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2019年 04月 03日

しまなみ海道サイクリング④【生還する還暦夫婦】

「さて引き返すか」となった時点で、すでにイ課長の心は「フタタビあの橋を
渡らなければならない」という恐怖で黒く塗りこめられていた。因島大橋を再び渡る
コワさに比べれば、そこに至るクネクネ登り坂なんて試練でもナンでもない。

コワいもんだから、イ課長が一目散に橋を渡ってしまうのは往路でわかっていた。
そこで、復路はカメラをトホ妻に渡し、イ課長だけ逃げるように先に渡ることにした。
トホ妻は写真を撮りつつ、ゆっくり来るんだって。下の写真は、橋を渡る直前、
恐怖で顔がこわばったイ課長をトホ妻が撮ったものである。
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二度目なら慣れただろうって?とんでもない。
あんな高くてコワい橋、どうしてみんな平気で渡れるのか、そっちの方が不思議だ。
足は疲れ切ってたはずだが、恐怖によるアドレナリンの緊急追加分泌があったようで、
脇目もふらずにコギ抜けた。

後からのんびり来たトホ妻が橋の途中で撮った写真もご覧にいれよう。
もっとも、実際には柵や金網があって、景色は撮りづらいんだが。
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うう・・うう、橋脚ンとこの水面なんか撮ってやがる。
よくこんなところで立ち止まって下を見られるなー。イ課長には絶対ムリ。
トホ妻には神経がねぇのか?
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ちなみに、トホ妻の話によると、大型車なんかが通るたびに橋は相当ゆれるらしい。
イ課長は全速力でコイでたから揺れを感じるどころじゃなかったが、確かに橋って
けっこう揺れるんだよね。ただでさえ高くてコワいのに、それが揺れるなんて・・
そんな場所でのんびり写真撮ってるトホ妻には、やはり神経がないに違いない。

とにかく、これで帰路最大の試練は通り抜けた。
因島大橋とお別れだ。二度と自転車で渡ることはあるまい・・つうか渡りたくない(笑)。
午前中にここを通った時とは太陽の向きもだいぶ変わったのう。
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あとは気楽に海沿いの道をコグだけだったんだけど、この頃から足より尻が限界。
会社に着ていく冬用のウールのズボンで、もちろん尻パッドなんて皆無。尻が痛いイタイ。
最後の方はケツの痛みに耐えながらコグのに必死で、写真を撮る余裕もあまりなかった。

はぁ~~・・ようやく戻ってきました。向島の渡船乗り場。
ここから尾道駅前まで船に乗り、朝借りた場所に自転車を戻し、保証料として払った
1,000円×2人分を返してもらって、還暦夫婦のしまなみ海道サイクリングはどうにか
無事終わったのでありました。
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しまなみ海道サイクリングは総じて素晴らしい経験だった。
前にも書いたように車少ない、信号ない、眺めは最高という海沿いの道を自転車だけで
本州から四国まで行けるんだからね。もちろん、途中の島で一泊して、のんびり
行くことだって可能なのである。

ロードレースの専門家が寄り道せず、時速20km平均で走ったと仮定したら、尾道~今治間
約80km強を4時間くらいで走破しちゃうはずだ。イ課長たちは同じ時間で因島までしか
行けなかったけどね。まぁ途中で灯台とかに寄り道もしたからなぁ・・。

しかし我々には・・つうか、イ課長には二度とできない。それは保証する。
年齢とか体力の問題より、あんな高くてコワい橋、もう渡れないって。勘弁しちくり。

 


by tohoiwanya | 2019-04-03 00:12 | 国内出張・旅行 | Comments(2)
2019年 04月 01日

しまなみ海道サイクリング③【因島にて】

さて、ビビりまくりながら因島大橋を渡り、こんどは因島側のクネクネ自転車専用道を
延々と降りて(帰りはコレ登るわけだ)、ようやくフツーの道路に戻ってきた。
人生で初めて来た因島。それも自転車で。よく来られたなぁ・・。
(ちなみに、因島市は2006年に尾道市に編入。だから今はない)
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少し休もう。もうこの時点でトホ妻とイ課長は「この次の島まで」なんて野望はなく、
因島のどこかまで行って、何か食って、帰ろうという気に完全になっていた。
このあたりは砂浜になってて、水がきれいだったなー。
f0189467_17501406.jpg
 
