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2017年 09月 06日

三文オペラ鑑賞

怒涛のようなミャンマーネタの嵐が続くかと思ったらいきなり英国ネタ(笑)。
まだちょこっと残ってるんだよ。どうせミャンマーネタはこの後ガンガン続くわけだから
箸休めに時々英国ネタを挿入するのである。

さてだ。話はグリニッジ観光した日のこと。
この日の夜、イ課長たちにはもうひとつシアター系娯楽の予定があった。
火曜のコヴェント・ガーデンオペラ、木曜のロイヤル・フェスティバルホールに続く
シアター系娯楽。それは「三文オペラ」なのである。
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これ、何と言えばいいのかなぁ?オペラという題名ではあるけど、ミュージカルとも言える。
とにかく三文オペラといやぁ演劇史上屈指の傑作。日本でも時々上演される。
脚本ブレヒト、作曲クルト・ワイルというだけあって、元々はドイツ語劇(でも舞台はロンドン)。
独文科出身のトホ妻が昔っから大好きな、深い思い入れがある演目なわけで、ロンドン滞在中に
「Three Penny Opera」を上演してることをヤツが知った瞬間、これを観に行くことが決まった(笑)。
トホ妻の好みを尊重するやさしい夫であるワタス。

場所はナショナルシアター、別名オリビエ・シアター。かの偉大な名優ローレンス・オリビエに
ちなんだ命名だろう。劇場前にはこんな銅像も。これは代表作「ハムレット」じゃないかな?
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ナショナルシアターは例のロイヤル・フェスティバルホールとすごく近い。並びと言っていい。
今や通い慣れたサウスバンク。この時はなぜか劇場前が自転車だらけ。なんで?ロンドンじゃ週末の夜
ここに自転車乗りが集合する風習でもあるのかい?
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ナショナルシアターの中はこんな。半円スリバチ型といった感じか。段差が大きいから前の人の頭が
邪魔になることもなく快適。かなり後ろの席だったけど音響もよく聞こえた。
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三文オペラのストーリーや音楽についての詳細は省こう。イ課長よりトホ妻の方が断然詳しい(笑)。
劇冒頭で歌われる「匕首マッキー(マック・ザ・ナイフ)」だけは誰でも絶対に聞いたことがある
超有名スタンダードナンバーだよ。

ロッテ・レーニャのこともちょっと触れておきたい。
三文オペラと言やぁロッテ・レーニャっつうくらい、この舞台を当り役にした往年の大女優。
・・・と言われても顔を思い浮かべられる人はほとんどいないだろうと思うが。

しかしこの女優、なつかしの大ヒット商業映画に意外な役で出演してるのだ。
「007ロシアより愛をこめて」のおっかねぇロシア諜報部のおばさん役。あの映画の最後で
ホテルのメイドに変装し、靴から飛び出す毒刃物でショーン・コネリーを殺そうとするオバさん、
といえば顔を思い出す人が多いんじゃないだろうか。あの頃はすでにお年を召していたが、
若い頃は大変な美人大女優だった。
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ま、とにかくそんな三文オペラを見たわけですよ。
金曜日ってことは前日が例の国民投票で、この日の朝にEU離脱が決まったという日だ。
劇の中でも役者が離脱にちなんだアドリブを言って観客が大笑いしてたけど、英語だったから
イ課長には何がウケてるのかよくわかんなかった(笑)。

6月下旬、ちょうど一番日の長い夏至の頃だったけど、上演終了後はさすがに夜らしくなってる。
ロイヤル・フェスティバルホールと近いから、見える景色も似てる。

あーあ・・明日はもう日本に帰らないといけないのか・・そんなロンドン滞在最後の夜。
テムズ川ごしに見るロンドンの夜景はやっぱ美しいのう。
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・・なんて書くとこれで終わりっぽいけど、英国ネタはまだほんのちょっと残ってる(笑)。
ミャンマーネタの合間をぬって時々顔を出しますからね、英国ネタ。

 


by tohoiwanya | 2017-09-06 00:02 | 2016.06 英国銀婚旅行 | Comments(0)
2017年 03月 19日

コヴェント・ガーデンでオペラを観る

年度末の地獄・在宅仕事の合間を縫って深夜に更新するイ課長でございます。

しかしオペラネタも久しぶりだよなぁ。
こればかりは東南アジア旅行じゃ書けないネタだからね。

ロイヤル・オペラ、通称コヴェントガーデン・オペラには新婚旅行ン時のホロ苦い思い出がある。
当時はネットもなかったから事前に演目スケジュールなんて確認できない。そこで、ロンドン到着後に
とにかくブッツケで行ってみたわけだ。何かいい演目があれば切符を買うつもりだった。
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すると滞在中に「サムソンとデリラ」をアグネス・バルツァとホセ・カレーラスという当時の
二大スター歌手で見られる日があった。ただ、すごく高い席しか残ってなかったんだよね。

で、結局あきらめたんだよ。今にして思えばあの時ムリしてでも・・と思うが。
何せ貧乏新婚旅行だったからねぇ。その後2度ロンドン出張するたびにコヴェントガーデンの
演目はチェックしたんだけど、なぜかいつもいい演目と日程が合わず、ナショナル・オペラや
ロイヤル・アルバートホールには行ったけどコヴェントガーデンだけは縁がなかった。

だからイ課長とトホ妻にとっては今回のコヴェントガーデンでのオペラ初鑑賞は25年の時を経た
リベンジだったといえる。新婚旅行のアダを銀婚旅行で討つんだから執念深い夫婦だ(笑)。
演目はヴェルディの「ナブッコ」。もちろん今回は日本にいるうちにチケットをネット予約し、
事前にDVD借りて予習もして準備万端で臨んだのである。

