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2011年 01月 11日

台湾の「の」の字問題について

ロンドンネタが続いたから、今日は台湾ネタ。

実は2006年に最初に台湾に行った時、イ課長はヒジョーに不思議なことに気づいた。
おそらく台湾に行った日本人で同じことに気づいた人は多いだろう。
昨年の台湾旅行でもふたたびソレを見たけど、まったくもって、依然として不思議だ。

ナニが不思議かっていうと、台湾では台湾語の表記の中に、なぜか日本語の「」の字が
普及しているということなんだよ。
ひらがなの「」。「私のブログ」みたいに助詞として使う、あの「」。

たとえばホラ、これなんて日本の風呂屋を撮った写真かと思っちゃうよ。雲の湯だもんね。
台湾でこんなにデカデカと日本語の「」が書かれてると、日本人の方が逆に驚いちまう。
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食い物屋の看板にもホラ。好吃の涼麺…おそらく冷麺の一種なんだと思うけど
日本語の助詞が使われてるにもかかわらず、日本人には何だかよくわからない(笑)。
日本人向け看板として「」が使われてるわけじゃないからね。
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こんなのもある。台湾のコンビニで買ったヨーグルトだ。植物の優ときたもんだ。
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とにかくこんな感じで、台湾の街を歩いてると店の看板とか商品名とか広告とかで
」の字をよく目にするんだよ。繰り返すけど、日本人向けの看板や広告じゃなくて、
台湾人が、台湾人に伝えるために台湾語で書いた台湾語表記の中に
ひらがな、すなわち外国の文字が混じってる。ココにイ課長の大いなる驚きがある。

この“「の」の字問題”は2006年に初めて見たときから、すご〜く不思議で、
とりあえずイ課長の仮説というのを考えた。台湾風に書けば「伊課長的仮説」?(笑)

イ課長の仮説としては、台湾語(というか中国語ぜんぶ)が表意文字で出来てて、
表音文字がない、っていうことが影響してるんじゃないかって気がする。

インターネット全盛のコンニチ、表意文字だけの言語体系って不便だと思うんだよねぇ。
台湾のコンピュータ、下の写真に見るように、漢字のヘンとツクリがキーボードに
なってるから驚く。ひらがな、もしくはローマ字という表音文字で入力後に漢字変換するのが
当たり前の日本人にとって、ヘンとツクリで「直接漢字入力」なんて想像を絶した言語世界だ。
(写真が不鮮明でゴメンよ。ホテルのレストランにあった従業員用パソコンを盗み撮りしたのだ(笑))。
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台湾語(中国語)には表音文字がない→しかしあった方が便利→だから外国語の表音文字を
部分的に使おう→それなら表音文字+漢字を使う日本語の表音文字使おうか→で、何となく
表音文字としてひらがなを援用する習慣がいつの間にか浸透したと…

…そういうことじゃないかと思うんだけどなぁ?これがイ課長の仮説なのだ。
台湾の年配の方には戦中に日本語教育を受けた人も多くて、日本語がなじみやすかったっていう
事情も無視できない要素かもしれない。

」を使ってても、台湾語の文脈で使われてるから「植物の優」とか「好吃の涼麺」みたいに
日本語的感覚で見るとミョーな「」の使い方なんだよね。そこがまたオカシい。
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これは2006年に撮った写真だけど、健康の油切ってナニさ?実にミョーだ。
このお茶を飲むと油ギッた身体になってしまうのか?(笑)…と、こんな風に
ミョーな使われ方をするくらい「」が台湾語に浸透してるってことに逆に感動する。

しかし、ひらがなは他にもいっぱいあるし、ひらがな一文字の助詞にしたって
「と」「へ」「に」等々いっぱいある。その中でなぜ「」だけが普及したんだ?
これは依然としてナゾだ。実に不思議だ。字の形が覚えやすいのかなぁ?

