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2013年 04月 05日

ミラノ中央駅地下の窃盗団

のどかな焼き野菜から、話はいきなり窃盗団に移る。
前回、イタリアに着いたときに「スリやカッパライだらけの国に来たってイメージがある」と書いた。
「それがイメージでないことを翌朝知らされた」とも書いた。

その翌朝のことを書こう。大変不愉快な話だが。

その日はミラノで午前中にアポがあった。おそらく地下鉄だのトラムだの何度か乗るだろから、
早めに市内一日乗車券を買っとこうと思った。ミラノ中央駅にはメトロが通ってるから、そこに行って買おうとした。

メトロの表示のある階段を下りると地下鉄の駅があり、人がいっぱい歩き、切符の自販機が何台も並んでる。
中には所在なげに自販機によっかかってボーッとしてるヤツらもいるけど、まぁそんなことはどうでもいい。
この切符の自販機で一日乗車券も買えるはずだよな?

一日乗車券のことは「ウン・ジョルノ」っていうらしい。
いま調べたら2011年7月時点で4.5ユーロ。イ課長が買った2012年3月もそのくらいの金額だったはずだ。
さて、買ってみようか。まず英語を選択して・・・・一日乗車券はこれか?次に10ユーロ札を入れて・・・

すると、「所在なげに自販機に寄っかかってた」若いブス女が愛想笑い浮かべながら急に近づいてきた。
「ねぇアナタ切符を買いたいの?どの切符ぅ〜?切符買う時はね、ココ、ココ押すのよ〜?」

ああ、来やがった、と思ったよ。
コッチが聞いてもいねぇのに親切ごかしに教えるフリして、お釣りをチップとしてねだろうってわけだな?
ったくもう・・・初めてのミラノ、最初の朝、いきなりこんなブス女がたかってくるとは、素敵な国だなイタリア。
ブスタカリはほぼ無視して切符購入作業を続けた。釣り銭がチャラン、チャランと音をたてて・・・
いや、実際のところは「チャ」の音がしたくらいで、電光石火、ブス女の手が伸びて釣り銭をサラッていくではないか。

おいッ!
たまげて思わず日本語が出た。
タカリじゃない。完全なカッパライじゃん。これはもう立派な犯罪だ。

ブス女は握りしめた釣り銭を一枚ずつ、イ課長の出した手のひらに戻し始めた。
「代わりに釣り銭を取り出してあげただけじゃない」ってな顔してやがる。ふざけんな、クソブスッ!!
もちろん全部戻すわけがない。「ワンユーロ、プリーズ」なんて言って、こんどはオネダリかよバカヤロウ。
相当怒った顔で「NO」と言うと、もう1枚硬貨を返したけど、まだこのクソブスの手に釣り銭が残ってるのは
どんな阿呆でもわかる。

手首をひっつかんでモギ取ろうかと思った。
メトロの駅で、周囲には人がたくさんいる。こういう状況なら、むしろ騒ぎを大きくした方がいいかもしれん。

そこでハッと気付いた。
さっき「自販機によっかかってるヤツらもいる」と書いたでしょ?そう、どの自販機の列のそばにも
皮ジャンとか着た、所在なげな若い男、もしくは女が一人か二人、ジーッと立ってんだよ。

単独犯じゃない。こいつらチーム体制だ。ミラノ地下鉄駅に巣食う、釣り銭窃盗団。
全ての切符自販機に窃盗団の団員が“配置”されてる。アッチにもコッチにもこのクソブスの仲間がいる。
今ここでイ課長がこのクソブスと格闘を演じれば、真っ先に仲間が駆けつけてくるに違いない。

イ課長にブルース・リーくらいの戦闘力があれば(古すぎる)、窃盗団相手に大立ち回りを演じるけど
それは無理だ。しかもこっちは出張中の身。このあと午前中にアポがある。こんなクソブスに釣り銭を
盗られたままあきらめなきゃならねぇのかよ。ちっっっくしょう・・・
クソブスはニヤニヤ笑いながら離れていった。後ろから飛び蹴りでも食らわせてやりたかったが・・・

この事件のあと、面談したミラノ在住の日本人はメトロでスリにやられた経験があると話してた。
日本から来た出張者ん中にはパスポート盗られた人もいたって。おいイタリア、いいかげんにしろ。
イタリアには「スリやカッパライだらけの国ってイメージがある」・・・ああイ課長は確かにそう書いたよ。
しかしそれは取り消すよ。イメージどころじゃねぇ!実際そのとおりじゃねぇかッ!!盗賊ども!

この時盗られたのはたぶん2ユーロ硬貨だと思う。当時のレートで約200円か。
あとでトホ妻から「2ユーロで済んでよかったじゃない」と言われたけど、貧乏根性がしみついたイ課長は
金額の多寡にかかわらず、こういうことはものすごく腹が立ち、根にもつ。

はぁはぁ・・・(←思い出して、改めてムカついている)。とにかくだね、読者の方にこれだけは言っておきたい。
ミラノ中央駅の地下、メトロの切符自販機は使ってはいけない。窃盗団は今日も自販機でガイジンから
釣り銭をカスメ取っているに違いない。使っちゃダメ。切符を買うときは有人窓口で買いましょう。

夕方、メトロに乗って中央駅に戻ってきたら、相変わらず自販機のそばには窃盗団が立っていた。
よっぽどスキマから写真を撮って、このブログでさらしてやろうと思ったけど、愚かなるイ課長はこの時、
デジカメのバッテリーを切らしてしまっていたのだ。あーなんて間抜けなんだイ課長。
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上はバッテリーが切れる前にミラノ中央駅のメトロ駅を撮った写真。
この日はちょうど女性に花を贈る日?だかナンだかで、やたら花売り、それも男の花売りが多かった。

ついでにいうと、ミラノのメトロってこんな感じ。デジカメが死んでたから、これは携帯で撮った。
時刻は16時頃だったか・・けっこう混んでるよね。さぞかしスリは居心地がいいだろう。
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とにかくミラノの地下鉄にはくれぐれも気をつけてほしい。
切符の自動販売機には窃盗団が貼り付き、車内にはスリがうようよ・・・なんつう地下鉄だまったく。
ミラノのメトロなんて豚に食われろ!ついでにミラノの街もイタリアごと地中海に沈んじまえ。

ったくもう。イ課長は根にもつぞ!プンスカッ!!