行ったのは例のナショナル・ポートレート・ギャラリーの後。コヴェントガーデンまでは歩いていける。
これがロイヤルオペラハウス。一応ギリシャ神殿みたいなネオ・クラシック様式の建物だけど、
外観的にはウィーンやミュンヘンやブリュッセルの方が風格あるんじゃないか?
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中はこんな。一応廊下のジュウタンは赤いけど天井も低いし大したことないねぇ。
欧州の歴史あるオペラハウスならもうちょっとゴージャスな内装を期待したいんですが・・
そりゃ確かに廊下を見に来たわけじゃないけどさ・・。
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まぁいい。客席に入ってみよう。中はこんな感じ。
ふむ、やっと「歴史あるヨーロッパの歌劇場」って感じになってくるね。バルコニー席がぐるーっと
馬蹄形に取り囲む伝統的スタイル。照明も昔のロウソクっぽさを出してムードある。
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天井はこんな感じ。
一応「ソレらしく」作ってはいるけど、印象としては「そんなに古くない建物」って感じがするなぁ。
以前みたロンドン・ナショナルオペラの建物の方がよっぽど歴史と伝統を感じさせた。もしかすると
コヴェント・ガーデンは第二次大戦の空襲で壊れて建て直したのかも。その可能性は十分ある。
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休憩時間にロビーをぶらついたら、昔の舞台の写真が展示されていた。女性歌手のこの衣装を見れば
演目は蝶々夫人だと一目でわかる。過去の有名な蝶々さんソプラノ歌手4人の写真ってことだろうが
欧米人が演じた蝶々夫人の姿って、悪いけど日本人にはコッケイにしか見えない。
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その中で下の写真の左側の歌手、キモノ姿は変だけどちょっと昔の白黒映画のスチール写真風だ。
誰かと思って写真の下の名前を見てトホ妻とイ課長はビックリしたよ。ドイツの大ソプラノ歌手
エリザベート・シュヴァルツコップじゃん。彼女はロンドンで喋々さんを演じたことがあるんだ。
へー・・彼女がムリヤリ日本人に扮するとこういう感じになるのか。
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で、「ナブッコ」はどうだったかっていうと、なかなか良かったよ。
さっき言ったように渡英前にDVDも見て予習もしたしね。しかし知れば知るほど内容はトンデモない。
バビロン捕囚の時代が舞台で、ナブッコって実はネブカドネザルのこと。そのネブカドネザルが
最後は「ユダヤの神様ばんざーい」でハッピーエンドって、めちゃくちゃすぎる。そんなのアリか。
しかしそれまで売れないオペラ作曲家だったヴェルディはこれでアテて、後に大作曲家になった。

そんなオペラもはねてホテルへの帰路。
毎度思うけど、ヨーロッパの大都市でオペラ劇場に行って過ごす夜って、それだけで何となく
うきうきする。オペラがはねた後、駅まで夜の町を歩くのもまた楽しからずやってやつだ。
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ちなみに、この夜のオペラチケットは1枚148ポンド。当時のレートなら2万円を越えてる。
ビンボイ新婚旅行当時はいきなり現地に行ってわずかに残った高額チケットに手が出なかったが
日本にいるうちに演目を確認して切符も予約しておけるなんて隔世の感があるよ。

あれから25年。銀婚夫婦のロンドンオペラ・リベンジはこうして果たされたのでありました。


 


by tohoiwanya | 2017-03-19 00:53 | 2016.06 英国銀婚旅行 | Comments(6)
2017年 02月 18日

ロイヤル・フェスティバルホールに行く

時々はさまるロンドンネタ。今日はクラシック音楽ネタだ。久しぶりだなぁ・・

欧州の大都市に行けば、夜はやっぱ音楽・シアター系の娯楽を楽しみたい。
ロンドンなら限られた旅行日程の間でもオペラや音楽会に行くチャンスは多いわけで、
ちょうど滞在中にフィルハーモニア管弦楽団の演奏会があった。イイネ。

チケットは日本からネット予約した。予約に成功するとこんな感じのPDFが送られてくるから
印刷して持参すればいい。ちなみに、鉄道と違って英国の音楽会チケットのネット予約では
大きなトラブルがなかったことは一応書いておく必要があるだろう(笑)。
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チケット代は27£。当時のレートだと4,500円弱ってとこかな。チケットのファイルが
残ってるといろいろ確認できて便利だね。交通博物館のチケット代はバカ高いと思ったけど、
このチケット代は(LEVEL6って書いてあるくらいで、かなり上階の席ではあったが)
まぁリーズナブルじゃないか?

ロンドンでは過去にロイヤル・アルバートとか、ナショナル・オペラとかには行ったけど
ロイヤル・フェスティバルホールに行くのは初めてだ。有名なこのホールはテムズ川の
川っぺりに建てられているのである。
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地上階に足を踏み入れると、こんな感じで人がワイワイいて、ドコがナニやらさっぱりわからん。
チケットに「Blue Side」って書いてあるから、青い表示のある方に行くしかない。
この後エレベーターで何フロアか昇って正しい入場口にたどりついた。
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さて客席を見てみよう。おおおーーーさすがに立派だねー。
ロイヤル・フェスティバルホールって舞台の向こうにも客席があるタイプだったんだ。
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昔風のオペラ劇場なんかだと間仕切りをはさんでボックス席がぐるーーッと並んでるけど
ここはこうやってボックス席が壁から飛び出した形になってる。わりとモダンな客席だ。
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当然ロイヤル・ボックスもある。
この日は王族は誰も来てなかったけどね。どうせならキャサリンとか見たかった(笑)。
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この日の演目は最初・・何だったかな?その後ベートーヴェンのP協奏曲4番、最後は
やはりベートーヴェンの「田園」という構成。客席はやはりご年配の方々が多かった。
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実はこのコンサートに行った日は、例のEU離脱国民投票の、まさに投票日だったんだよ。
あのオジさん・オバさんたち、ちゃんと投票済ませてたんだろうか?この時点では
まさか離脱になるたぁ、この人たちですら思ってなかっただろう。

