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2018年 11月 07日

イ課長、タイ語がんばる【数詞学習編】

前回の「タイ語がんばる」は車内アナウンスを覚えた話だった。

何度も聞いてるうちに覚えるってのは、「がんばる」ってほどじゃねぇだろ?・・と
思った人も多いだろう。その考えは確かに正しい。ところがギッチョン。
そんなのばっかじゃないの。イ課長だってホントにがんばること、あるの。
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今年の初め頃だったかな?たまたまタイ語の1〜10の数詞をネットで調べたことがあった。
あー、これ覚えられたらイイよなぁ。10くらいなら覚えられるかな・・と思った。

しかしイ課長の愚かなる脳には、この10個の単語がなかなか覚えられない。
ずいぶん長い期間をかけ、どうにかアヤフヤに覚えたところで、さらに11以上にチャレンジ。
1〜9を覚えた上で「じゅう」という単語を覚えれば、原理的には99まで言えるようになるのは
日本語と同じ。となれば100まで何とか覚えたい。ひたすら反復練習しかない。

しかしゆっくり100まで数える機会なんて、あんまりない。ましてや反復してとなると・・
だがイ課長は画期的な学習方法を考え出した。フランス語の時もそうだったけど、イ課長は
語学力はないくせに、語学学習法を編み出すことだけは得意らしい(笑)。今回、タイ語の
数詞を覚えるために開発した画期的な学習法というのはだね・・・

 
 
      腹筋学習法というものだ。

仰向けに寝て、上半身だけ持ち上げる、あの腹筋ですよ。
あれを漫然とやる人はいない。必ず回数を数えながらやるはずだ。
それをタイ語の数詞でやる。何て素晴らしいアイディアだ。

ここで説明が必要になるが、イ課長は毎年ある時期、集中・継続的に腹筋トレを
するという妙な習慣がある。大体冬~春にやって、暑くなるとやめる。始めた当初は
60回とか80回がせいぜいだけど、しばらく続けてると100回までやれるようになる。
100まで覚えるのに、おあつらえ向きじゃん?

あ?あなたはアザ笑ってますね?でもこの腹筋学習法、意外なほど有効なんだよ。
腹筋なら必ず1から始まって順々に回数を数える。これを毎晩タイ語でやってるとね、
愚かなるイ課長でもしまいには覚えちゃったんだから、学習効果あるの、ちゃんと。
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100まで言えるようになる、すなわち「じゅう」に加えて「ひゃく」という単語を覚えれば、
日本語と同様、原理的には「1から999」までは言えるようになったってことだ。ついでに
「せん」という単語も覚えた。これで「1から9999」まで言えるわけだ。すごいぞイ課長。
タイにおける日常的な数詞は言えちゃうじゃん・・原理的には。

え?「まん」は覚えなかったのかって?タイでそんな高額のお金使う機会、ないよ(笑)。
高級ホテルに連泊でもしない限り、ウン万バーツ支払うことなんて、ないって。
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「万」を覚える代わりに、イ課長は「分」という時間単位のタイ語を覚えた。だから
旅行に出発する頃にはタドタドしいながら「2896バーツ」でも「147分」でも、
金銭および分なら(原理的には9999まで)何とかタイ語で言えるようになったはずなのだ。

ここまで覚えれば、誰だって現地で試してみたくなるじゃん?
買ったモノの値段を店員の前でサラリとタイ語で・・ううう・・言ってみてぇ。
「バングラからタイに移動したらタイ語でどんどん数詞を言おう」と意気込んでたわけだが
バングラデシュがなくなったから、いきなり「タイ語数詞生活」に突入することに(笑)。
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これはけっこう楽しかったよ。
海外旅行中に数詞を使う機会って多いけど、それがけっこう通じたのは嬉しかった。
しかし長くなったので、タイ語「数詞実践編」の様子についてはいずれまた。

 

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by tohoiwanya | 2018-11-07 00:09 | 2018.08 タイ旅行 | Comments(0)
2018年 10月 19日

イ課長、タイ語がんばる【車内アナウンス編】

ここ数年、何度も行った東南アジアの中でもタイは訪問回数が最も多い。
訪問回数が多ければ現地語を覚える機会も多くなる。意識して覚えなくても、
「耳が慣れてくる」という言葉もある。

たとえば電車のアナウンス。
バンコクで観光すれば、スカイトレインや地下鉄に2度や3度は必ず乗る。
乗れば車内アナウンスを必ず耳にする。どっちもアナウンス内容は同じで、
タイ語だけじゃなく英語でも言ってくれるから、英語部分と駅名だけは
初めて乗った人でも聞き取れる。

次の駅がスクンビット(sukhumvit)だとすると、こういうアナウンスになる。

   ???????? sukhumvit
  (続けて)Next station sukhumvit

「????」の部分はタイ語だから当然わからない。
しかし続けて言う英語のアナウンスから考えて、この部分が「次の駅は・・」という
意味のタイ語であることは疑いない。
このタイ語の部分を聞き取ろうなんて野望は毛頭なかった。最初のうちは聞いたって
「ホニャニャ~ ホニャ~」って言ってるようにしか聞こえないんだもん(笑)。

しかし、何度もバンコク行ってると、さすがにこれが耳になじんでくる。
1回の乗車で5駅分乗るとすれば、往復で10回アナウンスを聞く。滞在中の
乗車回数を5往復とすればそれだけで50回。何度も滞在し、何度も乗ってれば、
いかに愚かなるイ課長でも少しずつ耳慣れてくるわけ。
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タイ語の部分は「さたにー ぱーぱーい」みたいに聞こえる・・。
とすれば「さたにー」が「次の」で、「ぱーぱーい」が「駅」?しかしヒアリングは
まったく自信がないので、誰か現地の人に確認したい。

そこで、毎度おなじみのスーさんにマッサージしてもらってる時に聞いてみた。
ちなみに、スーさんの方は会うたびに驚くべき速度で日本語が上達してる。
今回なんて自分の田舎に関して「あそこぶとこ ないよ たんぼばっかり」なんて
日本語で言うから驚いたのナンの。スゴいじゃん!そのスーさんに聞いたわけ。

「タイ語でステイションのこと、何て言うの?」
「さたにー」
「・・え?・・え?・・さたにーはネクストのことじゃないの?」

スーさんの日本語上達ぶりに比べると、イ課長は相変わらずバカッぽい(笑)。
しかし聞くは一時の恥、聞かぬは一生の恥。スーさんがちゃんと教えてくれた。

あの車内アナウンス、「さたにー たーぱーい」って言ってるんだって。
タイ語では「さたにー=駅」「たーぱーい=次」という意味らしい。なーるほど。
勉強になるなぁ。これでまたタイ語の語彙が二つ増えたぞ。
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次がスクンビット駅の場合のアナウンスを文字にするとこうなる。
さたにー は必ず二度言うんだよね。

