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2011年 08月 31日

ウィーンのドゥルヒガング

さぁ、今年の海外出張の暗いハナシは一時忘れて、ウィーンの話に戻そう。

さてだ…(←調子がでるまで少し時間がかかってる(笑))。

これまでイ課長ブログにパサージュの話を二度、記事に書いた。
パリのパサージュはすごく雰囲気あってよかったっていうハナシと、
ブリュッセルにも立派なパサージュがあったっていうハナシだ。

いわば通り抜けアーケード型商店街とでもいうべきパサージュ。
フランスやベルギーでは見たけどドイツなんかにはないんじゃないかな?
地下街は別として、地上の古い建物の中に通り抜け通路が組み込まれてて
なおかつそこが商店街になってるのって、見た記憶ないんだよなぁ…。

ところがだ。
ウィーンにはある。それに近いものが。
もちろんパサージュなんて言わん。ドイツ語だとドゥルヒガングっていうらしい。
パサァ~~ジュ  に  ドゥルヒガング  二つの言語の特徴がよく現れてるのう(笑)。

ウィーンのドゥルヒガングは言葉だけじゃなく、構造的にもパサージュとちょっと違う。
パリのパサージュが最初から「その建物にパサージュを通す」つもりで設計されているのに対し、
ウィーンのソレは「図らずもそういう形になっちゃった」的なところが見受けられる。

まぁ口で説明するより見てもらった方が早い。
ウィーンのドゥルヒガングで代表的なの(かなぁ?)はこれだ。
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確かにこの通路の奥に店がありますよってタタズマイにはなっているが、感じはだいぶ違う。
ブリュッセルはもちろん、パリのパサージュと比べても道幅は狭くて、ホントに通路っぽい。
入口上に置かれた看板も一見すると「このパサージュの看板」かと思うけど実は違うのだ。

とにかくパサージュ好き?のイ課長としては、当然中に入ってみるのである。
中は…おおお、けっこう暗いぞ。それもそのはず、ガラス屋根じゃなく、トンネルだもん。
トンナルの両側はショーウィンドウだ。パリみたいにズラリと店が並んでるわけじゃない。
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通路をなおも進んでいくと、突然“露天”になる。ほほ~。
ガラス屋根になってない分、ここがいわば「採光」を兼ねた場所になってるわけだ。
露天部分に立って、今歩いてきたトンネルを見るとこんな感じ。
トンネル通路を通り、露天部分があり、その奥がまたトンネルという形なのだ。
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出口はこんな感じ。
通りの向こうがまたドゥルヒガングになってるのがわかる。どれ、せっかくだから
向こうのドゥルヒガングにも入ってみようではないか。
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これが、その「向こう側にあるドゥルヒガング」の中。
トンネルの両側はショーウィンドウ、途中にごく小さな露天の広場があり、その向こうが
またトンネルという構造だ。さっきのと同じだ。なーるほど。
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おそらく、ウィーンのドゥルヒガングっていうのはロの字型になった建物に付随して
あるんだろうな。アッチとコッチがトンネルになってて、真ん中は露天。
パリやブリュッセルのパサージュは必ず両側に店舗が整備されて商業空間としての性格が
強いのに対し、ウィーンのドゥルヒガングは「通り抜け通路」としての役割が大きいって感じだ。

最初に見た看板つきドゥルヒガング。
実はあの看板、フィグルミュラーっていう有名なレストランの看板なんだよね。
建物の中庭部分みたいなところにレストランがあるから、そこに行く通路としての
ドゥルヒガングがある。でもただのトンネルじゃつまんないから、両側にショーウィンドウを
つけて少し商業的機能も加えた…と、そんな感じじゃないのかなぁ?

ちなみに、このフィグルミュラーっていうレストランはウィーンのガイドブックには
必ず載ってる有名店で、呼び物は「皿からはみ出すほどの巨大ウィーナー・シュニッツェル」。
看板もこうなっているのだ。でっけぇ。
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ここは人気店で混んでるらしいし、今や年老いたイ課長・トホ妻、こんな巨大シュニッツェルを
完食する自信はまったくない。だからこの店には行かなかったのである。

胃袋に自信のある方はぜひ、行ってみてください。
その時は、アナタもウィーンのドゥルヒガングを通ることになるんだヨ。





by tohoiwanya | 2011-08-31 12:26 | 2011.06 ウィーン旅行 | Comments(2)
2011年 08月 03日

ザンクト・シュテファンというところ

「第三の男」ロケ地めぐりも重要目的だったけど、
ウィーンの建築物めぐりもまた今回のウィーン旅行の重要目的の一つだった。
いろいろ重要ミッションの多い旅だったのだ(笑)。

ウィーン建築物めぐりといえば2大お目当ては「バロック建築」か「世紀末建築」となるのが
普通で、今回イ課長たちは「世紀末」の方にやや軸足を置いて見学したわけだが…。

本日はそのどちらでもないゴシック建築。
バロックの都ともいえるウィーンだけど、ゴシック建築物だってもちろんある、。
ウィーンのド真ん中、ウィーンの象徴、ごぞんじザンクト・シュテファン大聖堂もその一つ。