休憩時間にテラスに出てみた。日の長い6月だから8時まわってもまだ夕方のように明るい。
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音楽会が終わる頃になると、それでもさすがに暗くなった。
夜景がキレイだからテムズ川の橋を徒歩で渡って、向こう岸の駅から帰ることにした。
橋からビッグ・ベンがよく見えたよ。やっぱロンドンの夜景はええのう~。
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思わずまた「London by night~♪」と夜の名曲選の世界に浸りながら散歩したくなったけど
トホ妻も一緒だし、そういうことはしません(笑)。対岸のチャリング・クロス駅から
地下鉄に乗ってまじめにホテルに帰ったのでした。昼間ストーン・ヘンジ見て疲れてたし。
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・・そして翌早朝、ホテルでBBCの開票速報を見てぶったまげることになるわけだ。
そう考えると、ロイヤル・フェスティバルホールに行ったあの夜は、人々のキモチとしては
「EU加盟国である英国」としての最後の夜だったわけで、感慨深いのう・・。


 


by tohoiwanya | 2017-02-18 01:11 | 2016.06 英国銀婚旅行 | Comments(2)
2014年 05月 04日

ロイヤルアルバートホールでカルメン

オペラネタも久しぶりだなぁ。

昨年2月の欧州出張ではブリュッセルとロンドンに行った。どっちも立派なオペラハウスがある。
冬のヨーロッパ出張といやぁ、オペラは重要な夜のお楽しみだ。さっそく滞在中の演目を調べた。

ところがダメなんだワこれが。
いい演目があっても、現地で会食予定のある夜と重なっちゃってたりして日程が合わない。
ブリュッセルのモネ劇場もダメ。ロンドンのコベントガーデンも、ナショナルオペラもダメ。
しまいにはロンドン・フィルの演奏会とかも調べてみたけど、これもダメ。

冬の欧州に1週間いてオペラの楽しみなし?ちぇーーーっ つまんねーーの。

ロンドンの娯楽をあちこち調べてるうちに、ロイヤル・アルバートホールっていうのがあった。
由緒ある、有名なホールだ。でもここは円形劇場で、オペラはやってないんだよな?
まぁ一応演目をチェックしてみっか。


  む?

     カルメン?


         カルメンッ?!



あまたあるオペラの中で最高の人気演目のひとつカルメンをロイヤルアルバートホールで観るなんて
なかなかオツな夜になりそうではないか。
・・と思ったときにはすでにイ課長の指は自動的に動いて予約のところをクリックしていた(笑)。

ロイヤルアルバートホールはいくつかの地下鉄駅から歩いていける。
ということは逆にいうとどの駅からもやや遠いということで、イ課長はHigh Street Kensington駅から
歩くというルートを採用した。それでも10分くらい歩く。

名前だけは知ってたケンジントン通り。ロンドンは3回目だけど初めて来た。賑やかなところだ。
なぜ駅名が「ハイストリート(高い道)ケンジントン」なのか、もちろんイ課長はその理由は知らないけど、
コジャレたショッピング街として知られてるところ・・・らしい(← 要するによく知らない)。
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にぎやかな店が連なる通りを早足で歩き、やがてその賑やかさがだんだん薄れて、道路の反対側に
真っ暗な(夜だからね)ハイドパークが見えてくると、ホールがどーーーんとその姿を見せる。
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うーむ、これがロイヤルアルバートホールか。ライトアップされた姿はなかなか美しい。
待ってろよ、これからイ課長がオマエを征服してやるからな。
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内部もなかなか立派だ。19世紀に作られたホールには見えんなぁ。
もっとも、作られた当時のままってことはないだろうが。
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ちなみに、よくわからずに取ったイ課長のチケットは個室のテラス席。ふふん。
イ課長だって今やプラハを皮切りにウィーンブリュッセルでも赤絨緞のボックス席なんざ経験済み。
もういちいち「ボックス席だキャーー!!」なんて騒がないんだよ。ははは(ボックス席だキャーー!!)
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個室に入って、初めて客席全体を眺める。うおおおーーーこりゃーー豪華な円形劇場だ。
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望遠レンズで向こう側の客席を眺めるのも楽しい。
高い席はこんな具合に客席のすぐ後ろがバーになってるみたいだ。すっげーー。
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中央の舞台はこんな風にしつらえてある。赤い舞台。
ここでカルメンやドン・ホセやエスカミーリョによる愛憎激が繰り広げられるというわけだ。
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ホールの話ばっかりになっちゃったけど、オペラ自体の出来もなかなか良かったよ。
歌手も合唱もレベルが高くて楽しめる。英語上演のカルメンって初めてじゃないかな。

カルメンとかドン・ホセとか、主要な役どころの歌手たちはおそらくマイクを使ってた。
円形劇場だから、どこを向いても必ず「背中側の観客」がいるわけで、マイクなしだと
背中側になる観客によく聞こえないからっていう措置なんだと思う。

ただね、合唱の人たちはおそらくマイク使ってないはずなんだよ。
「マイクを使ったソロ歌手」と「マイクを使わない合唱」とが混じって歌う場面になると
なーんかこう・・・溶け合ってないというか、微妙にズレてるというか、ちょっと違和感がある。
ま、これはしょうがないんだろうが。でも全体としてはなかなかいい舞台だったよ。

カーテンコール(カーテンないけど)まで見て、サッと帰った。
オペラの余韻を味わいつつ、夜のロンドン散策でもしたかったところだが、そうもいかん。
翌朝はチョー早起きしてキングス・クロス駅から列車に乗り、ハルという街に行かなならん。
夜更かししてるわけにはいかないのだ。
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「明日も早起きして仕事かぁ・・・やだなぁ・・」と思いながらロイヤルアルバートホールを後にした
イ課長なのである。苦役の間のわずかな楽しみ。しかしその後にはまた苦役が待っている。
ま、しょせんこんなもんですよ、海外出張なんて。
 

 

by tohoiwanya | 2014-05-04 00:04 | 2013.02 欧州出張 | Comments(6)
2012年 11月 07日

3つのルサルカ その2

さて、三つめの「ルサルカ」。

それはルフトハンザ機内で「売春ルサルカ」を見たわずか二日後の話。
仕事でブリュッセルに滞在したイ課長は、ブリュッセルが誇るオペラ劇場として名高い
モネ劇場でまたまた「ルサルカ」を観たのである。

