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2016年 10月 07日

ワット・プラケオというところ

カンボジアパンツのおかげで見事入場に成功したワット・プラケオ。

このワット・プラケオ、実は正式名称ではないということを先日初めて知った。
「ワット」は寺。それは知ってる。「プラケオ」っていうのはこの寺の超スーパーご神体「エメラルド仏」を
指すらしい。だから「ワット・プラケオ」の意味はむしろ俗称である「エメラルド寺院」に近いようだ。

じゃ、正式名称はなんていうのかって?ふふふ・・・聞いて腰を抜かすなよ?
ワット・シーラッタナーサーサダーラーム っていうのだ。意味?もちろん存じません。
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安心されたし。以後文中ではすべて「ワット・プラケオ」の方を使うから(笑)。ガイドブック等でも
こんな長大な正式名称使ってる例はないはずだよ。まったくもう、タイ語ってやつぁ・・・。

さて、ワット・プラケオはバンコクで一番というか、たぶんタイで一番格式高く、かつ有名なお寺さまで
観光客がイトミミズのように集まってくる有名スポット。だからバンコクの写真っつうとよく使われる。
最もよく使われるショットはこんな感じのが多いんじゃないか?
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うーむ・・5度目の訪問にしてついにイ課長もこの「バンコク代表的ショット」を自らのカメラで
撮ることができたか。トホ妻なんかはこういう写真見ただけで「アタシ、こういうのダメだワ」と言って
タイに行こうなんて了見には全くならない。まぁ一番の原因は「暑いから」なのだが。

イ課長の寺社鑑賞趣味的にもこういう金ピカ系は決して得意ではないから(笑)、ウィーンあたりで
散々見た金ピカバロック教会なんかと同じように「スゴイねぇ~・・」「よくこんなもの作ったねぇ~・・」と
ただただ感心しながら見ることになる。感動っていうんじゃなく、感心(笑)。
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しかしまぁ装飾の凝り方はホントすごい。ワット・プラケオって現在のチャクリー王朝が川のアッチ岸から
コッチ岸に遷都した時に作られたようで、出来たのは18世紀末なんだと。日本で言えば江戸時代後期。
そうバカ古くないせいか、どこを見てもほんとにピカピカだよ。補修・修復もキチンとしてるんだろう。
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これが本堂内の最も重要な祭壇で、そのテッペンにあるのがスーパーご本尊エメラルド仏なのである。
堂内は写真撮影禁止なので外から望遠で撮った。エメラルド仏っつうけど実際にはヒスイ製らしい。
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このエメラルド仏、有難い仏サマだけあって過去の所有履歴がすごい。早い話、そこらじゅうの国で
奪い合ってるんだよ。ワット・プラケオが出来るまでは川の対岸、トンブリーにあったけど、元々は
ラオスのヴィエンチャンにあったのを、タイが攻め込んで略奪してきたっつうんだからヒドい話じゃねぇか。

ヴエンチャンの前はルアンパバーンにあり、その前はタイのチェンマイにあり、その前はチェンライだとか
アユタヤにも置かれ、さらにあのアンコール・トムに安置されてた時代もあるってんだからもうワケわからん。
あらゆる国が争って欲しがる至宝。ニーベルングの指輪みたいなもんか(違うと思う)。

てなこと考えて境内をうろうろしてると、おお何と、アンコール・ワットのミニチュアがあるではないか。
なぜバンコクの寺の中にクメール遺跡のミニチュアがあるのか?
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アンコール・ワットのあるシェムリアップ周辺はカンボジアの中では西部で、タイに近いエリアだ。
歴史的にはあのあたりがタイの領土だった期間もけっこうあるわけで、「アンコール・ワットはだなぁ、
実はオレらタイのものなんでぃ!」っていう意地を見せるため?にここにミニチュアが置かれたらしい。

そうは言ったって、そもそもここにあるエメラルド仏がラオスから略奪してきたモノだしねぇ・・(笑)
とにかく長い歴史を持つ隣国同士。侵略したのされたのっていう歴史にはコト欠かないようだ。

この日は天気が良くてすごく暑かった上に中国人団体観光客がいくつも来てて、すごい人手だった。
バンコクで最も観光客の集まる場所、バンコク三大観光スポットでも随一の格式高さを誇る
ワット・プラケオとはこういうところなのでありました。
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実はイ課長には「ワット・プラケオに行ったら見たいな」と思っていたものがあった。
それは金ピカ仏塔でも、キラキラ本堂でも、エメラルド仏でもなく、壁画なんだけどね。
しかし長くなったから、ソレについては次回ご紹介しよう。


 
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by tohoiwanya | 2016-10-07 00:12 | 2015.09 ラオス・タイ旅行 | Comments(4)
2016年 10月 05日

三大スポット制覇はラクじゃない

クイッティアオの話を書いたから、ちょっとバンコクの話を続けよう。

バンコクに来た観光客なら必ず行く観光スポットといえば、まぁ下の三つが代表的なところだろう。

①ワット・プラケオ+王宮(ここはもう何といっても必須ですよシャチョー)
②ワット・ポー(例のベラボウな寝釈迦がある、あそこね。前に書いた)
③ワット・アルン(俗に暁の寺と呼ばれるトコ。美しい巨大仏塔で知られる)

「バンコク市内一日観光」なんてツアーであれば、この3つは大抵入る。特に①と②は場所も近いから
絶対確実に入る。③だってそこから渡し船で向こう岸に渡ればすぐなのだ。

だがイ課長の場合、バンコクから日帰りで「線路市場」とか「サル遺跡」とか「百年市場」とか
ヘンなとこ行きたがるわりに市内観光は明らかに手抜きで(笑)、上の鉄板三大スポットの中で
行ったことがあるのは②だけというテイタラク。

