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2011年 10月 16日

カールスプラッツ駅舎

フンデルトヴァッサーの清掃工場の話をして、久しぶりにウィーンの建築に話題を転じたら
何と、まだカールス・プラッツ駅舎の紹介をしていなかったことに気がついた。
というわけで、本日はウィーン建築ネタを続けることにする。

カールスプラッツ駅舎というのはウィーン世紀末美術を代表する建築物であり、
ユーゲント・シュティール(端的に言えばウィーンにおけるアール・ヌーボー)の
建物といえば分離派館なんかと共に、たいてい真っ先に例に挙げられる。

分離派館とカールスプラッツ駅って実はすごく近い。
直線距離にすれば200mくらいしか離れてないんじゃないかな。
イ課長たちの宿泊ホテルから分離派館は徒歩約2分、従ってカールスプラッツ駅も
5分くらいの距離だったわけで、とにかく近くて、旅行中何度も目にしたよ。
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これがカールスプラッツ駅舎。建築家オットー・ワーグナーの代表作。
全く同じデザインの駅舎が向かい合って二つ建てられてて、これはその片方というわけだ。
現在は駅舎としては使われてなくて、片方はオットー・ワーグナーに関連した展示室、
片方はカフェとして使われてるみたいだ。

細部を見てみよう。
ここはとにかく「こんなとこまで…」と感心するくらい、建物の細部まで
キッチリと凝った装飾がなされている。ヒサシの裏までこんな感じなんだからねぇ。
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現代の感覚だと、鉄道駅の入口用建物にここまで凝った装飾は必要ないんじゃ?と思うけど、
こういうのが19世紀末から20世紀初め、アール・ヌーボー全盛期の流行だったんじゃないか?
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ギマールがデザインしたパリのメトロの出入り口が今でもアール・ヌーボーの傑作と言われるけど、
この時代の鉄道駅舎のデザインとしてウィーンとパリが図抜けて芸術的だ。
下はパリに旅行した時に撮ったメトロの入口。このアール・ヌーボー的ロゴは有名だよね。
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何かで読んだ話だと、オーットー・ワーグナーが設計したウィーン地下鉄駅舎シリーズの中で
このカールスプラッツ駅は言わば「豪華スペシャルバージョン」で、ここだけにしかない。
で、上にも書いたように今では駅としては使われてないわけだ。

しかしこのスペシャルバージョン以外に、言うなれば「汎用タイプ」というか、
あるいは「量産型」とでもいうべきタイプの駅舎も彼は設計してて、量産型の方は
今でもウィーン市内のあちこちでチャンと駅として使われてる。

旅行中に量産型の駅を何度か見たけど、たとえばこれ。泊まったホテルからもほど近くて、
ここは駅舎を見るだけじゃなく、実際にここを通って地下鉄に乗る機会があった。
しかしこうして改めてみると、入口の濃緑の柱の装飾とか、凝ってるよねぇ〜。
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中もこんな感じで、カールスプラッツ駅みたいに金を使った派手な装飾はないけど
それでも壁面の立体装飾は非常に凝ってる。ちょっと色がハゲてるが(笑)。
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ホームに降りる階段もほのかにユーゲント・シュティールの香りがただよう。
目立たないけど、白一色の壁に作り込まれた立体装飾が上品で美しい。
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「芸術は必要性にのみ従う」っていうのがオットー・ワーグナーの考え方だったそうで、
今でも使われてるこういう地下鉄駅を見ると、彼が建物の実用性というものを優先した上で、
そこに「美」をいかに盛り込むかに腐心したことが伺える。

今回の旅行ではオットー・ワーグナーの重要な作品をいくつか見ることが出来た。
これからもおいおい、ご紹介していきます。

しかし、月曜からは2泊3日で北陸出張。ホテルでブログ書けるかなぁ…??




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by tohoiwanya | 2011-10-16 00:32 | 2011.06 ウィーン旅行 | Comments(2)
2011年 09月 07日

メルク修道院を観にいこう

今回のウィーン旅行ではちょっと遠出する日帰り観光プランを事前に検討していた。
中でも「ブダペスト日帰り観光」っていうのは実に魅力的で、イ課長がぜひ行きたかったところ。

もう一つ、メルク修道院+ヴァッハウ渓谷+デュルンシュタインめぐりというプランもあった。
こっちの方は予備知識もなくて、イ課長としては「ぜひ」というほどでもなかったんだけど、
トホ妻が非常に行きたがったんだよ。こういう時、行きたがってるガワはよく知らない配偶者を
「行く気」にさせるため、説得ないし営業活動をすることになる。
トホ妻がイ課長に対して行った営業の主なポイントは以下のようなものだ。

①メルク修道院は世界遺産にもなってて、とにかく素晴らしい。
②しかも、あの「薔薇の名前」のモデルになった修道院でもある。
③ヴァッハウ渓谷は絶景で有名。せっかくだからドナウ川下りしようではないか。


ふーむ…そう言われると確かに少しソソられる。で、基本的にはトホ妻案に賛同した。
ちょっと調べてみると、メルク修道院入場料+ドナウ川観光船船賃+ウィーンからの
鉄道往復料金を含んだセット券なんて便利なものもあるみたいじゃん。これは便利。

だがちょっと待て。ネットやガイドブックで調べると、このセット券っつうのは
ドナウ川観光を降りるのはクレムスってトコで、そこからウィーンに戻ることになってるぞ。
ってことは観光船はデュルンシュタインじゃなく、クレムスで降りなきゃいけないんじゃない?
(下の写真はセット券の、列車用切符のジツブツ。KREMSって書いてある)
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するとトホ妻はやけに自信をもってこう断言した。
④クレムスなんてたぶんつまらない。一方デュルンシュタインは美しいはずである。
⑤デュルンシュタインからクレムスまで小さなローカル線みたいなのがあるはずだから、
 それに乗ってクレムスまで行き、オーストリア国鉄に乗ればいいのである。


