人気ブログランキング |

タグ:寺社 ( 65 ) タグの人気記事


2019年 07月 10日

ワット・クンチャンというところ

ワット・パクナムとワット・クンチャンの位置関係をもう一度再確認。
ワット・パクナムから橋をわたって向こう側に行くとワット・クンチャン。
すでに橋の向こうに大仏の後頭部が見えてる。
f0189467_13172081.jpg
 
橋の上から大仏の背中を見ると・・うーむ・・・すでに「珍寺の匂い」がプンプンだぞ。
大仏が載る白い(たぶん)象はまぁいい、手前に並ぶ茶色い(たぶん)獅子もこの際
いいとしよう。しかしこの銀色の寝釈迦は見過ごせん。
f0189467_13172517.jpg
 
こんなに不健康でご利益なさそうな仏サマも珍しい。銀っつうより鉛色の顔にしか見えぬ。
表情の生気のなさと相まって、完全にビョーキにしか見えない。寝釈迦って普通は右手で頭を
支えてるもんだけど、これは頭をジカに枕に載せてる。しかも異常にヤセてひょろひょろ。
この寺は結核サナトリウムか。

けっこうヤバい寺かもしれん。とりあえず向こう側から大仏のツラを見てみよう。
橋をわたって境内に入り、大仏の正面に回って顔を・・・うぐ・・・。
f0189467_13173164.jpg
 
・・う・・うう・・・これまたご利益なさそうな・・・。
「ありがたい仏像」のための「ありがたいご尊顔」をマトモにデザインした結果が
こういう顔になるとは信じがたい。実在の誰かに似せて作ったのかな?

・・・ぐわ、手前にも似たような顔の木?が生えとる。
ってことは、このネトッとした目つきの、崇高さを全然感じさせないこの表情が
この寺全体を貫く顔面デザインコンセプトなのか。そういわれると、さっき見た
「サナトリウムの寝釈迦」の人相も悪かったよなぁ。
f0189467_13173523.jpg
 
このワット・クンチャンにある仏像のタグイはみんなこんな感じの顔なんだよ。
どっかの中小企業の総務部長あたりにいそうな顔だ。ある意味リアルだけど、
ご利益お願いの対象にするなら、別の仏サマにしたい。
 
しかもこの連中、揃って身体の後ろに厚みがない。表ッカワは普通に作ったけど、
裏ッカワはぺしゃんこで、頭なんて異常なほどのゼッペキ頭だ。顔も問題が多いが、
この薄っぺらい造形は何としたことか。
f0189467_13204326.jpg

きらびやかな仏塔も林立するが・・これも何だかなぁ・・。
見た目はワット・アルンに似てなくもない。ただ、アッチは下の方がグワーッと大きく
広がった形なのに、これは下の方も細くて、どうも見た目シックリこない。
f0189467_13173027.jpg
 
・・待てよ。ここでイ課長はひらめいた。
ふくらんでいるべき人体の後ろ半分を平らにしたり、下が広がってるべき仏塔を
やたら細くしたり・・・もしかすると、これらは全部狭い敷地にあれこれ一杯
詰め込むための工夫
なのではないか?

うーむ・・そうかもしれん。仏塔の広がりとか人体の膨らみをマトモに再現すると
敷地の制限があって設置数を減らさなきゃならん。それなら一種の「書き割り」で
とにかく数をたくさん作ったと・・・そういうことじゃないかなぁ?

本当のところはわからない。
しかし、イ課長の中ではこのワット・クンチャンは「書き割り寺」として強く
記憶されることになったのである。かきわり寺っていうと何となく「あじさい寺」の
親戚みたいで、風情あるお寺と思うかもしれないけど、それは誤解です(笑)。

 


by tohoiwanya | 2019-07-10 00:04 | 2018.08 タイ旅行 | Comments(4)
2019年 07月 08日

ワット・パクナムというところ

さて、ワット・パクナムの中に入ってみよう。
ここは複層階構造になってて、下層階である2~3階あたりはやたらに金ピカ仏像が
トコロ狭しと展示されてる。しかしそんなのはもはや東南アジアじゃ見慣れた光景。

(たしか)4階も相変わらず金の仏像ばっか・・おッ!!遊行仏さんではないか!!
イ課長はスコータイですっかり遊行仏のファンになっちゃったんです。こんなところで
お目にかかれるとは思いませんでした。他の仏像にはロクに見もしないくせに、
遊行仏だけはエコヒイキして写真撮っちゃうのです。ファンだから当然なのです。
f0189467_17122869.jpg
 
そして最上階がお目当てのコレ。イ課長が思うに、おそらく仏教的宇宙観みたいなのを
表現した空間なのであろう。円形ドーム状になってるから、ぐるぐる回っていろんな角度で
写真撮っても、結局同じような写真にしかならない(笑)。
f0189467_09593494.jpg
 