しかしだよ?バンコクにけっこう何度も来てるくせにだよ?①と③に一度も行ったことないって
いかがなもんだ?というわけで、バンコク滞在中のある日、三大スポット制覇に向けて、とりあえず
③に行ってみることにした。①はとにかく入場料が高い(500バーツ=約1500円もするんだぜ?!)けど、
③なら50バーツらしいからね。
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例によってチャオプラヤ・エクスプレスの船に乗って③を目指す。北に向かう船に乗ると
ワット・アルンは左側に見える。川から見ると仏塔のシルエットが美しいんだよねー。
ほらほら見えてき・・・・あ?・・・あああっ?
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ヲイ何だコレわ。イ課長が見る気になって来てみたら、ワット・アルンは絶賛修復中かよヲイ。
全身足場だらけになった暁の寺なんて見たくねぇ!うーむ・・しかしここまで来てしまった以上
ムダに引き返すわけにもいかん。しょうがねぇ。入場料バカ高だけど、今日は対岸の①、つまり
エメラルド寺院の異名をとるワット・プラケオと王宮の方を見るとするか。ったくもう。

③を見るなら降りるはずだった停泊所を越え、その一つ先の①最寄の停泊所で降りた。
そこからテクテクとワット・プラケオの方に歩きながら、イ課長の中で自分の服装に関する懸念が
だんだん高まってきた。

タイ最高の格式の高さを誇るワット・プラケオ+全国民が敬愛する王様のいる王宮の見学だからね。
前にも書いたけど、ここは入口に服装チェックがあって、短パンやタンクトップなんぞ着てようモンなら
容赦なくハネられる。おそらくタイで最も参拝ドレス・コードに厳しい寺院だと思われるのだ。
(下の写真がその服装チェック関門)
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1996年、出張で訪れた初バンコクの時、なーんも知らずに「一番有名そうなトコ」という理由で
ワット・プラケオに行ってみたイ課長は、短パンをはいてたために入場券売り場の行列の段階で
はじかれたという経験がある。19年前の二の舞になりゃしねぇだろうな?(2015年の話ですよ)。
 
この日のイ課長は短パンほど短くないけど、長ズボンというほど長くもないボトムスだったのだ。
スネの途中まで隠れる長い短パン(名称を知らぬ)。微妙。グレーゾーン。もしかするとダメかも。
③を制覇するつもりで、①に行く予定じゃなかったからなぁ・・。

入場券は買えたが、問題はその先にある服装チェック関門だ。OKか・・ダメか・・・?
そ知らぬ顔で改札口を通ろうとしたら、係員がイ課長のズボンを指さして何か言う。ウワやっぱダメか。
だが500バーツという(タイでは)驚異の高額入場券は買ってしまった。今さらヤメることも出来ぬ。

実際のところ、ワット・プラケオに来た観光客の中にはイ課長同様のバカモノも多いようだけど、
そういうバカモノ救済用?に貸布サービスがあるんだって。へー、それはまた用意のイイこって。
しょうがないからまた戻って貸布サービスセンター(仮称)に行ってみたら・・だぁーー有料かよヲイ。
正確に覚えてないけど、表示金額は安くはなかった。バカ高入場料の上に貸布でまたムダ金?がっくし・・・

だがここで突然の天啓があった。マンガだったらイ課長の頭上にピカーンと光る電球を描く場面だ。
そうか!ここに来る途中、土産物屋でオフクロと叔母用に例のカンボジアパンツ二本買ったやん!アレ穿こう。
天はイ課長を救いたもうた。貸布代が浮いたくらいで大げさだと思うだろうけど、そういうムダな金を
払うか、払わずに済むかって、気分的には大違いだよ。

さっそくカバンからさっき買ったばかりのブルーのカンボジアパンツを取り出し、長い短パンの上から
ゴソゴソとはく。よーーしバッチリ。もう誰にも文句は言わせねぇぜ。このパンツは
オフクロor叔母用からイ課長用に変更だ(笑)。
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再度チェック関門へ。「ふん、どんなもんでぇ」と心の中でふんぞり返りながら無事に突破。
なんて素晴らしいカンボジアパンツ。鬼のパンツよりいいパンツだ。みんなではこうカンボジアパンツ。
ざまみろ感いっぱいで服装チェック関門の反対側からもう一枚。けっ。どんなもんでぇ(笑)。  
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というわけで、バンコク三大観光スポットの二つめをこれから制覇するわけだ。
次回はワット・プラケオの内部をご紹介しよう。はりきって続き物だ。どんなもんでぇ。


 
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by tohoiwanya | 2016-10-05 00:12 | 2015.09 ラオス・タイ旅行 | Comments(6)
2016年 09月 05日

タイ寺院参拝ドレス・コード考察

いやー・・・9月に入っても蒸し暑いですなぁ・・。

暑い夏になりゃ薄着になり、肌を露出した服を着て放熱面積を増やそうとするのは人の常。
ほぼ一年通じて暑い東南アジアに行った観光客は誰もがそういう服装になる。

だが、ご存知のように東南アジア、特にタイでは神聖なるお寺を参拝する時に肌を露出した服は
禁忌とされる。建物の中に入る時に靴を脱ぐ=土足厳禁なのはほぼ全アジア共通ルールだけど、
タイの場合、服装にもルールがある。特にタイ随一の格式の高さを誇るバンコクのワット・プラケオは
入口の切符モギリ場が服装チェックも兼ねてて、タンクトップとかミニスカだと入場させてもらえない。
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他のお寺じゃ入口服装チェックまではないと思うけど、あまりアッパッパな服装で拝観してると
中でお坊さんから注意されることもあるんじゃないかなぁ?(そういう現場を見たことはないが)。
仮に誰からも注意されなくても、やはり現地の常識からはずれた高露出な恰好は避けたいところ。
見るガワのマナーとして、東南アジアでの寺社仏閣拝観ドレス・コードは心得ておきたい。