これはブリュッセル滞在中のオペラ上演日程を調べて、日本にいる間に予約した。
だから、ルフトハンザで観た二つめのルサルカが“たまたま”だったのに対して
モネ劇場で観た三つめのルサルカは出発前から計画されたものだったのである。
料金は44ユーロ。4400~4500円ってとこか。日本に比べりゃすごく安いワ。
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外国のオペラ劇場にオペラを観に行く時って、ワクワクする。
モネ劇場に入るのは生まれて初めてだから尚更だ。中の様子を見たいから少し早めに劇場へ。
ギリシャ神殿みたいな、典型的な新古典様式の建物で、いかにも歴史を感じさせる。
ちなみに「モネ劇場」の「モネ」って、英語のマネーのことみたいで、元々ここには
造幣局があったからそういう名前がついたらしい。

うひょーーー。中はさすがに豪華だ。
豪華絢爛な赤絨毯に豪華絢爛なシャンデリア。さすがはブリュッセル随一のオペラハウス。
ヨーロッパ来てオペラ観るなら、こういう空間で観たいよねぇ。
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おまけによくわからずに取ったイ課長の席はボックス席だ。ボックス席でオペラ鑑賞なんて
日本じゃできない経験だから嬉しくなる。そういや、2007年にプラハで「ルサルカ」観たときも
ボックス席だったっけなぁ。
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さて、この豪華なモネ劇場のボックス席で観た三つめの「ルサルカ」。
プラハの演出は極めてオーソドックス、ルフトの機内で観た演出は極めて斬新。
モネ劇場はその中間くらいかなぁ?と漠然と予想していたのだが…。

なんのなんの。モネ劇場の「ルサルカ」もまた極めて斬新な演出だった。
舞台設定は明らかに現代のブリュッセルで、湖のニンフたちはボディコンを着て
バーのカウンターで歌いまくり、肝心のルサルカもシルバーの衣装で広告塔の上で
「月に寄せる歌」を歌うっていうんだから恐れ入る。

しかしまぁ、こういうのは舞台設定を目新しいものに変えたっていうだけのことで、
それはそれでいい。モネ劇場の「ルサルカ」の問題は、例の「とんでもマクベス」と一緒で
演出家が思いつくことを次々と盛り込んだ結果、舞台の上ではいろいろ派手なことが
行われるあまり、観客が歌や演奏に集中できないということだ。

たしかに派手さという点では見事に派手な演出で、道具立てもいろんな趣向満載。
第2幕の最後じゃ劇場中がキラキラの紙吹雪に包まれてタマゲた。歌謡ショーか?これは(笑)。
ボックス席も平土間も、そこらじゅうにもキンキラ紙ふぶきがまき散らされたまま
第3幕に突入だ。モネ劇場の掃除スタッフは明日大変だろうなぁ~。
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第3幕の最後ではとうとう湖のヌシ役が王子様役を殺した罪?で逮捕されるというスゴい展開。
観てるガワも「何がどうなった?」って感じで登場人物の動きや関係性を追うのに忙しいよ。
ブリュッセルのルサルカもかなーり「ぶっとびバージョン」だったと言えるだろう。

こうして、三つめの「ルサルカ」鑑賞経験はぶっとびながらも無事終わったのである。
モネ劇場にかかる月を観ながら家路…じゃなく、ホテル路についたというわけだ。
仕事的にはともかく、オペラ的にはなかなか充実した出張だったよな(笑)。
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それにしても、プラハで観た「ルサルカ」を皮切りに、数年後にルフト機内でも「ルサルカ」、
そしてさらに二日後にはブリュッセルでまたもや「ルサルカ」。
「カルメン」や「椿姫」みたいにポピュラーじゃない「ルサルカ」を3つの異なるプロダクションで、
しかもそのうち二つは海外の実演で観た日本人って少ないんじゃないかなぁ。

しかも、3つのルサルカのうちオーソドックスだったのはプラハのやつだけで、
ルフトの機内とモネ劇場のルサルカはどっちも相当「とんでもビックリ系」だからねぇ。
そういう意味ではさらに珍しい経験といえるだろう。

このように、今年3月の欧州出張でイ課長は「ルサルカ」のビックリ演出を続けざまに見た。
いわば「強いクスリ」を続けざまに服用しちゃったようなもんで、今後どこかで
オーソドックスな「ルサルカ」を見ても「演出にもっと刺激が欲しいぜ、けっ」なんて
思うようになっちゃうんじゃないかと、ちょいとばかり自分が怖いのである(笑)。

 

by tohoiwanya | 2012-11-07 00:14 | 2012.03 欧州出張 | Comments(6)
2012年 11月 05日

3つのルサルカ

映画ヲタクネタと並んで、イ課長の個人的趣味が炸裂するオペラネタ。
オペラに興味のない方には全くつまらなくて申し訳ないけど、作者が好きなんだから
しょうがないのだ。我慢してお付き合い願いたい。ゲーズツの秋なんだし(笑)。

2007年、イ課長が初めて欧州に出張したときプラハで見たオペラは「ルサルカ」だった。

ドボルザークが作曲したオペラ「ルサルカ」。
湖に住む美しき水の精・ルサルカは人間になって、人間の男と恋をしたいと切に願う。
しかし水の精が人間になると、代償として声を奪われる。喋れなくなるわけだ。
それでもいいから、どうしてもと魔法使いにおねだりして、ルサルカは人間になり、
その美しさに一目惚れした王子様と結婚することに。

しかし何しろ喋れないじゃん?王子様はアッという間にルサルカに飽きる(笑)。
で、他の国の王女様と浮気しちゃう。ルサルカはショックを受けて城を出て湖に戻る。
王子様はルサルカを探しに来て自分の犯した罪の大きさを知り、悔恨と反省の中で死に、
水の精・ルサルカの悲恋は幕を閉じる…と、まぁこんな感じの話だ。

まぁ典型的なメルヘンというか、ファンタジー。
お気づきの方もいると思うけど、これは水の精オンディーヌの話と基本的には同じで、
ヨーロッパ各地にある水の精×人間の男の悲恋伝説をオペラにしたわけだ。

