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2018年 01月 25日

ヤンゴン中央駅というところ

汲めども尽きぬヤンゴンネタ。

前にも書いたように、雨が多そうだったのでヤンゴンには一泊しかしなかった。
ヤンゴン行ったらやってみたいなぁと思ってたけど、滞在日数を減らしたカンケイで
あきらめたこともある。その代表がヤンゴンで鉄道に乗ることだ。
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ミャンマーには鉄道網がソコソコ整備されてる。旧式で速度もノロいが一応あるのだ。
イ課長は夜行バス使ったけど、バガンまで鉄道で行くことだってできる。

これって英国統治の名残りなのかな?インドやバングラデシュも国内主要都市を結ぶ鉄道路線が
けっこうあるし、世界遺産に登録されてるムンバイのチャトラパティ・シヴァージ駅なんて
名前からして間違いなく英国植民地時代に作られたはず(旧駅名はビクトリア駅だった)。
同じ英国植民地だったミャンマーも英国統治時代に鉄道整備されたんじゃないかな。

フランス植民地だったカンボジアやラオスが鉄道不毛の地に近いことを考えると、両国の
植民地経営コンセプトの違いなのかもしれん。

・・・なんて、まぁそんなことはどうでもいい。
とにかく古いながらも鉄道網が一応は整備されたミャンマー、主要都市間の路線はもちろん、
首都ヤンゴンには環状線というのもあるのだ。これに乗ってみたかったんだよねー。
ダイヤなんかも事前にいろいろ研究した。

十分予想されるように環状線を走る電車の数はあまり多くない。ヤンゴン中央駅から出るのは
1時間にせいぜい2~3本。しかも一周にかかる所要時間が約3時間ときた。ヤンゴン環状鉄道を
周回しようと思ったら十分時間を確保する必要がある。

環状線には途中に「駅が市場になってる」なんて駅もあるらしい。み、見たい。
しかしそこまで行って、降りて、次の電車で戻ってこようとしたらさらに時間がかかる。
うーん・・やっぱ「到着した翌日には夜行バス」っていう1泊2日間じゃ厳しいか・・。
というわけで、ヤンゴン鉄道体験はスッパリあきらめた。

しかし駅を見るくらいはいいだろ?というわけでヤンゴン中央駅に行ってみた。
海外に行くとマイルド鉄っちゃんになるイ課長、あきらめが非常に悪い(笑)。
事前に写真で見るとすごく立派そうだったヤンゴン中央駅。実際も確かに立派だ。
ただし「使用感」があんまりなくて・・・なーんか廃墟じみてるぜ?
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なんだい?これ。一応首都の中央駅だろ?現役だろ?なんだってこんなにサビレてんの?
人なんて誰もいないぞ。大丈夫かヲイ。やる気あんのか中央駅。

ヤンゴン中央駅のワキには道路橋が通ってる。この道路橋の歩道から駅のホームに階段が通じてて、
駅利用者の多くはさっきの廃墟駅舎じゃなく、この階段の方を利用してるようだ。なるほど。
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「ってことはホームまでは誰でも降りられるのか?写真だけ撮りに行けるか?」と思ったけど、
たぶんダメ。ちゃんと途中に係員が座ったデスクがあって、おそらくあれが切符販売所および
「切符のねぇやつぁ、こっから先には行けねぇぜ」という関所ではないかと思われる。

しょうがないから道路橋の上から線路やホームを眺める。
海外の鉄道や駅を眺めるのって好きなんだよ。フランフルト中央駅みたいな大ターミナル駅も、
東南アジアの、こうやって犬がウダウダしてるような駅も、それぞれ味わい深い。
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うわすげぇ〜〜線路が雑草の中にフェードアウトしてる(笑)。写真の上部1/3だけ見れば
単なる原っぱにしか見えん。
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あの奥に停まってる電車だって、周囲がここまで草だらけになっちゃ身動きとれないのでは?
線路だか原っぱだかわかんない場所に放置された意味不明の車両。廃車か?
先進国の駅構内じゃお目にかかれない光景だ。
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てな感じで嬉々として写真を撮ってると、向こうから汽笛が聞こえてきた。
お?列車が来るのか?見たい見たい(←ガキ)。さっそく移動して先頭車両を正面から。
これ、何となく日本で使われてた中古車両じゃないかって気がするなぁ。
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もうちょっとワキに移動して列車全体を見てみよう。
おおお、けっこう長い編成じゃん。しかも車体にはミャンマービアの全面広告。へぇーー。
これだけ見ると開発途上国のオンボロ列車って感じには見えないぞ。やるじゃん、ミャンマー。
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ずーーっと列車を見送って、最後尾のところでもう一枚パチリ。
窓やドアが開けっ放しだから冷房なしの車両なんだね。ああいいなー。イ課長もこんな風に
のんびり座って景色を眺めながら環状線一周したかった・・。
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こうやって、道路橋の歩道から線路や列車の写真撮ってるじゃん?
やたらに外人フレンドリーなミャンマー人。そういう時でもイ課長に声かけてくるんだよ。
「キミと駅とを一緒に撮ってあげようか?」みたいな感じで。

イ課長としてはテメェのバカ面入りの鉄道写真なんて欲しくないから(笑)遠慮したけど、
ミャンマー人のフレンドリーさ加減にはここでも感心したイ課長なのでした。

 

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by tohoiwanya | 2018-01-25 00:02 | 2017.08 ミャンマー・タイ旅行 | Comments(2)
2017年 06月 04日