しかしこれが難しい。どの程度短いとミニスカートと見なされるのか?ヒザが隠れればいいのか?
ふくらはぎが隠れればいいのか?このあたりは明確な線引きがないようで、いわばグレーゾーン。
チェンマイのお寺では参拝ドレスコードを具体的に写真で示してたから、これを参考にしてほしい。
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・・・・うーん・・参考になるような、ならないような・・(笑)。
もう一枚、似たような看板があったからやはり写真に撮った。
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2枚目の写真の例はちょっとおかしくないか?
左のダメ例は一目瞭然だからまぁいいとして、問題は右のイイ例だ。
こんな立派な民族衣装着て参拝に来てる女のヒトなんて、地元民でもいないって(笑)。
それに、この写真だけで判断すると男性は「ジャケット着用」がキホンみたいに見えるけど
クソ暑いチェンマイでこんなカッコしてるヤロウも、おらんって。

結局、上記2枚の写真はあまり参考になりませんでした(笑)。
しかし、さっきも言ったようにバンコク最大の観光スポット、ワット・プラケオは服装チェックが
あるくらいだから、ドレス・コードをハズすと入れてもらえない。観光にも支障が出るわけだ。

ガイドブックやイ課長の経験から考えると、上半身は以下の2点がポイントじゃないかと思う。
①半袖さえついてればOK。前ボタンなしの丸首Tシャツでも構わない。
②肩が見えたら即アウト。タンクトップは完全アウトだ。肩は隠れてるけど袖はないっていう
 服だとちょっと微妙で、この辺はグレーゾーンじゃないかな。

下半身はさらに微妙になる。
①女性の場合、フトモモが見えてるホットパンツやミニスカは即アウト。これは間違いない。
 望ましいのは足首まで届くロングスカート、もしくはロングパンツなんだと思われる。
 膝からふくらはぎあたりの丈のスカートはたぶんグレーゾーン。
②ヤロウの場合、長ズボンならOK、短パンなら即アウトだが、スネ丈くらいの長い短パンは
 やや微妙。これもやはりグレーゾーンか?

ちなみに日本の神社仏閣ってどうなの?金閣寺や法隆寺でタンクトップがダメだなんて話は
あんまり聞いたことないから、たぶん基本的には服装フリーなんだよね?イ課長も経験あるけど
京都や奈良の夏って尋常でなく暑いからねぇ。

しかしタイではそういうわけにはいかない。たとえ炎熱地獄のごとく暑くても服装にはうるさい。
参拝時の服装に関する写真つき看板があるってこと自体、タイは参拝時のドレス・コードに関する
要求度が高い国と考えるべきだろう。ラオスのお寺じゃそもそもこんな看板自体なかったはずだ。
しかし、ただでさえ暑いタイで長ズボンってのもなぁ・・

だがご安心あれ。タイ寺社観光の強い味方がある。
日本じゃ売ってないが現地なら簡単に買えて、参拝ドレス・コードには絶対抵触せず、しかも
涼しいという、まさにイイことずくめの魅惑のウエア。次回、それについてご紹介したいと思う。


 

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by tohoiwanya | 2016-09-05 00:09 | 2015.09 ラオス・タイ旅行 | Comments(0)
2016年 07月 12日

黒の仏塔

信じ難いことに未だに英国時差ボケが治らないイ課長です。本日は松本清張の小説みたいな標題です。

さて。
東南アジア、特にタイの仏教施設を見学した日本人の中には、仏像や建物の金ピカぶりにちょっと辟易
する人も多いはずで、少なくともイ課長はする(笑)。金ピカ系仏教美術って、どうしても「最近つくられた
新しいもの」に見えるから、ツルツルでピカピカではあっても時代を経た有り難みが感じられなくて、
「ただハデなだけ」に見えちゃうんだよねぇ。

それは日本国内の史跡でも同じ。たとえば京都の金閣寺って今は「創建当時の姿」が再現されてるから
金ピカで、それが水に映えてすごく美しい。

でも、むかし白黒写真で「焼失前の金閣寺」を見たイ課長は驚いたよ。もちろん金箔なんてハゲて、
薄汚れた古~い木造建築物なんだけど、どっしりしてて風格あって、そりゃもう素晴らしかった。
「いくら新しくて金ピカのもの作っても、古いオリジナルにゃかなわねぇ・・」なんて思ったもんだった。
もっとも、金ピカ金閣寺の方が東南アジア系観光客からは圧倒的に支持されるのは間違いないだろうが(笑)。

金ピカの話をしたのは、ヴィエンチャンにあるタート・ダム=黒塔の話を書くための、いわば前フリ。
タート・ダムはイ課長の宿泊ホテルからメコン川の方に歩いて行く途中にある史跡なのである。
テクテク歩いてると、突然道がロータリーになってて、真ん中にこんなのがデンとあるのだ。
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うはー・・・これがタート・ダムですか。写真で見た時から異様なたたずまいだなぁと思ってたけど
実際に見てもなかなか異様だ。要するにこれも仏塔なんだけど、黒塔っていうだけあって確かに黒っぽい。
手前の車と比べるとわかるように、それほど巨大仏塔ってわけじゃないが、風格あるじゃん。
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この「時代がついた感じ」がシブくていいよね。16世紀頃のものみたいで、元は「白い塔・黒い塔」の二つあって
黒い方だけ残ったとか、元々金ピカの仏塔だったのが、タイが攻め込んで金をはがして持ってったから黒くなったとか、
言い伝えが諸説あるらしい。