…うん、字の形っていう要素はあるかもしれない。
」には濁点もつかないし、カタカナで似た文字もないから、シンガポールで見た
リフしクソロジー」みたいな間違いも発生しづらいはずだ。

実際、イ課長が見た台湾の日本語にもこういう誤植があったからね。
これ、泊まったホテルの朝食券で、途中まではほぼ完全に正しく書いてるんだけど…
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惜しいなーー。最後のとこで間違っちゃったっていうんだガら実に惜しい(笑)。
でも「か」と「ガ」の区別は外国人には難しいはずだ。これを責めるのは酷ってもんだろ。

しかし、中にはいくら何でもこれは…という日本語もあった。
昨年、台湾で見たうち一番スゴかったのは、ホテルの入浴剤に書かれてた日本語で、
あまりのヒドさに感動して写真に撮った。
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わははははははは!…ここまでワケわかんないと笑うしかない。
いきなり「寒いです」とささやきかけてくる、そのセンスにまず脱帽だ。
さらに「温泉の兩で」って…「雨」じゃなく「両」の旧字体「兩」だ。「温泉の両」??
しかも最後は「剤を入浴すれ」ときたもんだ。入浴すれ?剤を?どうスレというのだ?

…と、まぁこんな調子で、アジアン日本語の誤植がネタの宝庫なのはすでにおなじみ。
でもその中で、台湾の「」だけは誤植や誤訳じゃなく、日本語の文字が完全に
現地語表記の一部として溶け込みつつあるという点で非常にユニークだと思うのだ。
なぜ「」が台湾で普及したのか。ご存知の人はイ課長にご教示すれ。
 



by tohoiwanya | 2011-01-11 00:05 | 2010.08 台湾旅行 | Comments(10)
2010年 04月 14日

シングリッシュ!

前にも書いたけど、シンガポールではマレー語、中国語、英語、タミル語の4つが公用語。
位置付けとしては、大きくマレー系、中国系、タミル系という民族が混在してる国にあって
それぞれの母語が存在すると同時に一種の“共通語”として英語がある、っていう感じなんだと思う。
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さてその英語だ。シンガポールの英語。ちょっと独特なのである。
まぁ言語なんてヨソの国で普及する頃にはそれなりに変質を遂げるのは当然ちゃ当然だが。

そういう、シンガポール独特の英語のことを「シングリッシュ」という。
普通に英会話を勉強した人もシングリッシュになるとガゼンわからなくなる、なんて話を
出張前に聞いたから、一体どんな英語なんだろうかと興味があった。
もっともイ課長の場合、シングリッシュはもちろんイングリッシュだってダメなわけだから
シンガポールの英語が独特だろうがヘチマだろうが関係ないとも言えるのだが(笑)。

しかし実際にシングリッシュを聞いてみると、確かに「こりゃわかんねぇや」と思った。
耳で聞いて感じた印象としては「非常にポキポキした英語」ってことだね。
本来伸ばすところに、逆に小さい「ッ」がついてるような感じとでも言えばいいか。

イ課長がシンガポールに出張したのは去年の10月(October)だったけど、たとえば
オクトーバーがオクトッバッみたい…いやちょっと違うか…こういうのを文字で伝えるのは難しい(笑)。
「All About Singapore」ってサイトに載ってたシングリッシュの話を借用しよう。

シングリッシュの文法的?特徴としては、最後に「ラー Lah」っていう言葉を
くっつけることみたいだラー。たとえば OK lah! で「オッケーだよー」てな感じの、
少しくだけたニュアンスが出る(らしいラー)。

あと大きな特徴は「CAN」の使い方。けっこうなんでもCANで済ませちゃうみたいで、
たとえば

客 「もう少し安くなりませんか?」
店員「いいですよ。」
客 「ホントですか?」
店員「もちろん、OKです。」
    ↓
客 「 Discount, CAN? 」
店員「 CAN! 」
客 「 CAN? 」
店員「 CAN! CAN! 」

