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2009年 07月 13日

映画ヲタクの旅  -男と女1-

「男と女」という映画は、「シベールの日曜日」よりは有名なはずだ。
映画も名作だけど、音楽がまた超名作&超有名。♪ダバダバダ ダバダバダ…
でも、映画館で「男と女」を見たっていうのは、今や40代以上が中心だろうなぁ。
イ課長ですら、初公開からはずーっと後に名画座で観たんだから。

ミクシと一部重複するけど、映画ヲタクの旅シリーズ「男と女」編、さぁいくぞ。
まずはパリのサン・ラザール駅から。

到着翌日の日曜日、ヴィル・ダヴレーへの電車に乗るためにサン・ラザール駅に行った。
つまり「シベールの日曜日」ロケ地めぐりに行くために「男と女」のロケ地を通る、
というわけだ。何て効率的なんだろう(笑)。

サン・ラザール駅は「男の女」の、あの忘れ難いラストシーンが撮影された場所なのである。
海辺の街・ドゥーヴィルで別れたアヌーク・エーメとジャン・ルイ・トランティニャンは
それぞれ車と鉄道で別々にパリに帰ってくる。鉄道の終着駅がサン・ラザール駅なのだ。
で、まぁ何というか、二人の中にいろいろ心の葛藤があってさ、トランティニャンはもう一度
アヌーク・エーメに会うため、白のムスタングで小雪降るサン・ラザール駅前に乗りつけるんだよ。
この辺からの、映画のロマンチックなムードの高まりときたら、もうたとえようもない。
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男はコートを持って駅正面の長い階段を駆け上がり、彼女の乗る列車をホームで待ち構える。
列車が停まり、乗客たちが降りてくる。その中に、さっきドゥーヴィルで苦い別れをしたばかりの
アヌーク・エーメがいる。彼女の方も彼を発見し…あああ、ああ(←イ課長ややヤバい)
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「男と女」なんて知らないから静止画と言葉で説明されたってわかんねぇよという方、
あるいは、懐かしいからまたラストシーンを観たいという方はYou Tubeのこれ見てちょ。

初めてサン・ラザール駅に行くとき、イ課長はけっこうドキドキしてたよーー。
「男と女」のラストシーンのあの駅を…あの階段を…ホームを…みみみ見られる!(←かなりヤバい)
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ところがどうよ。
サン・ラザール駅正面は何やら工事してて、塀で囲われてるときた。がーーん!
ちっくそう…何で工事なんかしちゃうかなーフランス人!一気に悪化するイ課長の対仏感情(笑)。
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ジャン・ルイ・トランティニャンと同じように正面階段を駆け上がろうと思ってたんだけど、
とても無理だ。近寄ることすら出来ん。あーあ…
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白いムスタングが停まった広場もココのはずなんだが、工事用の塀でふさがってる。あーあ…
駅に入ろうとすると、工事現場ワキの利用者用通路を通らなきゃいけないんだけど、
ここも工事で壁がはがされてたり、ハダカ電球がぶら下がってたりで、とてもじゃないが
映画の面影どころの騒ぎじゃない。情緒ゼロ。ったくもうー!

しかし幸いなことに駅構内は昔ながらのたたずまいが色濃く残っていた。
サン・ラザール駅といえばモネの絵でも有名なんだけど、屋根の形とかそのままだ。
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下の写真はイ課長推定による「ジャン・ルイ・トランティニャンが待ってたホーム」。
屋根の形とかからみても、この辺じゃないかと思うんだけどなぁ…。
いやー、なんかもう、ムショーに嬉しかったよ。
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「男と女」に関して、サン・ラザール駅ではもう一つ、忘れ難い経験をした。

5月19日、映画のアヌーク・エーメと同じようにイ課長はドゥーヴィルから電車に乗ってパリに戻った。
夜9時でもまだ昼間みたいに明るい初夏のフランス。ノルマンディーの平原を列車に揺られ続けて、
やっと夜らしく暗くなった10時過ぎ、サン・ラザール駅に着いた。
うわ、これって、アヌーク・エーメ側の視点での「男と女」のラストシーン追体験そのものじゃん!