この④に関してはイ課長は判断しようがない。どっちの町も知らないし、本で見ると
どっちも同じように「中世の香りを残すドナウ河畔の町」に見える。
まぁトホ妻がデュルンシュタインにしたいっていうんだから、それでいいか。
⑤もネットでは調べがつかなかった。クレムスまでのローカル線なんてあるのかね?
(このコトで、後で大変苦しむことになる)。

というわけで、例によって前置きが長くなったが、かくのごとき経緯をたどって
メルク修道院→ドナウ川半日ツアーを到着翌々日の6月6日月曜日に敢行したのである。

出発地はウィーン西駅。
ここは20年前の新婚旅行の時も来たっけ。懐かしいなぁ。
西駅といえば、映画「第三の男」で主人公ホリー・マーチンスが到着する駅でもあるのだ。
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終戦直後は屋根もない駅にSLが到着する、なんて光景が描かれてるけど、
今はもちろん屋根もついて、モダンでキレイな駅だ。
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まず例のセット券「ヴァッハウ・コンビチケット」を購入。
いくらだか忘れたけど(ヲイヲイ)、乗車券や入場料を全部バラバラに買うよりは
若干お得になってるはずだ。切符売り場でちょっと並んだけど、さほど問題なく買えた。

次の問題は何番線からナニ行きの電車に乗ればいいのか、だ。
出発案内板を見ても「Melk」っていう文字のついた電車がどう探しても見当たらない。
おかしいなと思って駅員に聞いてみたら、まず急行でザンクト・ペルテンって駅まで行き、
そこで各駅停車に乗り換えてるらしい。なーるほど。

出発前に構内のカフェでホットサンドイッチとコーヒー慌ただしく駅で腹ごしらえ。
何せホテルの朝食も食わずに6時半頃に出てきたからね。
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乗った急行電車はやけに混んでた。西駅からザンクト・ペルテンまで約40分。
ザンクト・ペルテンから乗った鈍行列車の方はやけに空いてた。ここからメルクまでは
15分くらいといったところか。下の写真はもちろん、すいてた鈍行の方ね。
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さて、着きましたメルク。
小さな駅で、駅前ロータリーは人気も少ない。まだ時間も早いしね。
でも丘の上にはメルク修道院がオイデオイデしているのが見える(してねぇって)。
さぁ行くぞ、世界遺産にして「薔薇の名前」のモデルにもなったというスゴいメルク修道院。
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…というわけだが、長くなったので例によって続きは次回に。すまぬ。



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by tohoiwanya | 2011-09-07 00:17 | 2011.06 ウィーン旅行 | Comments(4)
2011年 08月 10日

ロンドン暴動騒ぎから思い出す

英ロンドンで黒人男性が警察に射殺されたことに端を発する暴動は、6日の発生から3日目に
入った8日も収まらず、市内各地で若者の集団が略奪や放火を続けている。英首相府は、キャ
メロン首相が対応を協議するためイタリアでの休暇の日程を切り上げて8日夜にロンドンに戻る
と発表した。

騒ぎはロンドンから約200キロ離れたバーミンガムにも飛び火した。警察によると、市中心部の
商店などが襲撃され、窓ガラスが割られたり、商品が略奪されたりするなどの被害が出ている。
警察はパトロールに当たる警官を増員して警戒を強めている。

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ロンドンの消防当局は、市内各所で相次ぐ放火などの対応に追われている。東部のハックニー
地域では警察車両や商店が襲撃され、警官隊と暴徒が小競り合いを展開。南部のルイシャム地
域では車両が放火され、ペッカムではシャツやバンダナで顔を隠した数百人の集団が警官隊に
石や瓶などを投げつけた。主要駅のクラパム・ジャンクションでは警察が一帯を封鎖し、列車が駅
に出入りできなくなっている。

(以上、CNNのネットニュースを引用、写真は時事ドットコムからもらいました)

…というこのニュースを読んで「お?」と思った。最後のところだ。
主要駅のクラパム・ジャンクション…ジャンクション?

ロンドンの周囲には「ほにゃららジャンクション」って名称の駅がいくつかあるってことを
以前に本で読んだことがあった。鉄道ヲタクの大学教授・原武史っていう人が書いた
「鉄道ひとつばなし」っていうエッセイ集だった。

ジャンクションっつうだけあって、そういう駅はまさに「乗り換えるための駅」らしいんだな。
「そこから乗る・そこで降りて何かする」っていうより、ひたすら乗り換えるための駅。
だから、そういう駅の構内は一日中乗り換えの乗客が早足で縦横無尽に行き交っていると…

まぁ、おおまかにはそんなことが書いてあったと思う(チャンと読み直して確認しろ)。
東京の巨大乗り換え駅なら新宿とか池袋とかが思い浮かぶから、乗り換え客も多いけど
乗り降りする人も多い大都会だ。でも、ロンドンのそういうナントカ・ジャンクションってのは
ただもうひたすら乗り換える人だらけの駅ってことらしい。どんな感じなんだろ?
その本を読んだ時、そう思ったわけだ。

ロンドン出張最後の半日観光。イ課長がハンプトン・コートに行ったあの時ネ。
ウォータールー駅から乗った電車が途中、なんとかジャンクションって駅に停車した。
ははぁ、ここが例の「乗り換えるための駅」の一つなわけだ。