イ課長が好きな伝説は、このタート・ダムの下にヴィエンチャンの守り神である巨大蛇・ナーガが住んでて、
外国から侵略されたりして国が大ピンチになるとグワッと地上に現れてヴィエンチャンを守ってくれるという
言い伝え。ちょっと大魔神っぽい(笑)。でもそのくらいの歴史と風格は十分感じさせる塔だよ。
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もうお分かりだろうが、イ課長は金ピカツルツルのタート・ルアンより、ドス黒く薄汚れてところどころ
雑草まで生えてる、このタート・ダムの方が断然気に入ったんだよ。そう思う日本人は多いんじゃないかなぁ?
これに比べると、タート・ルアンは金ピカで新しそうな分、損してると思う。

ここまで書いてイ課長はハタと気づく。
これって要するに、仏教建築や仏教美術をどう捉えるかの違いだ。

日本人は仏教美術を「古美術」として見てるんだよな、たぶん。古美術なら当然古い方がイイ。
金ピカで新しいものより古くて黒ずんで「時代がついた」由緒あるモノの方が有り難いわけで、
古くてクスんだ仏像に金箔貼り直してピカピカにしちまったら有難さも半減だ。

一方、東南アジアの仏教美術に対する見方は耐久消費財、たとえば「家」なんかに近いんじゃないか?
ずっと長く使うモノなんだから、新しさ・美しさを失わない方がイイに決まってる。金箔塗装がハゲたら
貼り直すのが当然。古くなったボロ家なんて有難さ半減じゃん。
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こういう視点の差。ドッチがイイ悪いという問題ではもちろんない。
でも「耐久消費財なら、確かにいつまでも金ピカで新しい方がいいよなぁ」と考えると、
今後東南アジアで金ピカ仏像を見ても、「うひゃぁ・・」っていう単純な辟易とは違う見方が
できるかもしれない、などと思ったりするワケよ。

他のことも書くつもりだったけど、金ピカ仏教美術に対する視点の話で長くなっちまったから、
本日はタート・ダムの話だけでおしまい(う、ウソだろヲイ・・)。

 
 

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by tohoiwanya | 2016-07-12 12:59 | 2015.09 ラオス・タイ旅行 | Comments(0)
2016年 06月 15日

タート・ルアンというところ

ラオスの象徴と誰もが認めるタート・ルアン。
どうせ続きものになっちまったんだから、じっくり紹介しようではないか。
こんなにタート・ルアンのことを詳しく紹介したブログって少ないと思う(笑)。

元々この地には13世紀頃にクメール様式の寺院が建てられたらしい。アンコール・ワットなんかの
ちょっと後だから、たぶんアレを小ぶりにしたような感じのものがあったんだろうな、きっと。

その後、廃墟化してたのを、16世紀にセーターティラート王っていう王様が四角い構造の
施設に作り直したらしい。16世紀っつうたら日本なら織田信長とか豊臣秀吉がいた頃だ。
作られたのはそれほど古代ってわけじゃないのだ。
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タート・ルアンの前にはそのセーターティラート王の銅像がある。ちなみに、この王様はその後ミャンマーが
攻めてきた時に殺され、タート・ルアン自体も19世紀にタイが攻めてきた時にブッ壊されたらしい。あーあ・・
つまり今見てるタート・ルアンが修復・再建されたのは19世紀以降なわけで、けっこう新しいわけだ。
確かに金ピカでツルッとしてて、古いものには見えない。
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ふーむ・・・。金色の塗装がところどころハゲてるけど、造形的にはなかなかだ。
どこから見ても手前の低い塀のギザギザと組み合わさって、立体感がでる仕掛けになってる。
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こういう、ちょっと細身でクネッとしたカーブのある仏塔ってラオス様式っていうそうで、タイの北部にも
非常によく似た形の仏塔がある。ちなみに、タート・ルアンにはお釈迦様の胸の骨が納められてる
らしいけど、もちろん見られない・・つうか、ホントにあるかどうかもわからない(笑)。
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このあたりからイ課長はやや本格的に驚き始めた。
何にって、要するにヴィエンチャンの異常なまでの人の少なさに、だ。

そりゃまぁアンコール・ワットみたいに世界的に有名な史跡じゃないよ?
しかし一応ラオス随一の名所。外人観光客が少ないのはイイとしても、ラオス国内からココを見に来た
国内観光客ってのがもう少しいてもよさそうなモンなのに、びっくりするほど人が少ない。

タート・ルアンの周囲には芝生ゾーンが広がる。これはただの芝生ではない。お祭りなれば全国から来た
坊さんや参拝者がここに座る。タート・ルアンの四囲がビッシリ人間で埋まるわけ。だからここは
芝生でできた広大な参拝所ともいえるのだ。しかし今は信じがたいほどの人の少なさ・・。
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周囲の廊下?にはこんな古い遺物が展示されてる。おそらく昔のクメール寺院時代あたりに
ここにあった仏像とかのカケラなんだろうな。
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うーーむ・・それにしても、この人の少なさよ・・なんて静かなんだ。
タート・ルアン自体はザッと見れば終わってしまう。グルグル回ってどこから見たって同じ(笑)。
しかしこの場所を支配する静かな雰囲気は捨てがたい・・というか、ほとんど信じがたいくらいだ。
タイやベトナムで「その国の一番有名なお寺」っつうたら参拝客や観光客でごった返してるはずだよ。
プノンペンのお寺だってもっと人がたくさんいてガヤガヤしてた。

いやー・・・静かだ。人間の数も少ないし、話し声みたいな、人間活動に付随する音量も極めて低い。
音楽も聞こえないし拡声器の音もない。ヴィエンチャンで一番有名な観光スポットが
こんなに静かでひそやかな雰囲気であることが何よりも驚きだったよ、イ課長には。
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「ラオスって人が少なくて静か」という印象は、その後ラオスにいる間ずっと続くことになる。
ヴィエンチャンより圧倒的に外人観光客が多いルアンパバーンでも同じ雰囲気を感じたもんなぁ。

率直に言ってパトゥーサイにしても、タート・ルアンにしても、観光物件としてはそれほど
スゴいものではない。見どころの少ないヴィエンチャンだからこその見どころと言える(笑)。

しかしこの静けさ、人の少なさ、ひそやかさみたいなのは居心地よかったねーー。
タイでもベトナムでもカンボジアでも感じたことがない雰囲気だよ。これが“ラオスっぽさ”なのかな?