 
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by tohoiwanya | 2013-04-05 00:07 | 2012.03 欧州出張 | Comments(10)
2013年 01月 16日

【パリの駅シリーズ:4】 リヨン駅

トホ妻が北駅のことを「東京でいえば上野駅」と評したとき、比較対象に出したのが
このリヨン駅だった。いわく…
「リヨン駅は“南仏に遊びに行く駅”的な、華やかなイメージがある」

当時、イ課長はパリなんて一度も行ったことない身。「ふーんさいでござんすか」と
拝聴するしかなかったわけだが。

そんなイ課長もいまやパリ主要駅をコンプしたもんね。ふふん(笑)。
中でもリヨン駅は、宿泊ホテルの真ん前だったから、リヨンの街に行く時、ここからTGVに乗ったし
(そう、リヨン行きの列車はリヨン駅から出るのだ)、他のどの駅に行くときも
まず、このリヨン駅からメトロに乗って移動したわけだ。
2011年のパリ滞在中、最も頻繁に出たり入ったりした駅だったといえる。

リヨン駅の外観はこんな。どーーん。
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第一印象はとにかくデカい時計台の目立つ立派な駅だなー、と思った。
サン・ラザール駅の正面にも時計がハマッてるけど、あれに比べてやたらデカい時計だ。
バランス的にややデカすぎるのでは?と思わせるくらいデカい(笑)。

現在のリヨン駅は1900年パリ万博のときに作られたそうで、例のアレクサンドル3世橋なんかと
“同級生”ということになるんだと。へぇ~存じませんでした。

建物の外壁もやたら豪華だ。
女神らしきご婦人やら、何だかわからない裸体のご婦人やらがそこらじゅうに貼り付いて、
ちょっとした宮殿のようなたたずまいなのである。
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中はこんな感じ。この駅に関しては昼間の写真があるのである。
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もっとも、リヨンに行くんでここからTGVに乗ったときはは7:24分という、例によって
朝早い列車だったから駅もまだ真っ暗だったけどね。
夜…つうか、早朝のリヨン駅の写真もお目にかけようか?こんな感じだ。
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これまでご紹介した「夜のように真っ暗な早朝のモンパルナス駅や北駅」に行くために
さらにもっと早い時間にホテルを出て、このリヨン駅からメトロに乗るわけだから、
この「夜のような早朝のリヨン駅」の光景は眠さと、身を切るような寒さの記憶とともに
イ課長の中では冬の海外出張の、悪しき思い出のイメージとして残ってる(笑)。

夜の駅構内はこんな感じ。行き止まり式構造の駅なのである。
ちなみに、これまでご紹介したパリの6つのターミナル駅、ぜーーーんぶ行き止まり式だ。
ヨーロッパの大きな駅の典型的スタイルと言っていい。
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しかしリヨン駅、どうしてお前は「リヨン駅」なんだ?
ガイジンは何となく気づかずにスルーしちゃうけど、よく考えてみたらこれは
東京の巨大ターミナル駅の一つに「名古屋駅」っていう名前がついてるのと同じことだ。
そういう名前つけるか?フツー。

これでリヨンに「パリ駅」があれば笑えるところだけど、さすがにそれはないようだ。
ちなみに、リヨンの街には『リヨン駅』って名前の駅はないそうで、イ課長が利用したのも
「リヨン・ナントヤラ」って、後になにか付いた駅名だったな(調べろよ)。

実はこの駅を「パリの駅シリーズ」の最後にもってきたのには理由がある。
「利用した順番通り」なら、リヨン駅じゃなく、北駅が最後になるはずだった。
でも、ここを最後にする方が次回への流れが良くなるんだよ。

このリヨン駅の中には有名な豪華レストランがある。
「ル・トラン・ブルー(英訳すればブルー・トレイン)」っていうレストランだ。
ガイドブックなんかにも載ってる有名店で、「ニキータ」って映画にも出てきた。

実はイ課長はなぜか、その「ル・トラン・ブルー」で晩メシを食ったんですねー。
駅に続けて、そのレストランをご紹介するために、リヨン駅を最後にもってきたんですねー。

リヨン駅構内にある絢爛豪華な高級レストラン「ル・トラン・ブルー」。
駅もそうだけど、そのレストラン自体も歴史建造物に指定されてるんだとか。
B級グルメ専門のイ課長が、なぜそんなゴージャスなレストランでメシを食ったのか?

次回の更新で全てが明かされる…(ひっぱるねぇ)。


 
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by tohoiwanya | 2013-01-16 00:21 | 2011.11 欧州出張 | Comments(0)
2013年 01月 14日

【パリの駅シリーズ:3】3つのターミナル駅

3連休なのをいいことに、こんな時刻に更新するのである。

さて、パリの駅シリーズ。最後を飾るリヨン駅の前に、寄り道をしたくなった。
だから、予定を変更して今日は他の駅のことを書く。

2011年の出張で、イ課長は仕事上の訪問先に行くために、パリにおいて
モンパルナス駅、北駅、リヨン駅を利用した。だから最初は順当にこの3つの駅について
書こうと思っていたのだけど…

…ん?だが待てよ?

考えてみりゃ、シュツットガルトからパリに到着したのは東駅だった。
翌日、ルーアン観光に行くために使ったのがサン・ラザール駅。
オーステルリッツ駅は日曜日に散歩で見学して、この駅の地下からRER(近郊線)に乗って
夜のエッフェル塔を見に行ったんだよ。ってことはだよ?