สถานีถัดไป สถานี สุขุมวิท
さたにー たーぱーい さたにー スクンビット

次の駅は スクンビット駅    ってことだ。

せっかくここまで覚えれば、これをタイ人に言ってみたくなるのが人間の悲しいサガ。
マッサージ屋さんのオバさん相手に、「私は車内アナウンスを言える」と宣言し
その店の最寄駅に置き換えてコレをやると、すごーくウケる(笑)。

まぁね、来日ガイジンが、たとえば神田のマッサージ屋で、覚えたての日本語で
「つぎのー てーしゃえきー かんだー」ってやれば、日本人だって笑うわな。
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しかし、これは二つの単語を覚えた以上の教育効果があったかもしれん。

英語なら「ネクスト ステイション」
日本語なら「つぎの えき」

どっちも「次の」という形容詞が先で、「駅」という名詞が後に来る。だが
タイ語では「駅 次の」になる(らしい)というのは重要な知識(のはず)だ。
イ課長のタイ語の語彙がもっと増えて「次のバス」「次の日」なんて言う機会があれば
きっと役に立つだろう・・・タイ語で「バス」や「日」を覚えれば、だが。

こうしてイ課長のタイ語能力は、スーさんの日本語とは比べものにならない、
ガラパゴスゾウガメの歩みのようなスピードで前進していくのである。

 
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by tohoiwanya | 2018-10-19 00:02 | 2018.08 タイ旅行 | Comments(0)
2017年 09月 29日

ヤンゴンは実に不思議な町だった3

ヤンゴンにボージョー・アウンサンマーケットっていう大きな市場がある。
サイゴンにおけるベンタイン市場みたいなもんかな。

ここは宝飾品・土産物なんかの一大集積市場で、ガイドブックにも必ず載ってる。
ヤンゴンに来た観光客は大体一度はここに土産物買い行くんじゃないか?

しかしイ課長みたいに食い物系市場見るのは大好きだけど、雑貨・宝飾系には興味なし、
買い物自体にも基本的に興味なし・・なーんて鬼畜外道の観光客にとってはドウでもいい場所。
ヤンゴンでもここに行くつもりはハナからなかった。
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ところが「はじめてのおさんぽ」が面白いもんだからつい足が伸びて、アウンサン・マーケットまで
来ちまった。寝不足だから「近場を軽く散歩」のつもりだったのに、こんなトコまで来てしまったか。
うーむ・・しかしこの市場の向こうにはミャンマー国鉄の線路があるはず。宝飾品はどうでもいいが
線路は見たい(笑)。この市場ン中突っ切って向こう側に抜けようと思って入って行った。

にほんからきたかたですか?

トツゼン聞こえてくる、ギョッとするほど流暢な日本語。見るとロンジーを着た地元の若者が
イ課長のワキを並んで歩いてる。

「・・え?・・??・・に・・日本語・・お上手ですね?」
「いえ、すこしです。べんきょうして おぼえました」
「いや・・しかし・・その日本語は学校で勉強したんですか?」
「おてらの おぼうさんから おそわりました。そのおぼうさんは
 にほんに いったこと あります」
「へぇぇぇ〜・・そうなんですか・・」

海外で日本人旅行者が日本語で話しかけられること自体は今や珍しくもない。
土産物屋の「ヤスイ、ヤスイ」から、ポン引き野郎の「ヘイ シャチョサン」に至るまで
商業的アプローチ手段としての日本語は世界に普及している。しかし彼の日本語は
そんなレベルをはるかに超越してる。「話し込む」ということが可能なくらい上手なのだ。

市場を通り抜ける数分間、彼とイ課長は歩きながらまさにそういう感じで話をした。
市場の話、ミャンマー物産の話、ロンジーの着かたは難しいという話・・・いろいろ話をし、
市場の向こう側に着いたところで別れた。

ハタから見たら友人同士が話をしながら肩を並べて歩いてる姿に見えたかもしれない。
テキスタイルを売る店で働いてるって言ってたから多少は商売っ気もあったとは思う。
でもイ課長は初めて来た外国で、知らない現地の人から、こんなにシッカリした日本語で
話しかけられたことってあんまりないよ。これがその彼ね。
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しかしだ。ここはヤンゴンだ。例によってこれだけで話は済まないのだ(笑)。
市場の向こうで線路を見たりメシ食ったりして、さすがにそろそろホテル戻ろうかと思った。
戻るならまた市場を突っ切るのが早い。さっきの通路に再び入ると・・

にほんのかたですか

だぁぁ、また流暢すぎる日本語が。しかもさっきとは別の若者だぜ。
その人、たった今メシ食ったお店の関係者らしい。うしろから近づいて話しかけてきたってことは
「イ課長と話すためにあとを追ってきた」と考えられる。

「さっきのみせ わたしのみせです」
「え、そうだったんですか?とても美味しかったです」
「わたしのかぞく ほんこんで しょうばいしてます、わたし ヤンゴンで みせやってます」
「ご家族は香港で?へぇぇ〜・・」

彼ともいろんな話したよ。「ミャンマーは商売がむずかしい」なんてことを言ってたな。
さっき日本語で話しながら通った市場の中央通路を、今度は別の人と日本語で会話しながら
再び通り抜け、向こう側の通りに出たところで分かれた。うっかり写真撮り損ねちまったい。

それにしても何なのこの市場。日本人が足を踏み入れると、日本語が異常に上手な現地の人に
話しかけられるよう宿命づけられた市場なの?まぁ結局は単なる偶然と考えるしかないんだが
ヤンゴンってその「偶然レベル」がやや異常じゃないか?もちろん、日本人旅行者に話しかけて
日本語の練習がしたいという、彼らガワの思いもあったんだろうけどさ。

イ課長が再びボージョー・アウンサンマーケットに行くことがあるかどうかはわからない。
しかし現段階においては、この市場は「日本語の上手な現地の人から話しかけられることなく、
日本人が一人でだまって通り抜けることが不可能な市場」として記憶されているのである。
しょうがないのだ。事実なんだから。

 

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by tohoiwanya | 2017-09-29 00:29 | 2017.08 ミャンマー・タイ旅行 | Comments(2)
2017年 08月 29日

