人気ブログランキング |

タグ:音楽 ( 30 ) タグの人気記事


2011年 02月 07日

イングリッシュ・ナショナル・オペラ

欧米の大都市に出張した時の、イ課長の重要なオタノシミといえばオペラだ。
過去にプラハフランクフルトミュンヘンワシントンDCで、出張ついでにオペラを観た。
仕事の準備より、現地劇場の演目チェックやチケット購入といった準備活動の方に
ずっと真剣に取り組んでいるんじゃないかというご批判があるかもしれないけど、
その批判はまったく当たっている(笑)。

昨年の欧州出張ではフランクフルトとロンドンでオペラを観る物理的チャンスがあった。
しかし欧州に到着早々、まだ出張の先も長いフランクフルトでオペラ鑑賞っていうのは
気分的にはあまりステキじゃない。やっぱこういう娯楽は出張最後の夜とかその前日とか、
とにかく出張終盤に設定して「最後にオペラがあるから、それまで出張を頑張ろう」という
モチベーション高揚につなげたいところだ。
(ほらね?一応シゴトのこともチャンと考えてるでしょ?)
というわけで、フランクフルトでのオペラ鑑賞は見送り、ロンドンに賭けた。

ロンドンのオペラといえば、一番有名なのは言わずと知れたロイヤル(王立)オペラハウス。
コヴェント・ガーデン・オペラの名でも有名な、世界でも指折りのオペラハウスだ。
でもイ課長滞在中の演目がイマイチ魅力的じゃなかったんだよねぇ。
(たしか、「アドリアナ・ルクブルール」か何かだった)

ロンドンにはもう一つオペラがある。イングリッシュ・ナショナル・オペラだ。
ここはロイヤルオペラほど有名スター歌手が出るわけじゃないけど、チケット料金は安くて、
要するにまぁ庶民の味方のオペラハウスとでもいうか…。原曲が何語であろうと、
必ず英語で上演するのが原則になっているらしい。

イ課長滞在中のナショナルオペラの演目を調べたら…お!「ラ・ボエーム」やん!
おおこれはイイ。ラ・ボエームといやぁプッチーニの超名作オペラ。
しかもオペラ演出家としてけっこう名の知れたジョナサン・ミラーの演出。

ボエームならイ課長も何度も観たことあるから、話のスジを追うことにキュウキュウとせず
舞台をゆったり楽しめるじゃん。これはいい。断然コレだ。
というわけで、そのままネットでチケットを予約。
業務に関わる出張手配は面倒だの煩雑だの言うくせに、こういうコトは素早い(笑)。

イギリス国内ならチケット郵送っていう方法が可能みたいだけど、外国じゃそうもいかん。
そういう人たちのための、イングリッシュ・ナショナル・オペラのシステムはこうなってる。

①欲しいチケットをクレジットカードで予約し、決済する
②上演当日早めに行き、①でネット決済した時のカードを劇場玄関のチケットマシンに
 入れるとスルスルとチケットが出てくる…

…というようなことが英語で説明されていた。へぇ〜。
ワシントンDCだと予約番号みたいなのを窓口で示し、パスポートを提示した上で
予約したチケットをオバチャンが渡してくれたけど、ココは機械化されてるわけだ。
チケット引き換えは重要だから、何時までにやらなきゃダメかとか、真剣に確認しておきましょう。

ちなみに、買ったのは3階席のサイド。料金は58£(約8,000円弱くらい)だった。
何かのトラブルでチケットが手に入らないと8,000円がパー。真剣にもなるわな。
f0189467_0112160.jpg

さて、オペラの当日だ。2010年11月18日の夜だ。ここはロンドンだ。
ナショナル・オペラの本拠地、ロンドン・コロシアムはトラファルガー広場に近い繁華街にある。
ビッグ・ベンまで歩いたあの夜、とりあえず先にチケットだけ確保しとこうと思って、
上演の1時間以上前に劇場の中に入ってみた。
f0189467_0114771.jpg

はは〜…確かに正面ロビーのわきに機械が2台ある。これがチケットマシンか。
さっそくチケットを予約した時のクレジットカードを入れてみよう。

入れると画面になにか英語が出た。よく意味がわからなくて一瞬パニクったけど、
ほどなくスルスルとチケットが印刷されてきたではないか。よかったよかった。
f0189467_012997.jpg

実際にはまだ上演までだいぶ時間があったから、ピカデリーサーカスまで散歩したり、
オペラ鑑賞前の腹ごしらえをしたりしたわけだけど、まぁその辺は後日の更新で書くとして
本日のところはさっそく劇場の中に入ろうではないか。

f0189467_0125321.jpg

f0189467_0131061.jpg

おおおーーーーーーー…

うーむ…想像していたより劇場の内部はずっと豪華だ。歴史と伝統を誇る劇場なんだろう。
プラハの時もそうだったけど、やっぱせっかくヨーロッパの劇場でオペラ観るなら、
近代的なホールじゃなく、こういう、19世紀的香りの残る空間で観るのがキブンだよね。
f0189467_0133864.jpg

オペラ自体も非常によかったよ。
歌手陣もオーケストラも、誰かが突出して目立つってことなくバランスがとれてて
クォリティは非常によくまとまっている。イタリア語上演なら全然わかんないけど、
英語上演だから「こんな風に英訳するんだ〜」ってのがところどころわかったりするのも楽しい。