これ、わかりやすいワ(笑)。イ課長もシンガポールでCan Can言ってくりゃよかった。
Can Can!はシングリッシュを代表?する言葉みたいだね。

発音面ではさっき言ったように小さい「ッ」が入るような特徴があるんだけど、特に
「r」で伸ばすべきところに「ッ」が入る。これも好例としてよく挙がるのが駐車場(Car Park)だ。
これを「カーパーク」じゃなく「カッパッ」っていう風に発音するらしい。
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実際、イ課長が通訳なしで話した現地の人はウェンディーさんか、あとは
ホテルの従業員か、食い物屋台のオバチャンくらいのもんだ。
自分が話したり聞いたりするというブブンではそんなに強くシングリッシュのわかりづらさを
感じることはなかった。もっとも、向こうも「ガイジン向け」の言い方をしてた可能性も高いけどね。

しかし通訳さんと地元タクシーの運転手さんの会話となると、これがわからない。
「ドコソコに行ってください」って、目的地を言ってるはずなんだけど、それでも
「いま何て言ったんだろう?」ってことが少なくなかった。

さらにもっと驚いたことがある。
通訳さんがタクシーの運転手さんにシングリッシュで行き先を言うじゃない?
運転手さんが道順や方角を確認するために、通訳さんにシングリッシュで質問する。
それに通訳さんが答えて、しばらく二人のやりとりが続いて…う? ちょっと待て…


二人はいつから中国語での会話に移行したんだ?!

そう。何せ事実上国民すべてがバイリンガルのシンガポール。
中国系同士だったら、会話言語がシングリッシュからヒョイと中国語になるくらいは
ちっとも珍しくない。理屈としてはそれはよくわかる。

しかしその現場に居合わせた日本人としちゃ、わかっててもビックリ仰天だよ。
英語と中国語の間で“出入り自由”な会話だなんて。いやーうらやましいなぁ。

ちょっと訛りがあってもいいから、英語と中国語を(あるいはマレー語、タミル語でも)
同時に覚えたいという人は今すぐシンガポールに移住だラー!





by tohoiwanya | 2010-04-14 15:05 | 2009.10 シンガポール出張 | Comments(1)
2009年 05月 07日

画期的フランス語学習法

ご存知のようにイ課長は映画ヲタクであり、昔のフランス映画もいろいろ観てる。
イ課長にとって、映画こそがフランス文化に接する窓だったのだ。
その中でも、イ課長に深刻すぎる影響を与えた映画がある。
まぁほとんどの人は知らないだろうけど…「シェルブールの雨傘」という映画だ。
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この映画に関しては、イ課長はもうダメなの(笑)。
イ課長はこの映画を愛してる。初めて観た中学生の時から今に至るまで、そして今後も
死ぬまでこの映画を愛し続けるのは間違いない。

この映画は日常のセリフが全編歌になってる、ちょっと変わったミュージカルなんだよね。
あまりに何度も観ているから、イ課長は全てのシーンの旋律を唄えるし、日本語訳も
覚えてるし、フランス語の歌詞が「こんな風に聞こえる」っていうのもけっこう覚えてる。
もちろんイ課長のiPodにも全編入っているから、歌は聞きたい時にいつでも聞ける。

…ん?待てよ…

イ課長のフランス語能力は想像を絶して低いが、この映画のフランス語の歌詞に関しては
けっこう耳が覚えてるわけだ。しかもその日本語訳はほぼ完全に覚えてる。
「シェルブールの雨傘」をパリ旅行前の泥縄フランス語習得に使えるのではないか?

amazonで探してみたら、おお!!「シェルブールの雨傘」の対訳シナリオ本が
1890円で発売されているではないか!光の速度でクリックして買った。
「こういうシーンで、なんとなくこう聞こえた」フランス語の歌詞を、この対訳本で
照合しながら聞けば、すごく効果的なフランス語の練習になるんじゃないの?

