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2019年 01月 15日

タイの廃棄物問題を考える

社会派テーマが続くなぁ(笑)。
本日は前に書いたようなテーブルごみではなく、本格的な廃棄物の話。
ここんとこソレ関係の仕事が多いせいか、旅先でもつい現地の廃棄物事情について
チェックしてしまうワタス。

タイは、いわゆる容器包装廃棄物が多い国じゃないかと思うんだよね。屋台文化が
発達してるから、容器包装ゴミが多くなる。食堂なら食器は洗って使い回すけど、
屋台で使う食器の多くは使い捨てだからねぇ。

日本でも縁日で屋台が出ると、発泡スチロールの皿だの割り箸だの串だののゴミが
大量に出る。同じ状態がバンコクじゃ毎日そこらじゅうで開催されているような
感じじゃないかと思うのだ。汁モノだってポリ袋で売るのが当たり前だからね。
シーナカリン・ウィロート大学でメシ食った時も、1食でずいぶんゴミが出た。
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ゴミ箱はけっこうあちこちにある。東京なんかより設置数は多くて助かるけど、
分別回収には全然対応してない。これはスコータイのクズかごの中身だけど、
プラスチック容器類からガラスびん、缶、その他諸々のゴミ、ぜんぶ一緒くた。
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タイの環境行政当局としては一応ゴミを減らそうとしてはいるらしい。
たまたまもらったこんなレジ袋にこんなコトが印刷されてたからね。タイ語はわからんが
中国語・英語から推測するに、ゴミを減らしてリサイクルしましょうって呼びかけに違いない。
しかしあの「何でもゴッチャ」のゴミ箱見ると、リサイクルへの道は険しそうだが・・。
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夜、繁華街を歩くと飲食店なんかから排出されたゴミの山がそこら中に積まれてる。
日本でいうところの事業系一般廃棄物ってヤツやな。これまたすごい量。
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今世界中で大問題になってる海洋プラスチックゴミ問題、その主要な“犯人”は圧倒的に
アジア新興国だとされている。海洋プラスチック廃棄物国別排出量のある推定では
中国が断トツ1位、以下、インドネシア、フィリピン、ベトナム、スリランカときて
タイが第6位。アジア新興国は軒並み「海洋プラごみ大量排出国」とされている。
ゴミの焼却工場みたいなインフラがまだ普及してないんだろうな、きっと。
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それでもこうやってまとめて置いてあるということは、誰かが収集に来て、どこかで
処理ないし埋め立てされてるんだろうと推測される。要するに一応は「管理されてる」
わけで、川にポイポイ捨てられてるわけではないんだろうと考えられるが・・。

てな感じで、タイの廃棄物問題についていろいろ考えてたわけ、イ課長は。
そんなある夜、どっかで晩飯食ってホテルに戻ろうとしていた。道端には相変わらず
収集待ちのゴミがうず高く積まれているが、ん?いま、そのゴミが動いたような・・
げげっ!ゴミの山ン中に誰かが座って分別してる!
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イ課長は一瞬のうちに悟った。
誰かが缶とかガラス瓶みたいな有価物を回収・売却してるに違いない。そういうことを
“正業”にしてる人たちもいるんだ。遠目にはオバさんに見えたが・・。

うーむ・・なるほど。「何でも一緒くた」に捨ててると思ったけど、実はこうやって
“自主分別”する人たちがいて、彼らは(おそらく)それで生計をたててると。
彼らの存在のおかげで、結果的にはタイでビンや缶の分別・リサイクルがそれなりに
回っているのかもしれない。

なかなか奥が深い、東南アジアの廃棄物問題。
しかし、せっかく海外行ったのに、現地のゴミの写真なんか撮ってるんだから、
イヤな観光客だよね、イ課長も。

 


by tohoiwanya | 2019-01-15 00:13 | 2018.08 タイ旅行 | Comments(2)
2019年 01月 13日

王様は死んだ、新しい王様ばんざ・・・

タイのプミポン国王が亡くなったのは2016年の10月。
2017年8月、ミャンマーのあとに訪れたバンコクはまだ政府機関なんかは服喪中
だったわけで、前国王を追悼する写真+祭壇みたいなものをよく見かけた。

しかし昨年8月に行ったバンコクはさすがに服喪期間はトック終わってる。
プミポン国王の生前、町のあちこちで国王の肖像を見たのと同じくらい・・いや、
若干少ないという気もするが(笑)、新しい王様の肖像を見かけるようになった。
お札だって新しい王様に切り替わったんだもんね。
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プミポン国王の息子、ラーマ10世。
すでに何度か書いてるけど、あまり評判のよろしい御仁ではない。
タイ国民が彼に「お父さん並み」の賢王ぶりを期待しているとは正直思えない。
まぁそれでもタイという国のシステムが問題なく運営されて、カザリとしての
王様と考えれば、それはそれでいいんだと思う。
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問題はこれまであったようなクーデターとか政治的混乱が発生した時だ。
そういう時、これまでだったらプミポン国王が「誰ソレは辞任し、誰ソレは事態を
収拾しなさい」と言うと混乱の当事者たちはたちまちそれに従い、事態は収束した。
全ての国民に慕われていたプミポン国王の言葉は絶対だったのである。

しかし新しい王様に同じことが期待できるかというと、はなはだ疑問。
表立っては口にしないけど、タイ国民たちは、たぶんイ課長以上に疑問に思ってるだろう。
(表立って言うと不敬罪だから言わない)
 
