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2009年 02月 10日

ヌードな人々

ヤケに早寝したらヤケに早く目が覚めちまった…。
今日はヌードな人々のハナシ。高潔なイ課長ブログに似つかわしくない標題だ(笑)。

欧米の建築物にはよく男女の裸体像がくっついてる。
大体の場合はかなり様式的に作られてるから姿は裸でも印象は全然エロくない。
まぁ公共の屋外に置くヌード像なんだから、エロじゃ困るよな。

 
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たとえばワシントンDCの橋にいたこの金粉ヌード?の御婦人。
完全な全裸だ。オールヌードだ。だがしかし、いくら全裸でもこんな女子プロレスラー
みたいな身体見てエロを感じる男がたくさんいるとは考えづらい
少なくともイ課長はごめんこうむりたい(笑)。

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ニューヨークのビルにくっついてたこちらの方々もまた全然ヒワイじゃない。
みなさん、ワザとらしく肝心なところを隠しているけど、そんな必要があるとも思えぬ。
こんなレリーフの、様式化されたヌード見てヒワイと感じる方が不思議だ。

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だがベルリンの国会議事堂にいたこのカレになると、少~し印象が変わる。
裸体が様式的じゃなくて非常にリアルなんだよね。リアルだからナマナマしい。
そういう点じゃ、彼が下半身を布で隠したのは賢明な措置だった(笑)。

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どーん、これはどう?下半身に布もまとわぬ全裸男性。
女性読者の方々、エロいと思いますか?(笑)。ちなみに、この写真はプラハで撮った。
まぁ一応全裸ではあるけど、ヒワイって感じはしないよねぇ。ベルリンの彼と違って
プラハのコイツの造形は人造人間ターミネーター的で、その分エロさも少ない(と思う)。

プラハって意外に開放的?な街で、全裸の方々は他にもいらっしゃる。
これなんかどう?

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率直に言おう。イ課長はこのお二人を見たときだけは「ちょっとヒワイ…」と思った。
二人とも下半身に布ナシ。これも無視できぬ問題だが、この裸体像がヒワイな
理由の大半は男の方にあると思う。

このオッサン、身体は大してマッチョじゃないし顔も美男子じゃなくて、そのくせ
髪は長髪ってとこはミョーに個性的。要するに、「まるでそこらにいるおヒト」に
見えるんだな。「そこらにいそう」な人が全裸で立ってると、これはヒワイだよ(笑)。
実在のヒトをモデルにして作ったっぽい気がするんだが。
このオッサンには見た瞬間から“ヒワイな違和感”があって、写真に撮っちまった。

ビルオーナーのみなさん。建物に裸体像をくっつけるときは、あまりリアルではなく
様式的な造形を心がけ、ビミョーだと思ったら念のため下半身は布で覆いましょう。

 
 

by tohoiwanya | 2009-02-10 05:26 | 出張・旅行あれこれ | Comments(2)
2009年 01月 26日

プラハという街 -その1-

「黄金のプラハ」「北のローマ」「百塔の街」…

プラハはホントに素敵な街だからいろんな呼び名がついているけど、その一つに
「建築博物館の街」というのがある。

プラハはロマネスクやゴシックの教会建築からアール・ヌーボー、果ては前衛的で
トンでもない建築物に至るまで、とにかくいろんな様式の建物がある。
そもそも、イ課長がゴシック建築だ新古典様式だって建築のことをトヤカク言うように
なったのも、プラハの影響でシロウト向けの建築の本を読んだからなんだよね。
建築博物館のような街の、作品のような建築物のいくつかは実際に行って、写真を撮った。
時代的に古い順からいってみるか。

城の奥にあるイジー教会は厚い壁で建物の重さを支えるロマネスク様式で作られてる。
ゴシックの大聖堂みたいな壮大さはないけど、内部はなかなか神秘的だった。
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聖ヴィータ教会は典型的なゴシック建築だな。ケルン大聖堂をモデルに作ったと
言われるだけあって、構造は非常によく似ている。
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内部はまさにゴシック建築の精粋といえる。特にこの高~い天井アーチの組み方は
この教会独特の様式なんだって。
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こちらは新古典様式…そう、ドイツやワシントンではとにかくコレばっかり多くて
イ課長がヘキエキしたギリシャ風の建築だ。こうやっていろんな様式の中に混じって
建ってればチャンと立派に見えるのに…。ちなみに、これはドイツ劇場っていう
オペラ劇場で、イ課長がプラハでオペラを見たのはここなのだ。
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プラハといえば華麗なるアール・ヌーボー建築を忘れるわけにはいかない。
これはミュシャもデザインに参加したと言われるプラハの市民会館。
アール・ヌーボー建築っていうと必ず例に挙がる有名な建築物だ。
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最後はプラハの前衛建築として有名な、通称ダンシング・ビル。
これはイ課長は実物を見て来なかったから、ヨソ様のHPから写真だけもらってきた。
建設当時は「街の外観を壊す」ってんで反対も多かったらしいけど、いまや立派な
プラハの観光名所の一つになってる。すごいビルだ、しかし(笑)。
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ああ…プラハ。
忘れがたき街プラハ…。
プラハの話は尽きないよなぁ…。
  