大聖堂の日

去年の英国銀婚旅行では曜日ごとに“その日の観光テーマ”が決まってることが多かった。
日曜は「コッツウォルズ観光の日」、火曜は「カンタベリー観光の日」みたいにね。

そういう感じの日程になることは海外旅行ではよくあるけど、英国旅行の時は到着翌日の
日曜(コッツウォルズの日)から木曜(ストーンヘンジの日)まで連日そういう感じだった。
だから月曜も火曜も水曜も「何かの日」だったんだよ。ちなみに、まだ書いてない月曜日は
「廃墟の日」で、水曜が本日標題の「大聖堂の日」だったのである。

カンタベリー以外にもう一日、どこかに英国ゴシック教会を見に行きたいというのはイ課長が
希望したことで、どうせトホ妻は他のトコに行きたがるだろうから、水曜は別行動になると
思ってたんだけど、トホ妻も同行すると言い出したので二人で行った。
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問題はどの大聖堂を見に行くかだ。ロンドンから日帰り可能範囲に限っても有名な大聖堂は
いっぱいある。せっかく「大聖堂の日」なんだから、ここはイッキに2か所くらい見たい。
そうなると「その大聖堂の見たさ加減」「ロンドンからの移動距離」だけじゃなく、二つの町の間の
移動時間も考慮せねばならず、ドコとドコに行くか、かなり迷った。

結果として決まったのは以下の通り。

①まずロンドンからイーリーの町に行き、かの有名なイーリー大聖堂を見学
②イーリーからピーターバラに移動し、かの有名なピーターバラ大聖堂を見学
③ピーターバラからロンドンに戻る


・・と、こう書くと全然どうってことない旅程に見えるけど、この結論に落ち着くまではホント迷ったよ。
ソールズベリ大聖堂も見たいし、グロスター大聖堂も見たいし、リンカンやオックスフォードその他
見たい大聖堂は多い。だがしょせんは短期旅行者、かなう希望よりあきらめる希望の方が多いのだ。

それでもまぁ一日でイーリーとピーターバラの2か所見られりゃオンの字ってもんだ。
二つの町は共にロンドンの北にあるので、「大聖堂の日」の旅の出発はキングス・クロス駅。
ここはロンドンから北に行く主要鉄道路線の始発駅で、ハリー・ポッターでも有名な駅だ。
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しかしイ課長にとってここは過去の出張で何度も使った駅として記憶深い。
クソ寒い冬の早朝、隣りのセント・パンクラス駅の時計台が7時を指す頃にキングス・クロス駅で
通訳さんと待ち合わせし、リーズハルの街に行ったもんだった。今こうして同じ駅をプライベートな
旅行で利用できるなんて、ちょいと感慨深いぜ。
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北に行くだけあって、乗った電車は「大北部鉄道」ときたもんだ。
チケット予約した鉄道会社はテームズ・リンクとかって名称だったはずだが、相互乗り入れ?
コードシェア?まぁとにかくイーリーに行く列車はこれだからコレに乗るのだ。
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車内はこんな感じ。なかなかキレイでモダン。しかしこのガラ空きぶりは何なのだ。
こんな乗車率で大北部鉄道の経営は成り立つのかね?
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そして列車は定刻通り、大北部に向けてキングス・クロス駅を出発。
いよいよ「大聖堂の日」の幕が開く・・・ということで本日は例によって
出発したところで終わるのでした(笑)。

 

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by tohoiwanya | 2017-06-04 00:17 | 2016.06 英国銀婚旅行 | Comments(0)
2017年 01月 20日

ビクトリア駅 【ロンドンの駅シリーズ:5】

例によって東南アジアネタの間に突然はさまる英国ネタ。
いやーしかしこれはすごく懐かしい企画だ(笑)。

2010年秋の欧州出張でロンドン主要ターミナル駅を4カ所利用したから、翌2011年に
このシリーズ名で「4」まで書いた。しかしロンドンのターミナル駅はこの4つだけじゃない。
昨年の旅行ではまだ書いてなかった駅を利用したから、今回追加というわけだ。
6年ぶり復活のロンドンの駅シリーズ。それはロンドン・ビクトリア駅でございます。
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ビクトリア駅は鉄道のターミナル駅なのはもちろんだけど、駅の近くに巨大な
バスターミナルもある。だからバスで行ったコッツウォルズやストーンヘンジの
現地ツアーの集合場所でもあったけど、本日はカンタベリーに行くためにここから
列車に乗った時のことを主に書こう。

この駅からは主にロンドンから南の方に行く列車が出る。カンタベリーも一応
ロンドンから見れば南東だから、この駅ということになる。名前からして当然だが
ビクトリア女王の時代に作られた駅で開業は1860年(東京駅は1914年)。まさに
ホームズやワトソン君の時代からあったんだよ。

この時もヘボ地下鉄の遅れが怖くてすごく早くホテルを出て、駅で時間がかなり余った。
どら、せっかくだから駅舎の外観でも見にいってみっか。

ほほーーさすがはビクトリア駅。レンガじゃなく石造りの立派な建物だ。
後で知ったんだけど、このビクトリア駅には立派な駅舎が二つあって、下の写真は
上に名前が彫ってあるようにサザン・レイルウェイ社が作った。
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その隣、写真の奥にチラッと写ってるのがもう一つの壮大なレンガ造りの駅舎で、
これは別の鉄道会社が作ったらしい。いろいろフクザツなのだ。

