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2009年 01月 12日

アメリカ出入国チェック体験記 -入国編-

最近、アメリカに出張or旅行した人ならすでに「もう知ってるよ」な話だろうが、
アメリカの空港の出入国に際する厳しいセキュリティについて書こう。
イ課長ブログはこうやってマジメなトラベル情報をご提供することもあるのだ。

イ課長にとっては昨年11月のワシントン出張が「同時テロ後最初の米国訪問」だった。
相当チェックが厳しくなってるとは聞いてたけど、確かに厳しかった。
特に首都の空港だったからよけいに厳しかったっていうのもあるかもしれないし、
加えて、ちょうど前日まで20カ国サミットがワシントンで開かれてた影響もあったかも。

2008年11月18日、ワシントンDCのダレス空港の入国イミグレーションではまず
①パスポートチェックといくつか口頭質問。ここまでならまぁどこの国でもある。
だが、アメリカ入国の場合はさらに
②左右すべての指の指紋取られて…
③顔写真を撮られる
というのが全部行われる。だから一人通過するのにけっこう時間がかかる。
もちろん入国カードを事前に記入しておくのは当然で「アナタは破壊活動のため米国に
入国しようとしていますか?」とか「アナタはナチスと関係がありましたか?」とか
笑いたくなるような質問に全部「いいえ」としておかなければならない。

特にイ課長の場合、渡航目的を「観光」ではなく「ビジネス」にしたから厄介だった。
これは迷ったんだよね。「ビジネス」にするとその内容とか、商品サンプルの有無とか、
よけいな質問を受ける可能性が高まる。ただの観光ってことにした方がいいかな?とも思った。
しかし、機内ではネクタイこそ締めないものの、ビジネスルックの中年男が観光ってのも
極めてウソ臭い(笑)。そこで正直に「ビジネス」のとこに印をつけておいた。

案の定、チェックは厳しかったね。滞在期間とか、通常の質問をされた後で
「オマエのビジネスとはどのようなビジネスなのだ?」という質問が待っていた。
「あーその…いくつかの政府機関とのミーティングである。例えば○○○とか…」
政府機関の名前を出せば通してくれるかと思ったら、さらに突っ込まれた(笑)。
「どんな内容のミーティングなのだ?」
「あーその…」この段階で口頭で説明するのはあきらめた。説明したら長くなるし、
説明すればするほど新たな質問を誘発することは絶対に間違いない。
大体、そんな面倒な説明ができるほどの英語力もないよ。

だが用意周到なイ課長はこの時のために米国連邦労働省がメールで送ってくれた
ミーティングの日時や相手を書いた確認ペーパーをカバンに入れておいた。これは
労働省の建物の入口セキュリティで見せるために相手が送ってくれたもので、
当然そこにはイ課長の氏名も書いてある。コレを見せれば通してくれるだろ?
何たって労働省だぞ?連邦政府機関とのアポを示す紙を持ってんだぞオレは。ホラ通せ。

係官はそれを長い時間かけて隅から隅までジックリ読んだあとイ課長に聞いた。
「オマエの勤務するところは?」
「え?…会社の名前ってこと?」
「そう」
そこでワザとゆっくりキチンと発音して会社の名前を言ったらやっとOK。
日本でも取られたことがない指紋を取られ、入国スタンプを押してくれた。

うーむ…やはり入国チェックは厳重だ。特にビジネスでワシントンDCに行く人で、
しかもイ課長と同様に英語に自信のない人は、可能であれば、仕事の内容や会う相手を
示すための英語の紙を用意しておいた方がいいかもしれない。
ちなみに、今年の1月12日(ああ、今日だ)からアメリカ入国にはネットで事前申請
しなきゃいけなくなったはずだから、ますます面倒。
(もっとも、事前申請って要するに上に書いた入国カードのネット版みたいだけど)

ダレス空港を出てバス乗り場に向かうと、こうやって星条旗がエラそうにはためいてやがる。
  
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しかしこの時は厳しい入国チェックにムカついて反米思想に火がつくっつうより、とにかく
無事入国できてホッとしたっていうのが正直なところだったな。
まぁ入っちまえば、帰りはそれほど大変じゃないだろうと思ったけど、出国のときの
セキュリティがこれまた大変。長くなったから出国編はまた次回。
  
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by tohoiwanya | 2009-01-12 01:45 | 2008.11 ワシントン出張 | Comments(0)
2008年 11月 25日