…とは言ってもねぇ…。

いや確かに建築様式としてはゴシックなんだと思うよ。
ただ、フランスで見たパリ・ノートルダム大聖堂だのアミアンシャルトルの大聖堂だの、
ゴシック教会の発祥であり精髄ともいうべきイル・ド・フランスの教会と比べると
「ザンクト・シュテファンってゴシック…なのか?」と思っちゃうブブンもあるんだよ。

新婚旅行で来たときは外から眺めただけで、中に入ったことがなかった。
今回初めてザンクト・シュテファンの中に足を踏み入れてみたわけだが…。

ウワ何だコレ??オラぁまたミラーボールきらめくディスコかと思っちまっただに(笑)。
ゴシック教会ってもっと内部は暗くて神秘的なものなんじゃ…いやまぁいいけどさ。
しかしそれにしてもこのハデハデしい幻灯ちうかナンちうか、こりゃ何だべ?
(なぜ急にイナカ言葉になるのだ?)
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太陽光線がステンドグラスごしに差し込んだとは考えづらい。
確かに大きなステンドグラスはたくさんあるけど、窓の向こうから日が射し込みつつ
反対側からの窓の光も柱に投影されてるなんてこと、あり得んだろう~?
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よく見ると、ところどころにプロジェクターらしき機械が設置されてるっぽいじゃん。
やっぱそうだろ?自然光というには不自然すぎるもんなぁ。ステンドグラス透過光らしき光を
機械で投影してるみたいなんだよ。しかし何のためにそんなコトを…?
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観光客で混んでる上に、とにかくこのキラキラしい幻灯?にさすがにヘキエキする。
これじゃゴシック大聖堂の神秘性もヘチマもない。例によって「無事帰国祈念ロウソク」を
寄付し、早々に外に出た(笑)。

こんどは建物外部を見てみるか。
ゴシック教会をゴシック教会らしく見せるものといえばフライング・バットレス(飛び梁)だが
見てみると、ザンクト・シュテファンにはフライング・バットレスもないみたいなんだよね。

で、どうしてるかっていうと、フライング・バットレスの代わりにこうして
控え壁を外壁部分にタテにいくつも作って壁を補強している。ほぉ~。
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ふーむ…ここでおなじみ、イ課長の仮説がひらめいた。
フライング・バットレス構造を採用するには建物周囲にさらに敷地が必要だ。
おそらく、市街地ド真ん中にあるザンクト・シュテファンには敷地上の制約があって、
とてもフライング・バットレスなんて採用できなかったのでは?

ま、真偽のほどはわからない(ご存知の方がお読みであれば、ぜひご教示ください)。
ザンクト・シュテファンの外部には他にも見るべきものがある。少なくとも内部よりはある(笑)。
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裏の方にはこんな外側に小さな出っ張りがあるけど、実はこれも祭壇というか、一種の
ミニ聖堂になってて、聖堂入口のワキにはこんな聖水入れも設置してある。
この聖水入れ、非常にブキミな意匠だが…。
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死者を送るための祭壇。
それも、聖堂内で大々的に葬儀を開催するんじゃなく、聖堂の外の屋外ミニ聖堂で
チョコッと葬式しちゃいましょうっていうニーズに合わせて作られたものっぽい。

そして、この建物の外にある聖堂でチョコッと弔いをされた人の一人がモーツァルトらしい。
そういや「アマデウス」って映画でも、彼の葬式は参列者も少ないものとして描かれていた。
ふーむ…モーツァルトはここで、ほとんど通りがかりと言ってもいいくらいの葬儀をし、
そのまま遺体は馬車で共同墓地の共同墓のどっかに埋葬されちまったというわけか。
(モーツァルトの遺体は今も不明で、おそらく永久に不明なのである)

ザンクト・シュテファンは中より外の方が見るべきものが多いような気がする。
屋根の、セーターの模様みたいなモザイクなんかもザンクト・シュテファンならではだよね。
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…とは言え、だ。

ザンクト・シュテファンがウィーンのゴシック建築を代表する存在であるのは確かだけど、
観光優先順位という点ではシェーンブルン宮殿や国立図書館みたいなバロック建築の数々、
あるいは分離派館みたいな世紀末建築の数々に比べれば、まぁ…何というか、
「だいぶ後回しでもいいんじゃない?」というのがイ課長の率直な感想なのだ。
…特に内部に関しては(笑)。





by tohoiwanya | 2011-08-03 01:04 | 2011.06 ウィーン旅行 | Comments(4)
2011年 07月 28日

世界で最も美しい図書館

「世界で最も美しい図書館」…

…という、このキャッチフレーズはけっこう人を魅惑するらしい。
実際、ヤタラ美しい世界の図書館の写真を集めたサイトなんかもある(海外サイトに多い)。
「英知の殿堂」っぽいイメージ、図書館としての機能美、その上に建物や内装の美しさが加わると
「世界で最も美しい図書館番付」に顔を出すようだ。