チェコ出身の作曲家ドボルザークがチェコ人のためにチェコ語で作ったオペラ「ルサルカ」。
甘美な旋律のアリア「月に寄せる歌」が有名なこのオペラをチェコの、プラハ国立歌劇場で
仕事が終わった金曜の夜に観に行った時の感激は今でも忘れられない。
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この時は歌唱や演出に感動するっていうより、とにかく「オレはいまプラハでルサルカを
見てるんだよ!」っていうその状況に感激してたね(笑)。もちろん歌手陣やオケは
手堅い出来だったし、演出は非常にストレートなものだった。

舞台背景には深い森が広がり、ルサルカも水の精らしく白い衣装で、王子様も王子様らしく
王子様ルックで登場。「水の精と王子様の悲恋」っていう言葉から観客が想像するイメージを
忠実に再現したような演出で、見る側も安心して鑑賞させていただいた。
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これが2007年欧州出張のときの話。これが一つめの「ルサルカ」(笑)。

さて。
2012年3月の欧州出張。イ課長はルフトハンザに乗ってフランクフルトに向かっていた。
ほぼ12時間乗るから、その間イ課長はビデオサービスで映画を見るのを常としている。
だが、この時のルフトハンザのビデオサービスには映画に加えてオペラがあった。
しかも演目が「ルサルカ」ときた。おやまぁ。5年前に見たルサルカかね。これはいい。
長くて退屈なフライト。のんびり「ルサルカ」でも鑑賞させていただこうじゃねぇか。

ところが、ルフト機内で見たこの「ルサルカ」に引き込まれたんだよ、イ課長は。

第一幕。舞台は深い森の奥の湖…のはずだが、なんだ?コレは。
時代設定を現代風にしてるのはわかるとしても、ルサルカもニンフたちも地下に幽閉?されて
下着姿だし、湖のヌシであるバスの役もダラシなくガウンを羽織ってタバコ吸ってじゃん。
おいおい…ドウいう設定なんだよ?

欧州のオペラでは時としてすごく斬新な演出がある。
イ課長が2008年欧州出張で観たバイエルン歌劇場の「マクベス」はその最たるものだが(笑)
この「ルサルカ」もかなり斬新な演出のようだぞ。これじゃまるで…

     
    ・・・まるで?


         え? あ、ひょっとして、これって、マジで売春窟って設定か??

                    きっとソウだよ。あーーーそう思って見るとこりゃ間違いないワ。


こいつぁ驚いた。「ルサルカ」をまさかこういう演出で処理するとは。
ルサルカとニンフたちは地下に監禁された売春婦なんだよ。タマゲたね。
「水の精が人間に恋する」んじゃなく、「監禁された売春婦がカタギの男に恋する」わけだ
まぁそれでも一応コレはコレで話が成り立つからスゴい。
(下はバイエルン歌劇場HPで見つけた舞台写真)
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第一幕の最後、本来なら「人間になったルサルカの美しさに王子様が一目惚れ」するシーンが
「お嬢様ルックになった売春婦・ルサルカの美しさにカタギの男が一目惚れ」してる。
第二幕もけっこうヤバい演出が目立って、第三幕に至っては、ルサルカは森の湖に戻るはずが、
この演出だと何と精神病院らしき施設に収容されてる!ひーーーー。
(下の写真も同上。金魚のいる水槽にジャブンと入らされるんだから歌手も大変だ)
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後で調べたら、これはミュンヘンのバイエルン国立歌劇場の公演を録画したものらしい。ほぉ。
思い返せば、あの「とんでもマクベス」で目が点になったのもバイエルン国立歌劇場だったよなぁ・・・。


・・・・待てよ?

ここまで書いたところで、イ課長は「ひょっとして…」と思ってネットで調べまくってみたら、
何と!やっぱりあの「とんでもマクベス」と、この「売春ルサルカ」は同じ演出家だ!
マルティン・クシェイっていう人で、いつも作品は賛否両論巻き起こす鬼才らしい。

確かに2008年にミュンヘンで観た「とんでもマクベス」にはイ課長も呆れ果てたよ。
立ち見席で疲れてたってこともあって、途中で出てきちゃったくらいだからね。
しかし、アレに比べればこの「売春ルサルカ」はまだしも着想の妙が感じられたかな。

というわけで、2007年にプラハ国立歌劇場で見た「まともなルサルカ」。これが一つめ。
2012年、ルフトハンザ機内で見た「売春ルサルカ」。これが二つめ。

そしてブリュッセルで観た三つめの「ルサルカ」の話に続くわけだが、長くなったから続きは次回。
まさかこのネタが続き物になるとは思わなかったが、これもイ課長ブログ特有の
「意表をつく演出」だと思って勘弁してほしいのである(笑)。

 

by tohoiwanya | 2012-11-05 00:36 | 2012.03 欧州出張 | Comments(0)
2012年 09月 23日

パリ・週末ナイトライフ その2

まず下の地図を見てほしい。地下鉄の路線がいくつも地下を通ってるパリの一角。
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紺色のM印がメトロのシャトレー駅で、画面の上の方にイ課長が行くべきライブハウス
「Sunset Sunside」がある。地図で見る限り、シャトレー駅と店とは直線距離で
せいぜい150mくらいしか離れてない。

これなら道に迷う恐れはないだろ?と誰もが思うはずだ。イ課長も思った。
Google Mapの地図をプリントアウトして持っていけば問題ないよな。

さて、シャトレー駅から地上に出た。当然そこには夜の街があり、道があり、交差点がある。
だが、イ課長はこういった地上の風景を見た瞬間に「あ、マズいことになった」と思った。
その時の感じをわかっていただくために、同じ縮尺の写真の方をご覧いただこう。
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地図だと大通りと細い道に見えるけど、実際にはどの道路も同じような感じなんだよ。
自分がこの複雑に入り組んだ道路のどこに立っていて、自分が今向いている方角が
地図上のどっちの方角なのか、皆目見当のつけようがない。
「歩いてるうちに」じゃなく、「歩き始める前」からすでに道に迷った状態だ(笑)。

とりあえず、自分が地下鉄のどの出口から出たのか、確認する方法はないか?
そうすればイ課長がいまいる地点がどこか、地図上で特定できるはずだ。
幸い、メトロ出入口案内みたいな看板地図があったから、さっそく見てみたよ。