イングリッシュ・ナショナル・オペラの「ラ・ボエーム」。
非常に楽しませていただきました。途中で眠くなることも全然なかった(笑)。

最初の方で書いたように、ロンドンのオペラといえばロイヤル・オペラが有名。
(ちなみに、ロイヤル・オペラは2011年に来日公演もやる)
しかし、ロンドンのもう一つのオペラハウス、イングリッシュ・ナショナル・オペラも
なかなか良うござますよ。ロンドンご訪問の際のナイト・アミューズメントとして
イ課長、お勧めいたしますですよ?




by tohoiwanya | 2011-02-07 00:19 | 2010.11 欧州出張 | Comments(2)
2011年 01月 27日

ロンドン・夜の名曲選 -その2-

London by Night」を脳内エンドレス再生しながら、ビッグ・ベンまで歩いた翌日。
2010年11月19日金曜日は出張最後の日だった。
リーズって町で仕事して、2時間列車に揺られてロンドンのキングス・クロス駅に戻ってきたのが
6時ちょい前くらい。ロンドンはとっくに夜。とっくに真っ暗。
f0189467_23541969.jpg

1週間の出張全スケジュールを終え、さすがに疲れたから、駅で通訳さんと別れた後は
ホテルに戻って一休み…なんてことはしないのだ。イ課長は「どくとるマンボウの教え」を
信奉するオトコ。仕事も終わったし、ロンドン最後の夜だし、歩き回ろうではないか。

それに、ちょっと行ってみたいと思ってた場所があったんだよ。
しかもソコは昼間じゃなく、暗くなってから行く必要があった。夜じゃないとダメなの。
仕事が終わったロンドン最後の夜。ソコに行くのには絶好の機会ではないか。

というわけで、地下鉄に乗ったイ課長はGreen Parkという駅に向かった。
行きたかったのは、その駅に近いバークレー・スクエアというところだ。

ロンドン・夜の名曲選という標題で、バークレー・スクエアと聞いただけで、
「あそこ行ったの?モノズキだねぇ」と思ったアナタはスタンダード・ソングが好きですね?
そう、名曲「バークレー・スクエアのナイチンゲール」に唄われた、アソコですよ。
わざわざ行くなんて、我ながらモノズキだなぁと思いましたよ、ええ(笑)。

静かな高級住宅街の中の公園といった感じを予想していたんだけど、地下鉄を出ると
お?意外にもけっこう賑やかな街じゃないか。
キレイなショッピング・ビルがあって、通りの向こうにはゴージャスなホテルもある。
へえ〜…バークレー・スクエアって、こんなに繁華街に近かったんだぁ。

例によって「A Nightingale Sang in Berkeley Square」を脳内エンドレス再生しながら歩く。
バークレー・スクエアはすぐに見つかった。楕円形の、そんなに大きくない公園だ。

十分予想されたこととはいえ、真っ暗な公園っつうだけで、別に何もない(笑)。
しかし個人的には「ここがあの名曲に唄われたアソコか…」となかなか感慨深いものがあったよ。
f0189467_2355971.jpg

That certain night,
The night we met,
There was magic abroad in the air.
There were angels dining at the Ritz,
And a nightingale sang in Berkeley Square.

あの夜のこと
私達が出会ったあの夜よ
あたりが魔法にかかったようだったわ
リッツでは天使たちが夕食をとり
そしてバークレー・スクエアではナイチンゲールが鳴いていた


I may be right, I may be wrong,
But I'm perfectly willing to swear
That when you turned and smiled at me,
A nightingale sang in Berkeley Square.

間違ってないはずよ それとも間違ってる?
でもこれだけは誓って言えるわ
あなたが振り返って私に微笑みかけたとき
バークレー・スクエアでナイチンゲールが鳴いていたのよ



脳内でこの曲を思い出しながら、イ課長は卒然と気がついた。
そうか!今まで考えたこともなかったけど、歌詞の中にある「Ritz」って、
地下鉄の駅ンとこで見た、あのゴージャスなホテルのことだよ、ホテル・リッツ。
The Ritzって看板が出てたもん間違いない。そうだったのかぁーーー。

バークレー・スクエアは確かにホテル・リッツに近いよ。歩いて数分だもん。
この辺一帯が魔法にかかれば、イ課長がさっき降りたGreen Park駅のあたりまで
魔法の威力が及び、ホテル・リッツで天使が晩飯を食うことだってあるだろう(ねぇよ)。
日比谷公園の歌に帝国ホテルが出てくるようなもんで、地理的必然性があったんだ。
こういうコトって実際に来てみないとわかんないよねぇ。ちょっと感激してしまった。

f0189467_23565342.jpg

The moon that lingered over Londontown
Poor puzzled moon, he wore a frown.
How could he know that we two were so in love?
The whole darn world seemed upside down.

ロンドンの街を照らしていた月は戸惑って
ちょっと眉をひそめていたわね
私達がこんなに愛し合ってることを知るはずもなくて
何だか世界が逆さまになったようだったわ


The streets of town were paved with stars,
It was such a romantic affair.
And as we kissed and said goodnight,
A nightingale sang in Berkeley Square.

街の通りは星で舗装されていたみたい
なんてロマンティックな出来事だったのかしら
私達がキスして おやすみを言ったとき
バークレー・スクエアではナイチンゲールが鳴いていた



イ課長の個人的見解として、この曲は絶対に「女性の立場」で歌って欲しい。
そこで今回は女性言葉で訳詩を書かせていただいております。
f0189467_001797.jpg

Our homeward step was just as light
As the dancing of Fr-ed Astaire,
And like an echo far away
A nightingale sang in Berkeley Square.