ま、まだヴィエンチャン到着早々。とりあえずこの町の有名スポット両横綱は制覇したけど、
まだ日は高いんだから、もうちょっと見てみようじゃないの、ヴィエンチャン。


 

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by tohoiwanya | 2016-06-15 00:25 | 2015.09 ラオス・タイ旅行 | Comments(0)
2016年 06月 13日

何はともあれタート・ルアン

さて、パトゥーサイ、いかがでした?
それほどスゴいってほどのものでは・・と思った方はイ課長とおおむね同じ印象を持ったと言っていい。
だが、これから行くタート・ルアンでアナタはさらにその思いを強くするかもしれない(笑)。
見どころのない町・ヴィエンチャン観光の真髄はこれからだぜ。

ところでタート・ルアンって一体ナニか?
まぁ仏教施設の一種なんだけど、木造建築で中に仏像が鎮座してるっていう「お寺」ではなくて、
巨大な仏塔なのだ。位置付けとしては寺っつうよりモニュメントと言った方がいいんだろう。

このタート・ルアン。世界的な知名度は低いかもしれない・・・つうか、誰も知らんよな(笑)。
イ課長だってヴィエンチャンに行こうと思うまではコレッパカシも知らなかった。

しかしね、タート・ルアンといやぁ、ラオスん中じゃもう大変なもんなのだ。
仏教施設としての格がズバ抜けて高いのは間違いなくて、その証拠にラオスの国章にもなってるし、
ラオスのキープ紙幣の裏にだってホレ、ばっちりデザインされてる。
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まさにラオスの象徴、ヴィエンチャンのシンボル。どうだ恐れ入ったか。そこにこれから行くんでぃ。
パトゥーサイとタート・ルアンを制覇すりゃ、もうヴィエンチャンに怖いモンなんかねぇ!(←バカ)

このタート・ルアン。パトゥーサイからだと距離的に1.5kmくらいかなぁ?けっこう歩く。
望遠で撮ると遠~くの正面に見えるけど、まだけっこうあるよ?ガイド情報等ではトゥクトゥクを
使えと書いてあるけど、また価格交渉が面倒臭い・・って以前に“流し”のトゥクトゥクなんて
あんまりそこらを走ってない。

当初想定していたレンタルサイクル調達も不備に終わったし、もうしょうがねぇ、歩こう。
東南アジアで毎度おなじみの汗だく徒歩行軍。しかし歩いてるうちに「これは自転車じゃなくて
正解だったかも」と思うようになった。
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ヴィエンチャンってサイゴンやバンコクに比べればバイクや車の数はウソみたいに少ないけど、
上の写真を見てもわかるように、この通りだけはソコソコ車が多い。渋滞がないからスピードもそこそこ出てる。
危ない運転ってわけじゃないけど、自転車コグなら車道じゃなく歩道をコギたい。

ところが日本みたいに歩道の端っこをナナメ坂にして自転車や乳母車の出入りがラクなようになんか
なってない。自転車で走りやすい歩道じゃないんだ全然。しかも歩道に乗り上げるように駐車してる
車も多いから、徒歩でも歩きづらいくらい。自転車で歩道を走るのは大変だと思う。
かといって、さっきも行ったようにこの通りに関しては車道を走るのもちょっと避けたい。
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ま、イ課長はどっちみち徒歩だから悩む必要ないけど(笑)、ビエンチャンでレンタル自転車借りて
タート・ルアンに行こうと思ってる方がいたら、タート・ルアンまでの大通りはちょいとばかり
自転車じゃ走りづらいことを頭の片隅に置いておいていただきたいと思うのである。

はぁ~・・やっと着いた・・と思ったら、何という人の少なさ・・閑散としすぎておる。
しかもタート・ルアンの前にはなーーーーーーんにもない、トテツもなく広い平坦地が広がってる。
おっそろしく広いぜ?いったい何の目的でこんな・・・。
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これ、イ課長の想像では駐車場じゃないかと思うのだ。
このタート・ルアン、何しろラオスじゃ一番ありがたい仏教施設で、毎年11月のお祭りには
ラオス中から坊さんやら参拝者やらが集まってくるらしい。そういう人たちのためのバスの
駐車場じゃないかなぁ?あるいは祭りの時のテント屋台用の土地とか・・とにかく「祭り用」の
何かのスペースではないかと思うんだよね。とにかくバカ広い。
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しかし今日はがらーーーんとしたもんだし、イ課長だって何もない広場に用はない(笑)。
さっそく中に入ってみようじゃねぇか、タート・ルアン。
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ヴィエンチャンの観光情報っつうと、とにかく必ずココの写真がついてる。そういう写真で
散々見たものの実物をいよいよこれから拝むわけだが・・

しかし長くなっちまったから続きは次回だ。
(このネタは続き物にする予定じゃなかったんだけどなぁ?)