イチイチ降りて見学はできないけど、1枚だけ駅の様子を写真に撮った。
長~い跨線橋があるあたり、いかにも乗り換えのための駅って感じだけど、何せ
ココを通ったのは土曜日だったから、乗り換え客も少なくて閑散とした感じだったね。
周囲にコレといった建物もなく、都会って感じは全然ない。やっぱ新宿や渋谷とは違って
乗り換えという路線的価値?以外はどうってことない場所なんだろう、きっと。
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さて、気がついた?
イ課長が何気なく撮ったこの駅、冒頭CNNの記事にあったクラパム・ジャンクションだったんだよ。
ちょっと読みづらいけど、駅名表示にそう書いてある。

イ課長もCNNの記事を読んで、「そういやナントカ・ジャンクションって駅、見たなぁ」と思って
この写真を確認するまではまったく気付かなかった。
あそこだったんだ~。あの駅を閉鎖して電車が出入りできなくなっちまったりしたら、
ドえらいことじゃないか?何しろ乗り換え拠点としては重要な駅だからね。

イ課長が乗ったサウス・ウエスト鉄道って、ウォータールー駅をターミナルにしてるはずだ。
言うなれば東急電鉄にとっての渋谷駅。そのたとえで言えば、このクラパム・ジャンクションは
さしずめ中目黒あたりか(このタトエもちょっとムリがあるが)。

要するに、ウォータールー駅を出たサウス・ウエスト鉄道の列車はクラパム・ジャンクションを
通らないことには、ほとんどの路線が本来の目的地まで行けなくなっちまうと思うんだよ。
巨大始発駅のちょっと先にある巨大乗換え駅という位置関係から考えるとそうなる。
もしホントにこの駅が閉鎖されて列車が止まってるとしたら、毎日ここで乗り換えてる乗客も
困ってるだろうが、サウス・ウエスト鉄道はもっと困ってるんじゃないか?

ちなみに、クラパム・ジャンクション駅の俯瞰図はこんな感じ。線路ばっかり(笑)。
駅周辺も全然都会っぽくなくて、大きな乗り換え駅があることだけが特徴の、
平凡なロンドン郊外の町っていう感じに見える。
(Google Mapの写真を取り込ませてもらっております)
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それにしても今回のロンドンの(というより、もはや英国全体の)暴動騒ぎ。
アフリカ系やアジア系なんかが多く住むエリアを中心に発生してるっていう話だから
まぁおそらくは貧しくて、治安だって元々そう良くなかった地域なんだろうけど、
クラパム・ジャンクションのあたりもそうだったのかなぁ?

あの駅を出た電車がハンプトン・コートに行く途中には、たしかウィンブルドンっていう
駅もあった。あの有名なテニス大会会場の最寄り駅なんだろう。
歴史あるテニスコートがあるくらいだから、「この辺はハイソなエリアなのか…」なんて
イ課長は電車の中で漠然と考えてたけど、実際はそうでもなかったのかも。
ま、車窓から見ただけのガイジンにはどっちみちわかりっこないことだが。

ニュースに出てきた駅が、たまたま昨年の出張で通った(ついでに撮った)駅だったもんだから
今日はイ課長ブログには珍しく、時事ネタ系から入ってみました。
ま、実態は時事ネタというより、例によって「マイルド鉄ちゃんネタ」かもしれんが…。

しかしロンドンもなーー、困ったもんだよなーーー。
映像だけ見てると、エジプトかシリアの反政府運動騒ぎか?と思いたくなるぜ。
来年オリンピックだっていうのに、治安がこんなじゃ、イメージめちゃ悪いよなーー。
それでなくたって食い物があんな…まぁ今日のトコはその話はやめといてやるが…。
 


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by tohoiwanya | 2011-08-10 00:09 | 2010.11 欧州出張 | Comments(0)
2011年 08月 08日

フランクフルト駅ナカ生活

昨年の欧州出張の話を続ける。
欧州出張はいつも日曜の夕方に到着し、月曜から仕事が始まる。

その月曜。
ドイツでの業務初日が終わってフランクフルト中央駅に戻ってきたのは夕方。
そのまま中央駅のカフェで通訳さんと打ち合わせしたらもう外は真っ暗だった。
まぁ11月だし、暗くなるのが早いのは仕方ないのだが。

この日のフランクフルトは冷たい雨がそぼ降る日。
夜だし、疲れたし、傘もないし、わざわざ傘を買ってまで行きたい場所もない。
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こういう時はサッと食ってしまえるメシをサッと食ってしまい、
ホテルの部屋でビールでも飲んで早寝したい。明日は5時に起きなきゃいけないし。

それなら中央駅ン中でメシ食おう。店はいっぱいある。
さてどこで食おうか?結局、駅南寄りのトルコメシ屋でトリモモを食うことにした。
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考えてみたら、出張でフランクフルト中央駅に来るたびにここでトリモモ食ってないか?
フランクフルト出張回数が増えると、食うものも習慣化しつつあるな。
(2009年に食ったメシの写真はコレ

さて、ほんじゃ、あとは缶ビール買ってホテルに帰るか。
ドイツじゃ缶ビールは「金属の味がして美味くない」とされてるそうで、
駅構内のスーパーにもこうやってビールの小瓶がズラーッと並んでる。
日本じゃあまり見ない光景だ(ちなみにイ課長はドイツでも缶を買う。瓶は重い…)
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さて、翌日の火曜。
火曜の夜の仕事が終わったのは月曜よりさらに遅かった。
今朝は5時起きだったんだから、もうクタクタだよ~。
フランクフルト郊外の駅で中央駅行きの電車を待ってたのが6時過ぎだった。
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これも、一昨年似たような時間、似たようなアングルで写真撮ってた
こんなところまでも習慣化してるのか?(笑)

翌日もまた早起きスケジュールが決まってたし、くたびれたことでもあるし、
もうどこかのレストランを探してメシを食うのは面倒だ。ホテルの部屋に
サンドイッチでも持ち帰って、ビール飲みながら食って、パッと寝たい。

こういう時も頼りになるのは中央駅だ。
菓子パンやサンドイッチを売ってる店は構内にいーーーっぱいある。
その中でもイ課長のご贔屓はシーフード系サンドイッチ専門店のこの店。
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去年ここで食ったサカナ(いわしかな?)酢漬けサンドは美味しかった。
今年もまたアレを食おう。ここでもまた習慣化の傾向が強く認められる。
何か新しいものを食ってみようって気にならんのか?