なんと。
イ課長はあの出張でパリ主要駅を全部使ってたんだ!
パリ6大ターミナル駅をコンプリート。ステージクリア。すごいぞイ課長(笑)。

というわけで、せっかくだから仕事以外で使った3つの駅のことも触れておこうと思ったわけだ。
以前の記事と多少カブるけど、やはりここは「6駅完全制覇」という完璧性を追求しておきたい。

【サン・ラザール駅】
歴史と伝統あふれるサン・ラザール駅。モネも描いたサン・ラザール駅。

2009年にはガタガタ工事してたけど、2011年にはそれも完成して、落ち着いてた。
ここはノルマンディー方面の列車が出る駅で、ルーアンにはここから行ったわけだ。
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ただサン・ラザール駅と言やぁ,映画ヲタクのイ課長にとっては映画ヲタク的な意味で
非常に思い入れがある駅なんだよ。2009年の旅行のときも詳しく書いた
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「シェルブールの雨傘」のロケ地、シェルブールに行きたい方(少ないだろうが)
「男と女」のロケ地、ドゥーヴィルに行きたい方(いるかなぁ?)
「シベールの日曜日」のロケ地、ヴィル・ダヴレーに行きたい方(いないだろうと思う)
全部サン・ラザール駅からの発車です。しかも駅自体も「男と女」の、有名なラストシーンの
ロケ地だっつうんだから、フランス映画ファンにとっては聖地のような駅なのである。


【東駅】
北駅とほとんど隣接すると言っていい東駅。
シュツットガルトから週末ルンルン気分で乗ったTGVの到着駅が東駅だったのである。
着いたときは夜で暗かったけど、昼間は利用客でにぎやかな駅だ。
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東駅からさらに東にちょっと歩くともうサン・マルタン運河なんかがある。
北駅同様、パリ下町情緒あふれるエリアと言っていいだろうな。

駅構内のショップもけっこう充実してて、イ課長はこの駅の中のロクシタンで
日本へのお土産を買ったりしたもんだった。
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ランスに行ってランス大聖堂を見たいという方(これは多いだろう)
あと…ドコ方面行きが出るのかよく知らないんだけど、方角からいってパリ東方の
都市に行きたい方は利用するであろう駅なのである。


【オーステルリッツ駅】
ここは上にも書いたように、地下の駅から近郊線に乗る時に利用したけど、
この駅から長距離路線に乗ったことはない。
だから、ドコ方面行きの列車が出る駅のかも実はよく知らない(笑)。
おそらくパリ南方の都市向けじゃないかと思うが、よくわからんヌ。

リヨン駅前のホテルにチェックインして、リヨン駅をブラブラ散歩・見学したあと、
セーヌ川対岸にあるこのオーステルリッツ駅まで足を伸ばしてみたというわけなのだ。
リヨン駅とオーステルリッツ駅はセーヌ川をはさんでアッチとコッチにあって、近い。
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石造りの外観で、なかなか歴史のありそうな駅だ。
駅名はナポレオンが勝った「アウステルリッツの戦い」からとってるらしい。
しかし、この駅からアウステルリッツ行きの列車が出ているのかどうかは知らぬ。

中はこんな感じ。
パリのターミナル駅によくある、長~い三角屋根構造になってて、これだけ見たら
ここがナニ駅なのか全然区別がつかないよね(笑)。
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以上、パリ主要駅コンプリート記念、3つのターミナル駅の駆け足紹介でした。

イ課長は海外の駅を見学するのが好きだし、パリの駅はそれぞれに趣きがある。
皆さんもパリでヒマがあれば、あちこち見学してみるのも面白いと思う…けど、だ。

こういう大きな駅にはヘンなヤツ、あぶないヤツ、スリ、ひったくりの類もいる。
そうウヨウヨしてるってわけじゃ(たぶん)ないだろうし、イ課長も遭遇はしなかったけど、
巨大駅はそういう連中が“仕事場”にしやすい場所であることは確かだ。
念のため、駅見学に際しては警戒レベルを1段階くらい上げて、のぞみましょう。

パリの駅シリーズ。モンパルナス駅から始まって、これで5つご紹介し終わったわけだ。
次回はいよいよ、今度こそ、シリーズラストを飾るリヨン駅のご紹介でーーす。
 
 
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by tohoiwanya | 2013-01-14 02:11 | 2011.11 欧州出張 | Comments(6)
2013年 01月 12日

【パリの駅シリーズ:2】北駅

パリ北駅

この語感には何となくロマンチックなイマジネーションをかきたてるものがある。
パリに行ったことがない頃から「北駅」っていう駅があることは聞いたことがあって、
そこはきっとノスタルジイと旅愁に満ちた駅に違いない、と勝手に想像してた。
「北」っていう言葉が影響してたんだろうな、きっと。

パリ経験のあるトホ妻が北駅についてイ課長に説明したことがある。
いわく、北駅というのは東京で言えば上野駅に近くて、周囲は庶民的かつ下町的な
雰囲気に満ちた駅なのである…ということらしい。

実際に北駅を始めて見たのは2009年に初めてパリを旅行した時だ。
駅自体は近代的で、ベルギーやドイツに行く国際列車も出る巨大駅なんだけど、
駅の周囲は確かに下町っぽい雰囲気がある。

北駅からしばらく歩いてモンマルトルの周辺まで行くと、これはもうはっきりと
黒人やアラブ系・インド系なんかの移民が多く住む地区だってことがわかる。
美容院に貼られたモデル写真がアフロヘアの黒人女性モデルだったりするからね。
そこからさらに歩くと、ポルノショップ街があり、赤い風車ムーラン・ルージュがあり…
…なんとなく上野駅から浅草にかけて歩いてるような気分。

しかし、こういう「昼間の北駅」の思い出はぜんぶ2009年のパリ旅行のときのことだ。
2011年出張では7:58発リール行き列車に乗る必要があって、例によって眠い目をこすり、
寒さに身をかがめながら早朝にホテルを出て、北駅に向かった。

北駅に着いたのは7時ちょい過ぎくらいじゃなかったかな。
しかし、朝の列車に乗ろうっていうフランス人たちで駅の中は混んでる。
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上の写真の右のところに何やら光り輝く柱みたいなものが床から突き出ている。
これ、何かっていうと、要するに電気ストーブなんだね。大して暖かいわけじゃないけど、
ないよりはマシだっていうんでフランス人たちが暖をとってる。
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上の方から北駅全体を見渡してみる。
天井が高くて、クラシカルな球形の照明がズラリと並んでるあたりは、いかにも
歴史と伝統を誇る駅としての風格があって、なかなかよろしい。
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ちなみに、駅前はこんな感じ。その名もズバリ「テルミヌス・ノール=北駅」っていう
建物が真ん前にあるね。何度もいうけど、これは夜の写真ではない。
もう7時をトックにまわった朝の写真なのである。
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ほら、もう7:43だし。
でも例によって「発車直前まで何番線か教えてあげないよ~んシステム」だから
発車15分前になってもこうやって表示板の前で待ってなきゃならん。
まったくもう…フランス人ってやつぁ…
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実はこの夜、リールから再び北駅に戻ってきたとき、イ課長はフランス人に対して
さらなる呪詛の言葉を吐くことになった。