イ課長がプラハ出張の時に見られなかったストラホフ修道院の図書館なんかは
世界的に有名で「最も美しい図書館番付」の小結か関脇くらいの存在らしい。
ま、見られなかったわけだけどさ…(笑)。

今回のウィーン旅行で、イ課長とトホ妻は「世界で最も美しい図書館番付」で
これまた間違いなく三役クラスの(こういうタトエもどうかと思うが)2つの図書館を
この目で見ることが出来た。本日はその1つめをご紹介しよう。

世界に美しい図書館は数あれど、なぜか日本では「世界で最も美しい図書館」っていうと
必ずウィーンの国立図書館、別名プルンクザール(輝きの広間とでも言うか)が挙がる。

ここは今回、特にトホ妻が行きたがった場所なのだ。
イ課長はほとんど予備知識がなかったんだけど、まぁハプスブルグ家王宮の中にある
図書館なんだから、さぞかし豪華絢爛なんだろうと想像はしていた。

入口はちょっとわかりづらい。
ホフブルク王宮見学用のメインエントランスとはちょっと離れたところに入口があって、
こんな階段を上っていく。少なくとも階段まではどうってことはない。
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この階段を上りつめると図書館の入口があるのだ。
ちなみに、内部は「ストロボ焚かなきゃ写真撮影OK」だから、イ課長も張り切って
内部に入っていった。すると…

ひーーーーーーーーー。
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いやはや…豪華絢爛だろうとは思っていたがここまで豪華絢爛だったとは!
あまりにデカすぎて、カメラを広角にしても図書館の全容を全く捉えられん(笑)。
天井画にしたって、一体どうやって撮ればいいんだか…。
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…とまぁ、最初のうちはとにかくひーーひーー言いながら見てたんだけど、
ほどなくイ課長も冷静になって細部を観察し始めた。
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この図書館が見物人をして「すげーー」と思わしめる要素はいろいろあるんだけど、
とにかく天井が高く、本棚もやたら高く、上の方まで本がミッチリ詰まってるから、
その威容、重量感にまず圧倒される。
高いところの本はこうやって専用の階段を使うわけなんだな、なーるほど。
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よく見ると本も不思議だ。背表紙を見ると明らかに似たような装丁の本ばっかなんだよね。
つまり最初にあったオリジナルの本そのものの姿じゃなく、この図書館に収蔵する際に
「国立図書館専用仕様」の、この茶色の装丁をハメ直したとしか思えない。
保存性という点ではその方がいいんだろう。しかしこれじゃ背表紙を見てもドレが何の本か
わかんないよねぇ?
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当然のことながら本を探すときに背表紙を見て探すとは考えられない。
何番目の本棚の上から何段目の左から何番目にコレコレの本が所蔵されてるっていう超精密な
所蔵目録がみたいなのが別にあるんだろうな。棚にもこうやってローマ数字の番号がついてるし。
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観光客は見学して写真を撮るだけで、本そのものに触れることはできない(んだと思う)。
しかしまぁここは確かに見るだけでも十分価値がある場所と言っていいだろう。
ウィーン旅行の機会があれば、一度ご覧になってみてはいかが?

最初の方に、今回の旅行で「世界で最も美しい図書館番付」上位の二つを見た、と書いた。
今日ご紹介したオーストリア国立図書館、このプルンクザールがそのうちの一つ。
もう一つはいずれご紹介するけど、実際の旅行スケジュール上では二つめを見るのは
プルンクザール見学の、ほぼ24時間後だったのである(笑)。




by tohoiwanya | 2011-07-28 00:14 | 2011.06 ウィーン旅行 | Comments(2)
2011年 07月 18日

ウィーンで別れる夫婦

ヘンな表題で申し訳ないが、ウソではないのだ(笑)。

夫婦であれ、彼氏&彼女であれ、カップルで海外旅行すれば、普通だったら現地で
ずっと連れ立って行動するはずだ。イ課長&トホ妻だって基本的にはそうするし、
これまで書いたハイリゲンシュタット観光でも実際、ずーーーっと一緒だった。

しかしだ。
時には夫婦間の観光的興味・関心が全くズレるという局面もあるわけだよ。
たとえばトホ妻はウィーンの有名な食料品店ユリウス・マインルで日本への土産物を
買うことに燃えていた。ヤツは好きなんだよ、そういう買い物が。

しかし女房の買い物につきあう亭主というのは洋の東西を問わず、おおむね忍耐を強いられる(笑)。
ジャムやママレードの買い物につきあわされるより、ウィーンの素敵な路地裏を散歩して
写真でも撮ってる方がずっといい、と亭主が考えたくなるのは無理からぬ話でしょ?

一方イ課長はといえば、例のごとく、現地の床屋に行って髪を切りたいと騒いでいた。
しかし、亭主のそんな変態趣味につきあわされる女房はたまったもんじゃない(笑)。
床屋なんて亭主一人で行かせ、その間自分はもっと有意義な観光活動しようと思うわけだ。
であれば、イ課長は散髪に、トホ妻は買い物に、と別れて行動した方が合理的じゃん?