この後、ちょっと寄り道した。橋のすぐそばの大浜崎灯台を見てみることにしたのだ。
途中の細い急坂は一面枯葉に覆われて、とてもコゲないから押しながら登る。
すでに十分疲れた足をムチ打ち、わざわざ寄り道して灯台を目指す還暦夫婦。
ここは現役の灯台があるだけじゃなく、かつての灯台職員たちの住居?が保存され、
博物館みたいになってる。ちょっとした「近代化遺産」というわけだ。
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せっかく来たんだから、もっと灯台に近づいてみよう。疲れた足にムチ打ち、
階段を下りる。だが、その途中でイ課長はとても魅力的な場所を発見したのだ。

うわぁーーー!なにココ。何て小さな砂浜、何てキレイな水、なんていい景色。
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「日本一小さな、秘密のプライベートビーチ」・・見た瞬間、そう思った。
小さくて、静かで、水がキレイで、橋が見えて眺めはサイコー。夏だったら申し分なしだ。
この、誰も知らない小さな砂浜を自分だけで占領し、橋を眺めながら日光浴したら
ホントに気分イイだろうなぁ・・。

この灯台に職員がいた頃、彼らはこのプライベートビーチで泳いだんだろうか。
このミニ砂浜にはいっぺんで惚れた。ほんとはこのブログにも書かず、イ課長だけの
秘密にしておきたかったが、もう一度この場所に行くことがあるかと言われると、
たぶんないだろうから書いてしまう(笑)。

さて、それでは青いペイントが描かれた本来のしなまい海道ルートに戻って、
因島のもうちょっと先まで行ってみよう。因島って造船業が盛んなんだよね。
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別に花が見たいわけではなかったが、とりあえずフラワーセンターという所まで来た。
店があるから昼飯にしよう。ピザを食った。イ課長はついでに「はっさくスムージー」も。
因島ははっさくも名物らしい。
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食い終わったのが13時頃だったかな?尾道を出てから4時間くらい経ってる。

行きは吉原家住宅とか、灯台とか、あちこち寄りながら来たから時間食ったな。
帰りはまっすぐ帰るとすれば、2.5時間くらいあれば帰れるかな?しかしそれでも
尾道に着くのは午後3時半か・・そろそろ限界かな。
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結局、このピザを食った店が因島の「到達最遠地点」となった。
さて、引き返すとするか。本格派サイクリストたちに混じって「ご近所買い物ルック」で
ここまで来るというのは、すでに十分暴挙だったが、それでも体力が残ってるうちに
戻ろうと考える程度には、正気だったのである。

 


by tohoiwanya | 2019-04-01 00:08 | 国内出張・旅行 | Comments(2)
2019年 03月 29日

しまなみ海道サイクリング②【恐怖の橋渡り】

まず下の画像を見てほしい(しまなみ海道観光マップサイトの掲載画像)。

高~いところにある長大橋を自転車で渡るには、まず橋の高さまで登らねばならない。
もちろんエレベーターなんてない。向島では下右の地図のように、橋の下を通過し、
さらに海沿いを延々走り、やっと着いた出入口からクネクネ坂道を登ることになる。
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このクネクネ坂を登らないと橋に辿り着けない。橋を渡らないと因島には行けない。
ここまで来たらヤルしかない。おお、あれが出入口か。低速ギアなら何とか登れるよな。
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うはー。平均3%の勾配が1.1km・・勾配はそれほどでもないが、距離は長い。
だがヤルしかない。覚悟を決めて走り出したわけだが、このあと待ってる恐怖に比べれば、
長い登り坂などイ課長にとって小さな問題だったのだ。
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登坂中の写真はほとんどないけど、これは坂をのぼるトホ妻の勇姿。近所のスーパーに
買い物に行く主婦のような恰好で登ってる。橋はまだだいぶ先だ。
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橋をくぐるトコまで来た。本格派サイクリストにとっちゃ「ちょっとした登り」だろうけど
還暦夫婦はもう必死ですよ。
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はぁー・・はぁー・・やっと橋の高さまで来た。
この接続橋みたいなのを渡れば、因島大橋の自転車・歩行者専用路に入れる。
だが、ここでイ課長はしまなみ海道最大の試練に直面することになる。
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ご存知の方もいるだろうけど、イ課長は高い所が基本的に苦手。
特に「橋」とか「手すりの低いテラス」とかが怖い。ブダペストのくさり橋ですら
コワかったお兄いさんなのだ。だが因島大橋の高さはくさり橋の比ではない。