ドームの周囲には非常に細密に描かれたホトケ様がずらーッと並んでる。
褪色した様子がないし、最近描かれたものであることは間違いない。
f0189467_17155049.jpg
 
今やバンコクでも屈指の「SNS映えスポット」だけあって、カメラを持った参拝客で
いっぱいだ。まぁここは確かに写真を撮りたくなるよなぁ。真ん中にある緑色の仏塔は
このドームがある建物をそのままミニチュア化してるんだと思う。
f0189467_17155191.jpg
 
せっかくだからイ課長もセルフ撮りを一枚。ブログ映えしてる?(笑)
f0189467_17155169.jpg
 
最後に地下(1階?)の展示室を見た。ここが意外と面白い。
どう面白いかというと、展示品の脈絡のなさがスゴいからだ。いきなり真っ白な
クラシックカーがドンと置いてあるかと思うと・・
f0189467_17143067.jpg
 
・・・ツボコーナーもある。ツボと車の関係は何なのか。
f0189467_17145132.jpg
 
古めかしいテレビやOA機器を集めたコーナーも。うーーーむ・・わ、わからぬ。
このフロアの展示物はぜんぶこんな感じ。コンセプト不明、脈絡不明。それだけに
とりあえず意外性だけはある展示だった(笑)。
f0189467_17143009.jpg
 
ワット・パクナム、こういうところなわけですよ。
まぁ最上階のアソコで写真を撮る以外には特に見るべきモノがあるわけじゃない。
バンコク観光の王道からは大きくハズれた場所であることは間違いないが、
「ちょっと変わったところに行きたい」というニーズは十分満たしてくれる。

それに、ワット・パクナムに来るともう一つオマケがつくのだ。
ここに来る前に川を渡ったでしょ?川の向こう側にもお寺があると書いた。
ワット・クンチャンっていうお寺らしいんだけど、これがまたかなりの珍寺。

どうせ帰りはそこを通らないと帰れないんだから、ワット・パクナムに来た人は
労せずしてもう一つ珍寺体験ができる。そして、その体験はブログネタになる。

というわけで、次回はワット・クンチャンをご紹介だ。
ブログネタ発掘効率という点ではなかなかイイ所だ、ワット・パクナムは。

 


by tohoiwanya | 2019-07-08 00:48 | 2018.08 タイ旅行 | Comments(2)
2019年 07月 05日

ワット・パクナムに行ってみよう

近年の観光活動は国内といわず、海外といわず、SNS映えがブーム。
見る者をしてうならせるような景観の前でニッコリ写真を撮り、それをSNSで自慢したい。
だから旅行者たちはそういう写真を撮れるところに行きたがる。
(下のネコはSNS映えとは何の関係もありません)
f0189467_10004866.jpg
 
バンコクはSNS映えスポットがたくさんある都市だと思うけど、中でも最近有名な
「三大スポット」と言われる場所がある。三大スポットを1日で回るツアーまであるのだ。
ひとつは一昨年、風邪ひいたイ課長がわざわざ見に行ったラチャダー鉄道市場のコレで、
これはホントにキレイだった。その後ますます有名になってるみたいだね。
f0189467_01460619.jpg
 
二番目はチャチューンサオっていうところにあるピンクの巨大ガネーシャ。
これは何度か訪問を検討したことあるんだけど、場所が不便でまだ実行せずじまい。
あのベラボウにデカいピンクのガネーシャをバックに写真撮れば、それだけで
インパクトは大きい。SNS映えするだろうな、確かに。

そして三番目は?
それが今回取り上げるワット・パクナムという所なのである。
ワットっていうからにはお寺だ。しかし特に由緒ある寺じゃなさそうで、むしろ
「珍寺」に近いと言っていいんだろうけど、今やバンコクのSNS映え三大スポットの
一つに数えられるまで“出世”した。

それだけ人気を集めるってことは、見る者を「うおお」とおののかせるような
ビジュアル的によほどスゴいナニカがあるわけだが。それは何なのか?


この際先に見せてしまおう。これなのである。



  
f0189467_09593494.jpg
 
うおおおお、何だこりゃ?!これ、お寺なのかい?
歴史的な重みとか必然性みたいなものは無視して、とにかく「わーキレイ」という
ウケ狙いに徹して作ったって感じだなー。すごすぎるワット・ムアンのシルバー御殿にも
通じるような、タイ的「キレイ感」が満ち満ちておる。

場所的にはバンコク中心部からさほど遠くないから割と行きやすい。
それならっていうんで、スコータイから戻ってきた翌日、行ってみることにした。
最寄り駅まではスカイトレインで行けるのである。