父王の死後、タイがすごい政情不安&混乱状態になったかっつうと、そんなことはない。
お父さんが亡くなった時は「この先のタイが心配」とみんな思ったし、イ課長も思ったけど
別に混乱もなく、これまで通り人々は働き、ゴーゴーバーは繁盛し、国は動いている。
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こんなこと言っちゃ不謹慎だけど、懸念された混乱もなくタイが稼働してる要因の一つは
実は新国王の頼りなさなのかも・・って気がちょっとするんだよね。
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これまでのタイのクーデターや政治的混乱には「最後は国王が・・」っていう、一種の
期待というか、国王依存的な部分がけっこうあったともいえる。でも従来型解決法がもう
使えないとなると、そのこと自体が混乱発生の抑止力になってるという可能性はある。
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これまでみたいに「きっと王様がボクたちをわかってくれる」って期待ができなきゃ、
コトを起こそうとするガワだってモチベーションが下がるだろ。実力行使で何かを
訴えようにも、あの王様じゃなぁ・・・みたいな感じで。

暫定といいながらズルズル総選挙を先延ばししてる今の軍事政権。
今年は選挙やるらしいけど、それでタクシン派が勝ったら・・軍政支持派が勝ったら・・
今後の不安要素はいろいろある。

「あまり頼りにならない王様」の存在が、そういう不安要素を抑える機能を果たすなら
それはそれで結構な話だと思うけど、果たしてどうなるか・・。
イ課長も多少の関心を持って見守っていきたいのである。

  


by tohoiwanya | 2019-01-13 00:40 | 2018.08 タイ旅行 | Comments(0)
2018年 07月 31日

バガンのパゴダ登楼禁止措置をめぐって

前回記事のエンディングが気をもたせたから、この際二日連続更新しちゃうぞ。

イ課長が激しく感動したバガンのサンライズ。あのブログの記事を読んで
「自分もバガン行って、朝日が見たい!」と思ってくださる方がいたら大変うれしい。
しかし、コトによると、もうあの時と同じようには見られないかもしれないんだよ。

シュエサンドー・パゴダが今年から全面登楼禁止になったという情報があったのだ。
シュエサンドーだけじゃなく、主要なパゴダぜんぶ登れなくなったっぽいんだよね。
ミャンマー政府の決定らしいんだけど、これは大ショックだ。なんでまた急に?
理由については諸説あって、情報は錯綜している。
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パゴダに登る観光客が多すぎて、危険だという話は前にも書いた。
「手すりがないから、転落死しかねない」っていう、この記事を書いたのが去年10月。
そしたら11月に本当に米国人観光客が転落死してしまったらしい。それが原因だという説がある。

観光客のマナーが原因という説もある。遺跡っぽいとはいえ、一応は仏教施設。
タンクトップやショートパンツはだめという東南アジア仏教参拝ドレスコードはバガンでも
同じこと。でもそれが厳密に遵守されてるとは言い難いのは確かだ。

今年3月に現地で確かめたという方のブログを読むと、シュエサンドー・パゴダはもちろん
イ課長が当初狙ったブレディ・パゴダも登れないと書かれてるから、そこらじゅうのパゴダが
登楼禁止措置の対象になったのは間違いないようなんだよ。見晴らしのいいテラスがあった
シュエグージー・パゴダも登れないんだと。マジすか?どうも今回はミャンマー政府が
かなり本気っぽいから困る。
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代わりに「小高い丘」から見ることが推奨されてるらしいんだけど、眺望は数段落ちるようだ。
眺望がグッと落ちる丘からしか見られないなんて、大ガッカリだよねぇ。

まぁミャンマー政府の方針はコロコロ変わる。今回知ったんだけど、実は以前にもこれに似た
登楼禁止措置が発せられたらしい。でもいつの間にかOKになったようで、実際イ課長は登れた。
ホトボリがさめると登っていいってことになるんじゃないかって気がするけどなぁ?
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バガンで見た朝日はイ課長の海外旅行・出張すべてを通じても屈指の感動だったと言っていい。
グラナダのサン・ニコラス広場から見たアルハンブラの夕暮れが「ロマンチックの極み」なら
シュエサンドー・パゴダから見るバガンの朝日はまさに「神秘の極み」。あの感動をぜひ
他の方にも味わってもらいたい。そう思って一連の「朝日関連記事」を書いたわけだが・・。

もしパゴダ登楼が永久に禁止されたら、あの絶景は本当に「三つの命を生きようとも」
見られない奇跡になっちゃうじゃん。イ課長は滑り込みで間に合ったってことになる。

散々「バガンは素晴らしい」と書いてきたイ課長だけに、パゴダ登楼禁止というニュースは
けっこうショックだった。これから行こうとする人にとってはそれ以上にショックだろう。
こうなると「アナタもバガンに行ってぜひあの感動を・・」なんて安易に書けない。
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さっきも書いたように情報はいろいろ錯綜してる。
実は「9月から、5つのパゴダだけに限って禁止措置解除の見込み」という情報も目にしたんだよ。
同時に「登楼料を徴収する説」「登楼人数を制限する説」などもあって、ハッキリしない。
イ課長の知人に、8月末~9月初にかけてバガン訪問予定って人がいる。「9月から登れる説」が
正しいとしても、時期的にきわどい。その時点でパゴダ登楼がどういうキマリになってるか
予測しようがない。現地で出たトコ勝負ってことにならざるを得ん。

とりあえず「ワタシもバガンで朝日を見たい」とお考えの方は、現地最新情報をチェック
して下さいと(少ないが)、今はそれしか申し上げられないんです。まことに申し訳ないス。
バガンにおける皆様の幸運をお祈りいたしますです。

 


by tohoiwanya | 2018-07-31 00:06 | 2017.08 ミャンマー・タイ旅行 | Comments(0)
2018年 03月 09日