私達が家路につく足取りは軽い
まるでフレッド・アステアのステップのように
そして 遠くで響くこだまのように
バークレー・スクエアのナイチンゲールが鳴いていたわ


I know 'cos I was there,
That night in Berkeley Square.

ちゃんと知ってるの だって私はあそこにいたんですもの
あの夜の バークレー・スクエアに



うーん…まさに夢見るようにロマンチックな歌詞だねぇ…本当にキレイな曲だ。
名曲だけあって「バークレー・スクエアのナイチンゲール」は多くの人が歌ってて
イ課長のiPodにも7バージョン入ってる。
ナット・キング・コールやフランク・シナトラといった大御所はもちろんイイし、
オルゴールみたいな前奏にのせてアニタ・オデイがしっとり歌う名唱もこれまたイイ。

でもイ課長が大学生の頃、最初にこの曲を知ったのはマンハッタン・トランスファーで、
彼らが最初に録音したアカペラ・コーラス版のこの曲(後にもう1バージョン録音してる)こそ
最高と言わせていただこう。

ちなみに、ナイチンゲールというのは、もちろん看護婦さんのことではなく(笑)、
日本では小夜啼鳥(サヨナキドリ)と言うらしい。シェイクスピアの「ロミオとジュリエット」に
「あれはナイチンゲールよ、まだヒバリは鳴きません」っていう有名なセリフが
あるくらいだから、夜によく鳴くトリなんだろうな。
f0189467_2357326.jpg

バークレー・スクエアからニューボンドストリートに出て、北西に向かって歩くと
そこはロンドンを代表する繁華街・オックスフォード・ストリート。
静かで真っ暗だったバークレー・スクエアに比べると別世界のように明るく華やかだ。
f0189467_23575856.jpg

「今年の海外出張も無事終わったなぁ…」と思いながら、クリスマスイルミネーションに輝く
オックスフォード通りをブラブラ歩いたっけ。
f0189467_23581711.jpg

ロンドンの賑やかな高級ショッピング街にほど近い、静かな公園バークレー・スクエア。

観光価値はゼロと断言していい。
夜に行ってみたって真っ暗なだけだし、ナイチンゲールなんて鳴いてない(笑)。
でも出張最後の夜に、あの名曲にうたわれたバークレー・スクエアに行ったことは、
イ課長の中ではなかなか美しい「ロンドンの思い出」になってるんだよ。


ちゃんと知ってるの だってイ課長はあそこにいたんですもの
あの夜の バークレー・スクエアに






by tohoiwanya | 2011-01-27 00:02 | 2010.11 欧州出張 | Comments(10)
2011年 01月 06日

ロンドン・夜の名曲選 -その1- 

昨年11月17日から20日まで、ロンドンに3泊4日したイ課長の印象として、ロンドンは
ズバリ「夜ばっかしの町」だった(笑)。

冬だから夜が長いのは当然だし、昼間は仕事してるから、ゆっくり街を“鑑賞”できるのは
夜しかないっていう理由もあるけど、英国と大陸との時差が1時間あることも大きいと思う。
パリとロンドンなんて経度的には大差ないのに時差が1時間あるからねぇ。

パリが夕方5時に暗くなるのと同じ頃、ロンドンはまだ4時で暗いわけだ。夜が早いんだよ。
夕方がなくて、気づくともう夜になってるような感じ。冬のロンドンは夜が長い。

そのせいか、ロンドンをテーマにした歌には夜をうたったものが多い。特にイ課長が
好きな歌が二つあって、一つがそのものズバリ「London By Night(夜のロンドン)」という歌。

18日木曜日、2件目の面談が早く終わり、通訳さんとキングス・クロス駅で翌日のキップを買い、
ホテルに戻ったのが…3時頃だったかな?まだ早い時間だった。

この日は夜にオペラに行く予定があったけど(いいじゃンかよ!)、オペラまでの間に
少しでも夜のロンドンを味わおうというわけで、4時頃にふたたびホテルを出たイ課長は
暮れゆくロンドンの中心街に出撃したのである。
f0189467_0242481.jpg

地下鉄のチャリング・クロス駅から地上に出ると、そこは有名なトラファルガー広場。
ライトアップされたナショナル・ギャラリーをバックに噴水が美しく輝く…と言いたいけど、
まぁこのくらいなら大したことはない。夜景レベルとしちゃ「並」だよね(笑)。

ただ、トラファルガー広場に立つと、遠く正面にライトアップされたビッグ・ベンが見える。
おお、これはまさにロンドンならではの夜の景観だ。よし、あそこまで歩こうではないか。
もちろん頭の中では「London By Night」をエンドレス再生しながらね(笑)。
f0189467_0245934.jpg

London by night is a wonderful sight
There is magic abroad in the air
I'm often told that the streets turn to gold
When the moon shines on Circus and Square

夜のロンドン、それはもう素晴らしい眺め
まるで魔法にかけられたよう
僕はときどき聞かされたものさ
広場を月が照らすと、街路は金色に変わっていくんだよって

f0189467_0261779.jpg

Deep in the dark that envelops the park
There's romance in each cigarette glow
Down by the Thames, lights that sparkle like gems
Seem to wink at each girl and her beau