ここは川をはさんで二つお寺があり、橋でつながってる。SNS映えのアレがあるのは
川を渡った先の方。下の写真左寄りに白い仏塔みたいなものがデンと建ってるけど、
たぶんコレの中にアレがあるんだと思われる。
f0189467_09593439.jpg
 
さて、対岸の寺に来たぞ。けっこう人が多いけど、みんな地元民みたい。
おっ?靴脱いでハダシで入るのか。東南アジア寺社参拝の定型パターンだ。
だとすると、短パンのままってのはマズいのか?
f0189467_09591331.jpg
 
だがご安心くださーい。こういう事態も予想し、イ課長はちゃんとカンボジア・パンツを
リュックに突っ込んできたのである。短パンの上からこの柔らかパンツを着用すれば
東南アジアのどんな寺社観光でも怖いものなしだぜ。はっはっは。
f0189467_09591318.jpg
 
イ課長もちったぁ「東南アジア慣れ」したということか。
さて、そんじゃ中に入ってみよう。だが長くなったので続きは次回だ(ヲイヲイ)。

 


by tohoiwanya | 2019-07-05 00:19 | 2018.08 タイ旅行 | Comments(2)
2019年 05月 31日

ワット・シー・チュムのアチャナ仏

スコータイを紹介した記事にはワット・シー・チュムの、この仏サマの写真が
必ずと言っていいくらい使われる。何しろ大きいし、天井のないお堂に座ってる
その姿も非常に印象的だ。いわばスコータイのシンボル。スコータイ遺跡に来た観光客は
ここは絶対ハズさない。
f0189467_13123500.jpg
 
有名なだけあって、この仏像にはちゃんと名前がついてる。アチャナ仏っていうんだって。
高さは14.7mらしい。調べてみたら、奈良の大仏は座ってる蓮華を除いた仏像だけの高さで
14.98m。ほぼ等しいということだ。うーーむ。実に重量感たっぷり、写真で散々見た仏像の
ジツブツをついにこの目で眺められて、イ課長の満足感もたっぷりだ。
f0189467_00305873.jpg
 
スコータイ様式って、仏像の顔つきとかだけじゃなく、左肩からかかってる長い布?の
長さがドウコウとか、細かいところにも違いがあるらしいんだけど、このアチャナ仏だけは
他のスコータイの仏像ともだいぶ違う気がする。最大のポイントはやはりこの目だよな。

ここまで黒目がハッキリある仏像って珍しいと思う。日本ではもちろん、タイでも、
他の東南アジアでもあんまり見たことない。
 
この屋根のないお堂。大半は大仏像で占められるから参拝スペースはけっこう狭い。
必然的に仏像を見上げるアングルが限られる。これが非常にうまく出来てると思った点で、
そういう限られた角度で仏像を見ると、うまい具合にこの仏サマと視線が合うんだよ。
これだけはっきり黒目があるから、見つめ合ってるっていう感覚になる。
f0189467_00375623.jpg
 
右手をヒザの前に出して、指がぐっと反ってるっていうのはタイで時々見かける形だ。
以前見た「すごすぎるワット・ムアン」の巨大すぎる大仏もこんな指だった。これも
スコータイ様式に含まれるのかな。
f0189467_00375626.jpg
 
このアチャナ仏、おそらく1990年代終わり頃に白く塗り直されてる。
現在の姿はそれから約20年経過して、表面の漆喰が少しハゲた状態なのだ。
修復直後の写真を見ると、今よりやけに白くてギョッとするし、2001年に
出版された本で見る写真は塗り直し前だからギョッとするほど黒い。

貴重な昔の仏像の色がコロコロ変わるってどうなのよ、と日本人は思うけど、
そこはホレ、何せ金ピカ仏像好みのタイ人。現在のアチャナ仏を見ても「そろそろ
塗り直したい」と思うのかも。
f0189467_00363462.jpg
 
うーーむ・・・アチャナ仏を囲む、この狭いお堂も興味深いねぇ。
最初から仏像を雨ざらしにしたとは思えないから、当初は木造の屋根があったんだろう。
f0189467_00305816.jpg
 
お堂を外から見るとこんな感じ。ほとんど装飾がなくて真四角。外から見るとあんまり
巨大な建物って感じがしないけど、中に入るとアチャナ仏がすごくデカく見える。
f0189467_00363582.jpg
 
四角いお堂の横に、さらに遺跡がある。あっちは建物がほとんど廃墟化した中に
仏像だけがあるというスコータイの典型的なタイプの仏教遺跡だ。
f0189467_00355647.jpg
 
そうそう。日本でもタイでも、普通に見慣れた仏像ってやっぱこういう感じの目だよな。
黒目も白目もなく、半ば閉じたような感じの目。
f0189467_00355591.jpg
 