「海外旅行先で別行動」というのは、ウチではさほど珍しいことではなく(他はどうなの?)
最初に二人で行った海外旅行、すなわち新婚旅行のときから別れて行動することがママあった。
結婚した当初からすれ違い夫婦だったのである(笑)。

そんな夫婦だから、今回の旅行でも半日ほど別れて単独行動というケースが二度あった。
ウィーン市内なら二人とも多少は土地カンもあるし、生き別れになる心配なんてないし、
それぞれやりたいコト、行きたいトコがあるんだから、ドンドン別れて行動しましょー。
ウィーンは治安がいいから女性一人歩きでも全然心配ないしね。

というわけで(例によって長い前置きですまんのう)、ウィーンでトホ妻と別れ、
単独行動をとった最初の日のことを書こう。別れたのは6月8日の昼だった。

一人になったイ課長は真っ先に床屋を捜し(これについての詳細は後日)、散髪が済むと
賑やかなグラーベンを抜け、地図を見ながらナーグラー小路という路地を探した。
ちょっと行きたい場所があったんだよ。

ナーグラー小路の目印はこのクリーム色の女人柱。異様にけだる~い表情の流し目のお嬢さん二人が
イ課長をけだる~く迎えてくれた(笑)。
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ウィーン旧市街(つまりザンクト・シュテファンを中心とした一帯)の路地裏って
どこもかしこもやたらに情緒があって素敵なんだけど、ここも実に素敵な一角だった。
思わず写真を撮らずにいられないような、風情あるたたずまいに満ちている。
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しかし、イ課長の最大のお目当てはここではない。ナーグラー小路からボーグナー小路に出て、
さっきとは逆の方向に歩き始めるとソレはすぐに見つかった。

その名もエンゲル薬局。
何でも創業は16世紀からっていうウィーン最古の薬屋さんらしいんだけど、今世紀初頭に
大幅に改装し、改装に際してはウィーン世紀末様式を大幅に取り入れた。つまり、ここも
ウィーンに数ある「ユーゲント・シュティール建築」の重要な一例というわけなのだ。
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何といっても入口の両脇にいる天使と蛇という組み合わせのタイル絵が目をひく。
保存状態もすごくいいし、胸のところにハメられた石は周囲のタイルとは違って
ひときわ光を反射する(ガラスかな?)素材になってるから、宝石をハメたみたい。
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ここも今やすっかりウィーン観光名所になっちゃったから、自分の店の前で観光客が
写真を撮るなんていうコトにはすっかり慣れちゃったんだろう。しかし実際にココで
薬屋としての商売が成り立つのかねぇ?ちょっと心配になったりして(笑)。

二人で歩いてると、たとえばイ課長が写真1枚撮るときでも「ちょっと待って」って言って
いちいちトホ妻を待たせないといけないし、トホ妻が何かのショウーウィンドウに吸い寄せられれば
今度はイ課長が待たされる。これがたび重なると、時にはケンカの火種にもなる(笑)。

単独行動はその点、街をさまようにしても一ヶ所にジッと腰を据えるにしても
気ままにできるから、実に気楽。くだらない写真もいっぱい撮ることができる。

カップルで海外に行って現地で一時的に別行動とる人ってあまり多くないみたいだけど
(こないだこの話をしたら、周囲の人たちにかなり驚かれた)、一度試してみてはいかが?
どこかのカフェにでも集合して、それぞれ自分が一人でドコに行ったか報告しあうのも
なかなか楽しいもんっすよ?




by tohoiwanya | 2011-07-18 00:31 | 2011.06 ウィーン旅行 | Comments(0)
2011年 06月 22日

分離派館(ゼセッション) :その2

さて、それでは分離派館の続きということで、近寄って細部を見てみよう。

まず真っ先に目につくのは正面入口上部にある3人の……ナニかと思うよねぇ、コレ。
一応、3人のメデューサということらしい。髪の毛がヘビで、その姿をジカに見た者は
石になっちまうっていう、ギリシャ神話に出てくるあのメデューサね。
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ちょっと調べたら、もともとメデューサってゴルゴン三姉妹の一番下の妹の名前なんだと。
女神アテナの怒りにふれたメデユーサは髪の毛がヘビでできた醜い姿に変えられ、トバッチリで
二人の姉も含めて3人姉妹全員「ヘビ髪女」に変えられちまったということらしい。

三姉妹は上からそれぞれステンノー、エウリュアレ、メデューサっていう名前だったっていうから
入口のこの3人を「3人のメデューサ」と書くのは正確じゃないんだな。あくまでも
「ゴルゴン三姉妹」と書くべきで、メデューサはこの3人のうちの1人にすぎないことになる。
うーむ、勉強になるのう。しかしこの3人のドレがメデューサかときかれると…(笑)