ガイジン旅行者的貧困論

また風邪ひいたイ課長ですぅ~ゲホゲホ。
あ、今度はインフルじゃありません(←一応検査した)。普通の風邪。会社にも出てる。
しかし頭はボンヤリで仕事になりません~(それはいつもだが)。

前回に続いてちょっと貧困問題について書きたい。それほど大げさな話じゃないが。
昔ある国でイ課長が公衆トイレに入った時のこと。

大きなビルの中にあるキレイなトイレで、おジイさんの掃除夫が掃除をしてた。
でも別に使用禁止ってわけじゃないから、イ課長は気にせずチャックをおろし、
自分のすべきことを始めた。

で、その作業が終わりに近づいてハッと気付くと、さっきのジイさん掃除夫が
オシッコしてるイ課長の脇にピタッと立って控えてる。な、何だオマエ。しかしこっちは
出すもの出し終わらないとナニもできない。

で、出し終わったイ課長がチャックを閉める等々の後作業に取りかかろうとすると
ジイさんがサッと横から手を出して洗浄水のボタンを押す。イ課長より先にボタンを
押すために横で待ち構えてたわけだ。身支度を終わったイ課長が手を洗おうと洗面台に行くと
またさっきのジイさんがペーパータオルを何枚も出してイ課長の横に立って待ち構え、
洗い終わればサッと差し出してくる。自分のハンカチ出すヒマなんてない。

「つまりチップが欲しいわけか?・・しかしソコまでして・・」

そう思った。
そのジイさんはそうやってイ課長のシモの世話?をしながら、無表情で下からジッと
イ課長の様子を見てる。あの暗い目つきは忘れられん。できれば忘れたいが。
しょうがないから、トイレを出る時、少しコインをあげた。

さて、この「ある国」ってどこだと思う?実は1996年の中国・北京なのである。
イ課長が生まれて初めて海外出張(アジア4カ国)した時のことで、当時中国はすでに
グイグイ経済成長中。貧しい国っていう段階はトウに過ぎてたはずだが、22年前は
まだそんなことがあったのだ(今でもあるのかもしれんが)。
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あのアジア4カ国出張した頃はイ課長もまだ30代で海外渡航経験も乏しかった。
欧米しか行ったことなかったイ課長の初アジア。中国だけじゃなく、インドネシア、
タイ、フィリピンと回って、開発途上国の貧しさを体感したのもあれが初めてだった。

その後イ課長も多少は経験を積んだ。インド、カンボジア、ラオス、ミャンマー等々、
出張や旅行で途上国・新興国にあちこち行き、そういうのに多少は慣れた。少なくとも
家や車や道路や駅や空港その他諸々の「ハード」がどんなにオンボロでも今や大して
ショックは感じない。むしろ面白がる。
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しかし冒頭に書いたトイレ掃除夫みたいな、人間の行動、言い換えれば「ソフト」の部分で
心根の卑しさみたいなのに接すると「あー・・貧しいんだな」と思うよね。

前回書いた、車に向かって「何かくれ」の村人たちもそうだけど、ミャンマー滞在中、
「とりあえず外人にネダッてみる(イ課長にすればネダられる)」的なことが数回あった。
マンダレーですれ違うオバアさんがイ課長に向かって「マンニー マンニー」って言うから
何だろうと思ったら、たぶんお金=マネーのことだ。ガイジンを見ると、とりあえず
「お金、お金」って言ってみるわけ?うーむ・・。

ただ、ミャンマーでは全体的に「心の卑しさ」的な印象は少ない。
むしろみんな基本的にマジメで、交渉制タクシーとかでもひどいボッタクリが蔓延してるって
感じはしなかった。ボッタクリって点じゃやっぱベトナムだろ(笑)。
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その国がどの程度貧しいかは、一人当たりGDPとかのデータで、ある程度客観的に決まる。
しかし旅行者個人の「その国の貧しさの印象」は、その旅行者と現地の人とのごく些細な
接触経験によって決まるよね。現在の中国は1996年当時よりはるかに経済発展し、
お金持ちの国になったけど、その後中国に行ってないイ課長にとっては未だにあの時の
トイレ掃除夫の印象が強く残ってるのだ。中国には申し訳ないが。

北京と同じ1996年の4カ国出張で初めてバンコクに行った時にこんなこともあった。
あまりの暑さに脱水状態となり、コンビニに飛び込んで冷たいジュースとアイスを買い、
店を出るとすぐムサボリ飲み+食って水分補給しようとした。するとだ・・。

店から店員の女の子が出てきて、イ課長に何か言って小銭を渡そうとする。
どうやらさっきレジでお釣りを間違えたようだ。客がまだ店の前にいるからってんで
少なかった分を渡しにきてくれたようだ。もちろん、そんなことされなければイ課長は
お釣りが間違ってたなんてこと、生涯気が付かなかっただろう。

あの初バンコクの時はあまりのポン引きの多さに呆れ、イ課長はバンコクが嫌いになった。
でもあのコンビニの店員のことはずっと覚えてた。こういうことって忘れないんだよね。
「ポン引きだらけでも、タイには正直でイイ人もいる」という印象は残るのだ。今では
バンコクはイ課長の東南アジア旅行のベースキャンプ。バンコク大好きです(笑)。
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ま、要するにガイジン旅行者にとっての「その国の貧しさ」っていうのは統計データより
個人的経験の方が影響力が大きいわけだが、そう考えるとラオスってホントに不思議な
国だったよ。統計的にはかなり貧しいはずなのに、イ課長の旅行経験の範囲じゃガイジンに
対するおネダりやボッタクリは皆無。あの欲のなさって何なんだろうか?
・・あ、そうでもないか。あのマッサージ屋の攻撃的お姉さんだけは別か(笑)。