列車が着く。映画と同じように、乗客たちがぞろぞろと降りて、サン・ラザール駅の暗いホームを歩く。
その中に混じってイ課長も歩く。ラストシーンでアヌーク・エーメが歩いたのと同じように、だ。
信じられないような、夢みてるような気分だった。

だが、ホームで誰もイ課長を待っててはくれなかったのは当然なのである(笑)。

映画ヲタク旅行記「男と女」編。次回はドゥーヴィルの街をご紹介しまっす。




by tohoiwanya | 2009-07-13 00:06 | 2009.05 パリ旅行 | Comments(4)
2009年 06月 13日

映画ヲタクの旅 -シベールの日曜日3-

映画ヲタク旅行記はこれで最後だからカンベンしてちょ!
もっとも、最後っていうのは「シベールの日曜日」に関しては…だけどね(笑)。

この映画は言わば「居場所のない者同士」の心のふれあいを描いた映画といえる。
ヴィル・ダヴレーの、静かで物寂しい冬枯れの池はそういう彼らの一種の心象風景に
なってるんだよね。とにかく、その詩的で美しい白黒画面は本当に印象的で、
今見てもウナる。ハッとする。

2009年5月17日の日曜日。
イ課長が駅から「あの池」を目指してヴェルサイユ通りという道を歩いていたら、
ちょっとした広場で日曜市?みたいなものをやっていた。おそらくココが
ヴィル・ダヴレーという小さな街の、一番中心地なんだろうな。
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面白そうだったから市場で売られてるものをあれこれ見てたんだけど、
気がついてみたら、その広場って教会前にある広場(駐車場?)だったのだ。

え…教会?? ここがヴィル・ダヴレーの街の教会??
ってことはつまり…あの映画に出てきたあの教会ってこと??!!!!

映画の中でシベールがピエールに向かって教会の屋根のテッペンにある風見鶏が
欲しいって言うんだよ。こうやって、うーんと高いところから二人をロングショットで
撮って、シベールが上を指差すと、カメラがひいて屋根のテッペンの風見鶏を捉える。
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クリスマスの日、シベールの望みをかなえようと思ったピエールは
教会の屋根にヨジ登り、風見鶏をはずし…そして物語は悲劇的結末に向かって
進んでいくわけで、映画の中で教会の風見鶏は重要なモチーフとして使われている。

こんな小さな街に教会が二つも三つもあるとは思えないから、
ここが「ヴィル・ダヴレーの教会」であるはずだ。ってことは…
建物は明らかに建て替わっているけど、映画に出てきたあの教会の今の姿か。
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だが、ヴィル・ダヴレーの教会となれば、世界の全ての映画ヲタクは
「テッペンの風見鶏は??」と反射的に思う。イ課長も思った。風見鶏は??
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あああああああある!あるやん!!!
もちろん映画に出てきたのとは違うけど、「ヴィル・ダヴレーの教会の風見鶏」は
今でもあるんだ!あああー!あああーああー…(←イ課長ややヤバい状態)
後で知ったけど、フランスの教会のテッペンにはよく風見鶏があるみたいだね。

池を散歩して駅に戻る時に再びこの教会前広場を通ったら、まだ日曜市をやってた。
肉とか魚とかの生鮮食品、チーズ、花…いろいろ売ってて見てると飽きない。
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日曜市を見ながら、一人でしみじみと「ああ…来てよかった」って思いに浸ったよ。
自分だけの楽しみを追求する旅、出張じゃない旅ってやっぱええのぅ…。