by tohoiwanya | 2009-01-26 02:16 | 2007.10 ドイツ・チェコ出張 | Comments(0)
2009年 01月 05日

欧州ヘンなもの図鑑

みなさま明けましておめでとうございます。
いつまで続くのか先のわからないイ課長ブログ、本年もよろしくお願いいたします。

さて、新年最初の更新だし、気楽なネタでいこうではないか。

海外を歩いてると道ばたの銅像とか、教会建築の一部に
「ヘンチクリンなもの」を見かけることが時々ある。

代表的なのがゴシック教会建築につきものの「ガーゴイル」だ。
これって要するに雨ドイの排水口なんだけど、どんなにマジメで神聖なゴシック教会でも
この排水口だけは「ヘンチクリンなもの作って遊んでヨイ」っていうお約束があるみたいで、
大体ヒドいものがくっついてることが多い。

ブリュッセルのグラン・プラスに面した建物のガーゴイル。
雨の日はこの口から雨水がジャバジャバ出てくるわけで、ゲロ吐き野郎そのものだ(笑)。
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こっちはプラハの聖ヴィータ教会にくっついてたガーゴイル。
こっちでもハデに吐いてる。雨の日のコイツらを見たいような、見たくないような…
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プラハにはこんなものもあった。
カレル橋の欄干の(たぶん)銅のレリーフなんだけど、おそらく何かの理由があって、
「このイヌを撫でるとイイことがある」とか何とかっていう言い伝えがあるんだろうな。
あまりにみんなが撫でるもんだからイヌだけツルツルに磨かれた状態になってるよ。
なにやら神聖な光に輝く、神聖なものに見えるではないか。イヌのくせしやがって。
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プラハのコレも覚えてるよ。
カブトをかぶった騎士の像…なんだろうけど、顔がなくてノッペラボウ。
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顔だけ摩耗してこんなノッペラボウになるとは思えない。何で顔を作らなかったんだ?
実は顔はカブトの中に隠れている…とも考えられるけど、だとすると
何もない顔に見えるところはアゴから首ってことに…いや、そうは見えないなぁ。
眺めてるうちに、この像がダースベーダーに見えてきてしょうがなかった(笑)。


最後は去年10月出張で行ったミュンヘン市庁舎前の噴水にいた魚。
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オイ何なんだいコレは?! ドッカから空気入れられて身体がふくらんでるのか?
空気入れられすぎて目玉が飛び出してるぞ(笑)。じき爆発するぞ。まったくもう…。

というわけで、新年最初のイ課長ブログは「欧州ヘンなもの」図鑑でした。
 

by tohoiwanya | 2009-01-05 03:01 | 出張・旅行あれこれ | Comments(0)
2008年 11月 05日

ミュンヘンという街-その1-

ミュンヘンには15年くらい前、トホ妻と観光で来て以来だった。

深夜にホテルに入って、翌日の午後にアポイントがあった。
午前中に大急ぎでノイエ・ピナコテークを見学しようと思ってホテルから歩いた。
歩いてて、フと気づいてフと足を止め、イ課長はその場でグルリと一回転した。

あーーーー…またコレかよ。

ベルリンでゲップが出るほど見た新古典様式の建物がここにもたくさん。
確かに、立派な公共建築物を作ろうとして、ギリシャ神殿風に威厳のある外観に
したい、だからネオ・クラシック様式でいこう、と考えたくなる気持ちはわかる。
しかしもう少しバリエーションってモノがあってもイイのではないか?ドイツ人よー。