ところが全然使えないんだコレが。
地図には確かにメトロ入口の印が何個もついてるけど肝心の「現在地」印がついてない。
これじゃ自分が今ドコなのか、わからんティーヌ!!(←フランス語風の叫び)

あちこちグルグル歩いてみたけど、地図のどの道をどっち向きに歩いてるのかも
わかってないんだから、要するにデタラメに歩いてるだけ。これじゃダメだ。

街中が迷路みたいなベニスを歩いた時も地図を片手に、それほど迷わなかったイ課長だが、
暗くて通りの名前を確認しづらいという不利要素があるにせよ、この時は見事に迷った。
地図のドコに自分がいるのかわからんっていうじゃ話にならん。

さらにグルグル歩き回るうちに時間は開演時間の9時をまわってしまった。
さすがに疲れてきたし、寒いし、もうあきらめて帰ろうか…。しかしシャトレー駅に
戻ろうにも、散々デタラメに歩き続けてきたから、メトロ駅がどっちの方角なのかも
すでにわからなくなっている(笑)。まぁ、どうせライブハウスなんて時間ピッタリには
始まらないだろうから、もうちょっとだけ歩いてみるか…

9時を15分くらい回ったところで、目の前にある店の名前がフと目に入った。
たまたまその店名が持参してた地図に載っていた。あ、オレがいま歩いてるのはココか?

イッキに霧が晴れるように、地図上で自分がいる地点がわかった。
やった。この店がココってことは、ライブハウスは一つ向こうの通りのココやん!
いやーーー幸運の女神はイ課長を見捨てていなかった。はぁはぁ。

ムダにすごい距離を歩いた挙げ句、ようやくたどり着いたライブハウス。
すでに開演予定を20分くらい過ぎてたけど、予想通りまだ始まってない。やれやれ。
(本当に開演したのは、さらに20分くらいしてからだった)
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もうちょっとユッタリしたところかと思ったけど、かなり狭くて天井も低い地下。
もちろん座席指定なんてなくて、入った順に前からぐちゃぐちゃ座るような感じ。
周囲はフランス人だらけで、ガイジンなんてイ課長一人だ。ま、十分予想されたことだが。

22ユーロは入場料だけみたいで、周囲のフランス人たちは別料金のドリンクを
あれこれ頼んでるけど、イ課長は別にノドも乾いてないから何もとらなかった。
つうか、この時は飲物ウンヌンより、とにかく疲労困憊してたよ(笑)。
朝早く起きてルーアンに行って、この時間まで遊び歩いた上に、盛大に道にも迷ったし。

で、肝心のサックスの演奏はどうだったか。
たぶん彼自身が作曲したオリジナル曲で、前衛的というか、野心的な演奏ではあった。
当然のことながら初めて聞く曲ばっかりで、なかなか緊張感に富んだステージだったよ。
イ課長的にはもう少し古典的というか、スタンダード・ジャズっぽい演奏が好みだが…。
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パリの土曜の夜のジャズライブハウス。「夜遊びといえばオペラ」のイ課長にとっては
なかなか珍しい体験をさせていただきました。

出張でも旅行でも、土曜日っていうと大体は現地到着や出発にかかることが多くて、
土曜日をまるまるフルに遊べるケースってあまりない。ひょっとすると初めてかもしれない。
その嬉しさのあまり、土曜の夜にムリヤリ組み入れたパリの夜遊び。
イ課長が得た教訓は下記の三つなのである。

①夜は道を探しづらいので、自分が行くべき場所は事前によく確認しておきましょう。
②“昼遊び”の間に少しはエネルギーを温存しておきましょう。
③道に迷ったときは、最後は運である。


この夜の演奏は1時間くらいで終わった。終わった後もワヤワヤとおしゃべりに花を咲かせる
フランス人たちを尻目に、イ課長は早々に店を出てヨロヨロとホテルに戻り、イ課長が敬愛する
作家・北杜夫の表現を借りれば「掘り出されて1年めのゴボウのごとく疲れ果て」、
倒れ込むようにバッタリと寝たのでありましたとさ。トホホ。

 


by tohoiwanya | 2012-09-23 00:19 | 2011.11 欧州出張 | Comments(4)
2012年 09月 21日

パリ・週末ナイトライフ

さて、やっとルーアンからパリに戻ってきた後の話に進むことができるぞ。
あ、一応念のために。今日は2011年欧州出張の話にトビます(笑)。

以前に書いたシャンゼリゼのX'masマーケットを見に行ったりしたのが、ちょうど
ルーアンから戻ってきたときの話で、ホテルに戻ったのは夜の7時頃だったはず。

だが、そのまま晩メシ食って寝ようなんて殊勝な了見をイ課長は持ち合わせていない。
11月終わりのパリ。夜の訪れは早く、そして長い。パリの夜を楽しまずしてどうする。
夜遊びだ夜遊び!パリのナイトライフにいくぞ!

欧州の大都市に出張した時の、イ課長のナイトライフの楽しみといえば、まずオペラだ。
この時もオペラを観ようと思って、出発前に演目なんかを調べみた。
おお、ちょうどこの夜にバスティーユのオペラ座でヴェルディの「運命の力」をやってる!
「運命の力」か。イイネ!さっそくチケットをネット予約しようと・・・




・・・売切れ


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ばっかやろう・・・。
上の写真はパリのメトロで見つけた「運命の力」のポスター。
チケットが残ってない演目のポスターなんて貼ってんじゃねぇよ!フランス人のばか!
売切れのウラミは根深いのである(笑)。

あきらめきれず、なおも調べてたら、ガルニエ(いわゆるパリ・オペラ座)の方では
ロッシーニの「シンデレラ」をやってるではないか!おお、ガルニエでオペラを観られたら
それはゴージャスな体験だ。イイネ!さっそくチケットをネット予約しようと・・・




・・・売切れ


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くっ・・・・なぜそこまでイ課長の夜の楽しみを邪魔するのだ?フランス人!!
上の写真は2009年のパリ旅行の時に見学したパリ・オペラ座の内部。ここは夜行ったら
めっちゃくちゃキレイなのは間違いないんだが…ちっくしょう。