イ課長・中年映画ヲタクの旅。
「シベールの日曜日」以外に「あの映画の舞台になったアソコには絶対行く!」と
決めていた映画が今回の旅行ではあと2本あった。

1本は言わずと知れた、イ課長の愛する映画「シェルブールの雨傘」。
もう1本は映画と同じくらい主題曲が有名な「男と女」なんだけど…

…ま、あんまり続けると読み手に怒られそうだから、
次の「ヲタク旅行記」は少し間をおいてからにするッス、はい(笑)。

 


by tohoiwanya | 2009-06-13 13:20 | 2009.05 パリ旅行 | Comments(2)
2009年 06月 10日

映画ヲタクの旅 -シベールの日曜日2-

ヴィル・ダヴレーの旅。もうちょいお付き合いください。
ヲタク炸裂状態のイ課長ブログだから、本日は写真もすごく多いのだ。

ヴィル・ダヴレーではイ課長自身が書いた手書き地図だけが頼りだった。
出発当日朝、ヴィル・ダヴレーの地図をプリントアウトしてなかったことに気付いて
慌てて自宅Macでグーグルマップを見ながら書き写したのである(笑)。

簡単な地図と主要な通りの名前がわかってれば何とかなる。小さな街だもん。
日曜のせいか、ことのほか静かで人通りも少ない。聞こえるのは鳥の声だけだ。

ヴェルサイユ通りっていうのに出たら左に曲がってまっすぐ行く。
そうすれば池のそばに出るはずだけど、その前に…その前に階段があるはず…

あった!ここだここ。この階段!
映画では1回チラリと出るだけなのになぜか印象的な、あの階段がココだ!
うっわー…こうして見ると奥に見える家の屋根なんてスチール写真のままだ。
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映画では上からのアングルで撮られている。
シベールが弾むようにぽん、ぽん、ぽんと階段を飛び降りて走っていく。
走っていく先はもうあの池が見える。あの池だ。ああああああの池…!
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ここは本当に静かで美しいところだった。
映画では冬枯れの光景が白黒画面で印象的に描かれていたけど、
コローは逆に緑豊かなこの辺を描くのを好んだみたいだね。
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あ、このナナメってる木はもしかして…
映画ン中でピエールがぶら下がってメマイを起こしたあの木か?
実はコローもこの池で斜めに生えた木を描いてるけど…まさかこの木か?
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何もせずにただ池の周りをぐるーーーっと歩く。
時々ジョギングをする人が通ったりする程度で本当に静かだ。パリから電車でわずか
25分でこんな美しい田園風景に浸れるんだねぇ。ここに住む人たちは幸せだ。

あああ…ピエールとシベールが歩いた池をいま自分が歩いてる…あああああ…
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ただの田舎の池じゃないかって?いやそうなんだよ、そうなんだけどさ、
しかしただの池も映画オタクにとってはただの池じゃないんだよーああああああ!
…イ課長コーフンしてます。ややサクラン気味です(笑)。

すまん、「映画ヲタクの旅 シベールの日曜日編」、あともう1回だけ書かせて。
その③があるんだよ。なぜなら、教会の風見鶏のことを書きたいからだ。

教会の風見鶏って?…ほとんどの人にとっては何のことだかわからない話で申し訳ない。
だが、もし…もし…万一、このブログを「シベールの日曜日ヲタク」が読んでたとしたら、
「きょっ、教会の風見鶏?アレがまだあるの?えええ?」と騒がずにはいられないだろう。

「シベールの日曜日」を見た人にとっては「あの教会の風見鶏」は特別な意味を持つ。
あの教会が残ってるの?風見鶏があるの?

次回、すべてが明かされる(笑)。




by tohoiwanya | 2009-06-10 00:01 | 2009.05 パリ旅行 | Comments(4)
2009年 06月 08日

映画ヲタクの旅 -シベールの日曜日1-

「あの名作映画の舞台を訪ねる」というのは、ゴシック聖堂見学と共に、今回の旅の
きわめて重要テーマだった。その中からまず「シベールの日曜日」ざます。

「シベールの日曜日」って1962年に作られたフランス映画(ちなみに白黒映画)で、
今調べたら、この映画、1962年度のアカデミー外国語映画賞とってたんだね。
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でもこの映画を「見たことがある」って人は少ないだろうなぁ〜。イ課長は子供の頃に
最初にテレビで見て、その後ビデオに録画して何度も見たけど実は劇場で見たことはない。
知名度としちゃ「シェルブールの雨傘」なんかより、さらに一段と低いんじゃないかなぁ。