本が届いた。で、実際にiPodで歌詞を聞きながら対訳本を読んでみた。

うーむ…これはイイかもしれない。
文法なんかドウでもいいから、とにかくカタコトがしゃべれりゃいいんだっていう
イ課長にとってはまことにグッドな、画期的学習法だと思うよコレは。
たとえば映画の中で、主人公がカフェの支払いをする時にお札を出しながら

ぺいえぶー

と言う。少なくとも映画を観てるガワにはそう聞こえる歌詞で唄う。
実際にはこれは

Payez-vous

って言ってて、「(渡したお金から)代金をとって下さい」って意味になるらしい。
映画の場面と重ねると実にスンナリと理解できる。

どうせイ課長はフランス語の数詞なんて全然わからない。
大きいお札で支払いをする局面はパリ旅行の間に何度もあるはずだ。そういう時に
サラリとPayez-vous…おお、たちまちフランス語オッケー男に変身だぜ。

「お代わり」「ほら見て」「どうしたの?」「また明日」等々…
イ課長のフランス語の語彙はアッという間に急増した。
「もし良かったら私とおいでよ」なんて、ナンパに使えそうなセリフも言える。
「エリーゼが昨夜死んだの」なんて、旅行中に絶対使いっこないセリフまで言える(笑)。
「シェルブールの雨傘」で耳で覚えたフランス語という、アヤフヤな基礎を利用した
画期的フランス語習得法。映画の神はイ課長を救い給うた。


…ただ、この画期的な学習法には一つだけ問題がある。それは…






映画と同じフシで唄わないとしゃべれないということだ。


ゔぃあ〜ん あゔぇくもあ〜 すぃとゔ〜(もし良かったら私とおいでよ)

イ課長は確かにこのセリフをフランス語で言える…いや正確には“唄える”。
当然のことながら、その抑揚を支配しているのはミシェル・ルグラン作曲の旋律だ。
本来のアクセント・本来のイントネーションがどうなのかはわからないまま。

カタコトのフランス語を言おうとすると唄ってしまう外国人…ちょっと…いやかなり怪しい。

パリ旅行中は沈黙を保っていた方が無難かもしれない(笑)。

  


by tohoiwanya | 2009-05-07 00:06 | 2009.05 パリ旅行 | Comments(2)
2009年 05月 01日

問題はフランス語…

G.W.だから電車もすいてるし、会社もヒマだねぇ~。
こういうときはセッセとブログを更新しよう。

さてだ。
イ課長は主要な外国語の中ではフランス語を最も苦手にしている。
いやウソではない。フランス語に比べりゃ他の言葉の方がまだマシなんだよ。

英語なら、まぁ「トラベル英会話」程度だったら何とかなるかもしれない。
ドイツ語は大学ン時の第二外国語だったし、完全に文盲ってわけじゃない。
しゃべる方だって、ドイツ語で1から10まで言えるし、23や35だって言える。
スペイン語?ハッハ、まかせて。イ課長はなぜか「自分でスペイン語で電話して
次のホテルを予約しながら旅行した」なんてスバラシイ実績の持ち主なのだ。
イタリア語だって「ミネラル水、1リットル」「スイスに国際電話をかけたい」なんて
チョー難しいコトが通じたんだから、少なくとも完全失語症ではない(笑)。

しかしフランス語はダメ。まーーーーーったくダメ。
過去に一度でも行ってりゃ多少は単語覚えてるだろうけど、何せ今回が初めて。
1から10?とんでもない。アン・ドゥ・トロワまでしか言えない。それだけでも
イ課長のドイツ語能力がいかに高いかわかるでしょ?(笑)

スペイン語なら字面をローマ字読みすれば意外に「ほぼ近い発音」になるけど
フランス語は読み方も発音も特殊だから字を見ても全然ダメってのがまた困る。

Champs-Élysées

これをイ課長なりに、必死に「フランス語風」に読もうとする。
… しゃ… しゃ~んぷす・えりぜ~  …かな?
あ、フランス大統領府のことを「エリゼ宮」っていうから、ソコのことか?