駅の中はこんな感じ。欧州によくある行き止まり式ホームで、駅構内は別に
鉄道会社別に分かれてるなんてことはない。平日の朝だから通勤客が多くて活気がある。
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反対側を見るとこんな感じ。
窓があるレンガの壁もおそらくビクトリア時代に作られた駅舎内側の壁のはずで、
昔は切符売場なんかの機能はぜんぶ駅舎、そこから出るともうホームしかない
という構造だったんじゃないかと推測される。
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ビクトリア時代に比べれば今は駅の利用者も飛躍的に増えただろうから、現在は
こうして大屋根の下に切符売場はもちろん、飲食店や物販店等の店もいっぱい並んでる。
まだ時間はたっぷりあるし、イ課長たちもここで朝メシ食うとするか。
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というわけで、ある店でパンとコーヒーを買ってベンチで食った(上の店ね)。
ロンドン滞在中、日帰り鉄道の旅に行く日の朝飯っていうとこのパターンが多かったが、
イ課長が食うのは常にこのタイプのレーズンロール(食いかけですまぬ)。
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思い起こせば26年前の新婚旅行。夜のガトウィック空港に着き、そこから
薄暗い列車で到着したロンドンの駅がこのビクトリア駅だった。ここから雨がそぼ降る
夜のロンドンを見て「あーオレはとうとうヨーロッパに来たんだ」と感動したっけなぁ。
いわばイ課長が人生で初めて降り立ったヨーロッパの駅なんだよ、ここは。

そんな懐かしいビクトリア駅を「ロンドンの駅シリーズ」に新たに加えることができて
ちょっと嬉しいイ課長なのである。


 

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by tohoiwanya | 2017-01-20 00:07 | 2016.06 英国銀婚旅行 | Comments(10)
2016年 11月 25日

ロンドンの借りをロンドンで返す

久しぶりにロンドンネタを一つ。
いよいよ銀婚旅行も最後を迎え、パディントン駅からヒースローエクスプレスに乗って
空港に向かおうって時の話。

少し時間があったからトホ妻は土産を買うという。それじゃ、っていうんで待ち合わせ時間を決め、
トホ妻はW.H.Smithに買い物、イ課長は駅出口ンとこにある喫煙所でタバコを吸ってた。
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まだ時間あるなぁ・・何してよっかなぁ?って感じでボンヤリそこらを眺めていたら、んん?
軍人さんらしき制服姿の男性たちがバケツを持って立ってる。
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ピキーン! たちまちイ課長の記憶回路が作動。
むかーしセント・パンクラス駅で巨大着ぐるみ+バケツ隊の姿を見て、意味がわからず
何のオフザケなのかしらと思ったって記事を書いた。当時は知らなかったのだ。

しかし愚かなるイ課長だってその後少しは世界についての知識を増やした。
今やロンドンの駅でバケツを持った人を見ればすぐ察しがつくさ。ありゃ募金に違いない。
よし、あの頃よりちったぁ利口になったイ課長が今回は軽やかに募金してくれようじゃないの。

しかしその前にちょっと様子を観察してみる。
この人はさっきの軍人さんとはまた違う人で、スラリとした軍服姿がなかなかカッコいい。
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この軍人さん、立ち姿がカッコいいせいか、やけに駅利用者から声をかけられてるね。
募金のためにっていうんじゃなく、何となく「道を聞かれている」といった様子にみえるんだが(笑)。
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ほらまた。まさか「○○行きは何番線ですかぁ?」なんて聞いてるわけじゃないよな?
聞かれた軍人さんだって困るよな。
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おっ、何と、このヒト顔がやけに二枚目。制服も似合うし、こりゃーモテそうだ。
やっぱカッコいい二枚目の軍人さんには人が寄ってくるのかね。
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さて、じゃ、イ課長も募金するか。
お?さっきの二枚目軍人サンがいなくなったぞ。しかし大丈夫。バケツを持った兵隊さんは
パディントン駅のそこココにいるのである。

よし、じゃ、まだ少年兵の面影を残すボーイズのバケツに募金しよう。
どうせ最後だから、ポンドより細かいペンスの硬貨は片っ端からあげちゃえ(持ってると重いし)。

ジャララっとコインを入れると御礼を言ってくれた。
そこで例によって図々しく撮影モデルを依頼。にっこり笑ってカメラに収まってくれた。
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なかなか凛々しくてハンサムなボーイズたちではないか。
胸のプリントを見て、ほほうと思って「エアフォース?」と聞くと、元気のいい声で
「はい、ナントカカントカです!」と返事してくれた。だが英語だから内容はよくわからない(笑)。
後で調べたらBenevolentって「慈善」って意味だ。王立空軍慈善基金。なーるほど。

2010年秋にセント・パンクラス駅のバケツ隊を見たときは、清掃職員のオフザケかと思って
目的が募金とは知らず写真だけ撮ってきてしまった。あン時は申し訳ないことをしたと思う。
だがあれから6年。今回は「駅のバケツ隊=募金集め」にちゃんと募金し、気分のイイところを
モデルになってもらえた。ロンドンに6年ごしの借りを返したようでイ課長も気分がよかったのである。


 

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by tohoiwanya | 2016-11-25 00:26 | 2016.06 英国銀婚旅行
2016年 04月 19日