いいじゃないかよ。イ課長はくたびれてんだよ。今朝は5時起きだぞ?
その上、明日も早起きだ(7:29発の列車に乗る必要があった)。メシはサッと済ませたいのだ。
というわけで、この店でサカナの酢漬けサンドと、スモークサーモンサンドを買い、さらに
別の店で大量の缶ビールも買って、ホテルの部屋でワシワシ食い、飲み、バッタリ寝たさ。
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…と、まぁ、昨年の欧州出張前半のわびしい日々を振り返ってみた(笑)。
こうしてみると、昨年のドイツ滞在中はことのほかフランクフルト中央駅の
お世話になった。考えてみたら到着した日曜の晩飯も駅で食ったわけだから、
ドイツ滞在中この駅以外では一度も晩飯を食わなかったことになる。
絵に描いたような欧州駅ナカ生活だ。まぁそういうのもどうかと思うが…。
しかもメシの内容がやけに習慣化してるし…(笑)。

まぁそのくらい、この駅はイ課長にとって「おなじみ感」があるんだよ。
「またここに来たんだから、またアレ食うか」って気に、ついなってしまう。
別に名物料理でもナンでもないし、特徴は「安い」ということくらいなのだが(笑)。
去年出張で何度も行った福井駅の立ち食いソバのようなものか。

海外出張で、ここまで「駅の立ち食い」に依存するヤツも珍しいかもしれないけど
B級グルメ道をひた走るイ課長なんだからしょうがない。それに、イ課長みたいな
非高級志向のヤツにとって、フランクフルト中央駅はとても利用価値の高い
“B級グルメステーション”兼“缶ビール調達場所”なのだ。

海外出張はない方がホッとするけど、もし今後死ぬまでフランクフルト中央駅に
行けないとしたら、ちょっと悲しいなぁ…。




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by tohoiwanya | 2011-08-08 00:01 | 2010.11 欧州出張 | Comments(4)
2011年 08月 05日

フランクフルト中央駅というところ -その3-

なぜ急にフランクフルトなのか?
昨年の欧州出張についての記事をいろいろ書いたけど、考えてみたらその大半は
ロンドン滞在中のハナシばっかりで、ドイツやベルギーに関する記事がほとんどない。

ドイツに3泊した出張前半は早起き→早朝出発→夕方まで仕事、の繰り返しが多くて
フランクフルトの街を明るいうちにブラつくヒマなんて全然なかった。
ベルギーのブリュッセルに至っては滞在自体がタッタ半日、しかもその半日の間
ずっと面談相手企業の人たちと一緒だから写真も撮れない。記事を書きようがないのだ。
イ課長は海外出張で遊んでばかりいる、なーんて言ってるのは誰だ?

しかし、これじゃまるで昨年の出張が「ロンドン出張」だったみたいではないか。
フランクフルトとロンドン、等しく3泊ずつしてるんだよ?実際は。

というわけで、今日はフランクフルトについて書く。何がなんでも書く。
わずかな自由時間しかなかったのに何か書くとすればフランクフルト中央駅しかない。
もうすでにこの駅についてはを書いてるのに…(笑)。

ドイツ出張が多かったせいで、フランクフルトといえば、今やイ課長にとって
「日本以外の、海外で最も慣れ親しんだ街」であり、その中でもさらに
「最も慣れ親しんだスポット」といえば、どうしたってやっぱりフランクフルト中央駅になる。
去年また行って、いよいよ、ますます、しみじみと慣れ親しんだ。

イ課長がもし国内出張で大阪駅や名古屋駅にいけば、当然キョロキョロするだろう。
大阪駅なんて新しい駅ビルが出来たらしいから、今行きゃ、尚更だよね。
しかし出張でフランクフルト中央駅に行くと、イ課長はもうあまりキョロキョロしない。
駅の雰囲気も、構造も、出入口も、ドコにどんな店があるかも、大体わかってんだもん。
ガイコクでこんな場所、フランクフルト中央駅をおいて他にあろうか。

去年の出張でも例によって駅の真ん中に立ち、行き止まり式ホームに並ぶ列車を眺めながら
「ああ、今年もまたここに戻ってきたなぁ…」という感慨に浸ったよ。
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そのまま後ろを振り返ると駅前ロータリーに続く中央ドームが見える。
これまたおなじみの光景だけど、内から見ても外から見ても、いつ見ても立派な駅だ。
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フランクフルト中央駅は地下にも駅がある。
ドイツ版新幹線その他の長距離列車は必ず地上駅、山手線や京浜東北線みたいな近郊列車は
主に地下の駅を使うっていうすみ分けになってて、それとは別に地下鉄の駅もある。
そう書くと複雑そうだけど、実際のところはけっこうわかりやすい。
JRの地下ホームが離れたところに二路線あって、なおかつ東京メトロの地下鉄駅もある
複雑な東京駅なんかよりずっとわかりやすいと思うよ。