それがアチャナ仏になると、この黒々した黒目。これはやっぱすごい。
さすがはスコータイのシンボル。見応え十分だぜ。
f0189467_00363551.jpg
 
ついでだからセルフ写真を1枚。例によって適当に見当つけて片手で撮ったんだけど、
この時はバックの仏像とイ課長のバランスが非常によろしい具合に撮れた。
f0189467_00305843.jpg
 
そこで、2019年の年賀状には上の写真を使ったんだけど、「同じ顔が二つ」とか
「ダブルでご利益」とか、いろいろ言われました、はい(笑)。

 


by tohoiwanya | 2019-05-31 13:06 | 2018.08 タイ旅行 | Comments(2)
2019年 02月 08日

尾道寺めぐり その4+映画ヲタクの旅 その3【転校生+東京物語編】

本日は「転校生」と「東京物語」の有名な場所をダブルでご紹介しちゃうのである。
寺めぐりも兼ねてるから、ぜんぶ盛り込むと標題がワケわからんことになっちまった(笑)。
今日はちゃんと浄土寺、いきますから。

【御袖天満宮】
ここは映画「転校生」で尾美としのりと小林聡美がコロゲ落ちて男女が入れ替わる、
あの階段がある神社なのである。それはもう絶対行かねばならぬ。

しかし「あの階段」の前に、別の階段をウントコサ登らなければならない。ひぃ・・。
あ、にゃんこだ。毛がフカフカして、今の季節はあったかそうやのう。
f0189467_18132279.jpg
 
おおおーーこれか。「転校生」ファン必見の、あの階段。
映画に出てきた階段だけ見て感慨にふけるなんて、2008年にワシントンDCで
エクソシストの階段」を見て以来の稀有な経験だ。
f0189467_18132228.jpg
 
せっかく来たんだ、この階段をさらに登ってみよう。ひぃ・・。
上からはこういう感じ。ここを転げ落ちたら、性別が入れ替わるくらいじゃとても済まず、
全身複雑骨折くらいしそうだ。イ課長が高校生時代に鍛えられた真間山弘法寺の階段と違って、
途中に踊り場が全然ない。お年寄りにはキツいだろうなー。
f0189467_18132283.jpg
 
ここから、古くて立派な校舎のある学校、さらに西郷寺を通って浄土寺へ。
後で知ったけど、「東京物語」の中で香川京子が勤め先の学校に歩く場面は、その古い学校の
(久保小学校っていうらしい)近くで撮られてたらしい。知らんかった。
 
【浄土寺】
さぁそしていよいよ来たぞ、浄土寺。
浄土寺は寺の町・尾道の東の端にある。尾道駅から始まった「寺めぐり」では
ゴール地点にされていることが多い。トホ妻&イ課長もここが最後の目的地。

ここは「東京物語」の中でも忘れられないシーンが撮影された場所なのだ。
東山千栄子が死に、(たぶん)告別式の日の朝、原節子が笠智衆を呼びに来る。

原「おとうさま・・敬三さん、おみえになりました」
笠「・・ああ・・・きれぇーな 夜明けじゃった・・」
原「・・・・」
笠「・・今日も 暑う なるぞ(歩き出す)」

妻に死なれた夫(笠智衆)が一人迎える夜明け。人生は、そしてこの世は無常である。
この映画の象徴的なシーンで、スチール写真なんかではこの灯篭が必ず出てくる。
f0189467_21185899.jpg
 
その灯篭ってこれに違いない。
ただ、残念ながら浄土寺のレイアウトは撮影当時とは変わってしまっている。
画面に映ってた灯籠はあるけど、位置がだいぶ違う。今やあの映画の笠智衆と灯籠と
同じ位置関係で立つのは不可能。
f0189467_18151793.jpg
 
鐘つき堂は映画に写ってるヤツと同じに見える。しかし灯篭が移動しちゃったし、
塀の様子も変わってるから、笠智衆が立ってた位置がどの辺なのか、写真で比べても
イマイチよくわからん。
f0189467_21185835.jpg
f0189467_18151658.jpg
 
この浄土寺、国宝や重文の建物を保有してる寺で、この多宝塔というのが国宝。
非常に変わったスタイルの塔だ。たしかに珍しい。
f0189467_18151646.jpg
 
実はこの多宝塔も「東京物語」に出てくる。笠智衆ンちの、庭の塀の向こうが
すぐ多宝塔。ってことは、笠智衆の自宅は浄土寺のすぐ裏という設定なわけだ。
明け方、家を出てブラッと寺に行き、そこで夜明けを見てても不自然ではない。
これ、どの辺から撮ったんだろう?塔がすぐ近くに写ってる。セットかな?
f0189467_21194951.jpg