ただ今回は徒歩じゃない。自転車だ。それなら問題ないだろうと思っていた。
(実際、どんなに高所の橋でも、車やバスで通る分には全然怖くない)
しかしいざ走り始めようとして橋の端っこに来て「あ、これはダメかも」と感じた。
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ガイドブック等には「巨大橋を自転車でわたるのは格別の爽快感である」みたいなことが
書かれてる。実際、多くのサイクリストは「格別の爽快感」を味わうんだろうけど、
イ課長には「格別の恐怖感」以外のナニモノでもない。だが渡るしかない・・。

渡っている間の写真は一枚もない。
とにかく左右も下も見ず、出口だけを見ながら、一秒でも早く橋を渡り終えたくて必死。
イ課長同様に高所恐怖(あるいは落下恐怖・崩落恐怖と言った方がいいか)傾向の強い方は、
しまなみ海道サイクリングには慎重になった方がいいかも。そういう人ってなぜか女性より
男性に多いみたいなんだよね。

2~3分程度で渡り終えたんだと思うけど、時間なんてよくわからない。
イ課長には永遠とも思えるようなオソロしい体験だったんだから。ようやく向こう側に
到着して振り返ったら、後からのんびり来るトホ妻が点のように見えた。
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「コワかったんでしょー」「せっかくなのに1枚も写真撮らないなんて・・」と
トホ妻からはバカにされたけど、そんなことはドウでも良かった。この時、イ課長の
頭の中をグルグル回っていたのは「帰りにまたこの橋を渡るのかよ・・」という
恐怖だけだったのである(笑)。

 


by tohoiwanya | 2019-03-29 00:15 | 国内出張・旅行 | Comments(2)
2019年 03月 27日

しまなみ海道サイクリング①【しょっぱなから不幸】

尾道駅前桟橋から乗った船は、10分くらいで向島に着く。
ここからはいよいよ本州じゃないのだ。シマなのだ。
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標準的なコースは海沿いの道を通って因島大橋まで行くんだと思われる。
しかし無謀な還暦夫婦であるトホ妻&イ課長はいきなりオーソドックスな
海沿いコースをはずれ、島の中央を突っ切る道を走り始めたのである。

それは「ミンカの女」トホ妻が民家を見たがったからだ(笑)。
向島のほぼ中央部に「旧吉原家住宅」っていうのがあって、国の重要文化財。
当然ヤツは見たがる。というわけで、まずそこを見学しつつ、島を突っ切って
向う側の海に出ようとしたわけだ。

幸いなことに、しばらく走ったら旧吉原家住宅はあまり迷わずに着いた。
案内に従って路地に入っていくと、駐車&駐輪スペースもある。よしよし。
迷うかと思ってたけど、順調に着いたじゃないか。ふぅう~~・・。
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・・・はー・・・はー・・・(←ボーゼンとしすぎて自分の呼吸音しか聞こえない)

はぁ・・ここを見たいがために、起伏のある内陸の道を来てみたら、この不幸。
こうと知ってりゃ、もっと平坦な海沿いの道を行ったのに・・はぁ・・・。

仕方ない。重文だろうが国宝だろうが閉まってる施設は見学できん。
ムリヤリ気を奮い立たせ、再び自転車をコギ始める還暦夫婦。
この後、なおも起伏のある島の中央部を突っ切って向こう側の海に出るまでは
キツかったよ。コグのに一生懸命であまり写真も撮ってない。

はーー・・やっと島を突っ切って海に出ました。ここからはひたすら海沿いの
道を行って因島大橋を目指せばいいわけだ。ちょっと一休みしよう。
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一休み中の一枚。左がイ課長号、右がトホ妻号で、奥に続く道がさっきまで走ってきた
島の中央部を突っ切る道なのである。とりあえず海沿いの道に出ることができたから、
あとは橋まで迷うリスクはない。
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再びコギだす。しばらく走ると・・うわーー見えてきました因島大橋。すげーー。
あれを自転車で渡るのか。つまり、あの橋の左側の端まで行かなきゃいかんわけだが、
まだまだ遠いじゃん・・はぁ・・。
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ちなみに、しまなみ海道の主要ルートにはこういう青いラインがペイントされてる。
これはすごくわかりやすい。とりあえず青いラインがひかれてる道を走っている限り、
道に迷うリスクはほとんどない。
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前カゴのついた“準ママチャリ”に乗る我々を、ヘルメットかぶってバッチリ決めた
本物のサイクリストの方々が次々と抜いていく。すごい速度差だったねぇ。本物の方々が
時速20kmとしたら、我々はたぶんその半分くらいで走ってたんだろうなぁ。
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ようやく橋の真下まで来た。しかし、まだ先は長い。この橋を渡らないと因島までは
行けない。あの橋の高さまでどうやって登るのか?次回はいよいよ、しまなみ海道の
一大ハイライト、「橋渡り」なのである。