いかん。華麗なパリのナイトライフ・プランが急速にシボんでいくぞ。
しかし、せっかくのパリの土曜の夜だぞ?意地でも夜遊びしてやる!
他にクラシックのいいコンサートがないか、調べたけど、どうもコレというのがない。
うーーーーむ・・・

この際、「クレイジー・ホース」とか「リド」とか「ムーラン・ルージュ」みたいな
パリのキャバレーに行ってナイトショーでも観ようかなぁ…とも思った。
しかしディナー付きだと高いし(200ユーロ、約2万円弱はしたと思う)、
そこまで払って、実質的には完全に「観光客向けのショー」と化しているであろう
ナイトショーを、世界中の観光客に混じって一人で観たいか?と言われるとねぇ…。

完全に暗礁に乗り上げたかに思えたイ課長のパリ・サタデーナイト夜遊び計画。
だが、ここでイ課長の脳にピカッとある言葉がひらめいた。



・・・・ジャズ・・・


おお。そうだ、ジャズってのはイイんじゃないか?
ロンドンやローマに「ジャズ」のイメージって皆無だけど、パリにはなぜかある。
「死刑台のエレベーター」みたいに、パリを舞台にした映画がジャズを使ってたという
影響が大きいのかもしれないけど、とにかくパリにはジャズのイメージがある。
おそらくライブハウスも何軒もあるはずだ。

「パリでおフランス風ジャズを聞く」ってのもなかなかオツな夜遊びじゃん?
こういう時は何でも自画自賛して自分を鼓舞するのである(笑)。

「パリの土曜の夜はジャズ」という方向で検討を始める。
検索すると、確かにライブハウスが何軒か出てきたから、その中から
パリ中心部のシャトレーっていう駅の近くにあるサンセット・サンサイドっていう
ライブハウスをネットで予約した。

演目はナンだって良かった。とにかくパリで夜遊びしたかったのだ(笑)。
土曜の夜はサックス奏者のナントヤラっていう人のライブで、料金は22ユーロ。
まぁ2,000円ってとこか。キャバレーのディナーショウより圧倒的に安い点もグッド。

開演はたしか9時だった。
上に書いたように7時頃、いったんホテルに戻ったイ課長は疲れを癒すヒマもなく、
再び8時頃にホテルを出て、メトロのシャトレー駅に向かった。

…というわけだけど、長くなったから今日はここまで(またかいッ!!)。
実はこの後、イ課長はシャトレー駅で壮絶なまでに道に迷うのである(笑)。

 


by tohoiwanya | 2012-09-21 00:04 | 2011.11 欧州出張 | Comments(2)
2012年 07月 09日

ウィーン音楽会チケット購入ガイド

国立歌劇場でオペラ。
フォルクスオパーでオペレッタ。
楽友協会大ホールで音楽会。

ウィーン旅行中に楽しんだ、これら夜の音楽ライフのチケットは全部日本でネット予約した。
まぁ近頃は海外の劇場のチケットをネット予約するくらいは珍しくなくなってきたし、
「イ課長でもできるくらい簡単」と考えれば、わざわざガイドするほどのこともないとは思うけど、
多少は誰かの役に立つかもしれないからご紹介しておこう。

国立歌劇場でのオペラのチケット予約はここから。
フォルクスオパーはここから。
そして、楽友協会ホールのチケットはここから、それぞれ予約できる。

まぁサイトの構造としてはおおむね一緒で、演目がカレンダーで表示されてるから、
自分のウィーン滞在日程中にナニをやってるかな?って感じで探して、
ドレがいいかな~…と決めるわけだ。ここまではまぁいいよね。

ちなみに、楽友協会大ホールで開催されるウィーン・フィルの定演のチケット入手は
まず不可能みたいで、イ課長たちが3ヶ月くらい前に確認した時もSold Outだったけど、
一方、国立歌劇場のオペラは余裕で予約できた。チケット入手困難度の差は大きい。

自分の観たい演目が決まって、席が残ってればどの席にするかを決める。
これも種類がいろいろあってわかりづらいけど、座席表の画面と見比べながら
選べるようになってるから、これもまぁ何とかなる。席が決まれば、あとはチケット代を
クレジットカードで決済すればいいのだ。

本日はここから先について少し詳しくご紹介したい。
ここから先がちょっと違うんだよ。劇場によって。

国立歌劇場とフォルクスオパーは同じ予約システムになってるみたいで、
予約確認証みたいなものも全く同じフォーマットになってる。こんな感じね。
上がサロメ、下がメリー・ウィドウだ。イ課長たちはおおむね「真ん中クラス」の席を
とったわけだけど、サロメのチケット代はメリー・ウィドウの倍だったんだねぇ。
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ところが楽友協会の方の確認証はこういうんじゃない。
何と、信じ難いことに日本語対応してるのだ。これにはびっくり。
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あの観光客向け仮装コンサート、65ユーロもしたんだ。
そりゃさ、十分楽しませてくれたけど、サロメ並みってのはちょっと高かったかも…(笑)。

まぁいい。今はチケット代をウンヌンしようっていうんじゃないのだ。
日本からネット予約した場合は、この確認証を現地に持ってって、チケットと
引き換えるという重要な使命が残ってる。面倒だけどしょうがない。

同じシステムっぽい国立歌劇場とフォルクスオパーは引き換えも同じ場所でできる。
もちろん、公演当日でなくてもいい。イ課長たちは到着した翌日にすぐ引き換えた。
場所は国立歌劇場の裏。この辺にチケットオフィスみたいなのがあった。
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これで国立歌劇場とフォルクスオパーのチケットはOK。
同じ予約システム、同じ引き換え場所だから、チケットも同じようなデザインだ。
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では楽友協会の方はというと、これは楽友協会に行って引き換えるのだ。
同じところで全部やってくれりゃいいのに、そういう具合にはなってないんだね。
これもコンサート当日ではなく、前もって引き換えは可能。チケットはこんな感じ。
開演は8時15分。ずいぶん遅い開始だったんだね。
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それにしても驚かされるのは、ウィーンの音楽市場における日本人需要の高さだ。
楽友協会の予約確認証が日本語っていうのにもタマゲるけど、この記事を書くために今回
各劇場のURLを確認してたら、何とフォルクスオパーのトップページは
英語・ドイツ語・日本語の3つから選べるようになってるではないか。前はこんなのなかったぞ?!
(ただし、チケット購入画面はさすがにドイツ語だが)
楽友協会も日本語で確認証だしてくれるくらいだし、そのうち国立歌劇場も日本語対応
しちゃうんじゃないか?フランス語やイタリア語より優先されてるってんだからたまげる。