観光シーズンでは全然ない真冬。浄土寺を訪れる観光客は少なく、ハトばかり多い。
しかし、トホ妻とイ課長は「東京物語」の、あの場面と同じ場所を歩いたということが
嬉しかった。浄土寺から下に降りる急な階段は疲れた足にはキツかったけど、気分はご満悦。
(ご存知ない人もいるかもしれないが、トホ妻はイ課長に輪をかけた映画ヲタク、さらに
小津ヲタクなのである)。
f0189467_18171803.jpg
 
国宝の塔もあるくらいだから、「東京物語」を全然知らない人でも、浄土寺は
尾道寺めぐりにおける重要な見どころなのは間違いない。しかしあの映画を
知った上でここを訪れるのは、格別の思いがあるのでございますよ、ええ。

 


by tohoiwanya | 2019-02-08 00:09 | 国内出張・旅行 | Comments(0)
2019年 02月 02日

尾道寺めぐり その3+映画ヲタクの旅 その1【転校生編】

1月末付けで定年退職、2月1日付けで常勤嘱託社員になったイ課長ですこんばんわ。
おまけに2月の海外出張も控え、ちょいと消耗しております。しかしもう今となっては
仕事や会社は終活期(笑)。それより尾道紀行を続けましょうね。

このあたりから徐々に記事の標題が複雑になる。
尾道は寺めぐりだけでも見どころは多いけど、有名な映画のロケ地もまた多い。
映画ファンには見どころがさらに増えるから、こういうことになるのだ。

【艮神社】(うしとらじんじゃ)
前回記事の写真でお見せしたように、ここはロープウェイの山麓駅に接してる。
f0189467_00075839.jpg
 
神社だから「寺めぐり」という標題に反するが、固いことは言わないでほしい。
ここは大林監督の「時をかける少女」の重要なロケ地らしいんだけど、イ課長は
「時かけ」は見てないので、ここは軽く見学しましょう。わんこがいるね。
f0189467_13424945.jpg
 
艮神社は尾道で一番古い神社らしい。調べてみたら建立は806年。
つまり約1200年前に建てられたことになる。そりゃーー古い。もちろん、今ある
本殿はもっと後年に建てられたものだろうが。

この巨大クスノキがすごかった。推定樹齢約900年。広島県指定の天然記念物。
まさにご神木にふさわしい偉容。とても写真に収まりきらない。
f0189467_13424939.jpg
 
【喫茶 こもん】
この辺から映画「転校生」ネタが登場しはじめる。
まずロープウェイ駅のほぼ真ん前にあるこもんという喫茶店。こんなお店。
f0189467_13440243.jpg
 
ここは「転校生」で、男女入れ替わった二人が水着を買いに行く時に寄る店なのである。
この時は外観だけ見たけど、あとで戻ってきた時に、中に入ってお茶を飲んだ。
ワッフルが有名な店だそうで、トホ妻はワッフルのセットを注文。イ課長はコーヒー単品。
一切れ食ってから写真を撮ったので美しくないが(笑)。
f0189467_13440289.jpg
 
【山陽本線 信行寺下踏切】
こもんから再び西に戻る。足の負担を減らすため、平坦な国道2号線を歩くことにした。
この辺は斜面から下りてきた階段が線路にぶち当たって踏切になり、そのまま国道に
つながるっていう構造の場所が多いんだけど、その中でもこの踏切は映画「転校生」を
ご覧になった方にはちょっと特別な場所。
f0189467_13440269.jpg
 
映画の最初の方で、画面がモノクロからカラーに変わる時、小林聡美がたたずんでた
あの踏切がここなのである。大林監督の生家もどこかの踏切の近くだったはずで、
彼にとって階段を下りた所にある山陽本線の踏切という構図は原体験そのものなんだろうな。
うーむ・・尾道はどこを見ても情緒があるのう。

寺めぐりと映画ロケ地めぐりが重なって、尾道紀行、盛り上がってまいりました。
次回はちょっと趣向を変えて志賀直哉と林芙美子の足跡をたどる、文学散歩ということに
なる予定なのである。

 


by tohoiwanya | 2019-02-02 00:04 | 国内出張・旅行 | Comments(4)
2019年 01月 29日

尾道寺めぐり【その1】

尾道は「坂の町」であると同時に「寺の町」でもある。とにかくお寺が多い。
坂や階段や路地を通りながら、線路の北側にたくさんある寺社をまわるというのは
尾道観光のいわば王道。トホ妻とイ課長もガウディハウス見学のあとはそのまま
お寺めぐりに突入したのである。

【二階井戸】
・・・と言いながら、寺の前にもう一つ見たい物件が(笑)。その名も二階井戸。
f0189467_17500828.jpg
 
何度も言うように、尾道の、特に山陽本線の北側には斜面に家が貼りつくように
密集してる。これらの家々は、水道が通る前は井戸で水を確保していたわけだ。

そこで二階井戸が登場する。要するに、急斜面の上と下と、両方で使えるような
便利な構造の井戸というわけ。なーるほど。二階井戸なんて、尾道に行くまで全然
知らなかった。直前ドロナワ予習の成果じゃのう。
f0189467_17500826.jpg
 