本日の記事は特に主旨のない、イ課長の海外記憶雑記みたいになっちまった。
すんません。次回はちゃんと旅行記らしきものを書く・・・かどうかは風邪次第かな。

 


by tohoiwanya | 2018-03-09 00:13 | 2017.08 ミャンマー・タイ旅行 | Comments(2)
2018年 01月 22日

バンコクの露店や屋台はどうなるのか

バスの話が続いたから、気分を変えてバンコクの話を。

アソーク通りとの交差点を中心にしたスクンビット通りはバンコクの中でイ課長が最も
よく知るエリアと言っていいだろう。大繁華街だし交通の便がいいから、2013年以来、
バンコクではいつもこのあたりでホテルをとる。
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アソーク交差点から北西側の通りの歩道には土産物や雑貨系の露店が多い。イ課長はいつも
Tシャツやカンボジア・パンツをここで買う。一方、交差点から南西側になると飲食系の
食い物屋台が多くて、このあたりでクイッティアオ(タイラーメン)を食うことも多い。
スクンビット通り沿いの露店や屋台にはお世話になっているのだ。

それだけに「タイ軍事政権、路上の屋台や露店の撤去を進める」というニュースを読んだ時は
ちょっとショックだった。こういう話は以前から聞いたけど、去年読んだニースはかなり
本格的撤去だったようで、バンコク屋台消滅を憂慮するブログ記事も多かった。調べてみると
それが去年の4月頃の話だ。

で、4ヶ月後の8月、ミャンマーのあとイ課長はバンコクに寄った。ホテルはまた慣れ親しんだ
スクンビット。さて、屋台や露店はどうなってるんだろうか・・?

ははぁ〜・・心配したほどガランとはしてない。一応露店もあるにはある。
以前は歩道の両側にズラッと店があったんだけど、「通り側」の方はやはり撤去されたようだ。
単純に考えれば露店の数は半減。確かにその分歩道は広くなって歩きやすくはなったが・・。
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個人的な見解を言わせて頂ければですね、やっぱ歩きづらくても露店がビッシリ並んでる方が
活気があってゴチャゴチャして楽しいですハイ。露店が半減したスクンビットの歩道は何かこう・・
「本来のバンコクじゃねぇ」って気分になっちゃうんだよなぁ。

タイのアパートには「台所なし」っていうのが少なくないらしい。
キッチン付きだと家賃が高いし、そこらじゅうに屋台があるから毎回外食でも問題ないのだ。
今回の露店・屋台撤去じゃ地元のタイ人にもがっかりしてる人が多いんじゃないんだろうか。

しかもその措置が中途半端なんだよ。
「道路の片側だけ撤去」っていうのも十分中途半端だが、大通りから一歩ソイ(路地)に入ると
こんな感じで歩道は完全に屋台の店舗と化してる。もし「歩道を占拠しちゃイカン」って言うなら
この店だって撤去しなきゃ。「大通りはイカン、路地ならいい」ってことなんだろうけど
それっていかにも中途半端。撤去されたガワはその不公平な措置に怒るだろう。
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まぁガイジンがブウブウ言ってもしょうがない。相手はおカミ。
軍事政権って往々にして強引かつ一方的な施策を決めたがるようで、その辺の事情は
ミャンマーも同様だったわけだが。
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店が少なくなったとはいえ、Tシャツは買いたかった。買わんと着替えがない(笑)。
例によって「ビール柄Tシャツ」を買うとするか。「この柄で、この色で、このサイズ」って
いうと露店の店主が裏(車?)から持ってきてくれる。
 
買ったのは濃紺のシンハービア柄と、モスグリーンのチャンビア柄。
翌日は風邪でほぼ一日ブッ倒れてたし、バンコクでの着替えはこの2枚でコト足りたよ。
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歩道から屋台が減ってサッパリしたっていう人もいるんだろう。
しかし露店や屋台でギッシリ埋まった歩道の狭いスキマを観光客がすれ違うっていうのも
あれはアレでバンコク旅情、ないとつまらん。大体だね、屋台が減ると一人旅の一人メシが
不便なんだよ。ソロ旅行者のためにも屋台には頑張っていただきたい。

まぁ今は軍事政権の圧政?があるらしいからしばらくは仕方ない。でも、結局
「しばらくすると、いつの間にかまた元通り」ってことになるんじゃないかと
期待してるけどね、個人的には。

 


by tohoiwanya | 2018-01-22 00:24 | 2017.08 ミャンマー・タイ旅行 | Comments(0)
2017年 11月 04日

LDCクイズ【正解発表編】

それでは前回記事のクイズの正解発表です。
2025年時点でアジアでたった一か国、LDC指定から卒業できないと予想される国。
イ課長が行ったことあるラオスかミャンマーかカンボジアの中のドレか。正解はですね・・・
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              カンボジアなのです。

いやーーこれまた意外。
カンボジアには外国企業、特に中国企業とかがけっこう進出してるそうで、海外投資ありそうだし
なんつったってアンコール・ワットという東南アジア屈指の観光物件もある。それなのにぃ?

もし前知識なくイ課長が同じ質問をされたら、かなりの自信をもって「ラオス」と答えただろう。
その理由は?と聞かれたらこう言う。

①人口少なすぎ:ラオスの人口はカンボジアの半分、ミャンマーと較べたらなんと1/7以下だ。
 一人当たり所得が他国より高いのもひとえに少ない人口のおかげ。700万人は少なすぎでは?
 
②港湾がない:これ重要だと思う。他の二国に比べて交易活動は未来永劫ずっと不利なまま。
 これだけでもかなり十分な理由のはずで、前回記事のコメントでも同じ指摘があった。
 実際、国連も「内陸発展途上国」なんて別の分類作ってるくらいなんだぜ?