  
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by tohoiwanya | 2016-06-13 00:35 | 2015.09 ラオス・タイ旅行 | Comments(0)
2016年 05月 30日

ロッブリーでサルまみれ【その3】

その3って、サルまだあるのかよ?!とアナタは思っていますね?まだあるんだよ。
せっかくロッブリーに来たら、もう一カ所ある「サルの名所」を見ずには帰れないのだ。

ロッブリーの駅のそばに一つ寺院があって、ここがまた猿の寺として有名なんだよ。
その名はサーン・プラ・カーン。しかしイ課長だってこの寺の名前なんてトックに忘れて、
この記事を書くために調べ直したくらいだ。ここでは「サル寺」という略称で書かせていただく。
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サル寺とサル遺跡はおっそろしく近い。サル遺跡から踏切と道路をわたるともうサル寺なのだ。
要するにこの一帯がロッブリーで最もサルが集まるエリアなんだろうな。すでにサル遺跡で十分
サルまみれになったイ課長だ。毒を食らわばサルまでも。サル寺上等、行ってくれようじゃねぇの。

おお、階段の両脇が早くもサルときやがった。思いっきりサルをフィーチャーしてきてるね。
まぁ日本だってキツネ(各種稲荷神社)とかタヌキ(秋葉原の神田川沿いにある柳森神社がそう)を
祀った神社があるくらいだから、動物のサルが信心の対象になってもおかしくはない。
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むしろ日本人がキツネやタヌキを信仰してると知ったらタイ人は驚くよなぁ・・って以前にタイには
キツネやタヌキなんているのか?東南アジアで動物を対象にした信心っていうとやっぱゾウとかサルだよな。

叙事詩「ラーマーヤナ」でもサル将軍ハヌマーン率いるサル軍が活躍する。バリ島のケチャで有名な
「チャッ!チャッ!チャッ!」っていう男声合唱?もラーマヤナのサル軍の声を表してるっていうし、
東南アジアじゃなんつったっておサルさんは偉いのだ。
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お?エサ場がある。
しかしエサ場にサルが群がってるという感じじゃない。どうもロッブリーのサルは基本的にみんな
飽食気味なのかもしれない。サル遺跡では「サルに餌やらないで」って看板があったはずだけど、
それでも面白がってエサやる観光客はいるだろうしねぇ。
 
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ここで重要なことを書いておく必要がある。
サル遺跡と違ってサル寺のサルはおとなしいんだよ。サルまみれになることはない。ヨジ登られない。
サル寺においては噛まれるとかひったくられるといった心配せずに「ああサルがいっぱいいるなぁ」と
思いながら普通にサル鑑賞できるわけで、当初はサル遺跡もこういう感じだろうと予想して行ったんだが・・(笑)。

推測するに、サル遺跡の方がいわば「サル団地」で、大人も子供もあそこに居住していると考えられる。
赤ん坊から生意気盛りの中高生バカザル、メスザル等々も多いんじゃないかと思う。
一方このサル寺は道路一つ隔てて出張してこなきゃいけないから大人のオスが多いんじゃないかなぁ?
イ課長の肩にとっついたバカザルどもに比べて顔つき・身体つきが少し大人っぽいように思う。
大人は分別があるからイタズラなんてしないのだ。
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サルまみれになる心配がないと、ちったぁ落ち着いて寺を見ることができる。寺の一角には古い石積みの
遺跡チックなものもある。何だろうか?周囲にクメール遺跡がワンサカあることを考えれば、これもまた
ロッブリーがクメール帝国に支配されてた当時に遺構なんだろうな。
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(たぶん)成熟したサルが多いせいか、おサルさんたちもみんなまったりしてる。
イ課長の経験則からいうと、ゆっくりサル鑑賞したいならサル寺、サルまみれになりたいなら
サル遺跡に行きましょうってことになるな。
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これまでご紹介した「サルなし廃墟」や「サル遺跡」、さらに「サル寺」等々はすべて
ロッブリー駅周辺に集まってる。だから徒歩でまったく問題ない。しかし遺跡とサルだけ見て
帰るというのもナンだし、まだ時間は昼頃だし、腹も減ったし、というわけで、イ課長は
「猿の惑星エリア」を離れてロッブリー中心街の方に行ってみることにしたのである。


 
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by tohoiwanya | 2016-05-30 00:09 | 2015.09 ラオス・タイ旅行 | Comments(2)
2015年 09月 07日

プノンペン散策【宗教的な朝編】

目を覚まし首をひねると、全く見覚えのない窓から朝の柔らかい光が差し込んでいた。
ん?ここはドコ?・・・ああそうか、ここはプノンペンのホテルで、今は朝か・・・。
でもオレ、きのういつ寝たんだっけ・・・?



プノンペンのホテルで目を覚ました時のイ課長はちょうどこんな感じだった。
二日酔いで昨日の記憶がないオッサンみたいだ。まだ朝の7時頃じゃなかったかな。

少なくとも10時間くらいは寝たと思う。よく寝たせいか頭は冴えてるけど、考えてみたら昨日は
昼にプノンペン着いて、トゥール・スレン行って、戻って来てビール飲んで寝ちまったわけだから
昼飯も晩飯も食ってないことになる。従って異常に空腹だった(笑)。

とりあえずホテルの朝食で腹ごしらえして、チェックアウト用に荷造りして・・なんてことしても
ルイが迎えにくるまでにはまだ時間がある。寸暇を惜しんで朝のプノンペン散策でもすっか。

しかしそう遠くには行けん。きのうの散策・夕暮れ編のときに見たお寺に行ってみることにした。
ここ、後で調べたらワット・ウナロムっていうお寺で、プノンペン市内の仏教寺院としては
実は相当格式の高い、立派なお寺らしい。
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お寺の周囲には花飾り?とバナナ屋を売る店がズラリと並んでいる。
んん?昨日の夕方来たときはこの辺は路上床屋がいっぱいあったんじゃなかったっけか?
朝は参拝用の供物を売る店が集まって、途中で床屋と“交代”するのかな。
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花飾りは明らかに参拝に使う供物だと思われる。しかしバナナは??
仏様の前に花が飾られてるというのは見たことあるけど、バナナが山積みされてるなんて
あんまり見たことねぇよなぁ?バナナは普通の食い物として売ってるのか?
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・・いや違うだろ。食べる果物として売るならバナナ以外のものも売るよ普通。
バナナしか売らないというところを見ると、これもやっぱ仏に対する供物なんだよきっと。