二階井戸に行く途中の路地は上に家が乗ってトンネルになっとった。ヨーロッパみてぇ。
これじゃ、上下で一つの井戸使いたくもなるわなぁ。
f0189467_17494695.jpg
 
【持光寺】
二階井戸からまっすぐ坂を上ると持光寺というというお寺。立派な本堂。
このお寺、あとで確認したら、門の形が非常に特徴的なんだけど、そっちの方は
撮り忘れた。予習が不十分だとこういうことになるのである(笑)。
f0189467_17520517.jpg
 
一つ驚いたのは、尾道のどのお寺にもこういう装置が置かれていたことだ。
押せば、説明アナウンスか何かが聞こえるんだろうけど、「中国語」でくくらずに
北京語と広東語と両方対応してる。すげー。
f0189467_17532803.jpg
 
【光明寺】
そのあと回った光明寺。ここには昔の横綱の手形の石碑が。
f0189467_17544206.jpg
 
ネコもいる(笑)。尾道の寺めぐりしてるとネコをよく見かけたよ。
f0189467_17544203.jpg
 
さぁ、ウネウネした路地を通り抜けて、次のお寺に行きましょうかね。
回るべきところはいっぱいあるのだ。
f0189467_17561772.jpg
 
【宝土寺】
まだ9時ちょい過ぎで、観光客でにぎわう時間じゃないから、どの寺も空いてたねぇ。
この宝土寺もイ課長とトホ妻しかいなくて、静かだった。
f0189467_17561867.jpg
 
この辺りはまだ尾道の斜面の途中で、一番高いところまではいってないんだけど、
尾道水道の方を眺めると、ちょうど雲間から太陽の光が射し込んでキレイだったなー。
ウチではこれを「セシル・B・デミル光線」と呼んでいる。
f0189467_17561839.jpg
 
実はこのあたりで志賀直哉旧宅を見ようと思ってたんだけど、10時の開館までには
時間がある。じゃぁしょうがねぇっていうんで、さらに寺めぐりを続けるわけだが、
おかげで巡回ルートの予定が狂って、あとで相当余計に歩くハメになるのである。

 


by tohoiwanya | 2019-01-29 00:12 | 国内出張・旅行 | Comments(0)
2018年 09月 19日

マンダレーヒルを下る

どのガイドブックにも、マンダレーヒルのメイン登山道ゲートには「二頭の巨大なライオン像」が
あると書いてある。マンダレー市街地までのピックアップもその辺に停まるようだから、
ピックアップで市内に戻りたきゃ、「巨大ライオン口」に降りねばならぬ。

しかし前にも書いたようにイ課長は登る時は横ッチョのマイナー登山口から登ってしまった。
下山では絶対「ライオン口」に降りなければ。ところが降りる階段口は複数あるっぽい。
最初に間違えたらどうしようもない。まず確認しよう。
f0189467_13032647.jpg
 
今やイ課長はミャンマーで人にモノを尋ねるのに全く躊躇しなくなった。
降り口のワキにいたお姉さんに、階段を指さし、力強い中学生英語で質問する。

トゥー ビッグ ライオン?

ウンウンとうなずいてくれる。よし、この階段で間違いない。さぁ降りるぞ。
え?トゥーが付くならライオンは複数形だ?うるさいわね。

山登りじゃ下山の方が危ないっていうけど、階段はやっぱ下りの方がラク。
サクサクと降りていく。登りがそうだったように、下りでも途中にいくつか
広い踊り場があって、いろんな仏像やらナニやらが置かれている。

おッ!?この婦人像・・サンダームキさんではありませんか?
ミャンマー関連本で読んで存じ上げておりました。ここでお会いできるとは光栄。
サンダームキさんのことはちょっと書いておきたい。
f0189467_13025686.jpg
 
サンダームキという、国際救助隊みたいなお名前の、このご婦人。
一応「鬼」らしいんだけど、ミャンマー仏教における一種の聖人であり、同時に
マンダレーの守護神と言ってもいんだと思う。いきさつはこういう伝説。

むかし、お釈迦様がマンダレーヒルに来たとき、村人たちはこぞってお布施をさしあげた。
しかしサンダームキにはお布施として献上できるものが何もない。そこで何と彼女は
自分のおっぱいを切って(ひー)、献上した。ほら、おっぱい2つ持ってるでしょ。
f0189467_13025634.jpg
 