ゴルゴン三姉妹の下には茶色い扉がある。扉自体にも凝った装飾がなされているけど、
扉の両側にくっついてる、さかさまになったトカゲが生々しくてやけに目立つ。
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さらに入口の左右に置かれた巨大な植木鉢(…なのかな?)。
この植木鉢も4匹のカメが支えてる。重くて大変だろうなぁ。
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建物の側面をみると…ほほー、こっちでは三匹のフクロウさんたちがヒソヒソ話。
正面のゴルゴン三姉妹や逆さトカゲ、カメなんかがリアルな造形だったのに対し、
このフクロウはかなり様式化・デザイン化された意匠になってるね。
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フクロウだけじゃなく、建物側面は非常に多様な装飾がなされている。
曲線のなぐり書きみたいのから、幾何学模様風、植物模様風など、いろいろ混じってて、
この辺を見てると、意図的にいろんなタイプの装飾を混在させてるように思える。
植物模様も何の花だかわからないようなデザインで、アップで見ると花っていうより
「5人の宇宙人」みたいに見える(笑)。
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といった具合に、分離派館ってよく見ると非常に多種多様な装飾がそこかしこにある。
ただ、イ課長が一番感心するのは、これだけいろんな装飾がくっついていながら、
分離派館の全体的イメージは例の「金のキャベツ」以外は「白い、シンプルな建物」という
印象を(錯覚を、と言っていいのかもしれんが)与えるところなんだよね。

分離派館って、遠目からみるとほぼ真っ白の、単純な方形の組み合わせで構成された建物だ。
建物自体は色も形もごくシンプルにして、てっぺんの「金のキャベツ」を目立たせている
…と、いう風に見えるわけ。建物は「金のキャベツを置く台」といわんばかり。

ところがこの“キャベツ台”を近くから見ると凝った装飾がなされて、むしろ金のキャベツより
建物の方が面白いくらいだ。しかも近くに立てば位置的に金のキャベツは視界には入りづらいから
見る人は白い壁面に施されたいろんな装飾をじっくりと眺めることになる。
見る距離によって見えるものが違い、印象も違う。設計者オルブリッヒの計算だろうか。
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ウィーン分離派館。周囲のビルに比べるとグッと小さい建物だ。
しかしその存在感は抜群で、今や完全にウィーン名所のひとつ。
地下鉄のカールスプラッツ駅からもこんな風に「ゼセッション方面出口」がある。
毎日何度もこの階段を昇ったり降りたりしたことが、今となっては懐かしいね。




by tohoiwanya | 2011-06-22 23:43 | 2011.06 ウィーン旅行 | Comments(2)
2011年 06月 20日

分離派館(ゼセッション)

ひと昔前だったら、ウィーン必見の観光名所といえば、

「バロック」「ハプスブルグ家」

…といったあたりのキーワードで括ることが出来ただろう。
王宮、シェーンブルン宮殿等々で豪華絢爛バロック建築、豪華絢爛バロック内部装飾、
豪華絢爛バロック家具調度をたっぷり見て、美術史美術館でも豪華絢爛バロック絵画をたっぷり…と、
まぁそういう感じがウィーン観光の王道なわけで、それは今も基本的には変わってないだろうと思う。
要するに建物ならこんな感じというわけだ(笑)。これは王宮ね。
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しかし最近10~15年くらいかなぁ。ウィーンの、特に建築に関しての関心の集まり方には
ちょっと変化がみられるような気がする。豪華絢爛なバロック建築っていうだけじゃなく

「世紀末」
「ユーゲント・シュティール」
「ウィーン分離派」

といったあたりのキーワードに関係するモノの人気が急速に高まってるように思える。

19世紀末から20世紀初頭にかけて、アール・ヌーボーの流れを汲んだ新しい美術潮流が
ドイツやウィーンでは「ユーゲント・シュティール(青春様式)」として花開き、
そういう志向を持った芸術家たちは、従来の古典主義美術とは違うという意味をこめて
自分たちを「分離派」と呼んだり、呼ばれたりした。

有名なところだと画家・クリムトがウィーン分離派の重要メンバーだ。しかし最近は
ウィーン世紀末芸術っていうと絵画より建築に注目が集まってる(んじゃないかなぁ?)。

20年前のガイドブックでウィーンの分離派の建築に触れたものなんて少なかったんじゃない?
(トホ妻が30年前に初めてヨーロッパに来た頃のガイドブックには分離派のブの字もなかったんだと)
しかし、今じゃウィーンのガイドブックでオットー・ワーグナーのカールス・プラッツ駅舎とか
マジョリカ・ハウスに言及してないものなんて、まずないだろう。

20年前、新婚旅行で初めてウィーンを訪れた当時のイ課長はまだ愚かな若僧で(笑)、
ユーゲント・シュティールや分離派なんて全然知らなかった(トホ妻は当時から知ってたが)。

しかし20年の歳月の間にイ課長も少しは成長し、人々の好みも(たぶん)変わった。
ウィーン分離派の建築物を紹介した書籍なんかも近年はずいぶん増えたと思うよ。
ウィーン世紀末芸術や分離派といった芸術潮流についての、イ課長の知識も20年前よりは増えた。
前回はロクに見なかった、ユーゲント・シュティールの建築物。こんどウィーンに行く機会があれば
じっくり見たいなぁ、と思う程度にはなっていたわけだ。