ミャンマー語はおもしれぇ

実用情報ばっか続くのもナンだから、お気楽ネタをひとつ。

外国人からみるとマレー語とインドネシア語は極めて近いと感じる。
「こんにちは=セラマッ パギ」は両言語で同じ意味・同じ単語だもんね。

タイ語とラオス語も近い。ラオス語で「こんにちは=サバイディー」って言うけど
タイ語なら「元気ですか?=サバイディー マイ?」って言う。明らかに言語として似てる。

しかしミャンマー語はドコとも似てる感じがしなかった。東隣りのタイ語とは全然似てない。
コトによると西隣りのインドやバングラデシュの言葉(ベンガル語)に似てるのかもしれないけど、
ベンガル語なんてヒトコトも知らないから評価しようがない。とにかく東南アジアの他の言語との
近親性みたいなものはマッタク感じられない。

「こんにちは」が「ミンガラーバー」。「ありがとう」は「チェーズーティンバーデー」。
これに似てる言語なんて知ってる?知らないよねぇ?
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そんな、どこの言葉ともマッタク似てないミャンマー語。
文字のわからなさ加減も感動的だが、音とか語感がまたやたら面白いんだよ。
日本人にはことさらオカシい語感を持つ単語とか、偶然日本語と同じなんていう言葉があって
実に面白いんだワ。思いつくままに例を挙げると・・・

①地名・施設名
たとえば「マンダレー」とか「アマラプラ」なんて地名はとてもステキな語感に聞こえる。
ヨーロッパか中東あたりの古都の地名と言われても全然違和感ない。かと思うとだよ?いきなり
ニャウンウー」なんて地名もある。猫の町かよ。だがイ課長が泊まったバガンの町がまさに
ニャウンウーだったのである。別に猫が多いわけではなく野良ヤギが歩いていた。ちなみに
ヤンゴン国際空港は別名ミンガラドン空港。ミンガラドン地区にあるのだ。怪獣の名前っぽい。
他にもヘンな名前のとこに行ったよ。ポッパ山とか、アーナンダ寺院とか(笑)。

②数字
これがなかなかすごい。「ミャンマー数字」の解読不能さもスゴイが、読み方もすごい。
1が「ティ」はいいとして、2は「ニッ」って言うらしい。ニッ?にっ?!マジですか?
こんな気味悪いほど日本語と同じ意味・発音の数詞を持つ外国語があるとは。どっちかからドッチかに
伝わったとは考えずらいから偶然の一致なんだろう。おまけに5は「ンガー」ときやがった。
現地では英語の数詞で用が足りるから「ンガー、ンガー!」なんて言う機会はなかったが(笑)。

③食い物
俗にいうミャンマーカレー、現地語では「ヒン」という。ひん?
注文する時は英語と混ぜて「チキン ヒン」とか「ポーク ヒン」で通じる。しかし「ヒン」くらいは
まだ序の口。ミャンマーにはとても食い物とは思えない最強の単語がある。その名は「モヒンガー」。

実にすごい語感だ。これぞまさに怪獣の名前。宇宙怪獣モヒンガー。だがモヒンガーは現地じゃ
極めてありふれた麺料理で、日本でもけっこう知られてるから聞いたことある人もいるかもしれない。
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淡水魚(主にナマズ)だしスープに米粉の麺が入ったヌードルで、ミャンマー人は誰もが食う。
イ課長も現地で2杯食ってきたけど、ナマズだしっていうから生臭いかと思いきや、とんこつを
連想させる濁ったスープがすげー美味しかったよ。宇宙怪獣モヒンガー。

④日用品
日本人であるがゆえに面白いミャンマー語。その決定版が「タナカ」じゃないかな。
なにせタナカですよ。「オレの名前じゃん」と思う人も多いだろう。タナカですからね。
 
これ、一種の日焼け止め兼化粧品とでも言うべきものなのである。
タナカの木からとれる粉末で、これを頬やオデコに塗る。ミャンマーの女性や子供たちの
タナカ使用率は極めて高い。タナカはミャンマーではあまりにも日常的すぎる名詞なのだ。
塗り方はいろいろで、ワンポイント的なものから顔じゅう塗ってる人もいた。

「田中さんがミャンマー行って自己紹介すれば全員が一瞬で名前を憶える」っていうのは
ミャンマー旅行ネタの定番といっていい。下の2枚の写真、上はヤンゴンのホテルにいた子、
下はマンダレーに行くバスの休憩中に来た物売りのお姉さん。
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というわけで、本日は「日本人だからよけいおかしいミャンマー語オモシロ単語集」でした。
ちなみにイ課長が個人的に気に入ってるのは、断然「宇宙怪獣モヒンガー」なのである(笑)。

 

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by tohoiwanya | 2017-08-29 00:17 | 2017.08 ミャンマー・タイ旅行 | Comments(2)
2016年 05月 06日

東南アジアのドイツ

本日は百年市場からバンコクに戻った時のことを書きたいのである。

むかーし、こんな記事を書いた。
ブリュッセルからドイツに戻ったら何だか急に安心したという内容の話で、ドイツ語わかんなくても
何度も行ってるうちにいつの間にかドイツに慣れて、慣れた国に着いたらホッとした。

タイには2013年に行ったのが「17年ぶり」だから、まぁほとんど初めてみたいなもの。
あの時メークロン線路市場まで行ったりしたのはイ課長的には大冒険に近いものがあった。
しかし、その同じ年の暮れにバンコクに短期避寒旅行し、その翌年にまたこうして来た。
そうすると不思議なもんで、やっぱり「慣れによる安心感」みたいなものが形成されてくる。
タイ語が一言もわからぬ状態なのは同じなのに、それでも何となく慣れる。

そのことを感じたのが実は百年市場からバンコクに戻った時だったんだよね。
行きは鉄道で来たけど、本数少ないし時間も不確かだから、帰りはバスにしようかなぁと思った。
ところがズサンなことに、チャチュンサオのバスターミナルがどこにあるのかすら事前に調べてない。
ま、誰かに聞きゃ何とかなるべさ。