ブブー

これを「シャンゼリゼ」と読むっていうんだから呆れる。
(下の写真はヨソ様からもらってきた)
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これがシャンゼリゼぇ?ドウやったらそんな風に読めるのさ?
何のためにpなんて文字が入ってんの?読めっこねぇじゃん!(←やや感情的)

ちょっとでもフランス語を勉強したことがあるヒトがいまコレを読んでたら
「イ課長、ちょっとバカすぎない?」と思っているはずだ。
「これこれの子音は発音しない」とかなんとかいう初歩的キマリを知ってれば
何の問題もないんだろうけど、何せこっちはそんなキマリすら知らんときた。

だがこれは笑いごとでは済まぬ。けっこう重要なモンダイだ。
ドイツ語が一言も話せず、聞き取れなくても看板にMünchen 1kmって書いてあれば
「ミュンヘンまであと1kmか」とイ課長はちゃんと認識することはできる。
しかしだ。もしパリで「シャンゼリゼ通りはどっちだろう?」と道に迷ったとして、
Champs-Élysées 500mって看板見てもチャンと認識できないわけだよ、イ課長は。

「行きたいのはシャンゼリゼであってエリゼ宮ではない」などと超おバカ勘違いを
したあげく、アラヌ方向に進んでさらにドツボ迷子になりかねん。

これはヤバい。
現地語がしゃべれないのはドコの国行っても同じようなモンだけど、
一人旅なんだし、とりあえず看板の地名くらいはチャンと読めないと困るよなぁ…。


しかし、シャンゼリゼですでにコレじゃなぁ…

 


by tohoiwanya | 2009-05-01 13:04 | 2009.05 パリ旅行 | Comments(0)
2008年 11月 09日

便利なことば

ドイツ語やフランス語に堪能なヒトにしてみりゃ「何を今更」と言われるだろうけど、
どっちの言語に対してもパプーなイ課長にとっては現地語でしゃべるのは無理にしても
ある単純な言葉を便利に使えるんだ、ということに感心したケースは少なくない。

【ドイツ語編-しゅりご-】
ドイツにいる時、通訳さんがよく「しゅりご」ないし「ちゅりご」って言ってた。
人を呼び止めるときとかによく使う。たぶん「ちょっとすいません」ってな意味なんだろうが
なんて言ってんだろう?と思ってた。
イタリア語では「ちゅりご」ってスイスの「チューリッヒ」っていう地名を指すということを
たまたま知ってただけに、よけいに疑問だったのだ。

通訳さんに聞いてやっとわかった。
ドイツ語の「ごめんなさい」は「Entschuldigen Sie-エントシュルディゲン ズィー」。
これは「トラベル独語」には必ず載ってるけど、この「ごめんなさい」からSieを省略し、
さらにEnも省略して「tschuldigen」(最初のtの発音は微妙)って言ってるんだな。
これで英語の「エクスキューズ・ミー」、日本語だとまさに「ちょっとすいません」になる。
シュルディゲン→シュディゲン→しゅ(ちゅ)りご …と、こう聞こえるわけだ。

これは便利な言葉だよ。
人ごみで前の人にどいてもらいたい時、「しゅりご」って言うとサッとどいてくれる。
店員やウェイターを呼び止めたいときも「しゅりご」、誰かに道を聞きたいとして、
最初に話しかけるときも「しゅりご」。非常に使用頻度は高い。
だからミュンヘンでインタビューされた時も、最初の部分だけは理解できたのだ(笑)

地下鉄が来たけど、この電車は自分の目的地に行くんだろうか?
誰かに尋ねて確認したい…なんて時、さぁ近くの人に話しかけてみよう「しゅりご」。
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【フランス語編-ゔぉあら-】
フランス語圏には1日しかいなかったけど、voilaっていう言葉の汎用性の高さには感心した。