実際、ユーゲント・シュティールの建物を見るためにウィーンに行くって人は今や珍しくないはずだ。
分離派の建築家として代表的なオットー・ワーグナーやなんかが設計した建物の数々は
今やウィーンの重要な観光スポットといっていいし、そういうところで熱心に写真を撮ってる人も
よく見かけた。建築科の学生っぽい、若い人が多かったね。
まぁイ課長の場合、若くないし建築の知識もゼロだが、ミーハー的にではあっても
ウィーン分離派のいろんな建物は見たい。

というわけで(なんて長い前置きだ!)、今回の旅行ではウィーン分離派にゆかりの
建築物をイ課長はいくつか実際に見てくることが出来た。順々にご紹介していこう。

とりあえずナニからいこうか。
その名もずばりゼセッション(分離、という意味)という名称をもった建物、分離派館から
いってみるか。この有名な建物は泊まったホテルから徒歩2分くらいの近さで、ウィーン滞在中、
毎日何度もこの建物の前を通ってカールス・プラッツの駅まで通ったもんだった。
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大御所オットー・ワーグナーの弟子、オルブリッヒっていう人が設計した建物で、
規模は小さいけど、その特異な外観や装飾が与えるインパクトは今も色あせていない。
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何といっても特徴的なのは建物上にある黄金の半球で、これ、実は月桂樹の葉っぱを模した
ものなんだって。ウィーン市民たちからは「金のキャベツ」という愛称を与えられており、
イ課長の目には金の脳、もしくはモンブラン(ケーキのね)に見えるが。
夜はこんな感じでライトアップされる。光り輝く巨大モンブラン。食べたい?(笑)
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しかし、この分離派館。単に金の脳が乗っかってるっつうだけじゃなく、
細部の意匠がまた凝りに凝ってて非常に見ものなのだ… が…。

…長くなったから、分離派館、次回に続きます。すんません。





by tohoiwanya | 2011-06-20 22:29 | 2011.06 ウィーン旅行 | Comments(0)
2010年 10月 27日

台北の歩道のヒサシについて

突然、台湾のハナシに目を転じるイ課長ですこんにちは。

もうね、イ課長ブログはこれから北陸ネタ、台湾ネタ、さらに11月後半からは新たに
海外出張ネタも加わって入り乱れた展開になりますからね。覚悟してくださいね(笑)。

さて台湾だ台湾。
台北の市街を歩いてると、あることに気づく。
広い通りの両側が商店街になってるようなところは(双連駅周辺がまさにそうだったけど)
歩道の上にヒサシがかぶさって、アーケードみたいな構造になってるところがすごく多いのだ。

写真で見てもらった方が早い。
このパナソニックの看板の下にある暗いブブンがアーケードにあたるわけだ。
この写真で見ると暗渠みたいでブキミだけど(笑)、普通の商店街だよ。
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日本にも商店街の歩道を屋根で覆ったっていう例はある。
それって要するに、商店があって、歩道があって、歩道部分を屋根で覆ってるという構造で
早い話が歩道の上を覆う屋根は“後付け”で作ったと考えられる。

しかし上の写真をもう一度見てほしい。
台湾の場合、明らかに建物は最初っから2階が出っ張ってヒサシとして作られていて、
ヒサシとして出っ張る2階は道路ギワの柱で支える構造になっていることがわかる。

民生西路に面した迪化街の通りもそうなってた。
歩道を歩くということは、そのまま「ヒサシの下を歩く」ということになるんだよね。
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日本のアーケード街とは根本的に違って、最初から歩道を覆い被さるような構造で建物を作ってる。
おそらく、日本ではこういう構造は建築基準法上、許可されないんだと思う。
しかし台湾ではフツーにあるわけで、台湾ではこの構造が許されている理由は容易に推測できる。

①ヒサシのおかげでキョーレツな南国の日射しを避けることができる
②ヒサシのおかげでキョーレツな南国のスコールを避けることができる


イ課長が台北に行ったのは8月の末。
まだまだ暑い台北を歩くとこういう構造の建物が台湾で普及した理由は一目瞭然だ。
①と②を避けることができるって、歩行者にとってはホントに助かるんだよ。
何もない道をキョーレツな日射しに照らされながら歩いてると、とにかく
「早くあのアーケード街(つうか、ヒサシ)の日陰に入ろう」と思っちゃうんだよね。

これって、暑い南国だからこそ必然的に生まれた建築様式なんだろう。
今思えば、シンガポールのゲイラン通りも同じように「2階が出っ張ってヒサシになる」という
構造になってたわけで、キョーレツな日射し+キョーレツなスコールという気候条件がある国では
自然発生的に発達する建築スタイルなのかもしれない(下はゲイラン通りの写真)。
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建築様式って、その国の気候風土に合った形で発達するんだなぁ。
極めて当たり前のことだけど、台北の「歩道のヒサシ」を見ると改めてそう感じる。

台湾って、当然のことながら基本的な文化は中国と極めて近く、日本にも近い。
でも行ってみると「やっぱニホンとは違うなぁ」っていう発見も多いわけで、
こういう南国ならではの建築様式なんかもその一例といえる。