イ課長が足を止めてグルリと一回転したところから撮った3枚の写真を見せよう。
まず正面にはコレ。なんだかわからんがギリシャ風。柱頭はドーリス式だな。
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そのまま右に120度ほど回転してパチリ。こんどはイオニア式柱頭のギリシャ風建物。
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そのままさらに120度回転するとこんどはコリント式柱頭のギリシャ風建物。
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まぁ3方向にギリシャ風古典様式建築物を対称に配するというのもそれはそれで
一つのヤリ方だとは思う。しかし、ブリュッセルやプラハではこんなに「コレばっかり」
集めるようなトコはなかった。明らかに好きなんだよ、ドイツ人は、コレが。


バイエルン国立歌劇場にしてからが、こうだもんなぁ(笑)。
たまには四角い柱にしてみようとか、アーチ構造にしようとか思わんのか?ドイツ人。
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すでに9月出張のベルリンで、この「ドイツ人の新古典志向の強さ」には
いささかヘキエキ気味なのだ、イ課長は。

…と、なんだか悪口ばっかり書いたけど、ミュンヘンっていうのはイイ街だと思う。
15年前に来たときもそう思ったし、今回もそう思った。-その2-以降じゃ少し
ミュンヘンのこと、ほめてあげるから(笑)。
 

by tohoiwanya | 2008-11-05 15:43 | 2008.10 欧州出張 | Comments(0)
2008年 10月 27日

ブリュッセルという街-その1-

イ課長にとって生まれて初めてのベルギー、生まれて初めてのフランス語圏。

図書館で借りた「地球の歩き方」で、主要都市別の詳細な地図やガイド情報を
持っていたドイツに対し、ブリュッセルに関する予備知識収集はけっこう手抜きだった。
「どうせ1泊だし」っていうんで、Googleマップをプリントアウトした地図だけが頼り。

こんな風に「おお、何やらゴリッパな建物があるけど、ありゃ何だ?」と思っても
確認するスベがない。だからわからない(笑)。まぁそういう意味じゃブリュッセルって
由緒ありそうな、立派な建物だらけの街とも言えるのだが。
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意外だったのはブリュッセルってかなり坂の多い街だったっていうことだ。
コッチが海、コッチが山っていう斜面構造じゃなくて、街のあちこちがデコボコ
丘になってるっていう感じ。だから自分がいるところが実はけっこう丘の上で、
ヒョイと視界が開けると遥か彼方まで見通せるなんてことがあった。
キレイな街だったけど、例の「雨で寒かった日」の写真だからやけに暗い街にみえる(笑)。
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街の建物はベルリンみたいな重厚古典主義志向と違って、アール・デコ調の
すごくキレイな建物があったりして、印象としては去年行ったプラハにやや近いかな。
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暗い写真ばっかりでも可哀想だから、夕方になって天気が回復してから撮った写真。
こんな具合に上の方を曲線で仕上げた建物なんていうのはドイツじゃ見かけない。
ナニ風っていうのかしらないけど、ドイツのゴツゴツ系建物ばっか見慣れた目には
ちょいとオシャレに見えるね。
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この街は、建物にも乗り物にもヒトにも「へぇ〜」と思うことが多かった。
考えてみたら今回の出張で散髪したのもブリュッセルだったしね。
イ課長ブログ「ブリュッセルという街」シリーズはけっこう続くことになるのである。
 

by tohoiwanya | 2008-10-27 02:26 | 2008.10 欧州出張 | Comments(0)
2008年 10月 10日

レンガゴシック

あーあーあー… あさってからイ課長はまたドイツ出張です。

前回の出張に関して、もっといろいろ書きたいコトはあるんだけど
それを消化しきる前にまた新たな出張ネタがたまることになるのか…。
海外出張ネタ便秘状態(笑)。ま、だからこそこのブログを作ったわけだが。

まぁいい。とりあえず今日のところは9月出張のときのネタを粛々と
書こうではないか。前に触れた、リューベックのレンガ造りゴシック教会特集。

リューベックのレンガゴシック教会の最高峰といえばこのマリエン教会。
ドイツで三番目に大きいだったか、三番目に天井が高いだったか、とにかく
そういう立派な教会(笑)。レンガだけど形式としては典型的ゴシック教会だ。
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内部も全部レンガで作ってあるんだろうけど、天井なんかはおそらく漆喰を塗って
そこに華麗な装飾画が書かれてる。レンガの質朴な感じが強いのかと思ってたら
意外なほどデコラティヴだ。これは身廊の天井。
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ゴシック教会は石でできた針葉樹林である…って何かに書いてあったけど、
こうしてみるとホントにレンガでできた森みたいだ。素晴らしいねぇ。ちなみに、この
パイプオルガンは欧州屈指の名器で、バッハも昔ここに聞きにきたんだって。
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しかしイ課長が最も衝撃を受けたのはコレだよ。
この教会、よーく見るとホレ、柱がグニャッとタワんでるのがわかるでしょ?
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この柱だけじゃないんだよ。けっこうあちこちでタワんでるもんだから驚いた。
どうしてこんなコトになったんだ?ワザとそうする必要があったのか??