で、前に書いたように、同じソンテウに乗ろうとしていた(おそらく)バンコクの学生グループに聞き、
彼らと同じソンテウに乗ってバスターミナルまで行ったのだ。ここまでは何とかなってる。
(どうでもいいけど下の姉ちゃん、眩しいのはわかるけどノーヘル二人乗り&片手運転はアブナイって)
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さてバスターミナルに着いたらあとはバンコク行きバスに乗るだけ。ここからバンコク行きのバスが
ないなんてことは絶対にない。安心して・・・
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おおお・・・ヒトッカケラの英語もない。オールタイ語。見事なくらいの文盲状態に陥るイ課長。
世界中から旅行者が群がるバンコクだと英語はもちろん、日本語の看板もよく見かけるけど、
ちょっと田舎に来りゃ、バスターミナルでもまだこんな感じなんだなぁ。
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こうなったら窓口の誰かに口頭で聞くしかない。
タイ語が読めない以上、どの窓口で聞けばいいのかさえ見当がつかないわけで、テキトウな窓口に
当てずっぽに近寄り、そこにいた不運な女性職員に「私はバンコクに行きたい。どのバスに乗るべきか?」と
英語で聞いてみた。

この女性職員、ヘンなガイジンの質問に動揺する様子もなく「どのバスターミナルに?」と聞き返してくる。
ぬぬ?バンコクのバスターミナルなんてモーチットとエカマイしか知らねぇぞ(他にもいくつかある)。
モーチットは昨日金を捜しに行った、例のド不便な場所。エカマイはスクンビット通り沿いだったはずで、
スカイトレインで帰れるから断然便利。よしエカマイって言ってみよう。エカマイ。

女性職員は「80バーツ」と言って、チケットを発券してくれて、さらに◎番の乗り場に行けと言う。
うおおっ物事がスムーズに進んでる。何とかなってる。お金を払って急いで◎番乗り場を探す。
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ははぁ、路線バスかと思ったらロトゥー(乗り合いバン)だ。
路線バスの方がたぶん安いんだろうけど、途中停車が多いから時間はかかるはずだ。
ロトゥーは高い(といっても260円くらいだが)けど、早いし、もうチケット買っちゃったし(笑)、
ロトゥーでも全然かまわん。
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ロトゥーはほどなく出発し、チャチュンサオから一路西に向かってバンコクへ。
途中、スワンナプーム空港に寄ったりして乗客の出入りがけっこうあり、エカマイバスターミナルに
着いた時の乗客はなんとイ課長一人だけ。

バンが停まった。ここが終点なの?エカマイバスターミナルなんて行ったことないからよくわからん。
キョロキョロしてたらドライバーが「降りろ」と合図してきた。ふむ、やっぱここが終点なんだ。
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昨日行ったモーチットが北バスターミナルになの対して、エカマイは東バスターミナル的な位置にある。
規模はモーチットに比べてぐーんと狭くてショボいけど、何しろすぐワキがスカイトレインの駅で、
ここから数駅乗ればホテル最寄駅。便利な場所にあるっていうのはホントに助かる。
こうしてイ課長は無事バンコクに戻ってきたわけだ。

なんだカンだ言って、意外とスムーズに帰って来られたなぁと思った。
障害も多少あったけど、「何とかなるだろ」と思って何とかしたら、幸いなことに何とかなった。
タイ語が全然わからないのはもちろんだし、帰路に関する事前準備なんてロクにしてなかったにも
かかわらず、だ。

「・・ふーむ、オレ、すこ〜しタイに慣れてきたかな?」と思った。
東南アジアでこういう気分になるのは初めてだろう。ドイツと同じで、訪問回数が増えると
現地語が文盲&失語症でも慣れるんだなぁ。なにごとも経験なのだ。

メークロン市場に行った時の、あの「さぁどうするイ課長?!」的なめくるめくドキドキ感が
慣れることで失われるのはちょっとつまんないという気もするけど、これはこれで悪い気分じゃない。
イ課長にとってタイは「東南アジアのドイツ」になりつつあるのかなぁ、なんて思ったのでございました。
(標題はそういうことだったのである。ちなみに、タイには翌年もまた行ったから、さらに慣れたかも)。
 
  
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by tohoiwanya | 2016-05-06 00:08 | 2014.09 ベト・カン・タイ旅行 | Comments(2)
2016年 04月 25日

タイ文字の読み方にぶったまげる

こうなったからには「タイ語難しすぎ」って話をもう一つ続けちゃうぞ。
これは昨年タイに行った時の経験。
(ヲイ、百年市場はどうなったのだ?百年市場わッ!?)

ご存知のようにタイ語の文字って複雑怪奇なグニュグニュ文字だ。
ガイジンには読めっこないし、書くなんて芸当はさらに不可能。従って、イ課長もこれまで
「話す」ことは多少トライしたけど、タイ語の読み書きなんてハナからあきらめてた。

それでもニンゲン慣れというのは恐ろしいもんで、何度かタイに行ってタイ語に接してるうちに
一つだけタイ語の文字を判読できるようになってきたのだ。それはこれ。


      บาท


何かの切符とか買うと、料金のアラビア数字のあとにこの3文字が必ず書かれている。
ははぁ~・・・ってことは、この3文字が「バーツ」という単語に違いない。
数字のあとに続く3文字ってのは推測しやすいよね。
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最初の はアルファベット小文字の u に似てるし、3文字めは n に似てる。真ん中のやつは
小文字の r を左右逆にしたような感じだ・・・ふむ、これならイ課長にだって書けそうだ。

この書き方でタイ人がちゃんと読んでくれるかどうか、実験したくなった。
そこでマッサージ屋に入った時、「私は一つだけタイ語が書ける!」と施術者のお姉さんに力強く宣言して
サッソウと上の3文字を紙に書いてみせた。

そのお姉さん、イ課長の書いたタイ語を見てちゃんと「バーツ!」と読むではないか。素晴らしい。
イ課長がタイ人との文字コミュニケーションに初めて成功した記念すべき瞬間。ヘレン・ケラーが井戸の水に触れて
初めて「うおら・・・うおら・・」と言った時のような感動だ(やや大げさ)。

そのお姉さん、親切心で3文字の個々の読み方をイ課長に教えようとしてくれた。
「バーツ」を日本語で3文字に分解したら、「ば  あ(ー) つ」って読み方になるよな。
英語3文字だったらさしずめBATって感じだろうから、バラして読めば「ビー、エー、ティー」。
ドイツ語だったら「ベー アー テー」だ。さて、ではタイ語ではこの3文字をどう読むのか?