イ課長たちがチケットを予約したのが去年の3月(震災の数日前だった)。
現地で引き換えたのが去年の6月だから、その後多少システムが変わってることも
あり得るけど、冒頭に書いたように「イ課長に出来た」んだから基本的には大丈夫ですよ(笑)。
確認証までたどりつけば、あとは何かが変更になってたとしても、それ持って現地の劇場窓口に
行けば教えてくれるはずです。
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ウィーン観光を華麗に彩る、魅惑的な夜の音楽ライフがあなたを待ってますよ。
がんばってチケットとりましょう。
(上の写真は国立歌劇場のロビー。まだ明るいね)。




by tohoiwanya | 2012-07-09 23:36 | 2011.06 ウィーン旅行 | Comments(4)
2012年 07月 06日

ウィーン楽友協会大ホール

さて、ウィーンネタの消化を続けましょう(笑)。
本日はウィーン楽友協会ホールでの音楽会の話。

去年のウィーン旅行で、イ課長とトホ妻は3つの公演を聞いた。
一つがウィーン国立歌劇場での「サロメ」。これはもう書いた
二つめがウィーン・フォルクスオパーの「メリー・ウィドウ」。これも書いた
三つめが本日書こうとしているウィーン楽友協会ホールでのコンサートなのである。

ウィーン楽友協会大ホール…ムジークフェラインザール。
クラシックにご興味のない方には「何それ?」な話で申し訳ないけど、
ここは世界中のクラシックファン憧れの音楽ホールなんだよ。
その音響の素晴らしさ、絢爛豪華な内装の素晴らしさから「黄金のホール」とも言われる。
毎年お正月にNHKが放映するニューイヤーコンサートの会場としても知られている。

テレビでしか見たことのない、あの楽友協会大ホール。
今回ウィーンに行ったらぜひここで何か聞きたかったんだよ。演目なんて何でもいい。
とにかく「あの楽友協会大ホールでオンガクを聞く」という体験をしたかった。

チケットは日本からネットで予約した。
「サロメ」や「メリーウィドウ」を先に予約し、それ以外の日で楽友協会大ホールで開催の
音楽会を探したら、モーツァルトの曲を中心にしたコンサートがあった。よしコレだ。
名前を知らない地元オケみたいだけど、とにかく演目はこの際何でもいいのだ。
とにかくあの楽友協会大ホールで…え?くどい?はいはい。
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月曜に国立歌劇場、水曜にフォルクスオパー、そして金曜日の夜に楽友協会ホール。
ウィーンならではの音楽的娯楽を今回はうまくスケジュールに組み込めた。
そしていよいよ当日…。

うおおーーー…ついに実際に入ることができたぞ黄金のホール!
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きれぇーーーー!!うおおーーーー!(←嬉しくてイッちゃってる)
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おおおーーーオレ達の席は2階席だ!!
うおおおーーもうすぐ始まるーーー!(←嬉しかったのだ、大目にみてやってほしい)
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この夜のコンサート。
行ってからわかったんだけど、オーケストラ全員が18世紀風の仮装をして
モーツァルトの名曲を演奏するというもの。あー、これってよくウィーンの街中で
仮装したチケット売りが「モーツァルトコンサート!」とか言って、観光客相手に
売ってるアレだな。完全に「楽友協会ホールを見たい観光客向け」の音楽会だ。
こんなものをわざわざ海外からネット予約してきた客はイ課長たちくらいかも(笑)。

しかしね、この音楽会はなかなか楽しかった。
仮装オーケストラとはいえ、そこはウィーンだから演奏自体はしっかりしてるし、
「観光客のみなさん楽しんでちょうだい」って姿勢が徹底してる。
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特に会場が異常な盛り上がりを見せたのはエンディングだ。
ウィーンの音楽会っぽく、最後のアンコールで「美しき青きドナウ」が演奏された。
それを聞いたとき、イ課長は「あ、これ…ひょっとすると…」と思ったんだけど、
その通りの展開になったのだ(笑)。

つまり、ニューイヤーコンサートと同じ趣向でやってくれたんだよ。
最後に「美しき青きドナウ」をやって、鳴り止まぬ拍手を受けて再アンコール。
もちろん曲はお約束の(観客手拍子付き)「ラデツキー行進曲」に決まってるじゃん!

「楽友協会ホールでラデツキー行進曲に併せて手拍子」ってのはニューイヤーコンサートの
最後に必ず用意されたお楽しみなんだけど、ソレを今、自分たちが、同じ楽友協会大ホールで、
やってるんだよ!嬉しいーー!キャッキャッ!!(←またイッちゃったようだ、すまぬ)

観客はみんな、もうタガがはずれたように大喜びだよ。その気持ちをわかってくれ。
コドモたちなんかは喜びのあまり、全身で手拍子してたな(笑)。
もちろんイ課長もトホ妻も「嬉しい嬉しい」と思いながら盛大に手拍子したわけで、
いや楽しかったなーーー。
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この音楽会、ウィーン滞在の最後の夜、金曜の晩のことだった。
国立歌劇場の「サロメ」も、フォルクスオパーの「メリー・ウィドウ」もよかったけど、
こういう、肩のこらない観光客相手のコンサートも最後の夜にふさわしかったかもね。
もちろん、その開催場所がかの「黄金のホール」だったということが、何よりも重要なのは
言うまでもないのだが。





by tohoiwanya | 2012-07-06 00:47 | 2011.06 ウィーン旅行 | Comments(2)