ヴォアラって、たとえば手品師がボウシから鳩を出したなんて時の、日本語でいうと
「さぁご覧あれ!」っぽい使い方をする言葉っていうイメージがあったんだけど、
もっと軽い意味で極めて頻繁に使う。特にブリュッセルの床屋でそれを強く感じた。

イ課長と床屋の店員がお互いに下手な英語で仕上がりの髪型を事前に確認し、
いざ刈り終わって後頭部を鏡を見せて「はい、どう?」って時に「ヴォアラ」。

この辺とこの辺だけもうちょっと短く…って頼んで、「オゥケーィ」と答えた店員が
さらにちょっと切って、もう一度鏡を見せて「ヴォアラ」。
肩をブラシでササッと掃いて白いカバーをとって「ヴォアラ」。
預けてたコートを店のオヤジが持ってきてくれて「ヴォアラ」。
ホテルに預けた荷物を取りに行く。持ってきてくれたおじさんは当然「ヴォアラ」。

日本語の「はいどうぞ」くらいの意味で非常に頻繁に使うんだね。「ヴォアラ」。
これは便利そうだから、あちこちで使ってみよう…と思った頃にはすでにイ課長は
ブリュッセル南駅から空港に向かわねばならなかったから、残念ながら使う機会は
あまりなかったのでありました(笑)。

ブリュッセルでイ課長の髪を刈ってくれた床屋。
コートを持ってきて「ヴォアラ」って言ったオヤジの横顔が見えるね(笑)。
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by tohoiwanya | 2008-11-09 13:10 | 出張・旅行あれこれ | Comments(0)
2008年 11月 06日

二つのインタビュー

ブリュッセルからミュンヘンに移動する飛行機は夜の9時10分発という遅い便だった。
空港で晩飯も食い終わったイ課長はすることもないし、出発ロビーでiPodを聞きながら
ボーッと出発を待っていたわけだ。これが夜のブリュッセル空港出発ロビー。
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一人のおばさんがイ課長に近づいて、何か話しかけてきた。
iPodのイヤホンをはずして「?」っていう表情をしたら…
「アナタにいくつか質問してもいいか?」みたいなことを英語で言ってくるではないか。
「…?…い、イエス」
「アナタが住んでる国はどちら?」
「えーと…ジャパン」
「これからどちらに向かうの?」
「ミューニッヒ」

ははぁ…どうやらブリュッセル空港の利用者動向調査か何かだな、これは。
イ課長が一問答えるたびに、彼女は手元の情報端末に入力ペンでインプットする。

「過去12ヶ月、アナタは何回海外に渡航しましたか?」
「今回の渡航の目的はビジネス?」
「アナタはこの空港で何かお金を使いましたか?いくら?」
「年齢は?役職は?」てな具合でけっこうあれこれ聞いてくる。

ブリュッセル南駅で切符の自動販売機の使い方を教えろと言われたときは
「ドウして外国人に聞くんだよ!」と思ったけど、こういう空港利用者の調査の
インタビューはいろんな国の人に聞いてこそ意味がある。何とか協力しよう。
彼女がゆっくり英語でしゃべってくれたおかげで無事にインタビューは終了。
笑顔で挨拶して別れたのであった。良かった良かった。


その翌日の午前中。
ミュンヘンのノイエ・ピナコテークの前で通訳さんと待ち合わせだったから
絵を見たあと、近くの灰皿で一服しながら待ってた。これがノイエ・ピナコテークね。
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近くにドイツ人の若者3人が何か打ち合わせしてる。女子1人と男子2人。
女子の方はマイクを持ってて、男子は何か録音機材らしきバッグを肩にかけてる。

ははぁ…たぶん高校か大学の社会科教育の一環で「実際に街頭でインタビュー
してみよう」みたいな、一種のジャーナリズム演習っぽい感じだなアレは。

周囲にはあまり人がいない。状況的にはちょっとマズい。
「オレには来るなよー、間違っても来るなよオレには」と念じていたんだけど、
イ課長の祈りもむなしく、純真なドイツの若者たちは一番近くにいた人間、すなわち
外国人・イ課長のところにツカツカと来ちゃったよ。あーあ…。

よせばいいのに、女子生徒がやや緊張したマジメな顔でイ課長にマイクを向け
「あのすみません、●♨△▲♂□…(以下まったく理解不能)」と質問してきた。
そりゃイ課長だって協力してあげたいよ?しかし言葉の壁はベルリンの壁より厚い。
「ソーリー、私、ドイツ語、しゃべれません」と英語で答えた。他に何ができよう?