フワランポーン駅からタイ国鉄に乗る②

さて、臨時の記事をはさんで、本来書くはずだった話を書こう。

前回記事で列車に乗り込むところまで書いた。
これが「世界の車窓から」であれば、次は走る列車から見た車窓風景のご紹介ってところだよな。
だが本日の記事はなかなかそういう展開にならない。
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発車時刻の10時10分になった。しかし列車が走り出す様子はない。
車内ではいろんな物売りのオバさんが次々と入れ代わり立ち代わり現れて飲み物とか軽食なんかを売りに来る。
この人たちは列車が走り始めても車内を巡回し続けるのかね?
(出発後は物売りオバさんの数が減ったから、たぶん彼女たちは“列車所属”ではなく“駅所属”なんだと思う)
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イ課長が座った席の反対側には当初、こんな感じのスペースがあった。水飲み場ってことかな?
しかしこのよくわからないスペースはこの後スゴいことになるのだ。
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イ課長の前にはタイ軍の兵士とおぼしきイケメン男性が座った。ずっと携帯電話で話をしてる。
それはいいんだけどさ、もう10時10分過ぎたぜ?発車しねぇのかよ?
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さっきのイケメン兵士、こんどはホームに降りて電話し始めた。おいおい、そんなことしてる間に
発車しちゃったらどうするんだよ。もしかすると「何分遅れでーす」ってタイ語のアナウンスがあって、
それまではタイ人乗客はみんなダラダラしてるってことなのかもしれない。しかしイ課長は
事情がわからないから、いつ発車するかわからない列車に乗り続けてるしかない。
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10時22分。定刻から12分たっても出発しない。いつ出発するのかもわからない。
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出発時刻をトックに過ぎているにもかかわらず、あたりはのんびりムードが支配している。
ま、この程度のことはタイ国鉄じゃ当たり前なんだろうな。去年メークロン市場に行こうとして
「130分遅延」で鉄道ルートをあきらめた経験のあるイ課長だ。驚きゃしねぇぜ。
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それに、こうやっていつまでも発車しない列車の窓からフワランポーン駅ののんびりした風景を見るのが
けっこう楽しいんだコレが。掃除のオジサンも平気で線路を横切ってテクテク。暑くてのどかな時間だけが
無為に過ぎていく。イ課長もアクビくらいしかすることがない・・なんて言ってるうちに発車時刻を30分過ぎたぞ。
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やがて電車はガタンと音をたてて動き始めた。
時計を見ると10時49分。39分遅れってことだ。タイ国鉄にとって定刻より39分遅れくらいは
「だいたい定刻」の範囲に含まれるのかもしれない(笑)。

フワランポーン駅がのろのろと遠ざかっていく。
10時10分の列車に乗るために、たぶん9時ちょっと過ぎには駅に着いてたと思うけど、まさかこの駅に
1時間半以上滞在することになるたぁ思わなかったぜ。
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発車するとすぐに車掌による検札がある。
実はこのタイ国鉄の制服というのが、やたらピシッとしてカッコいいというので評判らしい。
去年ウォンウィエンヤイからマハーチャイまでローカル線に乗った時の検札は太ったオッサンで、
カッコいいもヘチマもなかったけど、フワランポーン駅発の主要路線の車掌ともなるとごらんのように
評判通りピシッとした制服の着こなしでスタイル良くて、確かにカッコいい。
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ところで、さっきイ課長の横にあった水飲み場らしきスペース。
出発の頃にはこんなアリサマに。大量のコップや野菜があるから、何か飲食商売の荷物を運ぶ途中
なんだろうけど、とにかくすごい荷物の量で、もはやここで水を飲むなんて絶対に不可能だ。
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こんな大量の荷物やカッコいい車掌やイ課長をはじめとする多くの乗客とカオスを乗せて、
列車はのんびりと東へ。やっと車窓風景になった。東南アジア鉄道の旅。いやーやっぱサイコウですね。
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こうして、列車はどうにかチャチュンサオに到着するんだけど(当然40分遅れくらいで、だが)、
駅に着いてからの様子はまた次回ということで。

 
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by tohoiwanya | 2016-04-19 00:06 | 2014.09 東南アジア旅行 | Comments(2)
2016年 04月 15日

フワランポーン駅からタイ国鉄に乗る①

この旅行でバンコク滞在は3泊4日の予定。つまり到着日と出発日を除けばフルに使えるのは
中二日だけ。そのうちの一日は「落とした金の捜索+炎天下徒歩行軍」という自虐的な内容で
ほとんど終わっちまったわけだ。

だがな、イ課長だっていつまでも縮み志向ってわけじゃねぇぜ。
落とした金はスッパリあきらめたし、バンコク活動資金だってちゃんとATMから引きづり出した。
フルに使える日としては最後になる明日、明日はガッチリ観光活動してやるぜくぬやろう。

というわけで、翌日朝、イ課長はマナジリを決してメトロに乗り、フワランポーン駅に向かった。
この駅は前年にも来た。フランクフルト駅をモデルにしたと言われる立派なドームのある駅は
前にもこのブログでもご紹介したよね。
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だが今日はただ駅を見に来たんじゃねぇんだ。この駅からタイ国鉄乗っちゃうぞくぬやろう。
切符だってガンガン買ってくれようじゃねぇかくぬやろう。前日の自虐&縮み志向の反動で、
この日は何をするにも必要以上に挑戦的だったのである。
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切符売場は上の写真みたいな感じで、やけにすいてた。
行きたかったのはチャチュンサオというところだ。電光掲示板で電車を確認・・・と思ったが
おお何てこった。タイ語の電光掲示板じゃさっぱりわからんではないか。
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・・と慌てることはない。ちゃんと英語と交互に表示される。
10時10分発、6番線のチャチュンサオ・ジャンクション行きに乗ればよいのである。どの電車も
遅延なしで“実際の出発”も同時刻、つまり定刻通りってことか。なかなか優秀ではないか、タイ国鉄。
・・と言いたいところだが、この「遅延なし・定刻どおり出発」はマタークあてにならんことを
イ課長はほどなく知ることになる(笑)。
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ちなみに切符はこんな感じ。3等車という最下級車両で、バンコクから1時間35分。
それで運賃は13バーツ、せいぜい45円くらいだっつうんだから、安いにもホドがある。
庶民の足・タイ国鉄、えらいぞ。
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切符はゲットしたから大いばりでホームの方に行ってみよう。
前回ここに来たとき、この駅からオンボロ列車に乗ってタイの田舎に行ってみたいなぁと強く思った。
今回はそれを実行するために来たのだ。何となくウキウキしてくる。やっとタイに来た観光客らしい
気分になってきたぜ。
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6番線っていうとここだ。ちゃんとチャチュンサオ行き10:10と書いてある。わかりやすい。
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乗るのはこの列車らしい。フワランポーン駅はヨーロッパの駅によくある行き止まり式の構造で
チャチュンサオに行く時はこの機関車は一番ケツに付くことになるわけだ。戻る時のために
連結してるのか?と思ったけど、後で切り離したようだった。そりゃそうだよな、機関車は重いし。
タイ国鉄は電化区間が少ない(つうか、たぶんほとんどない)から当然ディーゼル機関車なのである。
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それよりも、上の写真の天井ドームにご注目いただきたい。
白い霧みたいなのが吹き出してるのがわかるでしょ?気付いた時は「何だこりゃ?」と思ったけど、
たぶんこれって一種の“冷房”だと思う。密閉空間じゃないから普通のエアコンじゃ涼しくないけど
こうやって霧を吹き出すと、その下は多少涼しくなるんだろうな。さすが、バンコクで一番立派な
駅だけのことはある。オープンエアでも冷房付きとは。
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6番線をテクテク歩いて自分の乗る3等車を探す。ふむ、これらしい。
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タイ国鉄に乗ること自体はこれが初めてじゃない。前年にメークロン市場に行く時に乗ってる。
しかし「タイの東京駅」とでも言うべきフワランポーン駅から列車に乗るのは初めてなわけで、
ちょっと不安もあったんだけど、切符を買って発車ホームで行き先を確認し、自分の乗るクラスの
客車を発見し、自由席で座席を確保するところまでは非常に順調じゃん。