深い闇が公園を包むと
煙草の光の数だけ、そこにはロマンスがある
テムズ川を下ると街灯が宝石のように輝く
まるですべての恋人たちにウィンクするようにね

f0189467_0263888.jpg

Up comes the moon when the city's asleep
He's not alone, for it seems
Somewhere up there stands an angel to keep her watch
While each Londoner dreams

街が眠りにつき、月は高くなる
でも一人ぼっちじゃない
天使がやってきて、彼女の腕時計を止めてしまう
ロンドンっ子たちが夢を見て寝ている、この時のまま

f0189467_027940.jpg

f0189467_0274072.jpg

My love and I saw the sun leave the sky
Then we kissed in the fast-fading light
Most people say they love London by day
But lovers love London by night

僕と彼女は太陽が沈んでいくのを見て
どんどん暗くなっていく中でキスするのさ
みんなは昼間のロンドンが好きだと言う
でも、恋人たちは夜のロンドンが好きなんだよ

f0189467_0305830.jpg

f0189467_0334987.jpg


恋人たちのために輝くロンドンの夜景。いかがでしたでしょうか(笑)。
「Circus and Square」の訳が難しいところだね。これってピカデリー・サーカスみたいな
円形広場と、トラファルガー・スクエアみたいな角型広場を指してるらしいんだけど
日本語には訳しようがない。

オリンピックを控えてるせいか、実際には昼間のロンドンはそこらじゅう工事ばっかりで
全然ロマンチックじゃないんだけど、夜はそういう醜い部分が見えなくなって(笑)、
それなりにキレイに見えるあたり、世界を代表する大都市の底力ってヤツか。
f0189467_034157.jpg

「London By Night」はフランク・シナトラも歌ってるスタンダード・ソングだけど
イ課長はなんといってもシンガーズ・アンリミテッドが歌うこの曲が大好きなのだ。
彼らの夢のように美しいコーラスで最初に聞いたから、イ課長はこの曲を好きになった。

「ロンドン・夜の名曲選」、その1っつうからには、その2もある。いずれ書く。
その時には貴女をさらなる魅惑の夜へといざなう、あの名曲をご紹介しましょう。

…城達也がお送りしました(笑)。




by tohoiwanya | 2011-01-06 00:35 | 2010.11 欧州出張 | Comments(4)
2009年 03月 19日

一応、フランクフルトのことも…

イ課長ブログでは出張で滞在・訪問したいろんな街について書いた。
半日程度しか滞在してないリューベックやアウクスブルクのことも書いた。
仕事で訪問した、旧東独地区のヤバい街のことも書いた。
だが滞在日数は多いはずのフランクフルトの記事はほとんどない。明らかな冷遇。
記事も写真もふんだんに多いプラハと比べてなんという違いだ。

だって、街としてつまんないんだもーーーーーん、フランクフルトって。
見るべきものっつうても特にないしなぁ…えー?レーマー広場ぁ?行ったけどさ、
寒くて、しかも雨で閑散としてたよ。また行きたいかって?別にぃ…(笑)。
 
f0189467_0471487.jpg

しかしこの扱いの差は他の街と比べてあまりに不公平だ。
さすがにフランクフルトに対して少し申し訳ないという気になってきた(笑)。
2007年10月14日にフランクフルトで見たオペラのことでも書くとするか。

演目はモーツァルトの歌劇「後宮からの誘拐」。場所は市立歌劇場。

当日券が残ってるかどうかわかんなかったから早めに行ったんだけど、
結果的には残席は山ほどあった。公演前日に前売り券を買いに行ったら、すでに
全席売り切れだったハンブルク歌劇場と比べてなんという違い。

この日は市立劇場でオペラの他に演劇とか、いくつか催しモノがあったみたいで、
チケット売場では自分の買いたいモノが何かをちゃんと伝える必要があった。
しかし「後宮からの誘拐」ってドイツ語は難しい。オタオタしてたら窓口オバチャンが
「モゥツァールト?」って聞いてきたから「ヤー」。すんなりチケット買えた。
f0189467_048472.jpg

中はこんな感じ。ミュンヘンやハンブルクみたいに州立歌劇場じゃなくて
市立のせいか、豪華じゃないけど、近代的・機能的な客席って感じだったね。

オペラはなかなか良かった。
本来は18世紀頃の物語を、おそらく第一次大戦の頃に置き換えて演出してる。
トルコの太守がトルコ軍の軍服着て登場するけど、意外とこれが違和感ない。

ドイツはオペラとか演劇で「時代設定を思い切り変えた斬新な演出」みたいのが
得意で、そういう意味じゃいかにもドイツっぽい舞台だったといえる。
スター歌手は出てないけど歌手陣のレベルもみんな高い。
けっこうな公演、けっこうな夜でした。
一応、フランクフルトのことも少しほめるイ課長なのである。


…もっとも、その5日後に美しきプラハ国立歌劇場で「ルサルカ」を観た、
あの素晴らしい夜と比べちゃうと…ねぇ? (笑)
 

by tohoiwanya | 2009-03-19 00:58 | 2007.10 ドイツ・チェコ出張 | Comments(0)
2009年 02月 02日

忘れがたき夜

ブログで前にも書いたけど、2007年10月19日金曜日の夜にプラハの
国立オペラ劇場で「ルサルカ」を鑑賞した、あの素晴らしい夜のことは
生涯忘れられるもんじゃない。