地上の駅が立派だから、フランクフルト中央駅といえば地上駅が紹介されるけど、
せっかくだから本日はふだん日の当たらない地下駅の方もご紹介しよう。
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こんな感じ。確かにまぁ…地下駅はつまらないのは事実だが(笑)。

上にも書いたように、ICEみたいな長距離列車はぜんぶ地上駅発着だけど、赤い車体の
近郊列車(Sバーン)はこの地下駅発着っていうことが多い。
フランクフルト空港からもSバーンで中央駅に来るわけだけど、到着するのが地上駅だと
「欧州の立派な駅に到着」って気がしてちょっと嬉しいし、地下駅だとちょっとガッカリする(笑)。
地上駅はホント風格あるんだよ。フランクフルト中央駅。
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去年の出張は4年連続5回目のドイツ出張であり、フランクフルト中央駅訪問だった。
去年行った時点で、すでに「来年は(つまり今年は)ドイツ出張はないだろう」ということが
予想されていた。

海外出張がなきゃホッとする。はっきり言ってイ課長はここ数年海外出張多すぎ。
でも、来年はもうフランクフルト中央駅に来ることはないんだなぁなんて考えてたら
ちょいと残念だったのも確かだ。

ただねー…
海外出張、今年はないと思ってたんだけど、どうも…ここにきて少し雲行きが…
まだどうなるかわかんないんだけど…ちょっとキナ臭い雰囲気が漂ってきて…
いやたぶん大丈夫だとは思うんだが、いろいろ事情が…

…急に歯切れが悪くなるイ課長なのであった…。



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by tohoiwanya | 2011-08-05 00:10 | 2010.11 欧州出張 | Comments(2)
2011年 05月 02日

パディントン駅 【ロンドンの駅シリーズ:4】

♪ いま 列車はすべりこみ
♪ 胸 ときめかせ 降り立つ駅 パディントン


ロンドンの駅シリーズ、最後を飾るのは、大貫妙子さんの名曲「果てなき旅情」にも出てきた
パディントン駅なのである。え?そんな曲知らない?30年くらい前の曲だからなぁ…。
ここはアガサ・クリスティーの「パディントン発4時50分」でも有名で(読んでないが)、
熊のパディントンの出身地?としても有名らしいが、それは帰国後に知った(笑)。

泊まったホテルがパディントン駅の近く、徒歩5〜6分くらいだったから、ドコ行くにも
必ずここを利用した。もっとも、パディントンで乗り降りしたっていう経験の大半は
地下鉄の方のパディントン駅だったんだけどね。
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ロンドンでの仕事の初日もそんな感じで地下鉄のパディントン駅から仕事に行き、
仕事が終わればまた地下鉄のパディントン駅に戻ってきて…あれれ?

朝乗った駅とは違う地上駅だ。地下鉄のパディントン駅には地上駅もあるの??
上が朝乗った時の、地下のパディントン駅(ベイカールー線)、
下の暗いのは翌朝早朝に撮った地上のパディントン駅(ハマースミス線&サークルライン線)。
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地上の地下鉄駅を降り、そこからわかりづらい通路やら階段やらをウネウネ通って
一体ココはどこなんだ?って感じの気分になりかけた時、急に視界が広がった。
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うおおおーーーー、デカいーーーー広いーーーー。
なーるほど。さっき降りた地上駅は位置的にパディントン駅の一番奥にあったわけか。
必然的に、駅の外に出ようとするとパディントン駅を縦断するような形になる。
歩く距離は長くなるけど、その分駅構内をたっぷりと見られるからちょっと嬉しい。

ここが大貫妙子さんの歌に出てきたあの駅なんだーーー。もちろん見るのは初めてだ。
こんなに立派な駅だったんだなー、パディントン。

リベット打ちされた鉄骨の柱がズラリと並び、その柱が全て上部はアーチになって
天井を支える構造になってる。巨大な体育館みたいに柱のない構造になってた
セント・パンクラス駅と違って、ここは鉄骨の柱がズラーーッと並ぶスタイルが印象深い。

天井アーチを支える柱がこうやってズラリと並んだホームを歩きながら、
イ課長はあるものを思い出した。天井のアーチにつながる柱の列といえば…
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そう。ゴシック教会を思い出したんだよ。
まるで大聖堂のリブ・ヴォールト天井の下を歩いてるみたいでさぁ、なんとなく
神秘的な雰囲気すら感じて、すっかりパディントン駅が気に入っちゃったよ。
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実は今回の出張でパディントン駅近くのホテルに投宿したのには理由があった。
この駅がヒースロー空港までの直行列車、ヒースロー・エクスプレスの発着駅だったからだ。
最後に空港に行く時、ヒースロー・エクスプレスを利用するなら(実は乗ってみたかった)
パディントン駅に近いホテルにして、荷物を抱えての移動が少ない方がいい。
(それに、キングス・クロス駅周辺は治安がわりぃからやめとけ、とも言われたし)

2010年11月20日土曜日の夕方、ホテルをチェックアウトしたイ課長は、パディントン駅まで
ゴロゴロスーツケースを引きずって歩いた。
ここからヒースロー・エクスプレスに乗れば空港まで15分強っていうんだから早い。
ちなみに、大人片道で料金は18ユーロね。

おお、これか、ヒースロー・エクスプレス。
ちょっと宇宙船っぽい、メタリックな車体にパディントン駅のドーム天井が映ってて、
なかなかカッコいいぞ。
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中はこんな感じ。落ち着いたインテリアだね。
発車前、早めに乗り込んだせいで空いてるけど(これは荷物置き場を早めに確保するため)
いざ発車っていう頃にはけっこうギッシリと人が座って混んでた。
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これに乗ってヒースロー空港まで約15分。暮れなずむパディントン駅をあとにして
「出張終わったなぁ…」と虚脱状態になりながら乗ってたことが今となっては懐かしいよ。