北駅の切符自販機で、翌日のドゴール空港までの切符を買っとこうと思ったんだよ。
通訳さんが一緒だと、機械の表示画面がフランス語でも切符が買えるじゃん?
彼女についててもらいながら、自販機の表示画面を操作してドゴール空港…大人2枚…と
順調に買い進み、最後の入金画面になったら…

現在お札が使えません」という表示が(通訳さんの話によると)出るではないか。
となりの自販機に移って買おうとしてもダメ。どれもダメ。おそらく、この時は北駅全体の
切符自販機システムがトラブッて、全部「お札は使えません状態」になってたと思われる。

仕方なくクレジットカードで買おうとしたら…えッ?!カードも「使えません」だとゥ?
フランス人〜〜〜、そんなにイ課長を怒らせたいか?

通訳さんが「硬貨なら使えるみたいです」っていうけど、そんなねぇ、パリ中心部から
ドゴール空港まで1000円くらいするんだぜ?二枚買おうとすりゃ2000円だぞ?
2000円分もジャラジャラ硬貨をかき集めろってか?!ふざけんな!

こうなると旅愁あふれる駅もヘチマもあったもんじゃない。
イ課長の北駅に対する印象は一気に悪化し、同時に対仏感情も大幅に悪化した(笑)。
自分の財布から硬貨をジャラジャラ出し、同行者の人の硬貨もあわせて、二人分の
切符を買えるかどうか勘定してみたけど、そりゃねー2000円分もの硬貨なんて、ないよ。

まったくもう~…ワインばっか飲んでヘラヘラしてねぇでな、駅の切符自販機くらいは
マトモに動くようにシステムメンテナンスしとけ!フランス人!

結局、北駅では切符を買うことができず、ルーブル3時間1本勝負のために移動した
メトロの駅の自販機で(これはマトモに動いた)やっと切符を2枚購入できたのである。
ったくもう~…ぜいぜい…。

次回?次回はリヨン駅をご紹介する予定だよ。ぜいぜい…。
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by tohoiwanya | 2013-01-12 00:18 | 2011.11 欧州出張 | Comments(6)
2013年 01月 10日

【パリの駅シリーズ:1】モンパルナス駅

パリには行き先方向別に大きなターミナル駅がいくつもある。

東京でも東北なら上野駅、甲信なら新宿駅、東海道だったら東京駅みたいに
行く方向によって発着駅は異なるけど、パリはそういうターミナル駅が
(イ課長の知る範囲では)6つある。以下の6つ。

サン・ラザール駅、北駅、東駅、リヨン駅、オーステルリッツ駅、モンパルナス駅

2009年のパリ旅行のときはパリからちょっと遠出するたびに、アミアン→北駅から
シェルブール→サン・ラザール駅から、シャルトル→モンパルナス駅から
ランス→東駅からって具合にアチコチの駅から乗らなきゃいけなかった。

2011年の欧州出張でパリからナント、リール、リヨンといった街に行ったときも
使う発着駅は毎日違った。何でいつもこうなるんだろう?(笑)
そのたびに駅までの時間や経路を調べるのは面倒だったけど、外国の駅が好きな
イ課長としては、3日間で3つの異なる駅を見るっていうのはソレはソレで楽しい。

せっかくだから、ロンドンの時と同様に「パリの駅シリーズ」企画でいってみよう。
まずは、ナントに行くための列車に乗ったモンパルナス駅。

この時は何せモンパルナス駅7時発の列車に乗る必要があったからねぇ。
例のホテルで5時前に起き、ヒゲを剃ったり着替えたりして、5時半に朝食。
6時にはモンパルナス駅に向かって地下鉄に乗った。11月下旬のパリの朝6時なんて
まだ真っ暗で完全に夜だし、眠いし、しかもクソ寒いときた。素敵な気分だぜ。

リヨン駅前のホテルから地下鉄を乗り継いで行ったけど、けっこう時間がかかったなぁ。
それでも海外出張では異常に用心深いイ課長だから、ちゃんと余裕をもって
発車30分前くらいにはモンパルナス駅に着いたのである。
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うーーん…暗い。早朝っつうより完全に夜の駅だ。
駅正面の高層ビル、モンパルナス・タワーも真っ暗で何も見えん。実につまらん。
少しは何か面白いモノを見せてくれたらどうなのだ。
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駅の中はこんな感じ。
ホームはけっこう高いところにあるみたいで、ずいぶん階段やエスカレーターを登ったなぁ。
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やれやれ。やっとホームのフロアに着いた。
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駅構内には黄色いSNCFの機械が並んでるけど、これは…ナンなんだ?
予約チケットの発券機っぽいけど、何だかよくわからない。
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まぁね、こちとらSNCFの切符のネット予約のことは、ちったぁ知ってるお兄ィさんだ。
すでに切符は持ってるから何も心配する必要ないんだよん。ふん。てやんでい。

モンパルナス駅はモダンな建物だし、近代的な機能を持った駅なんだろうけど、
この時のイ課長は「眠い」「寒い」「まだ夜じゃん」「ああ海外出張なんてイヤ」といった
後ろ向きの気持ちが強くて、あまり芳しい印象が残ってない(笑)。
しかし、こうしてSNCFのマークをつけたTGVやらナニやらがズラリと並んだところを見ると、
いかにもフランス・鉄道の旅って気分になってくるね。
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ナントからパリに戻った時も当然モンパルナス駅に着いた。すっかり夜だったけどね。
こっちは疲れてるし、暗いモンパルナス駅は朝タップリ見たし、トットとメトロに乗って
トットとホテルに戻りましたよ。

まぁ「ロンドンの駅シリーズ」の1回目と同様、最初はやや印象の薄い駅から始めるのだ(笑)。
2011年欧州出張で利用した「パリの駅シリーズ」。
次回はパリ北駅をご紹介します(最後だけ『世界の車窓から』風に)。
  