③観光資源が少ない
:ルアンパバーンは立派な世界遺産で、イ課長も個人的には大好きな町だ。
 しかし世界の観光地・アンコールワットや、世界三大仏教遺跡の一つとされるバガンの、
 あの大迫力と較べられちゃうとなぁ・・

④貪欲さの欠如:旅した実感として思うけど、3ヶ国の中でラオス人が最も欲がない。
 外人観光客を見て「買ってくれ」ってほとんど言わないし、ボッタクろうともしない。
 静かでのどかでイイんだけど、国の発展にはそういう貪欲さだって多少は必要じゃないの?
 いま急成長しているベトナムなんかそういう貪欲さがメチャ強いぞ。

・・と、こう並べると「ラオス」というイ課長の回答理由には一応説得力あるでしょ?
だが不正解なのだ。国連の予想によればアジアで最後までLDCから脱却できない国は
カンボジアなのだ。かなり意外だったよ、何度も言うけど。
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しかし東南アジアLDC3ヶ国を歩いたお兄ぃさんとしてはやはり「なぜカンボジアなのか?」という
理由を考察したい。たとえ後付けであろうともだ。カンボジアの不利な要素っつうとだよ?

①ポル・ポト暗黒時代の影響
 まずこれじゃない?1980年代にエンジニアとか教師とか医者とか、知識層が片っ端から殺されまくり、
 挙げ句に戸籍やら教育制度やらの国家運営システムが一度カンペキにブッ壊されてるからね。
 93年に国連管理下で総選挙、その後は「独り立ち」したわけだけど、当時は学校を再開しようにも
 教師はいない、病院作ろうにも医者がいないって状態だったはず。国を“操業”させるノウハウ継承や
 人的リソース育成が途絶した影響って今でも尾を引いてるじゃないかなぁ?

②トンレサップ湖周辺の広大な「使えない」土地

 これも前に書いたよね。雨季になるとトンレサップ湖はガバッと拡大して周辺の土地は水没。
 首都プノンペンのすぐ近くからそういう土地なわけ。毎年数か月、必ず水没する土地になんて、
 工場もビルも道路も作れないよ。国の真ん中の、平坦かつ広~大な土地が低利用のまま。
 ああもったいない。でも使えない。

③政治家・役人が腐ってる?

 アンコール・ワット観光収入がベトナムに吸い取られてるという例の問題に象徴されるように、
 この国の政治家や役人には「国を良くする」以外のことを考えてるヤツの比率が高いんじゃないか?
 確たる裏づけは全くない。ただカンボジアのガイド氏の話とか聞くとな~んとなくそんな印象が
 感じられる。ミャンマー軍政に対する批判も確かに強かったけど、あれは腐敗というのとはまた
 ちょっと違う気がするんだよねぇ。
 
・・・と、思いつく理由はこのくらいか。全部過去に書いた記事にからんだことだが。
確かにこう考えていくとカンボジアには、ミャンマーやラオスにはないディスアドバンテージが
あるかもなぁ。まぁ卒業はアジアで最後になるかもしれんが、カンボジア、がんばれ。
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【質問編】の回答を観ると、やはりイ課長同様「ラオス」と思った方が多いようで
正解者は一人もなしという結果に(笑)。確率1/3でも、けっこう当たらないんだなぁ・・。

 


by tohoiwanya | 2017-11-04 00:33 | 出張・旅行あれこれ | Comments(2)
2017年 11月 02日

LDCクイズ【出題編】

本日は少〜〜しお固い話題だけど、最後にお楽しみクイズがありますからね(笑)。

LDCという言葉をご存知の方はいるだろうか。
Least Developed Countries の略で、直訳すれば「最低(最少?)開発途上国」か。
通常、日本語では「後発開発途上国」と書かれる。もう少しカンカク的に言うときは
「最貧国」なんていうこともあるようだ。

このLDC、現在世界に48カ国。国連加盟国が現在193あるっつうから、“LDC率”は24.9%。
つまり4つにひとつはLDCなわけで、内訳ではアフリカが一番多くて34カ国。アジアが9カ国、
北米に1カ国(ハイチ)、オセアニアに4カ国だ(ツバルとか島国が多い)。
まぁアフリカが一番多いというのは十分予想されたことだが、アジアに9つもあるの?
アジアのLDC9ヶ国、以下の通りなのである。


 イエメン アフガニスタン バングラデシュ ネパール ブータン
 カンボジア ラオス ミャンマー 東ティモール


ふーむ・・・なるほど。
この9カ国の中で、日本人に比較的身近といえるのはやっぱ地理的に近い東南アジアの
カンボジア・ラオス・ミャンマーだよな。どれかに行ったことある人も多いはずだ。
イ課長なんて今やこの東南アジアLDC3カ国をぜんぶ制覇したお兄いさんだからね。
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LDCは誰かがテキトウに決めるんじゃなく、特定の指標に基づいて国連が指定するもので、
その指標とは一人当たり所得とか識字率とか乳幼児死亡率とかいろいろある。そのうち
いくつの指標がコレコレの値を下回ってるとアンタLDCです、と指定される仕組みらしい。
指定には当該国の「へい、あっしをLDCに指定してくれてよござんす」っていう同意があることが
原則らしくて、当人がイヤだというのをムリヤリ指定することは出来ないんだと思われる。