しかしこの映画は何とも言えない不思議な静けさと、美しさと、悲しさに満ちた名作で、
この映画こそが「生涯の一本」だっていう人はけっこういるんだコレが。
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「シベールの日曜日」の舞台になったのはヴィル・ダヴレーというパリ近郊の街。
この映画を見た人なら「あの静かな森と池の美しい情景」は絶対に忘れられない。
当然、イ課長も忘れられない。パリに行くんだったらヴィル・ダヴレーにも行きたい。行って
あの池の周りをハーディー・クリューガーとパトリシア・ゴッジのように歩きたいッ!

ふだんの仕事に対する不真面目さからは信じられないほどの情熱で、ヴィル・ダヴレーまでの
交通手段や所要時間等々を日本にいる間に入念にネットで確認した(笑)。

ノートルダム大聖堂からいったんホテルに戻って着替えて(Gジャンじゃ寒かった)
サン・ラザール駅から電車に乗って午後はヴィル・ダヴレーに行くことにした。
ああ〜気ままな自由旅行のヨロコビ〜♪ 出張じゃないってイイな〜♪

何しろ映画の題名は「シベールの日曜日」。
ここはやはり日曜日にこそ、あの街に行くべきではないだろうか?と思ったワケよ。
それに何の意味があるのか?何もない。単なるヲタクのこだわり。単なるバカ。
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ちなみに、サン・ラザール駅から乗ったのはメトロではなくフランス国鉄(SNCF)。
行き先の駅がランプで示されてるけど、分岐点の次の青ランプがイ課長の降りるべき
Sevres Ville d'Avray。25分くらいで着く。

パリ北西にあるサン・ラザール駅を出た電車は左にカーブして南下するような感じで
のんびり走る。進行方向に向かって左側にパリの市街が見えるね。
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そしていよいセヴレス=ヴィル・ダヴレー駅に着いた。小さな駅だ。
まず真っ先に駅の裏を見に行く。
おおおおお!まさに映画の通りの、ふたまた坂道がチャンと残ってる!
ここをマドレーヌとピエールは歩いて行ったんだヨ映画の中でッ!あああ あああ…
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この後、映画に出てきた池に行くわけだが、長くなったので今日はここまで。
続きは「シベールの日曜日②」でお楽しみください。

…え?こんだけ長々と書いて、まだ駅に到着したところ?このヲタク話ってまだ続くの?
そう思ってるね?そうだろう。普通の人にとっては全くつまらぬ話であることは認める。
しかしイ課長にとってはものっすごく重要なコトなのッ!いいじゃんかよ!

中年映画ヲタクの悲しいサガと思って、ここはひとつ広い心でイ課長を見守ってほしい(笑)。

  


by tohoiwanya | 2009-06-08 01:01 | 2009.05 パリ旅行 | Comments(4)
2009年 05月 07日

画期的フランス語学習法

ご存知のようにイ課長は映画ヲタクであり、昔のフランス映画もいろいろ観てる。
イ課長にとって、映画こそがフランス文化に接する窓だったのだ。
その中でも、イ課長に深刻すぎる影響を与えた映画がある。
まぁほとんどの人は知らないだろうけど…「シェルブールの雨傘」という映画だ。
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この映画に関しては、イ課長はもうダメなの(笑)。
イ課長はこの映画を愛してる。初めて観た中学生の時から今に至るまで、そして今後も
死ぬまでこの映画を愛し続けるのは間違いない。

この映画は日常のセリフが全編歌になってる、ちょっと変わったミュージカルなんだよね。
あまりに何度も観ているから、イ課長は全てのシーンの旋律を唄えるし、日本語訳も
覚えてるし、フランス語の歌詞が「こんな風に聞こえる」っていうのもけっこう覚えてる。
もちろんイ課長のiPodにも全編入っているから、歌は聞きたい時にいつでも聞ける。

…ん?待てよ…

イ課長のフランス語能力は想像を絶して低いが、この映画のフランス語の歌詞に関しては
けっこう耳が覚えてるわけだ。しかもその日本語訳はほぼ完全に覚えてる。
「シェルブールの雨傘」をパリ旅行前の泥縄フランス語習得に使えるのではないか?

amazonで探してみたら、おお!!「シェルブールの雨傘」の対訳シナリオ本が
1890円で発売されているではないか!光の速度でクリックして買った。
「こういうシーンで、なんとなくこう聞こえた」フランス語の歌詞を、この対訳本で
照合しながら聞けば、すごく効果的なフランス語の練習になるんじゃないの?