まぁいい。バナナ問題はおいといて寺の中に入ってみよう。
入場料とか拝観料といったものは特にないようで、誰でもブラリと入っていいようだ。

お?お坊さんたちの朝食?・・っていう感じじゃないよなぁこれも。大体何も食ってないし。
お坊さんだけじゃなく一般の人らしき人たちも一緒に座ってる。何かの「朝の行事」じゃ
ないかと思うけど、それが何なのかはわからない。
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朝のワット・ウナロム。人が多くて何となく活気がある。
参拝者とか、お坊さんの姿があちこちにあるってせいもあるけど、境内でこんな風に
プノンペン民族楽器交響楽団が演奏してたせいもある。民族音楽の生演奏をバックに
朝のプノンペンのお寺をブラブラ。うーんアジア旅情だぜ。
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さて、お堂の中も見てみよう。
お堂の中の本尊の展示はこんな感じで特にスゴいというほどのものでもない。
ただ、お堂自体が大小いくつもあって、どれが中心的なご本尊なんだかイマイチよくわからない。
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しかしあるお堂に入った時、イ課長は「ウワこらすげぇ!」と思った。
まるでX'masイルミネーションのごとき、目にも鮮やかな電飾ネオンがキラキラ輝いてるんだもん。
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こ、これは・・カンボジア人の趣味なのだろうか?しかしこんなにハデだったのはここだけだ。
カンボジアの仏教美術趣味もタイ同様、傾向としては明らかに「金色系ハデ好み」といえそうだ。

いくつかお堂の中をのぞいてみたけど、中にバナナが山積みされてる様子はまったくない。
とすると、外の店で売ってたバナナはやっぱ供物じゃないのか?結局この「バナナ問題」は
最後までわからずじまいだった(笑)。

まぁいい。せっかく来たんだからイ課長もお賽銭をあげようじゃないの。
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ふーむ、イ課長は500リエル札を入れたけど、他はぜんぶ100リエルだ。
ひょっとして500リエルの賽銭なんて「フンパツ相場」だったのか?。
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ワット・ウナロムの朝は参拝者でワンワンってほどじゃないけど、なかなか活気があって
宗教施設が今日も朝の活動をしてます、っていう感じが伝わってくる。ポル・ポト時代には
完膚なきまで弾圧・・というより、消滅させられてた仏教がいまこうしてカンボジア社会の中で
機能してるのを見ると、今さらとはいえちょっと救われた気分になるイ課長なのでありました。

   
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by tohoiwanya | 2015-09-07 00:10 | 2014.09 東南アジア旅行 | Comments(0)
2015年 05月 15日

わっと ぽーー!その2

行こうという計画があったわけじゃないから、ワット・ポーについては事前の情報収集も全然してない。
「あっちはさっき見たよな」とか「あのデカい建物にはまだ入ってないか」とか考えながら、
テキトウに歩き回ったわけだ。境内は広く、黄金仏はそこらじゅうにいる。

その中で、外国人観光客を掃除機のように吸い寄せる、とりわけデカいお堂があった。
きっと何かスゴいものがあるに違いない。イ課長もガイジン観光客の一人として吸い寄せられてみた。
 
  
 
 
 
 
 
 
 
 
 
           ぎゃぁあ
 
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ちょっ・・・な、なんだこれわ。
東南アジアには“寝釈迦”の像がよくあるっていうのは知ってた。写真でも見たことがある。
しかしこんな超ビッグでヒュージでトレメンダスな寝釈迦がワット・ポーにあるたぁ存じやせんでした。

とにかくベラボウな大きさだよこりゃ。今調べたところでは高さ15m、長さ46mあるらしい。
これまた今調べたところでは奈良の大仏様、あれの高さが蓮華座を合わせると約18mあるんだって。
もしこの寝釈迦がムクッと起き上がって奈良の大仏と同じポーズをとったらはるかに大きいはずだ。
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こういう巨大なモノを写真に撮る場合、「遠くから全体を撮る」というのが基本なんだろうけど
この寝釈迦の場合、お堂の中という空間的制約があるからそれは不可能だ。お堂の中で撮ると
ものすごい“接写”ということになるけどしょうがない。


その大きさに驚き呆れながら歩き続けると、ようやく足が近づいてきた。
足の指の長さが全部同じだ。そんなバカな。しかしこの足をこういう造形にした理由はあとでわかる。
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この地点から振り返って顔を眺めるとこんな感じ。何だかもうワケのわからない物体に見える(笑)。
手前にある巨大な金色の構造物と、遠くにある顔とが同じ人間に属するものとは思えぬ。まぁいい、
とにかく足の方に行こう。ワット・ポーの超巨大寝釈迦像、この足の裏がまた必見のポイントなのである。
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じゃーん。足の裏はこうなってる。
さすがはお釈迦様。足の裏にも曼荼羅的宇宙が収められているのである。コレを描く(というか、彫る?)
必要があったから、こんな長方形でマッタイラな扁平足にしたわけだ。
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足の裏のところから仏様の顔を眺める。うーむ・・何度も同じ感想で申し訳ないが、
はるか彼方にある顔と手前にある足の指が同一人物のものとはとても思えぬ。つうか、それ以前に
これが足の指に見えぬ(笑)。
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ここまで来たんだから、表に比べて見学者の少ない寝釈迦の背中ガワも見てみようではないか。
反対側に回るとこんな感じ。ちょいとばかり「金色の鉄人28号」っぽいようにも思える(笑)。
ここからまた頭までの遥かなる旅(やや大げさ)が始まる。
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寝釈迦が寝ている枕というのかクッションというのか、これがまた近くで見るとスゴい。
ものすごくデコラティブな模様のあるクッションだ。こんなクッションで寝てたのか、ホトケ様。
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ようやく頭頂部まで来た。ここをグルリと回ると最初に入り口があったお釈迦様の顔のところに行くわけだ。
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いや長い旅であった(やや大げさ)。この超巨大寝釈迦こそがワット・ポー最大の見ものなのは間違いあるまい。
まぁ確かにバンコク市内観光の必見スポットになるだけのことはあると思う。しかし同時にタイ人と日本人の
仏教美術観の違いを考えさせてくれるスポットとも言えるだろう。おそらく普通の日本人がこの寝釈迦を見れば
有りがたいとか尊いとかっていう感想より「べらぼう」という印象しか残らないんじゃないか?