あの時は、とにかくまず出張全日程が終了した金曜の夜だったことが大きい。
不慣れなガイコクでのシゴトを何とか無事クリアし、さぁここからは先はもう
自由時間なんだーっ!ていう、その解放感は大変なものがあったね。
f0189467_941154.jpg

週末の夜のにぎやかなヴァーツラフ広場を通って劇場に向かう。
出張が終わった解放感、自分がいまいるのがプラハなんだというヨロコビ、
そのプラハでこれからオペラなんだっていう期待感…その後アチコチに海外出張
したけど、あの時ほどウキウキと心弾んだ夜っていうのはない。

オペラのチケットは日本からネットで予約した。
そんなに高い席じゃなくて、5000円くらいだったかな。例によって確認書をプリントアウトして持ってった。
バイエルン歌劇場ではそれをチケットと引き換えたけど、ここの場合はプリントアウトしたものを
そのままチケットして扱った。紙の上のところをちょっとピリッと破って、それで手続き終了。
f0189467_9414210.jpg

この段階でイ課長はすでに劇場ロビーの絢爛豪華な室内に圧倒されてた。
うっはーー、こんなにキレイな劇場だったんだ!すんげー。

自分の席があるはずの階に行くと、係のオバチャンがいるからチケットを見せる。
「ここよ」って案内してくれた先は個室だった。

こここっ個室でオペラ!
映画ではよく観るけど、まさか自分が体験できるとは思わなんだ。
f0189467_9421626.jpg

実は上の写真に写ってる3つのイスは「もっと高いチケット」を買った客用で、
安いチケットのイ課長席はこの後ろにもう一つあるイスでなんだよ(笑)。
だから、この3つの席に誰かが座ればイ課長には舞台がほとんど見えなくなる。

ところが、この「前列」の3席は結局最後まで空き。
だからイ課長はバルコニーの一番前に乗り出して心ゆくまで舞台を堪能できた。

水の精と、人間の王子との悲恋を描いたオペラ「ルサルカ」。
チェコ語で書かれたオペラで、作曲はチェコ出身の作曲家ドボルザーク。
以前、夜のプラハの写真で紹介した国民劇場で1901年に初演されたらしい。
そんな、まさに「チェコのオペラ」を本場チェコで鑑賞。しかも絢爛豪華な劇場で、
赤ジュウタンの個室で…ああ~…今思い出しても夢のような体験だ…(ボーッ)。
f0189467_9434984.jpg

オペラが終わったのは10時過ぎだった。
そんな時間でもまだ人通りの多いヴァーツラフ広場を通って地下鉄の駅に向かう。
後ろを振り返ると、美しくライトアップされた壮麗なプラハ国立博物館が、イ課長の
2007年欧州出張最後の夜を祝福してくれた(ように思えた)っけ。

何度でも言う。あの素晴らしい夜のことは生涯忘れないだろう、イ課長は。

by tohoiwanya | 2009-02-02 09:43 | 2007.10 ドイツ・チェコ出張 | Comments(4)
2009年 01月 06日

海外出張におけるオペラ運

2008年11月17日の夜、イ課長はワシントン・ナショナルオペラを鑑賞した。

オペラ好きのイ課長にとって欧州や米国への出張は現地オペラ鑑賞のチャンスだ。
ところが昨年は海外出張に3回行ったけど「オペラ運」は全体に低調だったと
言わざるを得ない。
9月出張じゃハンブルク国立歌劇場の「リゴレット」がソールドアウト。
10月出張じゃミュンヘン国立歌劇場の「マクベス」を立ち見鑑賞&途中脱落(笑)。
さて11月出張、ワシントン・ナショナルオペラはどうだったか…?

ホントは人気演目「カルメン」を観たかったんだけど、これは売り切れだった。
そこで、17日夜の演目にしたんだけど、これがドニゼッティ作曲「ルクレツィア・ボルジア」って作品。
一般の知名度は低い。イ課長も初鑑賞。まぁ仕方あんめぇ。

ナショナルオペラはケネディ・センターっていう、ポトマック河畔に建てられた
巨大文化センターの中にある。ワシントンの白人上流階級っぽいジイちゃん・
バアちゃんたちが客層の中心で、出張中の外国人はイ課長だけだったと思う(笑)。
赤絨毯のロビーにはケネディのドでかい頭部がどっかんと置かれてたね。
f0189467_1821258.jpg


日本でプリントアウトした予約確認メールを見せて(予約番号がわかればいい)
ID(これは当然パスポートでいい)を見せると、保管しといてくれたチケットを渡してくれる。
窓口のオバチャンが日本のパスポートを見せたイ課長にチケットを渡しながら
「まぁアナタ遠い日本から来て、ココでオペラが見られて良かったわネー!」っていう顔で
ニッッッッコリと微笑んでくれるのがとても嬉しい。
当然、イ課長も最大級の笑顔で「Thank you」と御礼を言ったのである。


f0189467_1824427.jpg

オペラはなかなか良かったよ。特に主役のソプラノは立派なモノ。
だが何しろ行ったのは到着翌日の月曜夜。昼間は2件訪問してお疲れ気味の上に
まだ時差ボケも残ってる。はい、途中何度かウトウトしました。

指揮者がかつての名テノール、プラシド・ドミンゴだったのもナショナル・オペラ
ならではだよなー。
もちろん、ミュンヘン国立歌劇場の時みたいなヒサンな目に遭うこともなく、
終幕までちゃんと座って鑑賞できたのである(笑)。
 