前回の台北旅行では幸いにして雨にブチ当たることはなかったけど、
今回はスゴいスコールに遭遇した。こういう時なんかもこのアーケード街があると
濡れずに移動できるんだよね。下の写真、わかりづらいけど外はかなり激しい雨が降ってる。
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でも、ホテルの前の歩道を行ったり来たりするだけなら雨に濡れずに移動できるわけで、
コンビニに缶ビール買いに行くなんて時にすごく助かったよ。




by tohoiwanya | 2010-10-27 00:10 | 2010.08 台湾旅行 | Comments(0)
2010年 03月 29日

南国の建物と食べ物

海外出張中のイ課長は(おそらく他の海外出張者もだと思うが)、「何かに遅れたら
取り返しがつかない、一巻の終わり」っていう重いプレッシャーに四六時中抑圧されてる。

だから寝坊なんてしたタメシがない。ほとんどの場合は目覚ましより先に目が覚めちゃう。
プレッシャーで寝坊どころじゃないんだろうな。しかも自分一人しかいないし。
目覚ましにイヤイヤ起こされて、なおかつ再度眠りにつく日本での朝とは別人のような、
緊張したシゴト生活を送ってるわけだ。なかなか信じてもらえんだろうが(笑)。

ホテルの窓から見る朝のシンガポール…うーん、朝日がまぶしいぜ。
朝日を浴びる早朝のシンガポールの写真を一枚撮っておこう。
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さてだ。シンガポールにはちょっと変チクリンな外観の近代建築物がある。
上の写真の真ん中やや右上あたりに、ハの字型に開いたドーム状の建物があるでしょ?
これ、コンサートホールやイベントホールが入ってる建物らしいんだけど、
その珍妙な形状が目をひく。もうちょっとズームで撮るとこんな感じ。
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近くで見るとこんな感じ。
建物の形自体もそうだけど、チクチクした表面がまた変わってるよね。
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さて、ここで問題です。
このホール、実はあるモノの形状を模して作られていますが、そのモノとは何でしょう?

すぐにわかった人はスゴいと思うなぁ…。
イ課長なんてガイドブックを読むまでまーーーーーったく気がつかなかったんだから。
ちなみに、夜はこんな感じね。キレイではあるけど、何の形を模したかと言われると…?
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もうわかった?
まだわからない人も多いんじゃないかな?
ヒントはね…食い物です。それも南国特有の。

あ、わかった?


じゃーん。それでは正解です。

ドリアンの形を模して作られた建物なのでした。

ドリアンって鼻の曲がりそうなすごい匂いが有名だけど、イ課長は果肉を食ったことも、
世界的に有名?な匂いをカイだこともない。
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上の写真はたまたまベドックの商店街を歩いてるとき、果物屋の店頭に
ドリアンが山と積まれてたから「ほほう」と思って撮った。
皮に包まれてるせいか、特に匂いも感じない。たぶん、切ると大変なことになるんだろう。
持ち込み禁止のホテルもあるっていうくらいだからねぇ。

ドリアンの写真を撮ったあと、通訳さんと話をした。
イ「ドリアンってスゴい匂いが有名だけど、店頭に並んでる分には大丈夫だね」
通「え?そうでしたか?店先に並んでてもけっこう匂いますよ〜?」
イ「ええ?そう?気がつかなかったけどなー」

まさかもう一度匂いをカギに戻るわけにもいかんしねぇ(笑)。

ちょっと離れたところから写真を撮るくらいじゃ気づかなかったってことは
(店頭の、他の南国果物の香りに混じってわかんなくなってた可能性も高いが)
あれだけ世界的に有名な「ドリアンの匂い」っていうのも、実はそれほど
キョーレツってわけでもないのかな?

せっかく、ドリアンがそこらでゴロゴロ売られてる国に行ったんだから、
食わないまでも、せめて匂いをカイでくればよかったと、ちょいと後悔してるイ課長でした。

しかし、ドリアンって一体どうやって食うんだろ?
キウイみたいに半分に切って…つまり、あのコンサートホールみたいな状態にして(笑)、
スプーンで果肉をすくって食うのかなぁ?




by tohoiwanya | 2010-03-29 00:36 | 2009.10 シンガポール出張 | Comments(0)
2010年 02月 12日

ブリュッセルのパサージュもすてき

去年の8月、パリのパサージュについて書いた。

パリのパサージュはホント気に入ったんだよ、イ課長は。
観光スポットってほどのところじゃないから、観光客相手の商売っ気みたいなのがなくて、
ある人が本に書いてたけど、まさに「19世紀のパリが真空パックされてる」ような
実にイ課長好みのスポットだった。

中には古本屋とか名刺印刷屋なんていう地味な店ばかり並んだウラブレたパサージュが
今でもあって(イ課長滞在ホテルの脇のパサージュがそうだった)、そこがまた
“19世紀の真空パック”っぽくて、イイ感じだったなー。

11月出張で行ったブリュッセルにも立派なパサージュがある。

もっともパサージュとは言わず、ギャルリーっていうんだけどね。
その名もギャルリー・サンチュベール(って読むらしい)。
英語風に発音するとギャラリー・セント・ヒューバート…になる(んだと思う)。