というわけで4回にわたった「ロンドンの駅シリーズ」はパディントン駅でお開き。
このシリーズでご紹介した4つの駅以外の大きな駅(たとえばビクトリア駅とか)は
残念ながら出張中、一度も利用することがなかったイ課長なのでした。



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by tohoiwanya | 2011-05-02 00:12 | 2010.11 欧州出張 | Comments(0)
2011年 04月 25日

ウォータールー駅 【ロンドンの駅シリーズ:3】

イ課長ブログ、鉄道関連ネタが続きます。今日はロンドン、ウォータールー駅のご紹介。

昨年のロンドン出張でイ課長が利用した主な駅の中で、ウォータールー駅だけは
テムズ川の…何と言えばいいのか…パリのセーヌ川風に言えば“左岸”にある。
国会議事堂とかバッキンガム宮殿とかのあるコッチ側とは川を挟んでムコウ側。

今回のロンドン出張、仕事も移動も宿泊もぜんぶ「コッチ側」に集中していたから、
「ムコウ側」に行くのはウォータールー駅が初めてだったんだよね。もっとも、
コッチ側とムコウ側で何か違いがあるのかと言われると、わかんないんだけどさ(笑)。

夕方には帰国する土曜日の朝、ハンプトン・コートに行くために初めてこの駅に行った。
ここも大きな駅だったよ。ヨーロッパによくある行き止まり式の駅なんだけど、
線路とホームの数が多いから、駅の端から端までが非常に長く感じられる。
下の写真じゃわからないかもしれないけど、長いコンコース全体がユルく湾曲してるから、
ますますもって「扇形に広がったデカい駅」って印象が強くなる。
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上の写真だと左側にホームがズラリと並んでる。右側はショップがズラリと並んでる。
ホーム側を見ると、こんな風に改札機らしきものがズラリと並んでて、その向こうに電車どもが
ズラリと並んでいる。ウォータールー駅は大きいから、いろんなものがズラリと並んでいるのだ。
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その中で問題になるのが、かくのごとくズラリと並んだ発車予定の掲示板。
これって、最も発車が近い電車の案内が一番左側に表示されるシステムみたいなんだよ。
つまり、一つ列車が出るごとに、掲示板は一斉にイッコずつ左にずれることになる。
大きな駅でけっこうひっきりなしに列車は出るわけだから、左にずれる頻度も高くて、
自分の乗る列車の案内がどれなのか、何度も探さなきゃならん。
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一度確認すりゃ、何度も見なくたって済むだろうって?
だってホラ、何せ英国の列車は「直前になるまで何番線から出るかわかんないヨ」方式だから
発車ホームがどこなのかを時々チェックしないといけないのだ。
ほら、イ課長が乗る9時12分発の列車、Platformのあとは--表示になってるでしょ?
だから、それが何番線から出るのかを確認しないと…しないと……

待てヲイ
9時12分発の列車が二つあるではないか。どっちに乗ればいいのだ?
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ハンプトン・コートに行くにはSurbitonって駅で乗り換えるはずだった。
左側、Basingstoke行きの電光掲示にSurbitonって文字がある。だから左側のはず…
だがしかし、右側の電光掲示にはHamptonという文字があるではないか。
ってことは右側のShepperton行きに乗るべきなのか?どっちなのだッ?!

このブログの読者がウォータールー駅で将来同じ事態に遭遇するかもしれないから(するかなぁ?)
お教えしておくが、ハンプトン・コート観光に行くなら左側のBasingstoke行きが正解。
Surbitonで乗り換えて、Hampton Courtで降りるのである。Hampton とHampton Court は
別の駅だからお間違えないように。
(ま、仮に間違えてHampton駅の方に行ったとしても、そうバカ遠くはないけどね)

しかし、勘違いしやすい行き先の列車を、同時刻に同時発車させるなんて、
サウス・ウエスト鉄道もまぎらわしいことしてくれるぜ。ドッチに乗るべきか、
土曜の朝のウォータールー駅で、一人でアセっちまったじゃねぇか。

ちなみにこの日、イ課長はハンプトン・コート駅のエリアまで含む一日フリー切符を
地下鉄乗車時に買ってたから、ウォータールー駅では何も切符を買う必要がなかった。
発車ホームが表示されたら自動改札機を通ってスイスイとホームに向かう。
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これがサウス・ウエスト鉄道の近郊列車。格調高い見た目とは言いがたい。
しかし、中はけっこうモダンでキレイだ。発車まで多少時間があるからまだ空いてる。
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外は寒いから、発車まで電車の中で待つことにした。
こうして、物語はイ課長のハンプトン・コート観光へとつながっていくわけである(笑)。



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by tohoiwanya | 2011-04-25 00:25 | 2010.11 欧州出張 | Comments(0)
2011年 04月 20日

セント・パンクラス駅 【ロンドンの駅シリーズ:2】

セント・パンクラス駅は1日3カ国の旅で、ブリュッセルから乗ったユーロスターの到着駅だ。
大陸から鉄道でイギリスに入るなんてもちろん初めてだったから、到着した時は
「ロンドン到着が空港でも港でもなく、駅である」こと自体にすでに感動していた(笑)。
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ここは前回取り上げたキングス・クロス駅と違って、ガタガタ工事してることもなくて、
立派で、大きくて、キレイな駅だった。