 


by tohoiwanya | 2019-03-27 16:46 | 国内出張・旅行 | Comments(2)
2019年 03月 25日

しまなみ海道サイクリングという暴挙

タイと欧州と尾道を行ったり来たりしながら進行するイ課長ブログ。
今回はもう2ヶ月前の話になっちまった尾道ネタだ。話がアチコチ飛んで読む方は
大変だと思うけど、常々言うように書く方だって大変なんだから(笑)。
尾道旅行2日目。いよいよしまなみ海道ネタですよ。これは続き物になりますよ。

巨大橋をいくつも渡り、多島美を眺めながら、尾道から今治まで瀬戸内海を縦断する
しまなみ海道サイクリング。今や世界のサイクリストたちのあこがれと言われるほどの
ロードサイクリングの聖地。
 
実は尾道に行くまでイ課長はしまなみ海道サイクリングのことなんてロクに知らなかった。
すべての橋が自転車でも通れるようになってるっていうのも今回初めて知ったくらいで、
要するにナニもわかってなかったわけですよ。
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尾道駅から今治駅までは80kmくらいあるらしい。ぜんぶ踏破するのがムリだと考える程度の
正気はちゃんとあった。大体イ課長たちは尾道に泊まってんだから、尾道に戻って来んと。
どこかまで行って引き返すわけだが、どこで引き返すか?

もう少し大きい地図だとこうなる。
尾道から向島までは自転車ごと船で渡る。それで向島だけ走って、また船で帰ってくるのは
さすがにつまらん。やっぱしまなみ海道サイクリングの醍醐味、巨大橋を一つは渡りたい。
となると、やっぱ因島までは行こうぜ。
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という程度の、ずさんな計画でスタートしたサイクリング。
あとで知ったけど、「ビギナーは30~40km/日程度」というのが目安らしい。実際に我々が
走った距離は35kmくらいだったはずで、距離的には妥当だったはず。

しかし、他のサイクリストのみなさま方との脚力や服装には差がありすぎ(笑)。
本格派のみなさま方は冬でもパチッとしたスパッツ(なのかな?)、ヘルメットに
サングラスしてかっこいい(下の参考写真は伊勢志摩経済新聞サイトから借用)。
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一方、会社から直接来たイ課長はこんなザマですよ。単なる通勤オヤジ。
借りた自転車も、一応変速ギアはついてるけど、前カゴのある「準ママチャリ」。
まぁ自転車のグレード差はわかりきったことだけど、この場違いすぎる服装は
ハッキリ言って浮いてた。
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しかし、どんな服装・どんな自転車であろうと、しまなみ海道サイクリングは気持ちイイ。
我々は結局、途中寄り道したりしながら、上の地図でいうと「フラワーセンター」と
書かれてるあたりまで行って引き返したわけだけど、とにかく車が少ない、信号ない、
景色は絶景。サイクリングルートとしちゃ、ホント、最高ですよ。

というわけで2019年1月19日土曜日に暴挙は決行された。
天気が悪けりゃサイクリングは中止というつもりだったんだけど、この日は
気温は低いけど、空はびっくりするほどの快晴。これは行くしかあんめぇ。
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暴挙のスタートは尾道駅前で自転車を借り(レンタル料1000円、保証料1000円。保証料は
同じ場所に戻すと返してもらえる)、駅前渡船で向島に渡るところから始まる。ちなみに、
渡船の船賃は110円(自転車代が10円)。
  
船は頻繁に行ったり来たりしてるから、そんなに待つことはない。さぁ乗るぞ。
いよいよ還暦夫婦2人×2本の脚だけが頼りのサイクリングが始まるのである。
 
 


by tohoiwanya | 2019-03-25 00:02 | 国内出張・旅行 | Comments(0)
2019年 03月 06日

復活した大須演芸場に行く

うーーーーー・・いよいよ年度末モードが重くのしかかってきた。おまけに
時差ボケの影響か、ずっと睡眠がブツ切れ状態で体調もイマイチ。うーーー・・。

まぁいい。とりあえず先日の北陸出張後のアソビのことを書こう。
金沢出張のあと名古屋に寄ったのは、大須演芸場に行きたかったからなのである。
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最初にこの演芸場に行ったのが2012年11月だから6年半ぶりということになる。
その間、大須演芸場は激動の人生・・というか“寄席生”を送ってきた。