その読み方を聞いた時、イ課長はあまりの難しさに耳を疑い、驚きすぎてとても覚えられなかった。
つうか、それ、ホントに「文字の読み方」なの?ワザと難しく言ってからかってない?とすら思った。
とにかく「ば あ つ」とか、「ビー エー ティー」とか、そういうんじゃないの。もっとずっと長い。
どのくらい長いかって?要するに一度や二度聞いただけじゃとても覚えられないくらい長いんだよ。

「あの時、あのお姉さんは何て言ったのか?」をその後いろいろ調べてみた。
おそらく下のように言ったんじゃないかと思うんだよね。もしかすると間違ってるかもしれんが。

ぼーばぃまーぃ あー とーたはーん

「バーツ」って単語より、それを構成する文字の読み方の方が長いっつうんだから呆れるじゃねぇか。
だがタイ語の文字について調べていくうちに、タイ文字には恐るべき暗黒の深淵があることがわかってきた。

 บาท の真ん中の  は母音で、これは「あー」って音みたいだ。
「バーツ」という単語を構成する3文字の真ん中が「あー」というのはすごくよくわかる。
問題は1文字めと3文字めの子音で、 がボーバィマーイ、  がトータハーンって読むらしい。
なんで文字一つの読み方がそんなに長いのだ?タイ語。

さらに恐ろしいことに、子音の長い読み方には全部意味(!)があるみたいなんだよ。
ボーバィマーィは「木の葉のボー」、トータハーンは「兵隊のトー」なんていう意味が。
タイ語の子音一覧を見ると、子音すべてに長い読み方があり、意味の“和訳”がついてる。たとえば・・・
: ドーチャダー(冠のドー)」
: コークワーィ(水牛のコー)」
: トーモントー(モントー夫人のトー)」 ・・・モントー夫人ってナニさ?教えてくれ、タイ語!

英語で、たとえば IKACHO という単語のスペルを口頭で説明しようとする時、よくこんな言い方をする。

I for Indiana, K for Kansas, A for Arizona・・・(インディアナのI、カンザスのK、アリゾナのA・・)

タイ語じゃこういう言い方が、「言い方」としてではなく文字の「読み方」になってるっていうんだから
もう驚きのあまり腰が抜けるってもんだ。
このやり方を「ばあつ」という日本語の3文字に当てはめると、こんな読み方になるってことだよな。

ばあつ: ばんそうこうのば、あー、つきのわぐまのつ

単語を覚えるより子音の読み方(と、その意味)を覚える方が難しいって、いったいドウいうことヨ?

タイ語には子音が42あるらしい。
だから、同じ「トー」でも「モントー夫人のトー」「亀のトー」「兵隊のトー」みたいに区別する必要が生じて
「○○の○○」って読み方になったと推測されるが、それにしたって・・難しいにもホドがあるぞ、タイ語。

外国語を勉強する場合、普通はまずその言語の文字+読み方を覚えることから始めるはずだ。
日本語だったら「あいうえお」、英語だったら「A、B、C」・・たぶんどんな外国語の勉強でも
最初はソコからスタートすると思うんだよ。タイ語だってそのはずだ。
つまりだ、「ホーノックフーク(フクロウのホー)」だの「ポーサムパォ(ジャンク船のポー)」なんて読み方をだよ?
微妙に異なるグニュグニュ文字とセットで42個(プラス母音)覚えるところから始めないといけないわけだ。それって・・・
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イ課長はここ数年でタイに何度か行った。行けば「タイ語が少しでもわかればなぁ」と思うこともある。
初歩だけでも勉強しておけば有用なんじゃないかと思ったこともあったが・・・

しかしね、あっしは悟りやした。残された生涯すべて捧げてもあっしにゃタイ語はムリでござんす。
あんな難しい文字と読み方を42個覚えるだけでも手に余るのに、それでやっと「子音を覚えただけ」って・・・
その先、さらに単語だの文法だのナントカ記号だの勉強しようって頃にはとっくに骨になってやすよ。
もうこの際、読み書きはスッパリあきらめてスピーキングに注力してぇと思いやす、へぇ。たとえ
「タラート」すらなかなか通じないヘタクソでも、あっしに残された道はそれしかねぇようで・・・。

 
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by tohoiwanya | 2016-04-25 00:08 | 2015.09 ラオス・タイ旅行 | Comments(4)
2016年 04月 22日

タイ語の発声について考える

百年市場の様子をご紹介しますと予告しておきながら、まるで違う話を書きたくなったから書く。
例によって不実極まりない執筆態度。ごめんなさい。

前回「タラート」が通じなかったってことを書いたわけだけど、「タイ語が通じない」という問題を
もう少し掘り下げたくなったから書くのである。

タイ古式マッサージ店にお勤めだったスーさんの話を以前に書いた
スーさんに再会したのは例の「落とした金を探しに北バスターミナル⇒炎天下死の徒歩行軍」の日で、
ゲロゲロになってホテルに戻って少し休息し、夕方になって元気回復してから再び出撃したわけだ。
スーさんというのはもちろん仮名で、本名はもっと長くて難しい。話の都合上、ここでは彼女の本名を
スリウォーン・ラチャワットさん(仮名)」とでもしておこう。

スリウォーン・ラチャワットさんがいる店は知ってる。しかし店に入ってボーッとしてるだけじゃ会えない。
自分はスーさんにマッサージしてもらいたい、つまりご指名がある客であることを明確に伝える必要がある。
要するに彼女の名前を言わないといけないわけだ。
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スリウォーン・ラチャワット・・いかにも通じなさそうだ(笑)。
「タラート」すら通じないイ課長がこんな難しい名前言ってもタイ人にわかってもらうのはムリだろーー。
だが、店の人たちにとってスーさんは同じ職場の同僚だ。同僚の名前ならさすがに大丈夫じゃないの?という
気もする。人名の方がかえって通じやすいということはあり得るよね。

店に入ると、オレンジ色のポロシャツを着た女性従業員が一人、普通のお客だと思って近づいてきた。
スマンがこのままアナタの施術を受けるわけにはいかんのだ。ご指名があるの。スーさんにやってもらいたいの。
「あのー、私はミス・スリウォーン・ラチャワットさんにお会いしたい」と英語で言ってみた。


「・・・ア?」

やっぱり通じない・・・あああああ。
同じオレンジ色のシャツ着てるんだから、このお姉さんにとってスーさんは確実に同僚のはずなのにぃぃぃ。

「ミス・スリウォーン・ラチャワット」
「すりうぉん らちゃわっと」
「スーリーウォーーン」

いろいろ言ってみるけどダメ。ウソだろーヲイ。スーさんの名前以外、イ課長に言えることはないよ。
ところが幸い、「タラート連呼」と同じように何度も繰り返してたらトツゼン相手が察してくれた。

アーー!スリウォーン!スリウォーン!
「い・・イエース、ミス・スリウォーン」

例によってイ課長の「スリウォーン」と現地の人の「スリウォーン」の違いがイ課長にはよくわからないけど(笑)
とにかく意図は通じた。このガイジンが何を言いたいか、いったんわかったらトタンにみんなでワァワァいって
「スリウォーンは?」「スリウォーンどこ?」と探してくれる。親切だなぁ。下の写真がスリウォーンを察してくれた
女性スタッフで、彼女のおかげでスーさんと再会できたのである。あの時はありがとうね。
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それにしても問題はタイ語だ。しゃべるの難しすぎ。地名が通じないのだって困るけど、人名でもダメなのかい?
外国人が日本で「タナッカサン」「タナカサーン」はたまた「ターナーカーサーン」と、どんな風に言おうが、
「田中さん」だってことは通じるだろ。ましてやスリウォーン・ラチャワット(仮名)なんて複雑な人名なら
他の単語と聞き違えることはありえないはずで、しかも職場の同僚の名前。なのにやっぱり通じないのぉ?