お釈迦様はその行為に深く感じ入り、平野部の方を指さして厳かに予言した。
「お前は来世で王になるであろう」。後にマンダレー王宮を作ったミンドン王は、
実はそのサンダームキの生まれ変わりなのでした・・ということらしい。前にお見せした
「指さす黄金のブッダ像」こそサンダームキに予言を授けた時のお釈迦様、ということらしい。
f0189467_10444627.jpg
 
そして、同時にこのお釈迦様は「トゥー ビッグ ライオン」に向かう階段も
指差してくれているのである。これぞ現世のご利益。ありがとうお釈迦様。

ポッパ山の階段もそうだったけど、マンダレーヒルでも短い屋根を少しずつズラす形で
階段の上に屋根が続いてる。階段を降りながら、連なる屋根を見るととてもキレイだ。
f0189467_13052948.jpg
 
汗をかきかき、ひたすら降りる。ああ・・イヌはいいなぁ・・。
f0189467_13032677.jpg
 
ネコもいいなぁ・・イ課長も昼寝してぇ・・。
f0189467_21331432.jpg
  
・・と、イヌネコをうらやましがりつつ、さらにさらに降りて、ようやく下界へ。
ほーら、ちゃんと「トゥー ビッグ ライオン」がお尻向けてるじゃん。
f0189467_13060700.jpg
f0189467_13060873.jpg
 
こうしてイ課長はマンダレーにおける最後の、ということはミャンマーにおける最後の
重要な観光を無事済ませた。やれやれ。この後、ピックアップに乗って戻ったわけだけど、
その時の話がだいぶ前に書いたこの記事になるのである。相変わらず、緻密な構成の
イ課長ブログなのである(笑)。

 

by tohoiwanya | 2018-09-19 00:03 | 2017.08 ミャンマー・タイ旅行 | Comments(0)
2018年 09月 17日

マンダレーヒルのてっぺん

ミャンマー観光計画の中には「場所がわかるかな?」「そこまでどうやって行こうか?」等々の
不安を抱えたものがけっこうあった。しかし「オレの足で勝てるだろうか?」という、純粋に
脚力上の不安があったのはポッパ山とマンダレーヒルの二つだけ。どっちもラクな戦いでは
なかったけど、何とか勝利を収められてよかった。
f0189467_12542264.jpg
 
いやーーーーいい眺めだ。高いから多少は風があって、涼しい。
マンダレーヒル徒歩制覇という達成感も相まって、たいへん気分がよろしい。
f0189467_12534703.jpg
 
こっちがマンダレー市内。手前のコンモリした森みたいなところが王宮で、建物の一部も見える。
一応王宮もマンダレー観光コースになってるみたいだけど、戦争で焼けたのを再建したもので
写真で見る限り大したことないから今回は完全に無視した。ごめん。
f0189467_12534762.jpg
 
マンダレーヒルには夕日を目当てに登る人も多い。だがイ課長は海外では夕日運がない。
暗くなった階段を徒歩で延々降りるのもイヤだったし、降りたあとホテル近辺まで戻る
ピックアップがあるかどうかも心配。夕日はハナからあきらめて昼間登った。

好天に恵まれたのはたいへん結構だったけど、床のタイルが日光で熱くなりすぎて、
うっかり日向をハダシで歩くと「情熱のアチチ踊り」を踊ってしまう(笑)。ミャンマーじゃ
散々ハダシで歩きまわったけど、さすがに一週間じゃ鋼鉄の足裏は作れなかった。

ちなみに、このマンダレーヒルは「徒歩じゃムリ」っていう方々のための方法もちゃんとある。
まず登山口から山頂下駐車場までを結ぶピックアップがあるようで、駐車場からここまでは、
この立派なエレベーターがてっぺんまで運んでくれるんだと思う。
f0189467_12531749.jpg
 
マンダレーヒル山頂は眺望もいいけど、建物もなかなかすごい。
きらきらタイルの柱に支えられたアーチがぎっしり。むかしコルドバで見たメスキータを
思い出しちゃったよ。仏教寺院っつうよりイスラム風建築って感じがしちゃう。
f0189467_12531744.jpg
 
こういう角度から撮った写真も細かい装飾が美しくて、これまたイスラム風。
この写真はイスタンブールのトプカピ宮殿の中にある回廊だよ、と言われたら信じちゃうよ。
マンダレーヒルのてっぺんがこんな感じだったとは、意外だ。
f0189467_12534751.jpg
f0189467_12531743.jpg
 
この日はマンダレー滞在最後の日。明日は飛行機でタイに移動するから、実質的には
このマンダレーヒル登頂がミャンマーにおける最後の重要な観光活動だったことになる。
一週間にわたった汗と疲労のミャンマー旅行が大きなチョンボもドジもなく、希望通りに
あちこち見てこられて、この時ほんとにホッとしたよ。