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by tohoiwanya | 2013-01-10 00:16 | 2011.11 欧州出張 | Comments(0)
2012年 09月 03日

飾り窓 2

「海外のユウワク」を書いたら思い出した話があるから、そっちを先に書こう。
どうも当分ルーアン観光に回帰する気配はなさそうだね(笑)。

今日は今年の3月に行った欧州出張での話だ。
毎度おなじみフランクフルトから入って、ブリュッセル、ミラノと渡り歩いたんだけど、
そのブリュッセルでの経験。標題からして大変だ。何せアレの「2」だからね(笑)。

ブリュッセルには大きなターミナル駅が北駅、中央駅、南駅っていう風に3つ存在している。
この3つの駅はつながってて、地図で見ると上(北)から順番に北駅→中央駅→南駅とタテに並ぶ。

だからどの駅も基本的に線路が南北に走り、出口は東と西にあるという構造になっている。
駅が地下にある中央駅だけはちょっと違うけど、北駅と南駅は完全にそういう構造。
東京だったら東京駅や新宿駅と同じだ。駅をはさんで東と西に“駅前”がある。

ここまではいいね?

さて、そのブリュッセル北駅だ。
アントワープに行こうっていうんで、イ課長は北駅から列車に乗った。
ブリュッセル北駅の、一番東寄り、地図で言えば右端のホームからの発車だった。
電車に乗ったイ課長はたまたま進行方向に対し右側の席に座ったから、電車が走り出すと
東側の駅前が見えた(つまり、アントワープはブリュッセルの北にあるわけだ)。

発車直後、まだ遅い速度の車窓からボンヤリと東側の街の風景を見ていたイ課長は
いま自分が見ている街の様子に気付いて、ギョッとした。


えっ?えっ??えっ???!い、いま見えてるモノ、あれは…えええっ?!
・・・・あれ飾り窓だよな??

電車はすぐに速度を増し、いま見た一角もたちまち後方に遠ざかってしまった。
いやでも確かにそうだった。そういうタタズマイのご婦人が道路に面した建物の
ガラスの向こうに何人も見えてたぞ??




電車から見える飾り窓ぉ??


全く予期せぬ光景だったからビックリしたよ。たまげたね。
世界はまだ見ぬオドロキに満ちているのだなぁと、つくづく思う。
ハンブルクで見た飾り窓は大歓楽街の中の、わかりづらい1本の路地だったから、何となく
「奥まったところでひそやかに」「知る人ぞ知る」的な雰囲気が多少はあった。

しかし電車の窓から見える飾り窓ってナンですかそれ。オープンすぎませんか。
山手線に乗って上野~御徒町間を通ると、車窓からアメ横がよく見えるじゃない?
そんな感じで飾り窓が見えりゃ、誰だって驚く。

アントワープからの帰りの電車。また北駅の一番東寄りのホームに着くのだろうか?
そうなった時に備えて、帰路は進行方向に向かって左側の席に座った。
往路は不意打ちだったから、帰路はもう少し入念に検証したかったのだ。

電車はブリュッセル北駅に近づいて速度を落とす。
うわーーーーーいるいる。いるよ。Tバックだの超ミニスカだのナースルックだの、
開放的なコスチュームに身を包んだ御婦人たちがいるよ。その前を男たちがノソノソと
歩いてるのもよく見える。ひぇーーー。

この「駅前飾り窓」に驚いたのが2012年3月6日。
翌日の3月7日、もう一度この北駅からブリュッセル空港まで電車に乗る機会があった。

これまでブリュッセルには4回くらい来て、北駅も何度も使ったけど、考えてみたら
西口しか使ったことがなかった(大半のガイジン旅行者はそうだと思う)。
西口はタクシーや地下鉄やバスの乗り換えがあって、大きなビルなんだよ。

飾り窓がある東側ってどんな感じなのか、一度見ておきたかった。
これから空港に行く身、ゴロゴロスーツケースをひきづりながら、
行ってみましたですよ、ブリュッセル北駅の東側出口に。

立派なビルがある西口とは大違いで、東口は天井の低い、小さな出口だ。
駅を降りたらいきなり、雑然とした商店街がある。立派で近代的な西口とは月とスッポン。
昔、駅のコッチ側は風紀・治安ともに悪いって書かれてたのを読んだことがあるけど、
こんなんだったのかよ…。

電車から見えたんだから、飾り窓は北側の方にあるはず…この雨の中、荷物ひきづって
歩こうかどうしようかと迷ったけど、あたりを見ているうちに歩く必要はないことに気付いた。

もうね、駅を出るといきなり「そういう地帯」なんだよ。
東口の小さな出口の前に立って左右を見ると、窓ガラスの向こうにアラレもない姿で立つ
御婦人たちがイヤでも目に入って来る。ひええ。東口スゴすぎます。

ハンブルクがそうだったから、ここでも写真撮影はヤバいんだろう、きっと。
それでも、雨の中カメラを出して1枚だけ撮った写真がこれ。
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この写真の左側の上には鉄道の高架橋がある。
右側にはズラリと飾り窓が連なってるわけだ(左側も実はそうなのかもしれない)。
この写真じゃ御婦人たちは見えないけど、そういう御婦人にカメラを向けるのはヤバい。

いやーーー驚いた。
ブリュッセルを代表する巨大ターミナル駅の東側駅前がいきなり飾り窓であることにも、
その飾り窓が電車から見えることにも、そして何より北駅の西口と東口とで街の感じに
ここまで天地の違いがあることに、驚きましたですよイ課長は。

 

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by tohoiwanya | 2012-09-03 00:10 | 2012.03 欧州出張 | Comments(10)
2012年 07月 23日

ルーアンに行ってみよう

イ課長がこれまでにこなしてきた欧州出張では、必ず「金曜に仕事が終了、土曜に半日観光、
そのまま土曜の夜の便で帰国」というのがお決まりのパターン。
土曜日の半日観光で見たプラハリューベックアウクスブルクブリュージュ
ハンプトンコート等々の場所はどれも思い出深いところばかりだ。