そして定刻通りに列車は動き始め・・・てくれるほどタイ国鉄は甘くない。
このあとしばーーーらくの間、イ課長はこの席からフワランポーン駅の風景を眺め続けることになる。
まぁそれはそれで、のどかで楽しかったから、その辺の話は次回だ。

 
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by tohoiwanya | 2016-04-15 00:04 | 2014.09 東南アジア旅行 | Comments(0)
2015年 06月 15日

ワット・サイという駅

半年ぶりにウォンウィエンヤイ駅からオンボロ・ローカル鉄道で向かった先。
それはワット・サイという駅で、ウォンウィエンヤイから数えて三つめか四つめの駅。近いのだ。
しかし「次はワット・サイ〜」なんて車内アナウンスがあるわけじゃないし(あってもわからないし)
降り間違えないように万全を期しておく必要がある。

そこで検札が来たときに「私はワット・サイで降りたい。何番目の駅?」と聞いてみた。
車掌さんが「ワット・サイなら次の次だ」とか教えてくれることを期待したわけだ。
 
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ところがこの車掌さん英語がわからないようで、タイ語であれこれ言うばかり。
そうなると今度はイ課長がさっぱりわからない。ワット・サイって言ってんだからわかってくれよー。

イ課長が「ワット・サイ」って繰り返したから、このガイジンがワット・サイで降りたいらしいことは
周囲の乗客が先に理解したようだ。「ワット・サイに着いたら教えてやりゃいいんだろ?」みたいな感じで
他の乗客が車掌に何か言ってる。特に下の写真の背の高いオッサンはイ課長のことをジッと見てウンウンと
うなずきながら「大丈夫、オレにまかしとけ、着いたら教えてやるから」って顔する。みんなやさしいなぁ。
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やがて何番目かの停車駅にとまる。ワット・サイかな?
さっきのオッサンを見ると深くうなづいてる。ここに違いない。オッサンに笑顔で挨拶してオンボロ列車を降りた。
 
ポンコツ列車はイ課長を置いてすぐにヨロヨロと発車していく。
バンコク郊外の、誰も知らない小さなローカル駅に取り残されるワタシ・・・不安だけどなんか楽しい。
海外一人旅の面白さの重要な要素って、こういう“先行き不透明感”にこそあるとイ課長は思うのである。
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しかしまぁホントにローカルな田舎駅だ。バンコクからたかだか15分くらいでこんな所あるんだなぁ。
ローカル線っていうより「路面電車の駅」っていう感じの規模だ。12月末だっていうのに周りは
南国の緑が生い茂り、駅は完全に東南アジアの田舎風景の中に溶け込んでて、すげーいい雰囲気。
 
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線路状況の荒廃ぶりもまたなかなかすごい。
駅のまわりには民家もいっぱいあるんだけど、自宅のゴミを全部線路に捨ててやしないか?(笑)
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しかしゴミ以上に改めて驚くのは線路の波打ちっぷりだ。
このウォンウィエンヤイ〜マハーチャイ間のローカル線は半年前にも乗ったし、「波打つ線路」で
あることは知ってた。実際乗るとすごくよく揺れる。

しかし途中の駅でじっくり改めて見るとここまでスゴかったのかよ。たまげたね。
望遠で撮るとこんな感じ。線路っつうより、黒いヒモがのたうってるようにしか見えない。
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反対側を見るとまた驚く。こんなゴキッと飛び出したすごい凸部分があっていいのか?
ホントにここを電車が通るのか?(あとで見たけど、オンボロ列車は平気でこの凸部を通っていく)。
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おそらく、フワランポーン駅から出る主要幹線の線路ならここまでヒドくはないんだと思う。
しかしあのウォンウィエンヤイ駅から一時間に1本なんていうローカル線だとこのアリサマ。
そのうち線路が劣化しすぎて脱線事故くらい起きるかもしれないけど、どうせ大してスピード
出してないし周囲に建物も少ないから、大事故にはなりそうもない(笑)。
 