しかし、この時イ課長はちょっと思い当たったことがある。
この時「スリウォーンはどこ?」「スリウォーンは?」って探してくれたのは、ほぼ全員女性だった。
彼女たちのタイ語の発声にちょっとした特徴を感じたんだよね。発音ではなくて発声に。

タイ航空に乗ったことがある人なら、女性乗務員のタイ語機内アナウンスを必ず聞いたはずだ。
冒頭の「サワディカー」から始まって最後の「コーックンカー」で終わるあれ、ちょっと独特の発声だと思わない?
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このマッサージ屋さんでも同じことを感じたわけ。声の出し方が特徴的なんだよ。どう特徴的かっていうと、
要するに「太い声」じゃないの。声帯をフルに振動させる発声じゃなくて、ちょっと鼻にかかったような
柔らかい発声。しかも声のトーンは高めだから、日本人がネコの鳴き声をマネした時の感じに近くなる。

そういう声で「スリウォーンは?」「スリウォーン」とタイ女性たちが言ってるのを聞いてたら、
タイ航空の機内アナウンスと似てるな、と思ったわけ。男性が話す場合もわりと声は高めって印象で
低くてドスの効いた声でしゃべるタイ人なんてあまり記憶にない。

イ課長はよく知らないけど、ある言語に特有の発声ってあると思うんだよね。
東アジアでは日本語と韓国語の発声は似てて、ともにボソボソタイプ。しかし中国語は声の出し方からして全然違う。
タイ語の発声は分類的には中国語に近いと思うけど、あれほどうるさくない(笑)。ネコの鳴きマネを
連想するくらいだから、全体に高めのトーンでフニャ~っとした感じの発声になる。

イ課長のこの説が言語発声学的(と言えばいいのか)に正しいかどうかはわからない。
ただ、この「タイ語特有の発声はネコの鳴き真似にちょっと近い説」がもし正しいとするとだよ?
イ課長はそもそも持って生まれた声がタイ語に向いてないのかもしれない。

傾向として背のデカい男は声帯も長くなるから低音になる可能性が高くなる。バス歌手には長身の人が多い。
御多分に漏れずイ課長も声はかなり低くて、大学生の頃からデスラー総統と言われていた(笑)。
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イ課長のタイ語が現地の人になかなか通じないのは、発音とか声調とかの問題じゃなく、
きっとタイ語向きの発声とはカケ離れた、この“デスラー声”のせいなのだよ、ヤマトの諸君。
(↑自分がヘタなせいだとは認めたくないらしい)


  
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by tohoiwanya | 2016-04-22 23:33 | 2014.09 ベト・カン・タイ旅行 | Comments(0)
2016年 04月 21日

タラート、たらーと、タラ〜ト!

いきなりヘンなこと聞くけど「あの時使ったあの外国語は死ぬまで忘れないだろう」っていうの、ない?
イ課長にはいくつかある。たとえば・・・

①ヴォレイ キアマーレ イル スヴィッツェラ
(スイスに国際電話をかけたいでごんす という意味のイタリア語。25年前使用)

②エスタノーチェ ハビタシオン リブレ?
(今晩、部屋空いてるでごんすか? という意味のスペイン語 約20年前使用)

③プシャプラッシャム
(ごめんなさい という意味のポーランド語 2012年使用 これについては前に書いた

この一言が通じなかったら大変なことになるとか、その一言が通じてすごく嬉しかったとか、
外国での特殊なシチュエーションで使った「必死のひとこと」って頭に焼きつくらしい。

さてだ。以上が前フリで、前回の話を続ける。
フワランポーン駅を大きく遅れて出発した列車はタイののどかな田園風景をひたすら東に走り、
予定より大きく遅れてチャチュンサオ駅に到着した。終点だけあって降りる人数がすごい。
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目的地のバーンマイ百年市場は駅からちょっと離れてる。トゥクトゥクかなぁと思ってたんだけど、駅前には
トゥクトゥクなんていない。代わりにソンテウがたくさん停まってて、タイ人たちが目的のソンテウに
スイスイと乗り込んでいく。ってことは、この中から百年市場行きソンテウを探し出さんといかんわけやな?
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「市場」という意味のタイ語は事前に調べておいた。「タラート」だ。
ソンテウ乗り場にいるおっちゃんに聞いてみよう。「私は市場に行きたい。どのソンテウに乗るべきか?」と、
タラート以外は英語で聞いてみた。

「・・ア?」

案の定通じない(笑)。
英語ナシで「タラート」だけ繰り返してみる。「タラートゥ」「タラ〜ト」とかいろいろ言ってみるけどダメ。
「タラート」なんてシンプルな一般名詞も通じないのぉ?発音難しすぎるぞタイ語。わかってくれタラート!