しかし、去年の11月出張の場合、土曜の半日観光どころか、土日がマルマル休めた。
こういうのはイ課長も初めてで、この土日をどう過ごすかを考えるのは楽しかったなぁ。
基本線としては、こんな感じで検討を進めた。

①せっかく二日あるんだから土曜日はパリからちょっと離れた街に日帰りで行ってこよう
②日曜日は夕方までひたすらパリ市内でマニアックな観光に没頭しよう
 (夜にはパリで同行者と合流する予定だった)

さて、土曜日の①だ。どこに行こうか?
出張準備で忙殺され、ともすれば「あーもう行きたくねぇこんな出張!」というステバチな、
後ろ向き気分なりがちな日々にあって「土曜日はパリからドコ行こうかなぁ~?」と
考えることは海外出張モチベーションの維持に大きく寄与したと思うよ(笑)。

しかしどこに行くかは意外になかなか決まらなかった。
パリを朝発って、夕方頃に戻ってこられるところっていうとある程度範囲が限られるけど、
距離的にちょうどいいアミアンとかランスなんかには2009年にもう行ってるんだよね。
まだ行ったことない場所でステキそうな所。どこかなぁ~?てな感じでフランスの地図を
眺めながら考え、考えた末に思いついたのがルーアンだったのだ。

ルーアンはパリからけっこう近い。鉄道で1時間ちょっと。
ルーアンといえばイ課長が真っ先に思い出すのは、モネが描いたルーアン大聖堂の
連作シリーズだ。そうか、そうだよな、あの街には立派なゴシック聖堂があったじゃん。
マイルドな教会建築ヲタク、イ課長の心がルーアンに傾き始める。

ルーアンって、ジャンヌ・ダルクが火刑に処された街でもあるんだと。へぇ~…存じませんでした。
要するに、歴史あるフランスの古都(フランスにそういう街は多いが)というわけだな。
まぁジャンヌ・ダルクにはさほど興味はないけど、やっぱルーアン大聖堂は見たい。
超有名観光物件があるわけじゃないけど、週末にフランスの古都を散策するのもいいじゃん。
というわけでルーアンに行くことに決めた。

2011年11月26日土曜日の朝。
パリからルーアンに向かう鉄道の旅は、まずサン・ラザール駅から始まる。
この駅は2009年に何度か利用してるからもうおなじみ気分。余裕ですよ、ヨユウ。
…と思ったら、おや、駅前にヘンなドーム?が出来てるぞ。そういや2009年には
この辺一体が工事中だったもんなぁ…こんなのが出来たんだ。それにしてもルーブル前の
透明ピラミッドといい、ココといい、フランス人はこういうの好きだねぇ…。
f0189467_0105497.jpg

駅前の工事が終わって、正面の階段が普通に使えるようになってたのは嬉しかったね。
ここは「男の女」の忘れがたいラストシーンに出てきた階段なんだけど、2009年の時は
工事で見られなかったんだよ。あー意外なほど映画のまま残ってるねぇ…。
f0189467_23531585.jpg

f0189467_0111852.jpg

そして、これまたおなじみ、直前まで何番ホームから発車するかわからないシステム。
ええ、フランスなんてしょせんこんなモンっす。承知しておりやす、余裕っす(笑)。
イ課長が乗る8時50分発の列車が何番線発車か、表示をのんびり待たせていただきやしょう。
f0189467_0102860.jpg

ルーアンに行くための切符は例によってSNCFのサイトで予約していた。
ただ、この路線はまだ「チケットを自分でプリントアウト」のシステムに対応してなくて
予約確認証をメールで受け取るという方式。だから切符は当日引き換える必要があった。

イ課長は用意周到に日本から持参した予約確認メールを、この日の朝早く、パリ東駅の
切符売場で切符と交換しておいたのである。予約確認メールってこんな感じ。
f0189467_21254485.jpg

で、受け取った切符はこんな感じね。
長距離TGV路線なんかだと、ほぼ確実に切符は自分でプリントアウトできるんだけど、
ルーアンに行く程度の近場路線だと、こういうこともある。
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てなことを言ってる間に、列車は無事ルーアンに着いた。
朝の10時とはいえ、11下旬のルーアン・リヴ・ドロワ駅はまだ日も低い。
冬の日の早朝って感じだ。しかしもう一度言うが、一応もう10時だ。
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この同じ駅から14時57分の電車でパリに戻るまで約5時間。
ルーアンの街で自由を満喫してやろうじゃねぇか。

というわけで、これからしばらくルーアンを訪ねた時の話を書き続けようと思う。
(まぁ時々、全然違う話に飛ぶこともあるとは思うが)
なかなか情緒に富んだ、いい感じの地方都市だったよ、ルーアンは。

  

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by tohoiwanya | 2012-07-23 00:14 | 2011.11 欧州出張 | Comments(5)
2012年 05月 30日

さらばブダペスト

あーついに“ドナウの真珠”とうたわれた、美しきブダペストの街と別れる日が来てしまったよ。
もっとも「別れる日」つうても、到着日と同じ日の夕方だったわけだが(笑)。

地下鉄に乗ってブダペスト東駅に向かう。
ニンゲン恐ろしいもんだね。朝着いたときはあれほど「右も左もわからないガイコク感」に
あふれていた東駅が、ブダペストに体がなじんだ今となっては妙に懐かしい。
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改めて見ると、ブダペスト東駅って建物として本当に立派だ。
こんな風にやけに壮麗なロビーなんかもあって驚いた(下の写真は朝撮ったものだが)。
しかし、エキナカショップはまだ何となく「垢抜けてなさ」みたいなのが感じられたね。
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この時、イ課長たちは現地通貨フォリントがまだ少し残っていた。
よく覚えてないけど、おそらく1000円か1500円程度は残ってたんじゃないかな?
もう一度ユーロに再両替しても良かったんだけど、また手数料とられて両替するほどの
金額でもないし、この駅で何か買って使いきっちまえってことになった。

とりあえず、ウィーンまで帰りの電車は3時間近い長丁場だ。
各自ペットボトルの飲物を買う。しかしこんなんじゃ全然使いきらん。もっと何か買わねば。
しかし買うっつうてもなぁ…Budapestのロゴ入りグラスなんて買ってもしゃーないし。
うーん…うーん…ナニ買おう?