2014年2月に経営難で閉鎖。なんと落語やってる最中に執行官が踏み込んできて
強制執行。そのまま公演は中断し、そのまま演芸場は閉鎖。前回の記事から
1年ちょっと後にそんなことがあったらしいのだ。

その後2015年9月にリニューアル復活。今は社団法人が運営してる。
毎月1~10日、つまり月の1/3だけ定席の寄席興行やってて、そのうち行きたいと
思ってたんだよ。今月はその10日間がぜんぶ襲名披露興行になってるようで、
週末出張のあと遊びに行くには絶好の機会ではないか。

というわけでやってまいりました大須演芸場。
前に来た時よりは外観も少し“寄席っぽく”なった感じ。
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2012年に来た時はこうだったからねぇ・・・上の写真と比べてほしい。
一応耐震補強とかの工事もやったらしい。
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3月の出演予定は御覧の通り。
あらま、2日は柳家さん喬師匠がご出演だ。襲名披露となると、通常は襲名当事者の
師匠も出演するから豪華な顔ぶれになるね。それを反映してか、入場料は通常なら
3,000円らしいが、この日は3,500円(2012年は1,500円だった)。
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大須演芸場といえば客の少なさで有名だったはずだけど、この日はけっこうな入り。
1階は8割は入ってたんじゃないかな。内装もだいぶキレイになった。
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目をひくのは協賛企業の数々。天下の名鉄にコメ兵。名古屋の有名企業が並ぶ。
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東邦ガスもある。昔は「いつブッ倒れるかわからない個人経営の寄席が奇跡的に
残ってる」的な雰囲気が濃厚だったけど、社団法人化して企業の協賛金も募って、
経営的には安定したんだろうな(木戸銭も高くなったわけだし)。
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歌舞伎の襲名披露口上は去年こんぴら歌舞伎で見たけど、落語では初めて。
真打に昇進した勧之助さんの師匠である柳家花録が本日は出演できないのを
「金に目がくらんでよそに行ってる」なんて言って客の笑いを誘うあたり、
いかにも落語の襲名披露口上っぽくて楽しかった。

昇進した本人の柳家勧之助さんは最後にじっくり「寝床」を熱演。
さん喬さんは中入り前に余裕しゃくしゃくの「締め込み」を聞かせてくれた。
11時から2時間半、たっぷり楽しませていただきました。

 


by tohoiwanya | 2019-03-06 22:03 | 国内出張・旅行 | Comments(0)
2019年 02月 13日

映画ヲタクの旅 その4【転校生】

食い物の話をはさんで油断?させといて、実はもう一つあるのだ。映画ネタ。
イ課長にはもう1か所、尾道でどうしても見ておきたい場所があった。
やっぱり「転校生」がらみなのだが。

「転校生」って1982年の映画らしいから、イ課長が就職した年だ。
その年に、ナンの映画を見た時だったか・・とにかくお目当ての映画の上映前に
近日上映作品として「転校生」の予告編を見たんだよ。その予告編っていうのは
下の動画に間違いない。
 
 
その時はもちろんこの映画のことは全然知らなかったわけだけど、この予告編の
最初のところがキョーレツに印象深く記憶に刻まれた。小林聡美が自転車コイで
跨線橋を登っていく場面だ。

オッフェンバックの「天国と地獄」の曲をバックに、女のコが阿修羅のごとく(笑)
坂道を登っていく場面はモノすごく鮮烈で、衝撃的で、そこだけはずーっと覚えてた。
(実際の映画でもこの場面はあるが、バックに「天国と地獄」はかかってない)
もし尾道行くなら、あの跨線橋は見たい。絶対見たい!