アーーー!タラーート!
何度も繰り返してたら、おっちゃんがやっとわかってくれた。こういう時のタイ人(に限らないだろうが)は
「ガイジンの言ってるワケわかんねぇ言葉をちゃんと察してやった自分ってエラい」という満足感に満ちた
笑顔になる。このおっちゃん、あっちのソンテウに乗れって指さすからそっちの方に行ってみた。

ははぁ~、確かにこっちにもソンテウ乗り場がある。今停まってるコレに乗ればいいのかな?
しょうがない、今度は青シャツのおっちゃんに聞いてみよう。
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ここでも「タラート!タラート!」って繰り返したら、何回目かにわかってくれた。
発音(というか声調)が難しいタイ語、ガイジンがあてずっぽで言ってみても、イッパツで正しい声調どおりで
ある可能性は極めて低いようで、とにかく何度も言うしかない。

これに乗れって言うから乗ろうとしたら・・あらら、ソンテウはもうパンパンの満員じゃん。
しょうがないから外に飛び出したステップに乗って手すりにしがみつく。
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車からハミ出してステップに乗るっていうのもなかなかオツなもんだ。ちょいとばかり地元民になった気分。
ただし後ろを振り返るとこんな感じだから落ちたら後続車にひかれるが。
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しかしまだ難関は残っている。
このソンテウが百年市場を通るものだとしても、その市場がある停留所でちゃんと降りる必要がある。
ってことはソレらしきところに停まったら乗客の誰かにまたまた「タラート?」って聞くのかよ~。
ある停留所でけっこうな数の乗客が降りようとしてたから、オバさんに聞いてみた。「タラート?」

不思議なことに、この時の「タラート」はイッパツでわかってもらえた。語尾あげの疑問形だったからかな?
ついでにソンテウ代も聞いた。駅からタラートまで7バーツ。22~23円くらいってとこか。安いねぇ。

それにしても・・だ。
「タラート」なんて短い単語、抑揚を変えて言うっつうたってバリエーションはそう多くない(はずだ)。
なのに何で通じないの?スペインやポーランドだって現地語がここまで通じなかったことはないと思うのだが・・。

しかし将来イ課長が大モウロクじじいになっても「タラート」というタイ語だけは忘れないだろう。
冒頭に挙げた例と違って特に切迫した状況でもないし、その一言が通じて特に幸せだったわけでもない(笑)。
ただ、あまりに何度も繰り返し使用したために頭に焼き付いてしまった。さらに言えば、この記事を読んだ
アナタも「タラート」というタイ語だけは・・・ほら、もう覚えたでしょ?(笑)
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こうして辿りつくことができたバーンマイ百年市場。その名の通り、古~い風情を残す水辺の市場で、
観光を兼ねてバンコクから買い物に来る客も多いらしい。さぁイ課長も入ってみようじゃねぇか。

内部の様子は次回たっぷりご紹介しようと思うのである。

 
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by tohoiwanya | 2016-04-21 00:02 | 2014.09 ベト・カン・タイ旅行 | Comments(4)
2014年 11月 10日

タイ人と日本人の発音モンダイ

ここんとこ、やけに語学づいてるイ課長ブログ。
コトのついでだからもうひとつ、外国語にまつわるエピソードを書いておきたい。

タイ語をちゃんと勉強した日本人はあまり多くないと思うけど、話によるとタイ語って文法を覚えるのは
そう難しくないのに、いざタイ人相手に話そうとすると通じないことが多いらしい。要するに
「覚えることはできても、実際話すのはすげー難しい」言葉らしいんだな。

その大きな理由は日本語にあまりない「声調」がタイ語においては非常に重要だからということらしい。
タイ語を話すときは声調を正確に使えないと文字通り「話にならない」ようで、なんでも「マー」という
一語だけでも発音のしかたによって3つの異なる意味になるんだと。

「箸を持って橋の端を通る」っていうのとはたぶんまたちょっと違って、たとえば「は」だけ言う場合でも
発音で意味が異なるということだと思う。日本語だと「歯」と「葉」と「刃」の発音は違わないけど、
タイ語だとこれに違いがあるような感じなんだろうな。

チャチュンサオ = จังหวัดฉะเชิงเทรา という地名がある。アルファベットで書くとChacheongsao。
ガイドブックなんかだと「チャチュンサオ」もしくは「チャチューンサオ」って書かれることが多いようで、
Wikipediaは後者。それ以外のネットのタイ情報だと前者の表記が多い。

これ、カタカナだけ見たらアナタはどう発音する?
イ課長は何となく「チュン」のところにアクセントを置いて チャ(低) チュン(高) サオ(低)と読んでた。
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バンコクのマッサージ屋で例によって施術者とヘボ英会話してたとき、イ課長は「昨日チャチュンサオに行きました」
と施術者に言った・・つもりだった。変テコリンな地名だから多少発音に難があっても相手はすぐに察してくれて、
「あら、チャチュンサオ行ったの?何見てきたの?」と言ってくれるかと思いきや、何とこれが通じない。

イエスタデイ、アイ ウェントゥ  チャチュンサオ
ハ?
チャチュンサオ
ハー?
・・チャ チュン サオッ
????? アーーー!!チャチュンサーオチャチュンサーオ

文章だと伝えづらいが(笑)、タイ人の発音だと最後の「サーオ」のところが高くなるみたいなんだよ。
もし外国人が日本で「トウ(低) キョウ(高)」って言っても「トウ(高) キョウ(低)」って言っても、どっちでも
「東京」だと分かってもらえるだろう。でもタイじゃダメ。音の高低が違うと地名ですらなかなか通じない。

実際、道を尋ねるとか、バス乗る時とか、「こんな単純なタイ語も通じないの?」っていう経験がけっこうあった。
「タラート(ตลาด=市場)」っていう短いタイ語すら通じないんだから。タラート!タラート!って繰返すけどダメ。
やっとわかってくれて「アーー!タラート!」って笑いながら言うんだけど、彼らの言う「タラート」と、
イ課長が言って通じなかった「タラート」の違いがイ課長にはよくわからない。確かに話すのは難しいと思う。
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ただ、上のチャチュンサオの時は単に「タイ語が通じなかった」という以上に面白いことがあったのだ。
なぜかっていうと、イ課長の言った「チャチュンサオ」が彼女の耳にどう聞こえたかを再現してくれたからだ。
イ課長は「チャチュンサオ」と言ったつもり。でもタイ人の耳にどう聞こえたかっていうと・・



チョチョサン


うっそ?!「蝶々さん」って聞こえたの?マジで?こりゃたまげた。

声調がほぼない日本語に慣れた日本人がチャチュンサオって言うと、タイ人には「蝶々さん」と聞こえる。
イ課長が突然マダム・バタフライの話でも始めたのか?と思えば、そりゃ相手も困惑するわなぁ。
しかしこれは面白い発見だ。日本人がカタコトのタイ語を話すと、タイ人にはすごく平板で、しかも
ボソボソ言ってるように聞こえるんだろうなとは思ってたけど、こんな風に聞こえてたとは。

アナタがチョチョサンチョチョサンっていうから、何言ってんだろうなー?と思ったけど
 チャチュンサオって言ってたのねー。チャチュンサーオっていうのよ、チャチュンサーオ

チャチュンサーオ
そう、チャチュンサーオ

マッサージしてもらいながら臨時のタイ語教室で発音を矯正されちまったぜ。

もっとも、タイ人の英語の発音だって問題がないわけではない。
同じ施術者さんと「アナタ(つまりイ課長)、日本人にしちゃ背が高いわねー」なんて話から、
日本人の身長について話してたら、彼女が「私はエイシンゲームで背の高い日本人女子を見たわ」
みたいなことを言い出した。

エイシンゲーム?
イエス、エイシンゲーム コリア

はぁ?・・・??・・韓国製のエイシン・ゲームっていう有名なゲームソフトでもあんの?
ゲームなんて全然知らないから話の続けようが・・・・あ?・・あッ!もしかして!