果物屋さんがある。よし。しょうがない。ここで量り売りで果物買って、
フォリントをきれいに使い果たしちゃうしかない。
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残ったお金で果物を買い込む観光客は我々以外にもけっこういた。
(ちなみに、フォリントはハンガリー国外での両替はけっこう難しいらしい)
たぶんこの果物屋、「最後に駅でフォリント使いきりたい」という外人観光客ニーズを
的確につかんだマーケティングで、成功しているんだと思われる(笑)。
結局、相当大量のサクランボを購入することになった。

ウィーンに戻る列車はこれ。
行きのÖBB(オーストリア国鉄)の車両に比べるとちょいと年季が入ってるけど、まぁいい。
先頭車両にCARGO(貨物)とあるのは、ハンガリー国鉄が我々を貨物扱いしてるんじゃなく、
たまたま貨物列車専用機関車で客車をひっぱることになったからだと思いたい(笑)。
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車両の中はこんな感じで、コンパートメント席。
最近は国際列車もモダンなオープンサルーンが主流になっちゃったから、
コンパートメントに乗るのは久しぶりだなぁ~。
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名残惜しいし、まだちょっと時間があるからカメラを持って再びホームに出て、
ブダペスト東駅の風景を何枚か撮った。
楽しかったなぁ。また来ることあるかなぁ?…ブダペスト。
濃密な半日だったよ。ばいばい、ブダペスト。
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東駅を出た列車は方向的にはまず西に向かう。しかしその後、南の方にぐるーっと
大きく円を描くようにまわって東向きになり、やがてドナウ川を渡るはずだ。

ドナウ川の鉄橋渡るとき、窓の方向(北)に王宮なんかが見えるはずだよな?
鉄橋の上から夕焼けに照らされたブダペストに別れを告げるなんて、ロマンチックじゃん。
そう思いながら窓の外の景色を見てると、ほどなく列車が鉄橋にさしかかった。





ガガガーーーーーッ!!

見事なタイミングで反対方向に走る列車がすれ違った。
何も見えなかった…(笑)。

ちなみにあのコンパートメント席、他の乗客はいなくてイ課長とトホ妻の独占。
気楽に足を投げ出してサクランボ食ったりしてたんだけど、やがて二人とも
泥のような眠りにつき、ほとんど仮死状態でウィーンに戻ってきたのでありました。



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by tohoiwanya | 2012-05-30 00:54 | 2011.06 ウィーン旅行 | Comments(0)
2012年 03月 03日

フランクフルト中央駅というところ -その4-

フランクフルトについていろいろ書いたけどねぇ、結局つまるところ、だねぇ、
あのつまらない街で魅力的なところ、見るべきところ、語るべきところといえばねぇ、
フランクフルト中央駅に尽きるんじゃないかと思うわけヨ、イ課長は。

「出張でフランクフルト」となると「またか…」と思っちゃうけど、
またフランクフルト中央駅で降りるんだ、と思うとなんかうれしい。
これまでイ課長ブログではこの駅について「その3」まで書いてるんだけど、とうとう
今日は「その4」だよ(笑)。この駅のことならイ課長はいくらでも語る。

外国を旅して、とりわけ旅情をかきたてられる施設ってあるじゃん?
代表的なのが交通関連施設だよね。たとえば空港とか、港とか、駅とか。
まぁ普通のビジネス出張者が船に乗るってことはあまりないから、港の旅情については
イ課長もよくわからんが…。
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しかし駅とか空港の、あの独特の雰囲気って好きだ。
いろんな肌の色の人たちがそれぞれの目的地に向け、荷物を抱えて足早に行き交う。
時々ひびく外国語のアナウンス…そんな中に一人ポツンと座ってるっていいよねー。
「自分はいまガイコクにいることであるよなぁ…」と詠嘆の助詞を使って旅情にふける。

空港施設がおおむねどこの国でも先端技術をつぎ込んだ先端施設っていう性格を持つのに対し、
鉄道駅、特に欧州の巨大ターミナル駅は歴史と風格のある駅が多くて、駅ごとの印象も異なる。
ドイツに限っても、イ課長はこれまで大きな街の大きな駅にいろいろ行ったけど
その中でもフランクフルト中央駅の格調高さと立派さは群を抜いてると思うのだ。
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ベルリン中央駅は新しくて金ピカすぎるし、ミュンヘンは屋根が低くて威厳に欠ける。
ハンブルク中央駅は個人的には好きなんだけど、やっぱ「欧州の巨大ターミナル駅」っつうたら
行き止まり式の駅がキブンだよねぇ。そういう点じゃ、シュツットガルト中央駅なんかは
イイ線いってると思うけど、まぁね、フランクフルト中央駅が横綱とするなら
シュツットガルトなんて、せいぜい関脇ですよ(笑)。

ちょっと数字を調べてみた。
フランクフルト中央駅の一日の乗降客は約35万人。これ、ドイツ鉄道駅の中では最大で、
「ヨーロッパ最大級のターミナル駅の一つ」ということらしい。
あの駅を何度も利用したイ課長としては、この結果に驚きはない。そうだろうと思うよ。
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フランクフルト中央駅は欧州でも指折りの規模を持つ鉄道輸送拠点。
それに加えて駅に風格がある。もしドイツ鉄道駅番付なんてモノを作るとすれば、
フランクフルト中央駅を横綱に据えることに異論をはさむ人はいないだろう。
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巨大駅だから当然のことながら、駅構内の施設はすごく充実している。
切符を買うのはもちろん、ツーリスト・インフォで観光情報なんかも集めやすい。
それに物販や飲食の店舗もいっぱいあるからガイジンにとっては利用価値が高い。
特に一人旅や単独出張者にとって、気軽にメシ食える店が多いってのはたいへん有難い。
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しかし何と言ってもフランクフルト中央駅の最大の魅力は、その「欧州旅情感」だよ。
こうやってヒョイと発車表示板を見上げると、そこにはドイツ各地の地名と並んで
スイスのインターラーケンやパリ東駅なんていう駅名がある。ドイツ語の案内アナウンスを
聞きながらこういうのを見てるだけで「世界の車窓から」的旅情にドップリだぜ。