とにかく全然知らずにフと入ったお堂の中にコレがあったわけだからさ、タマゲたよ、イ課長は。

 
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by tohoiwanya | 2015-05-15 00:08 | 2013.12 バンコク旅行 | Comments(2)
2015年 05月 13日

わっと・ぽーー!

話は2015年5月のトウキョウから2013年12月のバンコクに戻る。

とにかくイ課長はチャイナタウン・インド人街を歩いた後、ワット・ポーに行こうと決めたわけヨ。
途中でタイムスリップしたりしながら(してないって)てれてれ歩いてるとワット・ポーに着いた。
ここはタイに星の数ほどあるワット(お寺)の中でも格式・知名度ともに極めて高くて、バンコクの
市内観光ツアーには絶対確実に組み込まれている。

ワット・ポーはタイ古式マッサージの、いわばまぁ総本山的存在としても知られている。お寺の中に
マッサージ学校があるらしくて、そこで勉強し、修了すれば卒業証書みたいな証明書がもらえる。
タイマッサージ業界において「ワット・ポーで習った」という学歴?の権威は高い(んだと思う)。

ちなみに、このワット・ポーって正式名称はワット・プラチェートゥポンウィモンマンカラーラームなんだと。
ウソじゃないんだよ。いまWikipediaで調べたら本当にそう書いてあるんだから。おっそろしい正式名称だ。
口が回るとか回らないとかっていう以前に、イ課長にはとても覚えられない。

まぁとにかく入ってみよう。入場料は100バーツ(約300円)なのである。

おおおーー、いかにもバンコク観光してるって気分になってきたぞ。
こういう風に何枚も屋根が重なったような形状の屋根って東南アジア仏教建築の特徴的な様式なんだろうな。
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そして仏塔・・というのか、こういうのもストゥーバっていうのか?
こんなにたくさん林立してるもんだったんだな。
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おお、さっそくありがたき黄金仏発見。タイ人たちが熱心にお祈りしてる。
イ課長もちょっと拝んで旅の無事を祈願しておこう。
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お?こっちにも黄金仏。こっちの方が上のヤツより台がきらびやかだから、こっちの方が有難いのか?
でも上の黄金物にはある後背がコッチにはないから、やっぱ上の黄金物の方がエラいのかな?
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いや待てこっちにもいるぞ黄金仏。どれが一番有難いというか、偉いのかがよくわからん。
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こっちじゃ黄金仏軍団がズラリ・・・こうなるとゴールデン・ブッダの有り難みもチョウチンもなくなってくる。
ワット・ポーにおいて黄金仏というのは「ただの仏さま」という程度にありふれてるようなのである。
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イ課長が午前中に見たワット・トライミット
ブッサイクな漆喰の仏像の中にアッと驚く黄金仏が隠されてて、有難くて、信仰を集めてた・・はずだ。

しかしワット・ポーには黄金仏なんてハッキリ言ってそこらじゅうにあるぜ?
もしかすると、あっちは金ムクでこっちは金箔貼っただけとかっていう違いがあるのかもしれないけど
とりあえずワット・ポーにおいては黄金仏というものの希少性が非常に低いことだけはよくわかった(笑)。

見たところ、本堂らしき建物に鎮座してたこの黄金仏が一番エラい黄金仏なのではないかと思われる。
この黄金仏が、さっき廊下にズラリと並んでた黄金仏とどう違うのかと言われるとわからないけど、
鎮座する位置が一番高いのは確かだと思う。
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日本のお寺によく金箔がハゲて黒くなった古い仏像がある。あれに金箔を貼りなおそうって発想は
日本人にはないようで、むしろ金箔ハゲハゲの仏像の“時代のついた”古い味わいを尊ぶ。
しかしタイ人にしてみたら「金箔がハゲたバッチい仏像」としか思えないはずで、どうして日本人は
金箔を貼り直して修復しないんだろう?と考えるんだろうな、きっと。

この(たぶん)一番有り難い黄金仏の後ろにある絵がなかなか面白かった。
絵そのものはスゴーク中国風だけど、描かれてるのはラーマーヤナじゃないかなぁ?真ん中右寄り、
台に乗ってヨロイを着た軍人が猿王ハヌマーンじゃないかと思うのだが。
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バンコク王宮にあるワット・プラケオには有名なラーマーヤナの壁画があるんだけど、この旅行では
見に行かなかった。今度行ったら見たいもんだ。

というわけで、その予定じゃなかったけど長くなったから続き物にさせてくれ。
次回更新では「ワット・ポーといえばアレしかないだろ、アレ」というアレをちゃんとご紹介するから。
 
 
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by tohoiwanya | 2015-05-13 00:05 | 2013.12 バンコク旅行 | Comments(2)