本が届いた。で、実際にiPodで歌詞を聞きながら対訳本を読んでみた。

うーむ…これはイイかもしれない。
文法なんかドウでもいいから、とにかくカタコトがしゃべれりゃいいんだっていう
イ課長にとってはまことにグッドな、画期的学習法だと思うよコレは。
たとえば映画の中で、主人公がカフェの支払いをする時にお札を出しながら

ぺいえぶー

と言う。少なくとも映画を観てるガワにはそう聞こえる歌詞で唄う。
実際にはこれは

Payez-vous

って言ってて、「(渡したお金から)代金をとって下さい」って意味になるらしい。
映画の場面と重ねると実にスンナリと理解できる。

どうせイ課長はフランス語の数詞なんて全然わからない。
大きいお札で支払いをする局面はパリ旅行の間に何度もあるはずだ。そういう時に
サラリとPayez-vous…おお、たちまちフランス語オッケー男に変身だぜ。

「お代わり」「ほら見て」「どうしたの?」「また明日」等々…
イ課長のフランス語の語彙はアッという間に急増した。
「もし良かったら私とおいでよ」なんて、ナンパに使えそうなセリフも言える。
「エリーゼが昨夜死んだの」なんて、旅行中に絶対使いっこないセリフまで言える(笑)。
「シェルブールの雨傘」で耳で覚えたフランス語という、アヤフヤな基礎を利用した
画期的フランス語習得法。映画の神はイ課長を救い給うた。


…ただ、この画期的な学習法には一つだけ問題がある。それは…






映画と同じフシで唄わないとしゃべれないということだ。


ゔぃあ〜ん あゔぇくもあ〜 すぃとゔ〜(もし良かったら私とおいでよ)

イ課長は確かにこのセリフをフランス語で言える…いや正確には“唄える”。
当然のことながら、その抑揚を支配しているのはミシェル・ルグラン作曲の旋律だ。
本来のアクセント・本来のイントネーションがどうなのかはわからないまま。

カタコトのフランス語を言おうとすると唄ってしまう外国人…ちょっと…いやかなり怪しい。

パリ旅行中は沈黙を保っていた方が無難かもしれない(笑)。

  


by tohoiwanya | 2009-05-07 00:06 | 2009.05 パリ旅行 | Comments(2)
2009年 03月 09日

飛行機の中で観る映画

イ課長ブログ、今日は少し趣向を変えて
出張移動フライトの中で見た映画について書こうではないか。

だってさー、考えてもみ?
フランクフルト便飛行時間は行き約12時間、帰り11時間。これを2往復だ。
ワシントン便はもっと長くて行きが約12時間、帰りは13時間ときた。
合計するとほぼ3日間。しかも狭いエコノミー席では身長障害者・イ課長は
ゆっくり眠れない。仕方ないからノートPCで仕事も少しはしたけどさ、あとは
映画でも見るしかなかったんだよ。ツラかったなぁ…。

昨年の出張では欧州2回も米国1回も全部ANAだった。
ANAが提供してくれる、どんな映画を観たかというと…

①インディ・ジョーンズ クリスタル・スカルの王国
 
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これは9月にフランクフルトに行く機内で観た。
まぁ、おなじみの調子の娯楽アクション大作っつうわけで、ハリソン・フォードも
頑張ってるし、ケイト・ブランシェットは相変わらず魅力的だが…
…まぁ結局のところ、はいはい、いつものアクション大作ですねっつうだけの話。
最後の方、クリスタル・スカルの謎が解き明かされるあたりで退屈で少し寝た(笑)。