イ課長が出張で利用した駅のうち、フランスならパリ北駅やリヨン駅、英国なら
パディントン駅なんかはいかにも風格あるヨーロッパの駅の代表選手として思い浮かぶけど、
ドイツ代表なら、これはもうフランクフルト中央駅以外には考えられん。

フランクフルトに行ったら、他のところはいいから(笑)、ぜひ中央駅に立ち寄って、
立ち食い焼きソーセージでも食いながら、この駅の雰囲気にしばし身をゆだねることを
お勧めしたい。それはまぎれもなく欧州屈指の巨大駅の旅情を体感することであり、
アナタがいまヨーロッパにいることをしみじみと感じさせてくれるはずだ。

日曜日の朝、イ課長はまた欧州出張に出発するっす。
日本時間で日付が日曜から月曜に変わるころ、イ課長は地球の裏側のこの駅で
きっとまた焼きソーセージ食ってると思うよ(笑)。



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by tohoiwanya | 2012-03-03 00:01 | 2011.11 欧州出張 | Comments(10)
2012年 01月 10日

ブダペストに行こう! -その2-

イ課長とトホ妻を乗せた列車は定刻よりやや遅れてブダペストのケレティ・プに到着した。
たぶん間違いなくここが東駅なんだろう…けれてぃぷ。
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でも何だか嬉しかったなぁ…ワケもなく気分が高揚した。

イ課長はドイツ語全然わからないけど、出張で何度も行ってるからドイツ語圏なら
「まぁ何となく何とかなるだろう」っていう、慣れに基づいた根拠のない安心感がある。
さらにトホ妻は一応独文科出身。だからドイツ語圏のオーストリアにいる間は
「わかんないよぉ…」といった心細さを感じることはあまりなかったのだ。

しかしここはハンガリーだよ、ブダペストだよ、ケレティ・プだよ。
ヒトッコトも言葉のわからないガイコクに初めて到着した時の不安と心細さがグッと高まる。
イ課長は海外におけるこの「ちょっと不安なガイコク感」が好きで(程度にもよるが)、
なぜかというと、そこには「ドキドキする」という気持ちとかなり近いものがあるからだ。

初めてプラハに着いた時、初めてのフランス語圏・ブリュッセルに着いた時なんかのことは
その時感じた不安や心細さやドキドキ感と共に、今でもすごくよく覚えてる。
イ課長はそういう気持ちを「ガイコク感」名づけている…というか、たった今名づけた(笑)。
ブダペスト東駅でこの「ガイコク感」を久しぶりに味わったわけだよ、イ課長は。
(実はこの時、トホ妻も強烈なガイコク感を味わっていたことを後に告白している(笑))

国際列車の到着駅だけあって、ブダペスト東駅は古めかしいとはいえ立派な駅だった。
欧州に多い「行き止まり式」の駅だから、まず先頭部分のコンコースを目指して歩く。
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いくら言葉のわからん初めての国とはいえ、イ課長だってコドモではない。
この駅で絶対にやっておくべき二つの重要なことにまず着手した。それは…

①ウィーンまでの帰りの切符を先に買ってしまう
②ユーロの現金をハンガリーの現地通貨に両替する の二つだ。

まず①のハードルをクリアするために長距離切符の売場を探した。
広い駅でなかなか見つからなかったけど、ようやく見つかった。見つかったが…
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うっわーーー…なにやらスゴい。これが切符売場??
ぶっとい角材を柱にしてるってことは…これ…はずすと天井が崩れるとか?(笑)
カウンターも金属格子がビシーッとハマッてて、切符売場というより、どちらかというと
刑務所の面会室を連想させるようなたたずまいじゃん。

ちなみに、ここは切符売場だけじゃなくツーリスト・インフォなんかも兼ねてるようで、
入口でこういう「目的別順番カード」を受け取る必要があるのだ。日本の銀行窓口と同じ。
切符を買いたきゃ上から三つ目の「Ticket」ボタンを押すと、番号を印字した紙が出てくる。
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天井にはこんな風に「何番の客はどのカウンターに行け」って表示があるから、
自分の番が来たらそのカウンターに行けばいいというわけ。
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これだけの認識に到達するまでに、イ課長たちはかなりオタオタして時間をかけたんだけど、
この記事を読んだ読者はもうブダペスト東駅に行っても鼻歌気分でスイスイだね(笑)。

ハンガリーにおいては自分たちが完全な文盲&失語症であることはわかってたから
プリントアウトした列車時刻表の、乗りたい列車ンとこにマル印をつけて職員に提示した。
「2枚」とか多少は言葉のやり取りがあったけど、その辺は英語でこと足りた。

ブダペスト東駅で買った帰りの切符はこれ。
日付らしき数字がグニョグニョ手書きで記入されてるあたり、アナログ的雰囲気が濃厚で
A4の用紙でプリントアウトしたÖBBの切符とは全然違う。イイネ!
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次はハンガリー通貨の両替だ。ハンガリーの通貨は「フォリント」という。
このフォリント、余ってもハンガリーの外に出たら他の通貨に再両替するのは困難らしい。
帰る直前にハンガリー国内でユーロに再両替はできるだろうけど、手数料2度とられるのも
バカバカしいから少なめに両替して、使い切っちゃう方がいい(それでも最後に余ったのだが)。
フォリント紙幣の写真を撮ってこなかったから、拾いモノで勘弁してちょうだい。
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さぁ、これでケレティプで必ずやっておくべきことは二つともやったぞ。
あとは帰りの列車が出る19:10までの間、好きなよ~~にブダペストの街を観光できるのだ。
まずはブダペストに来た観光客なら誰もが訪れるマーチャーシュ聖堂あたりから
制覇してみようではないか。

だがしかし、イ課長&トホ妻は公共交通機関だけが頼りの、ビンボ根性丸出しの個人旅行者。
我々をマーチャーシュ教会に連れてってくれる人は誰もいない。
加えて二人ともハンガリーではカンペキな文盲&失語症ときた(笑)。

マーチャーシュ聖堂に無事たどり着く自信なんてまーーったくなかったのである。
あるのは「たぶん何とかなるんじゃない?」という安易な見通しだけで…
(つづく)




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by tohoiwanya | 2012-01-10 00:16 | 2011.06 ウィーン旅行 | Comments(16)