あるいはレンガ職人が下からレンガを積んでいく途中で自然に少し曲がった…とか?
それとも、最初まっすぐだったんだけど、ホルステン門みたいに地盤のせいで
タワんだ…?いや、建物全体が傾いてるっていうならそれで説明がつくけど、
こういう風に柱がグニャッとなる理由にはならんよなぁ。ナニにせよびっくりした。

レンガって、石に比べるとたぶん建材としては多少軽いはずだけど
マリエン教会くらい天井を高くするとやっぱ「横に広がろうとする力」が働くんだな。
石造ゴシック教会と同じように、こうやってフライング・バットレスが壁を支えてる。
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こっちはペトリ教会(…だったかな?)。
これもたぶんレンガなんだろけど、白いからパッと見には石のように見える。
ちょうどナナメから日が差し込んでキレイだったなぁ…。
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神の光が汝を照らす。悔い改めよ。

だが、ペトリ教会では「写真を撮る」と「トイレを借りる」以外のことは
何もしてこなかったバチ当たりのイ課長なのであった。
 

by tohoiwanya | 2008-10-10 10:32 | 2008.09 ドイツ出張 | Comments(0)
2008年 09月 30日

ベルリンという街-その2-

イ課長は昨年の海外出張がキッカケで西洋建築史にちょいとハマッた。

そういう、建築的視点でベルリンを見ると、あることに気付く。
この街にはある様式の建築ばかりがやったら目につくということに。
特に街の中心部。主要な公共建築物はほとんど「あの様式」ばっかじゃないか。

「あの様式」って、いわゆるネオ・クラシック=新古典様式だ。
要するにギリシャ神殿みたいな建築様式を模して作ったタテモノ。
その基本は円柱で支えられた水平梁構造なのである。

例のブランデンブルグ門だって新古典様式の変形といえるはずだ。
スジの入った円柱で支えられた水平の梁構造。決してアーチ型ではないのだ。
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ブランデンブルグ門を越え、森鴎外の「舞姫」でウンテル・デン・リンデンと書かれた
旧東側の目抜き通りを歩いてると、まぁ〜あるある、新古典様式建築物だらけ。

これはノイエ・ヴァッヘっていう建物。何のためにある建物かわかんないけど、
典型的ギリシャ神殿風建築。柱頭部は「ドーリス式」のシンプルな構造だな。
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その向かいにあるベルリン国立歌劇場はコレ。これもモロ新古典様式の建築。
柱頭部は植物模様の「コリント式」になっておる。
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ネフェルティティのあるアルテス・ミュージアムもまたまたコレだ。よく飽きないな。
こちらの柱頭は渦巻きが両側に飛び出した「イオニア式」だな。
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国立絵画館もまたこれか。オマエらは飽きなくてもイ課長は飽きたぞ(笑)。
もうちょっとこう…ルネサンス様式とかさ、バロック様式とかいろいろあるじゃんよー。
そういう、ホカの建築様式を取り入れてみようとは思わんのか?
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こっちはナチスが放火したことで有名な国会議事堂。
ここも同じような「ムカシ志向」の新古典様式。柱頭は国立絵画館なんかと同様、
いわゆる「コンポジット式」っつうヤツやな。植物模様とウズマキの組み合わせ。
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あーもうわかった。もう十分。
キミたちの志向する方向性というのはゲップが出るほどよーくわかったでごわす。

ベルリンという街の「重厚」「男性的」「威厳」といったムードを醸成している要素は
いろいろあるんだろうけど、イ課長にとってはその最大の要素は建築だ。
流麗なアール・ヌーボー建築に見とれた去年のプラハと比べてなんという違い。

とにかくもうギリシャ的・古典的・理想の美を追い求めるのである!!っていう、
そのカタクナな姿勢こそが「ドイツ的」といえるのかもしれないなぁ。
もっとも、こういうところが逆にフランス人とかイタリア人なんかからは
「ドイツゥ?だっせぇ〜」と(特に昔)言われた理由かな、とも思うイ課長であった。
   

by tohoiwanya | 2008-09-30 04:12 | 2008.09 ドイツ出張 | Comments(0)