出張最後のエピソード

いきなりワシントン出張の最後の最後の話から始めよう。

イ課長は海外出張先ではメッタにタクシーを使わない(日本でも使わないのだが)。
出張だから自分で払うわけじゃないのに使わない。特に空港からホテルの移動とかは
荷物があるからタクシーの方が圧倒的にラクなのに使わない。
ワシントンでは結局1度もタクシーに乗らなかった。

去年、プラハに行ったときは現地のJETRO事務所が「空港からはバス・地下鉄を乗り継ぐ
安い方法もあるがスリなども散見されるため、出張者には勧められない」と注意書きしてた
その「安い方法」を敢えて使った。しょうがないのだ。イ課長は貧乏性だから(笑)。
それに公共交通機関に現地人に混じって乗る方が何となく楽しいじゃん。

というわけで、ワシントンの空港移動も最も安い「地下鉄+バス」を行きも帰りも使った。
ホテル最寄り駅から2つ目のRosslynっていう駅まで地下鉄で行ってバスに乗り換え。
そこから空港まで40分くらい乗ってバス代は3ドル10セントだから、これは安い。

土曜は1時間に1本しか空港行きバスがないんだけど、7時43分発ってのがあるから
それに乗れば8時半頃、離陸2時間半前に空港に着く。アメリカの厳しいセキュリティで
時間を食うことを考えてもこれなら十分だろ。これで行くことにした。

Rosslyn駅から重い荷物をゴロゴロ転がしてバス停へ。とにかく外は寒い。
大荷物を持った人がすでに何人か待ってるから間違いないだろうとは思ったけど
念のため、そこにいたカップルに確認することにした。
あまりの寒さに、彼氏の方は犯罪者のごとく毛糸の目だし帽をかぶってるよ(笑)。
「ダレス エアポート?」
「あー、僕たちも初めてなんだけど、でもWe think so」 と笑いながら教えてくれた。


震えながらバスを待つ間、そのカップルが何かしゃべってる。
「JR East とJR West は別の会社なんだよ」とか彼氏の方が言ってるから
あれー?ひょっとして…とちょっと思った。

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ダイダイ色の朝日を横から浴びながらバスでワシントンDCダレス空港へ。
入り口ワキの灰皿で1本タバコ吸ってから中に入って全日空のカウンターを探す。
土曜の朝だからか、空港は閑散として空いてたね。

 
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ANAのカウンターに並んだら、イ課長の前にさっきのバス停カップルが。やっぱそうか。
「ハロー」
「オゥ、アナタたちも日本に行くのであるか?」
「そう、僕たちレイルパスを持ってて、あちこち回るのさ」
「何日くらい日本に滞在するのであるか?」
「10日間」
「日本も寒いけど、DCに比べりゃはるかに暖かいと私は考える」
「あはは、それはすごく嬉しいワ」 とか何とか、並んでる間にちょっと立ち話。
同じバス停から乗って同じヒコーキで日本に帰る(彼らは行く)わけだ。

ヒコーキでは席が離れてたけど、たぶん成田のバゲッジクレームで会うだろうから
東京への移動とか、わからないことがあったら教えてあげよう。
DCじゃ彼らに教えてもらったんだから、日本に着いたら恩返ししようではないか。

13時間のフライトでクタクタになって、成田のバゲッジクレームで待ってたら
案の定、彼らがいたからイ課長の方から近づいてって挨拶した。
「アナタたちは今日は東京のホテルに泊まりマスか?」
「ノー、私たちはワキに行く」
「ワキ?」  「イエス、ワキ」  「…わき??」    ワキってどこだ?

行き先を書いたものを見せてくれた。
Fukushima-ken Iwaki-si… えええ?これから福島のいわき市まで行くの?
成田からいわきまでの行き方なんて、イ課長だってトッサには出てこないよ。

「そうすると、アナタたちはさらに数時間電車に乗ることになるであろう」
「イエス」 たぶん、いわき市に友達でもいるんだろうな。

「Have a nice trip」
「Thank you」
二人と握手して成田で別れた。

イ課長はこれで、少なくとも今年はもう海外に行くことは絶対にない。
入れ違いに、彼らは今頃いわき市かどこかでジャパン旅行を楽しんでるわけだ。

ぜひ楽しんで、そして無事に帰ってもらいたいもんだ。
 
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by tohoiwanya | 2008-11-25 01:59 | 2008.11 ワシントン出張 | Comments(0)