アナタは(ちょうど旅行中に始まった)仁川アジア大会(Asian Games)のことを言ってるね?
ジャパニングリッシュ的発音だと、多くの人は「エイジアン・ゲーム」と言うだろう。それがタイの発音だと
エイシン・ゲーム」かよ。こういうのはタイなまり英語、「タイングリッシュ」と呼ぶべきなのだろうか。
いやーむずかしーー。でも何とかわかったから会話が続いてよかったよかった。

アナタがエイシンゲームエイシンゲームっていうから、何言ってんだろうなー?と思ったよ」と
彼女の英語を再現するのは話をややこしくしそうだったのでやめておいた(笑)。


 
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by tohoiwanya | 2014-11-10 00:01 | 2014.09 ベト・カン・タイ旅行 | Comments(8)
2014年 11月 05日

東南アジアで急に英会話がウマく・・

ウソっぽい標題だけど、イ課長個人に関して言えばけっこうマジメな話なのである。
急にウマくなるわけないんだけど、結果的にそれに近い“効果”が生じるとでもいうか・・・。

これまでイ課長は海外で現地の人と直接話をした経験って非常に少ない。
出張なら通訳さんがいる。旅行であれば通訳ナシだけど、話す相手っつうても行き先告げてキップ買うとか
レストランで注文するとか、道を尋ねるとか・・・別に話ってほどの話もしないしねぇ。

ヘナヘナのトラベル英会話がせいぜいっていう語学力なんだからこれは当然といえば当然で、
通訳ナシで親密に話したっていう例を挙げるとすればシンガポールのウェンディさんとか
インドのドライバーとか、せいぜいそんなもんじゃないかと思うわけ。
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しかし東南アジアでは1対1で親密に話をする機会っていうのが多かった。
たとえば、前にちょっと書いたサイゴンのバイクツアー。ガイドさんと二人でたっぷり2時間走り回る。

ガイドが英語オンリーということは事前にわかってた。昔だったら「英語ガイドぉ?」と思っただろう。
アウシュビッツの時みたいにグループならともかく、1対1だと英語ガイドじゃちょっと・・・

でもこの時すでにイ課長は経験的に「東南アジアなら英語でも、まぁ何とかなるべさ」という気になってた。
だから英語ガイドと1対1のバイクツアーに申し込んだわけだ。

ツアーの途中でガイドさんからこんなことを言われた。
「以前にも日本人のお客さんを乗せたけど、その人英語が話せなくて、全然コミュニケートできなかった。
 アナタとは英語で話ができてハッピーだ。アナタの英語はとてもグッド。」

もちろんこれはお世辞で、それに対するイ課長の返答なんてせいぜいこんな感じさ。
「ノウ 私の英語 全くよくない しかし あなたと会う 話す コミュニケーション 私もまた 幸せ」 
とてもじゃないけど「グッドな英語」なんておホメにあずかれるようなシロモノではないのだ(笑)。
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まぁ確かに、それでも何とか話そうとする姿勢が評価されたというブブンはあるかもしれない。
控えめな(といわれる)日本人。自分は英語がうまくないから海外に行っても英会話はムリ、
だからしゃべらない、という人も多いとされる。添乗員付きツアーとかならそれでも全然支障ないしね。
でもイ課長がここで言いたいのは「ヘタでもいいから積極的に英語で話そう」的な精神論ではない。
もっと技術的な理由で東南アジアでは現地の人と英会話がしやすいんだよ。どんな理由かっていうと、



要するに相手も英語がそんなに上手くない  ということだ(笑)。


イ課長の英語力は場所によって変わらないから、どこに行こうと話す力=スピーキングのレベルは同じだ。
しかし相手もヘタだと聞く力=ヒアリングに違いが生じる。この違いが非常に大きいと思う。

ネイティブないしそれに近い話者がペラペラ話す英語なんて、イ課長にはロクに聞き取れない。
だが相手がヘタ(語彙:少、言い回し:単純、文法:テキトウ)だと「聞き取り率」はむしろ上がる。
いや、正確には「聞き取れる」というより「内容を察しやすくなる」と言った方がいいかな。
相手の言ってることの察しがつくから、こちらはヘタ英語でそれに何とか答える。それに対して相手が
また何か言う、それがまたある程度察しがつくから、こちらはヘタ英語で何とかそれに・・・・

これを繰り返してるとコミュニケーションはけっこう双方向的になる。
英語圏より東南アジアの方が英語でコミュニケートしやすいってのもミョーな話だけど、
実際そうなんだから仕方がない。英語がヘタなイ課長だからこそ、の感覚なんだろうな。
英語がウマい人が聞けば、でたらめでブロークンな、昔の西部劇に出てきたインディアン同士の英会話みたいと
思われるのは確実なんだけど(笑)、イ課長は(おそらく相手も)その方がむしろ意思疎通しやすい。

サイゴンのガイドさんは海外航空会社勤務を目指してる人で、英語もイ課長よりずっと上手だった。
しかし彼女ぐらい上手でも、やっぱりネイティブ話者ほどは上手くない。だからかろ~うじて何とかなる。
もしあのガイドさんがネイティブの英語話者だったら、ほとんど聞き取れなくて会話も続かなかったはずだ。
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イ課長は欧米で誰かと「同じ土俵で話してる」なんて感じたことはない。でも東南アジアではやや感じる。
「ヘタな英語」というその土俵がものすごくデコボコなものであるのは認めないわけにはいかないが(笑)、
それでもけっこう楽しい。イ課長が東南アジアを楽しいと思う理由の一つは明らかにこれだと思う。

「相手もヘタだから会話になる」という感じ、イ課長は東南アジアでしか感じたことがない。
中東とかアフリカあたりだとどうなんだ?というのは非常に興味深い問題で、もし行く機会があれば
ぜひ検証してみたいと思うのである。


 
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by tohoiwanya | 2014-11-05 00:33 | 2014.09 ベト・カン・タイ旅行 | Comments(10)