グラン・プラスのすぐ近くにあるから一昨年の出張でブリュッセルに泊まった時も
行くことは出来たんだけど、あの時は1泊だけだったからロクに地図も用意してなくて、
ブリュッセルにもパサージュがあることすら知らなかったぜ(笑)。
今回は宿泊ホテルもグラン・プラスに近いから歩いていける。さっそく行ってみた。
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これが入り口。パリのパサージュと同じように「細い道の商店街に後付けで屋根をつけた」んじゃなく
最初から建物の中にパサージュが設計されている。だから、こうして入り口だけ見ただけじゃ
単なる建物の入り口にしか見えなくて、そこに巨大アーケード街があるなんてわからない。
それが中に入ってみると…
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うっひゃーーーー。こりゃまたえらく格調高い、立派なパサージュだなーーー。
パリのパサージュは両側の店が2階建てっていうのが多かったけど、ここは3階建てだ。
その分屋根が高いから、すごく開放感がある。ほえーーー。
通路に面した彫刻なんかの意匠も凝ってて、パリのパサージュより断然ハイグレードだよ。
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両側の店も古本屋なんてジミな店はなくて、ゴディバをはじめとするチョコ屋をはじめ
土産物屋、アクセサリー屋なんかがショーウィンドウの飾りつけを競いあってる。
いくつかあるレストランやカフェも、いかにも値段が高そうな高級感たっぷり。

パリのパサージュをわざわざ見にいこうという観光客はかなりモノズキだろうけど
ブリュッセルのギャルリー・サンチュベールは世界中からの観光客がそぞろ歩く。
観光の中心、グラン・プラスに近いっていう立地上の優位性も大きくモノをいってるな。
ちなみに、夜はこんな感じね。
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うーむ…パリと違ってブリュッセルのパサージュは立派で、高級で、観光客でぎわっておる。
すぐ隣の国の、同じような目的・同じような構造の建築空間でもだいぶ違うんだねぇ。
もっとも、イ課長としてはパリのパサージュの、あのインティメイトな雰囲気が好きだけどなぁ…。





by tohoiwanya | 2010-02-12 13:28 | 2009.11 欧州出張 | Comments(2)
2009年 12月 30日

ランス大聖堂 -その3-

ランス大聖堂シリーズ最後は、例によって外観を見てみよう。
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ゴシック建築の象徴であり、イ課長がゴシック建築なんぞにハマるキッカケになった
フライング・バットレス(飛び梁)がずらりっと並んでる。実に壮観だけど、
シャルトルの、ゴツくて男性的なデザインのフライング・バットレスに比べると
ちょっと装飾的でエレガントだから、これだけ並んでも軽やかな感じがする。
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さっき、内側から見たときステンドグラスにナナメの影を落としてたのも、
このフライング・バットレスだよな。しかしこうして見るとつくづく、
異様な建築ブツだよなー、ゴシックの大聖堂って。だから面白いんだけどさ。
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おっと、ゴシック建築のもう一つのお気に入り。ガーゴイルもいっぱいいるぞ。
奥がトリだろ?手前が・・・・・なに?・・・・・これ。
f0189467_2565066.jpg

はははは!こっちも動物ガーゴイルだらけやん!ウシまでいるよ。
こうして見ると、ランス大聖堂のガーゴイルは全部動物で統一されてるのかな?
…と思って正面に戻ってきたら…。
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うわぁ!何だこりゃあ!!
修復工事用のアミをつきやぶってゲロポーズをとる、ナゾの物体。
どう見ても地球上に実在の動物とは思えぬ。SF映画の悪玉ロボット風とも言えるが、
何となく中世のヨロイカブトのイメージが感じられる。
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しかしまた、何だって入口のアーチのすぐ脇にこんな巨大ガーゴイルを置いたんだ?
雨の日には、大聖堂の中に入ろうとする敬虔な信者たちに向かって、コイツは
盛大に雨水を吐きまくるわけか?失礼なガーゴイルだなーオマエ(笑)。

すごく天気のいい日だった。あーこれでランス大聖堂も大体見終わったか…。
イ課長パリ一人旅の、最後の主要目的地を見学し終えて、聖堂前のベンチに座って
日向ボッコしながら、しばし回想にふける。

あー…いろいろあったけど、こうして考えると今回の旅行で行きたかったトコには
全部行き、見たかったモノは全部見ることが出来たよなぁ。
やっぱり、出張じゃない海外旅行って素晴らしいんだなぁ…。
フランス・ゴシックの精粋ともいえる大聖堂の数々を実際に自分が訪ねるなんて、
ついこないだまでは想像もできなかったよ。

ランス大聖堂の前にはジャンヌ・ダルクの銅像がある。
彼女はランスという土地と何かつながりがあるんだろうか?
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ジャンヌ・ダルクと大聖堂を1枚写真に撮っておくとするか。
何だか、こうして見ると、ジャンヌ・ダルクがランス大聖堂に
攻め入ってるように見えるけどね(笑)。




by tohoiwanya | 2009-12-30 03:01 | 2009.05 パリ旅行 | Comments(4)