タイの田舎駅(といってもバンコク近郊だが)をお坊さんが歩く。
いやーーまさにタイ旅情ってやつだ。当初は「降り間違えずにちゃんと降りる」ってことばかりに
気を取られてたけど、のどかなワット・サイ駅、めちゃくちゃイイ感じじゃん。
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イ課長は別にこのオンボロ田舎駅を見るためにここに来たのではない。目的地があるのだ。
しかしこのワット・サイ駅の、のどかでオンボロで田舎じみた感じがあんまりイイんで、
行きと帰りで写真をいっぱい撮ってしまった。ワット・サイ駅をこんなに詳細に紹介したブログは
イ課長ブログだけであろう(笑)。いやータイのおんぼろローカル線、やっぱ最高ですね。

さて、では駅を後にして本来行きたかったところに行くことにしよう。
その詳細は次回なのである。

  
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by tohoiwanya | 2015-06-15 00:01 | 2013.12 バンコク旅行 | Comments(0)
2015年 06月 12日

ふたたびウォンウィエンヤイ駅からオンボロ列車に乗る

さて、2013年暮れのバンコク避寒旅行に話を戻そう。つまり1年半前の話だが・・(笑)。

その半年前、2013年6月の旅行で、鉄道でメークロン市場に行ったあの面白すぎた日帰り旅行
あの時出発点になったのがタイ国鉄のウォンウィエンヤイ駅という、異様に発音しづらい駅だった。
それから半年後にまた行ったバンコクで、イ課長はある場所に行きたいがために、ふたたび
あの懐かしいウォンウィエンヤイ駅に向かった。あの列車に乗る必要があったのだ。

半年ぶりのウォンウィエンヤイ駅。
初めて行ったときは場所がわかんねぇでオロオロしたけど、今回は余裕ブッこき。
スカイトレインの駅から鼻歌気分であの懐かしきオンボロ駅に向かう。

おおーーーちっとも変ってないよ、駅の入口にはまったく見えないこの入口(笑)。
懐かしいなーウォンウィエンヤイ駅。相変わらずオンボロそうで何よりだぜ。
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この時は近場に行く予定だったから、メークロン行ったときみたいに早起きすることもなく
テキトウな時間に駅に行き、来た列車に乗りゃいいやっていう非常にいいかげんなスタンス。
心に余裕があるから、ホームの上に並ぶ屋台や露店を観察したくなる。

とにかくこのウォンウィエンヤイ駅って、ホームの上が食い物屋やら店舗やらであふれてる。
メークロンが「線路市場」だとすれば、ここはさしずめ「ホーム市場」とでもいったところか。
雑然・混沌とした東南アジアの駅って香りがプンプンしてて、めちゃくちゃ楽しい。
前回初めて来て、すっかり気に入ってしまったのである。

これはなんだろう・・?形状・色からすると焼きバナナ?
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こっちは何かの串焼きっぽい。
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さらにこっちは・・何だろうな?揚げ物屋か?ビンで材料をゴリゴリ平らに延ばしてる。
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こういう店だけじゃなく、もっと本格的な食堂スタイルの店もいっぱいあるんだよ。
これなんかもそう。シンガポールで食ったみたいに、客が好きなオカズを何種類か注文し、
あとは山盛りのゴハンがつくスタイルの食堂じゃないかと思うんだよね。こういうのが何軒もある。
この駅にメシ食いに来て、列車に乗らず帰る客もけっこういるんだろうな。
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ホームの反対側から見るとこんな感じ。
下に写った線路がなければ誰もこれを駅のホームだとは思うまい。普通の屋台街にしか見えない。
いやー、この駅はいつ来ても雰囲気サイコウだぜ。
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お?ネコが寄ってきた。
ネコ知恵を働かせて、まぶしくないようにイ課長の影に入ってグウタラしてやがる。
てめぇ~・・完全にオレを日除け代わりにしてるな?つまりトホ妻と同類ってことだな?(笑)
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てなこと言ってると、おおお来ました来ました。おなじみのおんぼろディーゼル車。
相変わらず波打つ線路をヨタヨタやってくる姿は何度見ても嬉しくて泣けてくるぜ。
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懐かしいオンボロ車両に乗り込む。
おいおい、ホームのないガワ、乗り降りする人のいないガワのドアまで開いてるぞ。閉めろって。
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開いてる理由はすぐわかった。壊れててドアが閉まらないのだ(笑)。
閉まらない以上、列車が動き始めてもドアは開きっぱなし。あーもう何たるポンコツさ加減。
走行中にドアが開きっぱなしなんて、日本的基準で考えればとんでもなく危険な車両だけど、
ここタイでは誰も気にしない。イ課長もこの路線のボロさに関してはだいぶ慣れたからあまり気にしない。
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しかし半年前に乗ったときは一応ドアが開いたり閉まったりしてたけどなー?
この時乗った車両が半年前に乗ったものと同じ車両かどうかはわからないけど、
半年前の車両よりだいぶ状態が劣化しているのは確かなようだ。

ドアが閉まらなくなってるくらいだから他にも不具合はヤマのようにあるんだろう。
このペースでポンコツ化が進行すれば、いずれ遠くない将来この車両は老衰で死ぬ(笑)。
海外鉄道ファンでまだコレに乗ったことがない方は、ぜひ車両の存命中に乗っていただきたい。

さて、この愛すべきオンボロ・ポンコツ列車に乗って、イ課長はドコに行こうというのであろうか?
話は次回に続くのである。

 
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by tohoiwanya | 2015-06-12 00:13 | 2013.12 バンコク旅行 | Comments(6)
2015年 03月 12日

メークロン市場に行く その5

定刻になっても来ない列車を待ってた時、となりのベンチにやはりドイツ人家族の同行ガイドをしてる
タイ人の女性がいた。鉄道ルートでのメークロン行きはガイジンだけだと難しいからってんで
現地ガイドに連れてってもらおうって魂胆か?けっ、こっちはタッタ一人で行こうってお兄ぃさんだよ。
大体だなぁ、ガイド代がもったいねぇじゃねぇか(←単なるビンボ)。
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そのガイドさんは英語も話せる人のようで、「ディレイ・・(遅延ね)」なんてイ課長に話しかけてきた。
「イエス、ディレイ・・」
「トゥー アワーズ・・ディレイ・・・」

一瞬なんのことかわからなかった。え?いまトゥー アワーズ(二時間)って言った?
二時間?にじかんも遅れるのぉ?!そっ、そんなこといつ発表されたの?!