列車が到着するフロアの下に大きなショッピングモールのフロアがあって、それが
ところどころ吹き抜けになってる。だから下のモールを歩いててもこんな風に、
駅のドーム構造がわかるようになっているというわけだ。こういう構造も非常に近代的で、
連想されるのは出来立てピカピカだったベルリンの新しい中央駅かな。率直に言って、
隣にあるキングス・クロス駅とは雲泥の差がある。
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このセント・パンクラス駅にはロンドン出張中2度行った。
一度は上にも書いたように、ロンドン到着の夜。この日は純粋な「駅利用者」として。
二度目は出張最後の日の夜、キングス・クロス駅で通訳さんと別れた後だ。

何せ、キングス・クロス駅は工事ばっかりでロクに見るところもないから、
隣接するこの駅でもブラブラ見学するか、っていうんで来たわけだ。
(要するに、イ課長は外国の大きな駅を見るのが好きらしい)

おお、到着した日は気がつかなかったけど、こんな巨大男女ラブシーンの銅像があるんだ。
下の、生身の男女と比べればわかるだろうけどこれはデカい。ものすごくデカい(笑)。
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女性像のスカートがやけにキツめで、ヒップラインがセクシーに強調されているあたり
この銅像を作ったアーティストの好みが感じられる(笑)。
まぁとりあえず目立つのは間違いないから、待ち合わせスポットとしてはわかりやすいわな。

てな感じでブラブラと駅構内を歩いてた。
仕事が終わった金曜の夜、バークレー・スクエアを見に行く前のことだったわけで、
イ課長としては出張プレッシャーから解放された、イイ気分の時だった。

ギョッ?!な、何だ今のは?黄色い着ぐるみの動物が駅ン中を歩き回ってたよな?
少し戻って、望遠ズームで写真を1枚撮ってみた。
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ははははは!何だアレわ!熊のプーさん-Winnie the Pooh-なのか?アレ。
人間が中に入って、タテ長のスマートになっちゃってるけど、たぶんプーだ。
何だってまた熊のプーさんがセント・パンクラス駅の中を練り歩いてるんだ?
しかも眼帯?なんかしてるし。

もう1枚プーさんの写真を撮ろうと思ってカメラを向けると、こっちに気付いたようだ。
イ課長に手ぇ振って愛嬌ふりまいてるよ。隣のバケツを持ったスキンヘッド職員も
こっち見て笑ってるから、何かのオフザケ趣向らしいんだが、それが何のかよくわからない。
プーさんの右目の眼帯?の意味も結局わからない。
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わからないことだらけだけど、とりあえずこの出来事によってロンドンのセント・パンクラス駅は
「眼帯をした熊のプーさんがいる駅」という記憶がイ課長の中で岩よりも固く形成されたのは
当然の成り行きなのである(笑)。
さぁ、アナタも「眼帯プー」に会いたければ、今すぐセント・パンクラス駅にGoだ。
(まだいるかどうか、わらかないけどさ)



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by tohoiwanya | 2011-04-20 00:04 | 2010.11 欧州出張 | Comments(8)
2011年 04月 18日

キングス・クロス駅 【ロンドンの駅シリーズ:1】

ロンドンの駅シリーズ。まず最初はキングス・クロス駅から。

キングス・クロス駅といえば「ハリー・ポッター」シリーズの愛読者にはおなじみのはずで、
主人公ハリー君が魔法学校にいく列車がこの駅の何番線だかから出発した(らしい)。
キングス・クロス駅にはそれを記念したプレートがどこかに貼ってあるっていう話だから、
ハリー・ポッターファンには「聖地」と言っても過言ではない(…んだろう、たぶん)。

だがしかし、ここまでの書きっぷりでもお気づきのように、イ課長はハリー・ポッターには
マッタク興味がなく、本を読んだことも映画を観たこともマッタクないというヤカラ。
従って、キングス・クロス駅でも「ハリー・ポッターに出てきたアソコを見て…」なんて
殊勝な気持はマッタクなかったのである。ハリー・ポッターファンには先に謝っておこう。
ハリポタ関連スポットの紹介は何もありません(笑)。ごめんなさい。

でもね、キングス・クロス駅はロンドン出張中にけっこう利用した駅なんだよ。
リーズに行き、戻ってきたのがこの駅だったし、前日に切符を買いに行ったりもした。
そういう意味ではなかなか思い出深い駅なんだけど…。
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外観的にはこんな感じであまり大したことはない(笑)。
内部はどうかっていうと、これがまたそこらじゅうで工事してて全くダメダメ。
一応キングス・クロス駅って19世紀中ごろ建てられた、歴史と伝統ある駅のはずだけど、
どこ見ても工事中っていうんじゃ歴史もヘチマもない。
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こういうレンガのアーチと球形の照明なんかも、ひょっとすると19世紀に作られたものかもしれない。
興味はひかれるけど、どんなアングルで撮っても「工事中」ということしか伝わらない(笑)。
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ヨーロッパの駅によくあるような、カマボコアーチ状の天井も工事用の覆いがしてある。
とにかく「工事中の埃っぽい駅」って印象ばかりが強いよ、キングス・クロス駅は。