②ザ・マジック・アワー
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これは…10月のフランクフルトからの帰国便で観たんだっけかなぁ?
三谷幸喜の脚本・監督っつうけど、正直言って面白くなかった。
この設定は昔のおバカ・コメディ「サボテン・ブラザース」と同じなんだけど、
イ課長はアッチの方が断然好きだな。三谷幸喜は昔の脚本の方が面白かったよなぁ。


③かけひきは恋のはじまり
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今やアメリカを代表する二枚目ジョージ・クルーニーが主演・監督し、彼の昔の
ジョノカであるレニー・ゼルウィガーが出てるラブ・コメディ。
これもかなーり退屈だった。ワシントンからの13時間という長い帰国フライトの
時間をつぶすにしても、もう少し何とかならんのか。


④バットマン ダークナイト
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これは実を言うと9月出張、10月出張のフライトで2回観た。
さすがにコレは見応えあったね。とうとう死後にアカデミー賞取っちゃった
ヒース・レジャーのキレまくり演技には度肝を抜かれるよ。
前評判も非常に高かったけど、前評判だけのことはあると思ったイ課長であった。



⑤ゲット・スマート
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正直に言おう。イ課長は3回の出張・6回のロングフライトの間、この映画を
たぶん3回半くらい観た(笑)。欧州出張2回の間で2回半くらい観て、たしか
ワシントン出張のフライトでも観たんじゃなかったかなぁ?

名作では全然ない。全然ないんだけど、ついまた観たくなったんだよなぁ。
こういうおバカ系スパイ・コメディは飛行機ン中で観るのにはいいのかも。
秘密組織のズッコケ・ボスをやってるハゲたおじいちゃんが、若い頃はクセのある
性格俳優として鳴らしたアラン・アーキンだっていうのにもビックリだぜ。


何せ長〜〜いフライトを何回も乗ったんだから、他にもけっこう観た。
ウォーター・ボーイズとか、スウィング・ガールズなんて旧作も観た。
6回のロング・フライトで観た映画の数はナンだカンだで10本くらいになるはずだ。
あまりのツマラナさに、冒頭だけ観て中止した映画も何本かあった。
その中で「最もイ課長を楽しませてくれた映画大賞」は結局「ゲット・スマート」
であると言わざるを得ない。ああ…映画オタクとして恥ずかしい…(笑)。

by tohoiwanya | 2009-03-09 02:07 | 出張・旅行あれこれ | Comments(0)
2008年 12月 01日

映画ヲタクの血が騒ぐ…

ワシントンDCを舞台にした映画は多い。
アメリカ映画で政治陰謀ものやスパイものならDCの風景はまず必ず出てくる。
だからDCを歩いてると「ああ、ここはよく映画で見るよなー」って場所に
ちょくちょく出くわすんだよね

たとえばココ。遠くに議事堂を望む広いペンシルベニア通りのアングルは
ワシントンを舞台にした映画で車が走るシーンの定番アングルだな。
こうやって望遠ショットになってるケースが多い。「トゥルー・ライズ」とか
「ナショナル・トレジャー2」なんかでも使われてたんじゃなかったかな。
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ここもそうだ。ワシントンモニュメントの前の広い池をのぞむショット。
背後にはリンカーン・メモリアルがある。政治陰謀に巻き込まれた主人公たちが
「ここではマズいから外で話そう」なんて時はなぜか大抵ここで話す(笑)。
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ただ、こういう場所はワシントン定番ポイントだけに、いろんな映画で使われる反面、
「あの映画に出てきたアレ!!」っていう格別の思い入れは希薄だよね。
DCやNYはあまりに多くの映画で使われてるから、そういう「ここがあの…!!」
っていうような場所はあんまりないだろうと思ってた。