2008年最後の海外出張ではオペラ運はまぁまぁだったと言えるかな。
 

by tohoiwanya | 2009-01-06 18:03 | 2008.11 ワシントン出張 | Comments(0)
2008年 12月 08日

アラカンEAGLES

ワシントンD.C.にverizon centerっていう、おーーーっきなアリーナがある。
出張期間中、ここで何かナイト・イベントがないかと思って、出発前に探したら

①プロバスケットボールの試合
②サラ・ブライトマンのコンサート
③イーグルスのコンサート

というのが日程的には鑑賞可能だった。せっかくだからドレかには行きたい。
で、結局③をネットで予約して、11/20の木曜日の夜に行った。

特にファンというわけでもないけど、昔、NY旅行中にたまたまレイ・チャールズの
リサイタルをやってたから行ったことがある。今となっちゃアレはすごく貴重な経験だ。
イーグルスに関しても全然ファンってわけじゃなく、ホテル・カリフォルニアくらいしか
知らないんだけど、①〜③の中からっていうならこれだろーやっぱ。

調べてみたら、イーグルスのメンバーは今や全員60歳前後。
今年の流行語大賞風の言い方をすれば「アラウンド還暦=アラカン」だ。
たぶん復活ツアーみたいな感じなんだろうな。

ヴェライゾン・センターっていうのは、ちょうど横浜アリーナみたいなところですごくデカい。
裏のチャイナタウンで腹ごしらえしていざ会場へ。
f0189467_625659.jpg


会場の照明が消え、イーグルスが現れただけですでに観客は大興奮。
ちなみに、ネクタイ姿の観客はイ課長以外には見かけなかったような気がする(笑)。

1曲めが終わり、熱狂の大拍手大喝采。
それが少し落ち着いたところで、メンバーの一人がマイクに向かって叫ぶ。

「Washington DーーCーーーーーッ?!!!」
Eeeaaahhhhhーーー!!!!!

あっははは。いやーアメリカならではだ、このノリ。楽しいなーこういうの。
日本で「とうきょーー?!」とか「さいたまーー!!」って叫んでもこうはいかないよな(笑)。

イーグルスの曲をあんなにまとめて聴いたのも初めてだったけど、
さすがはロック史に名を残すバンド。いやーすごいねーあの演奏、あのノド。

ホテル・カリフォルニアも当然やってくれたけど、あの曲を実演で観ると、
イーグルスの特色はあのボーカルハーモニーとギターにあることがよくわかる。
曲自体はハードロックではなくて、アップテンポというわけでもなく、むしろ
やや「のんびりめ」という感じのテンポとメロディの曲が多いんだけど、それでいて
音は全く空疎ではない。ギターの充実ぶりはシロウトのイ課長もホレボレする。

いやいやたっぷり楽しませていただきました。
アラカンのオッサンたちの音楽パワーにゃ脱帽だぜ。

まさかと思ってためしに検索してみたら、何と、あの夜のコンサートの盗撮?動画が
You Tubeにいくつもアップロードされてるよ。これにはびっくり。
http://jp.youtube.com/watch?v=I_06y6DbCkI
画質・音質は悪いけど、ひとつダウンロードしてイ課長iPodに記念に残しておくことにしよう。
  

by tohoiwanya | 2008-12-08 06:03 | 2008.11 ワシントン出張 | Comments(0)
2008年 11月 02日

天井桟敷のイ課長-その2-

序曲が始まった。
しゃあない。たぶん第二幕が終わったとこで一度休憩があるはずだから、
今後の身の振り方についてはその時に考えるとしよう。
f0189467_5492934.jpg


ところがだ…
いよいよ幕が開いたその「マクベス」がさぁ…。

シェイクスピアの原作と同様、オペラ「マクベス」も冒頭は暗い森の中で
マクベスとバンクォーが不気味な魔女の予言を聞くシーンから始まる。
しかし魔女なんて出てこない。魔女役女性コーラスは聞こえるけど、舞台には
マクベスとバンクォーの後ろに「謎の男女軍団」がいっぱい立ってる。ありゃ何だ?

観客の疑問と関係なく劇と音楽は容赦なく進行していく。「謎の男女軍団」は
後ろの方である時は「虫を追い払い」、ある時は「身体を掻き」、ある時は「新聞を読み」…
といった演技を全員でヤル。ヤルのはいいんだけど、ソレにどういう意味があるの?
「謎の男女軍団」のうるさい動きが気になってしょうがない。

第1幕2場(だったかな?)、マクベス夫人が登場する頃になっても「謎の男女軍団」は
舞台の後方でいろんなことをしてみせる。最後の方じゃとうとう男女軍団は服を脱いで
一斉に交尾を始める(笑)。その間舞台照明はフラッシュ点滅でチカチカ…目が痛いス。

しかしまぁ一体何なんだこりゃ?ドウいう演出なのさ?意図がサパーリわかんねぇ。
客席には膨大な数のハテナマークが浮かぶ。そのうちの一つはイ課長のだ(笑)。
演出家がアレコレ斬新なことをやろうとしてるのはわかるけど、結果的にはそれは
オペラの盛り上がりや観客の「より良い鑑賞」に寄与してない。逆に阻害している。

「謎の男女軍団」だけじゃない。
肝心のマクベスやマクベス夫人といった主役級歌手たちもやたら舞台上であれこれ
ヘンな動きをしてみせる。それがうるさくてオペラの方に全く集中でけん。