フツーに考えればLDCに指定されるのは不名誉で、ちーとも嬉しくない。
しかしLDCに指定されるメリットっていうのも一応あって、輸出に際して関税面で優遇措置を
受けられる。というかほぼ関税ゼロになるらしい。安く輸出できる。そうなりゃ他国製より
価格競争力が高まる。貿易面では有利だ。もっとも、これぞという輸出品があるLDCなんて
あんまりないと思うんだが・・。
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LDCには「卒業制度」というのもチャンとある。国が発展し、社会・経済がそれなりに
整ってきたと国連が認定すればLDC指定が解除される。中には上述の貿易メリット欲しさに
「ずっとLDCのままでいたいですぅ」ってヤカラもいるらしいけど、これまたフツーに考えれば、
どのLDCも早く卒業したいと思うはずだし、国連も早く卒業させてあげたいと思ってるはずで、
過去にはサモアやモルディブが実際にLDCから“卒業”している。

実は「卒業予想」っていうのもあるんだよ(笑)。国連が発表してる。
イ課長が読んだものによると、現在48あるLDCのうち2025年までに16ヶ国はめでたく卒業し、
32ヶ国にまで減るとされている。その時点でもやっぱりアフリカ諸国が占める割合は高いんだが
アジアは現在9つあるLDCが2025年には一つだけになるとみられている。

 
      え? ・・・ひとつだけ??

現在9人いる「LDC学校アジア組」のうち、2025年までに8人は卒業するのに一人だけ落第?
それってちょっと悲しいものがある。一体それは誰?いやどこの国?
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上に書いたアジア9カ国のリストをもう一度ご覧いただきたい。
あの中のドレかなのだ。どこだと思う?わかんないよねー。
それではここで重要なヒントを差し上げよう。国連が「アジア最後のLDC」になると予想してる
その国というのはだね・・・・

なんと、イ課長が行った3カ国のうちのどれかなんですねーー。
つまりカンボジアかラオスかミャンマーのどれかってことだ。これは非常に意外だった。
オラまたてっきりアフガニスタンかネパールあたりにちげぇねぇと思ったさ。
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本日のお楽しみクイズというのはこれ。
アジアに現在9つあるLDC。2025年までには8ヶ国が卒業すると見込まれ、最後に1ヶ国残る。
“アジア最後のLDC”はラオスか?ミャンマーか?カンボジアか?
正解確率は3分の1。あてずっぽで答えても三つに一つは当たる、か~んたんなクイズ。

調べちゃダメ。あなたの知識と経験と直感でお答え下さい。
回答はコメント欄にどうぞ。正解者には全員豪華賞品・・・は例によってありません(笑)。
 
 


by tohoiwanya | 2017-11-02 00:08 | 出張・旅行あれこれ | Comments(11)
2017年 09月 13日

ロヒンギャ問題に関する私見

順を追ってこんどはバンコクからヤンゴンへのフライトの話を書こうと思ったけど、予定変更。
楽しかるべき旅行記を書く筆もとまってしまうような、最近のミャンマー情勢のヤバさ。

例のロヒンギャ問題ですよ。
イ課長が帰国した直後、8月25日からロヒンギャ武装勢力とミャンマー治安部隊との間で
戦闘が始まったらしくて、そこからはもう状況は悪化の一方。ついに国連安保理が
ロヒンギャ問題で緊急会合っつうんだからいまや北朝鮮並みじゃん。

実際見たわけじゃないし、ロヒンギャや人権団体側の言い分と、ミャンマー政府側の言い分と
どっちが正しいかは正直わからん。でもねー・・。まぁ素朴な目で見てミャンマー政府の立場は
かなりヤバいと思うわけよ。

「過激派が悪いんだ」「いや政府軍が悪いんだ」的な責任のなすりつけ合いって時々あるけど、
こういうのって大体の場合政府側がテロリストのせいにしてることが多い(ような気がする)。
もし政府側がいうようにぜんぶロヒンギャ側がやってることだとしたら、ロヒンギャ過激派が
ロヒンギャの村を焼いてることになる。それはいささか信じ難いよ。

ただねぇ、ロヒンギャにイスラム教徒が多く、仏教国のミャンマー政府が軍のイスラム迫害を
容認してる的な、宗教対立的な捉え方もどうかと思うワケ。イスラム諸国による対ミャンマー
抗議にはどうもそういうブブンが感じられるんだけど・・。
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ミャンマー国民の圧倒的多数は仏教徒。それは確か。
一方ロヒンギャはどうも「欧州におけるロマ」みたいな位置付けなんじゃないかって気がする。
元々バングラデシュからミャンマーに流れてきた人たち(難民?)という見方もあって、たぶん
正式なミャンマー国籍持ったロヒンギャなんていないんだと想像される。

要するに普通のミャンマー人から見りゃロヒンギャは不法移民だ。
「彼らもミャンマー国民の一員だ」なんて思うミャンマー人も、これまたいないと想像される。
問題は宗教の違いより、ミャンマー国民としての正当性の方だと思うんだよね。

もしミャンマーで圧倒的多数を占める仏教徒がイスラム教徒を排撃してるなら、首都ヤンゴンに
あんなにモスクがあるはずないもん。ヤンゴン中心部にはモスクが意外なほどあったんだよ。
イ課長が泊まったホテルのすぐ近くにも複数あった。
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ヤンゴンにはインド系住民がけっこう多くて、インド人街もある。イ課長の宿泊ホテルも
インド人街の一角だったはずで、歩いてるとモスクでのお祈りも見たし、ヒンズー寺院も見たし
キリスト教の教会も見た。ヤンゴンじゃ異なる宗教がフツーに共存してた。
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夜になってスーレー・パゴダまでタクシーで戻ってきた時のこと。
ライトアップされたパゴダを見ながら歩いてたら、突然アザーン(皆さんイスラム教のお祈りの
時間ですよーー♪っていう、唄うような呼びかけアナウンス)が聞こえてきてギョッとした。