いろいろ調べ、あの跨線橋が現在もまだ残っており、それがドコにあるかを確認した。
前に書いた信行寺下踏切からそんなに遠くないところだ。寺めぐりが終わり、こもんで
(トホ妻だけ)ワッフル食ったあと、疲れた足をひきずって跨線橋目指して歩く。

【山陽本線 跨線橋】
あったあった。これこれ。反対側から見るとこんな感じなのか。
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個人的には「転校生」のロケ場所の中で、ここが一番見たかった。嬉しいーー。
よし、さっそく上まで登ってみようではないか。イ課長とトホ妻の影が夕日で
長くなっております。
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坂の上から西(尾道駅ガワ)を見た眺め。
国道2号線と線路までがかろうじて平地で、そこから右はイッキに斜面になってるのが
よくわかる。つまり山陽本線はホントに尾道の山のキワに敷かれたんだなぁ。
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おお、坂道部分には何もなかったけど、橋の部分には路上駐車自転車がいっぱい。
とりあえずここまでは自転車やバイクで来たけど、この先は階段ばっかりだから
ここに置いとくしかないって人がいるのかも。
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横から見るとこんな感じ。一応自転車で登れる傾斜ではあるだろうけど、けっこう急坂。
小林聡美だって、この坂がもう200mも続いたら登れなかったよね、きっと(笑)。
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映画では望遠で撮ってるから奥行き感がなくなって、さらにすごい急坂に見える。
イ課長もちょっと離れて望遠で撮ってみた。
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さらに離れて望遠で撮る(トホ妻は呆れて、道路の向こう側で待ってた)。
こうやって望遠で撮ると、映画と同様、坂がほとんど垂直壁のごとくに見える。
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「大昔、予告編で見て、未だに強く印象に残っている場面」だっただけに、この跨線橋だけは
ぜひ見ておきたかった。日が暮れかかる夕方、疲れ果てた足をひきずりながらだったけど
来られて嬉しかったなぁ。

あー・・とうとう跨線橋だけでブログ記事ひとつ書いちまった。すまぬ。

 


by tohoiwanya | 2019-02-13 00:12 | 国内出張・旅行 | Comments(0)
2019年 02月 11日

尾道食い物紀行 その1

いやーーー・・初日の尾道寺めぐり、ロケ地めぐりは足にキタよ。
これで次の日はしまなみ海道サイクリングするんだから、まさに狂気の沙汰(笑)。
しかし本日は中休みで、お気楽な食い物ネタとまいりましょう。尾道にはいろいろ
「ご当地食い物」がある。
 
【尾道ラーメン】
まずは尾道ラーメンからまいりましょう。尾道ラーメンって、有名みたいなんだけど、
詳しく調べると系統が二種類あるようで、尾道の朱華園って中華料理屋が始めたものと、
福山の珍味メーカーが元祖のもの。この二つの系統、味や特徴が違うみたい。

まぁせっかくなら有名店で食ってみっかという話になり(こういうことって実は珍しい)、
元祖である朱華園という店に行ってみた。ロープウェイ山麓駅や喫茶・こもんから近い。
ところが、行ってみたらすでに行列だぜ。さすが有名店。
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「中華そば」というのがこの店の尾道ラーメンのことなんだと。
さっそく中華そば二つ(600円×2)と、餃子4個(230円。8個なら460円)を注文。
行列ができてるだけあって、店内はミッチリ客が詰まってる。

ほう、これか。尾道ラーメンを代表する朱華園の中華そば。
ここの特徴はスープに浮いてる豚の背脂のミンチで、これが独特。
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なにせ空腹だったからね。アッという間に食ってしまいました(笑)。
もちろん美味しかったけど、イ課長個人の印象としては、背脂ミンチ以外には
それほど大きな特徴というか、個性は感じなかったなぁ。

【尾道風お好み焼き】
ホテルの近くに尾道風お好み焼きの店があったから、晩飯はそこに行ってみた。
頼んだのは焼きそばと、ミックス焼きみたいなやつ(だったと思う、よく覚えてない)。

焼きそばはこんな感じ。いかフライがトッピングされてるんだよね。これは珍しい。
腹減ってたから、ここでもガツガツ食いました。もちろんビールもね。
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お好み焼きはこちら。ほほー・・。焼いてるところが見えなかったから自信ないが、
尾道風と広島風とは、そばの炒め方とか、途中での生地の足し方とかがちょいとばかり
違うらしい。しかし詳しいことは不明(笑)。
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ふむ。美味しい。お好み焼きとビールの組み合わせはやっぱ最高ですね。
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てな感じで、旅行初日の食生活は「尾道名物」をそれなりに追求して(何度も言うが
こういうことはトホ妻&イ課長にはわりと珍しいのである)、なかなか充実してた。