「トゥー アワーズ?!」驚いて思わずそのタイ人女性ガイドに聞き返した。
あらアナタ知らなかったの?という顔で彼女が指さす先にあるボードを見ると・・・

このボードはいろんな意味ですごかった。思わず写真に撮ったよ。
確かに「130分遅れ」「12:20頃発車予定」と書いてある。片道1時間の単線の路線で、一体どうやったら
2時間以上の遅延を発生させることができるのか、実に不思議だ。
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しかしそれ以上に感動したのはこのボードにタイ語と英語で書かれた情報内容の的確さ、書きっぷりの
要領の良さ、そして列車の絵のウマさだ(笑)。急いで書いたんだろうけど、すごいね。

そのタイ人女性ガイドは仕方なく、ドイツ人家族連れと共に2時間待つつもりのようだった。
さぁオマエはどうするイ課長。同じようにこの暑い駅で2時間待つか?のんびりした旅のはずが、突如として
臨機応変かつ柔軟な危機対応を迫られることになった。
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発車が2時間後ってことは、メークロンに着くのは今から3時間後だ。これはダメだ。
イ課長としてはあまり遅くならずにバンコクに帰っていたい。となれば列車はあきらめるしかない、車だ。
この田舎町じゃムリっぽいが、さっき渡し舟に乗った対岸のマハーチャイはけっこう賑やかな町だったから、
アソコからならメークロン行きのロトゥー(乗り合いバン)が出てるんじゃないかなぁ?

そう考えて、それを実行に移すのにさほど時間はかからなかった。
対岸に戻ればメークロン行きの乗り合いバンがあるかどうかの確証なんてもちろんない。
いわば可能性に賭けたということになる。イチかバチか。半か丁か。
船着場に引き返し、さっき乗った渡し舟で再びマハーチャイに引き返すイ課長。なんてこったい・・・。
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マハーチャイからメークロン行きのロトゥーが出てるかどうかもわからないし、そもそもロトゥー乗り場が
(仮にあったとしても)どこなのかも知らない。わからないことだらけ。これでもし何とかなったら、
その素早い決断と臨機応変な行動をほめてやるぞイ課長。

再びマハーチャイに戻ってきた。
船着場近くのセブンイレブンの店員に「ロトゥー? フエアイズ ロトゥー?」って聞いてみた。
店員が向こうを指さした(ように見えた)から、そっちの方に歩いてみる。なんて不確かなんだ。

あ、テント小屋みたいなのが見えてきたぞ。あれがロトゥー乗り場じゃないか?
テントの下には人が何人も座ってる。これは希望が持てる。奥の机に座ってるオバさんに近づいて
「メークロン?」って聞くと、あの車に乗れ、とうなづくではないか。やった。メークロン行ける。
マハーチャイからロトゥーがあるはずというイチかバチかの賭けに勝ったのだ。心の中でガッツポーズ。
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ロトゥーって上にも書いたように一種の乗り合いバンで、中距離路線が中心らしい。
こんな風に道端のテント小屋が待合室兼乗り場になってるっていうことが多いみたいね。
ま、イ課長も詳しくは知らんのだ。何せこの時生まれて初めて乗ったんだから(笑)。
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ちなみに料金は30バーツ。約100円。安い・・と言いたいけど、結果的にムダになった
バーンレム~メークロン間のオンボロ鉄道のキップ代10バーツの3倍だ。オンボロ鉄道よりも
サーッと早く行ける車の方が高いわけだな。しかしこの際そんなことも言っておれん。
 
ロトゥーの中はこんな感じ。普通のバン。だんだん乗客が増えて「採算ライン」を超えると発車する。
車内は冷房も効いてて快適だし、スピードもオンボロ列車よりたぶんずっと早い。
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運転手はこの白シャツのおっさん。この人、自分が担当するメークロン行きの乗客が一人、二人と増えるたびに
「イエッ!!」っと大げさにガッツポーズして喜んでるのがおかしかった。
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このおっさんの運転するロトゥーに乗ってメークロンのロトゥー乗り場まで30〜40分くらいだったかなぁ?
バーンレムで真っ正直に列車を待っていれば、いずれここに来られたとしても数時間後になっていたけど
イ課長は昼前にメークロンに来られた。途中から車にしたおかげで相当時間を節約できたわけだけど、
やっぱり車の旅って早くて便利だけどつまんないね。下の写真がメークロンのロトゥー乗降場所から見た
光景だけど、何もない。実につまらん。
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こうしてイ課長は様々な艱難辛苦の果てに、何とかメークロンまで来ることが出来た。
今思い返してみても、あの時はメークロン市場そのものよりも、そこに着くまでの旅程それ自体が、
まるでスゴロクみたいな感じで(『看板発見、進む』『渡し舟で対岸に戻る』とか(笑))とにかく
面白すぎて忘れられないよ。あの道中のことは詳細に書いておきたかったのだ。

これからメークロン市場に行こうというみなさん、少なくとも片道は鉄道ルートで行くことをお勧めします。
車でピューンと行くより一兆倍は面白いです。東南アジア旅気分を満喫できます。