ところが…  さよう、話はここからが本題なのだ(笑)。

水曜日の夕方、仕事が終わった後どこかに寄り道しようかな、と考えてたら
通訳さんがジョージタウンはいい所だから行ってみてはどうかと言う。
ジョージタウンねぇ…確かに独立当事の面影を残すような古い町並みがステキ
らしいけど、それだけなら特になぁ…あまり乗り気じゃなかった。
が、「地球の歩き方」のジョージタウンの地図の中に小さくこう書かれていた。


            エクソシストの階段


えッ?!ええッ??!あの階段はワシントンDCにあったの?!
見たい!それは見たい!!瞬時にジョージタウンに行こうと決めた。

エクソシストの階段はキー・ブリッジを渡ってすぐのところにある。
ちょっとした駐車場みたいなスペースがあって、その奥にあの階段が…おおお。
もうすっかり暗くなっちゃったけど、それがかえってキブンだ(笑)。
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何の変哲もない階段ではある。しかし「ココがあのエクソシストの…」と思うと
やっぱ映画ヲタクの血が騒ぐってもんだぜ。うーむ…。
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上から見るとこんな感じ。
かなり狭くて、長くて、急な階段だ。最後にカラス神父はココを転げ落ちて
死ぬんだよなぁ…。

「エクソシスト」公開はイ課長が高校生のときだから、軽く三十数年前の話だ。
残ってたんだなぁ…。思わぬものを見られて映画ヲタク・イ課長感激ッス。
 

by tohoiwanya | 2008-12-01 12:14 | 2008.11 ワシントン出張 | Comments(0)
2008年 09月 28日

ベルリンという街-その1-

かつての東西冷戦の象徴・ベルリンには9月16日の夜に入った。

フランクフルトには大変失礼だけど(笑)、やっぱフランクフルトにいた時とは
イ課長の気分もだいぶ違う。ドコ見ても「あーいまベルリンにいるのか」っていう
新鮮なキンチョウ感がつきまとう。ま、生まれて初めて行った街だしね。

ベルリンに対しては前衛的でトンガッた街というイメージがイ課長にはあった。
通訳サンからは「ドイツのすべての州の中で失業率が一番高い(ベルリンは州扱い)」
なんていう話も聞いてたから、けっこうヤバい雰囲気もただよってるかと思ったけど
街を歩いてるとそういう感じはない。むしろ「歴史ある国際都市・ベルリン」、あるいは
「かつてのドイツ帝国の首都」としての重厚感の方を強く感じたなぁ。

これはブランデンブルグ門をヨコから見たところなワケだけど、
この通りはかつてベルリンの壁があったところ。街路樹の植わっているラインが
壁だったんだと思う。
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ブランデンブルグ門も分断時代は立ち入り禁止ゾーンだったが今はそのマタの下を
通過できる。考えてみりゃイ課長のこれまでの人生の半分以上にわたってベルリンは
西と東に分断されてたわけで、それが今じゃ誰でも通れる。
外国人のイ課長にとってすら、ちょいとばかり感慨深いことである。
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ブランデンブルグ門から西を見ると、遠くに小さ〜く塔が見える。
これがジーゲスゾイレ(戦勝記念塔)だ。塔のテッペンには勝利の女神の黄金像が乗ってる。
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ブランデンブルグ門の上には馬車に乗ったブロンズ製の勝利の女神がいる。
そして、はるか遠望できるジーゲスゾイレの上には黄金の勝利の女神。
二つの勝利の女神を結ぶ、この眺望こそまさに「ドイツ帝国の威信」を象徴するような
パースペクティブ(遠近法)だよなーと感心しきりのイ課長なのであった。

一日乗車券買ったからバスは何回でも乗り放題。
いったん戻ってジーゲスゾイレの写真も撮った。
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あー…映画ファンにとっては、ここは「ベルリン・天使の詩」って映画で
天使たちが座っていた場所として思い出深い。実物を見られるとはなぁ…。

ベルリンでフリーでいられたのは半日しかなかったけど、
それでもこの街にはいろいろ感じるところがあった。
「ベルリンという街」シリーズはたぶん続くのである。
 

by tohoiwanya | 2008-09-28 00:37 | 2008.09 ドイツ出張 | Comments(0)