けど、早いし、もうチケット買っちゃったし(笑)、
ロトゥーでも全然かまわん。
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ロトゥーはほどなく出発し、チャチュンサオから一路西に向かってバンコクへ。
途中、スワンナプーム空港に寄ったりして乗客の出入りがけっこうあり、エカマイバスターミナルに
着いた時の乗客はなんとイ課長一人だけ。

バンが停まった。ここが終点なの?エカマイバスターミナルなんて行ったことないからよくわからん。
キョロキョロしてたらドライバーが「降りろ」と合図してきた。ふむ、やっぱここが終点なんだ。
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昨日行ったモーチットが北バスターミナルになの対して、エカマイは東バスターミナル的な位置にある。
規模はモーチットに比べてぐーんと狭くてショボいけど、何しろすぐワキがスカイトレインの駅で、
ここから数駅乗ればホテル最寄駅。便利な場所にあるっていうのはホントに助かる。
こうしてイ課長は無事バンコクに戻ってきたわけだ。

なんだカンだ言って、意外とスムーズに帰って来られたなぁと思った。
障害も多少あったけど、「何とかなるだろ」と思って何とかしたら、幸いなことに何とかなった。
タイ語が全然わからないのはもちろんだし、帰路に関する事前準備なんてロクにしてなかったにも
かかわらず、だ。

「・・ふーむ、オレ、すこ〜しタイに慣れてきたかな?」と思った。
東南アジアでこういう気分になるのは初めてだろう。ドイツと同じで、訪問回数が増えると
現地語が文盲&失語症でも慣れるんだなぁ。なにごとも経験なのだ。

メークロン市場に行った時の、あの「さぁどうするイ課長?!」的なめくるめくドキドキ感が
慣れることで失われるのはちょっとつまんないという気もするけど、これはこれで悪い気分じゃない。
イ課長にとってタイは「東南アジアのドイツ」になりつつあるのかなぁ、なんて思ったのでございました。
(標題はそういうことだったのである。ちなみに、タイには翌年もまた行ったから、さらに慣れたかも)。
 
  

by tohoiwanya | 2016-05-06 00:08 | 2014.09 ベト・カン・タイ旅行 | Comments(2)
2016年 04月 25日

タイ文字の読み方にぶったまげる

こうなったからには「タイ語難しすぎ」って話をもう一つ続けちゃうぞ。
これは昨年タイに行った時の経験。
(ヲイ、百年市場はどうなったのだ?百年市場わッ!?)

ご存知のようにタイ語の文字って複雑怪奇なグニュグニュ文字だ。
ガイジンには読めっこないし、書くなんて芸当はさらに不可能。従って、イ課長もこれまで
「話す」ことは多少トライしたけど、タイ語の読み書きなんてハナからあきらめてた。

それでもニンゲン慣れというのは恐ろしいもんで、何度かタイに行ってタイ語に接してるうちに
一つだけタイ語の文字を判読できるようになってきたのだ。それはこれ。


      บาท


何かの切符とか買うと、料金のアラビア数字のあとにこの3文字が必ず書かれている。
ははぁ~・・・ってことは、この3文字が「バーツ」という単語に違いない。
数字のあとに続く3文字ってのは推測しやすいよね。
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最初の はアルファベット小文字の u に似てるし、3文字めは n に似てる。真ん中のやつは
小文字の r を左右逆にしたような感じだ・・・ふむ、これならイ課長にだって書けそうだ。

この書き方でタイ人がちゃんと読んでくれるかどうか、実験したくなった。
そこでマッサージ屋に入った時、「私は一つだけタイ語が書ける!」と施術者のお姉さんに力強く宣言して
サッソウと上の3文字を紙に書いてみせた。

そのお姉さん、イ課長の書いたタイ語を見てちゃんと「バーツ!」と読むではないか。素晴らしい。
イ課長がタイ人との文字コミュニケーションに初めて成功した記念すべき瞬間。ヘレン・ケラーが井戸の水に触れて
初めて「うおら・・・うおら・・」と言った時のような感動だ(やや大げさ)。

そのお姉さん、親切心で3文字の個々の読み方をイ課長に教えようとしてくれた。
「バーツ」を日本語で3文字に分解したら、「ば  あ(ー) つ」って読み方になるよな。
英語3文字だったらさしずめBATって感じだろうから、バラして読めば「ビー、エー、ティー」。
ドイツ語だったら「ベー アー テー」だ。さて、ではタイ語ではこの3文字をどう読むのか?