なんと、スーレー・パゴダのすぐ反対側にモスクがあったんだ。へええ!!
金の仏塔とイスラム教モスクとが道路一つ隔てて共存。けっこう珍しいんじゃないか?
イ課長は輝く仏塔を目にし、アザーンを耳にしながらけっこう感動してたよ。ヤンゴンじゃ
異なる宗教がこんなに自然に共存してるんだぁ・・と思った。
(写真左、塔の上に緑の照明の窓があるのがモスク)
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こういうモスクに集まるイスラム教徒のミャンマー人たちはみんなミャンマー国籍を持ち、
ミャンマーで生活してるミャンマー人たちだろう。だから異なる宗教でも対立なんてない。
ロヒンギャ問題も本質は宗教の違いじゃなく、ミャンマーに住む法的正当性にあると思うんだが。

むろん「不法移民なら迫害していい」わけではない。でも、もし不法移民の中に武装集団がいて
彼らが国内で破壊活動始めたら、そりゃ政府だってそれなりに断固たる措置をとるだろフツー。
それがナニ教徒であったとしても。

「それなら過激派を捜索して逮捕すりゃいい話だ。それを何だって女コドモまで迫害するのだ?
 明らかに非人道的だ、やりすぎだ」・・というなら全くその通りだと思う。イ課長も同感だ。
しかし「イスラム迫害だ、異教徒弾圧だ」という捉え方にはどうにも同調できないんだよなぁ。
もしそうならヤンゴンのあんな“異宗教混在”の光景、ミャンマーじゃあり得ねぇはずだろ?

ま、これはあくまでイ課長の個人的な私見。異論をお持ちの方もいるでしょう。しかしそんな
一個人の私見なんかとは別の次元でミャンマー政府を見る世界の目は刻々と厳しさを増している。
ただそれが「仏教徒によるイスラム弾圧への抗議」的な性格を帯びてるようで釈然としない。

一人のミャンマー旅行経験者レベルでそう感じるわけですよ、イ課長は。

  


by tohoiwanya | 2017-09-13 00:10 | 2017.08 ミャンマー・タイ旅行 | Comments(2)
2017年 09月 02日

ミャンマーにいま行こうと思った理由

2013年にベトナム・タイを旅して以来、すっかり東南アジアが気に入ったイ課長。
あれ以来バンコクをベースキャンプにするような形でカンボジア・ラオスにも行った。
その流れからすれば未踏のミャンマーに行きたいと思うのは自然の成り行きだ。

カンレキ過ぎてからゆっくり行くことも出来た・・というか出来る予定だ(笑)。だが
イ課長の中に「今のうちに行っておいた方がいいかも・・」という気持ちがちょっとあった。
理由の一つは自分の体力、そして二つめがミャンマーの今後に対する一抹の不安だ。
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ミャンマーっつうたらご存知アウンサンスーチーさん。
「あなたが知ってるミャンマー人は?」と聞かれたら大半の日本人が「スーチーさん」と答えるはず。
2015年末の選挙でスーチーさん属するNLD(国民民主連盟)が大勝し、それまでの軍政から
正式にNLDに政権委譲されたのが2016年春。これでミャンマーはぐんぐん民主化が進み、
海外からの投資は増え、国は発展し、国民は幸せになり・・と誰もが期待した。

ただねー・・ミャンマーについていろいろ勉強していくとねー・・・少~し不安になってきた。

スーチーさんってミャンマー独立の父として今も神格化されているアウンサン将軍の娘なのだ。
つまり血統がメチャいいわけ。彼女の人気のかなりの部分は「ミャンマー独立の英雄の娘」という
その血統に負う部分が大きい。

では政治家としてのスーチーさんがどうかとなると、これがねー・・わかんないんだよねー。
彼女はもともと政治のプロではない。ただ上述のような「血統の良さ」を買われ、
反軍政・民主化のシンボルになったってブブンが大きい。彼女の政治手腕は未知数なのだ。
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軍政時代、スーチーさんに政治手腕なんて必要なかった。「軍政と戦うジャンヌ・ダルク」的に
自分を取り上げてくれる海外メディアに対し、ひたすら軍政を批判してれば良かったんだから。
世の中、他人を非難することが得意な人は多い。ただ、そういう人が「自分でやる立場」になると
どうなるかは全然別の話。これもまた世の常だ。

特にロヒンギャ問題じゃ現ミャンマー政府+スーチーさんを見る海外の目は厳しい。
あれは民族浄化だ、人道に対する罪だなんて、ナチスのユダヤ人虐殺や日本軍の南京大虐殺と
同じレベルの言われよう。実態はこれまたよくわからないんだけど・・。

ロヒンギャにはイスラム教徒が多いとされる。
だからASEANの中でもイスラム比率が高いマレーシアやインドネシアはスーチー批判の急先鋒ですよ。
「彼女は何のためにノーベル平和賞をもらったのだ?」などと言われ、平和賞取り消せの署名運動まで
あったらしい。彼女に対する国際的評価は政権委譲後むしろ下がったと言っていい。
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それでもロヒンギャ問題に関する非難はあくまでも国外からのもの。
国内では圧倒的国民が依然としてスーチーさんを支持し続けているように見える。
だがそのスーチーさんだって72歳だ。いずれ彼女がいなくなったら?