高松に行きながら、ロクに讃岐うどんも食えなかった前回のトホ妻還暦記念と違い、
今回は食い物に執着するイ課長還暦記念だから、ちゃんとメシは食うのである。
当然、尾道食い物紀行「その2」もあるのである。

 


by tohoiwanya | 2019-02-11 00:22 | 国内出張・旅行 | Comments(2)
2019年 02月 08日

尾道寺めぐり その4+映画ヲタクの旅 その3【転校生+東京物語編】

本日は「転校生」と「東京物語」の有名な場所をダブルでご紹介しちゃうのである。
寺めぐりも兼ねてるから、ぜんぶ盛り込むと標題がワケわからんことになっちまった(笑)。
今日はちゃんと浄土寺、いきますから。

【御袖天満宮】
ここは映画「転校生」で尾美としのりと小林聡美がコロゲ落ちて男女が入れ替わる、
あの階段がある神社なのである。それはもう絶対行かねばならぬ。

しかし「あの階段」の前に、別の階段をウントコサ登らなければならない。ひぃ・・。
あ、にゃんこだ。毛がフカフカして、今の季節はあったかそうやのう。
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おおおーーこれか。「転校生」ファン必見の、あの階段。
映画に出てきた階段だけ見て感慨にふけるなんて、2008年にワシントンDCで
エクソシストの階段」を見て以来の稀有な経験だ。
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せっかく来たんだ、この階段をさらに登ってみよう。ひぃ・・。
上からはこういう感じ。ここを転げ落ちたら、性別が入れ替わるくらいじゃとても済まず、
全身複雑骨折くらいしそうだ。イ課長が高校生時代に鍛えられた真間山弘法寺の階段と違って、
途中に踊り場が全然ない。お年寄りにはキツいだろうなー。
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ここから、古くて立派な校舎のある学校、さらに西郷寺を通って浄土寺へ。
後で知ったけど、「東京物語」の中で香川京子が勤め先の学校に歩く場面は、その古い学校の
(久保小学校っていうらしい)近くで撮られてたらしい。知らんかった。
 
【浄土寺】
さぁそしていよいよ来たぞ、浄土寺。
浄土寺は寺の町・尾道の東の端にある。尾道駅から始まった「寺めぐり」では
ゴール地点にされていることが多い。トホ妻&イ課長もここが最後の目的地。

ここは「東京物語」の中でも忘れられないシーンが撮影された場所なのだ。
東山千栄子が死に、(たぶん)告別式の日の朝、原節子が笠智衆を呼びに来る。

原「おとうさま・・敬三さん、おみえになりました」
笠「・・ああ・・・きれぇーな 夜明けじゃった・・」
原「・・・・」
笠「・・今日も 暑う なるぞ(歩き出す)」

妻に死なれた夫(笠智衆)が一人迎える夜明け。人生は、そしてこの世は無常である。
この映画の象徴的なシーンで、スチール写真なんかではこの灯篭が必ず出てくる。
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その灯篭ってこれに違いない。
ただ、残念ながら浄土寺のレイアウトは撮影当時とは変わってしまっている。
画面に映ってた灯籠はあるけど、位置がだいぶ違う。今やあの映画の笠智衆と灯籠と
同じ位置関係で立つのは不可能。
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鐘つき堂は映画に写ってるヤツと同じに見える。しかし灯篭が移動しちゃったし、
塀の様子も変わってるから、笠智衆が立ってた位置がどの辺なのか、写真で比べても
イマイチよくわからん。
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この浄土寺、国宝や重文の建物を保有してる寺で、この多宝塔というのが国宝。
非常に変わったスタイルの塔だ。たしかに珍しい。
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実はこの多宝塔も「東京物語」に出てくる。笠智衆ンちの、庭の塀の向こうが
すぐ多宝塔。ってことは、笠智衆の自宅は浄土寺のすぐ裏という設定なわけだ。
明け方、家を出てブラッと寺に行き、そこで夜明けを見てても不自然ではない。
これ、どの辺から撮ったんだろう?塔がすぐ近くに写ってる。セットかな?
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観光シーズンでは全然ない真冬。浄土寺を訪れる観光客は少なく、ハトばかり多い。
しかし、トホ妻とイ課長は「東京物語」の、あの場面と同じ場所を歩いたということが
嬉しかった。浄土寺から下に降りる急な階段は疲れた足にはキツかったけど、気分はご満悦。
(ご存知ない人もいるかもしれないが、トホ妻はイ課長に輪をかけた映画ヲタク、さらに
小津ヲタクなのである)。
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国宝の塔もあるくらいだから、「東京物語」を全然知らない人でも、浄土寺は
尾道寺めぐりにおける重要な見どころなのは間違いない。しかしあの映画を
知った上でここを訪れるのは、格別の思いがあるのでございますよ、ええ。