  いやー・・・・まんみゃあ・・・よかったなぁ・・・

ヤンゴンも、バガンも、マンダレーも、どこもそれぞれ良かった。
すっかり気に入っちまったよ、ミャンマーが。
f0189467_12564079.jpg
 
さて、そろそろ下山するか。ホテルの朝メシ以来何も食ってないから腹も減ったし
登ってくるので大汗かいて喉も乾いた。とりあえず下界に降りて、少しは水分+栄養を
補給しようではないか。

とはいえ、登りが1時間ってことは、下山だって40分くらいはかかるだろう。
下界につくまでに、さらにまた大汗かくのは確実なわけだが・・。

 


by tohoiwanya | 2018-09-17 00:13 | 2017.08 ミャンマー・タイ旅行 | Comments(0)
2018年 09月 14日

マンダレーヒルを登る

お待たせいたしました。
それでは前々々回記事の続き、いよいよマンダレーヒル階段勝負です。

50代末期のお兄ぃさん(おじいさん)が挑むマンダレーヒル徒歩登頂。
ガイドブックに「徒歩なら1時間」と書かれた道程、そのほとんどが(たぶん)階段。
ポッパ山の時と同様、イ課長としては「前半は抑え気味にいこう」なんて了見は皆無で
ドンドンいくのだ。ゆっくり登る方が疲れる(ような気がする)のだ。
f0189467_00285738.jpg
 
ガンガン高度をかせいでいくと何やらキラキラしいお堂があらわれた。
何だこら?まだ頂上は遥か先だろ?登るうちにわかってきたんだけど、マンダレーヒルの
登山路って、途中にこういう巨大な踊り場を兼ねたようなお堂がいくつもあるんだね。
f0189467_00303659.jpg
 
全行程が全部階段じゃなく、ところどころにこういう“平地”があるっていうのは、
親切設計といえるのかもしれない。しかしこの異常に広い踊り場がクセモノで、
「階段の続き」がどこにあるのか全然わかんない。グルグル探し回らんといかん。
あ、あれが登り階段の続きっぽい。まったくもう・・階段探すのに時間食っちまったぜ。
f0189467_00303780.jpg
 
うわぁっ!一瞬、このデカいのが階段かと思っちまったじゃねぇか。
よく見ると左右に普通の階段がある。これを登れということか。なぜ真ん中に
こんな巨大障害物を設置したのか、目的は全く不明だ。
f0189467_00285618.jpg
 
はーーー・・もう汗ダラッダラ。
だいぶ登ったな。ちょっと水を飲み、風にあたって涼もう。
「右上のカドッコ」を形成する四角いお堀がよく見える。
f0189467_00333622.jpg
 
ちなみにマンダレーヒル登山道って複数あって、イ課長は巨大ライオン像がある
メイン・エントランスじゃない、マイナー登山路を登ってきてしまった。
この黄金仏のお堂が「ライオン口登山路」との合流点になってたようだ。
f0189467_00340961.jpg
 
巨大踊り場お堂は3〜4カ所あったはずだけど、中でもここはすごかったね。
お堂の天井が金属の棒で一面に補強されてる。なんだい?これ・・。
f0189467_00340993.jpg
 
この補強棒がないと天井が崩落すんのかよ?と思って天井を見上げると、
今言ったことが冗談になってない、すげぇオンボロさ加減。「ミャンマー観光地の
寺院で天井崩落事故、日本人観光客一人ペシャンコ」という新聞見出しの幻影に
追い立てられるように次の登り階段を探しまわった。
f0189467_00340901.jpg
 
マンダレーヒル登山は純粋な階段勝負に加えて、一種の障害物競走・迷路競争的な
側面もあって、途中にはこんなトラップも。真っ正面に赤い階段があるから、
疲れ果てた登山客としては、あれが登り階段の続きだろうと思う。
f0189467_00361647.jpg
 
しかしよく見ると右にこんな看板が。え?あっちじゃないの?頂上へは右折するの?
もうコッチも疲れてるんだから、迷わすなよ・・・。
f0189467_00361699.jpg
  
ここもそう。正面の階段を登るの?それとも左の階段を登るの?
わかりづらいなー。敵が攻め上って来ずらいようになった城下町みたいだ・・。
f0189467_00373336.jpg
 
結局、どこが山頂なのかよくわからないまま登り続け、また踊り場のお堂かと思ったら
そこが山頂だったみたいで、切符を買えといわれた。あれ、ここが山頂なんスか?
どうもイマイチ登頂達成のカンドウがないなぁ・・。
f0189467_10285241.jpg
 
しかしさすがに山頂だけに景色はいい。風があるから涼しいのも嬉しい。
次回はこのマンダレーヒル山頂の眺望をゆっくりご紹介しますです。はぁはぁ・・。

 


by tohoiwanya | 2018-09-14 00:14 | 2017.08 ミャンマー・タイ旅行 | Comments(2)