「建国の英雄の娘」というカリスマ血統を持つ指導者がいるうちはまだいいよ。
しかし彼女がいなくいなった後のミャンマー大丈夫かなぁ?という一抹の不安は残る。

イ課長帰国後、8月下旬からロヒンギャ問題がまた一段とヤバくなってきたしねぇ。
ロヒンギャ武装勢力と国軍の戦いが激化、死者多数とか、ロヒンギャがバングラデシュに
何万人も逃げ出したなんてニュースが連日ネットに出てる。ううむ・・・。

覚えてる人もいるだろうけど、日本のカメラマン・長井さんがヤンゴンの反政府デモ取材中に
撃たれて亡くなったのが2007年。たかだか10年前のヤンゴンはそういう町だったのだ。
イ課長が嬉々として歩いたあのヤンゴンが10年後にどうなってるか・・・ヤバいことに
なってなきゃいいんだけどなぁ。

ミャンマー・・後にとっておかず、早めに行っておく方がいいかな・・。
そう考えたわけですよイ課長は。ま、将来どうなるかわからないという点においては
どの国だって似たようなもんなんだが。
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その代わり、今のミャンマーはホント面白かったよ。
観光といったら仏教施設・遺跡くらいしかないミャンマー。でも混沌と猥雑のアジアが好き、
現地の人とのちょっとした触れ合いが楽しい、なんて旅行者にとっていまのミャンマーは
旅して最高に楽しい国の一つであることはイ課長が請け合います。

注)ミャンマーには姓・名というのがない。だからアウンサンスーチーさんの名前を表記する時に
  アウンサン・スーチーと点を付けるのは本来間違いで、本記事のように「スーチーさん」と、
  それが姓であるかのように書くのも正しくない(はずだ)。だがイチイチ全部書くと
  長いので、本記事では便宜上「スーチーさん」という書き方をさせていただきました。

 
 


by tohoiwanya | 2017-09-02 00:16 | 2017.08 ミャンマー・タイ旅行 | Comments(2)
2017年 05月 10日

英国はどうなっていくのであろう?

フランス大統領選挙ではマカロン氏(笑)が当選し、EU崩壊の危機が回避できたっていうんで、
世間はホッとしているようだ。株も上がったみたいだね。

一方、EU離脱を決めた英国ではメイ首相が先日「総選挙することにいたしましたわ」と宣言し、
6月に投票日らしい。

メイさんとしては「EU離脱をめぐってゴタゴタいうヤツらがいるから、イッパツ選挙やって
バシッと体制固めしますわよ」ということらしい。いずれにしても英国のEU離脱は
もはや動かない(下の写真は国民投票直前の現地の新聞)。
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あの国民投票の日にロンドンにいたという偶然もあって、英国のEU離脱に関するニュースを聞くと
つい注目してしまう。英国、これからどうなるのかねぇ?

旅行者にとって身近な問題としてはロンドン・ヒースロー空港のイミグレがある。
激混み空港で有名なヒースローだから、イ課長たちが行った時の入国審査の列はバカみたいに長くて
最後尾に並んでから関門通過まで1時間くらいかかったはずだよ。見て、この列。
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ところがだよ。
この超長蛇の列がつづくイミグレのワキに、やけにがらーんとした別の入国審査窓口があった。
飛行機の乗員用?いや違う。何とそれは「EU Passport」所有者専用イミグレだったんですねー。
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アジア人もアフリカ人もアメリカ人もぜーーーんぶあのバカ長い列に並ばないといけないのに、
EUのフランス人やドイツ人はこのガラすきの入国審査でさっさーっと通過。きったねぇな~~。
英国パスポートとそれ以外を分けるならまだ話はわかるよ?「EU加盟国とそれ以外の国」を
ここまで露骨に差別するのかッ、イギリスじん!

大体さぁ、英国ってEU加盟国だった頃からシェンゲン条約には加盟してなかったわけだろ?
鉄道でドイツからベルギー、ベルギーからフランス、どの国境越えでも入国審査なかったけど、
ユーロスターで大陸から英国に行く時だけは何国人であろうと入国審査が必要だった。
それがヒースロー空港じゃ「EU加盟国以外」は区別するわけかよ、ああそうかよ。

何度も言うけど「EU以外の国」から入ろうとするとこの列だからね。
列に並んだ連中はみんなEUパスポート専用イミグレを恨めしそうに眺めてたよ。
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だがそれもこれも、あの国民投票直前のデキゴト。
昨年の国民投票、そしてこんどの総選挙とEU離脱に向けた政治的プロセスは着々と進む。
聞いた話だと、すでに英国に対する「EU補助金」はストップしてるんだってね、もっとも、
英国にしたってEU拠出金なんてもう払ってないだろうが。

それにしても気になるのはこのヒースロー空港の「EUパスポ優遇イミグレ」だよ。
英国がEU完全離脱したアカツキにはヒースロー空港の入国審査はどうなるのかね?

①英国パスポートか、それ以外かの二区分になる。これまで優遇されていたEU加盟国の人も
 英国に入るためにはアジア人やアフリカ人と一緒に長~~~い列に並ばないといけない。

・・・というのがマットウな成り行きのはずだ。
でもイ課長は何となくそうはならないんじゃないかって気がするんだよなー。

②「英国パスポ」「EUパスポ」「それ以外」の三つに区分され、列のスムーズさも3段階。
 EU加盟国の人には何らかの優遇措置が与えられて、「それ以外」よりはだいぶマシであると。

なんか②になるんじゃないかって気がするんだよなぁ。根拠はないが直観的にそう思う。

とりあえず、いま英国はEU加盟国として中途半端な状態。これはまちがいない。
その英国のヒースロー空港に依然としてEUパスポート限定イミグレーションはあるのか?
それとももうないのか?これはちょっと興味がある。

もし最近行って見てきた方がおられたら、ぜひご教示いただきたいのである。
 

 


by tohoiwanya | 2017-05-10 00:06 | 2016.06 英国銀婚旅行 | Comments(2)