その読み方を聞いた時、イ課長はあまりの難しさに耳を疑い、驚きすぎてとても覚えられなかった。
つうか、それ、ホントに「文字の読み方」なの?ワザと難しく言ってからかってない?とすら思った。
とにかく「ば あ つ」とか、「ビー エー ティー」とか、そういうんじゃないの。もっとずっと長い。
どのくらい長いかって?要するに一度や二度聞いただけじゃとても覚えられないくらい長いんだよ。

「あの時、あのお姉さんは何て言ったのか?」をその後いろいろ調べてみた。
おそらく下のように言ったんじゃないかと思うんだよね。もしかすると間違ってるかもしれんが。

ぼーばぃまーぃ あー とーたはーん

「バーツ」って単語より、それを構成する文字の読み方の方が長いっつうんだから呆れるじゃねぇか。
だがタイ語の文字について調べていくうちに、タイ文字には恐るべき暗黒の深淵があることがわかってきた。

 บาท の真ん中の  は母音で、これは「あー」って音みたいだ。
「バーツ」という単語を構成する3文字の真ん中が「あー」というのはすごくよくわかる。
問題は1文字めと3文字めの子音で、 がボーバィマーイ、  がトータハーンって読むらしい。
なんで文字一つの読み方がそんなに長いのだ?タイ語。

さらに恐ろしいことに、子音の長い読み方には全部意味(!)があるみたいなんだよ。
ボーバィマーィは「木の葉のボー」、トータハーンは「兵隊のトー」なんていう意味が。
タイ語の子音一覧を見ると、子音すべてに長い読み方があり、意味の“和訳”がついてる。たとえば・・・
: ドーチャダー(冠のドー)」
: コークワーィ(水牛のコー)」
: トーモントー(モントー夫人のトー)」 ・・・モントー夫人ってナニさ?教えてくれ、タイ語!

英語で、たとえば IKACHO という単語のスペルを口頭で説明しようとする時、よくこんな言い方をする。

I for Indiana, K for Kansas, A for Arizona・・・(インディアナのI、カンザスのK、アリゾナのA・・)

タイ語じゃこういう言い方が、「言い方」としてではなく文字の「読み方」になってるっていうんだから
もう驚きのあまり腰が抜けるってもんだ。
このやり方を「ばあつ」という日本語の3文字に当てはめると、こんな読み方になるってことだよな。

ばあつ: ばんそうこうのば、あー、つきのわぐまのつ

単語を覚えるより子音の読み方(と、その意味)を覚える方が難しいって、いったいドウいうことヨ?

タイ語には子音が42あるらしい。
だから、同じ「トー」でも「モントー夫人のトー」「亀のトー」「兵隊のトー」みたいに区別する必要が生じて
「○○の○○」って読み方になったと推測されるが、それにしたって・・難しいにもホドがあるぞ、タイ語。

外国語を勉強する場合、普通はまずその言語の文字+読み方を覚えることから始めるはずだ。
日本語だったら「あいうえお」、英語だったら「A、B、C」・・たぶんどんな外国語の勉強でも
最初はソコからスタートすると思うんだよ。タイ語だってそのはずだ。
つまりだ、「ホーノックフーク(フクロウのホー)」だの「ポーサムパォ(ジャンク船のポー)」なんて読み方をだよ?
微妙に異なるグニュグニュ文字とセットで42個(プラス母音)覚えるところから始めないといけないわけだ。それって・・・
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イ課長はここ数年でタイに何度か行った。行けば「タイ語が少しでもわかればなぁ」と思うこともある。
初歩だけでも勉強しておけば有用なんじゃないかと思ったこともあったが・・・

しかしね、あっしは悟りやした。残された生涯すべて捧げてもあっしにゃタイ語はムリでござんす。
あんな難しい文字と読み方を42個覚えるだけでも手に余るのに、それでやっと「子音を覚えただけ」って・・・
その先、さらに単語だの文法だのナントカ記号だの勉強しようって頃にはとっくに骨になってやすよ。
もうこの際、読み書きはスッパリあきらめてスピーキングに注力してぇと思いやす、へぇ。たとえ
「タラート」すらなかなか通じないヘタクソでも、あっしに残された道はそれしかねぇようで・・・。

 

by tohoiwanya | 2016-04-25 00:08 | 2015.09 ラオス・タイ旅行 | Comments(4)