フと後ろを見ると、「見るのをあきらめた」高齢観客たちがテキストを読みながらジッと
聞いてる。ちゃんとテキスト読めるように手元に照明が用意されてるのにビックリ。
うーーむ…この珍奇な演出を見られない彼らは不幸と言うべきか、それとも
こんな珍奇な演出に邪魔されず、音楽を聞けるのは幸福と言うべきなのか…。
f0189467_51963.jpg


第2幕、宴会でマクベスがバンクォーの亡霊におびえるシーン。
ここで例の「不気味なコドモ」がバンクォーのお面をかぶって出てくるんだけど
この場面のキモチ悪さには驚倒した。コドモの身体の上にオトナの顔がつくってうのは
山岸凉子の名作恐怖漫画「汐の声」でもそうだけど、キョーイ的に気持ち悪い。
バイエルン歌劇場の「マクベス」の珍奇な演出の数々の中で、「すげぇ!」と思ったのは
ハッキリ言ってそこだけだった(笑)。

第2幕の幕切れ。マクベス夫人はバンクォーの生首を自分のスカートの中に入れて
おマタにはさんだ状態で唄う。ひーーー!これは「サロメ」かよ?(笑)
唄ってるマクベス夫人が少し足を開く。バンクォーの首が彼女のおマタから落ちて
舞台の床に「ゴットン!」という音をたててぶつかる。ひーーーー!!

やっと第2幕が終わって休憩。
もうわかった。この「マクベス」の演出がどういうモノなのかは十分堪能したっす。
後半のマクベス夫人狂乱の場とか、まだ見せ場はあるんだけどもうイイよ。
1800円分はすでに十分鑑賞したし(笑)、立ち疲れたし、あとはホテルに帰って
缶ビールでも飲んでゆっくり寝て、疲労回復して明日の帰国に備えさせてくれ。

なお、バイエルンの「マクベス」を詳しく見たいヒトはここで動画が見られる。
http://operntv.eviscomedia.com/media.1005.html

バイエルン歌劇場の前でボンボン煙草を吸うブルジョア観客の中をすり抜けて
ふらふらとホテルに戻った貧民イ課長なのであった。
f0189467_5541374.jpg


地下鉄で戻ってきて、ミュンヘン中央駅で缶ビールを2本買い、
晩メシとして立ち食いドネル・ケバブをテイクアウトし(またトルコめしかよ)、
ホテルでむさぼり食い&むさぼり飲んで、倒れ込むように寝たイ課長。
こうして、今年2度目の欧州出張最後の金曜の夜は終わったのであった…。
 

by tohoiwanya | 2008-11-02 05:57 | 2008.10 欧州出張 | Comments(0)
2008年 11月 01日

天井桟敷のイ課長-その1-

金曜日、最後の仕事はミュンヘンで終わった。

出張最後の夜はオペラに行こうと思ってたから、今回は万難を排して
事前にネットでバイエルン国立歌劇場のチケットを予約していた。
残席はほとんどなくて、すごく高い席とすごく安い席しか残ってなかった。
イ課長は安い方を買ったんだけど、それがなんと12.5ユーロ=1800円くらい。

えええ〜?いくら安い席とは言え、常軌を逸した安さじゃないかい?
映画じゃねぇんだぜ、オペラだぜ?しかもバイエルン歌劇場だぜ?
でも、ネットの座席シート画面をみる限り「一番前」であるように見える。
最前列ってことか?最前列でこの値段?ホントかなぁ〜??

当日、少し早めに行って予約しといたチケットを引き換え。
「あ、アナタ、これはコレコレの理由で予約は無効ヨ」と言われやしないかと
内心ハラハラしてたんだけど、ちゃんとチケットもくれたから、もう大丈夫だ。
演目はヴェルディの「マクベス」。ポスターを見ると、どうも不気味なコドモが
出てくる演出らしい。あのオペラにコドモが出る場面なんてあったっけか…?
まぁいいや。斬新な新演出なんだろう。いやが上にも高まるイ課長の期待。
f0189467_971277.jpg


いよいよ中に入る。
1列目って書いてあるからたぶん最前列。1階のドアから入ろうと思ったら、
そこの係員のネーチャンが「アナタ、これは上よ。5階よ」と言う。

えええッ?5階?チケットに5th Floorなんてドコにも書いてないやん。
ま、まぁいい。この安いチケットはテッペンの天井桟敷だったということだ。
ひたすら階段を登って5階、1列目の23番…、ああココか。
まぁ舞台はちょっと見づらいけど、安いチケットだし文句は言えん。
こういう、高いところから見るのもなかなかイイではないか。
f0189467_991874.jpg


するとそこにオバサンが来る。
チケットを見せて、そこはアタシの席よと言うではないか。えええ?
だってほら、イ課長のチケットにも1列目の23番って…ええ?これはまた別の
「1列目23番」なの?天井桟敷には「1列目23番」がいくつもあるの???

…どうもそういうことらしい。
係員に指示された「アナタはこの辺」っていうところに行ってみて驚いた。
そこは天井桟敷の奥の奥、「舞台を見ることが不可能」な席なんだな。
イ課長の席は「舞台を見られない貧民エリア」の1列目23番だったってことらしい。
まぁ確かに、それならあの驚異の安さも合点がいくが、しかし…

このエリアの観客は完全に2派に分かれる。
「立ち見で舞台を見る貧民客」と「見るのはあきらめて椅子に座る貧民客」に、だ。
後者にはお年寄りが多い。自分たちの前には立ち見客の背中がズラリと並ぶわけだが
「邪魔だからどけ」なんてことは言わない。どいたって、見られないんだし。

もはや誰が何番目の席か、なんてことはドウでもよくなってる。
バイエルン国立歌劇場の天井桟敷貧民エリアは無法地帯なのである(笑)。

仕方ない。イ課長も立ち見席(ヒジを置くための手すりだけはある」の一角に
入って立ち見で見ることにした。新演出らしい舞台を見ないんじゃつまんないし。

しかし休憩はさんで3時間半立ちっぱなし〜?
出張疲れの身体にそれはキツいよなぁ…どうしよう…?