歴史と伝統を感じさせる重厚な英国の駅を期待するなら、キングス・クロスに隣接する
セント・パンクラス駅の、高い時計台のついた建物の方がはるかにソレらしい感じがする。
実際、ハリー・ポッターの映画では、キングス・クロス駅の外観ショットとしては
実はセント・パンクラス駅の方が使われた…とWikipedia書いてあった(笑)。
下の写真がキングス・クロス駅から見たセント・パンクラス駅。格調高い建物じゃん。
それに引き換え、キングス・クロス駅はダメやのう…。
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そんなダメなキングス・クロス駅からリーズ行きの列車に乗ったのは2010年11月19日の金曜。
列車が出るのは朝の7時35分だから、早めに行って駅でパンを食い、コーヒーを飲む。
(ロンドンのホテルはフランクフルトと違って、朝食は7時からだから、ホテル朝食はヌキ)
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7時35分リーズ行きが何番線から出るかは7時近くなっても決まってない。
パリでもおなじみ「何番線から発車するか直前になるまでわからないよ方式」を採用しているわけだ。
もっとも、イギリスの鉄道がそういう高度なシステムだって話は以前に聞いたことがあったから、
イ課長も驚きません。パンをかじり、コーヒーを飲みつつ駅の中をブラブラ散歩する。
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空は7時頃からようやく明るくなりはじめた。隣のセント・パンクラス駅の時計台を見ると
7時10分。あと25分かぁ…そろそろ何番線か表示されたかな?また電光掲示板の前に行ってみる。
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しばらく待ったらやっと表示された。35分のリーズ行きは2番線だ…と、上の写真を撮ったところで、
待ち合わせてた通訳さん登場。この電光掲示板の前が待ち合わせ場所だったのだ。

観光客気分で駅の写真撮るのもここまで。さぁ仕事だシゴト。リーズ行くぞ!!



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by tohoiwanya | 2011-04-18 00:01 | 2010.11 欧州出張 | Comments(0)
2010年 08月 11日

欧州・盲腸線紀行

イ課長に仕事を頼んできた某機関のエラいおじいさんから、2007年の春に
「ドイツとチェコに行ってきてほしい」と言われたって話を前に書いた。
彼は2年くらい前に引退し、その後は悠々自適の引退生活を送っている(はずだ)。

彼が引退直前に、引退後のライフプランについて聞いたことがある。
実はこのおじいさん大変な鉄道マニアで、日本国中あちこち鉄道で行ってる。
そして、彼の引退後の念願は日本中の“盲腸線”を踏破するということだと聞いて、
世の中には「鉄っちゃん」って多いんだなぁと改めて感心した。

あのおじいさんはイ課長の近年の海外出張ラッシュの、言わば火ブタを切った人といえる。
彼が最初に「アイツに行かせよう」と思わなければ、その後こんなに何度も海外出張に
行ったとは思えないんだよね。

本日はそんな彼への若干の恨みと、若干の感謝を込めて欧州盲腸線紀行。
イ課長の数少ない海外渡航経験の中でも何度か盲腸線の端っこまで行ってる。

あ、一応説明しとくと盲腸線って、要するに「そこでドン詰まり」って駅のこと。
要するに「接続路線のない、行き止まり終点駅を持つ」路線のことなんだけど、普通はさらに
「田舎の、最果ての、ローカル線の、ひなびた終点駅を持つ路線」のことを言うよね。
たとえば大都市の地下鉄の終点駅がいくら行き止まり折り返しドンつまりの駅だからっていっても、
そういうのは盲腸線とは言わない(はずだ)。

盲腸線って、終点が「海岸沿いの街」になることが多くなるはずで、イ課長が過去に行った
盲腸線の終点もぜんぶ海沿いの街だった。

2009年11月出張で行ったオーステンデがまず挙げられるかな。
もっとも、オーステンデくらいの大きさの街になると「ローカル線のひなびた終点駅」っていう
ショボさはあんまりない。そういう意味じゃ盲腸線と言えるかどうか、やや微妙だけどね。
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この時、オーステンデは雨だった上にイ課長は風邪。
オーステンデ観光どころの騒ぎじゃなくて、ヨロヨロになってこの列車に乗って
ブリュッセルに帰ったわけだ。ああもっとユックリしたかった…。

去年のパリ旅行で行ったドゥーヴィルも海沿いの、ドン詰まり終点駅だった。
ここは主要路線から20分くらいの短い「ドゥーヴィルに行くための路線」みたいなのが
出てて、そういう意味では盲腸線的な風情がタップリだったね。
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これがドゥーヴィル駅のドン詰まり。
駅舎もこのあたりの家と同様、木組みの高い設計になってて、けっこう立派だった。
駅舎の中にはこんな丸い時計があるんだけど、実はこの時計、映画「男と女」にも
登場してるんだよね。途中で新しいのに交代してるのかもしれないけど、形は全く同じだ。
この時もう夜の8時だったけど、フランスの5月は夜になっても明るかった。
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欧州盲腸線紀行の最後は…はい、当然シェルブールです。
個人的な印象ではこのシェルブールが一番「ひなびた田舎のドン詰まり駅」的雰囲気が強くて、
「ああ、イチバン端っこまで来ちゃったなぁ」って気分になったもんだった。
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シェルブールについては過去にイヤってほど書いたから(笑)、あまり繰り返さないけど、
駅に関して言えば、やっぱ正面にある新駅舎よりも、ホームに沿って建てられた旧駅舎、
つまり「シェルブールの雨傘」の別れの場面に出てきた駅舎に深い思い入れがある。
ここをカトリーヌ・ドヌーヴが歩いたんだよなぁ…。今はやけにトイレが目立つが(笑)。
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ヨーロッパでは、たとえばフランクフルト中央駅みたいな「行き止まり構造」の駅自体は
全然珍しくない。北駅やサン・ラザール駅はじめ、パリの主要ターミナル駅もほとんど行き止まり式だ。
だから上の写真みたいに「行き止まりホームに止まる電車」を目にすることは多い。

しかし、実際にローカルな盲腸線の終点駅に立つと、それなりに「最果ての地の旅情」的なモノがある。
いまごろ日本国内の盲腸線踏破の旅をしてるはずの、あのエラいおじいさんもきっと
そんな旅情を楽しんでるんだろう。どうぞお元気で。
 
というわけで、今日はイ課長が経験した数少ない「欧州・盲腸線紀行」でした。
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by tohoiwanya | 2010-08-11 14:52 | 出張・旅行あれこれ | Comments(0)