ま、たしかにオンボロ鉄道の旅はリスクもある。多少の遅延程度ならともかく、今回のイ課長みたいに
せっかくバーンレム駅までたどり着きながら、鉄道ルートあきらめなきゃならんなんてこともあるからね。
あーあ・・市場を踏み潰すようにして列車が通る様子を車両から見られなかったのは悔しいぜ、くそ。
もう一度バンコク行ったら、鉄道ルート再挑戦してやろうかな(笑)。

というわけで無事着いたメークロン。
市場の様子は近々詳細にご紹介します。こんな長い続きものにはならないと思うからご安心あれ(笑)。

 

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by tohoiwanya | 2015-03-12 00:22 | 2013.06 ベトナム・タイ旅行 | Comments(4)
2015年 03月 09日

メークロン市場に行く その4

魚屋や干物屋、その他モロモロの店の雑踏を抜けて歩いていくと、塔の上にヨットを乗せた
大きな建物があった。おお、あれが渡し舟の船着場に違いない。駅から徒歩せいぜい5分ってとこか。
わりとスンナリ見つかったぞ。複雑怪奇な旅程をまた一歩進んだぜ。
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さて、それじゃ渡し舟に乗るか。一応乗船券があるようだ。料金は3バーツ・・・つまり約10円。
ウォンウィエンヤイからマハーチャイまで1時間乗った鉄道のキップ代10バーツ(約30円)も安いが
この渡し舟代はさらに輪をかけて安い。今回の旅行で支払ったあらゆる交通費の中で最も安かった。
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渡し舟はこんな感じ。料金相応というか、小さいボロ船だけど、大して川幅があるわけじゃないし、
向こうに着くまでの間、沈まないでくれさえすりゃいいのだ。
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渡し舟はけっこう頻繁に出てるようで、2隻で行ったり来たりを繰返してるっぽい。
だから船着場で船が来るのを延々待つとか、そういうことはまずないと考えて大丈夫だと思う。
このボロ船、こうやってバイクに乗ったままの乗客も多かったから、一種のフェリーも兼ねているといえる。
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対岸は最初っから見えてるくらいだから、川を渡る所要時間はせいぜい5~6分ってとこじゃないかな?
しかし実に充実感にあふれた時間だったよ。いやーーーいい気分だ。
オンボロ列車の旅の前半を乗り切って、いまこうしてオンボロ渡し舟の旅。
バスや車でぴゅーんと来るだけじゃ味わえない東南アジア旅情をイ課長は満喫しておるぞ。
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てなことを考えてるうちに船は早くも対岸に着いた。
船着場からはこんな感じの廊下?が続いてる。さて、ここからバーンレムの駅まではどう行けばいいのか・・?
船着場→バーンレム駅に関しても地図がなくて道を知らなかったのだ。そうバカ遠いはずはないのだが。
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んおッ?やった。こんな看板がある。こっちに行きゃいいんだ。よし、方向さえわかれば大丈夫だ。
マハーチャイ駅を降りてから渡し舟に乗って対岸に来るまでは思いのほか順調だったなー。
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看板の矢印の方向にちんたら歩く。暑い。
フと空を見上げると(写真じゃ見えづらいが)、月が見える。ああ・・ホイアンで満月祭りに酔いしれてから
もう4日経ったんだなぁ・・・もう月もあんなに欠けたんだなぁ・・。
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テクテクと7〜8分も歩いたかな?ありました。線路です。バーンレム駅発見。難関また一つ突破。
ここまで辿りつけばこっちのモンだ。あとはメークロンまでスーパーローカル線に乗ればいいだけ。
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しかしこのバーンレム駅っつうのがまた・・・なんと言っていいのか・・・とにかくスヴァらしすぎる。
奥に一つ車両があるけど、あれは乗るべき列車じゃなくて、ただあそこに置いてあるだけ(らしい)。
もしかすると「燃えない粗大ゴミ」なのかもしれない(笑)。
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とりあえずキップを買う。料金はまた10バーツ。
駅のキップ売場はこんな感じで一応窓口らしくなってはいる。ワキの時計を見るとわかるけど、この時まだ
時刻は9時半。発車予定時刻は10時10分。のんびり待ってりゃいいや。
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こんな田舎駅からメークロンに行くモノズキもいないだろうと思ってたけど、他にも観光客が集まってきた。
なぜかドイツ人が多かったね。ドイツ野郎が二人、駅に来てキョロキョロしてたから、窓口を指差して
キップはあそこで買うんだよって教えてあげた。
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駅にはベンチがあるにはあるけど、冷房も何もない屋外、ただ屋根があって日陰ですってだけのシロモノだ。
暑くてしょうがない(例のライスパフェを食ったのはこの時)。
 
それにしても何というのどかすぎる駅だろうか。駅のホームがそのまま食堂になってて、おそらく
この食堂を経営する一家の住居にもなってるんだろう。まぁ一日4本しか列車が出ない駅だからねぇ・・。
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発車時刻の10時10分を過ぎ、20分を過ぎても列車はまだ来ない。
まぁウォンウィエンヤイ駅でも少し遅れたくらいだから、ここじゃ遅延なんて日常茶飯事なんだろう。
待ってりゃそのうち来るだろ・・と思っていたのだが、実はこれは砂糖菓子のように甘い考えだった。
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次回、イ課長は突然のピンチでイチかバチかの予定変更を迫られることになるのである。
タイ国鉄は甘くない。そしてメークロンまでの道もまたイージーではないのである。

 

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by tohoiwanya | 2015-03-09 00:05 | 2013.06 ベトナム・タイ旅行 | Comments(4)