千々に乱れるイ課長の心をヨソに、バイエルン国立歌劇場は客席照明が消え、
オーケストラピットだけが明るく浮き上がって指揮者が出てきたのであった…
(その2に続く)
 
 


by tohoiwanya | 2008-11-01 09:21 | 2008.10 欧州出張 | Comments(0)
2008年 10月 04日

金曜の夜の娯楽

去年の出張で、最後の仕事が終わった金曜の夜はプラハで迎えた。

あの夜のことは一生忘れられるもんじゃない。
すべての出張日程を何とか無事こなし、心の底からの安堵感と開放感に包まれて
プラハ国立歌劇場に「ルサルカ」を観に行ったんだよなー…ホントに嬉しかった。

劇場の中は「アマデウスかよ」と思いたくなるほど絢爛豪華な室内装飾。
今や欧州でもこんなに華麗なバロック装飾に満ちあふれた、19世紀的雰囲気を残した
劇場はそう多くないと思う。
f0189467_4294915.jpg


チェコ出身の作曲家ドボルザークがチェコ人のために書いた、いわば民族オペラ。
それをチェコの、プラハの歌劇場で実際に観られるなんて。しかもイ課長の席は個室! 
個室でオペラを見るなんて経験もあの時が初めてで、しかも今のところ最後だ。
ここから「ルサルカ」を見ながら、「ああ、オレはいまホントにプラハにいるんだ…」と、
何度も何度も確認しては酔いしれたイ課長なのであった。
f0189467_4394080.jpg


この時の経験があまりに素晴らしかったから、イ課長の中では「出張の最後である
金曜の夜は現地で劇場系の娯楽(できればオペラ)を見る」という公式がたちまち
成立してしまった。プラハの夢をもう一度っつうわけだな。


今回の出張では最後の金曜の夜はハンブルクだ。
それならもう娯楽に迷う必要はない。ハンブルク国立歌劇場に行こうではないか。
ネットで調べたら金曜の演目はヴェルディの「リゴレット」。おおイイねー。バッチリだ。

ハンブルクに着いた木曜の夕方、ホテルにチェックインしたイ課長は、疲れた身体に
ムチ打って、市街地見物を兼ねて国立歌劇場に前売り券を買いに行ったのである。

「明日の券、リゴレット、あなた、用意できる?」てな感じで窓口嬢に注文。
「ノー、ソールドアウト、チケットはなーい」    …えっえええええええええッ???!!!

リゴレットが売切れ?そんなバカな。ああ〜出張最後の夜の娯楽計画が…
口惜しさのあまり、しばらくはハンブルクの街の地面だけを見ながらトボトボ歩く。

ホテルに戻って善後策を練る。
よし、オペラがダメならミュージカルにしよう。ハンブルクという街はミュージカルが
非常に盛んであると、図書館から借りた「地球の歩き方」に書いてあるではないか。
まぁどうせ「ライオンキング」か何かの、劇団四季系のミュージカルとは思うけどさ、
週末の娯楽ナシでホテルに閉じこもってるよりはずっとマシだべ。

金曜の午前中、飾り窓の見学を兼ねて(笑)オペレッタ劇場に行ってみた。
全く未知の作品がカカッてるぞ。ウド・ユルゲンスが音楽担当とか書いてあるから
どうやらドイツ製作オリジナル・ミュージカルぽい。ふむそれは面白そうだ。
ブロードウェーでの経験から言っても、ミュージカルなら言葉がわからなくても
けっこう楽しめる。それに、せっかくドイツにいるならドイツ語版ライオン・キングより
ドイツオリジナルのドイツ語ミュージカルの方が断然見たいよ。

題名は「イッヒ  ヴァー  ノッホ  ニーマルス  イン  ニューヨーク」。
読んだだけで観ずにはいられないような、魅惑的な題名ではないか(笑)。

結論から言うと、このミュージカルは非常に楽しめた。
言葉がわからないから、みんながセリフで笑ってるトコでイ課長だけは笑えないけど
それでも楽しめた。これはまさにハンブルクで製作したご当地ミュージカルなんだけど、
歌手も踊りも舞台構成もみんなレベルはすごく高い。観客も大ノリノリだ。

この劇場は真ん中に通路がないから、中央部の席の人が入ろうとすると外側の人は
起立して通路を開けないといけない。何度も何度も一緒に起立したイ課長左隣の
ドイツ人夫婦(この二人が一番外側)といろいろ「表情で会話」したのも楽しかった。

すっかりハンブルク・ミュージカルが気に入ってしまったイ課長。
帰りに売店で20ユーロも出してこのミュージカルのCDまで買ってしまったのだ。

非常に楽しませていただいたハンブルク金曜の夜なのであった。

f0189467_5294084.jpg


by tohoiwanya | 2008-10-04 05:29 | 出張・旅行あれこれ | Comments(0)