お互いにたいへんおマヌーな状況。
彼らもイ課長も思わず全員ケラケラ笑っちゃって、そのまま笑顔で挨拶だけは
交わして別れたのでありました。

あの後ちゃんとインタビューできたかなぁ?あいつら。心配だなぁ(笑)。

 

by tohoiwanya | 2008-11-06 01:42 | 2008.10 欧州出張 | Comments(0)
2008年 10月 20日

慣れる、ということ

ミクシで正解発表したから、もうすべてバラすぞ(笑)。

10月の欧州出張は結局のところ
フランクフルト3泊→ブリュッセル1泊→ミュンヘン2泊という日程だった。
ベルギー1泊をはさんで前後がドイツ滞在っつう形だな。

この日程が決まったときから、すでにイ課長には
「ひょっとすると、自分はそう感じるんじゃないかなぁ?」という予感があったんだけど、
実際に経験してみたら、予想以上に感じた。

ナニを感じたかっていうと、イ課長が「ドイツに慣れた」っていうことを、だ。
特にブリュッセルからミュンヘンに戻ってきたときにそれを強く感じた。

ベルギーはイ課長が生まれて初めて行く国だった。
街の表示もフランス語とオランダ語の併記で、サパーリわかんねぇ。
最初は「戸惑う」なんて通り越して「途方にくれる」に近い状態だったな。

市電の切符ひとつ買うにも、まず自動販売機の使い方にハタと悩む。
散々悩んだ果てにようやく買おうとして…ありゃ?紙幣は使えないの?
ううう…じゃ、どっかで紙幣をくずして小銭をゲットしなきゃ。
市電でグラン・プラスに移動するだけのことが何でこんな大事業なんだよ?(笑)

店員さんから「ムッシュー?」なんて呼びかけられただけで
「うひゃ、さすがフランス語圏!」とか思っちゃうイ課長。(←バカ)
ま、要するにそういう感じで1泊2日、ブリュッセルを歩き回ってたわけヨ。

木曜の遅くにブリュッセルからミュンヘンに空路移動。ミュンヘン空港駅まで歩く。

その辺からもうすでに、ブリュッセルにいた時とは感覚が全然違うのがわかる。
自分の行動に伴う不安感が全くと言っていいくらいない。

下の写真みたいな、電車のドイツ語行き先表示を「ふむ、よしコッチね」と確認し、
はいはい、って感じで自動販売機でキップを買ってる自分がいる。
要するに、ドイツっていう国に慣れたんだよイ課長は。
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海外に行くと最初は戸惑って、だんだん慣れてくるっていうのがいつものことだけど
今回は「最初から慣れてた」って感じがあった。こういうのも初めての経験だ。

まぁ何せ昨年10月からの13ヶ月の間に3回目のドイツ、前回出張からわずかひと月。
慣れというのは恐ろしいもんだ。ドイツ語は相変わらずさっぱりわかんないけど
それでも「ドイツに戻れば安心だ」って感じるモンなんだなー。我ながらビックリ。

ま、ミュンヘンのマリエンプラッツの駅じゃまた迷ったりしたわけだから
慣れたといっても実際には大したことないけど(笑)、感覚的には大変な違い。
「新鮮な緊張感を感じない」ということに、大変な新鮮さを感じたイ課長なのであった。
 

by tohoiwanya | 2008-10-20 13:37 | 出張・旅行あれこれ | Comments(0)