 


by tohoiwanya | 2019-02-08 00:09 | 国内出張・旅行 | Comments(0)
2019年 02月 06日

おのみち文学散歩

次回は「浄土寺いくぞ」と言っておきながら、予定を変更して文学散歩(笑)。
還暦になっても「不実な書き手」という性格だけは治らないようだ。
順序からいうとこっちが先になるんだよ、浄土寺より。

尾道には「おのみち文学の館」っていうのがあって、志賀直哉旧宅と共通入場券に
なってる(場所も近い)。文学の館は古~い民家を一種の「文学資料館」みたいな感じの
展示施設にしたもので、志賀直哉旧宅は文字通り彼がかつて住んだ家だ。となれば、
「ミンカの女」トホ妻が行きたがるのは当然。
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【志賀直哉旧宅】
こちらが志賀直哉旧宅。複数の部屋が共通の土間でつながってて、若き志賀直哉は
一番奥の部屋に住み、作品を書き、後の「暗夜行路」の構想を練ったとされる。

誰もいなかったところにトホ妻とイ課長が来たんで、ご年配の男性係員が張り切って
志賀直哉の若いころや尾道に住んだイキサツ、当時この部屋から何が見えたかまで
すごく熱心に説明してくれる。
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だが、ここでイ課長は大変な失態を犯してしまったのだ。
背中のリュックが柱にかかってた額縁に触れ、落として壊しちゃったんだよね。

ご年配の係員は「いやいや、いいです、お気になさらず」と言って、さらに熱の入った説明を
続けるんだけど、イ課長は申し訳なくてそれどころじゃない。彼の説明は主にトホ妻が拝聴し、
イ課長は主に床にしゃがんで壊れた額縁のワクを探してた。いやもうホント、ごめんなさい。

イ課長は志賀直哉って読んでないんだけど、この部屋から眺めた情景を描いた記述も
展示されてる。熱心な係員の男性は朗読つきの名調子で、志賀直哉の文体の素晴らしさを
説明してくれるけど、イ課長は「壊してゴメンナサイ」ってことで頭がいっぱいで・・(笑)。

最後に、志賀直哉が好きだった、イタリアの壁画の複製画を説明してくれた。
「これ、何だかわかりますか?」と聞かれたトホ妻が「これはポンペイの・・」と言うと
「おお!今までここに何百人も来たけど、ポンペイって言ったのアナタが初めて!すごい!」
係員の驚きぶりもスゴかった。ホントにすみませんでした。

【おのみち文学の館】
ここは特に林芙美子関係の展示が充実してることで知られる。
彼女の書斎なんかも再現されている。林芙美子ファンには必見の場所だろうけど、
イ課長は林芙美子も読んでない、すんません。
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林芙美子っていうと、森光子が長年演じた「放浪記」の舞台が有名だけど、そっちの方も
残念ながら見てない。ナンも知らねぇんじゃん、イ課長!バカモノ。しかしこの文句は
知ってるよ。これ、林芙美子の直筆かなぁ?
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林芙美子以外にも、尾道ゆかりの文学関係者の資料が展示されてるんだけど、その中に
いきなりデスラー総統を発見した時のイ課長のオドロキを想像してほしい。宇宙戦艦ヤマトの
ノベライズ版の執筆をしたのが尾道に縁の深い方らしい。へぇぇ~~。
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志賀直哉旧宅も、文学の館も、尾道の急斜面に作られてるから、南側の採光は良くて
眺めは素晴らしい。斜面の家だと、庭の広さもこのくらいしかとれないんだなぁ。
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この2軒を訪問したことで、ミンカの女・トホ妻の“民家欲”も一応満たされたようだ。
実のところ、このあたりで二人とも足にはもう相当キテた。しかし、どんなに足が
疲れようと、足腰勝負の尾道紀行はまだまだ続くのである。さぁ行くぞ。
次回こそ、浄土寺の予定ですから(笑)。

 


by tohoiwanya | 2019-02-06 00:02 | 国内出張・旅行 | Comments(4)